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特開2015-223027ワイヤハーネス用コルゲートチューブおよびワイヤハーネス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-223027(P2015-223027A)
(43)【公開日】2015年12月10日
(54)【発明の名称】ワイヤハーネス用コルゲートチューブおよびワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20151113BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20151113BHJP
【FI】
   H02G3/04 K
   B60R16/02 623U
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-106202(P2014-106202)
(22)【出願日】2014年5月22日
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100072660
【弁理士】
【氏名又は名称】大和田 和美
(72)【発明者】
【氏名】安田 久洋
【テーマコード(参考)】
5G357
【Fターム(参考)】
5G357DA06
5G357DB03
5G357DC12
5G357DD01
5G357DD05
5G357DD10
(57)【要約】
【課題】ワイヤハーネスを構成する電線のうち、離間する必要がある電線同士を確実に離すことができるコルゲートチューブを提供する。
【解決手段】環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設けた周壁を備えた樹脂製のコルゲートチューブであり、ワイヤハーネスの電線群を内部に挿通する前記周壁の山部の外面に直径方向に対向する位置に電線保持部を突設し、該電線保持部に離間したい電線を夫々挿入して配線する構成としている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設けた周壁を備えた樹脂製のコルゲートチューブにおいて、
ワイヤハーネスの電線群を内部に挿通する前記周壁の山部の外面の直径方向に対向する位置に一対の電線保持部を突設し、該電線保持部に離間したい第1種電線と第2種電線を夫々挿入保持して配線できる構成としているワイヤハーネス用コルゲートチューブ。
【請求項2】
前記周壁に長さ方向に連続する1本のスリットを設け、該スリットから90度離れた両側位置に前記電線保持部を設け、これら電線保持部を前記山部の外面から一体的に突設するC形状枠またはL形状枠としている請求項1に記載のワイヤハーネス用コルゲートチューブ。
【請求項3】
請求項2に記載のコルゲートチューブ内にワイヤハーネスの電線群を前記スリットをあけて挿通すると共に前記電線保持部に前記第1種電線と第2種電線をそれぞれ通した状態で粘着テープを巻き付けて、前記スリットの開きを防止すると共に前記第1種電線と第2種電線とを前記周壁外面に固着しているワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイヤハーネス用コルゲートチューブおよび該コルゲートチューブで集束保護したワイヤハーネスに関し、特に、自動車に配索するワイヤハーネスの電線群中の互いに離間したい電線同士を簡単確実に離せるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等に配索する多数の電線群からなるワイヤハーネスは、これらの電線群を束ねて粘着テープ等を巻き付けて結束している。電線群を束ねる際、電線はランダムに結束され、所要距離をあけて離したい電線同士、例えば、大電流あるいは電圧変動が大きくノイズ発生源となる電線と、ノイズを受けると悪影響がでる信号回路、音響回路、映像回路等の電線とが近接して位置する場合がある。
【0003】
このように距離をあけて離したい電線を、結束する電線群中で最も離れた位置となる直径方向に対向する外周に位置させても、テープ巻き結束作業時や結束作業後に電線の位置ずれが発生し、離したい電線同士が近接する恐れがある。
【0004】
前記問題に対して、本出願人は特開2004−39487号公報で図8に示すように、ワイヤハーネス100の電線群中で、互いに離間したい電線群100Aと100Bとの間にコルゲートチューブ130を介在させ、一方の電線群100Aをコルゲートチューブ130の内部に挿通し、他方の電線群100Bをコルゲートチューブ130の外周面に配線し、その外周をテープ150で螺旋巻きしている。
【0005】
また、本出願人は、特開2013−192380号公報で、図9に示すように、ワイヤハーネス100を構成する電線群に不織布を巻き付けてホットプレスして成形した被覆部材210で覆った成型ワイヤハーネスを提供している。前記被覆部材210の外周面には、ウオッシャホース、オープナーケーブル等のワイヤハーネスを構成する電線群とは別材の長尺材212を保持する経路規制部214をネジ止め等により突設している。
前記被覆部材210の外周面の離れた位置の経路規制部214に、離したい電線を保持させて配線すると、電線同士を離間させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−39487号公報
【特許文献2】特開2013−192380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記図8に示す特許文献1の構成とした場合、コルゲートチューブ130内で電線群100Aを構成する電線の位置決めがされていない。よって、距離を離したいコルゲートチューブ130内の電線100A−1とコルゲートチューブ130の外周側の電線100B−1とがコルゲートチューブ130を挟んで近接位置になり、互いに離間したい電線同士を確実に所要距離をあけて配線していることを保証できない。
【0008】
また、図9に示す特許文献2の構成とした場合、ワイヤハーネスの電線群を不織布で覆った後にホットプレスして被覆部材210を成形し、かつ、該被覆部材210の外面に経路規制部214を取り付ける必要があり、形成工程に手数がかかり、コスト高になる問題がある。
【0009】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、互いに離反したい電線同士を確実に所要寸法離していることを保証できると共に、電線群に被覆材を巻き付け後にホットプレス等の後成形作業を必要とせず、作業手数およびコストの低下を図ることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明は、環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設けた周壁を備えた樹脂製のコルゲートチューブにおいて、
ワイヤハーネスの電線群を内部に挿通する前記周壁の山部の外面の直径方向に対向する位置に一対の電線保持部を突設し、該電線保持部に離間したい第1種電線と第2種電線を夫々挿入保持して配線できる構成としているワイヤハーネス用コルゲートチューブを提供している。
【0011】
前記周壁に1本のスリットを長さ方向に連続して設け、該スリットから略90度離れた両側位置に前記電線保持部を設け、これら電線保持部を前記山部の外面から一体的に突設するC形状枠またはL形状枠としていることが好ましい。
【0012】
前記構成とした本発明のコルゲートチューブを用いると、コルゲートチューブの外径に対応する寸法で離間したい電線同士を確実に離すことができる。かつ、コルゲートチューブの外面に突設した電線保持部に離間したい電線を通すだけでよいため、作業手数が余りかからず、しかも、汎用されているコルゲートチューブの製造装置にわずかな改良を加えるだけで本発明のコルゲートチューブを簡単に製造できる。
【0013】
前記コルゲートチューブの山部の外面に設ける電線保持部は、前記谷部を挟む全山部に設けてもよいし、複数の山部をあけて一定ピッチをあけた山部に電線保持部を設けてもよい。さらに、所要領域の山部にだけ電線保持部を設けてもよい。
【0014】
また、本発明は、前記コルゲートチューブ内にワイヤハーネスの電線群を前記スリットをあけて挿通すると共に前記電線保持部に前記第1種電線と第2種電線をそれぞれ通した状態で粘着テープを巻き付けて、前記スリットの開きを防止すると共に前記第1種電線と第2種電線とを前記周壁外面に固着しているワイヤハーネスを提供している。
【発明の効果】
【0015】
前記構成からなる本発明のワイヤハーネス用コルゲートチューブでは、外面の最も離れた位置に一対の電線保持部を突設し、離間したい電線をそれぞれ電線保持部に通して保持するため、コルゲートチューブの外径寸法に対応した離間寸法をあけて電線同士を確実に離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態のコルゲートチューブを示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
図2】前記コルゲートチューブでワイヤハーネスを集束保護した状態を示し、(A)は断面図、(B)は斜視図である。
図3】前記コルゲートチューブの製造装置を示し、(A)は全体構成図、(B)は要部断面図、(C)は金型の拡大断面図、(D)は電線保持部の形成部を示す図面である。
図4】(A)〜(D)は前記コルゲートチューブでワイヤハーネスの電線群を集束保護する工程を示す図面である。
図5】(A)(B)は第1実施形態のコルゲートチューブの変形例を示す断面図である。
図6】第2実施形態のコルゲートチューブでワイヤハーネスを集束保護した状態を示す断面図である。
図7】(A)(B)はコルゲートチューブの他の変形例を示す正面図である。
図8】従来例の断面図である。
図9】(A)(B)は他の従来例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に本発明の第1実施形態を示す。
第1実施形態では、自動車に配索するワイヤハーネス100をコルゲートチューブ1で外装して集束保護して配索するものとしている。
【0018】
図2に示すように、前記ワイヤハーネス100を構成する多数は、コルゲートチューブ1内に挿通する電線群10と、コルゲートチューブ1の外面に保持して配線する大電流回路用電線、電圧変動が大きい電線等からなるノイズ発生源となる第1種電線11と、該ノイズ発生源となる第1種電線11と一定距離以上をあけてノイズを遮断する必要がある信号回路用電線等の第2種電線12からなる。
【0019】
本実施形態ではワイヤハーネス100のうち、コルゲートチューブ1内に挿通する電線群10の電線は主として小径、中径の丸被覆電線からなる。第1種電線11は1本の電源線となる大径電線からなる。第2種電線12は電子制御ユニットと接続する小径電線からなる2本の信号回路用のツイスト電線からなる。
【0020】
図1に示すように、コルゲートチューブ1は、押出成形品からなる樹脂製チューブであり、環状の山部2と谷部3とを軸線方向Lに交互に設けた円筒形状の周壁4を備えている。該周壁4に囲まれた中空部を電線挿通路5としている。周壁4に長さ方向Lに連続する1本のスリット6を設け、該スリット6を開いて電線挿通路5に前記ワイヤハーネス100の電線群10を挿入するものとしている。該コルゲートチューブ1のサイズは電線挿通路5に挿通する電線群10の外径に対応した内径を有するものとしている。
【0021】
コルゲートチューブ1の山部2の外周面には、前記スリット6より左右周方向に90度あけた直径方向に対向する位置に、一対の電線保持部8、9を突設している。該電線保持部8と9は谷部3を一つ飛びした状態で全山部2に突設し、コルゲートチューブ1の長さ方向Lに間欠的に連続させて電線保持部8、9を設けている。
前記一対の電線保持部8、9は周壁4に一端が連続したC形状枠としている。これら電線保持部8、9は、C形状枠内に第1種電線11、第2種電線12をそれぞれ挿入保持できる大きさとしている。
【0022】
コルゲートチューブ1の山部2の外径は7.8mm〜38.0mmであり、よって、電線保持部8、9にそれぞれ挿通保持する第1種電線11と第2種電線12との離間寸法Xは前記山部の外径寸法と同様となる。
【0023】
周壁4から電線保持部8、9を突設したコルゲートチューブ1は、従来から汎用されているコルゲートチューブ連続押出製造装置に僅かな改良を加えた図3に示すコルゲートチューブ製造装置20で製造している。
【0024】
前記コルゲートチューブ製造装置20は、汎用の製造装置と同様に、金型21を無端状に連結した一対の回転連結体22A、22Bを上下対向配置し、図中矢印方向に回転させ、近接位置では上下金型21Aと21Bとで円環状の金型を形成し、上下金型21A、21Bの型面にそれぞれ設けた凹部23でコルゲートチューブの山部2を成形し、凸部24で谷部3を成形している。
【0025】
本実施形態では、図3(C)に示すように、前記上下の金型21(21A、21B)の山部成形用の凹部23の底面の一部から電線保持部成形用の溝25を設けている。かつ、回転連結体22Aと22Bとが上下に離反する出口30の近傍にC状屈曲型26、27を配置している。
前記出口30より押し出されてくるコルゲートチューブ1の山部2の外周には前記溝25により外径方向に真っすぐな突出部28、29が成形されている。出口30から押し出されてくる段階では、未だ完全に硬化されておらず可撓性を有するため、図3(D)に示すように、突出部28、29をそれぞれC状屈曲型26、27で強制的に屈曲させて、前記C形状枠からなる電線保持部8、9としている。
【0026】
図4に示す工程で、前記本発明のコルゲートチューブ1を用いてワイヤハーネス100を集束保護している。
まず、図4(A)に示すように、コルゲートチューブ1のスリット6を開いて、ワイヤハーネス100の電線群10を電線挿通路5に通す。
その後、図4(B)(C)に示すように、離間したい一方の第1種電線11をコルゲートチューブ1の山部2の外周面に突設した一方の電線保持部8に通してコルゲートチューブ1の外面に長さ方向に沿って配線する。同様に、他方の第2種電線12を他方の電線保持部9に通してコルゲートチューブ1の外面に長さ方向に沿って配線する。この状態で、第1種電線11と第2種電線12とはコルゲートチューブ1の山部2の外径寸法と同等な離間寸法Xがあけられる。
【0027】
前記のように、電線群10をコルゲートチューブ1の内部に、第1種電線11と第2種電線12をコルゲートチューブ1の外部の電線保持部8、9で保持して配線した後に、図4(D)に示すように、粘着テープ15をコルゲートチューブ1の外周面に螺旋状に巻き付ける。このように、粘着テープ15を巻き付けることにより、コルゲートチューブ1のスリット6の口開きを防ぐと共に、コルゲートチューブ1の外周面に配線した第1種電線11および第2種電線12の配線位置を確実に保持する。
【0028】
このように、コルゲートチューブ1の外周面の離れた位置に一対の電線保持部8、9を設け、離間したい第1種電線11を電線保持部8に通して保持し、第2種電線12を電線保持部9に通して保持することで、第1種電線11と第2種電線12とを離間状態に保持でき、離間を保証できる。
また、コルゲートチューブ1の外面に設ける電線保持部8、9は、谷部3を一つ飛びした山部2の外面に突設しているため、コルゲートチューブ1の屈曲性を阻害しない。よって、コルゲートチューブ1が屈曲配置される領域では、第1種電線11、第2種電線12をコルゲートチューブ1に沿ってスムーズに屈曲できる。
さらに、コルゲートチューブの従来の連続押出製造装置を若干改良するだけで、本発明のコルゲートチューブ1を製造することができる。
【0029】
前記電線保持部8、9の形状は前記C形状枠に限定されず、図5(A)に示すように、電線保持部8、9の形状をL形状としてもよい。
さらに、図5(B)に示すように、半円弧形状としてもよい。該半円弧形状とした場合、コルゲートチューブ製造装置の金型の山部形成用の凹部の底面から略半円弧形状に突出する溝を設けて電線保持部8、9を成形でき、前記出口に設けるC状屈曲型を不要にできる。
前記のように、電線保持部8、9をL形状、半円弧形状とするとC形状より第1種電線、第2種電線が電線保持部8、9より脱落しやすくなるが、最終的に粘着テープをコルゲートチューブの外周面に第1種電線および第2種電線を巻き込んで巻き付けるため、第1種電線、第2種電線の脱落を防止できる。
他の構成は前記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
図6に第2実施形態を示す。
第2実施形態のコルゲートチューブ1−Bは、スリットを設けていない。かつ、山部2の外周面に突設する電線保持部8ーB、9ーBのC形状枠は、第1実施形態より上面開口を狭くし60度程度と小さくしている。第1種電線11、第2種電線12を電線保持部8ーB、9ーBの突出端を押し開いて挿入し、挿入後に弾性復帰させて第1種電線11、第2種電線12を抱き込むように保持させ、電線保持部からの脱落を確実に防止できるようにしている。なお、本第2実施形態では第2種電線12はツイスト電線ではなく、1本の信号回路用電線としている。
該第2実施形態のコルゲートチューブ1−Bはスリットがないため、口開き防止用に粘着テープを巻き付ける必要はなく、かつ、コルゲートチューブ1−Bの外周面の電線保持部8ーB、9ーBは挿通した第1種電線11、第2種電線12を、粘着テープの巻き付けなしで、脱落することなく確実に保持できる。
【0031】
本発明は前記実施形態に限定されず、図7(A)に示すように、コルゲートチューブの山部2の外周面に突設する電線保持部8、9を、後付けで所要領域Sの山部の外面にだけ取り付けてもよい。このように、電線保持部8、9を後付けで取り付ける場合、保持する電線径に対応した大きさ及び形状の電線保持部とすることができる。
【0032】
また、図7(B)に示すように、全山部2に電線保持部8、9を設けず、2〜5個等の複数個数毎(本実施形態では2個飛び)の山部2に設けてもよい。この場合、コルゲートチューブ製造装置の前記金型の山部成形用の凹部の全てから電線保持部成形用の溝を突設せず、所要個数の凹部毎に前記溝を設ければよい。
【0033】
また、コルゲートチューブ自体を、長円筒状、楕円筒状、矩形筒状等の異形筒状としてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 コルゲートチューブ
2 山部
3 谷部
4 周壁
5 電線挿通路
6 スリット
8、9 電線保持部
10 電線群
11 第1種電線
12 第2種電線
15 粘着テープ
20 コルゲートチューブ製造装置
100 ワイヤハーネス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9