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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-223663(P2015-223663A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】軌道式工具マガジン構造
(51)【国際特許分類】
   B23Q 3/157 20060101AFI20151117BHJP
【FI】
   B23Q3/157 C
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-109982(P2014-109982)
(22)【出願日】2014年5月28日
(11)【特許番号】特許第5828017号(P5828017)
(45)【特許公報発行日】2015年12月2日
(71)【出願人】
【識別番号】508256721
【氏名又は名称】孫 穎
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】孫穎
【テーマコード(参考)】
3C002
【Fターム(参考)】
3C002AA03
3C002KK01
3C002LL12
(57)【要約】
【課題】本発明は軌道式工具マガジンの構成を提供する。
【解決手段】レ−ル台座、複数のツールカバー、駆動輪、及び工具交換機構を備える。なお、前記レ−ル台座の内周面には第一溝部、第二溝部、及び第三溝部を有し、各前記ツールカバーは少なくとも1つの第一軸受ユニット、少なくとも1つの第二軸受ユニット、及び少なくとも1つの第三軸受ユニットを有し、且つ前記第一軸受ユニットは前記第一溝部内に位置され、前記第二軸受ユニットは前記第二溝部内に位置され、前記第三軸受ユニットは前記第三溝部内に位置される。これら前記ツールカバーは相互に緊密に当接され、前記駆動輪に連動されて前記レ−ル台座の内周面に沿って移動され、前記工具交換機構は所定の箇所に位置されるツールカバーに対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う。これにより、全体がより精密になり必要な部材が削減され、製造コストを抑制させ且つ運動エネルギーの損失を減少させる効果を達成させる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状を呈する底壁、前記底壁の一側に連結されると共に外に向け垂直に延出される側壁、及び前記底壁の他側に連結されると共に外に向け垂直に延出される側枠を有し、且つ前記底壁の内周面には第一溝部が環状に凹設され、前記側壁の内周面には第二溝部が環状に凹設され、前記側枠の内周面には第三溝部が環状に凹設されるレ−ル台座と、
各々が少なくとも1つの第一軸受ユニット、少なくとも1つの第二軸受ユニット、及び少なくとも1つの第三軸受ユニットを有し、前記第一軸受ユニットは前記第一溝部内に位置され、前記第二軸受ユニットは前記第二溝部内に位置され、前記第三軸受ユニットは前記第三溝部内に位置され、それらは相互に緊密に当接され、外力を受け前記レ−ル台座の内周面に沿って移動される複数のツールカバーと、
レ−ル台座に内設され、且つ若干のツールカバーに嵌装され、前記ツールカバーに移動のための動力を供給する駆動輪と、
前記レ−ル台座に設置され、所定の箇所に位置されるツールカバーに対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う工具交換機構を備えることを特徴とする軌道式工具マガジン構造。
【請求項2】
前記レ−ル台座の底壁、側壁、及び側枠は一体成型されることを特徴とする、請求項1に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項3】
前記レ−ル台座の底壁及び側壁は一体成型され、前記側枠は前記底壁に固定されて連結されることを特徴とする、請求項1に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項4】
前記ツールカバーはツールカバー円筒部を更に有し、前記ツールカバー円筒部の外周面には円弧面及び前記円弧面に接続する垂直面が定められ、前記第一軸受ユニットは第一軸受及び第一螺合部材を有し、前記第一螺合部材により前記第一軸受が前記ツールカバー円筒部の垂直面に螺合され、前記第一軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第二軸受ユニットは第二軸受及び第二螺合部材を有し、前記第二螺合部材により前記第二軸受が前記ツールカバー円筒部の一端面に螺合され、前記第二軸受は外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第三軸受ユニットは第三軸受及び第三螺合部材を有し、前記第三螺合部材により前記第三軸受が前記ツールカバー円筒部の他端面に螺合され、前記第三軸受は外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転することを特徴とする、請求項1に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項5】
前記駆動輪の外周面には複数の円弧溝が等距離で凹設され、対応する箇所に位置されるツールカバーの円弧面は各前記円弧溝に嵌装されることを特徴とする、請求項4に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項6】
内周面には第一溝部、第二溝部、及び第三溝部を有するレ−ル台座と、
各々がツールカバー円筒部、少なくとも1つの第一軸受ユニット、少なくとも1つの第二軸受ユニット、及び少なくとも1つの第三軸受ユニットを有し、前記ツールカバー円筒部の外周面には円弧面及び前記円弧面に接続される垂直面が定められ、前記第一軸受ユニットは第一軸受及び第一螺合部材を有し、前記第一螺合部材により前記第一軸受が前記ツールカバー円筒部の垂直面に螺合され、前記第一軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第二軸受ユニットは第二軸受及び第二螺合部材を有し、前記第二螺合部材により前記第二軸受は前記ツールカバー円筒部の一端面に螺合され、前記第二軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第三軸受ユニットは第三軸受及び第三螺合部材を有し、前記第三螺合部材により前記第三軸受が前記ツールカバー円筒部の他端面に螺合され、前記第三軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第一軸受は前記第一溝部内に位置され、前記第二軸受は前記第二溝部内に位置され、前記第三軸受は前記第三溝部内に位置され、それらは相互に緊密に当接され、外力を受けると前記レ−ル台座の内周面に沿って移動される複数のツールカバーと、
レ−ル台座内に設置され、且つ若干のツールカバーに嵌装され、前記ツールカバーに移動のための動力を供給する駆動輪と、
前記レ−ル台座に設置され、所定の箇所に位置されるツールカバーに対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う工具交換機構を備えることを特徴とする軌道式工具マガジン構造。
【請求項7】
前記レ−ル台座は環状を呈する底壁、前記底壁の一側に連結されると共に外に向け垂直に延出される側壁、及び前記底壁の他側に連結されると共に外に向け垂直に延出される側枠を有し、前記第一溝部は前記底壁の内周面に環状に凹設され、前記第二溝部は前記側壁の内周面に環状に凹設され、前記第三溝部は前記側枠の内周面に環状に凹設されることを特徴とする、請求項6に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項8】
前記レ−ル台座の底壁、側壁、及び側枠は一体成型されることを特徴とする、請求項7に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項9】
前記レ−ル台座の底壁及び側壁は一体成型され、前記側枠則は前記底壁に固定されて連結されることを特徴とする、請求項7に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項10】
前記駆動輪の外周面には複数の円弧溝が等距離で凹設され、対応する箇所に位置されるツールカバーの円弧面は各前記円弧溝に嵌装されることを特徴とする、請求項6に記載の軌道式工具マガジン構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道式工具マガジン構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現在自動加工機の工具マガジン型式は、チェーン式工具マガジン(chain tool magazine)が最も普及している。チェーン式工具マガジンの構造は、外フレーム、内フレーム、及び前記外フレームと前記内フレームとの間に位置が制限される若干のツールカバーを主に有し、これら前記ツールカバー間はチェーンにより連結され、これら前記ツールカバーは駆動輪及び被動輪が連動されることで前記外フレームと内フレームとの間の制限される領域内で移動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来のチェーン式工具マガジン技術では、チェーン式工具マガジン構造は外フレーム及び内フレームにより前記ツールカバーの位置を制限させねばならない上、これら前記ツールカバー間を連結させねばならず、このため必要な部材が多くなり、製造コストがかさんだ。また、これら前記ツールカバー間は連結されるために精密に伝動されず、動力の伝動ロスが大きいといった、運動エネルギーの浪費問題があった。さらに、従来のチェーン式工具マガジンに必要な部材が多いため、製造コストが高く、伝動される動力のロス等の問題が発生した。
【0004】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の軌道式工具マガジン構造の提案に到った。
【0005】
なお、本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、軌道式工具マガジン構造を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る軌道式工具マガジン構造は、
環状を呈する底壁、前記底壁の一側に連結されると共に外に向け垂直に延出される側壁、及び前記底壁の他側に連結されると共に外に向け垂直に延出される側枠を有し、且つ前記底壁の内周面には第一溝部が環状に凹設され、前記側壁の内周面には第二溝部が環状に凹設され、前記側枠の内周面には第三溝部が環状に凹設されるレ−ル台座と、
各々が少なくとも1つの第一軸受ユニット、少なくとも1つの第二軸受ユニット、及び少なくとも1つの第三軸受ユニットを有し、前記第一軸受ユニットは前記第一溝部内に位置され、前記第二軸受ユニットは前記第二溝部内に位置され、前記第三軸受ユニットは前記第三溝部内に位置され、それらは相互に緊密に当接され、外力を受け前記レ−ル台座の内周面に沿って移動される複数のツールカバーと、
レ−ル台座に内設され、且つ若干のツールカバーに嵌装され、前記ツールカバーに移動のための動力を供給する駆動輪と、
前記レ−ル台座に設置され、所定の箇所に位置されるツールカバーに対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う工具交換機構を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、必要な部材を減少させ、製造コストを削減し、伝動される動力のロスを減らす等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る軌道式工具マガジン構造を示す展開図である 。
図2図1に示す一実施形態の構成図である。
図3図1に示す一実施形態の構成図である。
図4図1に示す一実施形態の一部の部材の展開図である。
図5図1に示す一実施形態の一部を示す断面模式図である。
図6図1に示す一実施形態の一部を示す断面模式図である。
図7図1に示す一実施形態の一部を示す断面模式図である。
図8図1に示す一実施形態の一部を示す断面模式図である。
図9図1に示す一実施形態の動作を示す概略図である。
図10図1に示す一実施形態の動作を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
<実施形態>
【0010】
以下、一実施形態を図1〜10に基づいて説明する。本発明の実施形態に係る軌道式工具マガジン構造100は、レール台座10、複数のツールカバー20、駆動輪30、及び工具交換機構40を主に備える。前記レール台座10は、底壁11、側壁12、及び側枠13を有する。なお、前記底壁11は楕円形の環体を呈し、前記側壁12は前記底壁11の一側から外に向け垂直に延出されて形成され、前記側枠13は前記底壁11の他側に垂直に連結される。また、前記底壁11の内周面には第一溝部111が環状に凹設され、前記側壁12の内周面には第二溝部121が環状に凹設され、前記側枠13の内周面には第三溝部131が環状に凹設される(図1乃至図8参照)。
【0011】
これら前記ツールカバー20は前記レール台座10の内周面に緊密に結合されると共に刃具(図示せず)をそれぞれ挟持させ、外力を受けて作用し前記レール台座10の内周面に沿って移動する。各前記ツールカバー20はツールカバー円筒部21、2つの第一軸受ユニット22、2つの第二軸受ユニット23、及び第三軸受ユニット24をそれぞれ有する。また、前記ツールカバー円筒部21は円柱筒体を呈し、周面には円弧面211、及び前記円弧面211に接続される垂直面212が定められる。各前記第一軸受ユニット22は第一軸受221及び第一螺合部材222をそれぞれ有し、前記第一螺合部材222により前記第一軸受221が前記ツールカバー円筒部21の外周面の垂直面212に螺合され、前記第一軸受221が外力を受けて作用し前記ツールカバー円筒部21に対し原位置で回転する。各前記第二軸受ユニット23は第二軸受231及び第二螺合部材232をそれぞれ有し、前記第二螺合部材232により前記第二軸受231が前記ツールカバー円筒部21の一端面に螺合され、前記第二軸受231が外力を受けて作用し前記ツールカバー円筒部21に対し原位置で回転する。前記第三軸受ユニット24は第三軸受241及び第三螺合部材242を有し、前記第三螺合部材242により前記第三軸受241が前記ツールカバー円筒部21の他端面に螺合され、前記第三軸受241が外力を受けて作用し前記ツールカバー円筒部21に対し原位置で回転する。各前記ツールカバー20は前記第一軸受ユニット22の第一軸受221から記レール台座10の第一溝部111に位置され、前記第二軸受ユニット23の第二軸受231は前記レール台座10の第二溝部121に位置され、前記第三軸受ユニット24の第三軸受241は前記レール台座10の第三溝部131に位置され、各前記ツールカバー20は緊密な当接を呈し、前記レール台座10の内周面に位置される(図1乃至図8参照)。
【0012】
また、前記駆動輪30は前記レール台座10に内設されると共に原位置で回転し、前記駆動輪30の外周面には複数の円弧溝31が等距離で凹設され、各前記円弧溝31には対応する箇所に位置されるツールカバー20の円弧面211が嵌装される。
【0013】
前記工具交換機構40は前記レール台座10に設置され(図3に示すように)、所定の箇所に位置されるツールカバー20に対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う。
【0014】
したがって、上述は本発明の好ましい一実施形態に係る軌道式工具マガジン構造100の各部材及びその装設方式の紹介である。次に使用方法を以下に説明する。
【0015】
刃の交換作業を行う場合、前記駆動輪30の回転により前記円弧溝31内に嵌設されるツールカバー20が持続的に連動され(図9に示すように)、近隣の各ツールカバー20は相互に押され(図10に示すように)、第一軸受221、第二軸受231、及び第三軸受241は前記レール台座10の内周面の第一溝部111、第二溝部121 、第三溝部113にそれぞれ沿って移動し(図9に示すように)、特定のツールカバー20が所定の位置まで移動されると、前記工具交換機構40により刃の交換作業が行われる。
【0016】
そこで、本発明に係る前記レール台座10の底壁11、側壁12、及び側枠13の内周面には第一溝部111、第二溝部112、及び第三溝部113がそれぞれ開設され、前記ツールカバー20の第一軸受221、第二軸受222、及び第三軸受223がそれぞれ嵌入されて滑合される。
【0017】
前記レール台座10が横向きに放置される場合、前記ツールカバー20は直立状態を呈し(図5及び図6参照)、前記第一軸受221及び前記第三軸受241が位置を限定されることで、前記ツールカバー20が自分で脱落するのを防止させる。前記レール台座10が直立で放置される場合、前記ツールカバー20は横置き状態を呈し(図7及び図8参照)、前記第二軸受231及び前記第三軸受241が位置を限定されることで、前記ツールカバー20が自分で脱落するのを防止させる。
【0018】
また、本発明に係るツールカバー20は前記第一軸受221、第二軸受231、及び第三軸受241が前記レール台座10の第一溝部111、第二溝部121、及び第三溝部131内に嵌入されて滑合される。各ツールカバー20は緊密な当接を呈し、これによりこれら前記ツールカバー20は前記レール台座10に沿って移動するのみならず、緊密に隣接することで隙間なく押動される効果を達成させる。従来のチェーン式工具マガジンのような内フレームを設置させる必要なく、各ツールカバーをチェーンにより連結させる必要もなくなり、必要な部材を大幅に削減させ、製造コストを減少させて動力のロスを減らす効果を達成させる。
【0019】
上述の実施形態では、前記レール台座10の側枠13は前記底壁11の一側に垂直に連結されて固設されるが、但し実際には、前記底壁、側壁、及び前記側枠は金属で一体鋳造で形成させ、フライス切削方式により精密加工の切削を行い、前記第一溝部、第二溝部、第三溝部及び外径の精密なサイズをフライス切削により切り出し、全体の精密性を高め、動作が更に安定する。
【0020】
なおまた、前記ツールカバー20の円弧面211には若干の円弧状凸部213が突出され、これら前記ツールカバー20が緊結して回るとスムーズに回転し、動作のスムーズさを維持させる。
【0021】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0022】
10 レ−ル台座
100 軌道式工具マガジン構造
11 底壁
111 第一溝部
12 側壁
121 第二溝部
13 側枠
131 第三溝部
20 ツールカバー
21 ツールカバー円筒部
211 円弧面
212 垂直面
213 円弧状凸部
22 第一軸受ユニット
221 第一軸受
222 第一螺合部材
23 第二軸受ユニット
231 第二軸受
232 第二螺合部材
24 第三軸受ユニット
241 第三軸受
242 第三螺合部材
30 駆動輪
40 工具交換機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2015年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レ−ル台座と、複数のツールカバーと、駆動輪と、工具交換機構と、を含み、
前記レ−ル台座は、環状を呈する底壁、前記底壁の一側に連結されると共に垂直に延出される側壁、及び前記底壁の他側に連結されると共に垂直に延出される側枠を有し、且つ前記底壁の内周面には第一溝部が環状に凹設され、前記側壁の内周面には第二溝部が環状に凹設され、前記側枠の内周面には第三溝部が環状に凹設されており、
前記複数のツールカバーの各々が少なくとも1つの第一軸受ユニット、少なくとも1つの第二軸受ユニット、及び少なくとも1つの第三軸受ユニットを有し、前記第一軸受ユニットは前記第一溝部内に位置され、前記第二軸受ユニットは前記第二溝部内に位置され、前記第三軸受ユニットは前記第三溝部内に位置され、これにより、各前記ツールカバーが相互に圧設され、外力を受けることにより、前記レ−ル台座の内周面に沿って移動されており
前記駆動輪は、レ−ル台座に内設され、且つ若干のツールカバーに嵌装され、前記ツールカバーに移動のための動力を供給しており
前記工具交換機構は、前記レ−ル台座に設置され、所定の箇所に位置されるツールカバーに対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う、ことを特徴とする軌道式工具マガジン構造。
【請求項2】
前記レ−ル台座の底壁、側壁、及び側枠は一体成型されることを特徴とする、請求項1に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項3】
前記レ−ル台座の底壁及び側壁は一体成型され、前記側枠は前記底壁に固定されて連結されることを特徴とする、請求項1に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項4】
前記ツールカバーはツールカバー円筒部を更に有し、前記ツールカバー円筒部の外周面には円弧面及び前記円弧面に接続する垂直面が定められ、前記第一軸受ユニットは第一軸受及び第一螺合部材を有し、前記第一螺合部材により前記第一軸受が前記ツールカバー円筒部の垂直面に螺合され、前記第一軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第二軸受ユニットは第二軸受及び第二螺合部材を有し、前記第二螺合部材により前記第二軸受が前記ツールカバー円筒部の一端面に螺合され、前記第二軸受は外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第三軸受ユニットは第三軸受及び第三螺合部材を有し、前記第三螺合部材により前記第三軸受が前記ツールカバー円筒部の他端面に螺合され、前記第三軸受は外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転することを特徴とする、請求項1に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項5】
前記駆動輪の外周面には複数の円弧溝が等距離で凹設され、対応する箇所に位置されるツールカバーの円弧面は各前記円弧溝に嵌装されることを特徴とする、請求項4に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項6】
内周面には第一溝部、第二溝部、及び第三溝部を有するレ−ル台座と、
各々がツールカバー円筒部、少なくとも1つの第一軸受ユニット、少なくとも1つの第二軸受ユニット、及び少なくとも1つの第三軸受ユニットを有し、前記ツールカバー円筒部の外周面には円弧面及び前記円弧面に接続される垂直面が定められ、前記第一軸受ユニットは第一軸受及び第一螺合部材を有し、前記第一螺合部材により前記第一軸受が前記ツールカバー円筒部の垂直面に螺合され、前記第一軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第二軸受ユニットは第二軸受及び第二螺合部材を有し、前記第二螺合部材により前記第二軸受は前記ツールカバー円筒部の一端面に螺合され、前記第二軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第三軸受ユニットは第三軸受及び第三螺合部材を有し、前記第三螺合部材により前記第三軸受が前記ツールカバー円筒部の他端面に螺合され、前記第三軸受が外力を受け作用し前記ツールカバー円筒部に対し原位置で回転し、前記第一軸受は前記第一溝部内に位置され、前記第二軸受は前記第二溝部内に位置され、前記第三軸受は前記第三溝部内に位置され、これにより、各前記ツールカバーが相互に圧設され、外力を受けると前記レ−ル台座の内周面に沿って移動される複数のツールカバーと、
レ−ル台座内に設置され、且つ若干のツールカバーに嵌装され、前記ツールカバーに移動のための動力を供給する駆動輪と、
前記レ−ル台座に設置され、所定の箇所に位置されるツールカバーに対し刃の取り出し及び設置の交換作業を行う工具交換機構を備えることを特徴とする軌道式工具マガジン構造。
【請求項7】
前記レ−ル台座は環状を呈する底壁、前記底壁の一側に連結されると共に垂直に延出される側壁、及び前記底壁の他側に連結されると共に垂直に延出される側枠を有し、前記第一溝部は前記底壁の内周面に環状に凹設され、前記第二溝部は前記側壁の内周面に環状に凹設され、前記第三溝部は前記側枠の内周面に環状に凹設されることを特徴とする、請求項6に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項8】
前記レ−ル台座の底壁、側壁、及び側枠は一体成型されることを特徴とする、請求項7に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項9】
前記レ−ル台座の底壁及び側壁は一体成型され、前記側枠則は前記底壁に固定されて連結されることを特徴とする、請求項7に記載の軌道式工具マガジン構造。
【請求項10】
前記駆動輪の外周面には複数の円弧溝が等距離で凹設され、対応する箇所に位置されるツールカバーの円弧面は各前記円弧溝に嵌装されることを特徴とする、請求項6に記載の軌道式工具マガジン構造。