特開2015-224080(P2015-224080A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2015-224080蓋体にシール部が突設されたヒンジキャップ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-224080(P2015-224080A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】蓋体にシール部が突設されたヒンジキャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/08 20060101AFI20151117BHJP
【FI】
   B65D47/08 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-112314(P2014-112314)
(22)【出願日】2014年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】坂本 智
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084CB10
3E084DA01
3E084DB13
3E084FA02
3E084FC07
3E084GA06
3E084GA08
3E084GB06
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】シール部を吐出筒内に円滑に嵌合させる。
【解決手段】ヒンジキャップ10は、吐出孔11が形成されたキャップ本体12と、キャップ本体12にヒンジ部24を介して連結され、吐出孔11を開閉する蓋体16とを備え、蓋体16には、吐出筒22内に着脱可能に嵌合されたシール部41が突設され、キャップ本体12は、吐出筒22が設けられたベース壁部21と、ベース壁部21から上側に向けて突出し、吐出筒22を、吐出筒22の径方向の外側から囲繞する囲繞筒部27とを備え、蓋体16には、平面視において、ヒンジ部24に直交するヒンジ直交軸上に配置されるとともに、キャップ軸回りに沿うキャップ周方向に延びる周リブ43が突設され、周リブ43は、吐出孔11を開放した蓋体16がヒンジ部24回りに回動して吐出孔11を閉塞するときに、少なくとも、シール部41が吐出筒22内に進入する前から進入し始めるまで、囲繞筒部27上を摺動する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成されたキャップ本体と、
前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記吐出孔を開閉する蓋体と、を備え、
前記キャップ本体には、キャップ軸方向に沿う反容器本体側である上側に向けて突出し、内部に前記吐出孔が設けられた吐出筒が備えられ、
前記蓋体には、前記吐出筒内に着脱可能に嵌合されたシール部が突設されたヒンジキャップであって、
前記キャップ本体は、表裏面がキャップ軸方向を向き前記吐出筒が設けられたベース壁部と、前記ベース壁部から上側に向けて突出し、前記吐出筒を、前記吐出筒の径方向の外側から囲繞する囲繞筒部と、を備え、
前記蓋体には、このヒンジキャップをキャップ軸方向から見た平面視において、前記ヒンジ部に直交するヒンジ直交軸上に配置されるとともに、キャップ軸回りに沿うキャップ周方向に延びる周リブが突設され、
前記周リブは、前記吐出孔を開放した前記蓋体が前記ヒンジ部回りに回動して前記吐出孔を閉塞するときに、少なくとも、前記シール部が前記吐出筒内に進入する前から進入し始めるまで、前記囲繞筒部上を摺動することを特徴とするヒンジキャップ。
【請求項2】
前記吐出筒は、前記平面視において前記ヒンジ直交軸上に配置され、
前記周リブは、前記吐出筒と前記ヒンジ部との間に、前記ヒンジ直交軸に沿う前後方向に挟まれていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
【請求項3】
前記周リブの前記蓋体からの突出量は、前記シール部の前記蓋体からの突出量よりも大きいことを特徴とする請求項2記載のヒンジキャップ。
【請求項4】
前記吐出筒は、キャップ軸に対して、前後方向に沿う反ヒンジ部側である前側に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載のヒンジキャップ。
【請求項5】
前記平面視において前記周リブがなすキャップ軸を中心とした中心角は、90度以上であり、
前記周リブのうち、前記キャップ周方向の中央部が、前記ヒンジ直交軸上に配置されていることを特徴とする請求項4記載のヒンジキャップ。
【請求項6】
前記蓋体には、前記シール部および前記周リブとは独立して設けられ、前記キャップ本体に当接する当接突部が突設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体にシール部が突設されたヒンジキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に記載のヒンジキャップが知られている。このヒンジキャップは、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成されたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、吐出孔を開閉する蓋体と、を備えている。キャップ本体には、キャップ軸方向に沿う反容器本体側である上側に向けて突出し、内部に吐出孔が設けられた吐出筒が備えられている。蓋体には、吐出筒内に着脱可能に嵌合されたシール部が突設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平7−2444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のヒンジキャップでは、吐出孔を開放した蓋体がヒンジ部回りに回動して吐出孔を閉塞するときに、例えばヒンジ部がねじれ等の変形をすることで、蓋体が、ヒンジ部が延びる左右方向にがたつき易くなっている。このように蓋体が左右方向にがたつくと、シール部が吐出筒内に嵌合されずにシール部が吐出筒と意図しない位置で接触することで、例えば、シール部や吐出筒が変形したり傷ついたりする等して、吐出筒内の気密性を確保することが困難になるおそれがある。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、シール部を吐出筒内に円滑に嵌合させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るヒンジキャップは、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成されたキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記吐出孔を開閉する蓋体と、を備え、前記キャップ本体には、キャップ軸方向に沿う反容器本体側である上側に向けて突出し、内部に前記吐出孔が設けられた吐出筒が備えられ、前記蓋体には、前記吐出筒内に着脱可能に嵌合されたシール部が突設されたヒンジキャップであって、前記キャップ本体は、表裏面がキャップ軸方向を向き前記吐出筒が設けられたベース壁部と、前記ベース壁部から上側に向けて突出し、前記吐出筒を、前記吐出筒の径方向の外側から囲繞する囲繞筒部と、を備え、前記蓋体には、このヒンジキャップをキャップ軸方向から見た平面視において、前記ヒンジ部に直交するヒンジ直交軸上に配置されるとともに、キャップ軸回りに沿うキャップ周方向に延びる周リブが突設され、前記周リブは、前記吐出孔を開放した前記蓋体が前記ヒンジ部回りに回動して前記吐出孔を閉塞するときに、少なくとも、前記シール部が前記吐出筒内に進入する前から進入し始めるまで、前記囲繞筒部上を摺動することを特徴とする。
【0007】
この場合、周リブが、前記平面視においてヒンジ直交軸上に配置されるとともにキャップ周方向に延びている。したがって、吐出孔を開放した蓋体がヒンジ部回りに回動して吐出孔を閉塞するときに、周リブが囲繞筒部上を摺動することで、周リブおよび囲繞筒部を、互いにキャップ周方向の広い範囲にわたって摺動させ合わせ、蓋体の左右方向へのがたつきを効果的に抑えることができる。これにより、蓋体の左右方向へのがたつきを効果的に抑えながら、蓋体をヒンジ部回りに回動させることが可能になり、シール部を吐出筒内に確実に進入させてシール部を吐出筒内に円滑に嵌合させることができる。その結果、例えば、吐出筒内の気密性を確保し易くすることができる。
【0008】
前記吐出筒は、前記平面視において前記ヒンジ直交軸上に配置され、前記周リブは、前記吐出筒と前記ヒンジ部との間に、前記ヒンジ直交軸に沿う前後方向に挟まれていてもよい。
【0009】
この場合、吐出筒が、前記平面視においてヒンジ直交軸上に配置され、周リブが、吐出筒とヒンジ部との間に前後方向に挟まれているので、例えば、周リブが、前後方向に吐出筒を間に挟んでヒンジ部の反対側に配置されている場合に比べて、周リブの蓋体からの突出量を小さく抑えることができる。これにより、例えば、蓋体を容易に開閉させること等ができる。
【0010】
前記周リブの前記蓋体からの突出量は、前記シール部の前記蓋体からの突出量よりも大きくてもよい。
【0011】
この場合、周リブの蓋体からの突出量が、シール部の蓋体からの突出量よりも大きいので、例えば、吐出筒が囲繞筒部よりも上側に延びているような構成であっても、シール部が吐出筒内に進入する前に、周リブを囲繞筒部上に到達させ易くすることができる。
【0012】
前記吐出筒は、キャップ軸に対して、前後方向に沿う反ヒンジ部側である前側に配置されていてもよい。
【0013】
この場合、吐出筒が、キャップ軸に対して前側に配置されているので、吐出筒から内容物を吐出するときに、例えば、吐出を所望する位置に向けてヒンジキャップを前側に傾けることで、内容物を吐出筒から容易かつ精度良く吐出し易くすることができる。これにより、吐出時の操作性を向上させることができる。
【0014】
前記平面視において前記周リブがなすキャップ軸を中心とした中心角は、90度以上であり、前記周リブのうち、前記キャップ周方向の中央部が、前記ヒンジ直交軸上に配置されていてもよい。
【0015】
この場合、吐出筒が、キャップ軸に対して前側に配置されていると、前述のように操作性を向上させることができるものの、蓋体をヒンジ部回りに回動させるときに蓋体が左右方向にがたつくことによる影響を大きく受け易くなる。
そこで、前記平面視において周リブがなすキャップ軸を中心とした中心角が、90度以上であり、周リブのうち、キャップ周方向の中央部が、ヒンジ直交軸上に配置されている。これにより、周リブが囲繞筒部上を摺動することで、蓋体の左右方向へのがたつきを一層効果的に抑えることができる。その結果、吐出時の操作性を向上させつつ、シール部を吐出筒内に確実に円滑に嵌合させることができる。
【0016】
前記蓋体には、前記シール部および前記周リブとは独立して設けられ、前記キャップ本体に当接する当接突部が突設されていてもよい。
【0017】
ここで、前記従来のヒンジキャップでは、例えば落下などを起因としてヒンジキャップに予期せぬ衝撃が加えられたときに、蓋体に生じる衝撃力が、シール部を介してキャップ本体に伝達され易くなっている。衝撃力がシール部を介してキャップ本体に伝達されると、シール部が吐出筒内で変形したり変位したりして、吐出筒内の気密性を確保することが困難になるおそれがある。
そこで、このヒンジキャップでは、蓋体に当接突部が設けられている。その結果、例えば落下などを起因として蓋体に予期せぬ衝撃が加えられたときに、蓋体に生じる衝撃力を、当接突部からキャップ本体に伝達することができる。これにより、衝撃力がシール部を介してキャップ本体に伝達されるのを抑えることが可能になり、吐出筒内の気密性を確保し易くすることができる。
【0018】
前記当接突部は、前記シール部を、前記シール部の径方向の外側から囲繞し、全周にわたってキャップ本体に当接する筒状に形成されていてもよい。
【0019】
この場合、当接突部が、シール部を、シール部の径方向の外側から囲繞し、全周にわたってキャップ本体に当接する筒状に形成されているので、蓋体に生じる衝撃力を、この衝撃力が向かう方向によらず、当接突部を介してキャップ本体に伝達させ易くすることができる。したがって、衝撃力がシール部を介してキャップ本体に伝達されるのを確実に抑えることが可能になり、吐出筒内の気密性をより確保し易くすることができる。
【0020】
前記蓋体には、前記キャップ本体に上側から対向する頂壁部が備えられ、前記シール部および前記当接突部は、前記頂壁部から、キャップ軸方向に沿った容器本体側である下側に向けて延びていてもよい。
【0021】
この場合、シール部および当接突部が、蓋体の頂壁部から下側に向けて延びているので、蓋体からキャップ軸方向に沿ってキャップ本体側に向かう衝撃力を、当接突部を介してキャップ本体に積極的に伝達させることができる。これにより、衝撃力がシール部を介してキャップ本体に伝達されるのを抑えることが可能になり、吐出筒内の気密性をより確保し易くすることができる。
【0022】
前記当接突部の下端部が、前記キャップ本体において上側を向く部分に当接していてもよい。
【0023】
この場合、当接突部の下端部が、キャップ本体において上側を向く部分に当接しているので、蓋体からキャップ軸方向に沿ってキャップ本体側に向かう衝撃力を、当接突部の下端部からキャップ本体に確実に伝達させることができる。これにより、衝撃力を、当接突部を介してキャップ本体に一層積極的に伝達させることができる。
【0024】
前記キャップ本体には、前記当接突部の下端部に、キャップ軸に直交する方向から係合可能な係合部が設けられていてもよい。
【0025】
この場合、キャップ本体に前記係合部が設けられているので、前述の衝撃力が当接突部の下端部からキャップ本体に伝達されるときに、当接突部の下端部がキャップ軸に直交する方向に変形したり変位したりするのを、係合部により規制することができる。これにより、衝撃力を、当接突部を介してキャップ本体に確実に伝達させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、シール部を吐出筒内に円滑に嵌合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態に係るヒンジキャップの縦断面図である。
図2図1に示すヒンジキャップを展開した状態を示す縦断面図である。
図3図1に示すヒンジキャップを展開した状態を示す平面図である。
図4図1に示すヒンジキャップを構成する中栓部材の平面図である。
図5図1に示すヒンジキャップを示す縦断面図であって、吐出孔を開放した蓋体がヒンジ部回りに前側に向けて回動している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ10について説明する。なおこのヒンジキャップ10は、例えば、弾性変形可能な容器本体Wに装着することができる。
【0029】
本実施形態のヒンジキャップ10は、図1から図4に示されるように、内容物が収容される容器本体Wの口部W1に装着され、かつ内容物の吐出孔11が形成されたキャップ本体12と、容器本体W内と吐出孔11とを連通する連通孔13が形成されるとともに、連通孔13を開閉する弁体14が備えられた中栓部材15と、吐出孔11を開閉する蓋体16と、を備えている。
【0030】
ここで、蓋体16は有頂筒状に形成されるとともに、キャップ本体12は有底筒状に形成された本体筒20を備えていて、蓋体16および本体筒20の各中心軸線は共通軸上に位置している。以下、この共通軸をキャップ軸O1といい、キャップ軸O1方向に沿う方向を上下方向という。上下方向に沿って容器本体側を下側といい、その反対側、反容器本体側を上側という。
【0031】
また蓋体16は、ヒンジ部24を介してキャップ本体12に連結されており、蓋体16がキャップ本体12に対してヒンジ部24回りに上下に回動することにより、吐出孔11が開閉される。以下、このヒンジキャップ10を上下方向から見た平面視において、ヒンジ部24に直交しキャップ軸O1およびヒンジ部24を通過するヒンジ直交軸Lに沿う方向を前後方向という。前後方向に沿ってヒンジ部24側を後側といい、キャップ軸O1側、つまり反ヒンジ部側を前側という。
【0032】
キャップ本体12は、前述の本体筒20と、外筒23と、吐出筒22と、を備えている。
本体筒20は、容器本体Wの口部W1内に嵌合される。本体筒20の底壁部(ベース壁部)21は口部W1内に位置していて、底壁部21の表裏面は上下方向を向いている。本体筒20の周壁部(囲繞筒部)27は、下側から上側に向けて段状に拡径する多段筒状に形成されている。周壁部27は、下側の小径部25と、上側の大径部26と、を備えている。小径部25は、口部W1内に液密に嵌合され、大径部26は、口部W1の上端開口縁上に配置される。
【0033】
外筒23は、容器本体Wの口部W1に外側から嵌合される。外筒23は、本体筒20に、分離可能に連結されている。外筒23の上端開口縁は、本体筒20における前記大径部26の外周縁に破断容易部23aを介して連結されている。破断容易部23aは、キャップ軸O1回りに沿うキャップ周方向に、ほぼ全周にわたって延びている。破断容易部23aのキャップ周方向の端部同士は、図示しない連結片を間に挟んでキャップ周方向に対向している。外筒23は、破断容易部23aを破断することで、本体筒20に前記連結片を介して連結された状態で、口部W1から離脱される。
【0034】
吐出筒22は、本体筒20の底壁部21から上側に向けて突出し、内部に前記吐出孔11が設けられている。吐出筒22の内側は、容器本体W内に連通し、吐出筒22の上端部内が前記吐出孔11となっている。
【0035】
吐出筒22の軸線は、上下方向に延びる基準軸(吐出孔の軸線、シール部の軸線、当接突部の軸線)O2上に位置している。この基準軸O2は、前記平面視においてヒンジ直交軸Lに直交するとともにキャップ軸O1に対して前側にずらされていて、キャップ軸O1と非同軸になっている。吐出筒22および吐出孔11は、前記平面視においてヒンジ直交軸L上に配置されるとともにキャップ軸O1よりも前側に位置していて、ヒンジキャップ10から内容物を吐出し易くなっている。
【0036】
なお以下では、前記平面視において、基準軸O2に直交する方向を径方向(吐出孔の径方向、シール部の径方向、当接突部の径方向)といい、基準軸O2回りに周回する方向を周方向(吐出孔の周方向、シール部の周方向、当接突部の周方向)という。
【0037】
吐出筒22は、本体筒20の周壁部27によって径方向の外側から囲繞されている。吐出筒22は、周壁部27よりも上側に延びている。吐出筒22は、本体筒20の周壁部27のうち、吐出筒22に対して前側に位置する部分(以下、前周壁27aという)から後側に離間している。吐出筒22と前周壁27aとの間には、前後方向の第1隙間S1が設けられている。吐出筒22と周壁部27とは、周方向の全周にわたって離間している。
【0038】
吐出筒22は、下側から上側に向けて漸次、段状に縮径する多段筒状に形成されている。吐出筒22は、大径の下筒部22aと、小径の上筒部22bと、を備えている。
下筒部22aの上端部は、本体筒20の前記小径部25の上端部と上下方向に同等の位置に配置されている。下筒部22aは、下側から上側に向かうに従い漸次縮径している。下筒部22aの外周面は、斜め上側を向いている。上筒部22bは、吐出筒22の前記上端部を構成していて、上筒部22b内が前記吐出孔11とされている。
【0039】
上筒部22bのうち、後側に位置する部分は、後側に向けて張り出している。上筒部22bは、上下方向の中央部から上側に向かうに従い漸次、後側に向けて張り出している。上筒部22bのうち、上下方向の中央部よりも下側に位置する下端部は、上下方向の全長にわたって同径となっている。
吐出筒22の上端部には、リップ部22cが設けられている。リップ部22cは、吐出筒22の上端部から前側に向けて突出している。リップ部22cの上端面は、吐出筒22の縦断面視において、上側に向けて凸となる凸曲面状をなしている。
【0040】
中栓部材15は、キャップ本体12の吐出筒22内に嵌合された装着筒部31と、前記弁体14と、を備えている。装着筒部31は、吐出筒22の下筒部22a内に嵌合されている。装着筒部31内には、前記連通孔13が設けられている。連通孔13は、基準軸O2と同軸に配置されている。連通孔13は、吐出孔11に下側から対向している。
【0041】
弁体14は、吐出孔11に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、連通孔13を開閉する。図1および図4に示されるように、弁体14の外周縁と連通孔13の内周縁とは、弾性ヒンジ部32を介して連結され、弾性ヒンジ部32が弾性変形することで、弁体14が連通孔13を開閉する。
【0042】
本実施形態では、弁体14の外周縁のうち、弾性ヒンジ部32との接続部分を除いた部分が全域にわたって破断可能な第1弱化部33を介して、連通孔13の内周縁に連結されている。図示の例では、弾性ヒンジ部32が、周方向に間隔をあけて複数配設されており、第1弱化部33が、弾性ヒンジ部32を介して周方向に複数連ねられて配置されている。
【0043】
弁体14は、連通孔13における径方向の中央部に位置する弁本体34と、周方向に延びるとともに、一端35aが弁本体34の外周縁に連結され、かつ他端35bが弾性ヒンジ部32に連結された弾性連結片35と、を備えている。なお以下では、前記平面視において、周方向のうち、弾性連結片35が他端35b側から一端35a側に向かう方向を一方側といい、その逆を他方側という。
【0044】
図4に示されるように、弁本体34は、基準軸O2と同軸に配置され、前記平面視において円形状に形成されている。
弾性連結片35は、弁本体34の外周縁と連通孔13の内周縁との間に配置されている。弾性連結片35の外縁のうち、径方向の外側を向く端縁35cは、第1弱化部33を介して連通孔13の内周縁に連結されている。弾性連結片35の外縁のうち、径方向の内側を向く端縁35dは、破断可能な第2弱化部36を介して、弁本体34の外周縁に連結されている。第1弱化部33および第2弱化部36は、弾性連結片35を介して径方向で互いに対向している。
【0045】
第2弱化部36は、弁本体34の外周縁のうち、弾性連結片35の一端35aとの接続部分を除いた部分に全域にわたって連結されている。本実施形態では、弾性連結片35は、周方向に間隔をあけて複数配設されていて、第2弱化部36は、弾性連結片35の一端35aを介して周方向に複数連ねられて配置されている。なお各弾性連結片35は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
【0046】
ここで第1弱化部33と第2弱化部36とは、破断可能な第3弱化部37を介して連結されている。第3弱化部37は、第2弱化部36における周方向の他方側の周端縁36aと、この第2弱化部36に弾性連結片35を径方向に挟んで対向する第1弱化部33に対して、周方向の他方側に隣接する他の第1弱化部33における周方向の一方側の周端縁33aと、を連結している。第3弱化部37は、周方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、径方向の内側から外側に向けて延びている。第3弱化部37は、弾性連結片35の他端35bおよび弾性ヒンジ部32と、この弾性連結片35に対して、周方向の他方側に隣接する他の弾性連結片35における一端35aと、を連結している。
【0047】
以上の弁体14、第1弱化部33、第2弱化部36および第3弱化部37により、連通孔13が密閉されている。なお、第1弱化部33、第2弱化部36および第3弱化部37は、それぞれの延在方向に直交する縦断面視で、図1に示されるように、上方から下方に向かうに従い漸次、幅が狭くなるV字状を呈する溝となっている。
【0048】
この弁体14では、第1弱化部33、第2弱化部36および第3弱化部37は、中栓部材15をキャップ本体12に装着する前に、弁体14を下方から上方に突き上げ、弁体14を装着筒部31に対して上昇させることで破断される。そして、第1弱化部33を破断した後に、弁体14の外周縁部が、例えば、第1弱化部33の破断時に形成されたバリ部分上に載ったり、前記バリ部分に引っ掛かったりする。
【0049】
したがって、弁体14の、連通孔13に対する容器本体Wの外側に向けた移動は許容される一方、容器本体Wの内側に向けた移動は抑えられる。これにより、弁体14を逆止弁として機能させることができる。なお本実施形態では、第1弱化部33のみならず、第2弱化部36も備えているので、開封後に、弁体14が載ったり引っ掛かったりするバリ部分を多く形成することができる。
【0050】
前記弁体14には、突出部38が設けられている。突出部38は、弁体14において基準軸O2上に位置する部分から上側に向けて突出している。突出部38は、弁本体34における径方向の中央部に設けられている。突出部38は、基準軸O2と同軸の半球状に形成され、下側から上側に向かうに従い漸次、縮径している。突出部38の表面は、上側に向けて凸となる凸球面状に形成されている。突出部38は、装着筒部31の上端よりも下側に位置している。
【0051】
図1に示すように、蓋体16は、キャップ本体12のうち、外筒23に前記ヒンジ部24を介して連結されている。蓋体16は、キャップ本体12の本体筒20を上側から全域にわたって覆っている。蓋体16は、キャップ本体12に上側から対向する頂壁部16aと、頂壁部16aの外周縁部から下側に向けて延びる周壁部16bと、を備えている。
【0052】
蓋体16の周壁部16bの下部は、キャップ本体12の本体筒20に外側から嵌合されている。周壁部16bは、本体筒20の前記大径部26に着脱可能に嵌合されている。周壁部16bには、上下方向に延びる凸状の縦リブ40が設けられている。縦リブ40は、周壁部16bの内周面から突出している。縦リブ40は、周壁部16bにおいて前記下部よりも上側に位置する上部に配置されている。縦リブ40は、キャップ軸O1回りに間隔をあけて複数設けられている。
【0053】
蓋体16には、シール部41と、当接突部42と、周リブ43と、が突設されている。シール部41、当接突部42および周リブ43は、蓋体16の頂壁部16aから下側に向けて延びている。
シール部41は、吐出孔11内(吐出筒22内)に着脱可能に嵌合されている。シール部41は、基準軸O2と同軸に配置され、下側に向けて開口する筒状に形成されている。シール部41は、吐出筒22の上筒部22bにおける前記下端部内に液密に嵌合されている。シール部41の下端は、上筒部22bから下側に向けて突出している。
【0054】
当接突部42は、シール部41および周リブ43とは独立して設けられている。当接突部42は、シール部41および周リブ43とは別の部材により形成されている。当接突部42は、シール部41および周リブ43から離間して配置されている。当接突部42は、シール部41を径方向の外側から囲繞する筒状に形成されている。当接突部42は、基準軸O2と同軸に配置され、下側に向けて開口している。当接突部42は、吐出筒22よりも大径に形成され、吐出筒22を径方向の外側から囲繞している。当接突部42は、蓋体16の頂壁部16aの外周縁部よりも内側に配置され、蓋体16の周壁部16bから径方向に離間している。当接突部42の下端部は、周壁部16bの下端部よりも下側に位置していて、キャップ本体12の前記周壁部27内に挿入されている。
【0055】
当接突部42は、キャップ本体12に当接している。当接突部42は、この当接突部42の全周にわたってキャップ本体12に当接している。本実施形態では、当接突部42の下端部が、キャップ本体12において上側を向く部分に当接している。
当接突部42の下端部は、キャップ本体12の前記底壁部21において、上側を向く表面に当接している。当接突部42の下端部は、底壁部21の表面において、吐出筒22に径方向に隣接する部分に当接している。また本実施形態では、当接突部42の下端部は、吐出筒22の下筒部22aの下端部に径方向の外側から嵌合していて、下筒部22aの外周面にも当接している。
【0056】
ここでキャップ本体12には、当接突部42の下端部に、キャップ軸O1に直交する方向から係合可能な係合部28が設けられている。係合部28は、当接突部42の下端部に、径方向の外側から係合可能となっている。係合部28は、当接突部42の下端部から、径方向の外側に離間している。係合部28は、当接突部42の下端部を、当接突部42の全周にわたって径方向の外側から囲繞している。
【0057】
係合部28は、前記前周壁27aと、突条部29と、により形成されている。図3に示すように、突条部29は、周方向に延びる突条に形成されている。突条部29は、キャップ本体12において、吐出筒22に対して後側に位置する部分から前側に位置する部分に向けて延びている。突条部29は、前記平面視において前側に向けて開口するC字状に形成されている。突条部29と吐出筒22との間には、周方向に延びる第2隙間S2が設けられている。第2隙間S2は、第1隙間S1とともに環状隙間S0を構成している。環状隙間S0は、基準軸O2と同軸に配置されている。図1に示すように、環状隙間S0には、当接突部42の下端部が配置されている。
【0058】
図3に示すように、周リブ43は、前記平面視において、ヒンジ直交軸L上に配置されるとともに、キャップ周方向に連続的に延びている。周リブ43はキャップ軸O1と同軸に配置されている。前記平面視において周リブ43がなすキャップ軸O1を中心とした中心角は、90度以上180度以下、図示の例では180度であり、周リブ43のうち、キャップ周方向の中央部が、ヒンジ直交軸L上に配置されている。周リブ43のうち、キャップ周方向の両端部43aは、当接突部42を、ヒンジ部24が延びる方向である左右方向の両側から挟み込んでいる。
【0059】
図1に示すように、周リブ43は、吐出筒22とヒンジ部24との間に前後方向に挟まれている。周リブ43と吐出筒22との間には、当接突部42が配置されている。
周リブ43の蓋体16からの突出量は、シール部41の蓋体16からの突出量よりも大きく、周リブ43は、シール部41よりも上下方向に大きい。周リブ43の蓋体16からの突出量は、当接突部42の蓋体16からの突出量よりは小さく、周リブ43の下端部は、キャップ本体12の前記底壁部21の表面から離間している。
【0060】
周リブ43のキャップ周方向の大きさは、上側から下側に向かうに従い漸次、小さくなっている。周リブ43のキャップ周方向の端部43aは、このヒンジキャップ10を左右方向から見た側面視において、直線状に延びていて、下側に向かうに従い漸次、後側に向けて傾斜している。なお周リブ43の外周面は、キャップ本体12の前記周壁部27の内周面に対して離間していても当接していてもよい。
【0061】
次に、前記ヒンジキャップ10の作用を説明する。
【0062】
このヒンジキャップ10が装着された容器本体Wから内容物を吐出するときには、蓋体16をヒンジ部24回りに後側に向けて回動させる。このとき、シール部41が吐出筒22から離脱して、吐出孔11が開放される。
【0063】
容器本体Wから内容物を吐出した後、吐出孔11を閉塞するときには、蓋体16をヒンジ部24回りに前側に向けて回動させる。このとき図5に示すように、少なくとも、シール部41が吐出筒22内に進入する前から進入し始めるまで、周リブ43がキャップ本体12の前記周壁部27上を摺動する。周リブ43は、例えば、周壁部27の上端縁上や周壁部27の内周面上を摺動する。なお、シール部41の下端部が吐出筒22の上端部内(吐出孔11内)に進入した後には、周リブ43が周壁部27から離間しても、周リブ43が周壁部27上を摺動し続けてもよい。また、蓋体16をヒンジ部24回りに回動させ始めたときには、シール部41が吐出筒22内に進入していなくても進入していてもよい。
【0064】
以上説明したように、本実施形態に係るヒンジキャップ10によれば、周リブ43が、前記平面視においてヒンジ直交軸L上に配置されるとともにキャップ周方向に延びている。したがって、周リブ43がキャップ本体12の前記周壁部27上を摺動するときに、周リブ43および周壁部27を、互いにキャップ周方向の広い範囲にわたって摺動させ合わせ、蓋体16の左右方向へのがたつきを効果的に抑えることができる。これにより、蓋体16の左右方向へのがたつきを効果的に抑えながら、蓋体16をヒンジ部24回りに回動させることが可能になり、シール部41を吐出筒22内に確実に進入させてシール部41を吐出筒22内に円滑に嵌合させることができる。その結果、例えば、吐出筒22内の気密性を確保し易くすることができる。
【0065】
また吐出筒22が、前記平面視においてヒンジ直交軸L上に配置され、周リブ43が、吐出筒22とヒンジ部24との間に前後方向に挟まれているので、例えば、周リブ43が、前後方向に吐出筒22を間に挟んでヒンジ部24の反対側に配置されている場合に比べて、周リブ43の蓋体16からの突出量を小さく抑えることができる。これにより、例えば、蓋体16を容易に開閉させること等ができる。
また、周リブ43の蓋体16からの突出量が、シール部41の蓋体16からの突出量よりも大きいので、例えば本実施形態のように、吐出筒22が周壁部27よりも上側に延びているような構成であっても、シール部41が吐出筒22内に進入する前に、周リブ43を周壁部27上に到達させ易くすることができる。
【0066】
また吐出筒22が、キャップ軸O1に対して前側に配置されているので、吐出筒22から内容物を吐出するときに、例えば、吐出を所望する位置に向けてヒンジキャップ10を前側に傾けることで、内容物を吐出筒22から容易かつ精度良く吐出し易くすることができる。これにより、吐出時の操作性を向上させることができる。
【0067】
ところで吐出筒22が、キャップ軸O1に対して前側に配置されていると、前述のように操作性を向上させることができるものの、蓋体16をヒンジ部24回りに回動させるときに蓋体16が左右方向にがたつくことによる影響を大きく受け易くなる。
そこで、前記平面視において周リブ43がなすキャップ軸O1を中心とした中心角が、90度以上であり、周リブ43のうち、キャップ周方向の中央部が、ヒンジ直交軸L上に配置されている。これにより、周リブ43が周壁部27上を摺動するときに、蓋体16の左右方向へのがたつきを一層効果的に抑えることができる。その結果、吐出時の操作性を向上させつつ、シール部41を吐出筒22内に確実に円滑に嵌合させることができる。
なお本実施形態のように、周リブ43として、前記中心角が180度の構成を採用する場合、周リブ43として、前記中心角が180度よりも大きい構成を採用する場合と同程度に、蓋体16の左右方向へのがたつきを抑えることができる。
【0068】
また、蓋体16に当接突部42が設けられているので、例えば、ヒンジキャップ10が蓋体16側から落下する等して蓋体16に予期せぬ衝撃が加えられたときに、蓋体16に生じる衝撃力を、当接突部42からキャップ本体12に伝達することができる。これにより、衝撃力がシール部41を介してキャップ本体12に伝達されるのを抑えることが可能になり、吐出筒22内の気密性を確保し易くすることができる。
【0069】
また当接突部42が、シール部41を径方向の外側から囲繞し、全周にわたってキャップ本体12に当接する筒状に形成されているので、蓋体16に生じる衝撃力を、この衝撃力が向かう方向によらず、当接突部42を介してキャップ本体12に伝達させ易くすることができる。したがって、衝撃力がシール部41を介してキャップ本体12に伝達されるのを確実に抑えることが可能になり、吐出筒22内の気密性をより確保し易くすることができる。
【0070】
また、シール部41および当接突部42が、蓋体16の頂壁部16aから下側に向けて延びているので、蓋体16からキャップ軸O1方向に沿ってキャップ本体12側に向かう衝撃力を、当接突部42を介してキャップ本体12に積極的に伝達させることができる。これにより、衝撃力がシール部41を介してキャップ本体12に伝達されるのを抑えることが可能になり、吐出筒22内の気密性をより確保し易くすることができる。
【0071】
また当接突部42の下端部が、キャップ本体12において上側を向く部分に当接しているので、蓋体16からキャップ軸O1方向に沿ってキャップ本体12側に向かう衝撃力を、当接突部42の下端部からキャップ本体12に確実に伝達させることができる。これにより、衝撃力を、当接突部42を介してキャップ本体12に一層積極的に伝達させることができる。
【0072】
また、キャップ本体12に前記係合部28が設けられているので、前述の衝撃力が当接突部42の下端部からキャップ本体12に伝達されるときに、当接突部42の下端部が径方向に変形したり変位したりするのを、係合部28により規制することができる。これにより、衝撃力を、当接突部42を介してキャップ本体12に確実に伝達させることができる。
【0073】
なお本実施形態では、例えば、ヒンジキャップ10がキャップ本体12側から落下する等してキャップ本体12に予期せぬ衝撃が加えられたときに、キャップ本体12に生じる衝撃力をキャップ本体12から当接突部42に伝達させ、この衝撃力が、キャップ本体12から直接、シール部41に伝達されるのを抑えることができる。その結果、キャップ本体12から蓋体16に向かう衝撃力によってシール部41が変形したり変位したりするのを抑えることが可能になり、吐出筒22内の気密性を確保し易くすることができる。
【0074】
ここで、以上のような作用効果は、ヒンジキャップ10単体の落下時に限られず、ヒンジキャップ10が容器本体Wに組み付けられたなる吐出容器の落下時にも奏功される。また上記作用効果は、このようなヒンジキャップ10の落下時だけでなく、ヒンジキャップ10に衝撃が加えられたとき一般に奏功させることができる。例えば上記作用効果は、前記吐出容器の搬送に際し、吐出容器を積み重ねたり、吐出容器が梱包材に衝突したりするとき等にも奏功される。
【0075】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0076】
例えば、前記実施形態では、弾性ヒンジ部32および弾性連結片35が複数ずつ配設された構成を示したが、1つずつ配設されてもよい。
また、前記実施形態において、第3弱化部37は形成しなくてもよい。
【0077】
また、前記実施形態では、弁体14が、弁本体34および弾性連結片35を備え、かつ第2弱化部36および第3弱化部37が形成された構成を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、弁体14が弁本体34のみを備え、第2弱化部36および第3弱化部37が形成されておらず、弁本体34の外周縁のうち、一部が、1つの弾性ヒンジ部32を介して、連通孔13の内周縁に連結され、残りの全てが破断可能な第1弱化部33を介して、連通孔13の内周縁に連結された構成を採用してもよい。
また、キャップ本体12および中栓部材15を一体に形成してもよい。
【0078】
また、弁体14に容器本体Wの内側から外側に向けた力を加えて第1弱化部33等を破断するタイミングは、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
例えば、中栓部材15を成形する金型内でその型開き前であってもよいし、中栓部材15をキャップ本体12に装着した後、ヒンジキャップ10を容器本体Wに装着する前であってもよい。さらに、容器本体Wに内容物を充填してヒンジキャップ10を装着した後であってもよい。この場合、容器本体Wを弾性変形させる等してその内圧を高めることで、第1弱化部33等を破断してもよい。
【0079】
また、弁体14は前記実施形態に示した構成に限られず、吐出孔11に対して接近、離反するように上下方向に弾性変位することで、連通孔13を開閉する他の構成に適宜変更することができる。例えば、弁体14として、第1弱化部33を有さない構成を採用してもよい。また弁体14として、いわゆる3点弁や1点弁、スリット弁などを採用してもよい。
さらに、弁体14や中栓部材15がなくてもよい。
【0080】
また、係合部28がなくてもよい。
さらに、前記実施形態では、当接突部42の下端部が、キャップ本体12において上側を向く部分に当接しているが、本発明はこれに限られない。例えば、吐出筒22の外径が、吐出筒22の上下方向の位置によらず同径とされ、吐出筒22の外周面が径方向の外側を向くものの上側を向かない構成において、この吐出筒22に、当接突部42が径方向の外側から嵌合されていて、当接突部42が、吐出筒22の外周面に当接する構成としてもよい。
【0081】
また、前記実施形態では、当接突部42が筒状に形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、当接突部42が、蓋体16の頂壁部16aから下側に向けて延びる平板状や棒状に形成されていてもよい。この場合、当接突部42を、周方向の全周にわたって間欠的に複数設けてもよい。これにより、シール部41を当接突部42によって径方向の外側から囲繞することができる。また当接突部42を、周方向の全周にわたって設けず、周方向に沿った一部分に限定して設けてもよい。
また、当接突部42がなくてもよい。
【0082】
また前記実施形態では、周リブ43が、キャップ周方向に連続的に延びているが、本発明はこれに限られない。例えば、キャップ周方向に間欠的に延びていてもよい。この場合、例えば、周リブ43のキャップ周方向の中央部に切欠き部を形成し、周リブ43として、2つの分割周リブを備える構成を採用することができる。
【0083】
また前記実施形態では、本体筒20が、容器本体Wの口部W1内に嵌合されるが、本発明はこれに限られない。本発明は、表裏面がキャップ軸方向を向き吐出筒が設けられたベース壁部と、ベース壁部から上側に向けて突出し、吐出筒を、吐出筒の径方向の外側から囲繞する囲繞筒部と、をキャップ本体が備える他の構成に適宜変更することが可能である。例えば、ベース壁部として、外周縁部が容器本体の口部の上端開口縁上に配置され、口部内に嵌合されていない構成を採用し、囲繞筒部として、ベース壁部の外周縁部から立設された構成を採用してもよい。
【0084】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0085】
10 ヒンジキャップ
11 吐出孔
12 キャップ本体
16 蓋体
21 底壁部(ベース壁部)
22 吐出筒
24 ヒンジ部
27 周壁部(囲繞筒部)
41 シール部
42 当接突部
43 周リブ
O1 キャップ軸
L ヒンジ直交軸
W 容器本体
W1 口部
図1
図2
図3
図4
図5