【課題】外部管理サーバと接続ができない状態であっても、コンテンツに関する著作権を保護しながら、外部記憶媒体から取得したコンテンツを再生することが可能なコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】このBDレコーダ1は、ブルーレイディスク2から取得されたコンテンツ21と、コンテンツ21が取得されたブルーレイディスク2に固有に設けられているディスクID22とが格納されているハードディスクドライブ15と、ハードディスクドライブ15のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ15に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することを許可する制御を行う制御部11とを備える。
前記制御部は、前記記憶部の前記コンテンツを再生する際に、前記外部管理サーバと接続が可能な場合には、前記外部管理サーバによる認証に基づいて、前記コンテンツを再生することを許可する制御を行うように構成されている、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
前記記憶部は、前記外部記憶媒体から前記コンテンツと前記識別情報とが格納される際に、前記コンテンツと前記識別情報とに加えて、前記コンテンツの再生可能な回数である再生可能回数、または、前記コンテンツの再生可能な期間である再生可能期間が格納されるように構成されており、
前記制御部は、前記記憶部の前記コンテンツを再生する際に、前記再生可能回数が0回の場合、または、取得した前記識別情報と前記記憶部に格納されている前記識別情報とが一致していると前記制御部が判断した時から経過した時間が前記再生可能期間を超えた場合に、前記外部記憶媒体から前記識別情報を取得して、取得した前記識別情報と、前記記憶部に格納されている前記識別情報とが一致していることに基づいて、前記コンテンツを再生することを許可する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。
前記制御部は、前記記憶部の前記コンテンツを再生する際に、前記外部記憶媒体から前記識別情報を取得して、取得した前記識別情報と、前記記憶部に格納されている前記識別情報とが一致している場合に、前記コンテンツを再生することを許可するとともに、前記再生可能回数または前記再生可能期間をリセットする制御を行うように構成されている、請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
前記制御部は、前記ローカルエリアネットワークを介して、前記コンテンツ再生装置とは別個に設けられた外部のコンテンツ再生装置から前記コンテンツの配信を要求するコンテンツ配信要求信号を取得した場合に、前記ローカルエリアネットワークに接続されている機器のいずれかにセットされている前記外部記憶媒体から前記識別情報を取得して、取得した前記識別情報と、前記記憶部に格納されている前記識別情報とが一致していることに基づいて、前記コンテンツを前記外部のコンテンツ再生装置に配信することを許可する制御を行うように構成されている、請求項5に記載のコンテンツ再生装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1〜
図4を参照して、本発明の第1実施形態によるブルーレイディスク(BD)レコーダ1の構成について説明する。なお、BDレコーダ1は、本発明の「コンテンツ再生装置」の一例である。
【0020】
本発明の第1実施形態によるBDレコーダ1は、
図1に示すように、ブルーレイディスク2を内部に挿入可能(セットすることが可能)に構成されている。また、BDレコーダ1は、外部のリムーバブルメモリ3と接続可能に構成されている。なお、ブルーレイディスク2は、本発明の「外部記憶媒体」の一例である。
【0021】
また、BDレコーダ1の外部には、著作権管理サーバ4が設けられている。著作権管理サーバ4は、インターネット7を介してBDレコーダ1と通信可能に構成されている。また、著作権管理サーバ4は、本発明の「外部管理サーバ」の一例である。
【0022】
また、BDレコーダ1の外部には、テレビジョン装置5が設けられている。テレビジョン装置5は、BDレコーダ1とケーブルを介して接続されている。
【0023】
また、BDレコーダ1の外部には、ルータ6が設けられている。ルータ6は、BDレコーダ1の後述する通信部12およびインターネット7と接続されている。そして、BDレコーダ1は、ルータ6を介して、インターネット7と接続可能に構成されている。
【0024】
そして、ブルーレイディスク2は、映像および音声などからなるコンテンツ21と、固有のディスクID(Identity)22とが予め記憶されている。また、同じコンテンツ21を含むブルーレイディスク2であっても、個々に別々のディスクID22が設けられている。具体的には、ディスクID22は、ブルーレイディスク2のバーストカッティングエリアなどに設けられている。たとえば、
図2に示すように、タイトル名「日本の景勝地」のディスクID22は、「1234567890」である。なお、ディスクID22は、本発明の「識別情報」の一例である。
【0025】
また、
図1に示すように、リムーバブルメモリ3は、不揮発性メモリからなり、BDレコーダ1の後述するUSB(Universal Serial Bus)接続部14に接続可能に構成されている。そして、リムーバブルメモリ3は、USB接続部14を介して、BDレコーダ1と、データ(たとえば、コンテンツ21など)の送受信することが可能に構成されている。そして、リムーバブルメモリ3は、受信したデータを内部に記憶可能に構成されている。
【0026】
そして、
図1に示すように、BDレコーダ1には、制御部11が設けられている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を含む。また、制御部11は、BDレコーダ1の各部に制御信号を伝達することによって、BDレコーダ1全体を制御するように構成されている。
【0027】
また、BDレコーダ1には、通信部12が設けられている。通信部12は、ルータ6と接続されており、ルータ6を介して、インターネット7および著作権管理サーバ4と接続可能に構成されている。
【0028】
また、BDレコーダ1には、BDドライブ13が設けられている。BDドライブ13は、ブルーレイディスク2をBDレコーダ1の内部にセットすることが可能に構成されている。また、BDドライブ13は、青紫色半導体レーザ(図示せず)などを含み、制御部11の指令に基づいて、ブルーレイディスク2に格納されたコンテンツ21およびディスクID22を読み出し可能に構成されている。
【0029】
また、BDレコーダ1には、USB接続部14が設けられている。USB接続部14は、USB規格に基づいた端子を含み、リムーバブルメモリ3と接続可能に構成されている。そして、BDレコーダ1は、USB接続部14を介して、コンテンツ21などのデータをリムーバブルメモリ3に送受信するように構成されている。
【0030】
また、BDレコーダ1には、ハードディスクドライブ15が設けられている。ここで、第1実施形態では、ハードディスクドライブ15は、ブルーレイディスク2から取得されたコンテンツ21と、コンテンツ21が取得されたブルーレイディスク2に固有に設けられているディスクID22とが記憶されるように構成されている。なお、ハードディスクドライブ15は、本発明の「記憶部」の一例である。
【0031】
具体的には、
図2に示すように、ハードディスクドライブ15には、BDレコーダ1にコンテンツ管理情報23が格納されている。そして、ハードディスクドライブ15は、BDドライブ13によりブルーレイディスク2から読み出したコンテンツ21を、制御部11の指令に基づいて、ハードディスクドライブ15の内部に記憶する(リッピング処理する)ように構成されている。また、ハードディスクドライブ15は、制御部11の指令に基づいて、ブルーレイディスク2から読み出したディスクID22をコンテンツ管理情報23に追加させて、ハードディスクドライブ15の内部に記憶するように構成されている。また、コンテンツ管理情報23は、本発明の「識別情報」の一例である。
【0032】
たとえば、
図2に示すように、コンテンツ管理情報23は、ブルーレイディスク2から取得した(リッピング処理した)コンテンツ21の情報を、タイトル名(タイトル1)が「日本の景勝地」、取得した日時(タイトル開始日時)が「2014/1/1/0:00」、コンテンツ再生時間(タイトル時間長)が「120分」、リッピング元(ブルーレイディスク2)のディスクID22が「1234567890」として含む。また、ディスクID22の内容は、バーストカッティングエリアの値そのものではなく、制御部11により暗号化された値として、ハードディスクドライブ15に記憶されている。
【0033】
また、
図2に示すように、コンテンツ管理情報23は、著作権管理されていないコンテンツ(たとえば、放送波から取得したコンテンツなど)の情報を、タイトル名(タイトル2)が「イブニングバード」、取得した日時(タイトル開始日時)が「2013/3/5/16:00」、コンテンツ再生時間(タイトル時間長)が「60分」、リッピング元のディスクIDが「なし」として含む。
【0034】
また、ハードディスクドライブ15は、制御部11の指令に基づいて、記憶されているコンテンツ21などを読み出し可能に構成されている。
【0035】
そして、
図1に示すように、BDレコーダ1には、後述するテレビジョン装置5の表示部53に画像を出力可能なOSD(On−Screen Display)部16が設けられている。具体的には、OSD部16は、
図3および
図4に示すように、制御部11の指令に基づいて、ハードディスクドライブ15に記憶されているコンテンツ管理情報23に基づいて、コンテンツの選択画面(
図3参照)を出力可能に構成されている。そして、OSD部16は、接続部17を介して、コンテンツの選択画面を、テレビジョン装置5に伝達するように構成されている。そして、制御部11は、後述するユーザによるリモコン19の選択操作に基づいて、ハードディスクドライブ15に記憶されているコンテンツ(コンテンツ21など)を再生する制御を行うように構成されている。たとえば、
図3に示すように、タイトル名「日本の景勝地」(コンテンツ21)がユーザの操作により選択された場合には、制御部11は、OSD部16から、コンテンツ21を出力させる制御を行うように構成されている。なお、OSD部16は、本発明の「出力部」の一例である。
【0036】
ここで、第1実施形態では、
図4に示すように、制御部11は、ハードディスクドライブ15のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示を、OSD部16から出力する制御を行うように構成されている。たとえば、ブルーレイディスク2からリッピング処理されたコンテンツ21であるタイトル名「日本の景勝地」が、ユーザの操作により選択された場合には、制御部11は、通信部12を介して、著作権管理サーバ2との接続が可能か否かを判断するように構成されている。そして、制御部11は、著作権管理サーバ2との接続が可能ではないと判断した場合には、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示である「リッピング元のディスクを挿入してください。」をOSD部16から出力する制御を行うように構成されている。
【0037】
また、
図1に示すように、BDレコーダ1には、接続部17が設けられている。接続部17は、ケーブルを介して、テレビジョン装置5と接続可能に構成されている。そして、接続部17は、コンテンツ21の映像音声信号およびOSD部16から出力された画像(ブルーレイディスク2のセットを促す表示)などを、BDレコーダ1からテレビジョン装置5に伝達するように構成されている。
【0038】
また、BDレコーダ1には、操作受信部18が設けられている。操作受信部18は、受光素子等を含む。そして、受光素子は、後述するリモコン19から発光された赤外光を受光して、ユーザの操作情報を取得するように構成されている。そして、操作受信部18は、取得したユーザの操作情報を制御部11に伝達するように構成されている。
【0039】
また、BDレコーダ1には、リモコン19が設けられている。リモコン19は、ユーザの操作を受け付けるように構成されている。リモコン19は、発光素子等を含み、受け付けたユーザの操作情報を、発光素子から赤外光を用いて、操作受信部17に送信するように構成されている。
【0040】
また、
図1に示すように、著作権管理サーバ4には、制御部41が設けられている。制御部41は、CPUなどを含み、著作権管理サーバ4の各部に制御信号を伝達することによって著作権管理サーバ4の全体を制御するように構成されている。
【0041】
また、著作権管理サーバ4には、記憶部42が設けられている。記憶部42は、市場に販売されているブルーレイディスク(ブルーレイディスク2を含む)の各々のディスクID(ディスクID22を含む)が予め格納されている。
【0042】
また、著作権管理サーバ4には、通信部43が設けられている。通信部43は、インターネット7と通信可能に構成されている。そして、通信部43は、インターネット7を介して、BDレコーダ1とデータを送受信可能に構成されている。
【0043】
また、
図1に示すように、テレビジョン装置5には、制御部51が設けられている。制御部51は、CPUなどを含み、テレビジョン装置5の各部に制御信号を伝達することによってテレビジョン装置5の全体を制御するように構成されている。
【0044】
また、テレビジョン装置5には、接続部52が設けられている。接続部52は、BDレコーダ1とケーブルを介して接続可能に構成されている。そして、接続部52は、映像音声および画像データ(コンテンツ21およびブルーレイディスク2のセットを促す表示など)を受信可能に構成されている。
【0045】
また、テレビジョン装置5には、表示部53が設けられている。上記したように、表示部53は、接続部52を介して、受信したコンテンツ21およびブルーレイディスク2のセットを促す表示(
図4参照)などを、制御部51の指令に基づいて、表示するように構成されている。
【0046】
次に、
図5を参照して、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理フローについて説明する。BDレコーダ1における処理は、制御部11により行われる。
【0047】
まず、
図5に示すように、ステップS1において、上記したコンテンツの選択画面(
図3参照)において、ユーザにより選択されたコンテンツが、リッピング処理により取得したコンテンツか否かが判断される。すなわち、ユーザにより選択されたコンテンツがブルーレイディスク2からリッピング処理してハードディスクドライブ15に記憶されたコンテンツ21(タイトル名「日本の景勝地」)である場合には、ステップS2に進む。また、ユーザにより選択されたコンテンツがブルーレイディスク2からリッピング処理してハードディスクドライブ15に記憶されたコンテンツ21でない場合(たとえば、タイトル名「イブニングバード」)には、ステップS5に進む。
【0048】
そして、ステップS2において、著作権管理サーバ4との接続が可能か否かが判断される。著作権管理サーバ4との接続が可能な場合、ステップS6に進み、著作権管理サーバ4との接続が可能ではない場合には、ステップS3に進む。
【0049】
ここで、第1実施形態では、ステップS3において、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示(
図4参照)がOSD部16から出力される。その後、ステップS4に進む。
【0050】
また、第1実施形態では、ハードディスクドライブ15のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ15に格納されているコンテンツ管理情報23に含まれるディスクIDとが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することが許可される。
【0051】
具体的には、ステップS4において、BDドライブ13にセットされているブルーレイディスク(ブルーレイディスク2)からディスクID(ディスクID22)を取得して、取得したディスクID(ディスクID22)と、コンテンツ管理情報23に含まれるディスクIDとが一致するか否かが判断される。取得したディスクID22と、コンテンツ管理情報23に含まれるディスクID22とが一致するまでこの判断は繰り返され、コンテンツ管理情報23に含まれるディスクID22とが一致する場合、ステップS5に進む。
【0052】
そして、ステップS5において、コンテンツ21の再生が行われる。すなわち、ハードディスクドライブ15に記憶されているコンテンツ21が読み出され、読み出されたコンテンツ21が、接続部17を介して、テレビジョン装置5に伝達される。そして、テレビジョン装置5の表示部53にコンテンツ21が表示される。その後、BDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理フローは終了される。
【0053】
また、ステップS2において著作権管理サーバ4との接続が可能な場合に、第1実施形態では、著作権管理サーバ4による認証に基づいて、コンテンツ21の再生が許可される。具体的には、ステップS6において、著作権管理サーバ4に認証要求信号の送信が行われる。認証要求信号は、選択されたコンテンツ21のディスクID22を含む。そして、著作権管理サーバ4は、認証要求信号を取得して、取得した認証要求信号に応じて、認証信号がBDレコーダ1に送信される。その後、ステップS7に進む。
【0054】
そして、ステップS7において、著作権管理サーバ4から認証信号の取得が行われる。その後、ステップS5に進む。すなわち、ステップS5は、ステップS1における選択されたコンテンツがリッピング処理により取得されたコンテンツでない場合と、ステップS4におけるブルーレイディスク2から取得したディスクID22とコンテンツ管理情報23に含まれるディスクIDとが一致する場合と、ステップS7における著作権管理サーバ4から認証信号を取得した場合とに、実行される。
【0055】
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0056】
第1実施形態では、上記のように、BDレコーダ1の制御部11を、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ15に格納されているコンテンツ管理情報23のディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することを許可する制御を行うように構成する。これにより、著作権管理サーバ4と接続ができない場合であっても、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、コンテンツ21を再生することができる。その結果、コンテンツ21に関する著作権を保護しながら、ブルーレイディスク2から取得したコンテンツ21を再生することができる。
【0057】
また、第1実施形態では、上記のように、BDレコーダ1の制御部11を、ハードディスクドライブ15のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続が可能な場合には、著作権管理サーバ4による認証に基づいて、コンテンツ21を再生することを許可する制御を行うように構成する。これにより、著作権管理サーバ4と接続が可能な場合には、改めてブルーレイディスク2からディスクID22を取得することなく、コンテンツ21を再生することができる。
【0058】
また、第1実施形態では、上記のように、BDレコーダ1は、テレビジョン装置5の表示部53に画像を出力可能なOSD部16を含む。また、BDレコーダ1の制御部11を、ハードディスクドライブ15のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示を、OSD部16から出力する制御を行うように構成する。これにより、ユーザに、ブルーレイディスク2をセットする必要があることを視認させることができる。
【0059】
(第2実施形態)
次に、
図1、
図6および
図7を参照して、第2実施形態によるBDレコーダ101の構成について説明する。第2実施形態では、コンテンツの再生可能な回数である再生可能回数が設けられている。
【0060】
図1に示すように、第2実施形態によるBDレコーダ101は、制御部111と、ハードディスクドライブ115とを含む。
【0061】
ここで、第2実施形態では、
図6に示すように、ハードディスクドライブ115は、ブルーレイディスク2からコンテンツ21とディスクID22とが格納される際に、コンテンツ21とディスクID22とに加えて、コンテンツ21の再生可能な回数である再生可能回数を、コンテンツ管理情報123に追加して格納するように構成されている。
【0062】
具体的には、
図6に示すように、制御部111は、BDドライブ13に挿入されているブルーレイディスク2からコンテンツ21とディスクID22とを取得する(リッピング処理する)際に、再生可能回数を設定する制御を行うように構成されている。そして、制御部111は、コンテンツ21とディスクID22とに、設定した再生可能回数(たとえば、初期値を5回とする)の内容を付加したコンテンツ管理情報123をハードディスクドライブ115に記憶するように構成されている。
【0063】
たとえば、
図6に示すように、コンテンツ管理情報123は、第1実施形態によるコンテンツ管理情報23の内容に加えて、コンテンツ21(タイトル名「日本の景勝地」)に対応する情報として、「再生可能回数:5」の内容を含む。また、ブルーレイディスクからリッピング処理により取得されたコンテンツではないコンテンツ(タイトル名「イブニングバード」)に対応する情報として、「再生可能回数:無制限」の内容を含む。
【0064】
また、
図7に示すように、制御部111は、ハードディスクドライブ115のコンテンツ21を再生する際に、再生可能回数が0回である場合は、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示を、OSD部16から出力する制御を行うように構成されている。たとえば、ブルーレイディスク2からリッピング処理されたコンテンツ21であるタイトル名「日本の景勝地」が、ユーザの操作により選択された場合に、制御部111は、コンテンツ21の再生可能回数が0回であるか否かを判断する制御を行うように構成されている。そして、制御部111は、再生可能回数が0回であると判断した場合には、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示である「再生可能回数は0回です。リッピング元のディスクを挿入してください。」をOSD部16から出力する制御を行うように構成されている。そして、テレビジョン装置5の表示部53に、上記のブルーレイディスク2のセットを促す表示が表示されるように構成されている。また、第2実施形態によるBDレコーダ101のその他の構成は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0065】
次に、
図8を参照して、第2実施形態によるBDレコーダ101のコンテンツ再生制御処理フローについて説明する。BDレコーダ101における処理は、制御部111により行われる。
【0066】
まず、
図8に示すように、ステップS1、S2、S6およびS7においては、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理のステップS1、S2、S6およびS7と同様に処理される。そして、第2実施形態では、ステップS2において著作権管理サーバ4と接続が可能ではない場合に、ステップS101に進む。
【0067】
ここで、第2実施形態では、ステップS101において、再生可能回数が0回か否かが判断される。再生可能回数が0回の場合には、ステップS102に進み、再生可能回数が0回でない(1回以上の)場合には、ステップS104に進む。
【0068】
そして、ステップS102において、ブルーレイディスク2のセットを促す表示(
図7参照)がOSD部16から出力される。その後、ステップS4に進む。そして、ステップS4においては、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理のステップS4と同様の処理が行われる。その後、ステップS103に進む。
【0069】
ここで、第2実施形態では、コンテンツ21を再生することが許可されるとともに、再生可能回数がリセットされる。すなわち、ハードディスクドライブ115のコンテンツ21を再生する際に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22とが一致している場合(ステップS4)に、コンテンツ21を再生することが許可されるとともに、再生可能回数がリセットされる(ステップS103)。具体的には、再生可能回数が0回から初期値である5回に戻される。その後、ステップS5に進む。そして、ステップS5において、コンテンツ21の再生が行われる。
【0070】
また、ステップS101において再生可能回数が0回ではない場合は、ステップS104において、再生可能回数が1回分減らされる。たとえば、再生可能回数が5回の場合には、4回に変更され、再生可能回数の内容がハードディスクドライブ115に記憶される。その後、ステップS5に進む。その後、BDレコーダ101のコンテンツ再生制御処理フローは終了される。すなわち、第2実施形態によるコンテンツ再生制御処理は、第1実施形態によるコンテンツ再生制御処理とは異なり、再生可能回数が0回ではない場合は、著作権管理サーバ4との接続が可能ではない場合であっても、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得する処理は行われない。
【0071】
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0072】
第2実施形態では、上記のように、BDレコーダ101のハードディスクドライブ115を、ブルーレイディスク2からコンテンツ21とディスクID22とが格納される際に、コンテンツ21とディスクID22とに加えて、コンテンツ21の再生可能な回数である再生可能回数が格納されるように構成する。また、BDレコーダ101の制御部111を、ハードディスクドライブ115のコンテンツ21を再生する際に、再生可能回数が0回の場合に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することを許可する制御を行うように構成する。これにより、再生可能回数が0回の場合であっても、ディスクID22を取得することによって、コンテンツ21を再生することができる。
【0073】
また、第2実施形態では、上記のように、BDレコーダ101の制御部111を、ハードディスクドライブ115のコンテンツ21を再生する際に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22とが一致している場合に、コンテンツ21を再生することを許可するとともに、再生可能回数をリセットする制御を行うように構成する。これにより、再生可能回数が0回の場合であっても、再生可能回数をリセットすることによって、ディスクID22を取得することによって、コンテンツ21を再生する毎にディスクID22を取得する必要がなくなる。また、第2実施形態によるBDレコーダ101のその他の効果は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0074】
(第3実施形態)
次に、
図9および
図10を参照して、第3実施形態によるスマートフォン201の構成について説明する。第3実施形態では、ハードディスクドライブのコンテンツを再生する際に、著作権管理サーバと接続ができない場合に、ローカルエリアネットワークに接続されている機器のいずれかにセットされているブルーレイディスクからディスクIDを取得する。そして、取得したディスクIDと、ハードディスクドライブに格納されているディスクIDとが一致していることに基づいて、コンテンツを再生することを許可する制御を行うように構成されている。
【0075】
図9に示すように、第3実施形態によるスマートフォン201は、制御部211が設けられている。制御部211は、スマートフォン201の各部に制御信号を伝達することによって、スマートフォン201の全体を制御するように構成されている。なお、スマートフォン201は、本発明の「コンテンツ再生装置」の一例である。
【0076】
また、スマートフォン201には、通信部212が設けられている。通信部212は、第1実施形態によるBDレコーダ1の通信部12と同様に、ルータ6に接続されている。
【0077】
また、スマートフォン201には、メモリ215が設けられている。メモリ215は、第2実施形態によるBDレコーダ101のハードディスクドライブ115と同様に、コンテンツ21およびコンテンツ管理情報123が格納されている。すなわち、メモリ215は、再生可能回数を有する。なお、メモリ215は、本発明の「記憶部」の一例である。
【0078】
また、スマートフォン201には、タッチスクリーン218が設けられている。タッチスクリーン218は、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能に構成されているとともに、コンテンツ21などの画像を表示可能に構成されている。
【0079】
また、
図9に示すように、スマートフォン201の外部には、BDレコーダ201a〜201cが設けられている。BDレコーダ201a〜201cは、それぞれルータ6と接続されている。そして、スマートフォン201およびBDレコーダ201a〜201cは、ルータ6を介して、ホームネットワーク208を形成するように構成されている。そして、ホームネットワーク208内では、スマートフォン201とBDレコーダ201a〜201cとが互いに通信可能に構成されている。すなわち、BDレコーダ201a〜201cのいずれの機器からも、スマートフォン201に、ディスクID22を送信することが可能に構成されている。なお、ホームネットワーク208は、本発明の「ローカルエリアネットワーク」の一例である。
【0080】
また、
図10に示すように、制御部211は、メモリ215のコンテンツ21を再生する際に、再生可能回数が0回である場合は、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示を、タッチスクリーン218に表示する制御を行うように構成されている。たとえば、制御部211は、再生可能回数が0回であると判断した場合には、ユーザにホームネットワーク208上の機器にブルーレイディスク2のセットを促す表示である「再生可能回数は0回です。同一ネットワーク(ホームネットワーク208)上の機器にリッピング元のディスクを挿入してください。」をタッチスクリーン218に表示する制御を行うように構成されている。また、第3実施形態によるスマートフォン201のその他の構成は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0081】
次に、
図11を参照して、第3実施形態によるスマートフォン201のコンテンツ再生制御処理フローについて説明する。なお、スマートフォン201における処理は、制御部211により行われる。
【0082】
まず、
図11に示すように、ステップS1、S2、S6およびS7においては、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理のステップS1、S2、S6およびS7と同様に処理される。そして、第3実施形態では、ステップS2において著作権管理サーバ4と接続が可能ではない場合に、ステップS101に進む。そして、ステップS101およびステップS104においては、第2実施形態によるBDレコーダ101のコンテンツ再生制御処理のステップS101およびステップS104と同様に処理される。そして、第3実施形態では、ステップS101において、再生可能回数が0回の場合に、ステップS201に進む。
【0083】
そして、ステップS201において、ホームネットワーク208上の機器にブルーレイディスク2のセットを促す表示がタッチスクリーン218に表示される。その後、ステップS202に進む。
【0084】
ここで、第3実施形態では、メモリ215のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ホームネットワーク208に接続されている機器(BDレコーダ201a〜201c)のいずれかにセットされているブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、メモリ215に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することが許可される。
【0085】
具体的には、ステップS202において、ホームネットワーク208にある機器(たとえば、BDレコーダ201a〜201c)に、セットされているブルーレイディスク2のディスクID22を要求する信号が送信される。BDレコーダ201a〜201cでは、スマートフォン201からセットされているブルーレイディスク2のディスクID22を要求する信号を取得した場合で、かつ、BDドライブ13にブルーレイディスク2がセットされている場合には、ディスクID22がスマートフォン201に送信される。その後、ステップS203に進む。
【0086】
そして、ステップS203において、ホームネットワーク208上の機器(たとえば、BDレコーダ201a〜201c)から取得したディスクID22と、メモリ215に格納されているディスクIDとが一致したか否かが判断される。取得したディスクID22と、メモリ215に格納されているディスクIDとが一致するまでこの判断は繰り返され、取得したディスクID22と、メモリ215に格納されているディスクIDとが一致した場合には、ステップS103に進む。
【0087】
そして、ステップS103においては、第2実施形態によるBDレコーダ101のコンテンツ再生制御処理のステップS103と同様の処理が行われる。その後、ステップS5に進み、ステップS5においては、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理のステップS5と同様の処理が行われる。その後、スマートフォン201におけるコンテンツ再生制御処理フローは終了される。
【0088】
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0089】
第3実施形態では、上記のように、スマートフォン201は、ホームネットワーク208と通信可能な通信部212を備える。また、スマートフォン201の制御部211を、メモリ215のコンテンツ21を再生する際に、著作権管理サーバ4と接続ができない場合に、ホームネットワーク208に接続されている機器(BDレコーダ201a〜201c)のいずれかにセットされているブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、メモリ215に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することを許可する制御を行うように構成する。これにより、ブルーレイディスク2を、ホームネットワーク208に接続されている機器(BDレコーダ201a〜201c)のいずれかにセットすることによって、コンテンツ21を再生することができる。また、第3実施形態によるスマートフォン201のその他の効果は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0090】
(第4実施形態)
次に、
図12を参照して、第4実施形態によるBDレコーダ301の構成について説明する。第4実施形態では、ホームネットワークを介して、BDレコーダとは別個に設けられた外部のBDレコーダまたはテレビジョン装置からコンテンツの配信を要求するコンテンツ配信要求信号を取得した場合に、ホームネットワークに接続されている機器のいずれかにセットされているブルーレイディスクからディスクIDを取得して、取得したディスクIDと、ハードディスクドライブに格納されているディスクIDとが一致していることに基づいて、コンテンツを外部のBDレコーダまたはテレビジョン装置に配信することを許可する制御を行うように構成されている。
【0091】
図12に示すように、第4実施形態によるBDレコーダ301は、制御部311と、コンテンツ管理情報123が格納されているハードディスクドライブ115とを含む。なお、ハードディスクドライブ115およびコンテンツ管理情報123は、第2実施形態によるハードディスクドライブ115およびコンテンツ管理情報123と同様に構成されている。すなわち、ハードディスクドライブ115は、再生可能回数を有する。
【0092】
また、BDレコーダ301の外部には、BDレコーダ301aおよび301bが設けられている。BDレコーダ301aおよび301bは、BDレコーダ301と同様に構成されており、それぞれルータ6を介して、通信可能に構成されている。
【0093】
また、BDレコーダ301の外部には、テレビジョン装置305が設けられている。テレビジョン装置305も、通信部352およびルータ6を介して、BDレコーダ301、BDレコーダ301aおよび301bと通信可能に構成されている。
【0094】
そして、BDレコーダ301と、BDレコーダ301aと、BDレコーダ301bと、テレビジョン装置305とは、ホームネットワーク308を形成するように構成されている。そして、BDレコーダ301aまたは301bから、BDレコーダ301に、ディスクID22を送信することが可能に構成されている。
【0095】
また、ホームネットワーク308の機器は、異なるメーカ間における機器の接続を容易にするDLNA(Digital Living Network Alliance)により機器認証を受けた機器である。また、BDレコーダ301、BDレコーダ301aおよびBDレコーダ301bは、DMS(Digital Media Server)として機能するように構成されており、コンテンツの配信要求信号に応じて、コンテンツを配信可能に構成されている。
【0096】
また、テレビジョン装置305は、DMP(Digital Media Player)として機能するように構成されている。すなわち、テレビジョン装置305の制御部351は、DMSとして機能する機器(BDレコーダ301など)に、コンテンツの配信要求信号を送信する制御を行うように構成されている。そして、テレビジョン装置305の制御部351は、コンテンツを取得して、取得したコンテンツを再生して、表示部53に表示する制御を行うように構成されている。また、第4実施形態によるBDレコーダ301のその他の構成は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0097】
次に、
図13を参照して、第4実施形態によるBDレコーダ301のコンテンツ配信制御処理フローについて説明する。なお、BDレコーダ301の処理は、制御部311により行われる。
【0098】
ここで、第4実施形態では、ホームネットワーク308を介して、BDレコーダ301とは別個に設けられた外部のテレビジョン装置305からコンテンツ21の配信を要求するコンテンツ配信要求信号を取得した場合に、ホームネットワーク308に接続されている機器(BDレコーダ301aおよび301b)のいずれかにセットされているブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を外部のテレビジョン装置305に配信することが許可される。以下、具体的に説明する。
【0099】
まず、
図13に示すように、ステップS301において、コンテンツの配信要求信号が取得されたか否かが判断される。たとえば、テレビジョン装置305からBDレコーダ301に、コンテンツ21の配信を要求するためのコンテンツの配信要求信号が送信され、BDレコーダによりコンテンツの配信要求信号が取得される。コンテンツの配信要求信号が取得されるまでこの判断は繰り返され、コンテンツの配信要求信号が取得された場合に、ステップS302に進む。
【0100】
そして、ステップS302において、要求されたコンテンツがリッピング処理により取得したコンテンツか否かが判断される。リッピング処理により取得したコンテンツ(コンテンツ21)の場合には、ステップS303に進み、リッピング処理により取得したコンテンツでない場合には、ステップS307に進む。
【0101】
そして、ステップS303において、BDレコーダ301のBDドライブ13に挿入されているブルーレイディスクのディスクIDが、要求されたコンテンツ21のディスクID22(ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22)と一致するか否かが判断される。ブルーレイディスクのディスクIDと要求されたコンテンツ21のディスクID22とが一致する場合には、ステップS307に進み、ブルーレイディスクのディスクIDと要求されたコンテンツ21のディスクID22とが一致しない場合には、ステップS304に進む。
【0102】
そして、ステップS304において、ホームネットワーク308にある機器(たとえば、BDレコーダ301aおよび301b)にセットされているブルーレイディスク2のディスクID22を要求する信号がBDレコーダ301aおよび301bに送信される。BDレコーダ301aおよび301bでは、BDレコーダ301からセットされているブルーレイディスク2のディスクID22を要求する信号を取得した場合で、かつ、BDドライブ13にブルーレイディスク2がセットされている場合には、ディスクID22がBDレコーダ301に送信される。その後、ステップS305に進む。
【0103】
そして、ステップS305において、ホームネットワーク308にある機器から取得したディスクIDが要求されているコンテンツ21の要求されたコンテンツ21のディスクID22と一致するか否かが判断される。取得したディスクIDが要求されているコンテンツ21のディスクID22と一致する場合には、ステップS307に進み、取得したディスクIDが要求されているコンテンツ21のディスクID22と一致しない場合には、ステップS306に進む。
【0104】
そして、ステップS306において、配信エラー信号がテレビジョン装置305に送信される。この場合、BDレコーダ301からテレビジョン装置305に、コンテンツ21は配信されない。その後、BDレコーダ301におけるコンテンツ配信制御処理フローは終了される。
【0105】
また、ステップS302においてリッピング処理により取得したコンテンツでない場合、ステップS303においてブルーレイディスクのディスクIDと要求されたコンテンツ21のディスクID22とが一致する場合、ステップS305において取得したディスクIDが要求されているコンテンツ21のディスクID22と一致する場合に進むステップS307において、コンテンツ21の配信が行われる。その後、BDレコーダ301におけるコンテンツ配信制御処理フローは終了される。
【0106】
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0107】
第4実施形態では、上記のように、BDレコーダ301の制御部311を、ホームネットワーク308を介して、BDレコーダ301とは別個に設けられた外部のテレビジョン装置305からコンテンツ21の配信を要求するコンテンツ配信要求信号を取得した場合に、ホームネットワーク308に接続されている機器(BDレコーダ301aおよび301b)のいずれかにセットされているブルーレイディスク2からディスクID22を取得する制御を行うように構成する。また、BDレコーダ301の制御部311を、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を外部のテレビジョン装置305に配信することを許可する制御を行うように構成する。これにより、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ115に格納されているディスクID22とが一致している場合にのみコンテンツ21が配信されるので、外部のテレビジョン装置305からコンテンツ21の配信を要求するコンテンツ配信要求信号を取得した場合に、無制限にコンテンツが配信されるのを抑制することができる。その結果、BDレコーダ301に設けられた再生可能回数が、ユーザが意図しない間に、減少させられるのを抑制することができる。また、第4実施形態によるBDレコーダ301のその他の効果は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0108】
(第5実施形態)
次に、
図1、
図14および
図15を参照して、第5実施形態によるBDレコーダ401の構成について説明する。第5実施形態では、コンテンツの再生可能な回数である再生可能回数が設けられていた第2実施形態によるBDレコーダ101と異なり、コンテンツの再生可能な期間である再生可能期間が設けられている。
【0109】
図1に示すように、第5実施形態によるBDレコーダ401は、制御部411と、ハードディスクドライブ415とを含む。
【0110】
ここで、第5実施形態では、
図14に示すように、ハードディスクドライブ415は、ブルーレイディスク2からコンテンツ21とディスクID22とが格納される際に、コンテンツ21とディスクID22とに加えて、コンテンツ21の再生可能な期間である再生可能期間を、コンテンツ管理情報423に追加して格納するように構成されている。
【0111】
具体的には、
図14に示すように、制御部411は、BDドライブ13に挿入されているブルーレイディスク2からコンテンツ21とディスクID22とを取得する(リッピング処理する)際に、再生可能期間を設定する制御を行うように構成されている。そして、制御部411は、コンテンツ21とディスクID22とに、設定した再生可能期間(たとえば、初期値を7日とする)の内容を付加したコンテンツ管理情報423をハードディスクドライブ415に記憶するように構成されている。
【0112】
たとえば、
図14に示すように、コンテンツ管理情報423は、第1実施形態によるコンテンツ管理情報23の内容に加えて、コンテンツ21(タイトル名「日本の景勝地」)に対応する情報として、「再生可能期間:7日」の内容を含む。また、ブルーレイディスクからリッピング処理により取得されたコンテンツではないコンテンツ(タイトル名「イブニングバード」)に対応する情報として、「再生可能期間:無期限」の内容を含む。
【0113】
また、
図15に示すように、制御部411は、ハードディスクドライブ415のコンテンツ21を再生する際に、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に記憶に格納されているディスクID22とが一致していると制御部411が判断した時から経過した時間(経過時間)が再生可能期間を超えた場合に、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示を、OSD部16から出力する制御を行うように構成されている。
【0114】
たとえば、
図14に示すように、ブルーレイディスク2からリッピング処理されたコンテンツ21であるタイトル名「日本の景勝地」(2014年1月1日0:00にリッピング処理されたコンテンツ)が、ユーザの操作により選択された場合に、制御部411は、経過時間がコンテンツ21の再生可能期間を超えているか否かを判断する制御を行うように構成されている。そして、上記のリッピング処理された時以降、1度もブルーレイディスク2がBDドライブ13に挿入されておらず、制御部411がディスクID22を取得していない場合、現在の日時が、2014年1月9日であれば、制御部411により、経過時間がコンテンツ21の再生可能期間を超えていると判断されるように構成されている。
【0115】
そして、制御部411は、経過時間がコンテンツ21の再生可能期間を超えていると判断した場合には、ユーザにブルーレイディスク2のセットを促す表示である「再生可能期間を超えています。リッピング元のディスクを挿入してください。」をOSD部16から出力する制御を行うように構成されている。そして、テレビジョン装置5の表示部53に、上記のブルーレイディスク2のセットを促す表示が表示されるように構成されている。また、第5実施形態によるBDレコーダ401のその他の構成は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0116】
次に、
図16を参照して、第5実施形態によるBDレコーダ401のコンテンツ再生制御処理フローについて説明する。BDレコーダ401における処理は、制御部411により行われる。
【0117】
まず、
図16に示すように、ステップS1、S2、S6およびS7においては、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理のステップS1、S2、S6およびS7と同様に処理される。そして、第5実施形態では、ステップS2において著作権管理サーバ4と接続が可能ではない場合に、ステップS401に進む。
【0118】
ここで、第5実施形態では、ステップS401において、経過時間がコンテンツ21の再生可能期間を超えているか否かが判断される。経過時間がコンテンツ21の再生可能期間を超えている場合には、ステップS402に進み、経過時間がコンテンツ21の再生可能期間を超えていない場合には、ステップS5に進む。
【0119】
そして、ステップS402において、ブルーレイディスク2のセットを促す表示(
図15参照)がOSD部16から出力される。その後、ステップS4に進む。そして、ステップS4においては、第1実施形態によるBDレコーダ1のコンテンツ再生制御処理のステップS4と同様の処理が行われる。その後、ステップS403に進む。
【0120】
ここで、第5実施形態では、ハードディスクドライブ415のコンテンツ21を再生する際に、ディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に格納されているディスクID22とが一致している場合に、コンテンツ21を再生することが許可されるとともに、再生可能期間がリセットされる。
【0121】
具体的には、ステップS403において、再生可能期間がリセットされる。すなわち、2014年1月9日0:00にステップS403の処理が行われた場合には、次回にステップS401により判断される経過時間は、2014年1月9日0:00からの経過時間となる。その後、ステップS5に進む。そして、ステップS5において、コンテンツ21の再生が行われる。その後、BDレコーダ401のコンテンツ再生制御処理フローは終了される。
【0122】
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0123】
第5実施形態では、上記のように、BDレコーダ401のハードディスクドライブ415を、ブルーレイディスク2からコンテンツ21とディスクID22とが格納される際に、コンテンツ21とディスクID22とに加えて、コンテンツ21の再生可能な期間である再生可能期間が格納されるように構成する。また、BDレコーダ401の制御部411を、ハードディスクドライブ415のコンテンツ21を再生する際に、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に格納されているディスクID22とが一致していると制御部411が判断した時から経過した時間が再生可能期間を超えた場合に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に格納されているディスクID22とが一致していることに基づいて、コンテンツ21を再生することを許可する制御を行うように構成する。これにより、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に格納されているディスクID22とが一致していると制御部411が判断した時から経過した時間が再生可能期間を超えた場合であっても、ディスクID22を取得することによって、コンテンツ21を再生することができる。
【0124】
また、第5実施形態では、上記のように、BDレコーダ401の制御部411を、ハードディスクドライブ415のコンテンツ21を再生する際に、ブルーレイディスク2からディスクID22を取得して、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に格納されているディスクID22とが一致している場合に、コンテンツ21を再生することを許可するとともに、再生可能期間をリセットする制御を行うように構成する。これにより、取得したディスクID22と、ハードディスクドライブ415に格納されているディスクID22とが一致していると制御部411が判断した時から経過した時間が再生可能期間を超えた場合であっても、再生可能期間をリセットすることによって、ディスクID22を取得することによって、コンテンツ21を再生する毎にディスクID22を取得する必要がなくなる。また、第5実施形態によるBDレコーダ401のその他の効果は、第1実施形態におけるBDレコーダ1と同様である。
【0125】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0126】
たとえば、上記第1〜第5実施形態では、本発明のコンテンツ再生装置として、ブルーレイディスク(BD)レコーダおよびスマートフォンを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、コンテンツ再生装置としてBDレコーダおよびスマートフォン以外のコンテンツ再生装置を用いてもよい。たとえば、コンテンツ再生装置として、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダを用いてもよい。
【0127】
また、上記第1〜第5実施形態では、本発明の記憶媒体として、ブルーレイディスクを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、記憶媒体として、ブルーレイディスク以外の記憶媒体を用いてもよい。たとえば、記憶媒体として、DVDを用いてもよい。
【0128】
また、上記第2〜第4実施形態では、本発明の再生可能回数の初期値を5回とする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、再生可能回数の初期値を5回以外の回数に構成してもよい。たとえば、再生可能回数の初期値を5回より大きい回数にしてもよいし、5回未満の回数に構成してもよい。
【0129】
また、上記第5実施形態では、本発明の再生可能期間を7日とする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、再生可能期間を7日以外の期間に構成してもよい。たとえば、再生可能期間を7日よりも長い期間にしてもよいし、7日よりも短い期間に構成してもよい。
【0130】
また、上記第2〜第5実施形態では、本発明の再生可能回数または再生可能期間をBDレコーダにより設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、再生可能回数または再生可能期間をBDレコーダにより設定するように構成しなくてもよい。たとえば、ブルーレイディスクに予め再生可能回数または再生可能期間を格納して、リッピング処理の際に、ブルーレイディスクからBDレコーダに記憶されるように構成してもよい。
【0131】
また、上記第3実施形態および第4実施形態では、本発明のローカルエリアネットワークを、ホームネットワークに適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、ローカルエリアネットワークを、ホームネットワーク以外のローカルエリアネットワークに適用してもよい。
【0132】
また、上記第2実施形態および第5実施形態では、本発明の再生可能回数と再生可能期間とを、別々の実施形態として示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、再生可能回数と再生可能期間とをともに設けるように構成してもよい。
【0133】
また、上記第1〜第5実施形態では、説明の便宜上、本発明の制御部の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベントごとに処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。