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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-223355(P2015-223355A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20151117BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2014-110470(P2014-110470)
(22)【出願日】2014年5月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西川 勝
(72)【発明者】
【氏名】提箸 隆
(72)【発明者】
【氏名】鮎沢 健太
(72)【発明者】
【氏名】岸 正明
(72)【発明者】
【氏名】江中 靖司
(72)【発明者】
【氏名】野村 大樹
(72)【発明者】
【氏名】柳田 修平
(72)【発明者】
【氏名】飯田 洋行
(72)【発明者】
【氏名】鶴野 幸司
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC07
2C088BC10
2C088EB78
(57)【要約】
【課題】スピーカユニットから出力された音を遊技者に効率良く伝達しつつ、演出効果を向上させることのできる遊技機を提供する。
【課題解決】本発明の遊技機は、機体と、機体の前面に配設されたスピーカユニットと、このスピーカユニットを制御するスピーカユニット制御手段と、所定条件の成立に基づいて当否の抽選を行う当否抽選手段と、この当否抽選手段による抽選結果が当たりとなると当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段とを備える。また、スピーカユニットの前方周縁部に配設された中空状の音伝達部材と、この音伝達部材を形態の異なる第1態様(図15(b))と第2態様(図15(d))とに変化させる駆動手段と、この駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備え、駆動制御手段は当否抽選手段による抽選結果に基づいて駆動手段を制御する。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体と、この機体の前面に配設されたスピーカユニットと、このスピーカユニットを制御するスピーカユニット制御手段と、所定条件の成立に基づいて当否の抽選を行う当否抽選手段と、この当否抽選手段による抽選結果が当たりとなると当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段とを備える遊技機において、
前記スピーカユニットの前方周縁部に配設された中空状の音伝達部材と、この音伝達部材を形態の異なる第1態様と第2態様とに変化させる駆動手段と、この駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記駆動制御手段は前記当否抽選手段による抽選結果に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1の記載において、
前記駆動手段は、前記機体に対する前記音伝達部材の突出量を異ならせることにより、当該音伝達部材を前記第1態様と前記第2態様に変化させることを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1の記載において、
前記駆動手段は、前記機体の前面に対する前記音伝達部材の軸線方向の角度を異ならせることにより、当該音伝達部材を前記第1態様と前記第2態様に変化させることを特徴とする遊技機。
【請求項4】
請求項1から3のうち何れか1つの記載において、
前記スピーカユニットから出力される音のパターンとして複数の音パターンを用意し、
前記スピーカユニット制御手段は、前記音伝達部材が前記第1態様であるときに前記複数の音パターンのうち所定の音パターンを出力するように前記スピーカユニットを制御すると共に、前記音伝達部材が前記第2態様であるときに前記複数の音パターンのうち前記所定の音パターンと異なるものを出力するように前記スピーカユニットを制御することを特徴とする遊技機。
【請求項5】
機体と、この機体の前面に配設されたスピーカユニットと、このスピーカユニットを制御するスピーカユニット制御手段と、所定条件の成立に基づいて当否の抽選を行う当否抽選手段と、この当否抽選手段による抽選結果が当たりとなると当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段とを備える遊技機において、
前記スピーカユニットの前方周縁部に中空状の音伝達部材を着脱可能に設けたことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関し、特に、遊技機の前面側に配置されて遊技者に対して様々な音を放出する音響装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技機の代表例であるパチンコ機は、機体と、機体の内側に収容された遊技盤と、この遊技盤の遊技領域に配設された始動口とを備え、遊技領域に向けて発射された遊技球が始動口に入賞すると特別図柄に係る電子抽選が行われ、電子抽選の結果が大当たりとなると遊技者に有利な大当たり遊技が提供される。
【0003】
また、機体の前面側に様々な音を出力するスピーカユニットが配設され、このスピーカユニットから出力される様々な音は電子抽選の結果等を示唆して遊技者の遊技意欲を向上させている。例えば、特許文献1に記載のパチンコ機では、機体の前面上部に左右一対のスピーカユニットが配置され、これらスピーカユニットの前方周縁部には前方に突出する円筒状の部材が一体形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−160832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、遊技場の島設備には数多くの遊技機が設置されており、これら遊技機から同時多発的に音が出力されている状況では、スピーカユニットから出力される音を遊技者に効率良く伝達することが困難となり、この出力音を遊技者が聞き取れないことがある。このため、従前より、遊技場で多くの遊技機が稼働している状況であっても、スピーカユニットからの出力音を聞き取り易くした遊技機の登場が待ち望まれている。
【0006】
このような要望に応えるために、スピーカユニットの前方周縁部にスピーカユニットの軸線方向に延びる中空状の音伝達部材(所謂、ホーン)を配設し、この音伝達部材の機体に対する突出量を大きくしてできるだけ遊技者に近づけることにより、スピーカユニットから出力された音を遊技者に効率良く伝達するという方法が考えられる。このようにスピーカユニットの前方周縁部に長尺な音伝達部材を付設すると、遊技機の前方に着席する遊技者に対して音の指向性を絞ることができるため、遊技者がスピーカユニットの出力音を聞き取り易くなる。
【0007】
しかし、新たな趣向を凝らした演出を実行する遊技機が次々と登場している今日では、単にスピーカユニットの前方周縁部に中空状の音伝達部材を付設して、スピーカユニットからの出力音を遊技者に聞き取り易くしたとしても、音による演出効果を高めることは困難になっており、もはや遊技者を惹きつけることができなくなっている。
【0008】
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スピーカユニットから出力された音を遊技者に効率良く伝達しつつ、演出効果を向上させることのできる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための解決手段として、本発明は、機体と、この機体の前面に配設されたスピーカユニットと、このスピーカユニットを制御するスピーカユニット制御手段と、所定条件の成立に基づいて当否の抽選を行う当否抽選手段と、この当否抽選手段による抽選結果が当たりとなると当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段とを備える遊技機において、前記スピーカユニットの前方周縁部に配設された中空状の音伝達部材と、この音伝達部材を形態の異なる第1態様と第2態様とに変化させる駆動手段と、この駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備え、前記駆動制御手段は前記当否抽選手段による抽選結果に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする。
【0010】
このように構成された遊技機では、スピーカユニットの前方周縁部に中空状の音伝達部材が配設されており、音伝達部材は当否抽選手段の抽選結果に基づいて形態の異なる第1態様と第2態様とに変化するため、遊技者に対する音の聞こえ方を異ならせて音による演出効果を高めることができる。また、音伝達部材の形態の変化は当否抽選手段の抽選結果を示唆するので、視覚的な演出効果をも高めることができる。
【0011】
また、上記構成において、前記駆動手段は、前記機体に対する前記音伝達部材の突出量を異ならせることにより、当該音伝達部材を前記第1態様と前記第2態様に変化させることを特徴とする。
【0012】
このようにすると、遊技機の前面に着席する遊技者に音伝達部材が最も近づいたときに、スピーカユニットから音を出力するように制御すると、このスピーカユニットからの出力音を遊技者に効率良く伝達することができるので、演出効果を更に高めることができる。
【0013】
また、上記構成において、前記駆動手段は、前記機体の前面に対する前記音伝達部材の軸線方向の角度を異ならせることにより、当該音伝達部材を前記第1態様と前記第2態様に変化させることを特徴とする。
【0014】
このようにすると、音伝達部材の軸線が遊技者に向いたときに、スピーカユニットから音を出力するように制御すると、このスピーカユニットからの出力音を遊技者に効率良く伝達することができるので、演出効果を更に高めることができる。
【0015】
また、上記構成において、前記スピーカユニットから出力される音のパターンとして複数の音パターンを用意し、前記スピーカユニット制御手段は、前記音伝達部材が前記第1態様であるときに前記複数の音パターンのうち所定の音パターンを出力するように前記スピーカユニットを制御すると共に、前記音伝達部材が前記第2態様であるときに前記複数の音パターンのうち前記所定の音パターンと異なるものを出力するように前記スピーカユニットを制御することを特徴とする。
【0016】
このように構成された遊技機では、音伝達部材の形態が第1態様にあるときにスピーカユニットから出力される音パターンと、音伝達部材の形態が第2態様にあるときにスピーカユニットから出力される音パターンとを異ならせることができるので、音による演出のバリエーションを増やすことができる。
【0017】
また、上記目的を達成するための他の解決手段として、本発明は、機体と、この機体の前面に配設されたスピーカユニットと、このスピーカユニットを制御するスピーカユニット制御手段と、所定条件の成立に基づいて当否の抽選を行う当否抽選手段と、この当否抽選手段による抽選結果が当たりとなると当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段とを備える遊技機において、前記スピーカユニットの前方周縁部に中空状の音伝達部材を着脱可能に設けたことを特徴としている。
【0018】
このように構成された遊技機では、中空状の音伝達部材をスピーカ本体の前方周縁部に装着したり脱着することにより、音伝達部材を装着したときにスピーカユニットから出力される音の遊技者に対する聞こえ方と、音伝達部材を脱着したときにスピーカユニットから出力される音の遊技者に対する聞こえ方とを容易に異ならせることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、スピーカユニットから出力された音を遊技者に効率良く伝達しつつ、演出効果を向上させることのできる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1実施形態例に係るパチンコ機の外観を示す斜視図である。
図2】パチンコ機の前面扉を開放した状態の斜視図である。
図3】パチンコ機の背面図である。
図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図5】特図当たり判定テーブルの詳細を示す図である。
図6】特図種類決定テーブルの詳細を示す図である。
図7】特図種類に対応する大当たりの内容を示す図である。
図8】普図当たり判定テーブルの詳細を示す図である。
図9】普通図柄変動時間決定テーブルの詳細を示す図である。
図10】変動パターン決定テーブルの一部の詳細を示す図である。
図11】変動パターン決定テーブルに含まれた複数のテーブルの中から1つのテーブルを選択する条件をまとめた図である。
図12】演出内容決定テーブルの一部の詳細を示す図である。
図13】パチンコ機の前面扉に配設されたホーンを駆動する駆動装置の非通電状態を模式的に示す図である。
図14】パチンコ機の前面扉に配設されたホーンを駆動する駆動装置の通電状態を模式的に示す図である。
図15】ホーンの形態の変化により実行される演出の具体例を説明する図である。
図16】本発明の第2実施形態例に係るパチンコ機の前面扉に配設されたホーンの形態の変化を模式的に示す図である。
図17】本発明の第2実施形態例に係るパチンコ機の前面扉に配設されたホーンの形態の変化を模式的に示す図である。
図18】本発明の第2実施形態例に係るパチンコ機の前面扉に配設されたホーンの形態の変化を模式的に示す図である。
図19】本発明の第3実施形態例に係るパチンコ機の前面扉に配設されたスピーカユニットの前方周縁部に脱着可能なホーンを前面扉に装着した状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明をパチンコ機Pに採用した場合の実施の形態例について、図面を用いて説明する。
【0022】
図1図2に示すように、本発明の第1実施形態例に係るパチンコ機(遊技機)Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた本体枠2と、本体枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられた前面扉3等を備えており、前面扉3にはガラスやプラスチック等からなる透明板4が取り付けられている。
【0023】
機枠1の左下隅部には大型のスピーカユニット5が配設されており、このスピーカユニット5は前面扉3の切り欠き内に位置して前方に露出している。本体枠2の上部内側には後述する遊技盤6が収納されており、この遊技盤6の盤面(前面)は透明板4を透して外部から目視可能となっている。
【0024】
本体枠2の右側枠部にはシリンダ錠7aを有する施錠装置7が設置されており、図示省略されているが、この施錠装置7は本体枠2の裏面に配置された後部施錠杆と本体枠2の前面に配置された前部施錠杆とを備えている。常態では、施錠装置7の後部施錠杆によって機枠1に対して本体枠2が施錠(ロック)されると共に、前部施錠杆によって本体枠2に対して前面扉3が施錠(ロック)されている。そして、シリンダ錠7aの鍵穴に図示せぬ鍵を差し込み、この鍵を一方向(例えば時計回り)へ回動すると、後部施錠杆が下動して本体枠2が開錠(ロック解除)されるようになっている。また、シリンダ錠7aの鍵穴に差し込んだ鍵を他方向(反時計回り)へ回動すると、前部施錠杆が上動して前面扉3が開錠(ロック解除)されるようになっている。
【0025】
前面扉3には遊技盤6の盤面に対向する大きな開口3aが開設されており、この開口3aは透明板4によって塞がれている。前面扉3の前面上部には中空状のホーン(音伝達部材)8が左右に1個ずつ配設されており、詳細については後述するが、これらホーン8の内部には比較的小型のスピーカユニット17が配設されている。これら一対のスピーカユニット17は本発明が対象とするスピーカユニットであり、これら一対のスピーカユニット17と前述した大型のスピーカユニット5によって遊技に関する様々な効果音を出力するようになっている。
【0026】
前面扉3の前面下部には、遊技盤6の裏面に配設された賞球払出装置18(後述する)から払い出された遊技球を収容する上段受皿9と、上段受皿9から排出された遊技球を収容する下段受皿10と、遊技者による押下操作が可能な演出釦ユニット11等が設けられており、上段受皿9の右側方には操作ハンドル12が配設されている。
【0027】
機枠1の左側枠部には上側軸受け体13と下側軸受け体14が固着されており、これら両軸受け体13,14に本体枠2の左側枠部の上下両端に設けた第1ピン(図示省略)を軸支することによって、本体枠2を機枠1に対して開閉自在に支持する第1ヒンジ機構が構成されている。一方、前面扉3の左側枠部の上下両端には第2ピン(図示省略)が設けられており、これら両第2ピンを本体枠2の左側枠部に突設した上下の支持板2aに軸支することによって、前面扉3を本体枠2に対して開閉自在に支持する第2ヒンジ機構が構成されている。
【0028】
本体枠2の上部内側は遊技盤6の収納スペースとなっており、この収納スペースの下方は前面扉3によって覆い隠される設置部2bとなっている。設置部2b内の下部中央には遊技球を後述する遊技領域31に向けて発射する発射装置15が配設されており、前述した操作ハンドル12の回動操作量に応じて発射装置15の発射強度が調整されるようになっている。また、本体枠2の右下部内側には、前面扉3の開閉を検知するための前面扉開閉検知スイッチ16が設けられている。
【0029】
遊技盤6は、図2に示すように、その盤面に遊技領域31を有しており、遊技領域31は透明板4を介して観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置15によって遊技領域31の上部へ打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。
【0030】
遊技領域31内には、演出図柄48(図15参照)を変動および停止表示する演出表示装置34と、ステージ35と、第1始動入賞口36および第2始動入賞口37と、ゲート38と、電動チューリップ39と、一般入賞口40と、アウト口41と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー装置42等が設けられている。また、遊技盤6の盤面右下方の位置には、特別図柄を変動および停止表示する特別図柄表示装置44と、普通図柄表示装置45とが設けられている。
【0031】
なお、本実施形態では、第1始動入賞口36と第2始動入賞口37とは左右方向に間隔を空けて設けられており、発射装置15の発射強度を弱〜中にして遊技球を発射する(所謂、左打ちを行う)と、基本的に遊技球は演出表示装置34の左側を流下することになる。この場合、打ち出された遊技球が第1始動入賞口36に入賞する可能性はあるが、第2始動入賞口37には入賞することがないように設定されている。それに対して、電動チューリップ39が開放されるときに、発射装置15の発射強度を強にして遊技球を発射する(所謂、右打ちを行う)と、遊技球を第2始動入賞口37に入賞させることができるが、第1始動入賞口36に入賞させることは困難となるように設定されている。
【0032】
演出表示装置34は、遊技盤3の略中央部に設けられ、第1始動入賞口36に遊技球が入賞することを契機に行われる第1特別図柄に係る電子抽選の結果、または第2始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる第2特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示するものであって、本実施形態では液晶表示装置が用いられている。
【0033】
この演出表示装置34には、画面全体に背景画像が表示されるほか、所定の演出態様の一部として、特別図柄表示装置44に変動表示される第1特別図柄または第2特別図柄と同期をとって演出図柄48が変動表示されるようになっている。なお、演出図柄48として、例えば1〜9までの数字が用いられ、3つの数字が同一の数字で変動停止すると電子抽選の結果が大当たり(特図当たり)となる。そして、2つの数字が同一の数字で変動を停止し、かつ、1つの数字が変動中となるとリーチ状態となる。
【0034】
なお、特別図柄の変動中や後述する大当たり遊技中等に、第1始動入賞口36または第2始動入賞口37に遊技球が入賞して、即座に電子抽選を行えない場合には、一定の条件のもとで、後述する主制御基板100のメインCPU100aが当該入賞を入賞記憶(保留)としてメインRAM100cに記憶するようになっている。
【0035】
また、演出表示装置34には、主制御基板100のメインRAM100cに記憶されている保留の個数を示す保留表示領域が設けられている。具体的には、第1始動入賞口36に遊技球が入賞したことに基づいて保留が記憶されたことを表示する第1保留球表示領域が演出表示装置34の左下側に設けられ、第2始動入賞口37に遊技球が入賞したことに基づいて保留が記憶されたことを表示する第2保留球表示領域が演出表示装置34の右下側に設けられている。なお、メインRAM100cに保留が記憶されるとメインCPU100aは後述する副制御基板200にコマンドを送信し、副制御基板200が当該コマンドを受信すると、第1保留球表示領域または第2保留球表示領域に白色等の識別可能な色にて保留の表示を行うようになっている。
【0036】
ステージ35は、演出表示装置34の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ35の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には第1始動入賞口36が配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口36へと導かれる。
【0037】
特別図柄表示装置44は、第1始動入賞口36に遊技球が入賞することを契機に行われる第1特別図柄に係る電子抽選の結果、または第2始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる第2特別図柄に係る電子抽選の結果を表示するためのものである。より具体的には、特別図柄表示装置44は、特別図柄に係る抽選結果を、第1特別図柄あるいは第2特別図柄(例えば、数字や絵柄)を変動させた後に停止させるといった態様で表示する。
【0038】
本実施形態では、特別図柄表示装置44として7セグメント表示器が用いられている。この特別図柄表示装置44は、演出表示装置34を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤6の右下部分に離れて設けられている。そして、7セグメント表示器を点滅表示させることにより特別図柄が変動し、その点滅が停止して点灯表示に変わることで特別図柄の変動が停止する。この点滅中の時間が、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動時間である。
【0039】
なお、本実施形態では、第1特別図柄に係る電子抽選と第2特別図柄に係る電子抽選が同時に行われることはない。より詳しくは、第1特別図柄の抽選より、第2特別図柄の抽選を優先して実行するように構成されている。そのため、第1特別図柄と第2特別図柄の両方の抽選結果を同時に表示することはないため、2つの始動入賞口36、37に遊技球が入賞したことに基づく抽選結果を1つの特別図柄表示装置44で表示している。勿論、特別図柄表示装置44を別個に2つ設けることもできることは言うまでもない。
【0040】
ゲート38は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、その内部には遊技球が通過したことを検知するゲート検知スイッチ38a(図4参照)が内蔵されている。また、このゲート38を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選の結果を表示するための普通図柄表示装置45が、特別図柄表示装置44の隣に設けられている。
【0041】
この普通図柄表示装置45は、本実施形態では、二つのLEDランプで構成されており、普通図柄の抽選結果が当たり(普図当たり)のときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。なお、2つのLEDランプを交互に点滅表示させることにより普通図柄が変動し、その点滅が停止して点灯表示に変わることで普通図柄の変動が停止する。この点滅中の時間が、普通図柄の変動時間である。なお、特別図柄表示装置44の表示制御と普通図柄表示装置45の表示制御は、主制御基板100によって行われている(図4参照)。
【0042】
電動チューリップ39は、普通図柄の抽選結果が普図当たりの場合に所定回数開閉される装置であって、第2始動入賞口37の入口に設けられている。この、電動チューリップ39は、遊技盤6の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えており、第2始動入賞口開閉ソレノイド39a(図4参照)に通電がなされると一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、第2始動入賞口37の入口を拡大するようになっている。そして、前述のように、電動チューリップ39が開放されない限り、第2始動入賞口37に遊技球が入賞することはない。なお、電動チューリップ39は、一対の羽根部材が開閉する構造のものに限らず、その他の構造、例えば、板状部材が手前側に倒れることにより第2始動入賞口37が露呈され、板状部材の上に乗った遊技球が、そのまま板状部材に案内されて第2始動入賞口37に入賞するような構造のもの(所謂、ベロ式電チュー)を用いることもできる。
【0043】
アタッカー装置42は、第1特別図柄に係る電子抽選の結果または第2特別図柄に係る電子抽選の結果が特図当たり(大当たり)となって大当たり遊技に移行した場合に所定回数開放される装置である。このアタッカー装置42は、水平な軸を中心として前後方向に開閉する板状の蓋部材を備えており、大入賞口開閉ソレノイド42a(図4参照)を駆動することにより蓋部材が水平軸回りに回動する構成となっている。そして、蓋部材が開いた状態では遊技領域31の下部に設けられた大入賞口43が露呈され、その大入賞口43に遊技球を入賞させることができる構成となっている。
【0044】
つまり、アタッカー装置42は、常態では蓋部材が大入賞口43を閉じているため、大入賞口43に遊技球が入賞することはないが、例えば、特別図柄の抽選結果が大当たりとなって大当たり遊技に移行すると、蓋部材が開放されて大入賞口43が露呈されるため、遊技球を大入賞口43内に入賞させることが可能となる。そして、大入賞口43に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。なお、大入賞口43は、横長な長方形の開口であり、アタッカー装置42の蓋部材は、この大入賞口43の形状とほぼ同じ形状を成している。
【0045】
また、第1始動入賞口36、第2始動入賞口37、一般入賞口40、および大入賞口43に入らなかった遊技球は、アウト口41から回収される。なお、第1始動入賞口36、第2始動入賞口37、一般入賞口40、大入賞口43の内部にはそれぞれ第1始動入賞口検知スイッチ36a、第2始動入賞口検知スイッチ37a、一般入賞口検知スイッチ40a、大入賞口検知スイッチ43aが設けられ(図4参照)、遊技球が通過することでそれぞれの入賞口への入賞を検知している。各入賞口への入賞が検知されると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。
【0046】
図3に示すように、遊技盤6の裏面側には、遊技に関する主要な処理を行う主制御基板100と、主制御基板100からの指令(コマンド)を受けて前述したスピーカユニット17や演出表示装置34等を制御する副制御基板200と、前述した賞球払出装置18と、主制御基板100からの指令を受けて賞球払出装置18を制御すると共に、操作ハンドル12の回動操作量に応じて前記発射装置15の作動を制御する払出・発射制御基板500と、賞球数や特図当たり回数等の各種情報を遊技場のホールコンピュータに出力する外部端子基板600等が設けられている。
【0047】
図4は、パチンコ機Pの電気的構成を示したブロック図である。主制御基板100の入力側には、第1始動入賞口検知スイッチ36a、第2始動入賞口検知スイッチ37a、ゲート検知スイッチ38a、一般入賞口検知スイッチ40a、大入賞口検知スイッチ43aが接続されており、遊技球の検知信号が主制御基板100に入力するようにしている。
【0048】
また、主制御基板100の出力側には、電動チューリップ39を開閉動作させる第2始動入賞口開閉ソレノイド39aと、アタッカー装置42の蓋部材を開閉動作させる大入賞口開閉ソレノイド42aが接続されるとともに、特別図柄表示装置44と普通図柄表示装置45が接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
【0049】
主制御基板100は、メインCPU(Central Processing Unit)100aと、予め定められた制御プログラムを格納するメインROM(Read Only Memory)100bと、生成された処理情報の一時記憶および記憶した情報の削除を行うメインRAM(Random Access Memory)100cを備えており、メインCPU100aがメインROM100bに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理を行う。なお、メインROM100bには、特別図柄の当否を判定する際に参照される特図当たり判定テーブル(図5参照)、特別図柄の種類を決定する際に参照される特別図柄種類決定テーブル(図6参照)、普通図柄の当否を判定する際に参照される普図当たり判定テーブル(図8参照)、普通図柄の変動時間を決定するための普通図柄変動時間決定テーブル(図9参照)変動パターンを決定する際に参照される変動パターン決定テーブル(図10参照)等が記憶されている。
【0050】
メインCPU100aは、始動入賞口36,37への遊技球の入賞により始動入賞口検知スイッチ36a,37aから検知信号を入力すると前記した特図当たり判定テーブルを参照して、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)に係る電子抽選を行う。また、始動入賞口検知スイッチ36a,37aからの検知信号を入力すると前記した特別図柄種類決定テーブルや変動パターン決定テーブルを参照して、特別図柄の種類や特別図柄の変動パターン(特別図柄の変動時間)を決定する。そして、特別図柄の抽選結果が特図当たりとなると、決定された特別図柄の種類に基づいてアタッカー装置43を作動させて大当たり遊技を実行し、大当たり遊技が終了すると、決定された特別図柄の種類に基づいて遊技状態を所定の遊技状態へと移行するように制御する。なお、メインCPU100aは後述する副制御基板200に適宜コマンドを送信しており、例えば、変動パターン決定テーブルを参照して決定された変動パターンに基づいて生成された変動パターンコマンドを副制御基板200に送信する。
【0051】
副制御基板200は、サブCPU200a、サブROM200b、サブRAM200cを備えており、主制御基板100に対して一方向に通信可能に接続されている。サブCPU200aは、主制御基板100から送信されたコマンドに基づいて、サブROM200bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータ等を画像・音声制御基板300やランプ制御基板400に送信する。なお、サブRAM200cは、サブCPU200aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0052】
副制御基板200のサブROM200bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、主制御基板100から受信した変動パターンコマンドに基づいて演出の内容を決定するための演出内容決定テーブル(図12参照)等がサブROM200bに記憶されている。
【0053】
また、副制御基板200の出力側には前記ホーン8の駆動源となるホーン駆動ソレノイド22(駆動手段)が電気的に接続されている。サブCPU200aは、変動パターンコマンドに基づいて決定された演出内容に基づいて、ホーン駆動ソレノイド22に通電開始信号と通電停止信号を出力するようになっている。
【0054】
画像・音声制御基板300は、副制御基板200に双方向通信可能に接続されており、図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、音声CPU、音声ROM、音声RAM等を備えている。なお、画像ROMには演出表示装置34に表示される演出図柄48や背景等の画像データが多数格納されており、音声ROMにはスピーカユニット5やスピーカユニット17から出力される音(音パターン)のデータが多数格納されている。
【0055】
また、画像・音声制御基板300の出力側には演出表示装置34、スピーカユニット5およびスピーカユニット17が接続されており、副制御基板200から送信されたコマンドに基づいて、画像CPUは、画像ROMに格納された所定のプログラムを読み出して、演出表示装置34における表示制御をすると共に、音声CPUは、音声ROMに格納された所定のプログラムを読み出して、スピーカユニット17等における音声出力制御をする。
【0056】
ランプ制御基板400は、副制御基板200に対して双方向通信可能に接続されており、副制御基板200から送信されたコマンドに基づいて、遊技盤6等に設けられた図示せぬ演出用照明装置を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。
【0057】
払出・発射制御基板500は、払出・発射CPU500a、払出・発射ROM500b、払出・発射RAM500cを備えており、主制御基板100に対して双方向に通信可能に接続されている。
【0058】
払出・発射制御基板500の出力側には、所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置18の払出モータ18aが電気的に接続されており、払出・発射CPU500aは、主制御基板100から送信されたコマンドに基づいて、払出・発射ROM500bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置18を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。なお、払出・発射制御基板500に遊技球を貸出す台間機が電気的に接続されていなければ、発射装置15から遊技球が発射されることはない。
【0059】
また、払出・発射制御基板500の出力側には外部端子基板600が電気的に接続されており、払出・発射制御基板500の入力側には、前面扉開閉検知スイッチ16が接続されている。前面扉開閉検知スイッチ16は、前面扉3が閉鎖状態となると、払出・発射制御基板500に前面扉3が閉鎖された旨のオン信号(閉鎖信号)を出力すると共に、前面扉3が開放状態となると、払出・発射制御基板500に前面扉3が開放された旨のオフ信号(開放信号)を出力する。なお、払出・発射制御基板500がオフ信号を入力すると、外部端子基板600を経由して、ホールコンピュータに前面扉3が開放された旨の情報を送信するようになっている。
【0060】
次に、図5図11を参照して、メインROM100bに記憶されている各種テーブルについて説明する。
【0061】
図5は、特別図柄(特図)の停止結果を特図当たり(大当たり)とするか否かを判定する際に参照する特図当たり判定テーブルを示す図である。この特図当たり判定テーブルは、低確率時において特図当たり決定乱数を判定する低確率判定テーブル(図5(a))と、高確率時において特図当たり決定乱数を判定する高確率判定テーブル(図5(b))とから構成されている。
【0062】
この特図当たり決定乱数は主制御基板100内に設けられた乱数発生器等(図示しない)にて生成されるハードウェア乱数である。このハードウェア乱数は、周期的に入力されるクロック信号に基づいてカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜65535までの範囲)で1ずつ更新させることにより生成される。そして、特図当たり決定乱数は、第1始動入賞口36に遊技球が入賞したことを契機に(第1始動入賞口検知スイッチ36aからの検出信号が主制御基板100に入力されたタイミングで)、または、第2始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に(第2始動入賞口検知スイッチ37aからの検出信号が主制御基板100に入力されたタイミングで)取得される。
【0063】
ここで、高確率判定テーブル(図5(b))は、低確率判定テーブル(図5(a))よりも大当たりとなる確率が高くなっており、より詳しく言うと、高確率判定テーブルは、大当たりの当選確率がおよそ1/40、低確率判定テーブルは、大当たりの当選確率がおよそ1/400に設定されている。つまり、高確率判定テーブルの方が、低確率判定テーブルに比べて10倍大当たりに当選する確率が高くなるように設定されている。
【0064】
なお、本実施形態では、第1特別図柄(第1特図)および第2特別図柄(第2特図)ともに同じ特図当たり判定テーブルを参照するものとしている。また、説明の便宜上、これ以降の説明において、低確率判定テーブルを参照して第1特図について特図当たりの当否に係る抽選が行われる遊技状態、または低確率判定テーブルを参照して第2特図について特図当たりの当否に係る抽選が行われる遊技状態のことを「低確率遊技状態」という。また、高確率判定テーブルを参照して第1特図について特図当たりの当否に係る抽選が行われる遊技状態、または高確率判定テーブルを参照して第2特図について特図当たりの当否に係る抽選が行われる遊技状態のことを「高確率遊技状態」という。また、後述する、非時短用判定テーブル(図8(a)参照)を参照して普通図柄に係る抽選が行われる遊技状態のことを「非時短遊技状態」といい、時短用判定テーブル(図8(b)参照)を参照して普通図柄に係る抽選が行われる遊技状態のことを「時短遊技状態」という。
【0065】
なお、本実施形態に係るパチンコ機Pは、遊技モードとして、「低確モード」、「時短モード」、「潜確モード」、「確変モード」の4つの状態が予め用意されている。「低確モード」は、低確率遊技状態かつ非時短遊技状態(「低確・非時短」)から成り、「時短モード」は、低確率遊技状態かつ時短遊技状態(「低確・時短」)から成り、「潜確モード」は、高確率遊技状態かつ非時短遊技状態(「高確・非時短」)から成り、「確変モード」は、高確率遊技状態かつ時短遊技状態(「高確・時短」)から成るものである。
【0066】
図6は、特図の種類を決定する際に参照する特図種類決定テーブルを示す図である。上述した図5が特図当たりに当選しているか否かを判定するテーブルであるのに対して、特図種類決定テーブルは、特図の種類を決定するためのものである。つまり、本実施形態では、特図に関する当たり/ハズレの決定は特図当たり判定テーブルを参照して判定されるが、特図当たり(大当たり)の内容(アタッカー装置42の開放パターン)、大当たり遊技後の遊技モードおよび大当たり遊技後に設定される電サポ回数(詳しく後述)は、特図種類決定テーブルを参照して決定される構成となっている。なお、図5において、ハズレとなる特図当たり決定乱数値を取得した場合には、特図種類決定テーブルにより特図の種類が決定されないようになっている。
【0067】
特図種類決定テーブルでは、特図種類決定乱数に基づいて、特図の種類が決定される。この特図種類決定乱数は主制御基板100内にて生成されるソフトウェア乱数である。このソフトウェア乱数は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜99までの範囲)で1ずつ更新させることにより生成される。
【0068】
特図種類決定テーブルは、図6に示すように、第1始動入賞口36に遊技球が入賞して大当たりとなったときに参照される第1特図種類決定テーブル(図6(a))と、第2始動入賞口37に遊技球が入賞して大当たりとなったときに参照される第2特図種類決定テーブル(図6(b))とで構成されている。
【0069】
第1特図種類決定テーブル(図6(a))には、特図の種類として、16R特定時短有図柄、2R特定時短なし図柄および8R通常時短有図柄の3つの種類が格納されており、特図種類決定乱数値が0〜14までのものに対して16R特定時短有図柄が対応づけられおり、特図種類決定乱数値が15〜59までのものに対して2R特定時短なし図柄が対応づけられており、特図種類決定乱数値が60〜99までのものに対して8R通常時短有図柄が対応づけられている。なお、上記それぞれの選択割合は、図示のとおりである。すなわち、「2R特定時短なし図柄」の選択割合が45%と最も高くなっている。
【0070】
第2特図種類決定テーブル(図6(b))には、特図の種類として、16R特定時短有図柄および8R通常時短有図柄の2つの種類が格納されており、特図種類決定乱数値が0〜59までのものに対して16R特定時短有図柄が対応づけられおり、特図種類決定乱数値が60〜99までのものに対して8R通常時短有図柄が対応づけられている。なお、上記それぞれの選択割合は、図示のとおりである。すなわち、「16R特定時短有図柄」の選択割合が60%と最も高くなっている。
【0071】
なお、特図の種類において、「16R」は大当たり遊技におけるラウンド数が16ラウンドであることを、「8R」はラウンド数が8ラウンドであることを、「2R」はラウンド数が2ラウンドであることを意味している。
【0072】
そして、「特定」は当該大当たり遊技の終了後から特図に係る遊技状態が高確率遊技状態に設定されることを、「通常」は当該大当たり遊技の終了後から特図に係る遊技状態が低確率遊技状態に設定されることを意味している。
【0073】
また、「時短有」は、当該大当たり遊技の終了後から普図に係る遊技状態が時短遊技状態に設定される、所謂、電サポ付当たりを意味し、「時短なし」は、当該大当たり遊技の終了後から普図に係る遊技状態が非時短遊技状態に設定される(つまり、時短遊技状態にはならない)、所謂、電サポ無し当たりを意味する。なお、本実施形態では大当たり遊技が2ラウンドで構成されていても、実際に賞球を獲得できるラウンドの数は0ラウンド分となっている。
【0074】
なお、上述した図5において、ハズレとなる特図当たり決定乱数値を取得した場合には、ハズレ用の「特図0」が特図の種類として決定される。
【0075】
このように、特図当たりとなって特図の種類が決定されると、その種類に応じた大当たりの内容(アタッカー装置42の開放パターン)に従って大当たり遊技の制御が行われることとなる。そして、大当たり遊技の終了後、決定された特図の種類に基づいて、所定の電サポ回数と遊技モード(特図に係る遊技状態と普図に係る遊技状態)を設定するように制御している。なお、特図の種類と大当たりの内容等との対応関係は以下の通りである。
【0076】
図7に示すように、各特図の種類には、それぞれ、アタッカー装置42の開放パターン(ラウンド遊技回数、開放回数、開放時間、閉鎖時間)、大当たり遊技後に設定される遊技モード、大当たり遊技後に設定される電サポ回数が予め対応付けられている。
【0077】
「ラウンド遊技回数」とは、大当たり遊技中にラウンド遊技が何回実行されるかを定めたものである。本実施形態では、大当たり遊技中のラウンド遊技の回数は16回(16ラウンド)、8回(8ラウンド)、2回(2ラウンド)の3種類がある。なお、特図の種別が「2R特定時短なし図柄」の場合には、すべてのラウンド遊技におけるアタッカー装置42の開放時間が非常に短く設定されているため、実質ラウンド数は0ラウンドである(つまり、実際に賞球を獲得することは困難である)。
【0078】
「開放回数」とは、大当たり遊技中においては、当該大当たり遊技中の1回のラウンド遊技においてアタッカー装置42が開放状態となる回数のことをいう。本実施形態では、大当たり遊技中の1回のラウンド遊技においてアタッカー装置42が開放する回数はすべて1回となっている。すなわち、当該大当たり遊技が、16ラウンドであればアタッカー装置42の開放回数は16回となり、8ラウンドであればアタッカー装置42の開放回数は8回となり、2ラウンドであればアタッカー装置42の開放回数は2回となる。
【0079】
「開放時間」とは、アタッカー装置42が開放状態に維持される時間のことをいう。本実施形態では、開放時間が「29.0秒」に設定されるラウンド遊技と、開放時間が「0.1秒」に設定されるラウンド遊技とがある。例えば、開放時間が「29.0秒」に設定されたラウンド遊技では、アタッカー装置42が開放状態となってから大入賞口43に遊技球を複数個以上、入賞させることが十分に可能であるが、開放時間が「0.1秒」に設定されたラウンド遊技では、アタッカー装置42が開放状態となっても、0.1秒で直ちに閉じてしまうため、大入賞口43に遊技球を入賞させることは困難である。
【0080】
「閉鎖時間(インターバル時間)」とは、各ラウンド遊技間にアタッカー装置42が閉鎖する時間のことをいう。
【0081】
「電サポ回数」とは、普通図柄(普図)に係る遊技状態が時短遊技状態となって電動チューリップ39によるサポートを受けながら、特図抽選を行うことのできる回数のことである。本実施形態では、電サポ回数は、0回、100回および10000回の合計3種類が設けられている。なお、設定された電サポ回数に到達する前に大当たりに当選すると、その時点で残りの電サポ回数は消滅し、そして新たに当選した際に決定した特図の種類に応じた電サポ回数が設定される。
【0082】
「16R特定時短有図柄」は、ラウンド遊技回数が16回、開放回数が1回、開放時間が29秒、閉鎖時間が2秒、大当たり遊技後の遊技モードが確変モード、大当たり遊技後に設定される電サポ回数が10000回に対応している。なお、大当たり遊技の終了後から特図抽選が10000回行われるまで遊技モードは確変モードに設定される。
【0083】
「2R特定時短なし図柄」は、ラウンド遊技回数が2回、開放回数が1回、開放時間が0.1秒、大当たり遊技後の遊技モードが潜確モード、大当たり遊技後に設定される電サポ回数が0回に対応している。なお、大当たり遊技の終了後から特図抽選が10000回行われるまで遊技モードは潜確モードに設定される。
【0084】
「8R通常時短有図柄」は、ラウンド遊技回数が8回、開放回数が1回、開放時間が29秒、大当たり遊技後の遊技モードが時短モード、大当たり遊技後に設定される電サポ回数が100回の大当たりに対応している。なお、大当たり遊技の終了後から特図抽選が100回行われるまで遊技モードは時短モードに設定され、101回目以降、低確モードに設定される。
【0085】
ここで、本実施形態では、確変モードおよび潜確モード(特図に係る遊技状態が高確率遊技状態)では大当たりの当選確率はおよそ1/40となっているから、これら遊技モードにおいて10000回も遊技を行う間には、ほぼ間違いなく大当たりに当選する。加えて、確変モードにて電サポ回数が10000回に設定されるということは、次回の大当たり当選まで「時短遊技状態」が継続することと等しいと言えるものである。すなわち、遊技モードが確変モード(高確率遊技回数が10000回、時短遊技回数が10000回)に設定されると、遊技球をあまり減らすことなく大当たりが連荘することが実質上、確定することになる。
【0086】
図8は、普図当たり判定テーブルを示す図である。メインCPU100aは、遊技球がゲート38を通過すると、普図当たり判定テーブルを参照して電動チューリップ39を開放するか否かの普図当たり判定処理(以下、「普図抽選」という)を行う。
【0087】
普図当たり判定テーブルは、普図に係る遊技状態が非時短遊技状態であるときに普図当たり決定乱数を判定する非時短用判定テーブル(図8(a))と、普図に係る遊技状態が時短遊技状態であるときに普図当たり決定乱数を判定する時短用判定テーブル(図8(b))とから構成されている。
【0088】
この普図当たり決定乱数は主制御基板100内に設けられた乱数発生器等(図示しない)にて生成されるハードウェア乱数である。このハードウェア乱数は、周期的に入力されるクロック信号に基づいてカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜65535までの範囲)で1ずつ更新させることにより生成される。そして、この普図当たり決定乱数は、ゲート38を遊技球が通過したことを契機に(ゲート検出スイッチ38aからの検出信号が主制御基板100に入力されたタイミングで)、1つの普図当たり決定乱数が取得される。
【0089】
図8(a)に示す非時短用判定テーブルによれば、普図当たり決定乱数が1〜1300であった場合に、普通図柄の種類として当たり図柄が決定され、それ以外の普図当たり決定乱数(0、1301〜65535)であった場合に、普通図柄の種類としてハズレ図柄が決定される。したがって、非時短遊技状態において当たり図柄が決定される確率、すなわち、当選確率はおよそ1/50.41となる。この普図抽選において当たり図柄が決定されると、第2始動入賞口開閉ソレノイド39a(図4参照)に通電がなされて電動チューリップ39が開状態に制御され、ハズレ図柄が決定されると、第2始動入賞口開閉ソレノイド39aに通電がなされず電動チューリップ39が閉状態に制御される。
【0090】
図8(b)に示す時短用判定テーブルによれば、普図当たり決定乱数が1〜65000であった場合に、普通図柄の種類として当たり図柄が決定され、それ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合に、普通図柄の種類としてハズレ図柄が決定される。したがって、時短遊技状態において当たり図柄が決定される確率、すなわち、当選確率はおよそ1/1.01となる。このため、時短用判定テーブルを参照して普図抽選が行われると、ほとんどの場合、当たり図柄に当選することとなる。すなわち、時短遊技状態では、電動チューリップ39が開状態に制御される割合が、非時短遊技状態に比べて大幅に増加することとなる。
【0091】
図9は、普通図柄変動時間決定テーブルを示す図である。普通図柄変動時間決定テーブルは、普図抽選によって当たり図柄またはハズレ図柄が決定されたときに、当該普通図柄の変動時間を決定する際に参照されるものである。この普通図柄変動時間決定テーブルによれば、普図に係る遊技状態が非時短遊技状態に設定されている場合には変動時間が29秒に決定され、時短遊技状態に設定されている場合には変動時間が3秒に決定される。このようにして普図の変動時間が決定されると、当該決定された時間にわたって普通図柄表示装置45が変動表示(点滅表示)される。そして、当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置45に設けられた一方のLEDランプが点灯し、ハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置45に設けられた他方のLEDランプが点灯する。
【0092】
なお、普図に係る遊技状態が非時短遊技状態であるときに普図当たりに当選すると、1回の普図当たりに対して、電動チューリップ39が1回、0.2秒間だけ開状態に制御され、遊技状態が時短遊技状態であるときに普図当たりに当選すると、1回の普図当たりに対して、電動チューリップ39が1.2秒間だけ開状態に制御された後、0.8秒間のインターバル(閉鎖時間)をおいてから、再度、電動チューリップ39が1.2秒間だけ開状態に制御される。
【0093】
以上のことから、時短遊技状態では、殆どの場合普図当たりに当選し、その当選により第2始動入賞口26が1.2秒×2回開放状態となるため、遊技者は、第2始動入賞口37に遊技球を比較的容易に入賞させることができる。従って、時短遊技状態においては、遊技球をあまり減らすことなく遊技を行うことができる。
【0094】
図10は、メインCPU100aが特図の変動パターンを決定する際に参照する変動パターン決定テーブルの一部である。上述のように、特図(第1特図、第2特図)に係る電子抽選の結果は、特図を変動させた後に停止させるといった態様で特図表示装置44に表示されるようになっているが、この特図の変動時間は特図の変動パターンによって決められている。
【0095】
変動パターン決定テーブルでは、変動パターン決定乱数に基づいて変動パターンが決定されるようになっており、この変動パターン決定乱数は主制御基板100内にて生成されるソフトウェア乱数である。ソフトウェア乱数は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜2999までの範囲)で1ずつ更新させることにより生成される。
【0096】
変動パターン決定乱数は、上述した特図当たり決定乱数、特図種類決定乱数と同様に、第1始動入賞口36に遊技球が入賞したことを契機に(第1始動入賞口検知スイッチ36aからの検出信号が主制御基板100に入力されたタイミングで)、または、第2始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に(第2始動入賞口検知スイッチ37aからの検出信号が主制御基板100に入力されたタイミングで)取得される。
【0097】
変動パターン決定テーブルは、通常変動パターン決定テーブルと短縮変動パターン決定テーブルによって構成されており(図11参照)、通常変動パターン決定テーブルには第1〜第6通常変動パターンテーブルが格納されており、短縮変動パターン決定テーブルには第1〜第6短縮変動パターン決定テーブルが格納されている。
【0098】
図11は、メインCPU100aが変動パターン決定テーブルの中から1つのテーブルを選択する条件をまとめた変動パターン決定テーブル選択表である。この変動パターン決定テーブル選択表に示すように、メインCPU100aは、その特別図柄の変動開始時に行われる特図抽選による電子抽選の結果と、その特図抽選時に決定された特図の種類と、その特図抽選時の遊技モードおよびメインRAM100cに記憶されている保留記憶数とに基づいて、通常変動パターン決定テーブルまたは短縮変動パターン決定テーブルに格納された複数のテーブルの中から参照する1つのテーブルを選択する。
【0099】
例えば、特図抽選の結果がハズレ、特図の種類がハズレ図柄、遊技モードが低確モード、保留記憶数が0個の場合には、第1通常変動パターン決定テーブルを選択する。また、例えば、特図抽選の結果が大当たり、特図の種類が16R特定時短有図柄、遊技モードが低確モードの場合には、第4通常変動パターン決定テーブルを選択する。
【0100】
ここで、図10を用いて第1特図に係る通常変動パターン決定テーブルについて説明を行う。なお、第1特図に係る短縮変動パターンテーブルおよび第2特図に係る変動パターン決定テーブルについては、第1特図に係る通常変動パターンテーブルと変動パターンNo.および変動時間に違いはあるが構成は同様であるため、図面およびその説明を省略する。
【0101】
図10(1)に示すように、第1通常変動パターン決定テーブルが参照される場合(特図抽選の結果がハズレの場合)には、変動パターン決定乱数値が0〜2849までの何れかであるとき、それらに対応する変動パターンはリーチ無しで変動時間が12.5秒の変動パターンNo.1となる。また、変動パターン決定乱数値が2850〜2999までの何れかであるとき、それらに対応する変動パターンは変動パターンNo.2〜31の何れかとなりリーチ有り(演出図柄48がリーチ態様となる変動パターン)となる。これら変動パターンNo.2〜31には、変動時間が20秒〜90秒までの何れかの変動時間が規定されている。例えば、変動パターンNo.2は変動時間が20秒、変動パターンNo.12は変動時間が60秒、変動パターンNo.22は変動時間が85秒となる。よって、変動パターン決定乱数値が2850〜2999までの場合、保留記憶数が0個〜1個に拘わらず変動パターンNo.に規定されているリーチ変動時間となる。
【0102】
第2,第3通常変動パターン決定テーブルは、第1通常変動パターン決定テーブルと同様の構成であるため図面およびその説明を省略する。なお、第2通常変動パターン決定テーブルが参照されて、変動パターンの内容がリーチ無しの場合には、変動時間が7秒となり、第3通常変動パターン決定テーブルが参照されて、変動パターンの内容がリーチ無しの場合には、変動時間が4秒となる。つまり、第1〜第3通常変動パターン決定テーブルが参照される場合であって、変動パターンの内容がリーチ無しの場合には、保留記憶数に応じて特図の変動時間が異なるように設定されており、保留記憶数が多くなると変動時間が短くなるように設定されている。
【0103】
図10(2)に示すように、第4通常変動パターン決定テーブルが参照される場合(特図抽選の結果が大当たりの場合)には、変動パターン決定乱数値が0〜2999の何れの値であっても、必ずリーチとなる変動パターンが決定される。具体的には、変動パターンは、変動パターン決定乱数値が0〜99の場合に変動パターンNo.121〜No.130となり、当該乱数値が100〜1999の場合に変動パターンNo.131〜No.140となり、当該乱数値が2000〜2999の場合に変動パターンNo.141〜No.150となる。なお、第5通常変動パターンテーブルは、第4通常変動パターンテーブルと同様の構成をしているため図面およびその説明を省略する。
【0104】
このように、主制御基板100のメインCPU100aは、特別図柄の変動開始時に行われる特図抽選の結果等に基づいて、変動パターン決定テーブルの中から参照する1のテーブルを選択し、この選択した変動パターン決定テーブルに基づいて変動パターンを決定する。また、メインCPU100aは、決定した変動パターンに基づいて変動パターンコマンドを生成して、この変動パターンコマンドを副制御基板200に送信する。そして、副制御基板200のサブCPU200aは、受信した変動パターンコマンドに基づいて、演出内容(演出表示装置34に表示される画像のパターン、スピーカ5,17から出力される音のパターンおよびホーン17の形態の変化パターン等)を決定するようになっている。
【0105】
なお、メインCPU100aによって生成される変動パターンコマンドの中身は、「A0+変動パターンNo.」で構成されており、この変動パターンコマンドの中身のうち「A0」は変動パターンに関する制御コマンドであることを示しており、「変動パターンNo.」は決定された変動パターンNo.を示している。
【0106】
次に、図12を参照して、副制御基板200のサブROM200bに記憶されている演出内容決定テーブルの一部について説明する。
【0107】
演出内容決定テーブルでは演出内容決定乱数に基づいて演出内容が決定され、この演出内容決定乱数は副制御基板200内にて生成されるソフトウェア乱数である。このソフトウェア乱数は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(例えば、0〜999までの範囲)で1ずつ更新させることにより生成される。なお、演出内容決定乱数は主制御基板100からの変動パターンコマンドを副制御基板200が受信したタイミングで取得されるようになっている。
【0108】
図12に示す演出内容決定テーブルは、「A0+変動パターンNo.131」の変動パターンコマンドが入力された場合に参照されるテーブルである。すなわち、特図抽選の結果が大当たりの場合に参照される演出内容決定テーブルである(図11参照)。具体的には、演出内容決定乱数値0〜99の場合に演出No.1が選択され、演出内容決定乱数値100〜399の場合に演出No.2が選択され、演出内容決定乱数値400〜999の場合に演出No.3が選択される。なお、上記それぞれの選択割合は、図示のとおりである。すなわち、「演出No.3」の選択割合が60%と最も高くなっている。なお、「A0+変動パターンNo.131」用の演出内容決定テーブル以外の演出内容決定テーブルについては、「A0+変動パターンNo.131」用の演出内容決定テーブルと同様の構成であるため、図示とその説明を省略する。
【0109】
演出No.1〜No.3は、演出表示装置34に表示される画像と、スピーカ5,17から出力される音と、ホーン8の形態の変化による動作と、演出用照明装置の光源による光とによって構成されている。なお、これら演出No.1〜No.3のうち演出No.1の演出内容については図15を用いて詳しく後述する。
【0110】
次に、第1実施形態例に係るパチンコ機に備えられるホーン8、スピーカユニット17および駆動装置20について図13図14を用いて説明する。図13図14は、前面扉3の左上部に設けられたホーン8、スピーカユニット17および駆動装置20を平面方向に沿って断面した説明図である。
【0111】
図13図14に示すように、前面扉3には円形状に切欠かれた切欠部3bが設けられており、この切欠部3b内にはホーン8の一部が収容されている。ホーン8には、図中の上方に向かう突出部8aが形成されており、この突出部8aには係合ピン8bが設けられている。また、ホーン8には図中の前後方向(紙面と直交する方向)に延びる軸部8cが設けられており、この軸部8cは前面扉3の内部に回転可能に支持されている。また、スピーカユニット17は、切欠部3bとホーン8の内部に配置されており、ホーン8の軸線方向と平行になるように配置されている。
【0112】
駆動装置20は、棒状に延びる揺動板21と、揺動板21に回動可能に連結されたホーン駆動ソレノイド22とで構成されており、ホーン駆動ソレノイド22を構成するソレノイドケース22cが前面扉3の内部にネジ止め固定されることにより、ホーン8の近傍に配置されている。
【0113】
揺動板21の一端部には長孔21aが設けられており、この長孔21aにホーン8の係合ピン8bが挿入されることにより、揺動板21は係合ピン8bを中心に図中の左右方向に回動可能となる。また、揺動板21の他端部には図示せぬ丸孔が設けられており、この丸孔にホーン駆動ソレノイド22の連結部22bが挿入されるようになっている。
【0114】
ホーン駆動ソレノイド22は、図中の上下方向へ駆動可能なプランジャー22aと、プランジャー22aの先端部に設けられた前記連結部22bと、プランジャー22aの一部を内包する前記ソレノイドケース22cによって主として構成されており、連結部22bが揺動板21の前記丸孔に挿入されることにより、揺動板21は連結部22bを中心に図中の左右方向に回動可能となる。
【0115】
ここで、図13に示す駆動装置20はホーン駆動ソレノイド22に通電されていない非通電状態を示しており、かかる非通電状態において、前面扉3の前面に対するホーン8の軸線方向の角度が略90度となっている。また、プランジャー22aはソレノイドケース22cから図中下側へ最も突出した状態にあり、ホーン8の連結部8bは揺動板21の長孔21aの図中上側位置で係合している。なお、第1実施形態例における説明において、ホーン駆動ソレノイド22に通電されていない非通電状態にあるとき、すなわちホーン8の軸線方向が前面扉3の前面に対して略90度となっているとき、このホーン8の形態(姿勢)を第1態様と言うことにする。
【0116】
ホーン8の形態が第1態様となっている状態でホーン駆動ソレノイド22に通電されると、プランジャー22aが図中上方向に引き込まれるため、ホーン駆動ソレノイド22に連結された揺動板21の他端部側が図中上方向に移動する。この揺動板21の他端部側の移動に伴い、ホーン8が軸部8cを中心に反時計方向へ回転すると共に、揺動板21の一端部側が図中左側に移動する。その結果、一対のホーン8の軸線方向が前面扉3の前方位置で互いに近接するように変化し、それに伴って前面扉3の前面に対するホーン8の軸線方向の角度が変化する。
【0117】
図14に示す駆動装置20はホーン駆動ソレノイド22に通電されている通電状態を示しており、かかる通電状態において、一対のホーン8の軸線方向が前面扉3の前方位置で互いに近接して、ホーン8の開口部はパチンコ機Pの前に着席する遊技者に正対する。このとき、プランジャー22aはソレノイドケース22c内に最も引き込まれた図中上側に位置しており、ホーン8の連結部8bは揺動板21の長孔21aの図中下側位置で係合している。なお、本実施形態例における説明において、ホーン駆動ソレノイド22に通電されて通電状態にあるとき、すなわちホーン8の軸線方向がパチンコ機Pの前に着席する遊技者に向いて静止状態となったとき、このホーン8の形態を第2態様と言うことにする。
【0118】
なお、図示はしないが、ソレノイドケース22cの内部にはスプリング等からなる復帰機構が設けられており、ホーン駆動ソレノイド22への通電が停止すると、上方向に引き込まれていたプランジャー22aが復帰機構によって元の位置まで復帰し、ホーン8の形態が第2態様から第1態様に変化する構成になっている。
【0119】
次に、演出内容決定テーブルに格納された演出No.1の演出内容について図15を用いて説明する。なお、図15(a)、(c)、(f)、(h)および(i)はパチンコ機Pの演出表示装置34の画面を拡大した図であり、図15(b)、(d)、(e)、(g)および(j)はパチンコ機Pを模式的に示す平面図である。なお、演出No.1は、上述したように、変動パターンコマンド「A0+変動パターンNo.131」を副制御基板200が受信したときに抽選によって選択される演出であるため(図12参照)、特図の抽選結果が大当たりに対応する演出であって、特図の変動時間が60秒に対応する演出である(図10(1)参照)。
【0120】
図15(a)に示すように、特別図柄変動表示装置44で特図の変動が開始されると、これと同期して演出表示装置34において演出図柄48の変動表示が開始されると共に、キャラクタAの画像が表示される。このとき、図15(b)に示すように、前面扉3の前面に対するホーン8の軸線方向(図中のX)が略90度となるようにホーン8の形態が第1態様に制御された状態で、ホーン8の内部に配設されたスピーカユニット17から所定の音(例えば楽曲)が出力される。
【0121】
図15(c)に示すように、特図の変動が開始されてから例えば7秒を経過するタイミングで演出表示装置34に表示されている演出図柄48がリーチの態様を示す。このとき、ホーン駆動ソレノイド22に通電開始信号が出力されて、図15(d)に示すように、ホーン8の軸線方向が図中のX方向からY方向へと変化するため、ホーン8の形態は第2態様となる。そして、このようにホーン8の形態が第2態様に制御された状態で、スピーカユニット17から例えば「リーチ」等の音声が出力されるため、パチンコ機Pの前面に着席する遊技者はリーチの成立を報知するための音声を聞き取り易くなり、これを聞いた遊技者は今回の特図抽選の結果が大当たりかもしれないと期待することになる。
【0122】
図15(e)に示すように、スピーカユニット17からリーチの成立を報知する音声が出力された後に、ホーン駆動ソレノイド22に通電停止信号が出力されて、ホーン8の形態が第2態様から第1態様に変化する。その後、図15(f)に示すように、演出表示装置34にキャラクタAとキャラクタBの画像が表示されてリーチ演出の実行が開始される。なお、演出表示装置34の画面左上に演出図柄48がリーチ演出の邪魔とならないように移動して縮小表示される。
【0123】
図15(g)に示すように、特図の変動が開始されてから例えば40秒を経過するタイミングで再びホーン駆動ソレノイド22に通電開始信号が出力されて、ホーン8の形態が第1態様から第2態様に変化する。そして、ホーン8の形態が第2態様となった状態でスピーカユニット17から例えば「激熱」等の音声が出力されると共に、図15(h)に示すように、演出表示装置34にキャラクタA〜Cの画像が表示されてスーパーリーチ演出の実行が開始される。さらに、このスーパーリーチ演出の実行が終了するまでホーン8の形態は第2態様に維持され、この期間中にスピーカユニット17から所定の楽曲が出力され続ける。
【0124】
図15(i)に示すように、特図の変動が開始されてから例えば55秒を経過するタイミングで演出表示装置34に表示されている演出図柄48が同一の数字(例えば「7」)で停止表示される。これにより、遊技者は特図抽選の結果が大当たりであることを確信することになる。そして、図15(j)に示すように、特図の変動が開始されてから60秒経過すると、ホーン8の形態が第1態様となるように制御されて演出No.1に係る演出の実行が終了する。なお、演出No.1の終了と同期して特別図柄表示装置44における特別図柄の変動が大当たりの態様で停止表示し、この後にアタッカー装置42が大入賞口43を開放する大当たり遊技が実行されることになる。
【0125】
なお、図示は省略するが、特図抽選の結果がハズレかつリーチ無しの変動パターンを含む変動パターンコマンド(例えば「A0+変動パターンNo.1」)(図10(1)参照)を副制御基板200が受信すると、当該変動パターンコマンドに基づいて決定される演出内容は「リーチ無し」の演出となる。この場合、特図の変動を開始してから停止するまでの間に、ホーン駆動ソレノイド22に通電開始信号が出力されない構成となっている。
【0126】
以上のように、本実施形態例のパチンコ機Pでは、スピーカユニット17の前方周縁部に中空状のホーン8が配設されており、このホーン8の形態を第1態様または第2態様に変化させてスピーカユニット17から所定の音を出力するように制御するので、遊技者に対する音の聞こえ方を異ならせて聴覚的な演出効果を高めることができる。また、ホーン8の形態の変化は、リーチの成立(図15(c))やスーパーリーチ演出への発展(図15(h))等、特図抽選の抽選結果に基づいて演出表示装置34に表示される演出と連動しているので視覚的な演出効果をも高めることができる。さらに、ホーン8の形態が第2態様に維持された状態、すなわち、ホーン8の軸線が遊技者に向いた状態で、スピーカユニット17からリーチの成立を報知する音声等を出力するよう制御するので、スピーカユニット17からの出力音を遊技者に効率良く伝達することができる。
【0127】
なお、本実施形態例では、ホーン8の態様が第2態様となると特図抽選の結果を示唆する音をスピーカユニット17から出力する構成になっているが、この構成に限られず、ホーン8の態様が第1態様から第2態様に変化して、ホーン8が第2態様に維持されている状態でスピーカユニット17から音を出力しないような構成であっても良い。このようにすると、ホーン8の形態の変化のみによって特図抽選の結果を示唆または報知することができる。例えば、特図抽選の結果がハズレの場合にはホーン8を第1態様から第2態様に変化させるのみで音を出力しないような演出(所謂、ガセ演出)としたり、特図抽選の結果が当たりであって、決定された特図の種類が16R特定時短有図柄の場合(つまり、大当たり遊技後の遊技モードが遊技者に最も有利な確変モードになる場合)には、ホーン8を第1態様から第2態様に変化させるのみで音を出力しないような演出にして、演出のバリエーションを増やすことができる。
【0128】
また、本実施形態例の変形例として、例えば、スピーカユニット17から出力される音のパターンA〜Cを予め3種類用意し、ホーン8が第1態様であるときに音パターンAを出力するように制御すると共に、ホーン8が第2態様であるときに音パターンBまたはCを出力するように制御するようにしても良い。ここで、音パターンの種類とは、旋律の長短、旋律の高低の変化、旋律の数の多少、音圧(音量)の強弱または音質等が異なることをいうものとする。
【0129】
具体的には、スピーカユニット17から出力される音パターンとして音パターンA(緊急状態を報知するような音、例えば「キュイン」)、この音パターンAと同じ旋律が2度繰り返し行われる音パターンB(例えば、「キュイン、キュイン」)、音パターンAと同じ旋律が3度繰り返し行われる音パターンC(例えば、「キュイン、キュイン、キュイン」)の3種類を予め用意し、ホーン8が第1態様であるときに音パターンAを出力し、ホーン8が第2態様であるときに音パターンBまたは音パターンCを出力する。そして、例えば、特図抽選の結果がハズレのときに音パターンAまたは音パターンBを出力し、特図抽選の結果が大当たりのときに音パターンCを出力するようにする。このようにすると、ホーン8の形態の変化とスピーカユニット17から出力される音パターンの組み合わせにより特図抽選の結果を遊技者に示唆または報知することができるので、演出のバリエーションを増やすことができる。
【0130】
また、本実施形態例では、ホーン8の形態が第2態様から第1態様となるように制御されて大当たり遊技が開始するような構成、すなわち、大当たり遊技中ではホーン8の形態が第1態様となる構成であるが、この構成に限られず、大当たり当選時に決定された特図の種類に基づいて大当たり遊技中におけるホーン8の形態が決定されるような構成であっても良い。例えば、大当たり当選時に決定された特図の種類が「16R特定時短有図柄」である場合には、大当たり遊技中または大当たり遊技における一部のラウンド遊技中にホーン8の形態が第1態様から第2態様に変形して維持され、「8R通常時短有図柄」である場合には、大当たり遊技中におけるホーン8の形態が第1態様で維持されるような構成とする。このようにすると、ホーン8の形態は特図抽選の結果のみならず、大当たり当選時に決定された特図の種類までも示唆または報知することができる。
【0131】
より具体的な例として、大当たり当選時に決定された特図の種類が「16R特定時短有図柄」および「8R通常時短有図柄」である場合には、これら大当たり遊技の4ラウンド目に今回の大当たり当選時に決定された特図の種類が「16R特定時短有図柄」と「8R通常時短有図柄」の何れであるかを遊技者に報知する「確変突入ジャッジ演出」を演出表示装置34で表示する構成であるものとする。この「確変突入ジャッジ演出」では、大当たり遊技の4ラウンド目が開始されると、演出表示装置34に「ボタンを連打しろ」の表示が行われて、遊技者に演出釦ユニット11を連続して押下操作するように促す。そして、当該演出中に、遊技者により演出釦ユニット11が所定回数押下操作されると、決定された特図の種類が「16R特定時短有図柄」と「8R通常時短有図柄」の何れであるか判明するようになっている。このように構成されたパチンコ機において、大当たり遊技の4ラウンド目に演出釦ユニット11が所定回数押下操作されると、大当たり当選時に決定された特図の種類が「16R特定時短有図柄」である場合には、ホーン8の形態が第1態様から第2態様に変化し、「8R通常時短有図柄」である場合には、ホーン8の形態が第1態様の状態で保持される。すなわち、「確変突入ジャッジ演出」においてホーン8の形態が第1態様から第2態様に変化する場合には大当たり遊技後の遊技モードが確変モードとなり、ホーン8の形態が第1態様から第2態様に変化しない場合には大当たり遊技後の遊技モードが時短モードとなる。このようにすると、ホーン8の形態変化により大当たり遊技後の遊技モードを報知することができるので、大当たり遊技中の遊技性を向上させることができる。
【0132】
なお、本実施形態例では、ホーン8の形態が第1態様(ホーン8の軸線方向がX方向)から第2態様(ホーン8の軸線方向がY方向)へと変化するように構成されているが、これに限られず、ホーン8の形態が第1態様にあるときに、ホーン駆動ソレノイド22に通電開始信号が出力されると、前面扉3の前方位置で一対のホーン8の軸線が互いに離反(遠隔)するように変化する、すなわち、ホーン8の軸線が外側を向くように変化する構成であっても良い。例えば、特図の抽選結果が大当たりとなる期待度の低い演出が演出表示装置34で実行されるような場合に、ホーン8の軸線が外側を向くように制御すると、スピーカユニット17から出力される音声を遊技者に聞き取りづらくすることができると共に、ホーン8の態様の変化により特図の抽選結果を遊技者に示唆することができる。
【0133】
また、第1始動入賞口36または第2始動入賞口37に遊技球が入賞した時に先読み演出を実行するようなパチンコ機では、ホーン8の態様変化を先読み演出の一態様とする構成としても良い。
【0134】
続いて、本発明の第2実施形態例に係るパチンコ機について説明する。第2実施形態例に係るパチンコ機は、第1実施形態例に係るパチンコ機Pと比較して、ホーンと、ホーンの駆動装置が異なる点で相違する。そこで、第1実施形態例と相違する部分について説明をし、同じ部分については説明を省略する。
【0135】
図16図18に示すように、ホーン50は、中空状の第1筒体51と、この第1筒体51の外側に配置された中空状の第2筒体52とで構成され、第1実施形態例と同様に前面扉3の前面上部に設けられた切欠部3b内に配設されている。
【0136】
第1筒体51の外壁には図中左右方向に延びる溝53が形成されており、第2筒体52には第1筒体51側に向かうピン54が設けられており、このピン54を溝53に係合することにより、第1筒体51と第2筒体52は一体化されている。そして、後述するモータ61を駆動源として第2筒体52を移動することにより、ピン54が溝53内を摺動して第2筒体52の移動が第1筒体51に選択的に伝達されるようになっている。
【0137】
駆動装置60は、モータ61と減速歯車列(ピニオン62と複数のギア64,65,66)およびラック63によって構成されており、前面扉3の内部に配置されている。モータ61は前面扉3の内壁面に取り付けられており、このモータ61の出力軸に減速歯車列の最初段のギア64が取着されている。また、減速歯車列の最終段のピニオン62はラック63に噛合しており、このラック63は第2筒体52の外壁面に当該第2筒体52の軸線方向に沿って延設されている。これにより、モータ61の回転が減速歯車列の各ギア64,65,66とピニオン62を介してラック63に伝達され、ピニオン62とラック63の噛合部分によってモータ61の回転運動がラック63の直線運動に変換される。そして、モータ61の駆動により、ピニオン62が時計回り方向へ回転するとラック63が図に示すX1方向へ移動し、ピニオン62が反時計回り方向へ回転するとラック63が図に示すX2方向へ移動するようになっている。
【0138】
図16に示すように、通常、第1筒体51の先端部は第1位置で停止しており、第2筒体52はピン54を溝53の後端部53aに当接させた位置で停止している。このとき、第1筒体51の前面扉3に対する突出量は最小となっており、前面扉3の前面から第1筒体51の先端部までの距離はT1となっている。このように、第1筒体51の前面扉3に対する突出量が最小となるときのホーン50の形態(姿勢)を、第2実施形態例における説明において第1態様と言うことにする。
【0139】
ホーン50の形態が第1態様にあるときに、モータ61を駆動してギア64を図中の時計回り方向に回転すると、ギア65とギア66が図中の反時計回り方向に回転して、ピニオン62が図中の時計回り方向に回転する。これにより、ラック63がX1方向へ移動を開始し、このラック63の移動に伴ってピン54が溝53内を後端部53aから前端部53bに向かって移動する。この間、第2筒体52の移動は第1筒体51に伝達されないため、第1筒体51の先端部は第1位置で停止した状態に保持される。そして、図17に示すように、ピン54が前端部53bに当接する位置まで第2筒体52が移動した後、さらにモータ61の駆動源によってピニオン62が図中の時計回り方向へ回転し続けると、ピン54が溝53の前端部53bを押圧しながら移動するため、第1筒体51と第2筒体52が一体となって図中左方向に移動を開始する。
【0140】
このように第2筒体52が第1筒体51に連動して図中左方向へ移動を開始し、図18に示すように、第1筒体51の先端部が第2位置まで到達すると、この時点でモータ61の回転が停止する。このとき、第1筒体51の前面扉3に対する突出量は最大となっており、前面扉3の前面から第1筒体51の先端部までの距離はT2となっている。このように、第1筒体51の前面扉3に対する突出量が最大となるときのホーン50の形態(姿勢)を、第2実施形態例における説明において第2態様と言うことにする。
【0141】
また、このようにホーン50の形態が第2態様にあるときに、モータ61を駆動してギア64を図中の反時計回り方向に回転すると、ギア65とギア66が図中の時計回り方向に回転する。これにより、ピニオン62が図中の反時計回り方向に回転して、ラック63がX2方向へ移動を開始し、このラック63の移動に伴ってピン54が溝53内を前端部53bから後端部53aに向かって移動する。この間、第2筒体52の移動は第1筒体51に伝達されないため、第1筒体51の先端部は第2位置で停止した状態に保持される。そして、図示は省略するが、ピン54が後端部53aに当接する位置まで第2筒体52が移動した後、さらにモータ61の駆動源によってピニオン62が図中の反時計回り方向へ回転し続けると、ピン54が溝53の後端部53aを押圧しながら移動するため、第1筒体51と第2筒体52が一体となって図中右方向に移動を開始する。これにより、ホーン8の前面扉3に対する突出量が変化し、ホーン50の形態が再び第1態様となるように制御される(図16)。
【0142】
なお、ホーン50の形態が第1態様(図16)にあるとき、ピン54は溝53の後端部53aに当接しているため、第1筒体51に対して図中右方向への外力(押圧力)を与えることにより、ピン54が溝53の前端部53bと当接する位置まで第1筒体51の前面扉3に対する突出量を更に小さくできるようになっている。また、ホーン50の形態が第2態様(図18)にあるとき、ピン54は溝53の前端部53bに当接しているため、第1筒体51に対して図中左方向への外力(引張力)を与えることにより、ピン54が溝53の後端部53aと当接する位置まで第1筒体51の前面扉3に対する突出量を更に大きくできるようになっている。
【0143】
以上のように、第2実施形態例に係るパチンコ機では、駆動装置60を駆動制御して前面扉3に対するホーン50の突出量を異ならせることにより、ホーン50を第1態様と第2態様に変化させることができる。そして、パチンコ機の前面に着席する遊技者にホーン50が最も近づいたときに、例えば、前記したリーチの成立を報知する音やリーチ演出がスーパーリーチ演出へ発展するときに出力される音をスピーカユニット17から出力するように制御すると、この特図抽選の抽選結果を示唆する音を遊技者が聞き取り易くなるので、音による演出効果を高めることができる。
【0144】
なお、第2実施形態例に係るパチンコ機では、第1筒体51と第2筒体52の2つの部材によってホーン50が構成されているが、このような構成に限られず、ホーンが1つ又は3つ以上の筒体によって構成されても良い。例えばホーンを第1筒体〜第4筒体(4つ筒体)で構成した場合、第4筒体を駆動装置60によって駆動させると共に、この第4筒体の移動を第3筒体と第2筒体および第1筒体に順次伝達させることにより、前面扉3に対する第1筒体の突出量が最小と最大となるようにホーンの形態を変化させれば良い。
【0145】
また、第2実施形態例では、第1筒体51の先端部の位置が第1位置または第2位置であるときにモータ61の回転を停止して、ホーン8の形態を第1態様と第2態様に保持するような構成となっているが、この構成に限られず、例えば、第1筒体51の先端部の位置が第1位置と第2位置との間の任意位置にあるときにモータ61の回転を停止して、ホーン8の形態を第1態様および第2態様とは異なる態様で保持するような構成であっても良い。
【0146】
続いて、本発明の第3実施形態例に係るパチンコ機について説明する。第3実施形態例に係るパチンコ機は、第1,第2実施形態例に係るパチンコ機と比較して、ホーンがスピーカユニット17の前方周縁部に脱着可能となっている点で相違する。そこで、第1,第2実施形態例と相違する部分について図19を用いて説明をし、同じ部分については説明を省略する。なお、図19は前面扉3の左上部に装着されたホーン70とスピーカユニット17を平面方向に沿って断面した説明図である。
【0147】
第3実施形態例に係るパチンコ機では、ホーン70の本体は可撓性材料によって形成され蛇腹状になっており、図19に示すように、ホーン70は当該ホーン70の軸線方向(図中に示すX1,X2方向)に変形自在となっている。また、ホーン70の後端部に鍔状の留め部材71が設けられており、この留め部材71によりホーン70が前面扉3に脱着可能となっている。前面扉3に設けられた切欠部3bの外周には断面「逆L字状」の切欠部3cが設けられており、この切欠部3c内にホーン70の留め部材71を係止することにより、ホーン70はスピーカユニット17の前方周縁部に装着される。なお、ホーン70の後端部は径方向(幅方向)に撓ませることが可能となっており、ホーン70の後端部を撓ませながら留め部材71を切欠部3c内に押し込むことにより、ホーン70をスピーカユニット17の前方周縁部に装着することができる。また、ホーン70の後端部を径方向に撓ませながら留め部材71を切欠部3c内から取り出すことより、ホーン70をスピーカユニット17の前方周縁部から脱着することができる。
【0148】
以上のように、第3実施形態例に係るパチンコ機では、中空状のホーン70をスピーカユニット17の前方周縁部に装着したり脱着することにより、ホーン70を装着したときにスピーカユニット17から出力される音の遊技者に対する聞こえ方と、ホーン70を脱着したときにスピーカユニット17から出力される音の遊技者に対する聞こえ方とを容易に異ならせることができる。
【0149】
そして、蛇腹状のホーン70にX1,X2方向の外力を加えて折り畳んだり引き伸ばすことにより、ホーン70の前面扉3に対する突出量を手動によって異ならせることができるだけでなく、ホーン70に揺動方向の外力を加えて向きを変えることにより、前面扉3の前面に対するホーン70の軸線方向の角度も手動によって異ならせることができる。このため、遊技者の好みによってスピーカユニット17から出力される音の聞こえ方を変更することができる。
【0150】
なお、スピーカユニット17の近傍にホーン70の着脱を検知する検知センサを配設し、この検知センサによりホーン70の装着が検知されたときと、ホーン70の脱着が検知されたときとで、スピーカユニット17から出力される音のパターンを変更するような構成であっても良い。
【0151】
また、第3実施形態例では、蛇腹状のホーン70を採用したため、ホーン70の前面扉3に対する突出量や前面扉3の前面に対するホーン70の軸線方向の角度を手動によって異ならせることができる構成となっているが、これに限られず、スピーカユニット17の前方周縁部に脱着可能なホーンとして、剛性材料で形成された1つまたは2つ以上の筒体によってホーンを形成するような構成であっても良い。例えばホーンを剛性材料で形成された第1筒体〜第3筒体(3つ筒体)で構成した場合、第3筒体に外力を加えて当該ホーンの軸線方向に第3筒体を移動させると共に、この第3筒体の移動を第2筒体および第1筒体に順次伝達させることにより、前面扉3に対する第1筒体の突出量が最小と最大となるようにホーンの形態を変化させれば良い。
【0152】
なお、上記第1乃至第3実施形態例は本発明をパチンコ機に適用した場合について説明したが、本発明をスロットマシンやその他の遊技機に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0153】
8 50 70 ホーン(音伝達部材)
20 60 駆動装置(駆動手段)
17 スピーカユニット
100 主制御基板(当否抽選手段,当たり遊技実行手段)
200 副制御基板(スピーカユニット制御手段,駆動制御手段)
300 画像・音声制御基板(スピーカユニット制御手段)
図1
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