【解決手段】このテレビジョン装置100は、液晶セル11と、光源部16と、光源部16から光が入射される側方端面からなる光入射面15cを含み、光源部16から光入射面15cに入射された光を液晶セル11に導光する導光板15と、導光板15と液晶セル11との間に配置され、液晶セル11を支持するモールドフレーム13とを備える。テレビジョン装置100は、導光板15とモールドフレーム13との間に配置され、弾性変形した状態で導光板15に当接するとともに、光の透過を抑制する非透光性を有する弾性部材4を備える。
前記導光板の前記弾性部材とは反対側に配置され、前記弾性部材よりも弾性変形しにくい導光板支持部材をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の液晶表示装置では、ゴムクッションが圧縮変形させることなく光学補償フィルムおよびモールドに密着するように配置されているため、モールドが反った場合には、モールドと光学補償フィルム(導光板)との間に隙間が生じる。そして、隙間を介して冷陰極蛍光管からの光が液晶表示パネル側に漏れることに起因して、液晶表示パネルにおいて、冷陰極蛍光管近傍が明るくなる一方、冷陰極蛍光管から離れた位置で暗くなってしまう。このため、液晶表示パネルに表示される表示画像の明るさにムラ(輝度ムラ)が生じてしまうという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、表示部に表示される表示画像の明るさにムラ(輝度ムラ)が生じるのを抑制することが可能な表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による表示装置は、表示部と、光源部と、光源部から光が入射される側方端面からなる光入射面を含み、光源部から光入射面に入射された光を表示部に導光する導光板と、導光板と表示部との間に配置され、表示部を支持する表示部支持部材と、導光板と表示部支持部材との間に配置され、弾性変形した状態で導光板に当接するとともに、光の透過を抑制する非透光性を有する弾性部材と、を備える。
【0008】
この発明の一の局面による表示装置は、上記のように、導光板と表示部支持部材との間に、弾性変形した状態で導光板に当接するとともに、光の透過を抑制する非透光性を有する弾性部材を設ける。これにより、導光板と表示部支持部材との間の弾性部材が弾性変形した状態で導光板に当接していることによって、表示部支持部材に反りなどが生じた場合であっても、導光板と表示部支持部材との間の間隔の変化に追随させて弾性部材を変形させることができるので、導光板と弾性部材との間に隙間が生じるのを抑制することができる。これにより、光源部の光が導光板と弾性部材との隙間をそのまま通過して表示部に入射されるのを抑制することができるので、表示部において、光源部近傍が明るくなる一方、光源部から離れた位置で暗くなるのを抑制することができる。この結果、表示部に表示される表示画像の明るさにムラ(輝度ムラ)が生じるのを抑制することができる。
【0009】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、弾性部材の光源部とは反対側に配置された光学シートをさらに備え、弾性部材のうち、光学シートの光源部側の側方端面よりも外側の少なくとも一部が、導光板に当接している。このように構成すれば、光学シートの光源部側の側方端面よりも外側において導光板に当接する弾性部材によって、光源部の光が導光板と弾性部材との隙間をそのまま通過して光学シートの光源部側の側方端面に入射されるのを抑制することができる。これにより、光学シートの光源部側の側方端面に入射された光に起因して、表示部において、光源部近傍が明るくなる一方、光源部から離れた位置で暗くなるのを抑制することができるので、表示部に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを抑制することができる。
【0010】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、光源部は、導光板の側方端面の延びる方向に沿って並ぶように配置された複数の発光素子を含み、弾性部材は、導光板の側方端面の延びる方向に沿って延びるように配置されている。このように構成すれば、弾性部材により、導光板の側方端面の延びる方向の広範囲において、表示部に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを抑制することができる。また、弾性部材により導光板と弾性部材との間に隙間が生じるのが抑制されていることによって、点光源である各々の発光素子の光が導光板と弾性部材との隙間をそのまま通過して表示部に入射されるのを抑制することができる。これにより、表示部の光源部側において、発光素子同士の間の部分に正対する領域が暗くなる一方、発光素子に正対する領域が極端に明るくなる現象(いわゆるホットスポット)が生じるのを抑制することができるので、表示部に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを効果的に抑制することができる。この結果、ホットスポットが生じるのを抑制するために発光素子を多く設けて発光素子同士の間隔を狭める必要がないので、発光素子の数が増加するのを抑制することができる。また、発光素子の数を増加させなくても、ホットスポットが生じるのを抑制しつつ発光素子から表示部支持部材の開口部までの距離を小さくすることができるので、その分、表示装置を小型化することができる。
【0011】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、弾性部材は、非透光性を有する発泡材からなる。このように構成すれば、空気を含んだ発泡材は弾性変形しやすく、かつ、柔軟であるので、容易に、非透光性を有する弾性部材を導光板に密着するように弾性変形させることができる。これにより、導光板と弾性部材との間に隙間が生じるのを効果的に抑制することができる。
【0012】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、導光板の弾性部材とは反対側に配置され、弾性部材よりも弾性変形しにくい導光板支持部材をさらに備える。このように構成すれば、弾性部材を導光板に対して導光板支持部材側に向かって押圧することにより弾性部材を弾性変形させる際に、弾性部材よりも導光板支持部材が弾性変形するのを抑制することができる。これにより、弾性部材を十分に弾性変形させた状態で、導光板に当接させることができる。
【0013】
この場合、好ましくは、導光板支持部材は、実質的に弾性変形しないように構成されている。このように構成すれば、導光板支持部材を実質的に弾性変形させることなく、弾性部材を十分に弾性変形させた状態で、導光板に当接させることができる。
【0014】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、表示部支持部材は、弾性部材が配置される凹部を含む。このように構成すれば、凹部により、表示部支持部材に対する弾性部材の位置決めを容易に行うことができるとともに、表示部支持部材に対する弾性部材の位置ずれも抑制することができる。
【0015】
上記光学シートをさらに備える構成において、好ましくは、弾性部材は、光学シートの光源部側の側方端面およびその近傍を押さえるように配置されている。このように構成すれば、光学シートの光源部側の側方端面およびその近傍を押さえる弾性部材により、光学シートの位置がずれるのを抑制することができるので、振動などにより光学シートの位置がずれることに起因して導光板が損傷するのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、上記のように、表示部に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1〜
図3を参照して、本発明の第1実施形態によるテレビジョン装置100の構成について説明する。以下では、テレビジョン装置100に対して画像が表示される側を前方(Y1方向)とし、前方の反対側を後方(Y2方向)として説明し、この前方および後方に沿う方向を前後方向(Y方向)とする。また、この前後方向と直交する方向を左右方向(X方向)および上下方向(Z方向)とする。なお、テレビジョン装置100は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0020】
本発明の第1実施形態によるテレビジョン装置100は、
図1に示すように、表示モジュール1と、表示モジュール1を前方(Y1方向)から覆うフロントキャビネット(前側筐体)2と、表示モジュール1を後方(Y2方向)から覆うリアキャビネット(後側筐体)3とを備えている。また、テレビジョン装置100は、前方から見て、左右方向(X方向)に長い矩形状に形成されている。
【0021】
図2に示すように、表示モジュール1は、前側(Y1側)の面に表示画像が表示される表示面11aを有する液晶セル11と、液晶セル11を前方から保持するベゼル12と、液晶セル11を後方から保持するモールドフレーム13とを含んでいる。また、表示モジュール1は、各種の光学シート14と、導光板15と、光源部16と、反射シート17と、リアフレーム18とを含んでいる。また、表示モジュール1は、弾性部材4と、スペーサ部材5とを含んでいる。なお、液晶セル11およびモールドフレーム13は、それぞれ、本発明の「表示部」および「表示部支持部材」の一例である。また、スペーサ部材5は、本発明の「導光板支持部材」の一例である。
【0022】
ベゼル12は、枠状部材であり、モールドフレーム13の前方(Y1方向)から液晶セル11を挟んだ状態で、モールドフレーム13に取り付けられるように構成されている。
【0023】
モールドフレーム13は、樹脂製の枠状部材である。また、モールドフレーム13の前部には、
図3に示すように、液晶セル11の端部が配置される上面部13aと、上面部の外側において前側(Y1側)に突出する壁部13bとが形成されている。この壁部13bの前側端部は、ベゼル12に当接するように形成されている。また、モールドフレーム13の後部には、前側に若干窪んだ凹部13cが形成されている。この凹部13cは、上下方向(Z方向)に延びるように溝状に形成されている。また、枠状のモールドフレーム13の開口部13dから、光学シート14を通過した光が液晶セル11に入射されるように構成されている。
【0024】
光学シート14は、
図2に示すように、拡散板やその他の機能性シートなどであり、左右方向(X方向)に長い矩形状に形成されている。また、光学シート14は、複数設けられており、前後方向(Y方向)に積層されている。
【0025】
導光板15は、樹脂製の板状部材であり、左右方向(X方向)に長い矩形状に形成されている。また、導光板15では、Y1側の前側表面15aに光学シート14が積層されているとともに、Y2側の後側表面15bに、反射シート17が配置されている。
【0026】
光源部16は、
図3に示すように、導光板15の左右方向(X方向)の一方側(X1側)の側方端面からなる光入射面15cと対向する位置に設けられている。つまり、テレビジョン装置100(
図1参照)は、光源部16が導光板15の側方端面側に配置される、いわゆるエッジライト方式(サイドライト方式)の液晶テレビジョン装置である。また、導光板15の光入射面15cは、上下方向(Z方向)に延びるように形成されている。
【0027】
また、光源部16は、光入射面15cの延びる上下方向(Z方向)に沿って延びる基板16aと、基板16aの光入射面15c側(X2側)に実装された複数のLED16b(点光源)とを含んでいる。複数のLED16bは、光入射面15cに沿って上下方向に略等間隔(間隔D)で配置されている。なお、LED16bは、本発明の「発光素子」の一例である。
【0028】
反射シート17は、
図3に示すように、光源部16からの光を導光板15側(前側、Y1側)に反射するように構成されている。この結果、点光源である各々のLED16bから導光板15の光入射面15cに入射した光は、光学シート14、導光板15および反射シート17により、光学シート14の前側から面光源となって出射されるように構成されている。
【0029】
リアフレーム18は、
図2に示すように、金属製の板状部材であり、左右方向(X方向)に長い矩形状に形成されている。また、リアフレーム18は、
図3に示すように、導光板15の背面側(後側、Y2側)に配置されている。また、リアフレーム18の外縁には、前側(Y1側)に延びる壁部18aが形成されている。
【0030】
X1側の壁部18aには、光源部16が取り付けられている。具体的には、壁部18aのX2側の面には、接着部材19を介して、基板16aのLED16bが実装された面とは反対側(X1側)の面が接着されている。これにより、リアフレーム18に光源部16が取り付けられている。この結果、光源部16からの熱を、リアフレーム18を介して放出することが可能である。
【0031】
弾性部材4は、
図2に示すように、四角柱形状を有しており、導光板15の光入射面15cが延びる上下方向(Z方向)に沿って延びるように配置されている。また、弾性部材4は、
図3に示すように、光源部16側(X1側)におけるモールドフレーム13と導光板15との間に配置されている。また、弾性部材4の全体が、光学シート14の光源部16側の側方端面14aよりも外側(X1側)に配置されている。なお、弾性部材4の前側(Y1側)の面は、図示しない両面テープによってモールドフレーム13の凹部13cに固定されている。また、弾性部材4の後側(Y2側)の面の全体は、導光板15の外縁近傍における前側表面15aに当接している。
【0032】
ここで、LED16bから出射された光は、大部分が導光板15の光入射面15cに入射されるものの、一部の光は、導光板15に入射せずに、導光板15の前側表面15aとモールドフレーム13との間に照射される。この際、導光板15に微小な凹凸が形成されている場合や、モールドフレーム13の反りなどに起因して導光板15と弾性部材4との間に隙間が形成されている場合には、微小な凹凸や隙間を介して、光が光学シート14側(内側)に漏れる。そして、この漏れた光が光学シート14の側方端面14aに入射されたり、液晶セル11にそのまま入射される。この場合、液晶セル11の光源部16側において、LED16b同士の間の部分に正対する領域が暗くなる一方、LED16bに正対する領域が極端に明るくなる現象(いわゆるホットスポット)が生じてしまう。このホットスポットの発生を抑制するには、LED16bの数を増やしてLED16b同士の間隔D(
図2参照)を狭めるか、または、モールドフレーム13とLED16bとの距離Lを大きくする必要があった。
【0033】
そこで、第1実施形態では、
図3に示すように、弾性部材4は、弾性変形(圧縮変形)した状態で導光板15に当接するとともに、光の透過を抑制する非透光性を有するように構成されている。具体的には、弾性部材4は、ウレタンフォームからなる。このウレタンフォームは、弾性変形可能な発泡材(多孔質構造を有する材料)であるとともに、光の透過をある程度抑制する非透光性を有している。そして、組み付け時に、弾性部材4がモールドフレーム13に固定された状態で導光板15に押し付けられることによって、弾性部材4は、導光板15の前側表面15aに密着するとともに、厚み方向(Y方向)に圧縮されるように弾性変形した状態で、モールドフレーム13と導光板15との間に配置されるように構成されている。ここで、弾性変形した状態の弾性部材4の前後方向(Y方向)の厚みt1は、弾性変形する前の厚みt0の約70%以上約80%以下である。また、厚み方向に圧縮される(弾性変形される)ことにより多孔質であるウレタンフォームの空隙(孔)が小さくなることによって、弾性変形する前と比べて、弾性部材4の透光性はより低下して、非透光性がより高くなる。さらに、弾性部材4が導光板15に密着することによって、導光板15の微小な凹凸を埋めるように弾性部材4が配置される。
【0034】
この結果、第1実施形態では、弾性部材4によって、光源部16のLED16bからモールドフレーム13と導光板15との間に向かった光が、光学シート14側(内側)に漏れるのが抑制される。この結果、LED16bの数を維持した状態で、LED16bからモールドフレーム13の開口部13dまでの距離Lを小さくしたとしても、ホットスポットの発生を抑制することが可能である。
【0035】
スペーサ部材5は、弾性部材4と同様の四角柱形状を有している。また、スペーサ部材5は、導光板15の光入射面15cが延びる上下方向(Z方向)に沿って延びるように配置されている。また、スペーサ部材5は、光源部16側(X1側)において、導光板15(反射シート17)とリアフレーム18との間に配置されているとともに、導光板15のうち、前側(Y1側)に配置された弾性部材4とは反対側(Y2側)に配置されている。これにより、スペーサ部材5は、反射シート17を介して導光板15を支持するように配置されている。なお、スペーサ部材5は、図示しない両面テープによりリアフレーム18に固定されている。また、スペーサ部材5は、弾性部材4に対して前後方向(Y方向)に重なる位置に配置されている。
【0036】
また、スペーサ部材5は、実質的に弾性変形しないシリコンゴムから構成されている。つまり、スペーサ部材5はウレタンフォームからなる弾性部材4よりも弾性変形しにくい。これにより、弾性部材4が導光板15に押し付けられた際に、スペーサ部材5よりも弾性部材4を弾性変形させることが可能なように構成されている。
【0037】
また、スペーサ部材5は、導光板15の前後方向(Y方向)の位置決め基準となるように構成されている。具体的には、スペーサ部材5の前側(Y1側)の表面に導光板15が配置された際に、導光板15の前後方向(厚み方向)の中心と、LED16bの前後方向の中心とが略一致するように、スペーサ部材5の前後方向の厚みt2が調整されている。これにより、モールドフレーム13やベゼル12、弾性部材4が導光板15の前後方向の位置決めに関与しないので、位置決めに関与するパラメータを、LED16bの前後方向の位置、スペーサ部材5の前後方向の厚みt2、反射シート17の前後方向の厚みおよび導光板15の前後方向の中心位置に限定することができる。なお、反射シート17の厚みは十分に小さいため、ほとんど無視することが可能である。この結果、位置決めに関与するパラメータを少なくすることができるので、導光板15とLED16bとの前後方向の位置ずれを効果的に抑制することが可能である。
【0038】
また、弾性部材4およびスペーサ部材5は、モールドフレーム13の後方(Y2方向)において、モールドフレーム13と前後方向(Y方向)に重なる位置に配置されている。これにより、弾性部材4およびスペーサ部材5は、液晶セル11側(前側)から視認できない位置に配置されている。この結果、液晶セル11に表示される表示画像に弾性部材4およびスペーサ部材5に起因するムラが生じるのを抑制することが可能である。
【0039】
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0040】
第1実施形態では、上記のように、導光板15とモールドフレーム13との間に、弾性変形した状態で導光板15に当接するとともに、光の透過を抑制する非透光性を有する弾性部材4を設ける。これにより、導光板15とモールドフレーム13との間の弾性部材4が弾性変形した状態で導光板15に当接していることによって、モールドフレーム13に反りなどが生じた場合であっても、導光板15とモールドフレーム13との間の間隔の変化に追随させて弾性部材4を変形させることができるので、導光板15と弾性部材4との間に隙間が生じるのを抑制することができる。この結果、光源部16の光が導光板15と弾性部材4との隙間をそのまま通過して液晶セル11に入射されるのを抑制することができるので、液晶セル11において、光源部16近傍が明るくなる一方、光源部16から離れた位置で暗くなるのを抑制することができる。したがって、液晶セル11に表示される表示画像の明るさにムラ(輝度ムラ)が生じるのを抑制することができる。
【0041】
また、第1実施形態では、光学シート14の光源部16側(X1側)の側方端面14aよりも外側(X1側)において、弾性部材4を導光板15の前側表面15aに当接させる。これにより、光学シート14の側方端面14aよりも外側において導光板15に当接する弾性部材4によって、光源部16の光が導光板15と弾性部材4との隙間をそのまま通過して光学シート14の側方端面14aにそのまま入射されるのを抑制することができる。これにより、光学シート14の側方端面14aに入射された光に起因して、液晶セル11において、光源部16近傍が明るくなる一方、光源部16から離れた位置で暗くなるのを抑制することができるので、液晶セル11に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを抑制することができる。
【0042】
また、第1実施形態では、複数のLED16bを、光入射面15c(X1側の側方端面)に沿って上下方向(Z方向)に略等間隔(間隔D)で配置するとともに、弾性部材4を、導光板15の光入射面15cが延びる上下方向に沿って延びるように配置する。これにより、弾性部材4により、導光板15の側方端面の延びる上下方向の広範囲において、液晶セル11に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを抑制することができる。また、弾性部材4により導光板15と弾性部材4との間に隙間が生じるのが抑制されていることによって、点光源である各々のLED16bの光が導光板15と弾性部材4との隙間をそのまま通過して液晶セル11に入射されるのを抑制することができる。これにより、液晶セル11の光源部16側において、LED16b同士の間の部分に正対する領域が暗くなる一方、LED16bに正対する領域が極端に明るくなる現象(いわゆるホットスポット)が生じるのを抑制することができるので、液晶セル11に表示される表示画像の明るさにムラが生じるのを効果的に抑制することができる。この結果、ホットスポットが生じるのを抑制するためにLED16bを多く設けてLED16b同士の間隔を狭める必要がないので、LED16bの数が増加するのを抑制することができる。また、LED16bの数を増加させなくても、ホットスポットが生じるのを抑制しつつLED16bからモールドフレーム13の開口部13dまでの距離Lを小さくすることができるので、枠状のモールドフレーム13を枠状部分の長さ(
図3では、X方向の長さ)を小さくすることができ、その分、テレビジョン装置100を狭額縁にする(小型化する)ことができる。
【0043】
また、第1実施形態では、弾性部材4が非透光性を有する発泡材(ウレタンフォーム)からなることによって、空気を含んだ発泡材は弾性変形しやすく、かつ、柔軟であるので、容易に、非透光性を有する弾性部材4を導光板15に密着するように弾性変形させることができる。これにより、導光板15と弾性部材4との間に隙間が生じるのを効果的に抑制することができる。
【0044】
また、第1実施形態では、導光板15の弾性部材4とは反対側(後側、Y2側)に、実質的に弾性変形しない(弾性部材4よりも弾性変形しにくい)スペーサ部材5を配置する。これにより、弾性部材4を導光板15に対してスペーサ部材5側(後側)に向かって押圧することにより弾性部材4を弾性変形させる際に、弾性部材4よりもスペーサ部材5が弾性変形するのを効果的に抑制することができる。これにより、スペーサ部材5を実質的に弾性変形させることなく、弾性部材4を十分に弾性変形させた状態で、導光板15に当接させることができる。
【0045】
また、第1実施形態では、モールドフレーム13に、弾性部材4が固定される凹部13cを設けることによって、凹部13cにより、モールドフレーム13に対する弾性部材4の位置決めを容易に行うことができるとともに、モールドフレーム13に対する弾性部材4の位置ずれも抑制することができる。
【0046】
(第2実施形態)
次に、
図4を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、弾性部材4の全体が、光学シート14の光源部16側の側方端面14aよりも外側に配置された上記第1実施形態とは異なり、弾性部材204が、光学シート14の側方端面14aおよびその近傍を押さえる例について説明する。また、上記した実施形態と同様の構成は、同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
【0047】
第2実施形態の表示モジュール201のモールドフレーム213の凹部213cは、
図4に示すように、上記第1実施形態の凹部13c(
図3参照)よりも左右方向(X方向)に大きくなるように形成されている。なお、モールドフレーム213は、本発明の「導光板支持部材」の一例である。
【0048】
また、非透光性を有する弾性部材204は、凹部213cに対応するように、上記第1実施形態の弾性部材4(
図3参照)よりも左右方向(X方向)に大きく形成されている。また、弾性部材204の光源部16とは反対側(X2側)の部分は、光学シート14の側方端面14aおよびその近傍を押さえるように光学シート14に密着している。また、弾性部材204の光源部16側(X1側)の部分は、導光板15を押さえるように導光板15の前側表面15aに密着している。
【0049】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0050】
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0051】
第2実施形態では、上記のように、導光板15とモールドフレーム213との間に、弾性変形した状態で導光板15に当接するとともに、光の透過を抑制する非透光性を有する弾性部材204を設ける。これにより、上記第1実施形態と同様に、液晶セル11において、光源部16近傍が明るくなる一方、光源部16から離れた位置で暗くなるのを抑制することができるので、液晶セル11に表示される表示画像の明るさにムラ(輝度ムラ)が生じるのを抑制することができる。
【0052】
また、第2実施形態では、弾性部材204を、光学シート14の光源部16側(X1側)の側方端面14aおよびその近傍を押さえるように配置する。これにより、光学シート14の側方端面14aおよびその近傍を押さえる弾性部材204により、光学シート14の位置がずれるのを抑制することができるので、振動などにより光学シート14の位置がずれることに起因して導光板15が損傷するのを抑制することができる。
【0053】
また、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0054】
(第3実施形態)
次に、
図5〜
図7を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、スペーサ部材5を両面テープによりリアフレーム18に固定した上記第1実施形態とは異なり、スペーサ部材305にリアフレーム318に係合可能な係合部305aおよび305bを設けた例について説明する。なお、スペーサ部材305は、本発明の「導光板支持部材」の一例である。また、上記した実施形態と同様の構成は、同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
【0055】
第3実施形態の表示モジュール301(
図7参照)のスペーサ部材305の後側(Y2側)には、
図5および
図6に示すように、4つの鉤状の係合部305aと、半球状の係合部305bとが設けられている。この4つの鉤状の係合部305aは、共に、スペーサ部材305の後面(Y2側の面)から後方に延びるとともに、後側の端部から上方(Z1方向)に延びるように形成されている。また、半球状の係合部305bは、スペーサ部材305の上下方向(Z方向)の略中央に設けられているとともに、4つの鉤状の係合部305aは、係合部305bの上側(Z1側)に2つ、下側(Z2側)に2つそれぞれ設けられている。また、係合部305aおよび305bは、上下方向に略等間隔で形成されている。
【0056】
また、スペーサ部材305は、実質的に弾性変形しない樹脂部材から構成されている。つまり、スペーサ部材305はウレタンフォームからなる弾性部材4(
図7参照)よりも弾性変形しにくい。また、スペーサ部材305が樹脂部材から構成されていることによって、鉤状の係合部305aおよび半球状の係合部305bを一体成型により容易に形成することが可能である。
【0057】
また、リアフレーム318には、
図5に示すように、4つの鉤状の係合部305aがそれぞれ係合する4つの係合孔318bと、半球状の係合部305bが係合する係合凹部318cとが設けられている。この係合孔318bは、リアフレーム318を貫通するように形成されている。また、係合凹部318cは、半球状に窪んでいる。そして、鉤状の係合部305aを係合孔318bに挿入した状態で、スペーサ部材305を上方(Z1方向)にスライド移動させることによって、鉤状の係合部305aがリアフレーム318に引っかかるとともに、半球状の係合部305bが半球状の係合部305bにはまり込む。この結果、
図7に示すように、スペーサ部材305がリアフレーム318に位置決めされるとともに、固定されるように構成されている。
【0058】
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0059】
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0060】
第3実施形態では、上記のように、スペーサ部材305に、リアフレーム318に係合可能な鉤状の係合部305aおよび半球状の係合部305bを設ける。これにより、別途両面テープなどによりスペーサ部材305とリアフレーム318とを固定する必要がないので、部品点数を削減することができる。また、スペーサ部材305を上方(Z1方向)にスライド移動させることによって、スペーサ部材305がリアフレーム318に位置決めされるとともに、固定されるように構成する。これにより、スペーサ部材305の位置決めおよび固定を容易に行うことができるので、表示モジュール301の組み立て効率を向上させることができる。
【0061】
また、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0062】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0063】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明の表示装置として、テレビジョン装置を用いる例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、表示装置としてテレビジョン装置以外を用いてもよい。たとえば、PC(Personal Computer)用の表示装置などの一般的な表示装置に用いてもよい。
【0064】
また、上記第1〜第3実施形態では、弾性部材4および204をウレタンフォームから構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、弾性部材は、弾性変形可能であればよい。たとえば、弾性部材を、硬度の低いシリコンゴムや発砲ポリエチレン(EPE)から構成してもよい。なお、弾性部材は、発泡材からなるのが好ましい。
【0065】
また、上記第1〜第3実施形態では、スペーサ部材5および305を実質的に弾性変形しないシリコンゴムから構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スペーサ部材は、弾性変形する部材であってもよい。この際、スペーサ部材は、弾性部材よりも弾性変形しにくい部材であるのが好ましい。
【0066】
また、上記第1〜第3実施形態では、導光板15とリアフレーム18(318)との間にスペーサ部材5(305)を別途配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、リアフレームに、導光板側に突出するとともに、頂部が導光板に当接する突起部を一体的に設けてもよい。これにより、スペーサ部材が必要ないので、部品点数を削減することが可能である。
【0067】
また、上記第1実施形態では、モールドフレーム13に弾性部材4が配置される凹部13cを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、
図8に示す第1実施形態の変形例のように、表示モジュール401のモールドフレーム413に凹部を設けなくてもよい。この場合、モールドフレーム413の平坦面状の後面に、両面テープを介して、弾性部材4が貼り付けられる。なお、モールドフレーム413は、本発明の「表示部支持部材」の一例である。
【0068】
また、上記第1〜第3実施形態では、光源部16が複数のLED16b(点光源)を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源部がLEDではなく蛍光管などの線光源を含んでいてもよい。