特開2015-225473(P2015-225473A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-225473車載情報システム及びその情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-225473(P2015-225473A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】車載情報システム及びその情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/34 20060101AFI20151117BHJP
   G06F 11/32 20060101ALI20151117BHJP
【FI】
   G06F11/34 B
   G06F11/32 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-109539(P2014-109539)
(22)【出願日】2014年5月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093861
【弁理士】
【氏名又は名称】大賀 眞司
(74)【代理人】
【識別番号】100129218
【弁理士】
【氏名又は名称】百本 宏之
(72)【発明者】
【氏名】土田 元
(72)【発明者】
【氏名】松原 大典
(72)【発明者】
【氏名】鶴巣 亨輔
(72)【発明者】
【氏名】永井 靖
(72)【発明者】
【氏名】澤尻 晴彦
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GA12
5B042GB01
5B042GB09
5B042MA08
5B042MA13
5B042MA14
5B042MC09
5B042MC40
5B042NN09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車載端末と携帯端末及びサーバで共通に管理できる情報をログとして保存することにより、障害箇所を特定する。
【解決手段】車載端末10と携帯端末20は、要求と第1の識別子とを授受すると共に第1の識別子をバッファに保存し、携帯端末は、要求をサーバ41に送信し、サーバは、要求に第1の識別子が有る場合、第1の識別子をバッファに保存し、要求に第1の識別子が無い場合、第2の識別子を生成し、事象が発生したことを条件に、メッセージを生成して、第2の識別子と共にバッファに保存し、バッファに第1の識別子が存在する場合、第1の識別子とメッセージを携帯端末に転送し、バッファに第1の識別子が無い場合、メッセージを携帯端末に転送し、携帯端末は、応答に付加された情報をバッファに保存して、応答を車載端末に転送し、車載端末は、応答に付加された情報をバッファに保存して、メッセージを表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載端末と携帯端末及び1以上のサーバとが相互に通信可能に接続される車載情報システムであって、
前記車載端末は、
前記サーバへ要求を送信する場合、前記要求で規定される一連のトランザクションを識別する第1のトランザクション識別子を生成し、前記生成した第1のトランザクション識別子を含む車載用ログを車載用ログバッファに保存することを条件に、前記第1のトランザクション識別子を含む前記要求を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末から転送された応答を受信した場合、前記受信した応答に付加された情報のうち保存対象の車載用ログを前記車載用ログバッファに保存することを条件に、前記受信した応答に付加された情報のうち表示対象の情報を出力し、
前記携帯端末は、
前記車載端末から前記要求を受信した場合、前記受信した要求に付加された第1のトランザクション識別子を含む携帯用ログを携帯用ログバッファに保存することを条件に、前記要求を前記サーバに送信し、
前記サーバから応答を受信した場合、前記受信した応答に付加された情報のうち保存対象の情報を含む携帯用ログを前記携帯用ログバッファに保存することを条件に、前記受信した応答を前記車載端末に転送し、
前記サーバのうちいずれかのサーバは、
前記携帯端末から前記要求を受信した場合、前記受信した要求に前記第1のトランザクション識別子が付加されていることを条件に、前記第1のトランザクション識別子を含むサーバ用ログをサーバ用ログバッファに保存し、前記受信した要求に前記第1のトランザクション識別子が付加されていないことを条件に、前記受信した要求で規定される一連のトランザクションを識別する第2のトランザクション識別子を生成し、前記受信した要求に従って処理を実行する過程で、第1の事象が発生したことを検知したことを条件に、前記事象の内容を表示するための第1のメッセージと前記第2のトランザクション識別子に関連した情報をコード化した第1のメッセージコードを生成し、前記生成した第2のトランザクション識別子と前記生成した第1のメッセージ及び第1のメッセージコードを含むサーバ用ログを前記サーバ用ログバッファに保存し、
前記携帯端末に応答を送信する場合、前記サーバ用ログバッファに前記第1のトランザクション識別子を含むサーバ用ログが存在することを条件に、前記第1のトランザクション識別子と前記第1のメッセージ及び前記第1のメッセージコードとを含む応答を前記携帯端末に転送し、前記サーバ用ログバッファに前記第1のトランザクション識別子を含むサーバ用ログが存在しないことを条件に、前記第1のメッセージと前記第1のメッセージコードを含む応答を前記携帯端末に転送することを特徴とする車載情報システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車載情報システムであって、
前記サーバのうちいずれかのサーバは、
前記車載端末へ配信用データを配信する場合、前記配信の処理を識別する第3のトランザクション識別子を生成し、前記生成した第3のトランザクション識別子を含むサーバ用ログを前記サーバ用ログバッファに保存し、且つ、前記配信の処理を実行する過程で、第2の事象の発生を検知したことを条件に、前記事象の内容を表示するための第2のメッセージと前記第3のトランザクション識別子に関連した情報をコード化した第2のメッセージコードを生成し、前記生成した第3のトランザクション識別子と前記生成した第2のメッセージ及び第2のメッセージコードを含むサーバ用ログを前記サーバ用ログバッファに保存し、前記生成した第2のメッセージ及び第2のメッセージコードと前記配信用データとを含む情報を前記携帯端末に転送し、
前記携帯端末は、
前記サーバから前記第2のメッセージ及び前記第2のメッセージコードと前記配信用データとを含む情報を受信した場合、前記配信の処理を識別する第4のトランザクション識別子を生成し、前記生成した第4のトランザクション識別子と前記サーバから受信した前記第2のメッセージ及び前記第2のメッセージコードとを含む携帯用ログを前記携帯用ログバッファに保存すると共に、前記受信した情報を前記車載端末に送信し、
前記車載端末は、
前記携帯端末から前記第2のメッセージと前記第2のメッセージコードと前記配信用データ及び前記第4のトランザクション識別子を含む情報を受信した場合、前記受信した情報のうち前記第2のメッセージと前記第2のメッセージコード及び前記含む第4のトランザクション識別子を含む車載用ログを前記車載用ログバッファに保存すると共に、前記受信した情報のうち前記第2のメッセージ及び前記第2のメッセージコードを出力することを特徴とする車載情報システム。
【請求項3】
請求項1に記載の車載情報システムであって、
前記車載用ログと前記携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として、前記検索対象の中に存在するログを管理するログ管理サーバを有し、
前記ログ管理サーバは、
前記検索対象の中に前記第1のメッセージコードが記録されたログが存在する場合、前記第1のトランザクション識別子で特定されるログを前記検索対象の中から抽出し、前記抽出されたログの時刻情報に従って前記抽出されたログのシーケンスを作成し、前記作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示することを特徴とする車載情報システム。
【請求項4】
請求項1に記載の車載情報システムであって、
前記車載用ログと前記携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として、前記検索対象の中に存在するログを管理するログ管理サーバを有し、
前記ログ管理サーバは、
前記検索対象の中に前記第1のメッセージコードが記録されたログが存在する場合、前記第1のトランザクション識別子で特定されるログと前記第1のメッセージコードに関連付した前記第2のトランザクション識別子で特定されるログとを前記検索対象の中から抽出し、前記抽出されたログの時刻情報に従って前記抽出されたログのシーケンスを作成し、前記作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示することを特徴とする車載情報システム。
【請求項5】
請求項2に記載の車載情報システムであって、
前記車載用ログと前記携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として、前記検索対象の中に存在するログを管理するログ管理サーバを有し、
前記ログ管理サーバは、
前記検索対象の中に前記第2のメッセージコードが記録されたログが存在する場合、前記第2のメッセージコードに関連した前記第3のトランザクション識別子で特定されるログ及び前記第4のトランザクション識別子で特定されるログを前記検索対象の中から抽出し、前記抽出されたログの時刻情報に従って前記抽出されたログのシーケンスを作成し、前記作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示することを特徴とする車載情報システム。
【請求項6】
車載端末と携帯端末及び1以上のサーバとが相互に通信可能に接続される車載情報システムの情報処理方法であって、
前記車載端末が、前記サーバへ要求を送信する場合、前記要求で規定される一連のトランザクションを識別する第1のトランザクション識別子を生成し、前記生成した第1のトランザクション識別子を含む車載用ログを車載用ログバッファに保存することを条件に、前記第1のトランザクション識別子を含む前記要求を前記携帯端末に送信するステップと、
前記携帯端末が、前記車載端末から前記要求を受信した場合、前記受信した要求に付加された第1のトランザクション識別子を含む携帯用ログを携帯用ログバッファに保存することを条件に、前記要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバのうちいずれかのサーバが、前記携帯端末から前記要求を受信した場合、前記受信した要求に前記第1のトランザクション識別子が付加されていることを条件に、前記第1のトランザクション識別子を含むサーバ用ログをサーバ用ログバッファに保存し、前記受信した要求に前記第1のトランザクション識別子が付加されていないことを条件に、前記受信した要求で規定される一連のトランザクションを識別する第2のトランザクション識別子を生成し、前記受信した要求に従って処理を実行する過程で、第1の事象が発生したことを検知したことを条件に、前記事象の内容を表示するための第1のメッセージと前記第2のトランザクション識別子に関連した情報をコード化した第1のメッセージコードを生成し、前記生成した第2のトランザクション識別子と前記生成した第1のメッセージ及び第1のメッセージコードを含むサーバ用ログを前記サーバ用ログバッファに保存するステップと、
前記サーバのうちいずれかのサーバが、前記携帯端末に応答を送信する場合、前記サーバ用ログバッファに前記第1のトランザクション識別子を含むサーバ用ログが存在することを条件に、前記第1のトランザクション識別子と前記第1のメッセージ及び前記第1のメッセージコードとを含む応答を前記携帯端末に転送し、前記サーバ用ログバッファに前記第1のトランザクション識別子を含むサーバ用ログが存在しないことを条件に、前記第1のメッセージと前記第1のメッセージコードを含む応答を前記携帯端末に転送するステップと、
前記携帯端末が、前記サーバから前記いずれかの応答を受信した場合、前記受信した応答に付加された情報のうち保存対象の情報を含む携帯用ログを前記携帯用ログバッファに保存することを条件に、前記受信した応答を前記車載端末に転送するステップと、
前記車載端末が、前記携帯端末から転送された応答を受信した場合、前記受信した応答に付加された情報のうち保存対象の車載用ログを前記車載用ログバッファに保存することを条件に、前記受信した応答に付加された情報のうち表示対象の情報を出力するステップと、を有することを特徴とする車載情報システムの情報処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載の車載情報システムの情報処理方法であって、
前記サーバのうちいずれかのサーバが、前記車載端末へ配信用データを配信する場合、前記配信の処理を識別する第3のトランザクション識別子を生成し、前記生成した第3のトランザクション識別子を含むサーバ用ログを前記サーバ用ログバッファに保存し、且つ、前記配信の処理を実行する過程で、第2の事象の発生を検知したことを条件に、前記事象の内容を表示するための第2のメッセージと前記第3のトランザクション識別子に関連した情報をコード化した第2のメッセージコードを生成し、前記生成した第3のトランザクション識別子と前記生成した第2のメッセージ及び第2のメッセージコードを含むサーバ用ログを前記サーバ用ログバッファに保存し、前記生成した第2のメッセージ及び第2のメッセージコードと前記配信用データとを含む情報を前記携帯端末に転送するステップと、
前記携帯端末が、前記サーバから前記第2のメッセージ及び前記第2のメッセージコードと前記配信用データとを含む情報を受信した場合、前記配信の処理を識別する第4のトランザクション識別子を生成し、前記生成した第4のトランザクション識別子と前記サーバから受信した前記第2のメッセージ及び前記第2のメッセージコードとを含む携帯用ログを前記携帯用ログバッファに保存すると共に、前記受信した情報を前記車載端末に送信するステップと、
前記車載端末が、前記携帯端末から前記第2のメッセージと前記第2のメッセージコードと前記配信用データ及び前記第4のトランザクション識別子を含む情報を受信した場合、前記受信した情報のうち前記第2のメッセージと前記第2のメッセージコード及び前記含む第4のトランザクション識別子を含む車載用ログを前記車載用ログバッファに保存すると共に、前記受信した情報のうち前記第2のメッセージ及び前記第2のメッセージコードを出力するステップと、を有することを特徴とする車載情報システムの情報処理方法。
【請求項8】
請求項6に記載の車載情報システムの情報処理方法であって、
前記車載用ログと前記携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として、前記検索対象の中に存在するログを管理するログ管理サーバを有し、
前記ログ管理サーバが、前記検索対象の中に前記第1のメッセージコードが記録されたログが存在する場合、前記第1のトランザクション識別子で特定されるログを前記検索対象の中から抽出し、前記抽出されたログの時刻情報に従って前記抽出されたログのシーケンスを作成し、前記作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示するステップを有することを特徴とする車載情報システムの情報処理方法。
【請求項9】
請求項6に記載の車載情報システムの情報処理方法であって、
前記車載用ログと前記携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として、前記検索対象の中に存在するログを管理するログ管理サーバを有し、
前記ログ管理サーバが、前記検索対象の中に前記第1のメッセージコードが記録されたログが存在する場合、前記第1のトランザクション識別子で特定されるログと前記第1のメッセージコードに関連付した前記第2のトランザクション識別子で特定されるログとを前記検索対象の中から抽出し、前記抽出されたログの時刻情報に従って前記抽出されたログのシーケンスを作成し、前記作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示するステップを有することを特徴とする車載情報システムの情報処理方法。
【請求項10】
請求項7に記載の車載情報システムの情報処理方法であって、
前記車載用ログと前記携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として、前記検索対象の中に存在するログを管理するログ管理サーバを有し、
前記ログ管理サーバが、前記検索対象の中に前記第2のメッセージコードが記録されたログが存在する場合、前記第2のメッセージコードに関連した前記第3のトランザクション識別子で特定されるログ及び前記第4のトランザクション識別子で特定されるログを前記検索対象の中から抽出し、前記抽出されたログの時刻情報に従って前記抽出されたログのシーケンスを作成し、前記作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示するステップを有することを特徴とする車載情報システムの情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末と車載端末が連携してサーバへアクセスする車載情報システム及びその情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等の携帯型の通信端末(以下「携帯端末」という)の通信回線を利用して、カーナビゲーション等の車載端末とデータセンタとを接続し、その通信回線を通じて様々なカーナビゲーションに係るサービスを提供するテレマティクスシステムが知られている。
【0003】
また、車載端末又は携帯端末に何らかの障害が発生した場合、車載端末又は携帯端末に格納されているログデータをデータセンタが収集し、データセンタ側でその車載端末又は携帯端末で発生した障害を解析することが行われている。
【0004】
例えば、特許文献1では、クライアントからの要求を受信したWebサーバは、一連の処理を識別するトランザクションID(Identification)を生成し、複数のサーバ間で引き回して、トランザクションIDを含むログを出力し、クライアント端末から画面表示が遅いというクレームを受けた担当者は、「全処理時間が一定時間以上」という条件に該当するログを検索、トランザクションIDによる絞り込み後、どの箇所の処理に時間がかかったかを判別する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−11995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の手法では、例えば、車載端末と携帯端末間の通信で障害が起きた場合、車載端末と携帯端末では、トランザクションIDが発行されていないため、どの処理で障害が発生したかを解析することが困難となる。また、車載端末からサーバへの要求が、サーバへ到達していない場合も、サーバ側では、到達していない要求に関するトランザクションIDを発行することができないので、どの処理で障害が発生したかを解析することが困難となる。
【0007】
本発明の目的は、車載端末と携帯端末及びサーバで共通に管理できる情報を少なくともログとして保存することで、障害箇所を特定するための情報を出力することができる車載情報システム及びその情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は、車載情報システムを構成する車載端末は、サーバへ要求を送信する際に、前記要求で規定される一連のトランザクションを識別する第1のトランザクション識別子を生成して車載用ログバッファに保存し、前記第1のトランザクション識別子を含む前記要求を携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記要求を受信した場合、前記第1のトランザクション識別子を携帯用ログバッファに保存して、前記要求を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記要求を受信した場合、前記受信した要求に前記第1のトランザクション識別子が存在することを条件に、前記第1のトランザクション識別子をサーバ用ログバッファに保存し、前記受信した要求に前記第1のトランザクション識別子が無いことを条件に、前記受信した要求の処理を識別する第2のトランザクション識別子を生成し、事象が発生したことを条件に、前記事象の内容を表示するための第1のメッセージと前記第2のトランザクション識別子に関連した第1のメッセージコードを生成し、前記第2のトランザクション識別子及び第1のメッセージコードを前記サーバ用ログバッファに保存し、応答を送信する場合、前記サーバ用ログバッファに前記第1のトランザクション識別子が存在することを条件に、前記第1のトランザクション識別子と前記第1のメッセージ及び前記第1のメッセージコードとを含む応答を前記携帯端末に転送し、前記サーバ用ログバッファに前記第1のトランザクション識別子が存在しないことを条件に、前記第1のメッセージと前記第1のメッセージコードを含む応答を前記携帯端末に転送し、前記携帯端末は、前記いずれかの応答を受信した場合、前記受信した応答に付加された情報を前記携帯用ログバッファに保存して、前記受信した応答を前記車載端末に転送し、前記車載端末は、前記応答を受信した場合、前記応答に付加された情報を前記車載用ログバッファに保存して、前記第1のメッセージ及び前記第1のメッセージコードを出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、車載端末と携帯端末及びサーバで共通に管理できる情報を少なくともログとして保存することで、障害箇所を特定するための情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る車載情報システムの第1実施例を示す構成図である。
図2】車載端末の構成図である。
図3】携帯端末の構成図である。
図4】APサーバの構成図である。
図5】ログ管理サーバの構成図である。
図6】HMIメッセージコードの構成図である。
図7】第1実施例の処理を説明するためのシーケンス図である。
図8】ログの解析処理を説明するためのシーケンス図である。
図9】ログ解析処理を説明するためのフローチャートである。
図10】ログ解析画面の表示例を示す構成図である。
図11】第2実施例の処理を説明するためのシーケンス図である。
図12】ログ解析処理を説明するためのフローチャートである。
図13】第2実施例におけるログ解析画面の表示例を示す構成図である。
図14】HMIメッセージの他の構成図である。
図15】第3実施例の処理を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
本実施例は、車載端末が生成したトランザクションIDを、データセンタで利用するケースである。
【0012】
図1は、本発明に係る車載情報システムの第1実施例を示す構成図である。図1において、車載情報システムは、テレマティクスシステムとして、車載端末10と、携帯端末20と、データセンタ40を有し、車載端末10と携帯端末20が、端末間ネットワーク60を介して相互に接続され、携帯端末20が、インターネット網70を介してデータセンタ40に接続されると共に、外部サービス71に接続される。インターネット網70は、携帯端末20の通信キャリアが提供するキャリアネットワーク(NW)回線、或いはインターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供するISPネットワークなどで構成される。また、データセンタ40や携帯端末20は、インターネット網70を介して外部サービス71に接続される。外部サービス71は、データセンタ40とは異なるサービスを、インターネット網70を介して携帯端末20や車載端末10に提供する。
【0013】
データセンタ40は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であって、車載端末10と携帯端末20のユーザへサービスを提供するアプリケーション(AP)サーバ群41と、携帯端末20及びアプリケーションサーバ群41からログを収集し、収集したログを格納して管理するログ管理サーバ50から構成され、各アプリケーションサーバ(以下、APサーバと称することがある。)41とログ管理サーバ50が、相互に接続される。なお、アプリケーションサーバ群41とログ管理サーバ50を一つのデータセンタ40内に全て集約して配置する代わりに、複数のデータセンタに分散して配置することもできる。
【0014】
図2は、車載端末の構成図である。図2において、車載端末10は、ユーザの操作による情報を入力する入力部11と、ユーザへ情報の表示を行う表示部12と、車載端末10全体を統括制御する車載端末制御部13と、外部記憶装置であるメモリーカードを識別するメモリーカードインタフェース(IF)14と、携帯端末等の機器と通信する接続インタフェース(IF)15と、車載端末制御部13から出力されるログを格納するログバッファ(車載用ログバッファ)16及び車載端末制御部13上で実行される車載端末アプリ17から構成される。接続インタフェース15は、端末間ネットワーク60を介して携帯端末20に接続される。端末間ネットワーク60は、例えば、ケーブルやIEEE802.15.1、IEEE802.11シリーズ等を用いることができる。
【0015】
車載端末アプリ17は、例えば、カーナビゲーション用アプリケーションプログラムで構成される。車載端末制御部13は、車載端末アプリ17を実行することで、表示部12の画面上にカーナビゲーションの情報を表示することができる。また、車載端末アプリ17は、データセンタ40に対して、要求を送信する際に、要求で規定される一連のトランザクションを一意に識別するためのトランザクションID(第1のトランザクション識別子)として、cTIDを生成し、生成したトランザクションID(cTID)を含む要求を、接続インタフェース15及び端末間ネットワーク60を介して携帯端末20に転送する。この際、車載端末アプリ17は、トランザクションID(cTID)を含む要求を携帯端末20に転送した後、トランザクションID(cTID)を時刻情報と共に送信ログ或いは通信ログとしてログバッファ16に格納する。なお、以下、送信ログや通信ログ、或いはアプリログ等のログをログバッファ16等の記憶媒体に保存する場合には、ログ保存時の時刻情報が含まれていることを前提として、説明する。
【0016】
また、車載端末アプリ17は、事象として、例えば、障害を検知した場合、障害内容を表示するためのHMI(Human Machine Interface)メッセージ及び障害内容等の情報をコード化したHMIメッセージコードを生成し、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むアプリログをログバッファ16に保存する。
【0017】
図3は、携帯端末の構成図である。図3において、携帯端末20は、ユーザの操作による情報を入力する入力部21と、ユーザへ情報の表示を行う表示部22と、携帯端末20全体を統括制御する携帯端末制御部23と、インターネット70網を通して外部と通信する外部通信インタフェース(IF)24と、車載端末等の機器と接続する接続インタフェース(IF)25及び携帯端末制御部23上で実行される携帯端末アプリ26から構成される。携帯端末アプリ26には、携帯端末アプリ用ログバッファ27が配置される。
【0018】
携帯端末アプリ26は、携帯端末用アプリケーションプログラムで構成される。携帯端末制御部23は、携帯端末アプリ26を実行し、携帯端末アプリ26に従って情報を表示部22の画面上に表示する。また、携帯端末アプリ26は、車載端末10と連携して、要求をデータセンタ40に送信するために、車載端末10から転送された要求を接続インタフェース25を介して受信した場合、トランザクションID(cTID)を含む要求受信ログを通信ログとしてログバッファ26に保存し、その後、受信したトランザクションID(cTID)を含む要求を外部通信インタフェース25及びインターネット網70を介してデータセンタ40に送信する。この際、携帯端末アプリ26は、トランザクションID(cTID)を含む要求送信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存する。
【0019】
また、携帯端末アプリ26は、事象として、例えば、障害を検知した場合、障害内容を表示するためのHMIメッセージ及び障害内容等の情報をコード化したHMIメッセージコードを生成し、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むアプリログをログバッファ27に保存する。
【0020】
ここで、車載端末10と携帯端末20とが通信可能に接続された車載情報システムでは、携帯端末20にインストールされたアプリであって、データセンタ50のサービス事業者が提供する携帯端末アプリ26を携帯端末20で実行し、携帯端末20で実行された携帯端末アプリ26の実行画面を接続インタフェース25を通して車載端末10に転送し、車載端末10の車載端末制御部13で、実行画面の画面サイズ等を制御した上で、表示部12に表示させる画面転送、或いは、車載端末10にインストールされた車載端末アプリ17を車載端末制御部13上で実行し、車載端末アプリ17が、接続インタフェース15を介して携帯端末20と連携し、データセンタ50のサービスを利用して、実行画面を表示部12に表示させる画面転送が採用される。この際、以下では、後者の画面転送を採用した例について説明するが、前者の画面転送を採用しても、本発明は利用可能である。
【0021】
図4は、APサーバの構成図である。図4において、APサーバ41は、APサーバ上で動作するAPサーバアプリ42と、APサーバ41の動作を制御するミドルウェア43と、他のAPサーバやインターネット網70に接続する通信インタフェース44と、APサーバアプリ42やミドルウェア43等が出力する各種ログを格納するログバッファ45から構成される。
【0022】
APサーバアプリ42は、APサーバ41全体を統括制御するCPU上で動作するアプリケーションプログラムであって、接続インタフェース44を介して他のAPサーバ41や携帯端末20と情報の授受を行い、携帯端末20から要求を受信した場合、要求受信ログをログバッファ45に保存する。この際、APサーバアプリ42が属するAPサーバ41が、携帯端末20に応答を返すAPサーバ41である場合、要求を受信したAPサーバアプリ42は、受信した要求に従って処理を実行すると共に、処理結果を応答として接続インタフェース44を介して携帯端末20に送信し、処理結果をアプリログとしてログバッファ(サーバ用ログバッファ)45に保存する。
【0023】
また、要求に従って処理を実行する過程で、事象として、例えば、障害を検知した場合、APサーバアプリ42は、障害内容を表示するためのHMIメッセージ及び障害内容等の情報をコード化したHMIメッセージコードを生成し、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むアプリログをログバッファ27に保存し、要求に付加されたトランザクションID(cTID)と、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを記録した応答メッセージを接続インタフェース44を介して携帯端末20に送信し、トランザクションID(cTID)とHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含む応答送信ログをログバッファ27に保存する。
【0024】
なお、要求を受信したAPサーバアプリ42は、受信した要求に、トランザクションID(cTID)が付加されていない場合、受信した要求で規定される一連のトランザクションを識別するための識別子として、トランザクションID(sTID)を生成し、生成したトランザクションID(sTID)を第2のトランザクション識別子として管理する。トランザクションID(sTID)は、車載端末10で生成されるトランザクションID(cTID)よりもデータ容量が多い情報で構成され、各APサーバ41で規定されたアルゴリズムに従って管理されると共に、各APサーバ41で共通の情報として管理される。
【0025】
一方、APサーバアプリ42が属するAPサーバ41が、携帯端末20に応答を返すAPサーバ41でない場合、要求を受信したAPサーバアプリ42は、要求受信ログをログバッファ45に保存した後、受信した要求を他のAPサーバ(要求を処理するAPサーバ)41に転送する。
【0026】
図5は、ログ管理サーバの構成図である。図5において、ログ管理サーバ50は、車載端末10、携帯端末20及びAPサーバ41が出力したログを収集するログ収集部51と、車載端末10、携帯端末20及びAPサーバ41より収集したログを格納するログデータベース(DB)54と、ログDB54に格納されたログを解析するログ解析部52と、車載端末10、携帯端末20及びAPサーバ41に接続されると共に、ログ解析結果を表示するPCを含む表示装置(図示せず)に接続される接続インタフェース53とから構成される。
【0027】
ログ収集部51は、ログ収集部51全体を統括制御するCPU上で動作するプログラムであって、携帯端末20及びAPサーバ41からログを収集する機能を有する。ログ解析部52は、ログ収集部51全体を統括制御するCPU上で動作するプログラムであって、ログDB54に格納されたログを解析し、解析結果を接続インタフェース53を介して携帯端末20や表示装置に転送する機能を有する。ログデータベース54は、ログ管理サーバ50の中に存在するが、ログ管理サーバ50とは別のサーバに、ログデータベース54を配置することもできる。
【0028】
図6は、HMIメッセージコードの構成図である。図6において、HMIメッセージコード100は、エラーを検知したサーバまたはアプリを識別する識別子101と、障害内容を示すエラー番号102と、I(Information)、W(Warning)、E(Error)等で示されるエラーレベル103と、トランザクションIDの下数桁を示す下位番号104とから構成される。
【0029】
識別子101には、2桁の情報が用いられる。エラー番号102には、3桁の番号が用いられ、この番号に対応して、障害内容が分類される。エラーレベルには、1桁の情報が用いられる。下位番号104には、トランザクションIDの下数桁のうち6桁の情報が用いられる。
【0030】
この際、トランザクションIDの下位番号104が、トランザクションID(sTID)の下6桁の情報で構成された場合、この下位番号104は、トランザクションID(sTID)に対応付けられる。即ち、HMIメッセージコード100のうち下位番号104を参照することで、APサーバ41で生成されたトランザクションID(sTID)を特定することができる。HMIメッセージコード100に用いられる情報の桁数の設定は任意で変更できる。また、HMIメッセージコード100に、識別子101〜下位番号104以外の情報を付加することもでき、また、識別子101〜下位番号104のうち一部の情報のみをHMIメッセージコード100に付加することもできる。
【0031】
図7は、第1実施例の処理を説明するためのシーケンス図である。この処理は、車載端末10上の車載端末アプリ16が、携帯端末20上の携帯端末アプリ26を介して、データセンタ40内のAPサーバ41に要求を送信し、APサーバ41で、事象として、障害を検知した場合の例である。
【0032】
図7において、車載端末10のユーザが、車載端末10の入力部11を介して、車載端末アプリ17を実行させると、処理が開始される。実行された車載端末アプリ17は、要求をデータセンタ40に送信するに先立って、要求に規定される一連のトランザクションを識別するトランザクション識別子として、cTIDを生成し(S10)、生成したcTIDを含む要求を要求メッセージとして携帯端末20に送信し(S11)、cTIDを含む要求送信ログ(車載用ログ)を通信ログとしてログバッファ16へ保存する(S12)。
【0033】
携帯端末20上の携帯端末アプリ26は、車載端末10から要求を受信した場合、cTIDを含む要求受信ログ(携帯用ログ)を通信ログとしてログバッファ27に保存し(S13)、その後、cTIDを含む要求を要求メッセージとしてデータセンタ40に転送し(S14)、cTIDを含む要求送信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存する(S15)。
【0034】
携帯端末20から送信された要求を受信したAPサーバ41、例えば、データセンタ40内の最前段に存在するAPサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、cTIDを含む要求受信ログ(サーバ用ログ)を通信ログとしてログバッファ45に保存し(S16)、その後、APサーバ41−1自身が応答を送信するAPサーバの場合は、受信した要求に従って処理を実行し、処理結果を応答として携帯端末20へ送信する。
【0035】
一方、APサーバ41−1自身が応答を送信するAPサーバでない場合、APサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、応答を送信する代わりに、cTIDを含む要求を要求メッセージとして、データセンタ40内の別のAPサーバ(要求を処理するAPサーバ)41に転送し(S17)、cTIDを含む要求転送ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S18)。
【0036】
APサーバ41−1から転送された要求を受信したAPサーバ41−nのAPサーバアプリ42は、cTIDを含む要求受信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S19)。その後、APサーバ41−nのAPサーバアプリ42は、受信した要求に従って処理を実行し、この過程で、例えば、事象として、障害を検知した場合(S20)、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを生成し(S21)、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、要求に付加されたcTIDとを含むアプリログをログバッファ45に保存し(S22)、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、要求に付加されたcTIDとを含む応答を応答メッセージとしてAPサーバ41−1に送信し(S23)、応答を送信した旨の応答送信ログとして、HMIメッセージコード及びcTIDを含む通信ログをログバッファ45に保存する(S24)。
【0037】
APサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、APサーバ41−nから送信された応答メッセージを受信した場合、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、cTIDとを含む応答受信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存し(S25)、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、cTIDとを含む応答メッセージを携帯端末20に転送し(S26)、HMIメッセージコード及びcTIDを含む応答送信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S27)。
【0038】
携帯端末20の携帯端末アプリ26は、APサーバ41−1からの応答として、応答メッセージを受信した場合、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、cTIDとを含む応答受信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存し(S28)、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、cTIDとを含む応答メッセージを車載端末10に転送し(S29)、その後、HMIメッセージコード及びcTIDを含む応答送信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存する(S30)。
【0039】
車載端末10の車載端末アプリ17は、携帯端末20から応答メッセージを受信した場合、HMIメッセージコード及びcTIDを含む応答受信ログを通信ログとしてログバッファ16に保存し(S31)、その後、応答メッセージに付加されたHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを表示部12の画面上に表示し(S32)、このルーチンでの処理を終了する。
【0040】
図8は、ログの解析処理を説明するためのシーケンス図である。この処理は、車載端末10のユーザが、車載端末10の表示部12の画面上に表示されたHMIメッセージコード100を読み取った後、車載端末10を操作すると共に、データセンタ40のシステム管理者に、処理対象のログを特定するためのHMIメッセージコード100を連絡することによって開始される。
【0041】
車載端末10の入力部11が、ユーザの操作による情報を入力すると(S50)、車載端末10の車載端末アプリ17は、入力部11に入力された情報を基に、ログバッファ16に保存されているログの中から、HMIメッセージコード100が記録されたログ(アプリログや通信ログ)を抽出し、抽出したログを携帯端末20を介してデータセンタ40のログ管理サーバ50に送信する(S51)。この際、携帯端末20の携帯端末アプリ26は、車載端末10と連携して、ログバッファ27に保存されたログのうち、HMIメッセージコード100が記録されたログ(アプリログや通信ログ)をインターネット網70を介してデータセンタ40のログ管理サーバ50に送信する。
【0042】
ログバッファ16とログバッファ27に保存されたログをデータセンタ40のログ管理サーバ50に送信する方法としては、携帯端末20から、インターネット網70を介してログ管理サーバ50へ送信する方法や、車載端末10のメモリーカードインタフェース14に接続されたメモリーカード等にログを記録した後、メモリーカードに記録されたログをPC経由でデータセンタ40のログ管理サーバ50へ送信する方法などがある。
【0043】
車載端末10からデータセンタ40のログ管理サーバ50にログが送信されると、ログ管理サーバ50のログ収集部51が、車載端末10から送信されたログを受信し(S51)、受信したログをログデータベース(DB)54に格納する(S52)。
【0044】
一方、ログ管理サーバ50のログ解析部52が、システム管理者のログ解析操作による情報、例えば、HMIメッセージコード100を受け付けた場合(S53)、ログ解析部52は、システム管理者の操作による情報を基にログデータベース54を検索し(S54)、ログデータベース54に保存されたログの中から、HMIメッセージコード100が記録されたログとして、通信ログとアプリログを抽出し(S55)、抽出したログ(通信ログとアプリログ)を基に各ログの時刻情報に従って順序関係(時系列関係)が整理されたシーケンスを作成し、作成したシーケンスの画像を、システム管理者が管理するログ解析画面上に表示し(S56)、このルーチンでの処理を終了する。
【0045】
なお、ログデータベース54には、APサーバ41から自動収集されたログやログ解析時に、APサーバ41から収集されたログが保存される。また、ログ管理サーバ50のログ解析部52は、作成したシーケンスの画像を車載端末10に転送し、表示部12のログ解析画面上に、通信ログとアプリログの順序関係(時系列に従った順序関係)を示すシーケンスの画像を表示させることもできる。
【0046】
図9は、ログ解析処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、図8のステップS53〜ステップS56の具体的内容である。
【0047】
システム管理者が、解析対象となるログを特定するための情報として、ユーザから連絡されたHMIメッセージコードをログ管理サーバ50に入力すると(S60)、ログ管理サーバ50のログ解析部52は、システム管理者の操作により入力された情報である、HMIメッセージコード100を基にログデータベース54を検索し、ログデータベース54に保存されたログの中から、HMIメッセージコード100が記録されたログとして、通信ログとアプリログを検出し(S61)、ログデータベース54に保存されたログの中に、HMIメッセージコード100が記録されたログとして、通信ログとアプリログが存在するか否かを判定する(S62)。
【0048】
ログ解析部52は、ステップS63で肯定の判定結果を得た場合、即ち、ログデータベース54に保存されたログの中に、HMIメッセージコード100が記録されたログが存在する場合、HMIメッセージコード100が記録されたログであって、トランザクションIDとして、cTIDが記録された通信ログとアプリログを特定し、特定した通信ログとアプリログの順序関係(時系列関係)を各ログの時刻情報に従って整理し(S63)、順序関係が整理された通信ログとアプリログを含むシーケンスを作成し、作成したシーケンスの画像を、システム管理者が管理するログ解析画面に表示し(S64)、このルーチンでの処理を終了する。この際、システム管理者は、ログ解析画面上に表示されたシーケンスの画像を操作することで、障害箇所や障害内容を特定することができる。
【0049】
一方、ステップS62で否定の判定結果を得た場合、即ち、ログデータベース54に保存されたログの中に、HMIメッセージコード100が記録されたログが存在しない場合、ログ解析部52は、該当なしの情報(解析対象となるログが存在しない旨の情報)をログ解析画面に表示し(S65)、このルーチンでの処理を終了する。
【0050】
なお、HMIメッセージコード100やcTIDが重複し、一意に紐付かない可能性がある場合、車載端末IDや、障害が発生した時刻等の情報を用いることで、障害が発生したトランザクションを一意に識別することができる。
【0051】
図10は、ログ解析画面の表示例を示す構成図である。図10において、表示部12又はシステム管理者が管理するPC(Personal Computer)のログ解析画面120には、ログ解析部52の作成によるシーケンスの画像が表示される。例えば、ログ解析画面120には、ログデータベース54に保存されたログであって、HMIメッセージコード100と、トランザクションIDのcTIDが記録された通信ログ及びアプリログとして、通信ログ131〜134と、アプリログ135及び、通信ログ136〜139が、シーケンスの画像として、保存された時刻情報に従って時系列順に表示される。
【0052】
この際、通信ログ131をクリックすることで、通信ログ131の詳細を閲覧可能である。各通信ログ間の通信処理時間、例えば、通信ログ131と通信ログ132との間の通信処理時間140を閲覧することで、一連のトランザクションのうち、どの処理で時間が掛かったかが分かる。また、アプリログ135をクリックすることで、APサーバ41が出力したアプリログの詳細を閲覧可能である。
【0053】
本実施例によれば、車載端末10と携帯端末20及び各APサーバ41で共通に管理できる情報、例えば、HMIメッセージコード100を少なくともログとして保存することで、障害箇所を特定するための情報を出力(表示)することができる。このため、システム管理者は、通信ログ131〜134と、アプリログ135及び、通信ログ136〜139と、各通信ログ間の通信処理時間、及びHMIメッセージコード100の情報から、障害箇所や障害の内容を特定することができる。例えば、車載端末10と携帯端末20との間の通信障害を特定することができる。また、APサーバ41は、データ容量の大きいsTIDを生成することなく、要求に付加されたcTIDを用いて処理を実行できるので、sTIDを生成する処理が必要となるときよりも、処理を簡素化することができる。
【0054】
(実施例2)
本実施例は、車載端末10で生成したトランザクションIDがデータセンタ40へ送信されないケースである。これは、複数のベンダの車載端末10が、データセンタ40へ接続されることを想定した場合、データセンタ40では、各車載端末10から送信されるトランザクションIDに対応できず、データセンタ40で独自のトランザクションIDを使用することを考慮したものである。
【0055】
また、本実施例は、携帯端末20が、要求をデータセンタ40に送信する際に、車載端末10で生成したトランザクションID(cTID)を要求に付加することなく、要求のみをデータセンタ40に送信し、データセンタ40のAPサーバ41が要求を受信した際に、受信した要求に規定される一連のトランザクションを識別するトランザクションIDとして、sTID(第2のトランザクション識別子)を生成し、生成したsTIDを用いて、受信した要求の処理を各APサーバ41で管理するものであり、他の構成は、第1実施例と同様である。
【0056】
図11は、第2実施例の処理を説明するためのシーケンス図である。この処理は、車載端末10上の車載端末アプリ16が、携帯端末20上の携帯端末アプリ26を介して、データセンタ40内のAPサーバ41に要求を送信し、APサーバ41で、事象として、障害を検知した場合の例である。
【0057】
図11において、車載端末10のユーザが、車載端末10の入力部11を介して、車載端末アプリ17を実行させると、処理が開始される。この際、ステップS70〜ステップS73までの処理は、第1実施例のステップS10〜ステップS13までの処理と同様である。
【0058】
携帯端末20上の携帯端末アプリ26は、車載端末10から要求を受信した場合、cTIDを含む要求受信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存した後、要求のみの要求メッセージをデータセンタ40に転送し(S74)、要求のみを送信した旨のログであって、cTIDを含む要求送信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存する(S75)。
【0059】
携帯端末20から送信された要求を受信したAPサーバ41、例えば、データセンタ40内の最前段に存在するAPサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、要求のみを受信したことを条件に、受信した要求に規定される一連のトランザクションを一意に識別するためのトランザクションIDとして、sTID(第2のトランザクション識別子)を生成し(S76)、要求のみを受信した旨のログとして、sTIDを含む要求受信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存し(S77)、その後、APサーバ41−1自身が応答を送信するAPサーバの場合、APサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、受信した要求に従って処理を実行し、処理結果をアプリログとしてログバッファ45に保存すると共に、処理結果を応答として携帯端末20へ送信する。
【0060】
一方、APサーバ41−1自身が応答を送信するAPサーバでない場合、APサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、応答を送信する代わりに、sTIDを含む要求を要求メッセージとして、データセンタ40内の別のAPサーバ(要求を処理するAPサーバ41−n)41に転送し(S78)、sTIDを含む要求転送ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S79)。
【0061】
APサーバ41−1から転送された要求を受信したAPサーバ41−nのAPサーバアプリ42は、sTIDを含む要求受信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S80)。その後、APサーバ41−nのAPサーバアプリ42は、受信した要求に従って処理を実行し、この過程で、例えば、事象として、障害を検知した場合(S81)、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを生成し(S82)、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、要求に付加されたsTIDとを含むアプリログをログバッファ45に保存し(S83)、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、要求に付加されたsTIDとを含む応答を応答メッセージとしてAPサーバ41−1に送信し(S84)、応答を送信した旨の応答送信ログとして、HMIメッセージコードとsTIDとを含む通信ログをログバッファ45に保存する(S85)。
【0062】
APサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、APサーバ41−nから送信された応答メッセージを受信した場合、HMIメッセージコード及びsTIDを含む応答受信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存し(S86)、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含む応答メッセージを携帯端末20に転送し(S87)、応答を送信した旨のログとして、HMIメッセージコード及びsTIDを含む応答送信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S88)。
【0063】
携帯端末20の携帯端末アプリ26は、APサーバ41−1からの応答として、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含む応答メッセージを受信した場合、HMIメッセージコード及びステップS75で保存したcTIDを含む応答受信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存し(S89)、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含む応答メッセージを車載端末10に転送し(S90)、その後、応答メッセージを車載端末10に転送した旨のログとして、HMIメッセージコード及びcTIDを含む応答送信ログを通信ログとしてログバッファ27に保存する(S91)。
【0064】
車載端末10の車載端末アプリ17は、携帯端末20から、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含む応答メッセージを受信した場合、HMIメッセージコード及びステップS72で保存したcTIDを含む応答受信ログを通信ログとしてログバッファ16に保存し(S92)、その後、応答メッセージに付加されたHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを表示部12の画面上に表示し(S93)、このルーチンでの処理を終了する。
【0065】
本実施例において、車載端末10のユーザより、障害切り分けを実施するシステム管理者への問い合わせがあった場合における、障害切り分けの処理は、図8のシーケンス(ステップS50〜S56)と同様である。
【0066】
図12は、ログ解析処理を説明するためのフローチャートである。この処理は、図8のステップS53〜ステップS56の具体的内容であって、ステップS100〜ステップS105のうち、ステップS103の処理が、図9のステップS63の処理とは異なるが、他の処理は、図9のステップの処理と同様である。
【0067】
ログ解析部52は、ステップS102で肯定の判定結果を得た場合、即ち、ログデータベース54に保存されたログの中に、HMIメッセージコード100が記録されたログが存在する場合、HMIメッセージコード100が記録されたログであって、トランザクションIDとして、cTID又はsTIDのうち少なくとも一方が記録された通信ログとアプリログを特定し、特定した通信ログとアプリログの順序関係(時系列関係)を時刻情報に従って整理する(S103)。この後、ログ解析部52は、順序関係が整理された通信ログとアプリログが配置されたシーケンスを作成し、作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を、システム管理者が管理する表示部に表示する(S104)。
【0068】
これにより、システム管理者は、ログ解析画面上に表示されたシーケンスの画像を操作することで、障害箇所や障害内容を特定することができる。
【0069】
図13は、第2実施例におけるログ解析画面の表示例を示す構成図である。図13において、表示部12又はシステム管理者が管理するPCのログ解析画面120には、ログ解析部52の作成によるシーケンスの画像が表示される。例えば、ログ解析画面120には、ログデータベース54に保存されたログであって、HMIメッセージコード100と、トランザクションIDのcTID又はsTIDのうち少なくとも一方が記録された通信ログ及びアプリログとして、通信ログ151〜153と、アプリログ154及び、通信ログ155〜156が、シーケンスの画像として、保存された時刻情報に従って時系列順に表示される。
【0070】
この際、通信ログ151をクリックすることで、通信ログ151の詳細を閲覧可能である。各通信ログ間の通信処理時間、例えば、通信ログ151と通信ログ152との間の通信処理時間157を閲覧することで、一連のトランザクションのうち、どの処理で時間が掛かったかが分かる。また、アプリログ154をクリックすることで、携帯端末20が出力したアプリログの詳細を閲覧可能である。さらに、通信ログ153の後のシーケンスがデータセンタ40に到達していないので、車載端末10から携帯端末20に送信された要求が、携帯端末20からデータセンタ40のAPサーバ41に到達されていないことが分かる。
【0071】
なお、第1実施例と第2実施例では、車載端末10と携帯端末20が接続する形態を例に説明したが、車載端末10が、インターネット網70と直接接続する場合においても、これまでの説明と同様のことを実施可能である。
【0072】
図14は、HMIメッセージの他の構成図である。図14において、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)通信を利用した際のHMIメッセージ110は、障害を検知した機器を特定するための情報から構成される。HMIメッセージ110には、HTTPの追加ヘッダとして定義されたX-HMI-messageに関する情報が記録される。例えば、HMIメッセージ110には、言語111と、メッセージテキスト112と、HMIメッセージコード113及び、トランザクションID114が記録される。なお、HMIメッセージ110に記録される情報は、必要に応じて、増減することができる。
【0073】
本実施例によれば、システム管理者は、通信ログ131〜134と、アプリログ135及び、通信ログ136〜139と、各通信ログ間の通信処理時間、及びHMIメッセージコード100の情報から、障害箇所や障害の内容を特定することができる。例えば、車載端末10と携帯端末20との間の通信障害や車載端末10から送信された要求がAPサーバ41に到達していない障害等を特定することができる。
【0074】
この際、携帯端末20の要求がデータセンタ40へ到達せず、携帯端末20で障害を検知した場合、携帯端末20が、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを生成し、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを車載端末10へ送信することもできる。車載端末10は、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを受信した旨の通信ログを保存する。
【0075】
また、本実施例によれば、車載端末10と携帯端末20は、データ容量の大きいsTIDをログとして保存する必要がなく、cTIDとHMIメッセージコード100をログとして保存すれば良いので、ログバッファ16、27を、ログバッファ45よりもデータ容量の小さいログバッファとして構成することができる。
【0076】
(実施例3)
本実施例は、データセンタ40内のAPサーバ41より車載端末10へプッシュデータを配信するケースである。
【0077】
本実施例は、データセンタ40内のAPサーバ41より車載端末10へ配信用データとして、例えば、プッシュデータを配信する際に、データセンタ40のAPサーバ41が、プッシュデータの配信処理を識別するトランザクションIDとして、sTID(第3のトランザクション識別子)を生成し、生成したsTIDを用いて、プッシュデータを各APサーバ41で管理するものであり、他の構成は、第1実施例と同様である。ここで、プッシュデータとは、データセンタ40内のAPサーバ41が、能動的に配信するためのデータを意味する。
【0078】
図15は、第3実施例の処理を説明するためのシーケンス図である。この処理は、データセンタ40内のAPサーバ41より車載端末10へプッシュデータを配信する際に、データセンタ40内のAPサーバ41で、事象として、障害を検知した場合の例である。
【0079】
図15において、プッシュデータを生成するためのAPサーバ、例えば、APサーバ41−nのサーバアプリ42は、車載端末10へ配信するためのプッシュデータを生成し(S110)、生成したプッシュデータを配信するための処理を識別する識別子であって、一連のトランザクションを一意に識別するためのトランザクションIDとして、sTID(第3のトランザクション識別子)を生成し(S111)、sTIDを含むアプリログをログバッファ45に保存し(S112)、プッシュデータ及びsTIDを、例えば、プッシュデータを携帯端末20に配信するためのAPサーバ41−1に送信し(S113)、sTIDを含むプッシュデータ送信ログを通信ログとしてログバッファ45に保存する(S114)。
【0080】
プッシュデータ及びsTIDを受信したAPサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、sTIDを含む通信ログをログバッファ45に保存する(S115)。この後、APサーバ41−1のAPサーバアプリ42は、受信したプッシュデータを配信するための処理を実行し、この過程で、例えば、事象として、障害を検知した場合(S116)、HMIメッセージ(第2のメッセージ)及びHMIメッセージコード(第2のメッセージコード)を生成し(S117)、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードと、sTIDとを含むアプリログをログバッファ45に保存し(S118)、生成したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むプッシュデータを携帯端末20に送信し(S119)、HMIメッセージコード及びsTIDを含む信ログをログバッファ45に保存する(S120)。
【0081】
HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むプッシュデータを受信した携帯端末20の携帯端末アプリ26は、プッシュデータの配信処理を識別する識別子であって、一連のトランザクションを一意に識別するためのトランザクションIDとして、cTID(第4のトランザクション識別子)を生成し(S121)、cTIDを生成した旨のアプリログをログバッファ27に保存し(S122)、その後、受信したHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むプッシュデータにcTIDを付加し、cTIDが付加されたプッシュデータを、HMIメッセージ及びHMIメッセージコードと共に車載端末10に送信し(S123)、HMIメッセージコード及びcTIDを含む通信ログをログバッファ27に保存する(S124)。
【0082】
HMIメッセージ及びHMIメッセージコードを含むプッシュデータと、cTIDとを含む情報を受信した車載端末10の車載端末アプリ17は、HMIメッセージコード及びcTIDを含む通信ログをログバッファ16に保存し(S125)、その後、受信した情報のうちHMIメッセージ及びHMIメッセージコードを表示部12の画面上に表示し(S126)、このルーチンでの処理を終了する。
【0083】
本実施例において、車載端末10のユーザより、障害切り分けを実施するシステム管理者への問い合わせがあった場合における、障害切り分けの処理は、図8のシーケンス(ステップS50〜S56)と同様である。また、ログ解析処理やログ解析画面を表示する処理も図12図13の例と同様である。
【0084】
この際、ログ管理サーバ50、車載用ログと携帯用ログ及びサーバ用ログを検索対象として管理する場合、検索対象の中にHMIメッセージ(第2のメッセージ)が記録されたログが存在することを条件に、HMIメッセージ(第2のメッセージ)に関連したsTID(第3のトランザクション識別子)で特定されるログ及びcTID(第4のトランザクション識別子)で特定されるログを検索対象の中から抽出し、抽出されたログの時刻情報に従ってログのシーケンスを作成し、作成したシーケンスの画像を含むログ解析画面を表示する。
【0085】
本実施例によれば、データセンタ40内のAPサーバ41より車載端末10へプッシュデータを配信する際に、事象として、障害が発生した場合、システム管理者は、ログ解析画面に表示された情報(通信ログと、アプリログと通信ログ間の通信処理時間、及びHMIメッセージコード)情報から、障害箇所や障害の内容を特定することができる。
【0086】
また、本実施例によれば、車載端末10のログバッファ16と携帯端末のログバッファ27には、APサーバ41で生成されたsTIDを保存する必要がないので、ログバッファ16、27のデータ容量を、APサーバ41のログバッファ45のデータ容量よりも小さくすることができる。
【0087】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0088】
また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)メモリカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録して置くことができる。
【符号の説明】
【0089】
10 車載端末、11 入力部、12 表示部、13 車載端末制御部、14 メモリーカードインタフェース、15 接続インタフェース、16 ログバッファ
17 車載端末アプリ、20 携帯端末、21 入力部、22 表示部、23 携帯端末制御部、24 外部通信インタフェース、25 接続インタフェース、26 携帯端末アプリ、27 ログバッファ、40 データセンタ、41 アプリケーションサーバ、50 ログ管理サーバ、60 端末間ネットワーク、70 インターネット網、71 外部サービス。
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