【解決手段】このプロジェクタ100は、光吸収性樹脂から構成されるハウジング3と、ハウジング3の外表面に積層され、光透過性樹脂から構成されるベース部材4a〜4cと、ベース部材4a〜4cの外表面に積層され、光透過性樹脂から構成されるLDホルダ5a〜5cと、ハウジング3を経由したLD51a〜51cからのレーザ光に基づく画像91を投影する走査ミラー部24とを備える。ベース部材4a〜4cは、ハウジング3にレーザ溶着されている。ハウジング3は、ベース部材4a〜4c側に突出する突出部を有するとともに、突出部においてLDホルダ5a〜5cとハウジング3とがレーザ溶着されている。
前記ハウジング、前記ベース部材および前記光源ホルダが積層される方向において、前記突出部の高さは、前記ベース部材の厚みよりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
前記光源ホルダは、前記ハウジング側に形成された前記突出部と、前記突出部に対応するように前記ハウジングとは反対側に形成された凹部とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
前記光源ホルダは、第1の厚みを有する光源保持部と、前記第1の厚みよりも小さい第2の厚みを有する溶着部とを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の光路調整装置を備えたプロジェクタでは、ボルト締結後の緩みやボルト締結時に生じるトルクなどの影響により、ハウジング、ベース部材および光源ホルダが互いに位置ずれしてしまう場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、積層された3つ以上の部材の互いの位置ずれを防止することが可能なプロジェクタおよび樹脂接合体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面によるプロジェクタは、光源からの光が入射するとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の一方から構成されるハウジングと、ハウジングの外表面に積層され、光源からの光が照射されるレンズを保持するとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂から構成されるベース部材と、ベース部材の外表面に積層され、光源を保持するとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の他方から構成される光源ホルダと、ハウジングを経由した光源からの光に基づく画像を投影する投影部とを備え、ベース部材は、光源ホルダまたはハウジングにレーザ溶着され、光源ホルダまたはハウジングの少なくとも一方は、ベース部材側に突出する突出部を有するとともに、突出部において光源ホルダとハウジングとがレーザ溶着されている。
【0008】
この発明の第1の局面によるプロジェクタでは、上記のように、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の一方から構成されるハウジングと、ハウジングの外表面に積層され、光透過性樹脂または光吸収性樹脂から構成されるベース部材と、ベース部材の外表面に積層され、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の他方から構成される光源ホルダとを設け、ベース部材を光源ホルダまたはハウジングにレーザ溶着し、光源ホルダまたはハウジングの少なくとも一方に、ベース部材側に突出する突出部を設けるとともに、突出部において光源ホルダとハウジングとをレーザ溶着する。これにより、レーザ溶着のためのレーザ光が照射される側(ハウジングの外側)から順に、表層としての光源ホルダ、中間層としてのベース部材および深層としてのハウジングが積層される。そして、ハウジング、ベース部材および光源ホルダが積層される方向(積層方向)において、突出部により、深層のハウジングと表層の光源ホルダとが中間層のベース部材を介さずに積層される箇所を部分的に設けることができる。すなわち、レーザ溶着のためのレーザ光を照射する側から見て、光源ホルダとハウジングとの2層となる箇所を部分的に設けることができる。これにより、ハウジング、ベース部材および光源ホルダを3層に積層した状態でハウジングと光源ホルダとをレーザ溶着することができる。その結果、従来のように、ハウジングに対してベース部材および光源ホルダをボルトにより取り付ける構成を設ける必要がなくなるので、積層されたハウジング、ベース部材および光源ホルダの互いの位置ずれを防止することができる。また、ボルトなどの接合のための部材およびボルトの取付孔などを設ける必要がないので、構成を簡略化することができる。
【0009】
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ベース部材は、突出部が挿入される開口部を有する。このように構成すれば、開口部を介した突出部により表層にある光源ホルダと深層にあるハウジングとをベース部材を間に挟んだ状態でレーザ溶着することができるので、光源ホルダとハウジングとをベース部材の端部の外側でレーザ溶着する必要がない。そのため、積層方向から見て、光源ホルダのベース部材からのオーバーハング(ベース部材の端部から光源ホルダが張り出すこと)を防止することができる。したがって、ベース部材の端部のすべてが外方に露出する。その結果、位置決めの際に、ベース部材を確実にチャッキング(把持)することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、突出部は、複数設けられており、ベース部材の開口部は、複数の突出部がそれぞれ挿入される複数の貫通孔を含む。このように構成すれば、複数の突出部において、ハウジングと光源ホルダとがレーザ溶着されるので、ハウジングと光源ホルダとを強固に接合することができる。
【0011】
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ハウジング、ベース部材および光源ホルダが積層される方向において、突出部の高さは、ベース部材の厚みよりも大きい。このように構成すれば、突出部の高さがベース部材の厚みよりも大きくなるので、ハウジングと光源ホルダとの間にベース部材を配置しても、確実にハウジングと光源ホルダとをレーザ溶着することができる。
【0012】
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、光源ホルダは、ハウジング側に形成された突出部と、突出部に対応するようにハウジングとは反対側に形成された凹部とを含む。このように構成すれば、凹部によりレーザ光の通過する光源ホルダの突出部の厚みが小さくなるので、厚みが小さくなる分、レーザ溶着する際のエネルギー損失を低減することができる。その結果、効率的にレーザ溶着を行うことができる。
【0013】
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ハウジングは、光吸収性樹脂から構成され、ベース部材および光源ホルダは、光透過性樹脂から構成され、ハウジングは、光源ホルダに向かって突出する突出部を含み、突出部の先端において光源ホルダとレーザ溶着されているとともに、ベース部材と当接する領域においてベース部材とレーザ溶着されている。このように構成すれば、レーザ溶着することにより、光源ホルダおよびベース部材を位置決めの基準となる剛性の高いハウジングに固定することができるので、光源ホルダおよびベース部材の剛性を高めることができる。
【0014】
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ハウジングおよびベース部材は、光吸収性樹脂から構成され、光源ホルダは、光透過性樹脂から構成され、ハウジングは、光源ホルダに向かって突出する突出部を含み、突出部の先端において光源ホルダとレーザ溶着されており、光源ホルダは、ベース部材と当接する領域においてベース部材とレーザ溶着されている。このように構成すれば、表層の光源ホルダに対して中間層のベース部材および深層のハウジングをレーザ溶着することができる。
【0015】
上記第1の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、光源ホルダは、第1の厚みを有する光源保持部と、第1の厚みよりも小さい第2の厚みを有する溶着部とを含む。このように構成すれば、溶着部は、光源保持部と比較して厚みが小さくなるので、レーザ溶着する際のエネルギー損失を低減することができる。その結果、光源ホルダの剛性を確保しながら、効率的にレーザ溶着を行うことができる。
【0016】
この発明の第2の局面による樹脂接合体は、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の一方から構成される第1樹脂部材と、第1樹脂部材の外表面に積層されるとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂から構成される第2樹脂部材と、第2樹脂部材の外表面に積層されるとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の他方から構成される第3樹脂部材とを備え、第2樹脂部材は、第1樹脂部材または第3樹脂部材にレーザ溶着され、第1樹脂部材または第3樹脂部材の少なくとも一方は、第2樹脂部材側に突出する突出部を有するとともに、突出部において第1樹脂部材と第3樹脂部材とがレーザ溶着されている。
【0017】
この発明の第2の局面による樹脂接合体では、上記のように、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の一方から構成される第1樹脂部材と、第1樹脂部材の外表面に積層されるとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂から構成される第2樹脂部材と、第2樹脂部材の外表面に積層されるとともに、光透過性樹脂または光吸収性樹脂の他方から構成される第3樹脂部材とを設け、第2樹脂部材を、第1樹脂部材または第3樹脂部材にレーザ溶着し、第1樹脂部材または第3樹脂部材の少なくとも一方に第2樹脂部材側に突出する突出部を設け、突出部において第1樹脂部材と第3樹脂部材とをレーザ溶着する。これにより、レーザ溶着のためのレーザ光が照射される側から順に、表層としての第3樹脂部材、中間層としての第2樹脂部材および深層としての第1樹脂部材が積層される。そして、第1樹脂部材(深層)、第2樹脂部材(中間層)および第3樹脂部材(表層)が積層される方向(積層方向)において、突出部により、深層の第1樹脂部材と表層の第3樹脂部材とが中間層の第2樹脂部材を介さずに積層される箇所を部分的に設けることができる。すなわち、レーザ溶着のためのレーザ光を照射する側から見て、第1樹脂部材と第3樹脂部材との2層となる箇所を部分的に設けることができる。これにより、第1樹脂部材、第2樹脂部材および第3樹脂部材を3層に積層した状態で第1樹脂部材と第3樹脂部材とをレーザ溶着することができる。その結果、従来のように、第1樹脂部材に対して第2樹脂部材および第3樹脂部材をボルトにより取り付ける構成を設ける必要がなくなるので、積層された第1樹脂部材、第2樹脂部材および第3樹脂部材の互いの位置ずれを防止することができる。また、ボルトなどの接合のための部材およびボルトの取付孔などを設ける必要がないので、構成を簡略化することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、上記のように、積層された3つ以上の部材の互いの位置ずれを防止することが可能なプロジェクタおよび樹脂接合体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(第1実施形態)
図1〜
図6を参照して、本発明の第1実施形態によるプロジェクタ100の構成について説明する。
【0022】
本発明の第1実施形態によるプロジェクタ100は、
図1に示すように、光源装置1と、制御部21と、光源ドライバ22と、ミラードライバ23と、走査用ミラー24とを備えている。また、プロジェクタ100は、光源装置1から出射されたレーザ光を走査用ミラー24において走査することにより、光源装置1からのレーザ光に基づく画像91をスクリーン92に投影するように構成されている。なお、走査用ミラー24は、本発明の「投影部」の一例である。また、レーザ光は、本発明の「光」の一例である。
【0023】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)を含み、プロジェクタ100の各部を制御するように構成されている。また、制御部21は、外部から入力される映像信号に基づいて、所定の画像91がスクリーン92に投影されるように制御を行うように構成されている。
【0024】
詳細には、制御部21は、外部から入力される映像信号に基づいて、光源ドライバ22を介して、光源装置1を駆動させる制御を行うように構成されている。これにより、光源装置1からは、画像91を形成するためのレーザ光が出射される。また、制御部21は、ミラードライバ23を介して、走査用ミラー24を駆動(揺動)させる制御を行うように構成されている。また、制御部21は、光源装置1からレーザ光が出射されるタイミングと、走査用ミラー24を駆動(揺動)させるタイミングとを調整する制御を行うように構成されている。
【0025】
走査用ミラー24は、光源装置1からのレーザ光が照射される側の面に反射面24aを有している。また、走査用ミラー24は、画像91の水平方向および垂直方向の2軸に駆動してレーザ光を走査するように構成されている。また、走査用ミラー24は、水平方向を共振駆動により高速走査するとともに、垂直方向を直流駆動により低速走査するように構成されている。
【0026】
図2に示すように、光源装置1は、ハウジング3と、ハウジング3に取り付けられるベース部材4a〜4cと、ハウジング3に取り付けられるレーザダイオードホルダ(以下、LDホルダと記す)5a〜5cとを備えている。さらに、光源装置1は、ハウジング3の内側に配置される3つのプリズム31a〜31cと、ベース部材4a〜4cにそれぞれ保持されるコリメートレンズ42a〜42cと、LDホルダ5a〜5cにそれぞれ保持されるレーザダイオード(以下、LDと記す)51a〜51cとを備えている。また、光源装置1では、ハウジング3に対してベース部材4a〜4cとLDホルダ5a〜5cとが位置決めされた状態で、レーザ溶着により固定されている。これにより、光源装置1は、LD51a〜51cからそれぞれ出射される各種レーザ光(赤色、緑色および青色のレーザ光)をプリズム31a〜31cにおいて合成して、走査用ミラー24へ出射するように構成されている。詳細については後述する。なお、コリメートレンズ42a〜42cは、共に、本発明の「レンズ」の一例である。また、LDホルダ5a〜5cは、共に、本発明の「光源ホルダ」の一例である。
【0027】
LD51a〜51cは、それぞれ、赤色、緑色および青色のレーザ光を出射するように構成されている。また、プリズム31cは、LD51cからの青色のレーザ光を透過させるように構成されている。また、プリズム31aは、LD51aからの赤色のレーザ光を反射するとともに、反射した赤色のレーザ光とLD51cからの青色のレーザ光とを合成するように構成されている。また、プリズム31bは、LD51bからの緑色のレーザ光を反射するとともに、反射した緑色のレーザ光とLD51aからの赤色のレーザ光とLD51cからの青色のレーザ光とを合成するように構成されている。
【0028】
ハウジング3は、LD51a〜51cからのレーザ光が外部から内部に入射するように構成されている。また、ハウジング3には、上記の通り、入射したレーザ光を合成するプリズム31a〜31cが内部に配置されている。また、ハウジング3は、ベース部材4a〜4cとLDホルダ5a〜5cとが取り付けられることにより、コリメートレンズ42a〜42cと、LD51a〜51cと、プリズム31a〜31cとの相互の位置が決められるように構成されている。また、ハウジング3は、4つの側壁32a〜32dを含み、上方(Z1方向)が開放された箱形状(
図3参照)を有している。
【0029】
側壁32a側(Y2方向側)には、ハウジング3の内側から外側に向く方向(Y2方向)に、順に、ベース部材4aとLDホルダ5aとが積層されるように配置されている。すなわち、ハウジング3、ベース部材4aおよびLDホルダ5aは、それぞれ、外部からレーザ溶着を行う際の深層、中間層および表層となるように配置されている。
【0030】
また、側壁32aに対向する側壁32b側(Y1方向側)には、ハウジング3の内側から外側に向く方向(Y1方向)に、順に、ベース部材4bとLDホルダ5bとが積層されるように配置されている。すなわち、ハウジング3、ベース部材4bおよびLDホルダ5bは、それぞれ、外部からレーザ溶着を行う際の深層、中間層および表層となるように配置されている。
【0031】
また、側壁32aおよび32bに直交する側壁32c側(X1方向側)には、ハウジング3の内側から外側に向く方向(X1方向)に、順に、ベース部材4cとLDホルダ5cとが積層されるように配置されている。すなわち、ハウジング3、ベース部材4cおよびLDホルダ5cは、それぞれ、外部からレーザ溶着を行う際の深層、中間層および表層となるように配置されている。
【0032】
また、
図3に示すように、側壁32a〜32cには、それぞれ、LD51a〜51cに対応する位置に、LD51a〜51cからのレーザ光をハウジング3の内側に入射させるための矩形状の第1孔部132a〜132cが形成されている。
【0033】
また、
図2に示すように、側壁32cに対向する側壁32d側(X2方向側)には、LD51a〜51cのそれぞれから出射され、プリズム31a〜31cで合成されたレーザ光をハウジング3の外側の走査用ミラー24に向けて出射するための第2孔部132d(
図2参照)が形成されている。
【0034】
この第1実施形態では、ハウジング3は、光吸収性樹脂により構成され、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cは、光透過性樹脂により構成されている。また、ベース部材4a〜4cは、矩形状かつ平板状に形成されている。また、LDホルダ5a〜5cは、LD保持部53と、溶着部54aおよび54bとを含んでいる。なお、LD保持部53は、本発明の「光源保持部」の一例である。
【0035】
なお、ハウジング3の側壁32a〜32cにそれぞれ取り付けられるベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cは、同様の構成を有している。そこで、以下では、側壁32a側(Y2方向側)の構成(ベース部材4aやLDホルダ5aなどの構成)について詳細な説明を行い、側壁32b側および側壁32c側の構成については説明を省略する。また、以下では、ハウジング3と、ベース部材4aと、LDホルダ5aとがこの順に積層される方向を、積層方向(Y方向)とする。
【0036】
図3に示すように、ハウジング3は、外表面33にベース部材4a側(Y2方向側)に突出する2つの突出部34aおよび34bを有している。また、突出部34aは、第1孔部132aの左側(X2方向側)かつ下方側(Z2方向側)に設けられている。また、突出部34bは、第1孔部132aの右側(X1方向側)かつ上方側(Z1方向側)に設けられている。また、ハウジング3は、
図4に示すように、突出部34aおよび34bにおいてLDホルダ5aとレーザ溶着されている。
【0037】
詳細には、突出部34aおよび34bは、共に積層方向(Y方向)に延びるとともに、円柱状に形成されている。また、
図5に示すように、突出部34aの高さH1は、積層方向(Y方向)において、ベース部材4aの厚みT3よりも大きい。また、突出部34aおよび34bは、
図4および
図5に示すように、ベース部材4aの後述する貫通孔43aおよび43bにそれぞれ挿入されるとともに、円形状の先端面(領域A1)がLDホルダ5aの裏面52(Y1方向側の面)(
図5参照)に当接する。そして、ハウジング3は、突出部34aおよび34bの先端(領域A1)においてLDホルダ5aの裏面52とレーザ溶着されている。なお、レーザ溶着のためのレーザは、ハウジング3の外側から内側に向けて照射される。
【0038】
また、
図6に示すように、ハウジング3の外表面33は、ベース部材4aの裏面41(Y1方向側の面)と当接する。また、
図3および
図4に示すように、ハウジング3は、ベース部材4aの裏面41と当接する領域(領域B)において、ベース部材4aとレーザ溶着されている。詳細には、ハウジング3は、突出部34aの上方(Z1方向)の所定領域(領域B)と、突出部34bの下方(Z2方向)の所定領域(領域B)とにおいて、ベース部材4aとレーザ溶着されている。
【0039】
ベース部材4aは、ハウジング3の外表面33に積層される(外表面33のY2方向側に配置される)ように構成されている。また、ベース部材4aは、ハウジング3の突出部34aおよび34bに対応する位置に、突出部34aおよび34bがそれぞれ挿入されるとともに、円形状を有する2つの貫通孔43aおよび43bを含んでいる。また、
図5に示すように、ベース部材4aの貫通孔43aおよび43bと、ハウジング3の突出部34aおよび34bとの間には、所定の隙間が設けられている。これにより、ベース部材4aは、レーザ溶着される前において、ハウジング3に対して所定の隙間の分だけ積層方向(Y方向)に直交する方向に移動可能となるように構成されている。
【0040】
また、ベース部材4aは、上記の通り、ハウジング3の突出部34aの上方(Z1方向)の所定領域(領域B)と、ハウジング3の突出部34bの下方(Z2方向)の所定領域(領域B)とにおいて、ハウジング3とレーザ溶着されている。すなわち、ベース部材4aは、ハウジング3の突起部34aおよび34bが配置されていないベース部材4aの矩形状の対角の位置(X2方向側かつZ1方向側の角部近傍およびX1方向側かつZ2方向側の角部近傍)において、それぞれレーザ溶着されている。このように、ベース部材4aは、離間した2つの領域(領域B)においてハウジング3に対してレーザ溶着されている。これにより、ハウジング3に対する取り付け状態が安定する。
【0041】
図5に示すように、LDホルダ5aのLD保持部53は、積層方向(Y方向)に第1の厚みT1を有している。また、LDホルダ5aの溶着部54aおよび54bは、積層方向(Y方向)に第1の厚みT1よりも小さい第2の厚みT2を有している。また、LD保持部53は、矩形状かつ平板状に形成されている。また、LD保持部53には、中央にLD51aが取り付けられる孔部55が形成されている。
【0042】
図3および
図4に示すように、溶着部54aは、矩形状かつ平板状に形成されている。また、溶着部54aは、LD保持部53の下側かつ左側端部からハウジング3の突出部34aの先端(領域A1)を覆うようにX2方向に突出している。また、溶着部54bは、矩形状かつ平板状に形成されている。また、溶着部54bには、LD保持部53の上側かつ右側端部からハウジング3の突出部34bの先端(領域A1)を覆うようにX1方向に突出している。また、溶着部54aおよび54bの上下方向(Z方向)における幅は、LD保持部53の上下方向における幅の略半分である。
【0043】
また、LDホルダ5aは、裏面52のうち、溶着部54aおよび54bの部分で、それぞれ、ハウジング3の突出部34aおよび突出部34bの先端(領域A1)とレーザ溶着されている。すなわち、LDホルダ5aは、ハウジング3の突起部34aおよび34bが配置されているLDホルダ5aの矩形状の対角の近傍(X2方向側かつZ2方向側の角部近傍およびX1方向側かつZ1方向側の角部近傍)において、それぞれレーザ溶着されている。このように、LDホルダ5aは、離間した2つの領域においてハウジング3に対してレーザ溶着されている。これにより、ハウジング3に対するLDホルダ5aの取り付け状態が安定する。
【0044】
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0045】
第1実施形態では、上記のように、光吸収性樹脂から構成されるハウジング3と、ハウジング3の外表面33に積層され、光透過性樹脂から構成されるベース部材4a〜4cと、ベース部材4a〜4cの外表面44に積層され、光透過性樹脂から構成されるLDホルダ5a〜5cとを設け、ベース部材4a〜4cをLDホルダ5a〜5cまたはハウジング3にレーザ溶着し、ハウジング3に、ベース部材4a〜4c側に突出する突出部34aおよび34bを設けるとともに、突出部34aおよび34bにおいてLDホルダ5a〜5cとハウジング3とをレーザ溶着する。これにより、レーザ溶着のためのレーザ光が照射される側(ハウジング3の外側)から順に、表層としてのLDホルダ5a〜5c、中間層としてのベース部材4a〜4cおよび深層としてのハウジング3が積層される。そして、ハウジング3、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cが積層される方向(積層方向)において、突出部34aおよび34bにより、深層のハウジング3と表層のLDホルダ5a〜5cとが中間層のベース部材4a〜4cを介さずに積層される箇所を部分的に設けることができる。すなわち、レーザ溶着のためのレーザ光を照射する側から見て、LDホルダ5a〜5cとハウジング3との2層となる箇所を部分的に設けることができる。これにより、ハウジング3、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cを3層に積層した状態でハウジング3とLDホルダ5a〜5cとを溶着することができる。その結果、従来のように、ハウジング3に対してベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cをボルトにより取り付ける構成を設ける必要がなくなるので、積層されたハウジング3、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cの互いの位置ずれを防止することができる。また、ボルトなどの接合のための部材およびボルトの取付孔などを設ける必要がないので、構成を簡略化することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、ベース部材4a〜4cに、突出部34aおよび34bが挿入される貫通孔43aおよび43bを設ける。これにより、貫通孔43aおよび43bを介した突出部34aおよび34bにより表層にあるLDホルダ5a〜5cと深層にあるハウジング3とをベース部材4a〜4cを間に挟んだ状態でレーザ溶着することができるので、LDホルダ5a〜5cとハウジング3とをベース部材4a〜4cの端部の外側でレーザ溶着する必要がない。そのため、積層方向から見て、LDホルダ5a〜5cのベース部材4a〜4cからのオーバーハング(ベース部材4a〜4cの端部からLDホルダ5a〜5cが張り出すこと)を防止することができる。したがって、ベース部材4a〜4cの端部のすべてが外方に露出する。その結果、位置決めの際に、ベース部材4a〜4cを確実にチャッキング(把持)することができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、突出部34aおよび34bを複数設け、複数の突出部34aおよび34bがそれぞれ挿入される複数の貫通孔43aおよび43bを設ける。これにより、複数の突出部34aおよび34bにおいて、ハウジング3とLDホルダ5a〜5cとがレーザ溶着されるので、ハウジング3とLDホルダ5a〜5cとを強固に接合することができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、ハウジング3、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cが積層される方向において、突出部34aおよび34bの高さH1を、ベース部材4a〜4cの厚みT3よりも大きくする。これにより、突出部34aおよび34bの高さH1がベース部材4a〜4cの厚みT3よりも大きくなるので、ハウジング3とLDホルダ5a〜5cとの間にベース部材4a〜4cを配置しても確実にハウジング3とLDホルダ5a〜5cとをレーザ溶着することができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、ハウジング3を、光吸収性樹脂から構成し、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ5a〜5cを、光透過性樹脂から構成し、ハウジング3に、LDホルダ5a〜5cに向かって突出する突出部34aおよび34bを設け、突出部34aおよび34bの先端においてLDホルダ5a〜5cとレーザ溶着するとともに、ベース部材4a〜4cと当接する領域においてベース部材4a〜4cとレーザ溶着する。これにより、レーザ溶着することにより、LDホルダ5a〜5cおよびベース部材4a〜4cを位置決めの基準となる剛性の高いハウジング3に固定することができるので、LDホルダ5a〜5cおよびベース部材4a〜4cの剛性を高めることができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、LDホルダ5a〜5cに、第1の厚みT1を有するLD保持部53と、第1の厚みT1よりも小さい第2の厚みT2を有する溶着部54aおよび54bとを設ける。これにより、溶着部54aおよび54bは、LD保持部53と比較して厚みが小さくなるので、レーザ溶着する際のエネルギー損失を低減することができる。その結果、LDホルダ5a〜5cの剛性を確保しながら、効率的にレーザ溶着を行うことができる。
【0051】
(第2実施形態)
次に、
図1、
図7および
図8を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、ハウジング3と光透過性樹脂により構成されるベース部材4a〜4cとをレーザ溶着した上記第1実施形態と異なり、LDホルダ205と光吸収性樹脂により構成されるベース部材204とをレーザ溶着した例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。また、LDホルダ205は、本発明の「光源ホルダ」の一例である。
【0052】
第2実施形態によるプロジェクタ200(
図1参照)は、
図7に示すように、ベース部材204と、LDホルダ205とを含む。この第2実施形態では、ハウジング3およびベース部材204は、光吸収性樹脂により構成され、LDホルダ205は、光透過性樹脂により構成されている。
【0053】
図8に示すように、ベース部材204は、外表面44がLDホルダ205と当接するように配置されている。また、ベース部材204の裏面41は、ハウジング3の外表面33と離間している。
【0054】
図7に示すように、LDホルダ205は、LD保持部53の左側端部からハウジング3の突出部34a先端(領域A1)を覆うようにX2方向に突出する溶着部254aを含んでいる。また、LDホルダ205は、LD保持部53の右側端部からハウジング3の突出部34bの先端(領域A1)を覆うようにX1方向に突出する溶着部254bを含んでいる。また、溶着部254aおよび254bの上下方向(Z方向)における幅は、LD保持部53と上下方向における幅と等しい。
【0055】
また、LDホルダ205は、ベース部材204と当接する領域(領域C)において、ベース部材204とレーザ溶着されている。すなわち、LDホルダ205の溶着部254aは、突出部34a先端の上方(Z1方向)の所定領域(領域C)において、ベース部材204とレーザ溶着されている。また、LDホルダ205の溶着部254bは、突出部34b先端の下方(Z2方向)の所定領域(領域C)において、ベース部材204とレーザ溶着されている。このように、第2実施形態では、ベース部材204が、LDホルダ205を介してハウジング3に対して固定されている。
【0056】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0057】
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0058】
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、光吸収性樹脂から構成されるハウジング3と、ハウジング3の外表面33に積層され、光透過性樹脂から構成されるベース部材204と、ベース部材204の外表面44に積層され、光透過性樹脂から構成されるLDホルダ205とを設け、ベース部材204をLDホルダ205またはハウジング3にレーザ溶着し、ハウジング3に、ベース部材204側に突出する突出部34aおよび34bを設けるとともに、突出部34aおよび34bにおいてLDホルダ205とハウジング3とをレーザ溶着する。これにより、突出部34aおよび34bにより、ハウジング3、ベース部材204およびLDホルダ205を3層に積層した状態でレーザ溶着することができる。その結果、積層されたハウジング3、ベース部材204およびLDホルダ205の互いの位置ずれを防止することができる。
【0059】
また、第2実施形態では、上記のように、ハウジング3およびベース部材204を、光吸収性樹脂から構成し、LDホルダ205を、光透過性樹脂から構成し、ハウジング3に、LDホルダ205に向かって突出する突出部34aおよび34bを設け、突出部34aおよび34bの先端においてLDホルダ205とレーザ溶着し、LDホルダ205を、ベース部材204と当接する領域においてベース部材204とレーザ溶着する。これにより、表層のLDホルダ205に対して中間層のベース部材204および深層のハウジング3をレーザ溶着することができる。
【0060】
(第3実施形態)
次に、
図1および
図9を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、ハウジング3が突出部34aおよび34bを有する上記第1実施形態と異なり、LDホルダ305が突出部355aおよび355bを有する例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。また、LDホルダ305は、本発明の「光源ホルダ」の一例である。
【0061】
第3実施形態によるプロジェクタ300(
図1参照)は、
図9に示すように、ハウジング303と、LDホルダ305とを含む。この第3実施形態では、ハウジング303は、光吸収性樹脂により構成され、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ305は、光透過性樹脂により構成されている。
【0062】
ハウジング303の外表面333は、第1実施形態のように突出部を有さず、平坦に形成されている。
【0063】
LDホルダ305は、LD保持部53と、溶着部354aおよび354bとを含んでいる。また、LDホルダ305は、ハウジング303側に形成された突出部355aおよび355bを含んでいる。詳細には、LDホルダ305は、溶着部354aおよび354bのそれぞれに、ハウジング303側に突出する突出部355aおよび355bを有している。また、突出部355aおよび355bは、積層方向(Y方向)に延びるように形成されている。また、LDホルダ305は、突出部355aおよび355bの先端面においてハウジング303とレーザ溶着されている。
【0064】
詳細には、ハウジング303の外表面333とLDホルダ305の突出部355aおよび355bの先端とは、当接している。そして、LDホルダ305は、突出部355aおよび355bの先端とハウジング303とが当接する領域(領域A2)において、ハウジング303とレーザ溶着されている。
【0065】
LDホルダ305は、突出部355aおよび355bに対応するようにハウジング303とは反対側(Y2方向側)に形成された凹部356を含んでいる。詳細には、凹部356は、LDホルダ305の外表面305a側(Y2方向側)から積層方向に延びる(Y1方向に延びる)とともに、凹部356の底部356aがLDホルダ305の底部356以外の部分の外表面305aよりも、ベース部材4aの外表面44に近くなる位置まで延びている。
【0066】
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0067】
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0068】
第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、光吸収性樹脂から構成されるハウジング303と、ハウジング303の外表面333に積層され、光透過性樹脂から構成されるベース部材4a〜4cと、ベース部材4a〜4cの外表面44に積層され、光透過性樹脂から構成されるLDホルダ305とを設け、ベース部材4a〜4cをLDホルダ305またはハウジング303にレーザ溶着し、ハウジング303に、ベース部材4a〜4c側に突出する突出部355aおよび355bを設けるとともに、突出部355aおよび355bにおいてLDホルダ305とハウジング303とをレーザ溶着する。これにより、突出部355aおよび355bにより、ハウジング303、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ305を3層に積層した状態でレーザ溶着することができる。その結果、積層されたハウジング303、ベース部材4a〜4cおよびLDホルダ305の互いの位置ずれを防止することができる。
【0069】
また、第3実施形態では、上記のように、LDホルダ305に、ハウジング303側に形成された突出部355aおよび355bを設け、突出部355aおよび355bに対応するようにハウジング303とは反対側に形成された凹部356を設ける。これにより、凹部356によりレーザ光の通過するLDホルダ305の突出部355aおよび355bの厚みが小さくなるので、厚みが小さくなる分、レーザ溶着する際のエネルギー損失を低減することができる。その結果、効率的にレーザ溶着を行うことができる。
【0070】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0071】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明をプロジェクタに適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明をディスク装置などのプロジェクタ以外の機器に適用してもよい。
【0072】
また、上記第1〜第3実施形態では、ハウジング、コリメータレンズを保持するベース部材およびLDを保持するLDホルダをレーザ溶着する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ハウジング、ベース部材およびLD以外の樹脂部材のレーザ溶着にも適用してよい。
【0073】
また、上記第1〜第3実施形態では、突出部を2つ設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、突出部を1つまたは3つ以上設けてもよい。
【0074】
また、上記第1〜第3実施形態では、ハウジングおよびLDホルダの一方が突出部を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、突出部をハウジングおよびLDホルダが共に有していてもよい。また、積層方向(ハウジングの外側)から見て、ハウジングおよびLDホルダが、対応する位置にそれぞれ突出部を有していてもよい。この場合、ハウジングの突出部の先端と、LDホルダの突出部の先端とが当接して、この当接部分においてレーザ溶着が行われる。
【0075】
また、上記第1〜第3実施形態では、ハウジングを光吸収性部材で構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ハウジングを光透過性部材で構成してもよい。なお、この場合、LDホルダおよびベース部材の少なくとも一方を光吸収性部材で構成する。たとえば、ハウジングの外表面からLDホルダ側に突出するとともに、ベース部材の表面に当接する突出部を設けてもよい。この場合、この突出部においてハウジングとベース部材とのレーザ溶着を行う。
【0076】
また、上記第1〜第3実施形態では、ベース部材が貫通孔を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ベース部材が貫通孔を有していなくてもよい。なお、この場合、突出部は、ベース部材の外側(端部側)に配置される。
【0077】
また、上記第1〜第3実施形態では、LDホルダの厚みが、LD保持部と、溶着部とで異なるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、LD保持部と、溶着部との厚みが同じになるように構成してもよい。
【0078】
また、上記第1〜3実施形態では、ハウジング、ベース部材およびLDホルダをそれぞれ2箇所でレーザ溶着した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1箇所または3箇所以上でレーザ溶着をしてもよい。
【0079】
また、上記第1〜3実施形態では、突出部を円柱形状とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、突出部を四角柱形状としてもよい。
【0080】
また、上記第3実施形態では、光源ホルダに凹部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源ホルダに凹部を設けなくてもよい。