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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-22303(P2015-22303A)
(43)【公開日】2015年2月2日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20150106BHJP
   F21S 2/00 20060101ALI20150106BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20150106BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150106BHJP
【FI】
   G09F9/00 324
   F21S2/00 481
   G02F1/13357
   G09F9/00 336F
   F21Y101:02
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-8839(P2014-8839)
(22)【出願日】2014年1月21日
(31)【優先権主張番号】102126347
(32)【優先日】2013年7月23日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】501358079
【氏名又は名称】友達光電股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】AU Optronics Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 建歴
(72)【発明者】
【氏名】鐘 ▲ウェ▼竣
(72)【発明者】
【氏名】林 蘇逸
【テーマコード(参考)】
2H191
3K244
5G435
【Fターム(参考)】
2H191FA37Z
2H191FA56Z
2H191FA85Z
2H191FA87Z
2H191FA96Z
2H191FD16
2H191GA24
2H191LA24
3K244AA01
3K244BA03
3K244BA08
3K244BA48
3K244CA02
3K244DA01
3K244DA19
3K244GA05
3K244GA14
3K244KA02
3K244KA08
3K244KA15
5G435AA01
5G435BB12
5G435EE26
5G435EE49
5G435FF03
5G435FF11
5G435FF12
5G435FF13
5G435GG08
(57)【要約】
【課題】本発明は、良好な画質を有し、バックライトモジュールの光の混合効果に優れた表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置は、光射出側を有する光源と、光源の光射出側に設置され、複数の光透過孔が有する仕切り板と、仕切り板に向かい合う光入射底面を有し、仕切り板の光源とは反対側に設置される表示パネルと、を含む。光入射底面上には、第1領域と第2領域とを有し、仕切り板には、第1領域と第2領域とが投影されることによって、第1投影領域と第2投影領域とがそれぞれ形成され、第1領域および第1投影領域の間と、第2領域および第2投影領域の間とには、それぞれ、第1平均ピッチと、第1平均ピッチと異なる第2平均ピッチとを有する。第1平均ピッチが第2平均ピッチよりも長い場合、第1投影領域内の複数の光透過孔の平均孔ピッチは、第2投影領域内の複数の光透過孔の平均孔ピッチよりも長い。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置であって、
光射出側を有する光源と、
前記光源の前記光射出側に設置され、複数の光透過孔を有する仕切り板と、
前記仕切り板に向かい合う光入射底面を有し、前記仕切り板の前記光源とは反対側に設置される表示パネルと、を含み、
前記光入射底面上には、第1領域と第2領域とを有し、
前記仕切り板には、前記第1領域と前記第2領域とが投影されることによって、第1投影領域と第2投影領域とがそれぞれ形成され、
前記第1領域および前記第1投影領域の間と、前記第2領域および前記第2投影領域の間とには、それぞれ、第1平均ピッチと、前記第1平均ピッチとは異なる第2平均ピッチとを有し、
前記第1平均ピッチは、前記第2平均ピッチよりも長く、
前記第1投影領域内の前記複数の光透過孔の平均孔ピッチは、前記第2投影領域内の前記複数の光透過孔の平均孔ピッチよりも長いことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第1平均ピッチと前記第1投影領域内の前記複数の光透過孔の平均孔ピッチとの比、および、前記第2平均ピッチと前記第2投影領域内の前記複数の光透過孔の平均孔ピッチとの比は、いずれも0.6〜1.7であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記仕切り板の前記光源に向かい合う面は、反射面であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記光源と前記仕切り板とを収容するケースをさらに含み、
前記ケースと前記反射面とによって囲まれることにより、反射キャビティが形成されることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記光透過孔の開口面積率は、前記仕切り板の前記光源の真上から離れた部分よりも前記仕切り板の前記光源の真上に接近した部分のほうが低いことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示パネルおよび前記仕切り板のうち、少なくとも1つは、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
表示装置であって、
光射出側を有する光源と、
前記光源の前記光射出側に設置され、複数の光透過孔を有する仕切り板と、
前記仕切り板に向かい合う光入射底面を有し、前記仕切り板の前記光源とは反対側に設置される表示パネルと、を含み、
隣接する2つの光透過孔間の中点と前記光入射底面との間にピッチを有し、
前記ピッチと前記隣接する2つの光透過孔間の孔ピッチとの比は、0.6〜1.7であることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
前記複数の光透過孔は、隣接する第1透過孔および第2透過孔と、隣接する第3透過孔および第4透過孔とを含み、
前記第1透過孔および前記第2透過孔間の中点と前記光入射底面との間のピッチは、前記第3透過孔および前記第4透過孔間の中点と前記光入射底面との間のピッチよりも長く、
前記第1透過孔および前記第2透過孔間のピッチは、前記第3透過孔および前記第4透過孔間のピッチよりも長いことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記仕切り板の前記光源に向かい合う面は、反射面であることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記光源と前記仕切り板とを収容するケースをさらに含み、
前記ケースと前記反射面とによって囲まれることにより、反射キャビティが形成されることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記光透過孔の開口面積率は、前記仕切り板の前記光源の真上から離れた部分よりも前記仕切り板の前記光源の真上に接近した部分のほうが低いことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示パネルおよび前記仕切り板のうち、少なくとも1つは、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項13】
表示装置であって、
表示パネルと、前記表示パネルの下方に設置されるバックライトモジュールとを含み、
前記バックライトモジュールは、
ケースと、
複数の光透過孔を有し、前記ケース内に設置されるとともに前記ケースの内部空間を第1キャビティと第2キャビティとに仕切る仕切り板と、
前記第2キャビティ内に設置される光源と、を含み、
前記第1キャビティは、前記表示パネルと前記仕切り板との間に配置され、第1区画と第2区画とを有し、
前記第1区画の第1平均高さは、前記第2区画の第2平均高さよりも高く、
前記仕切り板の前記第1区画により覆われる前記複数の光透過孔は、前記仕切り板の前記第2区画により覆われる前記複数の光透過孔よりも分布密度が小さいことを特徴とする表示装置。
【請求項14】
前記仕切り板の前記光源に向かい合う面は、反射面であり、
前記第2キャビティは、反射キャビティであることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第1平均高さと、前記仕切り板の前記第1区画に覆われる前記複数の光透過孔の平均孔ピッチとの比は、0.6〜1.7であることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示パネルおよび前記仕切り板のうち、少なくとも1つは、円弧状に形成されることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、具体的には、表示面が曲面からなる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表示機能を有する装置では、平面表示装置が多く採用されている。このような平面表示装置は、例えば、表示装置、コンピュータ、通信装置、および家電製品などの設備に採用されている。平面表示装置としては、種別の異なる表示パネル、例えば、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネルなどが知られている。また、現在、表示パネルの設計の多様化に合わせ、または表示パネルの用途をさらに広げるように、表示パネルは、一般の平面構造を有するほか、より薄型化することができ、さらに湾曲性または可撓性を有することも可能である。
【0003】
図1に示すように、表示装置800は、表示パネル810とライトボックス820とを含んでもよい。ライトボックス820内には、例えば、複数の発光ダイオードのような光源830が設置され、かつライトボックス820が高さを有することで、光源830と表示パネル810との間には距離があることになる。この距離は、光源から発せられる光の混合に関係し、ひいては画面の明暗または輝度の均一性に影響を与える。画面の品質を確保するために、従来、この距離としては、距離と、隣接する光源間のピッチdとの比が0.3以上であり、すわなち、距離/d≧0.3の関係式を満足させる。しかしながら、表示パネルが湾曲状に設計された場合、光源と表示パネルとの間の距離や光の混合距離が一定ではないので、画質に影響を与えてしまう。図1に示す従来技術では、光源のピッチが一定である状態において、距離D2/d=0.3とした場合、距離D1/d<0.3となる。距離D2である箇所における光の混合距離は十分であるが、距離D1である箇所における光の混合距離が不足することにより、画面に光ムラ(mura)が生じる。距離D1/d=0.3になるためには、光源数を増やして光の混合距離の不足分を補うことで画質を維持することが必要になり、それに伴ってコストが上昇してしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】台湾特許公開第201239239号
【特許文献2】中国特許公開第103383084号
【特許文献3】台湾実用新案公告第M385715号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一つの目的は、良好な画質を有する表示装置を提供することにある。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、バックライトモジュールの光の混合効果に優れた表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る表示装置は、光射出側を有する光源と、前記光源の前記光射出側に設置され、複数の光透過孔が分布する仕切り板と、前記仕切り板に向かい合う光入射底面を有し、前記仕切り板の前記光源とは反対側に設置される表示パネルと、を含む。前記光入射底面上には、第1領域と第2領域とを有し、前記仕切り板には、前記第1領域と前記第2領域とが投影されることによって、第1投影領域と第2投影領域とがそれぞれ形成され、前記第1領域および前記第1投影領域の間と、前記第2領域および前記第2投影領域の間とには、それぞれ、第1平均ピッチと、前記第1平均ピッチと異なる第2平均ピッチとを有する。前記第1平均ピッチは、前記第2平均ピッチよりも長い場合、前記第1投影領域内の前記複数の光透過孔の平均孔ピッチは、前記第2投影領域内の前記複数の光透過孔の平均孔ピッチよりも長い。または、いずれの隣接する2つの光透過孔間の中点と前記光入射底面との間にピッチを有し、前記ピッチと前記隣接する2つの光透過孔間の孔ピッチとの比は、0.6〜1.7である。
【0008】
本発明に係る表示装置は、表示パネルと、バックライトモジュールとを含む。バックライトモジュールは、表示パネルの下方に設置され、ケースと、仕切り板と、光源とを含む。仕切り板は、複数の光透過孔を有し、前記ケース内に設置されるとともに前記ケースの内部空間を第1キャビティと第2キャビティとに仕切る。前記第1キャビティは、前記表示パネルと前記仕切り板との間に配置される。光源は、前記第2キャビティ内に設置される。前記第1キャビティは、第1区画と第2区画とを有する。前記第1区画の第1平均高さが前記第2区画の第2平均高さよりも高い場合、前記仕切り板の前記第1区画により覆われる前記複数の光透過孔は、前記仕切り板の前記第2区画により覆われる前記複数の光透過孔よりも分布密度が小さい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、良好な画質を有し、バックライトモジュールの光の混合効果に優れた表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】従来の表示装置の実施例を示す概略図である。
図2A】本発明に係る表示装置の実施例を示す概略図である。
図2B】本発明に係る表示装置の他の実施例を示す概略図である。
図3A】本発明に係る表示装置の実施例を示す他の概略図である。
図3B】本発明に係る表示装置の他の実施例を示す概略図である。
図4A】本発明に係る表示装置の光透過孔の孔ピッチと表示パネルまたは仕切り板の延在方向の関係図である。
図4B】本発明に係る表示装置の光透過孔の孔ピッチと表示パネルまたは仕切り板の延在方向の関係図である。
図5A】本発明に係る表示装置の他の実施例を示す概略図である。
図5B】本発明に係る表示装置の他の実施例を示す概略図である。
図6】本発明に係る表示装置の他の実施例を示す概略図である。
図7】本発明に係る表示装置の光透過孔の開口面積率と光源分布の関係図である。
図8】本発明に係る表示装置の他の実施例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
表示装置の表示画面が均一な輝度を有するか否かは、光源の発光効率、発光面積、および/または投射範囲により決定される光源の個数およびライトボックス内における光源の配置方式に左右される。例えば、隣接する光源間の距離、および光源の射出光が表示パネルに到達する前の光の混合距離は、画面の明暗や品質に影響を与える。即ち、光源と表示パネルとの間の距離、および隣接する光源間の距離は、適切な比率範囲を有する必要がある。一方、光源と表示パネルとの間は、例えば、仕切り板によって仕切られてもよい。しかも、仕切り板上には、光源の光を透過させるための光透過孔が配置されてもよい。そのとき、仕切り板における光透過孔は、光源からの光の再割り当てに相当する。光透過孔からの光は、表示パネルに到達する前に混合される。このため、光透過孔と表示パネルとの間の距離、および隣接する光透過孔間の距離も、適切な比率範囲を有する必要がある。
【0012】
図2Aに示すように、本発明の実施例に係る表示装置は、光源100と、仕切り板200と、表示パネル300とを含んでいる。光源100は、射出光の光射出側を有している。仕切り板200は光源100の光射出側に設置されることが好ましい。または、他の実施例においては、図2Bに示すように、側面発光型のバックライトモジュールを有し、仕切り板200が光射出方向の側方に設置されてもよい。仕切り板200上には、例えば、レーザまたはドリルによって形成され、光源100の光を透過させる複数の光透過孔210を有している。これら光透過孔210の孔径は、同一または異なってもよい。なお、異なる孔ピッチを有することが好ましい。また、仕切り板200の光源100に向かい合う面は、反射面220であってもよい。好ましい実施例において、反射面220の反射率は、98%より高い。このため、光源100の射出光は、光透過孔210を透過しない場合、前記反射面によって反射されて再利用されることができる。表示パネル300は、仕切り板200の光源100とは反対側に設置されるとともに、仕切り板200に向かい合う光入射底面320を有している。なお、光源100は、例えば、バックライトモジュール内に設置される複数のランプまたは発光ダイオードのような光源であってもよい。
【0013】
さらにいうと、表示パネル300の光入射底面320は、第1領域A1と第2領域A2とを有している。仕切り板200には、第1領域A1と第2領域A2とが投影されることによって、第1投影領域Pr1と第2投影領域Pr2とがそれぞれ形成される。しかも、第1領域A1および第1投影領域Pr1の間と、第22領域A2および第2投影領域Pr2の間とには、それぞれ、距離を有している。表示パネル300および仕切り板200のうちの少なくとも1つが、水平面ではない場合、または、例えば円弧状に形成された場合、第1領域A1と第1投影領域Pr1との間の距離は、第2領域A2と第2投影領域Pr2との間の距離に等しくない。図2Aに示す実施例において、表示パネル300が、光源100に突出する円弧状に形成され、仕切り板200が平面である。この実施例において、第1領域A1および第2領域A2のそれぞれは、連続曲面である。しかも、第2領域A2は、例えば、曲面中心に比較的接近する領域である。
【0014】
また、上述した距離は、各領域における各部分から、各部分の仕切り板200への投影領域までの投影距離の平均値であり、つまり、表示パネル300と仕切り板200との間(異なる領域、例えば、第1領域A1または第2領域A2において)の平均ピッチに相当することが好ましい。ここで、前記投影距離は、仕切り板200の法線方向に仕切り板200から光入射底面320までの垂直距離と定義されている。図2Aに示す実施例を例として、第1領域A1と第1投影領域Pr1との間には、第1平均ピッチH1を有し、第2領域A2と第2投影領域Pr2との間には、第2平均ピッチH2を有している。
【0015】
一方、本発明の好ましい実施例において、光透過孔210間には、異なる孔ピッチP1、P2を有している。ここで、当該孔ピッチは、隣接する2つの光透過孔210の中心の間の距離である。第1平均ピッチH1が、第2平均ピッチH2と異なって第2平均ピッチH2よりも長い場合、好ましくは、第1投影領域Pr1におけるこれら光透過孔210の平均孔ピッチP1が、第2投影領域Pr2におけるこれら光透過孔210の平均孔ピッチP2よりも長く、しかもH1とP1との比、およびH2とP2との比が、0.6〜1.7の範囲内にある。これにより、優れた光の混合効果が得られる。換言すれば、H1/P1およびH2/P2は、最大が1.7以下、最小が0.6以上であるように設定されることが好ましい。
【0016】
上述した第1領域A1および第2領域A2の区画は、図示に限定されない。光入射底面320におけるいずれか2つの領域は、第1領域A1および第2領域A2であってもよい。
【0017】
また、図2Aに示すように、表示パネル300は、内側に凹む円弧状である。即ち、表示パネル300の光入射底面320は、表示パネル300の一側辺から他側辺への延在方向に、実質的に仕切り板200に漸次接近し、次いで仕切り板200から漸次離れるようになっている。第1平均ピッチH1が第2平均ピッチH2よりも長いので、第2領域A2よりも第1領域A1は光入射底面320の中央から離れる。一方、図4Aに示すように、前記延在方向における光透過孔の(平均)孔ピッチは、原則として、光入射底面320が仕切り板200に漸次接近し、次いで仕切り板200から漸次離れることに伴って、即ち、光入射底面320と仕切り板200との間の距離が一旦短くなってその後長くなることに伴って、一旦短くなってその後長くなる。
【0018】
他の実施例において、図3B示すように、表示パネル300は、外側に突出する円弧状である。即ち、表示パネル300の光入射底面320は、表示パネル300の一側辺から他側辺への延在方向に、実質的に仕切り板200から漸次離れ、次いで仕切り板200に漸次接近するようになっている。第1平均ピッチH1が第2平均ピッチH2よりも短いので、第2領域A2よりも第1領域A1は光入射底面320に接近する。そのとき、図4Bに示すように、前記延在方向における光透過孔の(平均)孔ピッチは、原則として、光入射底面320が仕切り板200から漸次離れ、次いで仕切り板200に漸次接近するのに伴って、即ち、光透過孔の孔ピッチは、光入射底面320と仕切り板200との間の距離が一旦長くなった後短くなるのに伴って、一旦長くなってその後短くなる。
【0019】
本発明に係る表示装置は、図3A〜3Bに示すように、上述した光源100および仕切り板200を収容可能なケース400をさらに含んでいる。ケース400は、ライトボックスともいえる。例えば、ケース400は、バックライトモジュールの背面パネルにより構成されてもよい。光源100は、背面パネルの内側底面に設置されてもよい。また、ケース400と仕切り板200の反射面とによって囲まれることにより、反射キャビティ4000が形成されてもよい。ここで、仕切り板200の材質は、金属またはプラスチックから選択されてもよい。ケース400は、反射性を有する材質から選択されるものである。一実施例において、ケース400の反射率は、98%より高い。また、他の実施例において、ケース400の内部には、反射機能を持つ光学フィルム、例えば、反射フィルムが設置されている。光透過孔210を透過しない光は、反射キャビティ4000内に反射された後に再利用されることで、光利用効率を向上させる。
【0020】
図5A図5Bに示すように、本発明の他の実施例において、表示装置10は、上述した光源100、仕切り板200および表示パネル300を含んでいる。仕切り板200が光源100の光射出側に設置されるとともに、仕切り板200には複数の光透過孔210を有している。これら光透過孔210は、同一または異なる孔径を有してもよい。なお、異なる孔ピッチを有することが好ましい。また、仕切り板200の光源100に向かい合う面は、反射面220であってもよい。好ましい実施例において、光の再利用効率を向上するように、反射面220の反射率が98%より高い。表示パネル300は、仕切り板200の光源100とは反対側に設置されるとともに、仕切り板200に向かい合う光入射底面320を有している。表示パネル300の光入射底面320と仕切り板200との間には、ピッチを有している。光入射底面320と仕切り板200との間のピッチは、例えば、表示パネル300が円弧状に形成された場合、固定値ではなくてもよい。または、仕切り板200と光源100との間のピッチは、例えば、図5Bに示すように、表示パネル300および仕切り板200のいずれも円弧状に形成された場合、固定値ではなくてもよい。
【0021】
さらにいうと、隣接する2つの光透過孔210のピッチについては、前記ピッチと、隣接する2つの光透過孔210の孔ピッチの比が0.6〜1.7の範囲内にあることが好ましい。ここで、前記孔ピッチは、隣接する2つの光透過孔210の中心の間の距離であってもよい。前記ピッチは、隣接する2つの光透過孔210の中点から光入射底面320までの距離であってもよい。
【0022】
例えば、図5Aに示すように、第1透過孔211および第2透過孔212は、隣接する2つの光透過孔である。第3透過孔213および第4透過孔214は、隣接する2つの光透過孔である。しかも、第1透過孔211と第2透過孔212との間の孔ピッチP1は、ほぼ第1透過孔211の中心から第2透過孔212の中心までの距離である。第3透過孔213と第4透過孔214の孔ピッチP2は、ほぼ第3透過孔213の中心から第4透過孔214の中心までの距離である。孔ピッチP1は、孔ピッチP2と異なってもよい。一方、隣接する第1透過孔211および第2透過孔212の近傍の光入射底面320と仕切り板200との間に形成されたピッチG1は、ほぼ第1透過孔211と第2透過孔212との中点Cから光入射底面320までの垂直距離である。隣接する第3透過孔213近傍および第4透過孔214近傍の光入射底面320と仕切り板200との間に形成されたピッチG2は、ほぼ第3透過孔213と第4透過孔214との中点Cから光入射底面320までの垂直距離である。ピッチG1は、ピッチG2と異なってもよい。
【0023】
以上により、ピッチG1がピッチG2よりも長い場合、孔ピッチP1は、孔ピッチP2よりも長いことが好ましい。換言すれば、孔ピッチが長くなるのに伴ってピッチが長くなり、孔ピッチが短くなるのに伴ってピッチが短くなる。さらに、そのピッチと、隣接する光透過孔間の孔ピッチとの比は、0.6〜1.7の範囲内にある。
【0024】
図6に示すように、本発明の他の実施例において、表示装置10は、表示パネル300およびバックライトモジュール500を含んでいる。表示パネル300は、光入射底面320を有し、好ましくは、光入射底面320がバックライトモジュール500に向かい合うようにバックライトモジュール500上に組み立てられる。バックライトモジュール500は、ケース400と、仕切り板200と、光源100とを含んでいる。仕切り板200および光源100は、ケース400内に設置される。さらに、仕切り板200上には、複数の光透過孔210が形成されるとともに、仕切り板200によってケース400の内部空間が第1キャビティ410および第2キャビティ420に仕切られている。例えば、仕切り板200は、ケース400の内側壁面に連結され、表示パネル300の光入射底面320と共に第1キャビティ410を形成し、さらにケース400の内側底面と共に第2キャビティ420を形成する。光源100は、第2キャビティ420内に設置されることが好ましい。光源100の射出光は、光透過孔210を透過可能であり、かつ第2キャビティ420から外れて第1キャビティ410内に進入する。即ち、第2キャビティ420および光透過孔210によって光の再割り当てが行われ、第1キャビティ410によって光を混合することが可能である。第2キャビティ420は、さらに光反射キャビティであってもよい。
【0025】
換言すれば、第1キャビティ410では、仕切り板200を底面とし、光入射底面320を天井面とする。一方、第1キャビティ410は、異なる区画をさらに含んでもよい。これら区画は、ほぼ仕切り板200に沿って並列する。各区画は、仕切り板200を底部として光入射底面320を天井部とするダミー区画である。区画は、サイズが大きくても小さくてもよいし、数が多くても少なくてもよく、図示に限定されるものではない。また、各区画の底部の面積が、各区画の天井部の仕切り板200への投影範囲に相当する一方、各区画の天井部の面積が、各区画の底部の光入射底面320への投影範囲に相当する。
【0026】
例えば、第1キャビティ410は、第1区画4101および第2区画4102を含んでいる。これら区画のそれぞれは、例えば、表示パネル300および仕切り板200のうちの少なくとも1つが円弧状である場合、異なる高さを有してもよい。当該高さは、各区画の平均高さ、例えば、第1区画4101の第1平均高さh1、第2区画4102の第2平均高さh2である。
【0027】
一方、この実施例において、仕切り板200における複数の光透過孔210は、同一または異なる孔径を有してもよい。また、仕切り板200における光透過孔210の分布の疎密は、均一または不均一であってもよい。光透過孔210の分布密度と、区画の高さまたは平均高さとは、逆相関の関係となることが好ましい。上述した第1区画4101および第2区画4102を例として、第1平均高さh1が第2平均高さh2よりも高い場合、第2区画4102の仕切り板200の領域に比べ、第1区画4101の仕切り板200の領域は、分布密度の低い光透過孔210を有している。なお、この分布密度は、孔数の密度であることが好ましい。光透過孔210の分布密度は、例えば、光透過孔210の数を調整することによって実現されてもよい。または、光透過孔210の数が一定である場合、これら光透過孔210を接近させるもしくは離れさせることによって、例えば、そのうちの1つの光透過孔を一部の光透過孔に接近させると同時に他の光透過孔に対して離れることによって、光透過孔210を不均一の疎密で分布させる。
【0028】
以上のことをまとめると、上述した区画の高さまたは平均高さは、光透過孔の分布密度に関連し、光透過孔の分布密度は、その孔ピッチに関連する。前記高さまたは平均高さと、前記区画により覆われる光透過孔の孔ピッチまたは平均孔ピッチとの比は、0.6〜1.7の範囲内にある。
【0029】
本発明の他の実施例において、光透過孔210の孔径は、光源100に対する光透過孔210の位置に応じて調整されてもよい。または、異なる仕切り板200領域内にある光透過孔210により、異なる領域の光透過孔の開口面積が構成される。しかも、各異なる領域は、光源100に対する各領域の位置に応じて異なる光透過孔の開口面積を有している。各領域の光透過孔の開口面積は、例えば、孔径の異なる複数の光透過孔210により構成されてもよい。本発明の実施例において、さらに開口面積率により、各単位の仕切り板領域における開口面積が表される。好ましくは、光源100の真上にある仕切り板200の部分には、光透過孔の開口面積が比較的に小さいが、当該光源100の真上から離れる仕切り板200の部分には、開口面積が比較的に大きい。換言すれば、仕切り板200の各単位領域において、光源100の真上にある仕切り板200の部分には、光透過孔の開口面積率が比較的に低いが、当該光源100の真上から離れる仕切り板200の部分には、開口面積率が比較的に高いことが好ましい。図7に示すように、光源100は、その光射出側が仕切り板200に向かい合う光源を複数含む実施例において、光透過孔の開口面積(率)は、仕切り板200と各光源との遠近によって大小交互に変化する。このような設計により、表示パネル300の各領域の表示輝度はさらに均一になることが可能である。他の実施例において、光源100の真上から離れる部分の光透過孔210の孔径に比べ、光源100の真上に接近する部分の光透過孔210の孔径を適切に小さくすることで、仕切り板200および/またはこれら光透過孔210からの光を平衡させることができる。換言すれば、そのとき、比較的に小さい光透過孔210の孔径により、この一部の仕切り板200の小さい光透過孔の開口面積(率)が構成され、大きい光透過孔210の孔径により、この一部の仕切り板200の大きい光透過孔の開口面積(率)が構成される。
【0030】
本発明の他の実施例において、図8に示すように、光源100は、発光ダイオードおよびレンズ150により構成される光源を複数含んでもよい。このような光源を使用することによって、例えば、大きい発光面積および/または広い投射範囲が得られることができる。また、このような光源は、仕切り板200と光源100の距離および/または光透過孔210のサイズもしくは分布密度に応じて使用されることが可能である。
【0031】
以上、本発明の好ましい実施例を挙げて説明したが、これは本発明の実施例に過ぎない。説明した実施例は、本発明の範囲を限定するものではないことが理解されたい。
当業者であれば本発明の精神及び範囲を含む各種の変動や潤色は、本発明の保護を求める範囲内に属するものである。
【符号の説明】
【0032】
10 表示装置
100 光源
150 レンズ
200 仕切り板
210 光透過孔
211 第1透過孔
212 第2透過孔
213 第3透過孔
214 第4透過孔
220 反射面
300 表示パネル
320 光入射底面
400 ケース
4000 反射キャビティ
4101 第1区画
4102 第2区画
500 バックライトモジュール
800 表示装置
810 表示パネル
820 ライトボックス
830 光源
Pr1 第1投影領域
Pr2 第2投影領域
A1 第1領域
A2 第2領域
H1 第1平均ピッチ
H2 第2平均ピッチ
G1、G2 ピッチ
h1 第1平均高さ
h2 第2平均高さ
C 中間部
P 孔ピッチ
P1、P2 平均孔ピッチ
D1、D2 距離
d ピッチ
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8