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特開2015-225079携帯時計または測定器のような携帯物のための発光表示針のセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-225079(P2015-225079A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】携帯時計または測定器のような携帯物のための発光表示針のセット
(51)【国際特許分類】
   G04B 19/30 20060101AFI20151117BHJP
   G01D 11/28 20060101ALI20151117BHJP
【FI】
   G04B19/30 C
   G01D11/28 P
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-102476(P2015-102476)
(22)【出願日】2015年5月20日
(31)【優先権主張番号】14170035.1
(32)【優先日】2014年5月27日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ピエルパスクヮーレ・トルトラ
【テーマコード(参考)】
2F074
【Fターム(参考)】
2F074AA04
2F074BB06
2F074DD00
2F074EE00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザーの要求に応じて様々な色で照明することが可能な発光表示針のセットを提供する。
【解決手段】第1及び第2の端子を含む電気エネルギー供給源56を収容するフレーム58と第1及び第2の発光表示針38,40を有し、第1及び第2の発光表示針38,40は、駆動心棒50,76を通過させるために孔部48,74が配置され、第2発光表示針40の駆動心棒76は、第1発光表示針38の駆動心棒50の内側に同心的に配置され、第1及び第2の発光表示針38,40は、第1及び第2の極を含むそれぞれ光を発する第1及び第2の光源54,80を搭載し、光源が並列又は直列に取り付けられるかどうかに依存して、第2光源80の第1極80A又は第2極80Bは、第1及び第2発光針38,40間の接触によって、第1光源54の第1極54Aに接続される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯物のための発光表示針のセットであって、前記携帯物は、第1及び第2の端子を含む電気エネルギー供給源(56)を収容するフレーム(58)を含み、前記発光表示針のセットは、電気的に非伝導性材料から成る少なくとも第1及び第2の発光表示針(38,40)を含み、第1及び第2の発光表示針(38,40)には、駆動心棒(50,76)を通過させるために孔部(48,74)が配置され、前記第2発光表示針(40)の前記駆動心棒(76)は、前記第1発光表示針(38)の前記駆動心棒(50)の内側に同心的に配置され、前記第1及び第2の発光表示針(38,40)の各々は、それぞれ光を発する第1及び第2の光源(54,80)を搭載し、前記第1及び第2の光源(54,80)は各々が第1及び第2の極を含む、携帯物のための発光表示針のセットであって、
前記光源が並列に取り付けられる場合、前記第2光源(80)の前記第1極(80A)は、前記第1及び第2の発光針(38,40)間の接触によって、前記第1光源(54)の前記第1極(54A)に接続されることを特徴とする、携帯物のための発光表示針のセット。
【請求項2】
携帯物のための発光表示針のセットであって、前記携帯物は、第1及び第2の端子を含む電気エネルギー供給源(56)を収容するフレーム(58)を含み、前記発光表示針のセットは、電気的に非伝導性材料から成る少なくとも第1及び第2の発光表示針(38,40)を含み、第1及び第2の発光表示針(38,40)には、駆動心棒(50,76)を通過させるために孔部(48,74)が配置され、前記第2発光表示針(40)の前記駆動心棒(76)は、前記第1発光表示針(38)の前記駆動心棒(50)の内側に同心的に配置され、前記第1及び第2の発光表示針(38,40)の各々は、それぞれ光を発する第1及び第2の光源(54,80)を搭載し、前記第1及び第2の光源(54,80)は各々が第1及び第2の極を含む、携帯物のための発光表示針のセットであって、
前記光源が直列に取り付けられる場合、前記第2光源(80)の前記第2極(80B)は、前記第1及び第2の発光針(38,40)間の接触によって、前記第1光源(54)の前記第1極(54A)に接続されることを特徴とする、携帯物のための発光表示針のセット。
【請求項3】
前記光源が並列に取り付けられる場合、前記第2光源(80)の前記第1極(80A)は、前記第1及び第2の発光針(38,40)間の摩擦接触部によって、前記第1光源(54)の前記第1極(54A)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の発光表示針のセット。
【請求項4】
前記光源が直列に取り付けられる場合、前記第2光源(80)の前記第2極(80B)は、前記第1及び第2の発光針(38,40)間の摩擦接触部によって、前記第1光源(54)の前記第1極(54A)に接続されることを特徴とする、請求項2に記載の発光表示針のセット。
【請求項5】
前記第1発光表示針(38)は、環状要素(44)を備えた光ガイド(42)を含み、環状要素(44)には、前記第1発光表示針(38)の駆動心棒(50)を通過させるために、前記孔部(48)が作製され、前記第2発光表示針(40)は、環状要素(70)を備えた光ガイド(68)を含み、環状要素(70)には、前記第2発光表示針(40)の駆動心棒(76)を通過させるために、前記孔部(74)が作製され、前記第1及び第2発光表示針(38,40)間の接触は、前記環状要素(44,70)間の摩擦によって生じることを特徴とする、請求項3又は4のいずれかに記載の発光表示針のセット。
【請求項6】
前記第2光源(80)を搭載する電気伝導性の支持ピース(86)は、前記第2発光表示針(40)の前記環状要素(70)の基部に固定され、且つ摩擦部(96)によって、電気伝導性の外面部(32)に接続され、電気伝導性の外面部(32)は、前記第1光源(54)の前記第1極(54A)と接触し、且つ観察者に面する前記第1発光表示針(38)の第1表面部分(60)上に配置されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の発光表示針のセット。
【請求項7】
前記第1光源(54)の前記第1極(54A)は、前記第1針(38)の前記心棒(50)を介して、前記エネルギー供給源(56)に接続され、且つ、前記第1光源(54)の前記第2極(54B)は、前記携帯物の前記フレーム(58)を介して、前記エネルギー供給源(56)に接続され、前記第2光源(80)の前記第1極(80A)は、前記第1光源(54)の前記第1極(54A)に接続され、前記第2光源(80)の前記第2極(80B)は、前記第2発光針(40)の前記駆動心棒(76)を介して、前記携帯物の前記フレーム(58)に接続され、絶縁層(90)が前記2つの駆動心棒(50,76)間に挿入されることを特徴とする、請求項6に記載の発光表示針のセット。
【請求項8】
前記第1光源(54)の前記第2極(54B)は、前記携帯物のフレーム(58)に接続され、且つ、結果的に、環状要素(44)の基部に固定された電気伝導性の支持ピース(64)を介して前記電気エネルギー供給源(56)に接続され、環状要素(44)を介して、前記第1発光表示針(38)が前記駆動心棒(50)に固定されることを特徴とする、請求項7に記載の発光表示針のセット。
【請求項9】
前記支持ピース(64)と、前記第1発光表示針(38)が上方を移動する文字盤(92)との間の前記電気的接続は、摩擦部(94)を介して生じることを特徴とする、請求項8に記載の発光表示針のセット。
【請求項10】
前記第1光源(54)の前記第2極(54B)は、前記携帯物の前記フレーム(58)を介して、前記エネルギー供給源(56)に接続され、前記第1光源(54)の第1極(54A)は、前記第2光源(80)の前記第2極(80B)に接続され、且つ、前記第2光源(80)の前記第1極(80A)は、前記第2針(76)の前記駆動心棒(76)を介して、前記エネルギー供給源(56)に接続されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の発光表示針のセット。
【請求項11】
光源(54、80)の少なくとも1つは、対応する発光表示針の先端に取り付けられることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の発光表示針のセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯物のための発光表示針のセットに関する。本発明は、特に、腕時計又はアナログ表示装置を備えた測定装置のような、時計のための発光表示針のセットに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯時計の針は、厳しい公差で製造される。パイプが通過するための針の孔部は、一般に約1マイクロメートルの精度で作製される。この精度は、針がその心棒上で正確に駆動されることを保証するために必要である。針は、一般に、わずか数百マイクロメートルの厚さを備えた金属シートから作製される。携帯時計の厚さを減らすために、針と時計ガラスとの距離は、通常、わずか1ミリメートルであるが、これに対して、2つの同軸針、例えば時針と分針を分離する距離は、1ミリメートルの数分の1のオーダーである。
【0003】
携帯時計の針は、例えば現在時間を示すという機能的役割を明らかに有するが、また、携帯時計の針は装飾的役割を有し、それらが適合される携帯時計の美的外観に大いに寄与する。この目的のために、針は厳密な基準を満たさなければならない。針が暗闇で見えることを可能にする、携帯時計製造の世界で良く知られた技術は、ユーザーの方に向けられた針の表面を、燐光性材料の層でコーティングすることである。そのような材料の一例は、登録商標名Super−LuminovaR(スーパー・ルミノーバ)の下に、日本企業である根本特殊化学株式会社によって販売される非放射性の光ルミネセンス顔料である。この顔料はまた、携帯時計文字盤上の時針記号をコートするのに使用してもよい。昼間に、燐光性材料の層は、光エネルギーを吸収する。この光エネルギーは、その後、燐光性材料の層によって、光放射の形で、夜に解放される。燐光性材料の層が完全に受動的な方法で動作する限りにおいて、携帯時計の針を照明するこの技術は極めて便利であり、且つ、それ故に、機能させるためにいかなる機械的又は電気的デバイスを作動させる必要がなく、しかも、この技術は、携帯時計から取られるいかなるエネルギーも必要としない。しかしながら、携帯時計の針を照明するこの技術はまた、いくつかの欠点を有する。言及の必要がある第一の欠点は、燐光性材料の層は、それが光エネルギーを送出可能となる前に、光源によって予め照明されなければならないことである。同様に、燐光によって光を再送出する現象は時間が限られており、その結果、燐光性層が蓄積した光エネルギーを解放するにつれて、燐光性層の光度は徐々に減少する。燐光性材料の層でコートされた針の概観は、従って、一定ではない。最後に、市場で利用可能な燐光性材料の範囲は限られており、その結果、そのような材料が使用されている大部分の携帯時計は、暗闇では、また白日においてさえも、一般に同じ概観を有する。
【0004】
燐光性層の変形例として、能動的な照明技術を使用することを思い描くことは可能であり、それらの技術では、携帯時計の針を照らすのに、個別的な光源が使用される。例として、携帯時計に紫外光源を集積化することは可能であり、その結果、発光された放射は、針をコートする蛍光材料を励起する。しかしながら、このタイプの実施形態もまた、欠点を有する。一方では、ブラックライトとして知られる紫外光源は、ある一定量の可視光を発し、その結果、ユーザーは、光源が位置する場所でも光のハローを見る可能性がある。他方では、紫外光源に関連して針が移動し得ると仮定すると、針は同じ量の紫外光を常に受けるとは限らず、その結果、針の光度は変化するかもしれない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、他の事柄に加えて前述の欠点を克服することであるが、欠点の克服は、ユーザーの要求に応じて種々様々な色で照明することが可能な発光表示針のセットを提供し、且つ、そのような針が従う寸法上の、しかも審美的な拘束を守ることによって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明は、携帯物のための発光表示針のセットに関する。携帯物は、電気エネルギー供給源を収容するフレームを含む。発光表示針のセットは、電気的に非伝導性の材料から成る、少なくとも第1及び第2の発光表示針を含み、発光表示針には、駆動心棒を通過させるために孔部が配置される。第2の針の駆動心棒は、第1の針の駆動心棒の内側に同心的に配置され、2つの駆動心棒の間には絶縁層が挿入される。第1の針及び第2の針の各々は、光を発する第1及び第2の光源をそれぞれ搭載しており、第1及び第2の光源は、各々が第1及び第2の極を含み、そこでは第2光源の第1極は、第1発光針と第2発光針の間での接触によって、第1光源の第1極に接続される。
【0007】
これらの特徴の結果として、本発明は、同心的に取り付けられた針のセットを提供し、針の各々は、それらを照明するための光源を有する。この注目すべき結果は、光源の一方の極の1つが、他方の光源の極の1つに、2つの針の間での電気的接触によって、接続されるという事実の結果として達成される。これによって、光源を電力供給源の端子に電気的に接続するために、2つの針の駆動心棒を使用することが可能になる。更に、針は、電気信号を特定のルートで送るために使用されるので、極めて単純な組立てが行われ、このことは、従って、それほど高価ではなく、且つより信頼性がある。
【0008】
発明の補足的な特徴によれば、第2光源の第1極は、第1発光針と第2発光針との間の摩擦接触部によって、第1光源の第1極に接続される。
【0009】
発明の別の特徴によれば、第1発光表示針は、環状要素を備えた光ガイドを含み、環状要素には、第1発光表示針の駆動心棒を通過させるための孔部が作製される。そして、第2発光表示針は、環状要素を備えた光ガイドを含み、環状要素には、第2発光針の駆動心棒が通過するための孔部が作製される。第1発光針と第2発光針との間の接触は、2つの環状要素間の摩擦によって生じる。
【0010】
2つの発光表示針の間の電気的接触は、2つの環状要素の間の摩擦によって生じるので、2つの針の間の電気的接触は、2つの針の相対位置に拘らず、壊れることはない。
【0011】
発明の更に別の特徴によれば、第2光源の第2極は、第2発光針の駆動心棒を介して、携帯物のフレームに接続される。
【0012】
本発明の他の特徴及び利点は、発明の一実施形態の詳細な説明を読むことによって、より明らかとなるであろうが、この例は、単に添付された図面に関する非限定的例証として与えられたものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、発光表示針の平面図である。
図2図2は、発光表示針の、図1の線II−IIに沿った断面図である。
図3図3は、光源を搭載する、電気伝導性の支持ピースの斜視図である。
図4図4は、図2と同様の図であり、光ガイドの中に光源を集積化したものを示す。
図5図5は、本発明による発光表示針のセットの第1実施形態の縦断面であり、そこではそれぞれの光源は、並列に取り付けられている。
図6図6は、本発明による発光表示針のセットの変形的実施形態の概略図であり、そこでは光源は、針の先端で並列に取り付けられている。
図7図7は、本発明による発光表示針のセットの第2実施形態の縦断面であり、そこではそれぞれの光源は、直列に接続されている。
図8図8は、発光表示針のセットの第1の変形的実施形態の縦断面であり、そこではそれぞれの光源は、直列に取り付けられている。
図9図9は、本発明による発光表示針のセットの第2の変形的実施形態の概略図であり、そこでは光源は、針の先端で直列に取り付けられている。
図10図10は、本発明による発光表示針の一実施形態の平面図である。
図11図11は、本発明による発光表示針の一実施形態の平面図である。
図12図12は、本発明による発光表示針の一実施形態の平面図である。
図13図13は、本発明による発光表示針の一実施形態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、創造性のある一般的なアイデアから生じている。そのアイデアとは、腕時計又は測定器のような携帯物のための発光表示針のセットを、点光源によって、好ましくは発光ダイオードによって、照明することである。そのような発光表示針のセットは、いくつかの利点を有する。即ち、その外観は、時間の経過と共に劣化せず、且つ、広い範囲の既存の発光ダイオードが存在するので、針の概観を個別化することが可能であり、且つ、それ故に、発光ダイオードが適合される携帯物の概観は、競合物から目立つことを可能にする。更に、本発明の別の利点によれば、光源は、例えば針の駆動心棒の中ではなく、光ガイドの中に収容される。このことは、携帯物のフレーム内に収容される電気エネルギー源に針を電気的に接続するのはもちろんのこと、そのような針の設計をかなり単純化する。
【0015】
図1及び図2は、それぞれ、発光表示針1の平面図及び、図1の線II−IIに沿った断面である。発光表示針1は、一般参照数字2によって全体として指定された光ガイド2を含み、且つ、光ガイドは、望み通りに、プラスチック、水晶、シリコン、サファイア、ルビー又は他の材料のような、透明又は半透明の材料、若しくは光散乱透過性の材料から成ってもよい。光ガイド2は、実質的な直線部分6によって拡張された環状要素4を含む。環状要素4は、これの中心で、駆動心棒10を通過させるための孔部8を有する。発光ダイオードのような光源14を収容するべく意図されたハウジング12は、光ガイド2の環状部4に、より具体的には、環状部4が直線部分6によって拡張されるエリアに配置される。従って、光源14は光ガイド2の内部で結合することによって、且つ特に、光ガイド2の直線部分6で結合することによって、光を注入することが可能である。以下でより詳しく説明するように、光源14は、第1極14A及び第2極14Bを含むが(図3参照)、これらは、例えば、発光表示針が適合される腕時計のフレーム18内部に収容される電気エネルギー供給源16に電気的接続を行うものである。電気エネルギー供給源16は、電池又は充電式バッテリのいずれかであってもよい。ここで問題の光源が、典型的に数十マイクロアンペアから数百マイクロアンペアのオーダーで電力消費を行うとしても、携帯物の中に設けられている、ユーザーにより(例えば押しボタンにより)作動される携帯時計ぜんまい箱、発電機、ダイナモなどによって、前記光源に電力供給することを思い描くことが可能である。そのような解決策の利点は、それが、生理化学的現象に依存する任意のエネルギー蓄積手法を回避するという事実にある。更に理解されることであろうが、電力消費が数十マイクロアンペアと同程度に低い光源を使用する場合でさえ、得られる照明効果は、発光表示針にコートするために使用される燐光性材料の照明効果と既に等価である。
【0016】
図1及び図2で見られるように、光ガイド2は、ユーザーに面する第1表面部分20、及び第1表面部分20に対向する第2表面部分22に関して、正方形又は長方形の形状の断面を有する。図面に示される例では、第1表面部分20及び第2表面部分22は、平らである。しかしながら、言うまでもないことであるが、これらの表面部分20及び22は、平らでなくてもよく、例えば望ましい光学的効果を生み出すために、少なくとも部分的に湾曲している、又は構造化されていてもよい。第1表面部分20と第2表面部分22の間と考えられる光ガイド2の厚さは、典型的には200マイクロメートルと300マイクロメートルの間で構成される。
【0017】
図3は、光源14を搭載する電気伝導性の支持ピース24の斜視図である。この支持ピース24はリング形状を有し、リングの内径は、光ガイド2の環状要素4の中に配置された孔部8を侵害せず、且つリングの外径は、光ガイド2の環状要素4の外径よりも小さい。例えば、接着結合によって支持ピース24をしっかりと留めるのを容易にするために、円形溝26(この中に支持ピース24が収容される)が、管状要素4の基部に配置されてもよい。理解されることであろうが、支持ピース24上への光源14の位置決めは、支持ピース24が光ガイド2に固定される際、光源14が、前記光源を収容するべく意図されたハウジング12の中に突出するように行われる。
【0018】
図4は、光源14を光ガイド2に集積化したものを示す。図4では、光源14の第2極14Bは、携帯物のフレーム18に接続され、且つ、従って、電気伝導性の支持ピース24を介して、電気エネルギー供給源16に接続される。単に非限定的例証として、支持ピース24と、発光表示針1が上方を移動する文字盤28のような携帯物フレーム18の要素との間の電気的接続は、摩擦部30によって生じる。この摩擦部30は、発光表示針1の回転に対する摩擦の効果を最小化するように、好ましくは、駆動心棒10に可能な限り近く位置決めされるであろう。光源14の第1極14Aは、電気伝導性の外面部32を介して、エネルギー供給源16に接続されるが、電気伝導性の外面部32は、光ガイド2の第1表面部分20上に配置され、且つ駆動心棒10と電気的に接触している。外面部32は、このように、装飾的機能に加えて、電気的コネクタ機能を有する。実際に、外面部32の存在は、光ガイド2に従来の携帯時計針の概観を与える。例えば接着結合によって、外面部32をしっかりと留めることを容易にするために、溝34(この中に外面部32が収容される)が、第1表面部分20に配置されてもよい。従って、外面部32は、縁部36を介して、駆動心棒10と電気的に接触している。この駆動心棒10(電気伝導性材料から成るか、又は電気伝導性材料が外側にコートされているかのいずれか)は、その後、エネルギー供給源16に接続される。好ましいが、しかし非限定的な変形例によれば、フレーム18はアースに接続され、且つ光源14の第1極14Aは、エネルギー供給源16の正極に接続される。
【0019】
図5は、本発明による発光表示針のセットの第1実施形態の縦断面であり、そこではそれぞれの光源は、並列に取り付けられている。図5に示された例では、針のセットは、それぞれ、第1発光表示針38及び第2発光表示針40を含む。理解されることであろうが、これら第1発光表示針38及び第2発光表示針40は、図1から図4に関して上で説明された発光表示針1の構造と同様の構造を有する。
【0020】
第1発光表示針38は、実質的な直線部分46によって拡張された環状要素44で形成される光ガイド42を含む。環状要素44は、これの中心で、駆動心棒50を通過させるための孔部48を有する。発光ダイオードのような第1光源54を収容するべく意図されたハウジング52は、光ガイド42の環状部44に、より具体的には、直線部46が環状部44に接続されるエリアに配置される。第1光源54は、第1極54A及び第2極54Bを含むが、これらは、例えば、本発明による発光表示針のセットが適合される腕時計のフレーム58の内部に収容される電気エネルギー供給源56に電気的接続を行うものである。注目されることであろうが、ここで問題となっている電気エネルギー供給源56は、図4に関して上で説明されたエネルギー供給源16と同じタイプのものである。光ガイド42は、観察者に面する第1表面部分60と、第1表面部分60に対向する第2表面部分62とを備える。
【0021】
リング形状をした電気伝導性の支持ピース64は、第1光源54を搭載する。この支持ピース64は、環状要素44の基部に配置された円形溝66の中に固定される。
【0022】
第2発光表示針40は、実質的な直線部分72によって拡張された環状要素70で形成された光ガイド68を含む。環状要素70は、これの中心で、駆動心棒76が通過するための孔部74を有する。発光ダイオードのような第2光源80を収容するべく意図されたハウジング78は、光ガイド68の環状部70に、より具体的には、直線部分72が環状部70に接続されるエリアに配置される。第2光源80は、第1極80A及び第2極80Bを含むが、これらは、例えば、本発明による発光表示針のセットが適合される腕時計のフレーム58の内部に収容される電気エネルギー供給源56に電気的接続を行うものである。注目されることであろうが、第1光源54及び第2光源80は、図4に関して上で説明された光源14と同じタイプのものである。光ガイド68は、観察者に面する第1表面部分82と、第1表面部分82に対向する第2表面部分84とを備える。
【0023】
リング形状をした電気伝導性の支持ピース86は、第2光源80を搭載する。この支持ピース86は、環状要素70の基部に配置された円形溝88の中に固定される。
【0024】
第2発光表示針40の駆動心棒76は、第1発光表示針38の駆動心棒50の内側に同心的に配置され、2つの駆動心棒50及び76の間には絶縁層90が挿入される。
【0025】
第1光源54の第1極54Aは、電気伝導性の外面部32を介して、エネルギー供給源56に接続されるが、電気伝導性の外面部32は、光ガイド42の第1表面部分60上に配置され、且つ第1針38の駆動心棒50と電気的に接触している。第1光源54の第2極54Bは、携帯物のフレーム58を介して、エネルギー供給源56に接続される。第1光源54の第2極54Bは、携帯物フレーム58に接続され、且つ、従って、電気伝導性の支持ピース64を介して、電気エネルギー供給源56に接続される。単に非限定的例証として、支持ピース64と、本発明による発光表示針38が上方を移動する文字盤92のような携帯物フレーム58の要素との間の電気的接続は、電気伝導性の摩擦部94によって生じる。
【0026】
第2光源80の第1極80Aは、第1光源54の第1極54Aに接続され、且つ第2光源80の第2極80Bは、携帯物フレーム58に接続される。より具体的には、第2光源80の第1極80Aは、第1発光表示針38と第2発光表示針40との間の摩擦接触部96によって、第1光源54の第1極54Aに接続される。第2光源80の第2極80Bは、電気伝導性の外面部32を介して、携帯物フレーム58に接続されるが、電気伝導性の外面部32は、光ガイド68の第1表面部分82上に配置され、且つ第2発光針40の駆動心棒76と電気的に接触している。好ましいが、しかし非限定的な例として、フレーム58はアースに接続され、且つ第1光源54の第1極54Aは、エネルギー供給源56の正端子に接続される。
【0027】
以下の説明では、図5に関して説明されたものと同一の任意の要素は、同じ参照数字によって指定されるであろう。
【0028】
図6は、本発明による発光表示針のセットの変形的実施形態の概略図であり、そこでは光源は、針の先端で並列に取り付けられる。この実施形態では、第1発光表示針38及び第2発光表示針40の自由端の近傍に取り付けられた第1光源54及び第2光源80は、電気エネルギー供給源56の端子に並列に接続される。例として、第2光源80の第2極80Bは、第2発光表示針40の駆動心棒76を介して、携帯物フレーム58に接続される。第2光源80の第2極80Bと駆動心棒76との間の電気的接続は、第2発光表示針40の第1表面部分82上に配置された電気伝導性の外面部32によって保証される。電気伝導性パス98は、第2表面部分84上に配置されるが、これは、電気伝導性の摩擦部96、及び第1発光表示針38の第1表面部分60上に配置された外面部32を介した、第2光源80の第1極80Aと第1光源54の第1極54Aとの間の電気的接続のためのものである。外面部32は、第1針38の駆動心棒50と電気的に接触している。伝導性パス98は、しかしながら、第2発光表示針40の駆動心棒76と接触していない。電気伝導性パス100は、第1表示針38の第2表面部分62上に配置されるが、これは、摩擦部94を介して、第1光源54の第2極54Bと、文字盤92のような携帯物のフレーム58の要素との間の電気的接続を保証するためである。伝導性パス100は、しかしながら、第1発光表示針38の駆動心棒50と接触していない。好ましいが、しかし非限定的な例として、フレーム58はアースに接続され、且つ第1発光表示針38の駆動心棒50は、エネルギー供給源56の正端子に接続される。注目されることであろうが、摩擦部96によって提供される電気的接触は、グラファイトのような電気伝導性の潤滑剤を使用することによっても改善され得る。
【0029】
図7は、本発明による発光表示針のセットの第2実施形態の縦断面であり、そこではそれぞれの光源が、直列に取り付けられている。
【0030】
第1光源54の第2極54Bは、携帯物フレーム58を介して、エネルギー供給源56に接続される。例として、支持ピース64と、本発明による発光表示針38が上方を移動する文字盤92のような携帯物フレーム58の要素との間の電気的接続は、電気伝導性の摩擦部94によって生じる。第1光源54の第1極54Aは、第1発光表示針38と第2発光表示針40との間の摩擦接触部96によって、第2光源80の第2極80Bに接続される。より具体的には、第1光源54の第1極54Aは、観察者に面する光ガイド42の第1表面部分60に配置された、リング形状の金属化処理部102と接触している。この金属化処理部102は、電気伝導性の摩擦部96を介して、第2光源80の第2極80Bに接続される。第2光源80の第1極80Aは、第2発光表示針40の駆動心棒76を介して、エネルギー供給源56に接続される。この目的のために、第2光源80の第1極80Aは、観察者に面する光ガイド68の第1表面部分82に配置されたリング形状の金属化処理部104と接触している。この金属化処理部104は、更に、例えば電気接続線106によって駆動心棒76に接続される。好ましいが、しかし非限定的な例として、フレーム58がアースに接続され、且つ駆動心棒76が、エネルギー供給源56の正端子に接続される。注目されることであろうが、この第2実施形態において、第1発光表示針38の駆動心棒50は、第1光源54及び第2光源80の電気的接続において役割を果たしていない。従って、駆動心棒50は、絶縁材料、電気伝導性材料のいずれによってでも作製し得る。更に、2つの駆動心棒50及び76の間に絶縁層を挿入することは、必須ではない。唯一用心することは、仮に駆動心棒50が電気伝導性である場合、支持ピース64及び金属化処理部102が、駆動心棒50と接触しないことを保証することである。
【0031】
図8は、発光表示針のセットの第1変形的実施形態の縦断面であり、そこではそれぞれの光源が、直列に取り付けられている。
【0032】
この第1変形的実施形態において、第1発光表示針38の駆動心棒50は、携帯物のフレーム58を介して、エネルギー供給源56に接続される。例として、駆動心棒50と携帯物フレーム58の要素との間の電気的接続は、電気伝導性の摩擦部108によって生じる。第1光源54の第2極54Bと電気エネルギー供給源56との間の電気的接続は、金属化処理部110によって生じるが、金属化処理部110は、支持ピース64を駆動心棒50に電気的に接続する。第1光源54の第1極54Aと第2光源80の第2極80Bとの間の電気的接続、及び、第2光源80の第1極80Aと第2発光表示針40の駆動心棒76との間の電気的接続は、図6で与えられた説明に関して、変わらないままである。特に、絶縁層90が、2つの心棒50及び76の間に挿入される。
【0033】
図9は、本発明による発光表示針のセットの第2の変形的実施形態の概略図であり、そこでは光源は、針の先端で直列に取り付けられている。この第2実施形態では、第1発光表示針38及び第2発光表示針40の自由端の近傍に取り付けられた第1光源54及び第2光源80は、電気エネルギー供給源56の端子で直列に取り付けられる。例として、第2光源80の第1極80Aは、第2発光表示針40の駆動心棒76を介して、携帯物フレーム58に接続される。第2光源80の第1極80Aと駆動心棒76との間の電気的接続は、第2発光表示針40の第1表面部分82上に配置された電気伝導性の外面部32によって保証される。電気伝導性パス112は、第2表面部分84上に配置されるが、これは、摩擦部96及び第1発光表示針38の第1表面部分60上に配置された外面部32を介した、第2光源80の第2極80Bと第1光源54の第1極54Aとの間の電気的接続のためのものである。電気伝導性パス114は、第1発光表示針38の第2表面部分62上に配置されるが、これは、摩擦部94を介して、第1光源54の第2極54Bと、文字盤92のような携帯物のフレーム58の要素との間の電気的接続を保証するためである。
【0034】
針の第1実施形態では(図10)、光ガイド2の幅は、外面部32の幅と等しいか、又はそれよりも小さい。昼間は、表示針1は、このように、通常の表示針の概観を有する。夜は、光源14が照明されると、光ガイド2の拡散縁が光損失を発生させ、その結果、針1の周辺が見える。
【0035】
針の第2実施形態では(図11)、外面部32における開口部120が光ガイド2を見えるようにするが、これは、光ガイド2が、これの見える部分に微細構造116を備え、微細構造116が、光を引き出し、且つそれ故に、針を照明するからである。変形例によれば、光ガイド2は、本質的に拡散性の材料から成り、拡散性の材料は、材料の体積全体を通して自然に光学的損失を生じさせる。
【0036】
針の第3実施形態では(図12)、外面部32は光ガイド2よりも狭く、且つ光ガイド2の縁は、ユーザーに向けて光を偏向させるプリズム形状体118を有する。
【0037】
針の第4実施形態では(図13)、外面部32は、光ガイド2の環状部4で止まり、且つ上で説明されたものと同様な光引き出し技術が使用される。
【0038】
言うまでもないことであるが、この発明は、これまで説明してきた実施形態に限定されず、且つ、添付された請求項によって定義されるような発明の範囲から外れることなく、様々な単純な変更例及び変形例が当業者によって思い描かれ得る。注目されることであろうが、駆動心棒10を通過させるために、環状要素4に作製された孔部8の直径は、駆動心棒10の直径よりもわずかに大きな直径を有する。実際に、本発明による発光表示針が、駆動心棒10上で駆動されるためには、駆動心棒10は多少の弾性を持っていなければならず、そうでないと、駆動心棒10は、それが駆動される際、十分に変形せず、且つ破壊する危険性がある。同様に、明らかなことであるが、光源14の寸法としては、光源が一旦そのハウジング12に置かれると、光源14は外面部32と電気的に接触するものでなければならない。更に、言うまでもないことであるが、光源14の寸法が小さいほど、本発明による発光表示針は薄く成り得る。更に注目されることであろうが、仮に光源が針の先端に取り付けられた場合、有利なことに、従来の、例えば金属の針を使用することが可能である。そのような場合、実際のところ、針を照明するために、光が光ガイドの中を伝搬する必要はない。針の先端で上面に取り付けられた光源は、ユーザーに向けて光を発することが可能である。それらの光源はまた、針の拡張部で光を発するように、針の端部に取り付けてもよく、こうすると、例えば、本発明の発光表示針が上方を移動する文字盤を囲むフランジを照明することが可能である。光源はまた、文字盤を照明するように、針の裏面上に取り付けてもよい。光源が、針の通常の回転方向と反対の方向に光を発することを思い描くこともまた可能である。同様に、発光表示針の各々に対して、異なる色の光源を使用することを思い描くことが可能である。例えば、針の各々に異なる色の2つの光源を取り付けることを思い描くことさえも可能である。第1の色の光源は、第1動作モードにおいて、例えば表示調節モードにおいて光を発するであろうし、且つ第2の色の光源は、針の通常動作において、例えば現在時刻表示モードにおいて光を発するであろう。
【符号の説明】
【0039】
1 発光表示針
2,42,68 光ガイド
4,44,70 環状要素
6,46,72 直線部分
8,48,74 孔部
10,50,76 駆動心棒
12,52,78 ハウジング
14 光源
14A,54A,80A 第1極
14B,54B,80B 第2極
16,56 電力供給源
18,58 フレーム
20,60,82 第1表面部分
22,62,84 第2表面部分
24,64,86 支持ピース
26,66,88 円形溝
28,92 文字盤
30,94,108 摩擦部
32 外面部
34 溝
36 縁部
38 第1発光表示針
40 第2発光表示針
54 第1光源
80 第2光源
90 絶縁層
96 摩擦接触部
98,100,112,114 電気伝導性パス
102,104,110 金属化処理部
106 電気接続線
116 微細構造
118 プリズム形状体
120 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13