特開2015-225914(P2015-225914A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-225914(P2015-225914A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】光モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/022 20060101AFI20151117BHJP
   H01L 31/02 20060101ALI20151117BHJP
【FI】
   H01S5/022
   H01L31/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-108993(P2014-108993)
(22)【出願日】2014年5月27日
(71)【出願人】
【識別番号】301005371
【氏名又は名称】日本オクラロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 拓弥
(72)【発明者】
【氏名】内田 佳邦
(72)【発明者】
【氏名】村上 恵一
(72)【発明者】
【氏名】本澤 陽一
【テーマコード(参考)】
5F088
5F173
【Fターム(参考)】
5F088BA02
5F088BA20
5F088BB01
5F088JA20
5F173MA01
5F173MC20
5F173ME25
5F173ME48
(57)【要約】      (修正有)
【課題】TOSA(光送信モジュール)及び/又はROSA(光受信モジュール)を有し、低コストで物理的強度及び通信品質の高い光モジュールを提供する。
【解決手段】光モジュールは、信号送信及び/又は受信の金属パターン端子である第1端子46が形成された第1面61、及び第1面とは異なる面であり、金属パターン端子である第2端子47が形成された第2面62を有する光送信モジュール及び/又は光受信モジュール21と、光送信モジュール及び/又は光受信モジュール21における光通信を制御する制御基板27と、第1端子46、及び制御基板27における金属パターン端子である第3端子48を電気的に接続するリード28と、第2端子47、及び制御基板27における金属パターン端子である第4端子49を電気的に接続するフレキシブル基板32と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号送信及び/又は受信の金属パターン端子である第1端子が形成された第1面、及び前記第1面とは異なる面であり、前記金属パターン端子である第2端子が形成された第2面を有する光送信モジュール及び/又は光受信モジュールと、
前記光送信モジュール及び/又は光受信モジュールにおける光通信を制御する制御基板と、
前記第1端子、及び前記制御基板における前記金属パターン端子である第3端子を電気的に接続するリードと、
前記第2端子、及び前記制御基板における前記金属パターン端子である第4端子を電気的に接続するフレキシブル基板と、を備える光モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の光モジュールであって、
光送信モジュール及び/又は光受信モジュールの前記第1面および前記第2面は、同じ方向を向いている、ことを特徴とする光モジュール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光モジュールであって、
前記第1端子及び前記第2端子のうち、高周波信号は前記第2端子に印加される、ことを特徴とする光モジュール。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光モジュールであって、
前記リード及び前記フレキシブル基板は、前記制御基板の異なる面でそれぞれ接続している、ことを特徴とする光モジュール。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光モジュールであって、
前記制御基板は複数であり、
前記リード及び前記フレキシブル基板は、異なる前記制御基板に接続している、ことを特徴とする光モジュール。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光モジュールであって、
前記フレキシブル基板は、前記光送信モジュール及び/又は光受信モジュールとリードを介して接続されている、ことを特徴とする光モジュール。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光モジュールであって、
前記第1端子と前記第3端子間を接続する前記リードは湾曲している、ことを特徴とする光モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
光モジュールは、光素子を内蔵する光送信モジュール(以下、「TOSA:Transmitter Optical Sub-Assembly」という。)または光受信モジュール(以下、「ROSA:Receiver Optical Sub-Assembly」という。)またはその両方、各種部品を搭載した制御基板、これらを格納する構造部品から構成される。TOSAあるいはROSAは電源、信号を外部から供給されるための外部電気接続部を有している。外部電気接続部はリードが出ている構造が一般的である。そのリードと制御基板の最も単純な接続方法の一つに、リードを直接制御基板にはんだ付けする方法がある。
【0003】
しかしながら光モジュールにおける主信号高周波特性劣化を抑制するためのインピーダンスマッチング、あるいは、各部品間の外形寸法公差を吸収するために、フレキシブル基板を介して、TOSAあるいはROSAを制御基板と接続する方法が広く用いられている。例えば、特許文献1および2に記載の方式がこれに該当する。
【0004】
こうした光モジュールは、複数のメーカー間でのマルチソースアグリーメント(MSA)が締結され、電気特性、光学特性、外形寸法等を同一規格での製品化が進んでいる。外形寸法については例えば、10Gbit/s光通信モジュールXFP(10 Gigabit Small Form Factor Pluggable)や、10Gbit/s光通信モジュールSFP+(Small Form-Factor Pluggable Plus)のように小型でかつ光送信用レセプタクル、光受信用レセプタクル、電気インターフェースカードエッジの位置が規格により定められている。こうした規格化、小型化の流れは40Gbit/s, 100Gbit/sにも適用されており、今後も続いていくと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−67380号公報
【特許文献2】特開2004−241915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、TOSA及び/又はROSAは、様々な機能を内蔵するために抵抗、コンデンサなどの受動部品に加えて、内部にIC(Integrated Circuit)を実装する高機能なものがある。また、複数の光素子を一つのパッケージ内に集積することにより、高機能化したTOSAまたはROSAの技術も広く用いられるようになった。
【0007】
光モジュール内において、TOSA及び/又はROSAは、これらを制御する制御基板と電気的に接続される。特にこのような高機能化されたTOSA及び/又はROSAは、多くの信号線と接続される必要があるが、限られた空間において、低コストで物理的強度及び通信品質を保って接続することは難しかった。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みてしたものであり、TOSA及び/又はROSAを有し、低コストで物理的強度及び通信品質を高く保つことのできる光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するための代表的な光モジュールは以下の通りである。
【0010】
(1)信号送信及び/又は受信の金属パターン端子である第1端子が形成された第1面、及び前記第1面とは異なる面であり、前記金属パターン端子である第2端子が形成された第2面を有する光送信モジュール及び/又は光受信モジュールと、前記光送信モジュール及び/又は光受信モジュールにおける光通信を制御する制御基板と、前記第1端子、及び前記制御基板における前記金属パターン端子である第3端子を電気的に接続するリードと、前記第2端子、及び前記制御基板における前記金属パターン端子である第4端子を電気的に接続するフレキシブル基板と、を備える光モジュール。
【0011】
(2)上記(1)に記載の光モジュールであって、光送信モジュール及び/又は光受信モジュールの前記第1面および前記第2面は、同じ方向を向いている、ことを特徴とする光モジュール。
【0012】
(3)上記(1)又は(2)に記載の光モジュールであって、前記第1端子及び前記第2端子のうち、高周波信号は前記第2端子に印加される、ことを特徴とする光モジュール。
【0013】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の光モジュールであって、前記リード及び前記フレキシブル基板は、前記制御基板の異なる面でそれぞれ接続している、ことを特徴とする光モジュール。
【0014】
(5)上記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の光モジュールであって、前記制御基板は複数であり、前記リード及び前記フレキシブル基板は、異なる前記制御基板に接続している、ことを特徴とする光モジュール。
【0015】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の光モジュールであって、前記フレキシブル基板は、前記光送信モジュール及び/又は光受信モジュールとリードを介して接続されている、ことを特徴とする光モジュール。
【0016】
(7)上記(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の光モジュールであって、前記第1端子と前記第3端子間を接続する前記リードは湾曲している、ことを特徴とする光モジュール。
【発明の効果】
【0017】
本願発明によれば、低コストで、小型・高機能な光モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施例の光モジュールの構成の一例を示す平面図である。
図2】本実施例の光モジュールの構成の一例を示す裏面図である。
図3図1の破線A部を拡大して示す斜視図。
図4図1のIV−IV線に沿った断面を示す図である。
図5図4と同様の視野による、比較例1について示す断面図である。
図6図4と同様の視野による、比較例2について示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施例について図面を用いて説明する。
【実施例】
【0020】
本実施例では、波長可変機能を有しSFP+規格に準拠した光モジュール100の例を説明する。しかしながら、SFP+規格に準拠した例は、小型化された光モジュール100であることを示すものであり、SFP+規格に準拠しない光モジュール100であってもよい。また、光モジュール100は、波長可変機能を有しないものであってもよい。
【0021】
図1及び2は、本実施例の波長可変機能を有しSFP+規格に準拠した光モジュール100の構成の一例を示す図である。図1は上面を示す平面図であり、図2はその裏面図である。光モジュール100は、主要光部品であるTOSA21、ROSA22と、送信信号用ドライバIC23と、受信信号用ポストアンプIC24と、制御回路(25、26)を搭載した制御基板27とを有している。本来光モジュール100は上記部品をケース等の構造部品に格納されるが、ここでは図示を省略している。光モジュールは小型化が進んでいるが、TOSA21・ROSA22は機能の集積化が求められているため小型化には限界がある。そのため、TOSA21とROSA22を光モジュール内に横並びに格納した場合は、その他の要素に割り当てる寸法は非常に小さくなる。従って、TOSA21及びROSA22と制御基板27とが接続される箇所は、光ファイバが接続される側とは反対側の一箇所のみとなることが多い。ここで図には示されていないが、TOSA21には波長可変機能を実現するためのIC31(後述)が備わっている。なお、IC31は波長可変機能だけでなく、他の機能を含んでいてもよく、また波長可変機能を含まずに、他の機能のみを含むIC31であってもよい。また、IC31を含まないTOSA21であってもよい。
【0022】
図3は、図2の破線A部を拡大して示す斜視図であり、図4は、図2のIV−IV線に沿った断面を示す図である。なお、図3及び4ではTOSA21と制御基板27との接続について説明するが、ROSA22であってもよい。この図に示されるように、TOSA21は、外部接続部41を有し、外部接続部41は、外部と信号を送信及び/又は受信する金属パターン端子からなる第1端子46が形成された第1面61と、同様に金属パターン端子からなる第2端子47が形成された第2面62とを有している。
【0023】
上述したように本実施形態に係るTOSA21はIC31を含み、さらに光素子等も含まれており、これらの制御・駆動のために、TOSA21において外部と信号を送受信する金属パターン端子の数は20個となる。同一面上に20個の金属パターン端子を並べて配置することは、限られたスペースにおいて困難なため、図3に示すような異なる2つの面上に第1端子46及び第2端子47を配置する構造をとっている。なお、本実施形態においては、2つの異なる面(61,62)上にそれぞれ金属パターン端子(46,47)を配置する構成としているが、3以上の異なる面上に配置されるものであってもよい。
【0024】
外部接続部41は積層セラミック構造を有し、配線パターンなどが表面および内部に形成されている。なお、積層セラミック構造に限らずTOSA21内部と外部との電気的に接続する機能を有していれば、他の構造であっても構わない。図4の第2面62に形成された第2端子47に、ロウ付け等により接続されるリード29はフレキシブル基板(FPC:Flexible printed circuits)32とはんだ等により接続され、フレキシブル基板32の反対側の端子は、制御基板27の金属パターン端子である第4端子49に接続されている。一方、第1面61に形成された第1端子46にロウ付け等により接続されたリード28は一部が山なりに成形(湾曲)された状態で、直接制御基板27の金属パターン端子である第3端子48に接続されている。ここで、第3端子48とリード28とは、はんだ30等により接続され、制御基板27の第4端子49とフレキシブル基板32とは、はんだ付け又はACF(Anisotropic Conductive Film)等による圧着により取付けられる。
【0025】
しかしながら、制御基板27とリード28との接続、及び制御基板27とフレキシブル基板32との接続はこれ以外の方法を適宜用いることができる。ここでリード28及び29は、導電性及び可撓性のある素材からなる信号伝達媒体であり、通常金属で形成されている。本実施形態においては、第2面62の第2端子47とフレキシブル基板32とは、リード29を介して接続されることとしたが、第2端子47とフレキシブル基板32とをリード29を用いずに接続することとしてもよい。この場合には、ACF等により第2端子47とフレキシブル基板32とを圧着することとしてもよいし、はんだ付けによる接続でも構わない。
【0026】
本実施形態の光モジュール100において、第1面61及び第2面62にそれぞれ形成された第1端子46及び第2端子47のうち、10Gbit/sの主信号ラインの高周波信号は第2面62の第2端子47にのみ印加されるものとすることができる。後述する比較例に示されるように、リード28に高周波信号が割り当てられる場合には、外部接続部41と制御基板27との間にギャップができればインピーダンス不整合による特性劣化が懸念される。インピーダンス不整合を回避するために、リードと基板間のギャップをなくそうとすると、各部品間の寸法公差を吸収して、光モジュール外形寸法公差を満たす上で歩留まりが低下することになる。
【0027】
しかしながら、フレキシブル基板32は曲げられた状態であってもインピーダンスをコントロールすることにより高周波信号を(リードと比べると)劣化させることなく伝達することができ、リード28は高周波信号に割り当てられていないため、外部接続部41と基板間にギャップを設けても高周波特性には影響なく、リードを直接制御基板27に接続しても高周波特性への影響はない。リード28を湾曲させる成形については、温度サイクルや振動、衝撃環境下における機械的応力を緩和するためのものであるが、リードにかかる応力が問題とならない場合は、こうした成形を行わなくてもよい。また、インピーダンス不整合が問題とならない等の場合にはリード28に高周波信号を割り当てることとしてもよい。なお、本実施形態において、リード28は第1面61及び第2面62のそれぞれにおいて複数であっても単数であってもよい。
【0028】
[比較例1]
図5には上述の実施形態の比較例1について示されている。図5は、図4と同様の視野による断面図である。上述の実施形態と同様に、TOSA21の外部接続部11は例えば積層セラミック構造などであり、外部接続部11には第1端子18が形成された第1面16と、第2端子19が形成された第2面17があり、それぞれ二つのリード12aと12bが接続されている。
【0029】
リード12a,12bは、それぞれ直接制御基板4の第3端子8,第4端子9に接続しており、かつ制御基板4が外部接続部11に物理的に接触しないように接続した(中空Bがある状態)。リード12a,12bと制御基板4上の配線パターンである第3端子8,第4端子9ははんだ2より固定した。このような中空Bを設けた理由は、部品公差などによる接続性の劣化を考慮したためである。しかし、中空BがTOSA21と制御基板4間のインピーダンス不整合の原因となり、高周波特性が劣化した。
【0030】
[比較例2]
図6は、比較例2について説明するための図である。比較例2では、図5の中空Bがなくなるように、制御基板4を外部接続部11と接触するように接続した。その結果、インピーダンス不整合は改善したが、多数製造した場合に、各々の部品公差の影響などにより生産時の歩留まりが悪化した。例えば、リード12aと12bとの間の間隔と制御基板4の厚みは同寸法となるように設計していたが、部品公差により、例えば制御基板4の厚みが薄い場合などは、はんだ2で接続している領域において、リード12a,12bと制御基板4との間に隙間が生じ、接続性が十分ではないなどの不良が発生した。
【0031】
また、TOSA及び制御基板4は、それぞれ外部機器と物理的に接続されるため、それぞれの位置は規格上においても定められたものであるが、光モジュール内の部品の公差や外部機器の製造上の公差を考慮して、TOSA21と制御基板4との位置関係は、固定的でないことが望ましい。また、フレキシブル基板は高価であり、コスト面において不利であるため、フレキシブル基板を用いることとしても、できるだけ少ない方が望ましい。
【0032】
上述の図1〜4に示される実施例に係る光モジュール100によれば、TOSA21及び制御基板27間において寸法公差を吸収することができると共に、高周波信号の通信品質を高く保つことができ、かつ低コストとすることができる。
【0033】
また、上述の実施例に係る光モジュール100の構造とすることで、10Gbit/sなどの高周波信号はフレキシブル基板を介して接続しているために、リード29と制御基板27とのギャップによるインピーダンス不整合の影響を抑制することができる。さらに高周波信号が伝達されない側のリード28側はリード28を直接制御基板27に接続するために、フレキシブル基板を用いていない。そのため、高価なフレキシブル基板を用いる枚数を最低限に抑えることができ、低コストが実現できる。さらに、部品寸法公差などによる接続性への影響についても、フレキシブル基板32及び湾曲したリード28により吸収することができ、製造歩留まりの低下を抑制することができる。
【0034】
また上述の実施例では、リード28とフレキシブル基板32は制御基板27の異なる面に接続している。この構造とすることで、外部接続部41と制御基板27との接続間の距離を狭くすることができ、図4の左右方向のサイズの小型化へ寄与できる。ただし、同一面にリード28とフレキシブル基板32を接続しても本願発明の効果が得られることは言うまでもない。なお、本実施例ではリード28とフレキシブル基板32を同一の制御基板27に接続したが、これに限らず各々を異なる制御基板に接続しても構わない。
【0035】
以上のように、本発明を用いることにより高機能と高生産性を併せ持つ光モジュールを低価格で実現できる。また、小型・低コストで物理的強度及び通信品質を高く保つことができる光モジュールを実現することができる。
【0036】
なお、上述の実施例は金属パターン端子が第1面及び第1面とは異なる第2面に配置された場合であるが、更に第3面に金属パターン端子が形成されている場合には第1面の金属パターン端子にはリードを直接、残りの第2面及び第3面には一枚のフレキシブル基板を使って接続することとしてもよい。
【0037】
また、図1におけるドライバICとポストアンプICは一体型でも構わない。また、波長可変機能を有しない光モジュールにおいても、多リードのTOSAに適用すれば同様の効果が得られることは言うまでもない。また、多リードのROSAに適用にしても同様の効果が得られることは言うまでもない。加えて、本実施例は10Gbit/s SFP+モジュールであるが、同じ10Gbit/sであるXFPであっても、またビットレートによらず、規格によらず、その他の光モジュールにおいても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0038】
さらに、本実施例では高周波信号を直接制御基板に接続するリード28には伝達させない例を示したが、要求される高周波特性によっては、高周波信号を伝達させても構わない。ただし、好ましくは本実施例のようにフレキシブル基板のみに高周波信号を伝達させることが望ましい。
【符号の説明】
【0039】
11,41 外部接続部、12a,12b リード、21 TOSA、22 ROSA、23 送信信号用ドライバIC、24 受信信号用ポストアンプIC、25,26 制御回路、27 制御基板、28,29 リード、31 IC、32 フレキシブル基板、18,46 第1端子、19,47 第2端子、48 第3端子、49 第4端子、16,61 第1面、17,62 第2面、100 光モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6