【解決手段】視覚条件を有するコンテンツ映像を映像表示部に出力することと、既設定された周期で繰り返される変更時点の前後で前記コンテンツ映像の前記視覚条件が視覚的に区別されるように、前記コンテンツ映像の前記視覚条件を、前記変更時点以前の前記コンテンツ映像の第1視覚条件から第2視覚条件に変更させること、を含む映像処理方法。
前記コンテンツ映像の前記視覚条件は、前記コンテンツ映像の色、色温度、輝度およびガンマ指数のうち、いずれか一つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の映像処理方法。
前記コンテンツ映像の前記視覚条件は、前記変更時点以前のフレームまで第1視覚条件に一定に維持されて、前記変更時点以後フレームにおいて視覚的に認識(recognized)されるように前記第1視覚条件から前記第2視覚条件に変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像処理方法。
前記コンテンツ映像の前記視覚条件は、前記変更時点以前のフレームまで視覚的に認識されないように徐々に前記第1視覚条件に変更されて、前記変更時点以後フレームにおいて、前記第1視覚条件から視覚的に認識(recognized)されるように前記第2視覚条件に変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像処理方法。
前記コンテンツ映像の前記視覚条件は、前記マクアダム楕円の面積を超過する超過面積を有する外部楕円内において変更されることを特徴とする請求項6に記載の映像処理方法。
前記同調映像の前記視覚条件は、前記同調映像の色、色温度、輝度およびガンマ指数のうち、いずれか一つを含むことを特徴とする請求項8または9に記載の映像処理方法。
前記同調映像の前記視覚条件は、前記変更時点以前のフレームまで第1視覚条件に一定に維持されて前記変更時点以後フレームにおいて前記第1視覚条件から視覚的に認識されるように前記第2視覚条件に変更されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の映像処理方法。
前記同調映像の前記視覚条件は、前記変更時点以前のフレームまで視覚的に認識されないように前記第1視覚条件に徐々に変更されて前記変更時点以後フレームにおいて前記第1視覚条件から視覚的に認識されるように前記第2視覚条件に変更されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の映像処理方法。
前記同調映像の前記視覚条件は、前記マクアダム楕円の面積を超過する超過面積を有する外部楕円内において変更されることを特徴とする請求項13に記載の映像処理方法。
前記コンテンツ映像の前記視覚条件は、前記コンテンツ映像の色、色温度、輝度およびガンマ指数のうち、いずれか一つを含むことを特徴とする請求項16に記載の映像処理装置。
前記変調部は、前記映像受信部から前記コンテンツ映像の映像データを受信して、前記変更時点および前記変更方法に基づいて前記映像データを変調して変調データを生成して、
前記映像出力部は前記変調部から前記変調データを受信して、前記変調データを前記映像表示部に出力することを特徴とする請求項17に記載の映像処理装置。
前記変調部は、前記変更時点および前記変更方法に基づいて前記コンテンツ映像の前記視覚条件を前記変更時点以前のフレームまで視覚的に認識されないように徐々に前記第1視覚条件に変更させて、前記変更時点以後フレームにおいて前記第1視覚条件から視覚的に互いに認識されるように前記第2視覚条件に変更させることを特徴とする請求項17に記載の映像処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0030】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施例をより詳細に説明する。
【0031】
図1は本発明の実施例に係る映像処理方法を示す手順図であり、
図2〜
図4はコンテンツ映像の視覚条件レベルがフレームによって
図1の映像処理方法によって変化される例を示すグラフであり、
図5〜
図8は
図1の映像処理方法によってコンテンツ映像の視覚条件が変更される例をフレームごとに示す映像である。
【0032】
図1〜
図8を参照すると、
図1の映像処理方法は視覚条件を有するコンテンツ映像110を表示(S110)して、既設定された周期で繰り返される変更時点F1〜F6ごとに、前記変更時点F1〜F6以後フレームのコンテンツ映像110の視覚条件を変更時点F1〜F6以前のフレームのコンテンツ映像110の視覚条件から通常人の目によって(視覚的に)互いに区別されるように変更(S120)させてもよい。
【0033】
図1の映像処理方法は視聴者の眼球乾燥症および視力低下を予防することができる。例えば、
図1の映像処理方法はテレビ(TV)、携帯電話、ノートブック、タブレットPC、コンピュータモニタ、電子本などのように特定コンテンツを長時間表示する表示装置に適用されて、視聴者の無意識的な瞬きを誘導してもよい。
【0034】
図1の映像処理方法はコンテンツ映像110を出力してもよい。コンテンツ映像110はコンテンツを構成する映像であってもよく、静止映像および/または、動画を含んでもよい。もし、コンテンツ映像110が動画を含む場合、コンテンツ映像110はフレームによって互いに異なった映像を含んでもよい。コンテンツ映像110は映像データを含んでもよい。映像データはコンテンツ映像110に対するデジタルおよび/または、アナログ信号を含んでもよい。映像データは例えば、sRGB,scRGB、xvYCC、YCbCr、CIELAB、CIE−XYZなどのようなデジタル信号を含んでもよい。本明細書において、「コンテンツ映像」は表示部に出力される映像(例えば、静止映像および動画)を意味してもよく、デジタルおよび/または、アナログ信号を含む映像データを意味してもよい。コンテンツ映像110は映像受信部を通じて受信されて映像出力部を通じて映像表示部に出力されてもよい。コンテンツ映像110は多様な方法で受信されてもよい。例えば、コンテンツ映像110は放送ネットワークを通じて放送局から受信されてもよく、インターネットを通じて外部サーバーから受信されてもよい。また、コンテンツ映像110は各種保存媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive;SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive;HDD)、シーディ(CD),ディブイディ(DVD)、ブルーレイディスク、メモリーカード、USBメモリーなど)から受信されてもよい。一実施例において、コンテンツ映像110は映像出力部を通じて映像表示部に出力されてもよい。映像表示部は例えば、表示パネルを含んでもよく、コンテンツ映像110を表示してもよい。他の実施例において、コンテンツ映像110は映像表示部に出力されず、他の映像処理装置に出力されてもよい。
【0035】
図1の映像処理方法は人の目に瞬間的に認識されるように既設定された変更時点F1〜F6ごとにコンテンツ映像110の視覚条件を変更してもよい。コンテンツ映像110の視覚条件の変更は人の目に認識されるが、人の脳には認識されない場合がある。すなわち、コンテンツ映像110の視覚条件は視聴者に識閾下(subliminally)刺激を与えるように変わってもよく、視覚条件の変化は人の目のみを刺激してもよい。眼球乾燥症および視力低下を予防するために人は周期的に瞬く必要がある。一般的に、人は1分当り約15回〜20回程度、瞬く。しかしながら、人が長時間コンテンツを視聴する場合、瞬きの回数は1分当り約5回以下に減る場合がある。瞬きの回数が減ると、眼球乾燥症が悪化する場合や、視力が低下する場合がある。眼球乾燥症および視力低下を予防するために、
図1の映像処理方法は既設定された周期で繰り返される変更時点F1〜F6を基準にしてコンテンツ映像110の視覚条件を変更させてもよく、視覚条件の変更に応じて視聴者は周期的に自身も知らないうちに瞬きをする。視覚条件は人の目を刺激できる色々な視覚的要素を含んでもよい。例えば、視覚条件はコンテンツ映像110の色、色温度、輝度、ガンマ指数などを含んでもよい。人の神経は閾値以下の刺激を感知できないので、人の視覚細胞は閾値以下の色変化、色温度変化、輝度変化およびガンマ指数変化を感知できない。しかしながら、人の神経は閾値以上の刺激を感知することができるので、人の視覚細胞は閾値以上の色変化、色温度変化、輝度変化およびガンマ指数変化を感知してもよい。人の目に閾値以上の刺激が瞬間的に感知されると、人は無意識的に瞬く場合がある。
図1の映像処理方法は上述した現象を用いて、視聴者の目を周期的に瞬かせてもよい。
【0036】
一実施例において、
図1の映像処理方法は
図2〜
図4に図示されたように、コンテンツ映像110の視覚条件を変更時点F1〜F6ごとに不連続的に変更させてもよい。
図2〜
図4に図示されたグラフにおいて、グラフの縦軸は視覚条件レベルJNDを示して、グラフの横軸はフレーム(FRAME)を示す。ここで視覚条件レベルJNDは説明の便宜のために視覚条件を定量的な値に変換したものであり、絶対的な値を意味しない。例えば、原本コンテンツ映像の視覚条件が基準レベル(すなわち、ゼロレベル)と定義されると、特定フレームにおいてコンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140の視覚条件と原本コンテンツ映像の視覚条件の差が当該フレームのコンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140の視覚条件レベルJNDと定義されてもよい。例えば、原本コンテンツ映像の色温度が6125K(ケルビン)であり、第mフレームFmにおいてコンテンツ映像130の色温度が6200Kであると、6125Kが基準レベル(すなわち、ゼロレベル)として定義されて、第mフレームFmにおいてJND値は75K(すなわち、6200K−6125K=75K)で表示される。また、原本コンテンツ映像の輝度が300ニット(nit)であり、第mフレームFmにおいてコンテンツ映像130の輝度が250nitであると、300nitが基準レベル(すなわち、ゼロレベル)に定義されて、第mフレームFmにおいてJND値は−50nit(すなわち、250nit−300nit=−50nit)で表示される。すなわち、視覚条件レベルJNDは視覚条件の種類によって多様な数値および単位を有してもよい。視覚条件レベルJNDは
図2〜
図4に図示されたように、変更時点F1〜F6ごとに不連続的に変更されてもよい。すなわち、変更時点F1〜F6を基準として変更時点F1〜F6以前のフレームの視覚条件レベルJNDと変更時点F1〜F6以後フレームの視覚条件レベルJNDがそれぞれ異なってもよい。このとき、変更時点F1〜F6以前のフレームの視覚条件レベルJNDと変更時点F1〜F6以後フレームの視覚条件レベルJND差異値は視覚条件レベル変化量(ΔJND)で表示される。上述したように、視聴者が無意識的に瞬くためには視聴者の目に閾値以上の刺激を与えなければならない。
図1の映像処理方法は変更時点F1〜F6ごとにコンテンツ映像110の視覚条件を不連続的に変化させて視聴者の目に閾値以上の刺激を与えてもよい。視聴者の目に閾値以上の刺激を与えるために、視覚条件レベル変化量(ΔJND)は閾値以上の値を有しなければならない。前記閾値は通常人目の敏感度を基準として決定されてもよい。例えば、コンテンツ映像110の視覚条件はコンテンツ映像110の色、色温度、輝度または、ガンマ指数を含むことがあるので、前記臨界値は通常人の目が区分できる最小の色変化量、最小の色温度変化量、最小の輝度変化量または、最小のガンマ指数変化量を意味することになる。結果的に、
図1の映像処理方法は変更時点F1〜F6ごとに、コンテンツ映像110の視覚条件を以前のフレームの視覚条件から通常人の目によって互いに区別されるように変更させられ、それを通じて視聴者の目を周期的に刺激してもよい。
【0037】
一実施例において、コンテンツ映像110の視覚条件は
図2図示されたグラフとともに変更されてもよい。すなわち、コンテンツ映像110の視覚条件は変更時点F1及び変更時点F2以前のフレームまで通常人の目によって(視覚的に)認識されない(unrecognized)ように微細に変更されて変更時点F1及び変更時点F2以後フレームにおいて、変更時点F1及び変更時点F2以前のフレームの視覚条件から通常人の目によって互いに区別されるように変更されてもよい。例えば、コンテンツ映像110の視覚条件は第1変更時点F1まで第1視覚条件レベルJND1で微細に連続的に変更されてもよい。コンテンツ映像110の視覚条件がフレームによって変化する姿が
図5〜
図8に図示される。説明の便宜のために
図5〜
図8においてコンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140の視覚条件変化はコンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140の陰影が変わる姿で図示されている。
図5に図示されたように、第m−2フレームFm−2においてコンテンツ映像110は原本コンテンツ映像と実質的に同一な視覚条件を有してもよい。第m−2フレームFm−2は例えば、開始フレームであってもよい。第m−2フレームFm−2においてコンテンツ映像110は原本コンテンツ映像と同じ視覚条件を有するので、第m−2フレームFm−2コンテンツ映像110の視覚条件レベルJNDはゼロレベルであってもよい。
図6に図示されたように、第m−1フレームFm−1においてコンテンツ映像120の視覚条件は微細に変わってもよい。例えば、第m−1フレームFm−1コンテンツ映像120の視覚条件レベルJNDはゼロレベルに若干上昇してもよい。しかしながら、視覚条件レベルJNDの上昇は微細であり、通常人は第m−2フレームFm−2の視覚条件レベルJNDと第m−1フレームFm−1の視覚条件レベルJNDを互いに区別できないこともある。例えば、説明の便宜のために、
図5のコンテンツ映像110と
図6のコンテンツ映像120がそれぞれ互いに区別される陰影を有するが、第m−2フレームFm−2コンテンツ映像110は第m−1フレームFm−1コンテンツ映像120と類似してもよく、人の目は両者を互いに区別できないこともある。
図7に図示されたように、第mフレームFmにおいてコンテンツ映像130の視覚条件は第m−1フレームFm−1コンテンツ映像120から微細に変わってもよい。すなわち、第mフレームFmコンテンツ映像130の視覚条件レベルJNDは第m−1フレームFm−1コンテンツ映像120の視覚条件レベルJNDより微細に上昇してもよい。しかしながら、視覚条件レベルJNDの上昇は微細であり通常人は第m−1フレームFm−1の視覚条件レベルJNDと第mフレームFmの視覚条件レベルJNDを互いに区別できないこともある。例えば、説明の便宜のために、
図6のコンテンツ映像120と
図7のコンテンツ映像130はそれぞれ互いに区別される陰影を有するが、第m−1フレームFm−1コンテンツ映像120は第mフレームFmコンテンツ映像130と類似してもよく、人の目は両者を互いに区別できないこともある。
図8に図示されたように、コンテンツ映像140の視覚条件は第m+1フレームFm+1から不連続的に変わってもよい。すなわち、第m+1フレームFm+1コンテンツ映像140の視覚条件レベルJNDと第mフレームFmコンテンツ映像130の視覚条件レベルJNDは大きい差を有してもよい。第mフレームFmは例えば、第1変更時点F1以前のフレームであることもあって、第m+1フレームFm+1は例えば、第1変更時点F1以後フレームであってもよい。視聴者は第1変更時点F1を基準として不連続的に変更される視覚条件の変化を瞬間的に感知することができる。すなわち、
図7のコンテンツ映像130と
図8のコンテンツ映像140の視覚条件は明確な差を示して、視聴者はその差を感知してもよい。したがって、視聴者は第1変更時点F1を基準として無意識的に瞬いてもよい。コンテンツ映像110の視覚条件の不連続的な変化は既設定された周期で繰り返される変更時点F1〜F6ごとに周期的に発生されてもよい。例えば、
図2に図示されたように、第1変更時点F1までコンテンツ映像110の視覚条件レベルJNDは第1視覚条件レベルJND1に微細かつ連続的に上昇して、第1変更時点F1で視覚条件レベルJNDは不連続的にゼロレベルに落ちてもよい。第1変更時点F1以後、視覚条件レベルJNDは再び第1視覚条件レベルJND1で連続的に上昇して、第2変更時点F2において視覚条件レベルJNDは不連続的にゼロレベルに落ちてもよい。視聴者は第1変更時点F1および第2変更時点F2においてそれぞれ無意識的に瞬いてもよい。第1変更時点F1および第2変更時点F2において発生される視覚条件の変化は人の目に感知されなければならないので、第1変更時点F1における第1視覚条件レベル変化量ΔJND1および第2変更時点F2おける第2視覚条件レベル変化量ΔJND2はそれぞれ臨界値より大きい値を有してもよい。すなわち、第1視覚条件レベル変化量ΔJND1および第2視覚条件レベル変化量ΔJND2は人の目で区分できる最小限の色変化量、最小限の色温度変化量、最小限の輝度変化量、または、最小限のガンマ指数変化量以上の値を有してもよい。
図2によると、視聴者は第1フレームから第1変更時点F1以前のフレームまで、そして第1変更時点F1以後フレームから第2変更時点F2以前のフレームまで連続的に変わるコンテンツ映像110、コンテンツ映像120及びコンテンツ映像130の視覚条件変化を感知できず、第1変更時点F1以前のフレームと第1変更時点F1以後フレームの間において不連続的に変わるコンテンツ映像130及びコンテンツ映像140の視覚条件変化、および第2変更時点F2以前のフレームと第2変更時点F2以後フレームの間から不連続的に変わるコンテンツ映像の視覚条件変化のみ感知してもよい。したがって、視聴者は変更時点F1及び変更時点F2ごとに無意識的に瞬いてもよい。一方、
図1の映像処理方法はコンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140と異なった映像を中間に挿入してもよく、コンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140を過度に歪曲させず、コンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140の視覚条件を瞬間的に変更させるので、視聴者は引き続いてコンテンツ映像110、コンテンツ映像120、コンテンツ映像130及びコンテンツ映像140を集中して視聴することができる。
【0038】
一実施例において、コンテンツ映像110の視覚条件は
図3図示されたグラフとともに変更されてもよい。すなわち、コンテンツ映像110の視覚条件は変更時点F3及びF4以前のフレームに一定に維持されて変更時点F3及びF4以後フレームにおける変更時点F3及びF4以前のフレームの視覚条件から通常人の目によって互いに区別されるように変更されてもよい。例えば、コンテンツ映像110の視覚条件は第3変更時点F3以前のフレームまで第3視覚条件レベルJND3に一定に維持されて第3変更時点F3以後フレームにおけるコンテンツ映像110の視覚条件は第3視覚条件レベルJND3における第4視覚条件レベルJND4に不連続的に変更されてもよい。また、第3変更時点F3以後フレームから第4変更時点F4以前のフレームまでコンテンツ映像110の視覚条件は第4視覚条件レベルJND4に一定に維持されて第4変更時点F4以後フレームにおけるコンテンツ映像110の視覚条件は第4視覚条件レベルJND4において第3視覚条件レベルJND3に不連続的に変更されてもよい。変更時点F3及びF4以前フレームまで表示されるコンテンツ映像110、コンテンツ映像120及びコンテンツ映像130が原本コンテンツ映像から歪曲されないように、各変更時点F3及びF4以前フレームまで表示されるコンテンツ映像110、コンテンツ映像120及びコンテンツ映像130の視覚条件と原本コンテンツ映像の視覚条件は互いに類似してもよい。すなわち、第3視覚条件レベルJND3と第4視覚条件レベルJND4はそれぞれゼロレベルに近接した値を有してもよい。しかしながら、第3変更時点F3において、第3視覚条件レベル変化量ΔJND3と第4変更時点F4における第4視覚条件レベル変化量ΔJND4はそれぞれの人の目に認識されなければならないので、第3視覚条件レベル変化量ΔJND3と第4視覚条件レベル変化量ΔJND4は臨界値より大きいこともある。すなわち、第3視覚条件レベルJND3と第4視覚条件レベルJND4は臨界値以上の差を有してもよい。したがって、視聴者は第3変更時点F3および第4変更時点F4において無意識的に瞬いてもよい。
図3によると、変更時点F3及びF4ごとにコンテンツ映像110の視覚条件が周期的に反転させてもよい。第3視覚条件レベルJND3と第4視覚条件レベルJND4はそれぞれゼロレベルに近接した値を有するので、表示されるコンテンツ映像110の視覚条件は原本コンテンツ映像の視覚条件と非常に類似してもよい。したがって、視聴者は歪曲されないコンテンツを安定的に視聴できて、変更時点F3及びF4ごとに安定的に瞬いてもよい。
【0039】
一実施例において、コンテンツ映像110の視覚条件は
図4図示されたグラフとともに変更されてもよい。すなわち、コンテンツ映像110の視覚条件は変更時点F5及び変更時点F6以前のフレームに一定に維持されて変更時点F5及び変更時点F6以後フレームにおいて変更時点F5及び変更時点F6以前のフレームの視覚条件から通常人の目によって互いに区別されるように瞬間的に大きく変更されてもよい。例えば、コンテンツ映像110の視覚条件は第5変更時点F5以前のフレームまで第5視覚条件レベルJND5に一定に維持されて第5変更時点F5以後フレームにおいて瞬間的に第8視覚条件レベルJND8に変更されてもよい。また、その後フレームにおいて、コンテンツ映像110の視覚条件は第8視覚条件レベルJND8から第6視覚条件レベルJND6に再び減少して、減少された時点から第6変更時点F6以前のフレームまでコンテンツ映像110の視覚条件は第6視覚条件レベルJND6に一定に維持されてもよい。また、第6変更時点F6以後フレームにおけるコンテンツ映像110の視覚条件は瞬間的に第7視覚条件レベルJND7に変更されてもよく、その後フレームにおいて、コンテンツ映像110の視覚条件は第7視覚条件レベルJND7から第5視覚条件レベルJND5に再び減少してもよい。すなわち、変更時点F5及び変更時点F6以後フレームにおけるコンテンツ映像110の視覚条件レベルJNDは既設定されたピーク値を有してもよい。したがって、
図1の映像処理方法は変更時点F5及び変更時点F6ごとに人の目に大きな刺激を与えてもよく、視聴者は変更時点F5及び変更時点F6ごとにはっきりと瞬いてもよい。原本コンテンツ映像の歪曲を防止するために、変更時点F5及び変更時点F6以前のフレームまで表示されるコンテンツ映像110、コンテンツ映像120及びコンテンツ映像130の視覚条件と原本コンテンツ映像の視覚条件は互いに類似してもよく、第5視覚条件レベルJND5と第6視覚条件レベルJND6はそれぞれゼロレベルに近接した値を有してもよい。しかしながら、視聴者の目を刺激するために、第5変更時点F5における第5視覚条件レベル変化量ΔJND5と第6変更時点F6における第6視覚条件レベル変化量ΔJND6は臨界値より大きいこともある。
図4に図示されたように、第5視覚条件レベル変化量ΔJND5は第5視覚条件レベルJND5と第8視覚条件レベルJND8の差値であってもよく、第6視覚条件レベル変化量ΔJND6は第6視覚条件レベルJND6と第7視覚条件レベルJND7の差値であってもよい。例えば、第5視覚条件レベル変化量ΔJND5および第6視覚条件レベル変化量ΔJND6はそれぞれ臨界値より約5倍大きくてもよい。一実施例において、コンテンツ映像110は変更時点F5及び変更時点F6以後一つのフレームのみにおいて第7視覚条件レベルJND7および第8視覚条件レベルJND8を有してもよい。第7視覚条件レベルJND7および第8視覚条件レベルJND8はそれぞれゼロレベルと大きい差を有するので、コンテンツ映像110の色、色温度、輝度または、ガンマ指数は第5変更時点F5および第6変更時点F6であり、大きく変わってもよい。したがって、第5変更時点F5以後フレームおよび第6変更時点F6以後フレームにおけるコンテンツ映像110は原本コンテンツ映像から歪曲された色、色温度、輝度または、ガンマ指数を有してもよく、視聴者は第5変更時点F5および第6変更時点F6において無意識的に瞬いてもよい。しかしながら、歪曲されたコンテンツ映像はあるフレームのみにおいて瞬間的に視認されるので、視聴者は引き続きコンテンツに集中することができる。
【0040】
図9は
図1の映像処理方法に用いられるマクアダム(Mac−Adam)楕円の一例を示す色座標であり、
図10は
図9のマクアダム楕円を用いてコンテンツ映像の視覚条件を変更する方法を示す図である。
【0041】
一実施例において、
図1の映像処理方法はマクアダム楕円200に基づいてコンテンツ映像110の視覚条件を変更してもよい。マクアダム楕円200は通常人の目を基準として楕円の中心色210と互いに区別されない色が色座標上に形成する楕円を意味する。したがって、通常人の目はマクアダム楕円200の中心色210とマクアダム楕円内の色を互いに区別できない。前記色座標は例えば、CIE1931色座標が用いられてもよいが、色座標がそれに限定されるのではない。説明の便宜のために、
図9にはCIE1931色座標が図示されている。
図1の映像処理方法はマクアダム楕円200に基づいてコンテンツ映像110の視覚条件を変更してもよい。例えば、
図10に図示されたように、
図1の映像処理方法は変更時点F1〜F6以前のフレームまでコンテンツ映像110の色を連続軌跡CP1または連続軌跡CP2に沿って連続的に変更させて変更時点F1〜F6以後フレームにおけるコンテンツ映像110の色を不連続軌跡DPに沿って不連続的に変更させてもよい。すなわち、
図2に図示されたグラフのような方法でコンテンツ映像110の色を変化させる場合、コンテンツ映像110の色は第1変更時点F1以前のフレームまで連続軌跡CP1または連続軌跡CP2に沿って連続的に変更されてもよい。上述したように、第1変更時点F1以前のフレームまで変更されるコンテンツ映像110の色変化は通常人の目によって互いに区別されてはいけないので、コンテンツ映像110の色を微細に変更させる方法が要求される。一実施例において、
図1の映像処理方法はマクアダム楕円200を包囲する外部楕円230に基づいてコンテンツ映像110の色を微細に変更させてもよい。外部楕円230はマクアダム楕円200の面積を超過する超過面積を有してもよい。例えば、外部楕円230はマクアダム楕円200面積の約3倍面積を有してもよい。また、マクアダム楕円200外の色は人の目によって区別できるが、依然として外部楕円230内の色は互いに類似の色で感知されてもよい。したがって、外部楕円230内において、コンテンツ映像110の色を微細に変更すると、連続したフレームの間にコンテンツ映像110の色変化は人の目に微弱に認識されてもよいし、認識されなく(unrecognized)てもよい。一実施例において、コンテンツ映像110の色は外部楕円230内において、連続軌跡CP1または連続軌跡CP2に沿って連続的に変更されてもよい。すなわち、連続軌跡CP1または連続軌跡CP2は外部楕円230内に含まれる基準楕円220の軌跡であってもよい。連続軌跡CP1または連続軌跡CP2の細部的な色座標値は基準楕円220の楕円の方程式から算出されてもよい。また、変更時点F1及び変更時点F2以前のフレームまで連続的に変更されるコンテンツ映像110の色それぞれの視覚条件レベルJNDは連続軌跡CP1または連続軌跡CP2の色座標値に基づいて決定されてもよい。例えば、変更時点F1及び変更時点F2が240フレームの周期で繰り返されるならば、連続軌跡CP1または連続軌跡CP2を240等分して連続軌跡CP1または連続軌跡CP2の各フレーム格別色座標が決定されてもよい。また、前記フレーム格別色座標をフレームごとのRGBデータに切り替えて、転換されたRGBデータに基づいてコンテンツ映像110の映像データを変調すると、コンテンツ映像110の視覚条件を連続的に変更してもよい。一実施例において、上述した方法で導き出されたフレームごとのRGBデータはルックアップテーブル(look−up table)において、メモリーに予め保存されてもよく、コンテンツ映像110の視覚条件は前記ルックアップテーブルに基づいて変更されてもよい。この場合、連続軌跡CP1または連続軌跡CP2に対する情報が既保存されているので、コンテンツ映像110の視覚条件を速かに変更してもよい。連続軌跡CP1または連続軌跡CP2に沿って変更されたコンテンツ映像110の視覚条件は変更時点F1及び変更時点F2を基準として不連続軌跡DPに沿って不連続的に変更されてもよい。例えば、コンテンツ映像110の視覚条件は1フレームから240フレームまで連続軌跡CP1または連続軌跡CP2に沿って徐々に変更されて241フレームにおいて、不連続軌跡DPに沿って瞬間的に変更されてもよい。不連続軌跡DPに沿って変更されるコンテンツ映像110の視覚条件は色座標上においてマクアダム楕円200の外側に位置するので、通常人の目はその変化を認識することができて、変更時点F1及び変更時点F2において無意識的に瞬いてもよい。
【0042】
図11はコンテンツ映像の色温度がフレームによって
図1の映像処理方法によって変化される例を示すグラフであり、
図12は
図11のグラフによってコンテンツ映像の色温度を変化させたとき、改善される平均瞬きの回数を示すグラフである。
【0043】
図11を参照すると、一実施例において、
図1の映像処理方法はコンテンツ映像の色温度を240フレーム240F周期で不連続的に変更することがわかる。例えば、60ヘルツ(Hz)の周波数で駆動される表示装置は秒当たり60フレームを表示してもよい。人は平均的に1分当り約15回程度瞬くので、平均の瞬き周期は約4秒であってもよい。4秒は60Hzの周波数で駆動される表示装置において240フレームで構成されるので、
図1の映像処理方法は240フレームごとにコンテンツ映像の色温度を不連続的に変更する。原本コンテンツ映像は6125Kの色温度を有する。
図1の映像処理方法は1フレーム1Fにおいて原本コンテンツ映像を表示して、240フレーム240Fに到達するときまでコンテンツ映像の色温度を6125Kから6500Kに微細に変更させる。6125Kの色温度を有するコンテンツ映像と6500Kの色温度を有するコンテンツ映像は通常人の目によって互いに区別されるが、1フレーム1Fから240フレームまでコンテンツ映像の色温度を6125Kから6500Kに微細に変化させる場合、通常人の目は色温度の微細な変化を互いに区別できない。例えば、1フレーム1Fにおけるコンテンツ映像の色温度が6125Kであり、2フレームにおけるコンテンツ映像の色温度が6126.5Kであるとき、通常人の目は6125Kの色温度と6126.5Kの色温度を互いに区別できない。したがって、通常人の目は1フレーム1Fから240フレーム240F区間において微細に変化するコンテンツ映像の色温度変化を認識することはできない。240フレーム240Fを基準として
図1の映像処理方法はコンテンツ映像の色温度を6500Kから6125Kに不連続的に変更する。すなわち、240フレームにおけるコンテンツ映像は6500Kの色温度を有して、241フレームにおけるコンテンツ映像は6125Kの色温度を有する。上述したように、6500Kの色温度と6125Kの色温度は通常人の目によって互いに区別されてもよく、視聴者は240フレーム240Fを基準として無意識的に瞬いてもよい。
図1の映像処理方法は1フレーム1Fから240フレーム240Fまでの区間と同じ方法でコンテンツ映像の視覚条件を241フレームから480フレーム480Fまでの区間で変更する。また、
図1の映像処理方法は同じ方法でコンテンツ映像の視覚条件を481フレームから720フレームまでの区間で変更させる。したがって、視聴者は4秒ごとに無意識的に瞬いてもよい。
【0044】
図12を参照すると、
図11のグラフによってコンテンツ映像の視覚条件を変更した時、視聴者の平均瞬きの回数が約5.5%上昇されたことがわかる。すなわち、
図1の映像処理方法が適用されなかった一般的なゲーム映像(すなわち、ゲーム画面)を視聴した視聴者グループは平均分当り7.2回、瞬くが、
図1の映像処理方法が適用されたゲーム映像(すなわち、アルゴリズムが適用されたゲーム画面)を視聴した視聴者グループは平均分当り7.6回、瞬く。したがって、
図1の映像処理方法によると視聴者が無意識的に瞬くことになるので、視聴者の眼球乾燥症および視力低下の予防効果が期待される。
【0045】
一実施例において、
図1の映像処理方法は映像処理装置によって行われてもよい。例えば、
図1の映像処理方法は映像処理装置に別途に備わった変調部を通じて行われてもよい。すなわち、
図1の映像処理方法がアルゴリズム形態で映像処理装置のメモリーに保存されて、変調部はメモリーに保存されたアルゴリズムに基づいてコンテンツ映像110の視覚条件を変更してもよい。前記変調部およびメモリーは例えば、表示装置のグラフィックカード、携帯電話のアプリケーションプロセッサ(application processor;AP)、または、表示パネルのドライブIC内に配置されてもよい。また、変調部およびメモリーはフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate Array;FPGA)基板に配置されて、FPGAが別途に映像処理装置に装着されてもよい。しかしながら、
図1の映像処理方法を具現する方法が前記列挙された例によって制限されるのではない。
【0046】
一実施例において、
図1の映像処理方法は映像処理装置で判読可能な保存媒体に保存されてもよい。この場合、映像処理装置の制御部は保存媒体において、
図1の映像処理方法を読み取りして
図1の映像処理方法を具現してもよい。保存媒体はSSD、HDD、CD、DVD、ブルーレイディスク、メモリーカード、USBメモリーなどを含んでもよい。
【0047】
上述したように、
図1の映像処理方法は既設定された変更時点ごとにコンテンツ映像の視覚条件を不連続的に変更してもよい。コンテンツ映像の視覚条件は変更時点以前のフレームまで一定に維持されてもよいし、通常人の目によって区別されないように微細に変更されてもよい。また、コンテンツ映像は大きく歪曲されない場合もある。また、コンテンツ映像の視覚条件は変更時点ごとに不連続的に変更されてもよい。また、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬きしてもよい。したがって、
図1の映像処理方法によれば、視聴者は長時間コンテンツを視聴しても目が疲れず、視聴者の眼球乾燥症および視力低下の予防効果が期待される。
【0048】
図13は本発明の実施例に係る映像処理方法を示す手順図であり、
図14は
図13の映像処理方法によって同調映像がコンテンツ映像に合成される一例を示す映像であり、
図15〜
図17は
図13の映像処理方法によって同調映像の視覚条件が変更される例をフレームごとに示す映像である。
【0049】
図13〜
図17を参照すると、
図13の映像処理方法はコンテンツ映像310を受信(S210)して、通常人の目に認識されないように同調映像320の階調値を調節(S220)して、調節された階調値を有する同調映像320をコンテンツ映像310に合成(S230)して、同調映像320が合成されたコンテンツ映像330(すなわち、合成映像)を映像表示部に出力(S240)して、既設定された周期で繰り返される変更時点ごとに、変更時点以後フレームFm+1同調映像320の視覚条件を変更時点以前のフレームFm同調映像320の視覚条件から通常人の目によって互いに区別されるように変更(S250)させてもよい。
【0050】
図13の映像処理方法はコンテンツ映像310を受信してもよい。コンテンツ映像310はコンテンツを構成する映像であってもよく、静止映像および/または、動画を含んでもよい。コンテンツ映像310は映像データを含んでもよい。映像データはコンテンツ映像310に対するデジタルおよび/または、アナログ信号を含んでもよい。映像データは例えば、sRGB、scRGB、xvYCC、YCbCr、CIELAB、CIE−XYZなどのようなデジタル信号を含んでもよい。映像データは多様な方法で受信されてもよい。例えば、映像データは放送ネットワークを通じて放送局から受信されたりインターネットを通じて外部サーバーから受信されてもよい。また、映像データは各種保存媒体(例えば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、シーディ、ディブイディ、ブルーレイディスク、メモリーカード、USBメモリーなど)から受信されてもよい。
【0051】
図13の映像処理方法は同調映像320をコンテンツ映像310に同調(または、合成)させてもよい。同調映像320は人の目を刺激して、視聴者が無意識的に瞬きするよう促してもよい。同調映像320は視聴者が無意識的に瞬くように心理的安定感を与える映像が用いられてもよい。例えば、
図14に図示されたように、同調映像320は人の目が閉じられた映像であってもよい。視聴者は人の目が閉じられた映像を見て、無意識的に瞬きすることがある。また、同調映像320は人に心理的安定感を与える色彩、絵、風景など多様な映像で構成されてもよく、静止映像を含んでもよい。
【0052】
一実施例において、同調映像320は人の目に認識されないようにコンテンツ映像310に合成されてもよい。合成映像330はコンテンツ映像310と互いに区別されないことがある。例えば、
図13の映像処理方法は同調映像320の階調値をコンテンツ映像310の階調値に基づいて調節(S220)して、調節された階調値を有する同調映像320をコンテンツ映像310に合成(S230)してもよい。同調映像320は調節された階調値を有するので、同調映像320は合成映像330として認識されないこともある。視聴者は同調映像320の存在を認識できないこともある。例えば、同調映像320は低く調節された階調値を有してもよい。もし、同調映像320が高く調節された階調値を有する場合、コンテンツ映像310と同調映像320は一つの画面で互いに重なってみられてもよい。この場合、同調映像320は常に視認されて、視聴者はコンテンツを集中して視聴できない。しかしながら、同調映像320が低く調節された階調値を有する場合、同調映像320は合成映像330に存在する残像として認識されてもよく、合成映像330とコンテンツ映像310は互いに区別されない可能性もある。したがって、同調映像320の階調値は合成映像330がコンテンツ映像310と区別されないように低く調節される必要がある。一実施例において、
図13の映像処理方法は同調映像320の階調値をコンテンツ映像310の階調値に基づいて調節されてもよい。例えば、特定フレームにおいてコンテンツ映像310のR階調値が100、G階調値が200およびB階調値が100であり、同調映像320の初期R階調値が50、G階調値が40およびB階調値が30である場合、
図13の映像処理方法は同調映像320のR階調値を5に(すなわち、50/10=5)、G階調値を8に(すなわち、40/5=8)およびB階調値を3に(すなわち、30/10=3)それぞれ調節して、調節された階調値を有する同調映像320をコンテンツ映像310と合成してもよい。この場合、同調映像320と合成されたコンテンツ映像330(すなわち、合成映像)のR階調値は105、G階調値は208およびB階調値は103であってもよい。合成映像330とコンテンツ映像310の階調値の差異は通常人の目によって簡単に区別されない可能性もあり、視聴者は合成映像330とコンテンツ映像310を同一な映像として認識してもよく、合成映像330を残像形態の同調映像320を含むコンテンツ映像310として認識してもよい。すなわち、人は100のR階調値と105のR階調値の差を認識できない場合もあって、200のG階調値と208のG階調値の差を認識できない場合もあって、100のB階調値と103のB階調値の差を認識できないこともある。ただし、これは一つの実施例に過ぎず、同調映像320が人の目に認識されないようにコンテンツ映像310に合成される方法は特に制限されない。一実施例において、同調映像320はフレームごとにコンテンツ映像310に合成されてもよい。例えば、映像表示部に表示されるコンテンツ映像310が動画を含む場合、コンテンツ映像310はフレームごとに相異なった映像を含んでもよい。同調映像320はフレームごとに異なったコンテンツ映像310にそれぞれ合成されてもよく、人の目に認識されないように合成されてもよい。したがって、視聴者は同調映像320の合成にもかかわらず、コンテンツに集中することができる。
【0053】
図13の映像処理方法は合成映像330を映像表示部に出力してもよい。例えば、
図13の映像処理方法は同調映像320をコンテンツ映像310に同調して合成映像データを生成して、合成映像データを映像表示部に出力してもよい。一実施例において、コンテンツ映像310が動画を含む場合、同調映像320はフレームごとにコンテンツ映像310にそれぞれ合成されて、フレームごとに同調映像320がコンテンツ映像310に合成されて合成映像データが生成されて、合成映像データが映像表示部に出力されてもよい。また、動画形態の合成映像330が映像表示部に表示されてもよい。上述したように視聴者は合成映像330とコンテンツ映像310の差を容易に認識することができないので、視聴者は安定的にコンテンツに集中することができる。
【0054】
図13の映像処理方法は、既設定された周期で繰り返される各変更時点に基づいて、変更時点以後フレームFm+1同調映像320の視覚条件を変更時点以前のフレームFm−1同調映像320の視覚条件から通常人の目によって互いに区別されるように変更(S250)させてもよい。同調映像320の視覚条件は同調映像320の色、色温度、輝度または、ガンマ指数を含んでもよい。
【0055】
一実施例において、
図13の映像処理方法は同調映像320の視覚条件を変更時点以前のフレームFmまで第1視覚条件レベルで微細に連続的に変更させて変更時点以後フレームFm+1における同調映像320の視覚条件を不連続的に変更させてもよい。この場合、同調映像320の視覚条件は
図2に図示されたグラフと実質的に同一に変更されてもいいので、重複される説明は省略する。
図13の映像処理方法はコンテンツ映像310の視覚条件は変更しなくて、同調映像320の視覚条件を変更するので、コンテンツ映像310の歪曲を最小化することができる。
図13の映像処理方法によると、変更時点以前のフレームFmまで同調映像320は合成映像330で徐々に鮮明になってもよく、変更時点以後フレームFm+1で同調映像320は合成映像330から瞬間的に消えてもよい。変更時点以前のフレームFm同調映像320と変更時点以後フレームFm+1の同調映像320の視覚条件の変化は視聴者の目で瞬間的に感知されるので、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬いてもよい。
【0056】
一実施例において、
図13の映像処理方法は同調映像320の視覚条件を変更時点以前のフレームFmまで第1視覚条件レベルで一定に維持させて変更時点以後フレームFm+1に同調映像320の視覚条件を不連続的に変更させてもよい。この場合、同調映像320の視覚条件は
図3に図示されたグラフと実質的に同一に変更されることがあるので、重複された説明は省略する。
図13の映像処理方法はコンテンツ映像310の視覚条件は変更せず、同調映像320の視覚条件を変更するので、コンテンツ映像310の歪曲を最小化してもよい。
図13の映像処理方法によると、変更時点Fmを基準として同調映像320の視覚条件は反転してもよい。例えば、同調映像320は第1変更時点以前のフレームまで第1視覚条件レベルを有してもよく、第1変更時点を基準として第1変更時点以後フレームにおいて第1視覚条件レベルから第2視覚条件レベルに変更されてもよい。視聴者は第1変更時点において同調映像320の存在を瞬間的に認識してもよい。すなわち、人の目を閉じた姿が瞬間的に視認されてもよい。したがって、視聴者は変更時点Fmごとに無意識的に瞬いてもよい。
【0057】
一実施例において、
図13の映像処理方法は同調映像320の視覚条件を変更時点以前のフレームFmまで第1視覚条件レベルで一定に維持させて変更時点以後フレームFm+1で同調映像320の視覚条件を瞬間的に大きく変更させて、その後フレームFm+2で、同調映像320が人の目に認識されないように視覚条件を復帰させてもよい。この場合、同調映像320の視覚条件は
図4に図示されたグラフと実質的に同一に変更されることがあるので、重複する説明は省略する。
図13の映像処理方法はコンテンツ映像310の視覚条件を変更せず、同調映像320の視覚条件を変更するので、コンテンツ映像310の歪曲を最小化してもよい。
図13の映像処理方法によると、同調映像320の視覚条件は変更時点以後フレームFm+1において大きく変更されてもよい。例えば、
図15に図示されたように、変更時点以前のフレームFm(すなわち、第mフレーム)まで同調映像320は人の目に認識されないようにコンテンツ映像310に合成されて表示されてもよい。したがって、映像表示部に表示される合成映像330は同調映像320を微細な残像形態で含んでもよい。
図16に図示されたように、変更時点以後フレームFm+1(すなわち、第m+1フレーム)で同調映像320の視覚条件が大きく変更されてもよい。すなわち、同調映像320の色、色温度、輝度または、ガンマ指数が大きく変更されるので、第m+1フレームFm+1で同調映像320は合成映像340で瞬間的に鮮明に視認されてもよい。第m+1フレームFm+1で同調映像320の視覚条件変化は視聴者の目を刺激するので、視聴者は変更時点を基準として無意識的に瞬いてもよい。第m+2フレームFm+2で、
図17に図示されたように、同調映像320の視覚条件は再び通常人の目に認識されないように変更されることができて、同調映像320は合成映像350で認識されなくてもよいし、残像形態でかすかに視認されてもよい。鮮明な同調映像320を含む合成映像340は第m+1フレームFm+1のみにおいて瞬間的に表示されるので、第m+2フレームFm+2から視聴者は再びコンテンツ映像310を安定的に視聴することができる。したがって、
図13の映像処理方法によると、瞬間的に表示される合成映像340により視聴者の目が大きく刺激されるので、視聴者は変更時点ごとに簡単に瞬いてもよい。
【0058】
一実施例において、
図13の映像処理方法は映像処理装置によって行われてもよい。例えば、
図13の映像処理方法は映像処理装置に別途に備わった変調部を通じて行われてもよい。すなわち、
図13の映像処理方法がアルゴリズム形態で映像処理装置のメモリーに保存されて、変調部はメモリーに保存されたアルゴリズムに基づいて同調映像320の視覚条件を変更してもよい。前記変調部およびメモリーは例えば、表示装置のグラフィックカード、携帯電話のアプリケーションプロセッサ(application processor;AP)、または、表示パネルのドライブIC内に配置されてもよい。また、変調部およびメモリーはFPGA基板に配置されて、FPGAが別途に映像処理装置に装着されてもよい。しかしながら、
図13の映像処理方法を具現する方法は、前記列挙された例によって制限されない。
【0059】
一実施例において、
図13の映像処理方法は映像処理装置で判読可能な保存媒体に保存されてもよい。この場合、映像処理装置の制御部は保存媒体で
図13の映像処理方法を読み取りして
図13の映像処理方法を具現してもよい。保存媒体はSSD、HDD、CD、DVD、ブルーレイディスク、メモリーカード、USBメモリーなどを含んでもよい。
【0060】
上述したように、
図13の映像処理方法は同調映像320をコンテンツ映像310に合成してもよい。同調映像320は人の目に認識されないように残像の形態でコンテンツ映像310に合成されることができて、同調映像320の視覚条件は既設定された周期(例えば、通常人の望ましい瞬きの周期)で繰り返される変更時点ごと以前のフレームまで一定に維持されてもよいし、人の目に認識されないように微細に変更されてもよい。また、表示される合成映像330はコンテンツ映像310から大きく歪曲されないこともある。また、同調映像320の視覚条件は変更時点ごとに不連続的に変更されてもよい。また、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬きしてもよい。したがって、
図13の映像処理方法によれば、視聴者が長時間コンテンツを視聴しても目が疲れず、視聴者の眼球乾燥症および視力低下の予防効果が期待される。
【0061】
図18は本発明の実施例に係る映像処理装置を示すブロック図である。
【0062】
図18を参照すると、映像処理装置400はコンテンツ映像を外部から受信する映像受信部410、コンテンツ映像の視覚条件を変更する変調部435、変更時点および視覚条件の変更方法を保存するメモリー433、およびコンテンツ映像を映像表示部470に出力する映像出力部450を含んでもよい。
【0063】
映像処理装置400は外部から受信したコンテンツ映像を処理して映像表示部470に出力する電子機器であってもよい。例えば、映像処理装置400はTV、セットオブボックス、携帯電話、ノートブック、タブレットPC、デスクトップ、電子本、ゲーム機などのような電子機器であってもよい。
【0064】
映像受信部410は外部からコンテンツ映像の映像データを受信してもよい。例えば、映像受信部410は放送ネットワークを通じて放送局から映像データを受信してもよいし、インターネットを通じて外部サーバーから映像データを受信してもよい。また、各種保存媒体(例えば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、シーディ、ディブイディ、ブルーレイディスク、メモリーカード、USBメモリーなど)から映像データを受信してもよい。もし映像受信部410が放送ネットワークを通じて映像データを受信する場合、映像受信部410は例えば、放送ネットワークアダプタを含んでもよい。もし映像受信部410がインターネットを通じて外部サーバーから映像データを受信する場合には、映像受信部410は例えば、インターネットネットワークアダプタを含んでもよい。もし映像受信部410が各種保存媒体から映像データを受信する場合には、映像受信部410は例えば、保存媒体と接続されるインターフェースを含んでもよい。
【0065】
変調部435は映像受信部410から受信されたコンテンツ映像の視覚条件を既設定された周期で繰り返される変更時点を基準として変更してもよい。コンテンツ映像の視覚条件はコンテンツ映像の色、色温度、輝度、ガンマ指数などを含んでもよい。変更時点は通常人の瞬きの周期で繰り返されて、例えば、通常人の望ましい瞬きの周期は約4秒であってもよい。一実施例において、変調部435は変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件を微細かつ連続的に変更して変更時点以後フレームにおけるコンテンツ映像の視覚条件を不連続的に変更してもよい。変更時点以前のフレームコンテンツ映像の視覚条件と変更時点以後フレームコンテンツ映像の視覚条件は通常人の目によって互いに区別できる。変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件は微細に変更されるので視聴者はその変化を感知できない。しかしながら、変更時点を基準としてコンテンツ映像の視覚条件は不連続的に変更されるので、変更時点において視聴者はその変化を感知してもよい。したがって、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬きしてもよい。他の実施例において、変調部435は変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件を一定に維持させて変更時点以後フレームにおけるコンテンツ映像の視覚条件を不連続的に変更してもよい。また他の実施例において、変調部435は変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件を一定に維持させて変更時点以後フレームにおけるコンテンツ映像の視覚条件を大きく変更させて、その後フレームにおいて、再びコンテンツ映像の視覚条件を一定に維持させてもよい。すなわち、コンテンツ映像の視覚条件が変更時点を基準として不連続的に変更されるので、視聴者は変更時点ごとに視覚条件の不連続的な変化を感知できて、視聴者は変更時点ごとに瞬きしてもよい。コンテンツ映像の視覚条件の変更方法は
図2〜
図4に図示されたグラフと実質的に同一であるので、重複する説明は省略する。
【0066】
一実施例において、変調部435はコンテンツ映像の視覚条件を変更するためにコンテンツ映像の映像データを変調してもよい。例えば、変調部435は変更時点以後のフレームの映像データを変調して変調映像データを生成してもよい。変調映像データは変更された視覚条件を有するコンテンツ映像に対する映像データであってもよい。変調部435は映像受信部410からコンテンツ映像に対する映像データを受信してもよく、コンテンツ映像に対する映像データを変調して映像出力部450に送信してもよい。したがって、変調部435は映像受信部410および映像出力部450とそれぞれ接続されてもよい。
【0067】
メモリー433はコンテンツ映像の視覚条件変更方法および変更時点に関する情報を保存してもよい。例えば、コンテンツ映像の視覚条件変更方法はアルゴリズム形態で保存されてもよく、変調部435は前記アルゴリズムを読み取ってコンテンツ映像の視覚条件を既設定された変更時点を基準として変更してもよい。メモリー433は例えば、EPROM(Erasable Programmable Read−Only memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only memory)、フラッシュメモリ(Flash memory)、PRAM(Phase Change Random Access Memory)、RRAM(登録商標)(Resistance Random Access Memory)、NFGM(Nano Floating Gate memory)、PoRAM(Polymer Random Access Memory)、MRAM(Magnetic random Access memory)、FRAM(登録商標)(Ferroelectric random Access memory)等と同様の非揮発性メモリーおよび/またはDRAM(Dynamic Random Access memory)、SRAM(Static random Access memory)、モバイルDRAMなどのような揮発性メモリーを含んでもよい。
【0068】
一実施例において、映像処理装置400は変調部435およびメモリー433を制御して、映像受信部410から受信された映像データを処理する制御部をさらに含んでもよい。制御部は特定計算または、タスク(task)を行うことによって変調部435およびメモリー433の全般的な動作を制御してもよく、映像受信部410から受信された映像データまたは、変調部435から受信された変調映像データを定めた時間に合わせて映像出力部450に送信してもよい。制御部は例えば、マイクロプロセッサ(micro processor)、中央処理装置(central processing unit;CPU)等を含むが、それに限定されない。
【0069】
一実施例において、変調部435、メモリー433および制御部は一つのプロセスモジュール430を構成してもよい。例えば、プロセスモジュール430はFPGAで具現されて映像処理装置400に装着されてもよい。
【0070】
映像出力部450は変調部435から受信した映像データを映像表示部470に出力してもよい。映像データ出力部450は映像表示部470と接続されるインターフェースを含んでもよい。一実施例において、映像出力部450は映像データを映像表示部470に直接出力してもよい。この場合、映像出力部450は映像表示部470と電気的に接続されてもよい。他の実施例において、映像出力部450は映像データを他の電子機器に出力してもよい。この場合、映像データは他の電子機器を経て最終的に映像表示部470に出力されてもよい。
【0071】
映像表示部470は映像データに基づいてコンテンツ映像を表示してもよい。映像表示部470は表示パネルを含んでもよい。映像表示部470と映像処理装置400は一つの電子機器で構成されてもよいし、映像表示部470は映像処理装置400と分離して別個の電子機器で構成されてもよい。
【0072】
上述したように、映像処理装置400はコンテンツ映像の視覚条件を既設定された周期で繰り返される変更時点ごとに変更させる変調部435を含んでもよい。変調部435はメモリー433に保存された映像処理方法に基づいてコンテンツ映像の視覚条件を変更してもよい。変調部435はコンテンツ映像の視覚条件を変更時点以前のフレームまで一定に維持させてもよいし、人の目に認識されないように微細に変更してもよい。それに、原本コンテンツ映像と類似のコンテンツ映像が表示されてもよい。また、変調部435はコンテンツ映像の視覚条件を変更時点以後フレームに不連続的に変更させてもよい。それに、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬きしてもよい。したがって、視聴者が長時間コンテンツを視聴しても目が疲れにくく、映像処理装置400は視聴者の眼球乾燥症および視力低下を効果的に予防してもよい。
【0073】
図19は本発明の他の実施例に係る映像処理装置を示すブロック図である。
【0074】
図19を参照すると、映像処理装置500はコンテンツ映像を外部から受信する映像受信部510、コンテンツ映像の視覚条件を変更する変調部535、視覚条件の変更時点および視覚条件の変更方法を保存するメモリー533、およびコンテンツ映像を映像表示部570に出力する映像出力部550を含んでもよい。映像処理装置500の変調部535を除いた残り構成要素は
図18の映像処理装置400と実質的に同一なのでこれに対する詳細な説明は省略する。
【0075】
変調部535はコンテンツ映像の視覚条件を、既設定された周期で繰り返される変更時点を基準として変更してもよい。コンテンツ映像の視覚条件はコンテンツ映像の色、色温度、輝度、ガンマ指数などを含んでもよい。変更時点は通常人の望ましい瞬きの周期で繰り返されて、例えば、通常人の望ましい瞬きの周期は約4秒であってもよい。一実施例において、変調部535は変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件を微細かつ連続的に変更して変更時点以後フレームにコンテンツ映像の視覚条件を不連続的に変更してもよい。他の実施例において、変調部535は変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件を一定に維持させて変更時点以後フレームにコンテンツ映像の視覚条件を不連続的に変更してもよい。また他の実施例において、変調部535は変更時点以前のフレームまでコンテンツ映像の視覚条件を一定に維持させて変更時点以後フレームにコンテンツ映像の視覚条件を大きく変更させて、その後フレームにおいて、再びコンテンツ映像の視覚条件を一定に維持させてもよい。コンテンツ映像の視覚条件の変更方法は
図2〜
図4に図示されたグラフと実質的に同一なので、重複する説明は省略する。
【0076】
一実施例において、変調部535はコンテンツ映像の視覚条件を変更するために映像表示部570の制御信号を生成してもよい。すなわち、変調部535はコンテンツ映像の映像データを変調せず、映像表示部570を直接制御することができる。例えば、変調部535はコンテンツ映像の視覚条件として、コンテンツ映像の輝度または、ガンマ指数を変更してもよい。この場合、変調部535はメモリー533に保存された視覚条件の変更方法および変更時点に基づいて、映像表示部570の制御信号を周期的に生成してもよい。コンテンツ映像の輝度または、ガンマ指数はコンテンツ映像の映像データを変調せず、映像表示部570の全体輝度または、ガンマ指数を直接制御して変更されてもよい。例えば、変調部535は変更時点以前のフレームまで映像表示部570の全体輝度または、ガンマ指数を微細に変更させて変更時点以後フレームに映像表示部570の全体輝度または、ガンマ指数を不連続的に変更させてもよい。この場合、変調部535は映像受信部510または、映像出力部550と接続されないことがある。変調部535は映像表示部570と接続されて、変調部535において生成された制御信号は映像表示部570に直接伝達されてもよいし、別途の制御部を経て映像表示部570に伝達されてもよい。
【0077】
一実施例において、変調部535およびメモリー533は一つのプロセスモジュール530を構成してもよい。例えば、プロセスモジュール530は映像表示部570の駆動回路に備わってもよい。
【0078】
上述したように、映像処理装置500はコンテンツ映像の視覚条件を既設定された周期で繰り返される変更時点ごとに変更させる変調部535を含んでもよい。変調部535はコンテンツ映像の映像データを変更せず、映像表示部570を直接制御してコンテンツ映像の視覚条件を変更してもよい。その結果、視聴者の眼球乾燥症および視力低下を効果的に予防する映像処理方法が簡単に実現されてもよい。
【0079】
本発明の実施例に係る映像処理方法はコンテンツ映像または、同調映像の視覚条件を既設定された周期で繰り返される変更時点を基準として不連続的に変更することによって、変更時点ごとに視聴者の目を刺激できる。その結果、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬いてもよい。また、映像処理方法は同調映像を人の目に認識されないように残像の形態でコンテンツ映像に合成してもよい。その結果、合成映像はコンテンツ映像から大きく歪曲されない場合がある。したがって、本発明の実施形態に係る映像処理方法によれば、視聴者は長時間コンテンツを視聴しても、目が疲れず、視聴者の眼球乾燥症および視力低下の予防効果が期待される。
【0080】
本発明の実施例に係る表示装置はコンテンツ映像の視覚条件を既設定された周期で繰り返される変更時点を基準として不連続的に変更させる変調部を含んでもよい。変調部は変更時点ごとにコンテンツ映像の視覚条件を不連続的に変更してもよい。したがって、視聴者は変更時点ごとに無意識的に瞬いてもよく、表示装置は視聴者の眼球乾燥症および視力低下を予防することができる。
【0081】
以上、本発明の実施例に係る映像処理方法およびそれを行う映像処理装置に対し図面を参照して説明したが、前記説明は例示的なものとして本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で当該技術分野における通常の知識を持った者によって修正および変更されるはずである。