特開2015-221594(P2015-221594A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-221594(P2015-221594A)
(43)【公開日】2015年12月10日
(54)【発明の名称】自動車の電源装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20151113BHJP
   B60R 16/033 20060101ALI20151113BHJP
【FI】
   B60R16/02 645D
   B60R16/02 670C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-106099(P2014-106099)
(22)【出願日】2014年5月22日
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】石原 章生
(57)【要約】
【課題】負荷に対し安定して電力を供給可能としながら、電源供給配線の本数を削減し得る自動車の電源装置を提供する。
【解決手段】複数の蓄電池2,3と、各蓄電池と複数の負荷11,12との間に介在され、各負荷に蓄電池の少なくともいずれかから電力を供給する電源ボックス4とを備えた自動車の電源装置において、電源ボックス4内に設けられ、入力端子7a,10aが各蓄電池2,3にそれぞれ接続される複数のスイッチ手段5,8と、両スイッチ手段の出力端子7b,10bと、各負荷11,12とをそれぞれ接続する1本ずつの電源供給配線16,17と、スイッチ手段5,8に流れる電流の方向を検出して、一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流を遮断するようにスイッチ手段を開閉制御する制御手段13,14,15を備えた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の蓄電池と、
前記各蓄電池と複数の負荷との間に介在され、前記各負荷に前記蓄電池の少なくともいずれかから電力を供給する電源ボックスと
を備えた自動車の電源装置において、
前記電源ボックス内に設けられ、入力端子が前記各蓄電池にそれぞれ接続される複数のスイッチ手段と、
前記両スイッチ手段の出力端子と、前記各負荷とをそれぞれ接続する1本ずつの電源供給配線と、
前記スイッチ手段に流れる電流の方向を検出して、前記一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流を遮断するように前記スイッチ手段を開閉制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする自動車の電源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動車の電源装置において、
前記制御手段は、
前記各スイッチ手段の入出力端子の端子間電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部の検出信号に基づいて前記入出力端子の間に流れる電流の方向を検出して、前記スイッチ手段を開閉制御するスイッチ駆動部と
を備えたことを特徴とする自動車の電源装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動車の電源装置において、
前記スイッチ手段は、前記スイッチ駆動部から出力される励磁電流に基づいて開閉制御されるリレーで構成したことを特徴とする自動車の電源装置。
【請求項4】
請求項3に記載の自動車の電源装置において、
前記スイッチ手段には、前記各蓄電池にそれぞれアノード端子を接続し、カソード端子を前記各負荷に接続した複数のダイオードを備えたことを特徴とする自動車の電源装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか1項に記載の自動車の電源装置において、
3台の前記蓄電池と、
前記蓄電池にそれぞれ接続される3つのスイッチ手段と、
前記各スイッチ手段の入出力端子の端子間電圧をそれぞれ検出する3つの電圧検出部と
を備えたことを特徴とする自動車の電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冗長機能を備えた自動車用電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の自動車用電源装置では、種々の電気負荷への電源供給の安定性を確保するために、複数の蓄電池の少なくともいずれかから各負荷に電源を供給可能とした冗長機能を備えたものが提案されている。
【0003】
このような電源装置では、一方の蓄電池の電圧低下時あるいは失陥時には、自動的に他方の蓄電池から各負荷に電力を供給する。
特許文献1には、バッテリーと、バッテリーから供給される電力で充電されるキャパシタをバックアップ電源として備え、バッテリーの出力電圧が低下した場合には、バックアップ電源から負荷に電力を供給する電源装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、複数の蓄電装置から負荷群に電力を供給可能とした電源制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−95238号公報
【特許文献2】特開2012−240487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された電源装置では、バッテリーが失陥した場合には、バックアップ電源を充電することができないため、負荷に安定して電力を供給することができない。
また、電源の冗長化を図るために、バッテリーとバックアップ電源から各負荷に電力を供給するためにそれぞれ2本ずつの電源供給配線が必要となるため、電源供給配線の本数が増大し、コストも上昇する。
【0007】
また、電源の供給経路にダイオードが介在されるため、負荷への供給電流が増大すると、ダイオードでの発熱が大きくなる。従って、電流容量の大きい大型のダイオードを使用する必要があるため、部品コストが増大する。
【0008】
特許文献2に開示された電源制御装置では、メインバッテリーから電源ボックスへの電源供給線が断線状態となると、負荷への電力供給が遮断されるため、電源の冗長化が確保されていない。
【0009】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は負荷に対し安定して電力を供給可能としながら、電源供給配線の本数を削減し得る自動車の電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する自動車の電源装置は、複数の蓄電池と、前記各蓄電池と複数の負荷との間に介在され、前記各負荷に前記蓄電池の少なくともいずれかから電力を供給する電源ボックスとを備えた自動車の電源装置において、前記電源ボックス内に設けられ、入力端子が前記各蓄電池にそれぞれ接続される複数のスイッチ手段と、前記両スイッチ手段の出力端子と、前記各負荷とをそれぞれ接続する1本ずつの電源供給配線と、前記スイッチ手段に流れる電流の方向を検出して、前記一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流を遮断するように前記スイッチ手段を開閉制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成により、一本の電源供給配線で各蓄電池の少なくともいずれかから各負荷に電力を供給可能となるとともに、各蓄電池間の電流の回り込みを阻止可能となる。
また、上記の自動車の電源装置において、前記制御手段は、前記各スイッチ手段の入出力端子の端子間電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部の検出信号に基づいて前記入出力端子間に流れる電流の方向を検出して、前記スイッチ手段を開閉制御するスイッチ駆動部とを備えることが好ましい。
【0012】
この構成により、電圧検出部及びスイッチ駆動部で、一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流が検出されると、スイッチ手段が不導通状態となって一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流が遮断される。
【0013】
また、上記の自動車の電源装置において、前記スイッチ手段は、前記スイッチ駆動部から出力される励磁電流に基づいて開閉制御されるリレーや半導体リレーで構成することが好ましい。
【0014】
この構成により、電圧検出部及びスイッチ駆動部で、一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流が検出されると、リレーの接点が不導通状態となって一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流が遮断される。
【0015】
また、上記の自動車の電源装置において、前記スイッチ手段には、前記各蓄電池にそれぞれアノード端子を接続し、カソード端子を前記各負荷に接続した複数のダイオードを備えることが好ましい。
【0016】
この構成により、一方の蓄電池から他方の蓄電池に向かって流れる電流がダイオードにより遮断される。
また、上記の自動車の電源装置において、3台の前記蓄電池と、前記蓄電池にそれぞれ接続される3つのスイッチ手段と、前記各スイッチ手段の入出力端子の端子間電圧をそれぞれ検出する3つの電圧検出部とを備えることが好ましい。
【0017】
この構成により、3台の蓄電池の少なくともいずれかから負荷に電力が供給され、いずれかの蓄電池からその他の蓄電池に向かって流れる電流が遮断される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の自動車の電源装置によれば、負荷に対し安定して電力を供給可能としながら、電源供給配線の本数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第一の実施形態を示すブロック図である。
図2】第一の実施形態の動作を示すブロック図である。
図3】第一の実施形態の動作を示すブロック図である。
図4】第二の実施形態を示すブロック図である。
図5】第三の実施形態を示すブロック図である。
図6】別例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第一の実施形態)
図1図3は、自動車の電源装置の第一の実施形態を示す。オルタネータ1は、回生動作時あるいは通常走行時にエンジンの出力軸の回転に基づいて発電し、その発電電力がヒューズf1,f3を介してメインバッテリー2及びサブバッテリー3にそれぞれ供給される。
【0021】
メインバッテリー2の出力電力は、電源ボックス4内に配設されるリレー5の接点6の一方の端子(入力端子)7aにヒューズf2を介して供給され、サブバッテリー3の出力電力は、電源ボックス4内に配設されるリレー8の接点9の一方の端子(入力端子)10aにヒューズf4を介して供給される。
【0022】
前記接点6,9の他方の端子(出力端子)7b,10bは、ヒューズf5を介して電源ボックス4外の第一の負荷11に一本の電源供給配線16で接続されるとともに、ヒューズf6を介して電源ボックス4外の第二の負荷12に一本の電源供給配線17で接続される。
【0023】
従って、前記リレー5の接点6が導通状態となると、メインバッテリー2から第一及び第二の負荷11,12に電力が供給され、前記リレー8の接点9が導通状態となると、サブバッテリー3から第一及び第二の負荷11,12に電力が供給される。
【0024】
前記リレー5の接点6の両端子7a,7bは、第一の電圧検出部13に接続される。第一の電圧検出部13は、両端子7a,7bの端子間電圧を検出し、その検出電圧をデジタル信号に変換して電源制御ECU15に出力する。
【0025】
前記リレー8の接点9の両端子10a,10bは、第二の電圧検出部14に接続される。第二の電圧検出部14は、両端子10a,10bの端子間電圧を検出し、その検出電圧をデジタル信号に変換して電源制御ECU15に出力する。
【0026】
電源制御ECU15は、リレー5の両端子7a,7bの端子間電圧に基づいてリレー5のコイルに励磁電流を供給するか否かを制御する。そして、端子7aの電圧が端子7bの電圧より高くなるとき、すなわち端子7aから端子7bに向かって電流が流れるとき、接点6を導通状態に維持し、端子7bの電圧が端子7aの電圧より高くなるとき、すなわち端子7bから端子7aに向かって電流が流れるとき、接点6を不導通状態とする。
【0027】
同様に、電源制御ECU15は、リレー8の両端子10a,10bの端子間電圧に基づいてリレー8のコイルに励磁電流を供給するか否かを制御する。そして、端子10aの電圧が端子10bの電圧より高くなるとき、すなわち端子10aから端子10bに向かって電流が流れるとき、接点9を導通状態に維持し、端子10bの電圧が端子10aの電圧より高くなるとき、すなわち端子10bから端子10aに向かって電流が流れるとき、接点9を不導通状態とする。
【0028】
次に、上記のように構成された電源装置の作用を説明する。
自動車の走行時において、エンジンの駆動力によりオルタネータ1が作動するとき、あるいは回生制御により減速走行時にオルタネータ1が作動するとき、オルタネータ1の出力電力によりメインバッテリー2及びサブバッテリー3が充電される。
【0029】
また、図2に示すように、メインバッテリー2及びサブバッテリー3の出力電力がリレー5,8を介して第一及び第二の負荷11,12に供給される。このとき、リレー5の接点6には端子7a側から端子7b側に向かって電流I1が流れるため、接点6は導通状態に維持される。
【0030】
同様に、リレー8の接点9には端子10a側から端子10b側に向かって電流I2が流れるため、接点9は導通状態に維持される。
図3に示すように、この状態で例えばメインバッテリー2が地絡等により失陥すると、サブバッテリー3の出力電流がリレー8からリレー5を介してメインバッテリー2に流れようとする。
【0031】
すると、リレー5では接点6の端子7b側から端子7a側に電流I3が流れるため、端子7bの電圧が端子7aの電圧より高くなる。この結果、第一の電圧検出部13により電流の方向の変化が検出され、電源制御ECU15によりリレー5の接点6が不導通となるように制御される。
【0032】
この結果、サブバッテリー3からメインバッテリー2への電流の回り込みが阻止され、メインバッテリー2の失陥にともなってサブバッテリー3が失陥することが防止される。そして、この状態では第一及び第二の負荷11,12には、サブバッテリー3から電力が供給される。
【0033】
また、メインバッテリー2が正常に動作し、サブバッテリー3が失陥した場合には、同様にして、メインバッテリー2からサブバッテリー3への電流の回り込みが阻止され、第一及び第二の負荷11,12には、メインバッテリー2から電力が供給される。
【0034】
上記のような自動車の電源装置では、次に示す効果を得ることができる。
(1)メインバッテリー2とサブバッテリー3のいずれか一方が失陥した場合、他方のバッテリーから第一及び第二の負荷11,12に電力を供給することができる。従って、電源の冗長化を図り、負荷に所要の電力を安定して供給することができる。
(2)電源ボックス4から各負荷11,12までそれぞれ1本ずつの電源供給配線16,17で電力を供給することができる。従って、電源の冗長化を図りながら、電源供給配線16,17の本数を削減することができるので、自動車の車両重量の低減に寄与するとともに、コストを低減することができる。
(3)第一及び第二の電圧検出部13,14及び電源制御ECU15の動作に基づいて開閉されるリレー5,8により、メインバッテリー2とサブバッテリー3との間の電流の回り込みを阻止することができる。従って、一方のバッテリーが失陥した場合に、他方のバッテリーの無用な放電を阻止して、当該バッテリーを保護することができる。
(4)リレー5,8の接点6,9に充分な電力容量を確保することが容易であるため、第一及び第二の負荷11,12が、モータやランプのような大電流の供給を必要とする負荷であっても、電源の冗長化を図りながら、電源供給配線16,17の本数を削減することができる。
(第二の実施形態)
図4は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、第一の実施形態の構成に加えて、電源ボックス4から小電流容量の第三の負荷21に電力を供給する構成を付加したものである。第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0035】
メインバッテリー2の出力電力は、電源ボックス4内に配設されたダイオード22のアノード端子に供給され、サブバッテリー3の出力電力は電源ボックス4内に配設されたダイオード23のアノード端子に供給される。
【0036】
ダイオード22,23のカソード端子は、ヒューズf7及び電源ボックス4外の電源供給配線24を介して第三の負荷21に接続されている。第三の負荷21は、第一及び第二の負荷11,12に比して、電流容量の小さい負荷である。
【0037】
このように構成された電源装置では、第一及び第二の負荷11,12に対する電力の供給動作及びメインバッテリー2あるいはサブバッテリー3の失陥時のリレー5,8の動作は第一の実施形態と同様である。
【0038】
また、メインバッテリー2及びサブバッテリー3が正常に動作している場合には、メインバッテリー2及びサブバッテリー3からダイオード22,23を介して第三の負荷21に電力が供給される。
【0039】
メインバッテリー2が失陥した場合には、サブバッテリー3からダイオード23を介して第三の負荷21に電力が供給されるとともに、ダイオード22によりサブバッテリー3からメインバッテリー2への電流の回り込みが阻止される。
【0040】
サブバッテリー3が失陥した場合には、メインバッテリー2からダイオード22を介して第三の負荷21に電力が供給されるとともに、ダイオード23によりメインバッテリー2からサブバッテリー3への電流の回り込みが阻止される。
【0041】
上記のような自動車の電源装置では、第一の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)電流容量の小さい負荷に対しては、メインバッテリー2及びサブバッテリー3からダイオード22,23を介して電力を供給することができるとともに、一方のバッテリーが失陥した場合に、他方のバッテリーから一方のバッテリーへの電流の回り込みを防止することができる。
(2)電源制御ECU15により制御されるリレー5,8と同等の機能をダイオード22,23で得ることができるので、リレーを使用する場合に比してコストを低減することができる。
(第三の実施形態)
図5は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、第一の実施形態に、さらに第二のサブバッテリー31を加え、第二のサブバッテリー31からリレー32を介して第一及び第二の負荷11,12に電力を供給可能としたものである。第一の実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0042】
リレー32は、第一の実施形態のリレー5,8と同様に第三の電圧検出部33及び電源制御ECU15により開閉制御される。
このような構成により、3台のバッテリーの少なくともいずれかから第一及び第二の負荷11,12に電源を供給可能であるので、電源の冗長機能がさらに強化されるとともに、各バッテリー間での電流の回り込みを阻止することができる。
【0043】
上記のような自動車の電源装置では、第一の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)3台のバッテリーの少なくともいずれかから第一及び第二の負荷11,12に電力を供給可能であるので、冗長機能をさらに充実させることができる。
【0044】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第一〜第三の実施形態において、リレー5,8に代えて、図6に示すパワーMOSFET34を使用してもよい。
・リレーの各接点に流れる電流の方向をホール素子で検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0045】
2…蓄電池(メインバッテリー)、3…蓄電池(サブバッテリー)、4…電源ボックス、5,8,32…スイッチ手段(リレー)、7a,10a…入力端子、7b,10b…出力端子、11,12,21…負荷(第一の負荷、第二の負荷、第三の負荷)、13,14,33…制御手段(電圧検出部)、15…制御手段(スイッチ駆動部、電源制御ECU)、16,17,24…電源供給配線、22,23…スイッチ手段(ダイオード)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6