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特開2015-226314番組表生成装置及び番組表生成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-226314(P2015-226314A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】番組表生成装置及び番組表生成プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20151117BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20151117BHJP
【FI】
   H04N21/482
   H04N21/431
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-112303(P2014-112303)
(22)【出願日】2014年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 康隆
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA04
5C164MA06S
5C164TA04S
5C164UA03S
5C164UA43S
5C164UB41S
5C164UB81P
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させる。
【解決手段】番組表生成装置は、情報取得部と、信号生成部と、を備える。情報取得部は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得する。信号生成部は、番組表を表示部に表示させる表示信号を生成する。この番組表では、複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示され、該代表番組が経時的に切り替えられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得する情報取得部と、
前記複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示され、該代表番組が経時的に切り替えられる番組表を表示部に表示させる表示信号を生成する信号生成部と、
を備える番組表生成装置。
【請求項2】
前記情報取得部は、前記複数の放送番組の各々の関連情報を取得し、
前記表示信号はさらに、前記関連情報を前記表示部に表示させる信号である請求項1に記載の番組表生成装置。
【請求項3】
前記表示信号はさらに、前記代表番組の関連情報を強調して表示させる信号である請求項2に記載の番組表生成装置。
【請求項4】
前記信号生成部は、前記番組表情報に基づいて、前記複数の放送番組のうちの少なくとも、前記代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む副番組表を表示させる副表示信号を生成して外部機器に出力する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の番組表生成装置。
【請求項5】
前記情報取得部は、前記複数の放送番組の各々の関連情報を取得し、
前記副表示信号はさらに、少なくとも前記代表番組の関連情報を表示させる信号である請求項4に記載の番組表生成装置。
【請求項6】
同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得する情報取得部と、
前記複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される第1番組表を表示部に表示させる第1表示信号を生成する信号生成部と、
を備え、
前記信号生成部は、前記番組表情報に基づいて、前記複数の放送番組のうちの少なくとも、前記代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む第2番組表を表示させる第2表示信号を生成して外部機器に出力する番組表生成装置。
【請求項7】
同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得するステップと、
前記複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示され、該代表番組が経時的に切り替えられる番組表を表示部に表示させる表示信号を生成するステップと、
をコンピュータに実行させる番組表生成プログラム。
【請求項8】
同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得するステップと、
前記複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される第1番組表を表示部に表示させる第1表示信号を生成するステップと、
前記信号生成部は、前記番組表情報に基づいて、前記複数の放送番組のうちの少なくとも、前記代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む第2番組表を表示させる第2表示信号を生成して外部機器に出力するステップと、
をコンピュータに実行させる番組表生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組表にマルチ編成番組の放送予定を表示する番組表生成装置及び番組表生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
地上波デジタル放送を受信するテレビジョン装置では、EPG(Electronic Program Guide)機能により放送番組表を画面に表示させることができる。この放送番組表はテレビジョン装置が設置された地域で放送される番組の一覧表であり、複数の放送番組の放送スケジュールが放送局別に時系列で表示される。
【0003】
ところで、地上波デジタル放送では、同じ時間帯に同じ物理チャンネルで複数の放送番組が放送されるマルチ編成番組が放送されることがある。たとえば特許文献1は、同じ時間帯に同じ物理チャンネルで3つの放送番組が放送される場合を例示している。
【0004】
従来の放送番組表では、通常、マルチ編成番組の表示欄は、行方向に並ぶ複数の分割表示欄に分割される。そして、マルチ編成番組に含まれる各放送番組が各分割表示欄に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−188923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、行方向に複数の分割表示欄を設けると、マルチ編成番組の代表番組表示欄が行方向に長くなる。そのため、テレビジョン装置の表示画面に表示可能な物理チャンネルの数(すなわち、放送番組表に表示される表示欄の列数)が減少する。従って、視聴者が一目で画面を見て認識できる放送番組の数も少なくなるので、放送番組表の利便性が低下する。
【0007】
このような問題に対し、特許文献1では、マルチ編成番組の表示欄を分割せず、マルチ編成番組に含まれる複数の放送番組のいずれか1つを表示欄内に表示している。ところが、この表示欄には残りの放送番組が表示されないので、視聴者は、残りの放送番組を一目で視認できない。そのため、視聴者は、表示欄に表示されている放送番組以外の他の放送番組があることを認識できない恐れがある。
【0008】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる番組表生成装置及び番組表生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の一の態様による番組表生成装置は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得する情報取得部と、複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示され、該代表番組が経時的に切り替えられる番組表を表示部に表示させる表示信号を生成する信号生成部と、を備える構成(第1の構成)とされる。
【0010】
第1の構成によれば、表示信号により表示部に表示される番組表にて、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される。さらに、この代表番組は経時的に切り替えられる。そのため、表示部に表示可能な表示欄の列数又は行数の減少を抑制又は防止することができる。さらに、視聴者は、操作入力することなく、表示部に表示されていない他の放送番組があること、及び、全ての該他の放送番組を容易に認識することができる。従って、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる。
【0011】
上記第1の構成の番組表生成装置において、情報取得部は、複数の放送番組の各々の関連情報を取得し、表示信号はさらに、関連情報を表示部に表示させる信号である構成(第2の構成)としてもよい。
【0012】
第2の構成によれば、複数の放送番組の各々の関連情報を番組表とともに表示部に表示させることができる。そのため、番組表を見る視聴者は、複数の放送番組の各々の関連情報も認識することができる。従って、視聴者は、表示部の表示画面から複数の放送番組の各々のより詳細な情報を得ることができる。
【0013】
さらに、上記第2の構成の番組表生成装置において、表示信号はさらに、代表番組の関連情報を強調して表示させる信号である構成(第3の構成)としてもよい。
【0014】
第3の構成によれば、強調表示によって、視聴者は、代表番組表示欄に表示中の代表番組に対応する関連情報を容易に認識することができる。
【0015】
上記第1〜第3のいずれかの構成の番組表生成装置において、信号生成部は、番組表情報に基づいて、複数の放送番組のうちの少なくとも、代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む副番組表を表示させる副表示信号を生成して外部機器に出力する構成(第4の構成)としてもよい。
【0016】
第4の構成によれば、副表示信号により外部機器で副番組表を表示することができる。この副番組表では、複数の放送番組のうちの少なくとも、代表番組以外の放送番組が全て表示される。従って、外部機器で副番組表を見た視聴者は、操作入力することなく、表示部に表示されていない他の放送番組があること、及び、全ての該他の放送番組を容易に認識することができる。従って、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる。
【0017】
さらに、上記第4の構成の番組表生成装置において、情報取得部は、複数の放送番組の各々の関連情報を取得し、副表示信号はさらに、少なくとも代表番組の関連情報を表示させる信号である構成(第5の構成)としてもよい。
【0018】
第5の構成によれば、少なくとも、代表番組の関連情報を外部機器に表示させることができる。従って、外部機器で副番組表を見た視聴者は少なくとも、表示部に表示されていない他の放送番組があることのほか、代表番組表示欄に表示中の代表番組のより詳細な情報も得ることができる。
【0019】
或いは、上記目的を達成するために、本発明の一の態様による番組表生成装置は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得する情報取得部と、複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される第1番組表を表示部に表示させる第1表示信号を生成する信号生成部と、を備え、信号生成部は、番組表情報に基づいて、複数の放送番組のうちの少なくとも、代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む第2番組表を表示させる第2表示信号を生成して外部機器に出力する構成(第6の構成)とされる。
【0020】
上記第6の構成によれば、第1表示信号により表示部に表示される第1番組表にて、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される。さらに、第2表示信号が出力された外部機器で第2番組表を表示させることができる。この第2番組表では、複数の放送番組のうちの少なくとも、代表番組以外の放送番組が全て表示される。そのため、表示部に表示可能な表示欄の列数又は行数の減少を抑制又は防止することができる。さらに、外部機器で第2番組表を見た視聴者は、操作入力することなく、表示部に表示されていない他の放送番組があること、及び、全ての該他の放送番組を容易に認識することができる。従って、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる。
【0021】
また、上記目的を達成するために、本発明の一の態様による番組表生成プログラムは、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得するステップと、複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示され、該代表番組が経時的に切り替えられる番組表を表示部に表示させる表示信号を生成するステップと、をコンピュータに実行させる構成(第7の構成)とされる。
【0022】
第7の構成によれば、表示信号により表示部に表示される番組表にて、表示信号により表示部に表示される番組表にて、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される。さらに、この代表番組は経時的に切り替えられる。そのため、表示部に表示可能な表示欄の列数又は行数の減少を抑制又は防止することができる。さらに、視聴者は、操作入力することなく、表示部に表示されていない他の放送番組があること、及び、全ての該他の放送番組を容易に認識することができる。従って、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる。
【0023】
或いは、上記目的を達成するために、本発明の一の態様による番組表生成プログラムは、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組の各々の放送予定を含む番組表情報を取得するステップと、複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される第1番組表を表示部に表示させる第1表示信号を生成するステップと、信号生成部は、番組表情報に基づいて、複数の放送番組のうちの少なくとも、代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む第2番組表を表示させる第2表示信号を生成して外部機器に出力するステップと、をコンピュータに実行させる構成(第8の構成)とされる。
【0024】
第8の構成によれば、第1表示信号により表示部に表示される第1番組表にて、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組のうちの1つが代表番組として代表番組表示欄に表示される。さらに、第2表示信号が出力された外部機器で第2番組表を表示させることができる。この第2番組表では、複数の放送番組のうちの少なくとも、代表番組以外の放送番組が全て表示される。そのため、表示部に表示可能な表示欄の列数又は行数の減少を抑制又は防止することができる。さらに、外部機器で第2番組表を見た視聴者は、操作入力することなく、表示部に表示されていない他の放送番組があること、及び、全ての該他の放送番組を容易に認識することができる。従って、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組を視聴者に認識させることができる番組表生成装置及び番組表生成プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第1実施形態に係る液晶テレビジョンの一例である。
図2】マルチ編成番組の代表表示欄の表示例である。
図3】液晶テレビジョンの内部構成の一例を示すブロック図である。
図4】第1実施形態に係る番組表表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図5】第2実施形態に係る番組表表示システムの一例である。
図6】番組表表示システムの内部構成の一例を示すブロック図である。
図7】第2実施形態に係る番組表表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8】第3実施形態に係る番組表表示システムの一例である。
図9】第3実施形態に係る番組表表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0028】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る液晶テレビジョン1の一例である。液晶テレビジョン1は、EPG(Electronic Program Guide)番組表情報を取得し、該EPG番組表情報に基づいて作成した番組表100をディスプレイ14に表示する表示装置である。EPG番組表情報は、液晶テレビジョン1が設置された地域で受信可能なデジタル放送番組の放送予定を一覧で表す。番組表100は、放送局毎(すなわち物理チャンネル毎)のデジタル放送番組を時系列に並んで表示する。たとえば、図1において、番組表100の左から3列目では、「語学講座A」〜「子供番組D」が時系列に並んで表示されている。これらの放送番組は、PM0:00〜PM4:00の時間帯において物理チャンネル21が割り当てられた放送局NE TVから放送される。
【0029】
ここで、番組表100の表示欄Mでは、マルチ編成番組に含まれる3つの放送番組A〜Cのうちの1つである「メインチャンネル番組A」が代表番組として表示されている。このマルチ編成番組では、同一の時間帯(PM2:20〜PM3:00)に同一の物理チャンネルで同じ放送局から放送されるメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cが同一の物理チャンネル21の放送波を用いて放送される。なお、図1では、3つの放送番組A〜Cを含むマルチ編成番組を例示しているが、マルチ編成番組に含まれる放送番組の数は複数であればよい。また、以下では、番組表100における代表番組の表示欄Mを代表番組表示欄Mと呼ぶ。
【0030】
代表番組表示欄Mに表示される代表番組は、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cのうちから順次、経時的に切り替えられる。図2は、マルチ編成番組の代表番組表示欄Mの表示例である。図2に示すように、液晶テレビジョン1は、代表番組表示欄Mに表示する代表番組を所定時間T(たとえば3秒)間隔で、メインチャンネル番組A、サブチャンネル番組B、サブチャンネル番組Cの順に繰り返し切り替える。
【0031】
こうすれば、ディスプレイ14に表示される番組表100にて、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される3つの放送番組A〜Cのうちの1つが代表番組として代表番組表示欄Mに表示される。さらに、この代表番組は経時的に切り替えられる。そのため、ディスプレイ14に表示可能な表示欄の列数又は行数の減少を抑制又は防止することができる。さらに、視聴者は、操作入力することなく、ディスプレイ14に表示されていない他の放送番組(すなわちサブチャンネル番組B、C)があること、及び、全ての該他の放送番組B、Cを容易に認識することができる。従って、番組表100の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送されるメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cを視聴者に認識させることができる。なお、以下では、視聴者をユーザと呼ぶ。
【0032】
また、番組表100には、ユーザが液晶テレビジョン1に放映させる放送番組を選択するためのカーソル枠Fが表示されている。このカーソル枠Fは、たとえばリモートコントローラRC又は操作入力部18(後述の図3参照)などを用いたユーザの操作入力により、番組表100の各表示欄に合せて移動可能である。ユーザが所望の放送番組の表示欄までカーソル枠Fを移動させ、特定の操作入力(たとえばリモートコントローラRCの決定キーの押下)をすると、カーソル枠Fで囲まれた表示欄の放送番組を液晶テレビジョン1に放映させることができる。
【0033】
また、図1に示すように、ディスプレイ14には、番組表100とともに、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の関連情報200が順に表示されている。これらの関連情報200は、たとえば、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cに係る動画(番組予告、ダイジェストなど)、内容説明、関連するコンテンツ又はイベントの案内などである。番組表100を見るユーザは、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の関連情報200も認識することができる。従って、ユーザは、ディスプレイ14の表示画面からメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々のより詳細な情報を得ることができる。
【0034】
また、代表番組表示欄M、及び、該代表番組表示欄Mに表示される代表番組に対応する関連情報200は強調して表示される。たとえば、図1のようにメインチャンネル番組Aが代表番組である場合、メインチャンネル番組Aの関連情報200は他の放送番組B、Cの関連情報よりも強調されて表示される。この強調表示によって、ユーザは、代表番組表示欄Mに表示中の代表番組に対応する関連情報200を容易に認識することができる。
【0035】
なお、強調して表示される関連情報200は、代表番組表示欄Mに表示される代表番組の切り替えに同期して切り替えられる。たとえば、代表番組表示欄Mの表示がメインチャンネル番組Aからサブチャンネル番組Bに切り替えられると、メインチャンネル番組Aの関連情報200は強調表示されず、サブチャンネル番組Bの関連情報200が強調表示される。こうすれば、ユーザは、代表番組が切り替わっても、該代表番組に対応する関連情報200を迅速且つ容易に認識することができる。
【0036】
また、図1では強調表示枠を用いて関連情報200を強調しているが、この強調表示の形式は特に限定しない。たとえば、強調表示は、動画を除く関連情報200の表示領域の背景の反転表示、代表番組表示欄Mと同じ色又は模様パターンでの表示などであってもよい。
【0037】
また、EPG番組表情報に複数のマルチ編成番組が含まれている場合、ディスプレイ14には、全てのマルチ編成番組に含まれる放送番組の各々の関連情報200が表示されてもよい。或いは、特定のマルチ編成番組に含まれる放送番組の各々の関連情報200が表示されてもよい。たとえば、カーソル枠Fで囲まれている表示欄に対応するマルチ編成番組に含まれる複数の放送番組の各々の関連情報200が表示されてもよい。さらに、マルチ編成番組の表示欄(たとえば代表番組表示欄M)以外の表示欄がカーソル枠Fで囲まれている場合には関連情報200が表示されなくてもよい。こうすれば、関連情報200が表示される場合と比較して、番組表100の表示領域が拡大するため、番組表100の視認性が向上する。
【0038】
次に、液晶テレビジョン1の具体的な構成を説明する。図3は、液晶テレビジョン1の内部構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、液晶テレビジョン1は、放送受信部11と、信号処理部12と、OSD処理部13と、ディスプレイ14(第1表示部)と、HDMI通信部15と、ネットワークI/F16と、スピーカ17と、操作入力部18と、リモコン受信部19と、記憶部21と、CPU22と、を備えている。
【0039】
放送受信部11は、外部のアンテナ11aからデジタル放送信号を受信し、TS(Transport Stream)を生成する。信号処理部12は、生成されたTSに対して各種処理を行い、映像・音声のデジタル信号を生成する。生成された映像のデジタル信号はディスプレイ14に送られ、ディスプレイ14に放送映像が表示される。また、生成された音声のデジタル信号はスピーカ17に送られ、スピーカ17から放送音声が出力される。信号処理部12により生成された映像信号は、OSD処理部13によりOSD画像が重畳され、重畳後の映像信号がディスプレイ14に送られる場合もある。また、重畳を行わずに、OSD処理部13からOSD画像がディスプレイ14に送られる場合もある。また、ディスプレイ14は、CPU22から出力される制御信号及び映像信号などに基づく表示を行う第1表示部としても機能する。
【0040】
HDMI通信部15は、HDMIケーブルを介して接続される外部機器(不図示)とHDMI規格に準じた通信を行う。HDMI(登録商標)では、一本のケーブルで映像、音声、及び制御信号の送受信を行うことができる。制御信号のやり取りについては、HDMIにおいてCEC(Consumer Electronics Control)として定義されている。
【0041】
ネットワークI/F16は、液晶テレビジョン1をインターネットなどのネットワークNTに接続させるための物理インターフェースである。ネットワークI/F16は、例えば有線LAN、無線LANなどに接続可能となっている。
【0042】
スピーカ17は、音声信号に基づく音声出力を行う音声出力部である。
【0043】
操作入力部18は、液晶テレビジョン1に対するユーザの操作入力を受け付け、該操作入力に基づく操作入力信号をCPU22に出力する。操作入力部18は、たとえば液晶テレビジョン1の筐体に備えられる各種操作キー(不図示)などを含んで構成される。
【0044】
リモコン受信部19は、リモートコントローラRCから出力される光信号を受信し、該光信号に基づく入力信号をCPU22に出力する。なお、リモートコントローラRCは、ユーザの操作入力を受け付ける外部入力ユニットである。
【0045】
記憶部21は、RAM211と、フラッシュメモリ212と、を含んで構成される。RAM211は、揮発性の記憶媒体であり、たとえばCPU22のワークメモリとして用いられ、CPU22によって各種情報処理が行われる際の処理データが一時的に記憶される。フラッシュメモリ212は、電源が供給されていなくてもデータが非一時的に記憶される不揮発性の記憶媒体である。フラッシュメモリ212は、液晶テレビジョン1の各構成要素(特にCPU22)で用いられる各種情報及びプログラムなどを格納する。
【0046】
CPU22は、フラッシュメモリ212に格納されている情報及びプログラムなどを用いて、液晶テレビジョン1の各構成要素を統括的に制御する制御部である。CPU22は、機能的要素として、情報取得部221と、番組検出部222と、信号生成部223と、表示制御部224と、を有する。
【0047】
情報取得部221は、EPG番組表情報、及び放送番組に関連する情報などを取得する。たとえば、情報取得部221は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送されるメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の放送予定を含むEPG番組表情報を取得する。また、情報取得部221は、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の関連情報200を取得する。これらの情報は、たとえば、アンテナ11aから受信するデジタル放送波、インターネットなどのネットワークNT、及びHDMI通信部15に接続された外部機器などから取得される。
【0048】
番組検出部222は、EPG番組表情報に含まれるマルチ編成番組を検出する。たとえば、番組検出部222は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組(すなわちマルチ編成番組)がEPG番組表情報に含まれるか否かを判定する。さらに、番組検出部222は、マルチ編成番組が含まれていると判定する場合、該マルチ編成番組、及びその表示欄などを検出する。
【0049】
信号生成部223は、EPG番組表情報及び番組検出部222の検出結果に基づく番組表100を作成し、該番組表100を含む表示信号を作成する。たとえば、信号生成部223は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される3つの放送番組A〜Cの1つが代表番組として代表番組表示欄Mに表示される番組表100を作成する。この番組表100では、たとえば図1の場合、メインチャンネル番組Aが代表番組として代表番組表示欄Mに表示され、さらに、該代表番組が図2のように経時的に順次切り替えられる。そして、信号生成部223は、番組表100及び関連情報200をディスプレイ14に表示させ、メインチャンネル番組A(代表番組)の関連情報を強調して表示させる表示信号を生成する。
【0050】
表示制御部224は、ディスプレイ14の表示機能を制御する。たとえば、表示制御部224は、信号生成部223が生成する表示信号を用いて、番組表100をディスプレイ14に表示させる。また、表示制御部224は、EPG番組表情報にマルチ編成番組が含まれる場合、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの関連情報200を番組表100とともにディスプレイ14に表示させる。
【0051】
次に、液晶テレビジョン1における番組表100及び関連情報200の表示処理の手順を説明する。図4は、第1実施形態に係る番組表表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0052】
まず、情報取得部221がEPG番組表情報を取得する(ステップS101)。番組検出部222は、EPG番組表情報に含まれるマルチ編成番組を検出する(ステップS102)。マルチ編成番組が検出されなければ(ステップS102でNO)、信号生成部223は、EPG番組表情報の通りに番組表100を作成し、該番組表100を含む表示信号を生成して出力する(ステップS103)。そして、表示制御部224は表示信号を用いて該番組表100をディスプレイ14に表示させ(ステップS104)、図4の処理が終了する。
【0053】
一方、マルチ編成番組が検出されると(ステップS102でYES)、情報取得部221は該マルチ編成番組に含まれるメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の関連情報200を取得する(ステップS105)。信号生成部223は、番組表100を作成し、該番組表100及び関連情報200を含む表示信号を生成して出力する(ステップS106)。この番組表100では、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cのうちの1つが代表番組として代表番組表示欄Mに表示され、さらに、該代表番組が経時的に切り替えられる。そして、表示制御部224は表示信号を用いて番組表100及び関連情報200をディスプレイ14に表示させ(ステップS107)、図4の処理が終了する。
【0054】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される複数の放送番組A〜Cのうちの所定の1つが、代表番組として、主番組表101(第1番組表)の代表番組表示欄Mに表示される。さらに、代表番組以外の全ての放送番組の放送予定を含む副番組表102(第2番組表)が、液晶テレビジョン1と無線通信するスマートフォン3に表示される。これら以外は、第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明する。また、第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0055】
図5は、第2実施形態に係る番組表表示システムの一例である。この番組表表示システムは、液晶テレビジョン1と、スマートフォン3と、を含んで構成される。スマートフォン3は、液晶テレビジョン1とbluetooth(登録商標)の規格に従う無線通信を行う外部機器である。そのため、スマートフォン3を用いて液晶テレビジョン1を操作したり、スマートフォン3が有する情報を液晶テレビジョン1に送信したりできる。さらに、液晶テレビジョン1が有する情報をスマートフォン3に送信することもできる。
【0056】
図5の番組表表示システムにおいて、液晶テレビジョン1は、代表番組表示欄Mを含む主番組表101とメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの関連情報200とを表示している。この主番組表101では、メインチャンネル番組Aが代表番組として代表番組表示欄Mに表示されている。
【0057】
また、スマートフォン3は、特定のアプリケーションソフトウェアを用いて、ディスプレイ14に表示されないサブチャンネル番組B、Cを含む副番組表102をLCD311(Liquid Crystal Display)に表示することができる。なお、以下では、アプリケーションソフトウェアをアプリと呼ぶ。たとえば、ユーザは、リモコンアプリを用いて、操作入力によりスマートフォン3に表示された放送番組の表示欄を選択すると、その放送番組を液晶テレビジョン1で放映させることができる。
【0058】
こうすれば、液晶テレビジョン1のディスプレイ14に表示される主番組表101にて、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される3つの放送番組A〜Cのうちの1つが代表番組として主番組表101の代表番組表示欄Mに表示される。すなわち、メインチャンネル番組Aが代表番組表示欄Mに表示される。さらに、スマートフォン3のLCD311で副番組表102を表示させることができる。この副番組表102では、3つの放送番組A〜Cのうちの少なくとも、代表番組以外の放送番組B、Cが全て表示される。そのため、ディスプレイ14の主番組表101に表示可能な表示欄の列数又は行数の減少を抑制又は防止することができる。さらに、スマートフォン3で副番組表102を見たユーザは、操作入力することなく、ディスプレイ14に表示されていない他の放送番組B、Cがあること、及び、全ての該他の放送番組B、Cを容易に認識することができる。従って、番組表の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される3つの放送番組A〜Cを視聴者に認識させることができる。
【0059】
次に、第2実施形態に係る番組表表示システムの液晶テレビジョン1及びスマートフォン3の具体的な構成を説明する。図6は、番組表表示システムの内部構成の一例を示すブロック図である。
【0060】
図6に示すように、液晶テレビジョン1は無線通信部20をさらに備えている。無線通信部20は、たとえばスマートフォン3などの外部機器とBluetooth規格に従う無線通信を行う。なお、この無線通信は、Wi−Fi(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの規格に従ってもよい。
【0061】
信号生成部223は、EPG番組表情報及び番組検出部222の検出結果に基づいて、ディスプレイ14に表示する主番組表101を作成し、主番組表101及び関連情報200を含む主表示信号(第1表示信号)を生成する。また、信号生成部223は、LCD311に表示させる副番組表102を含む副表示信号(第2表示信号)を生成し、LCD311を有するスマートフォン3に該副表示信号を出力する。この副番組表102は、少なくとも、代表番組表示欄Mに表示されている代表のメインチャンネル番組A以外の全てのサブチャンネル番組B、Cの放送予定を含んでいる。
【0062】
次に、スマートフォン3について説明する。図6に示すように、スマートフォン3は、タッチパネル31と、ネットワークI/F32と、スピーカ33と、無線通信部34と、記憶部35と、CPU36と、を備えている。このほか、スマートフォン3は、物理的な操作入力インターフェースをさらに備えていてもよい。
【0063】
タッチパネル31は、ユーザが指又はタッチペンなどで表示画面に触れることにより、タッチ入力を行うことができる表示入力部である。このタッチパネル31は、LCD311と、入力検知部312と、を含んで構成されている。LCD311は、CPU36から出力される制御信号及び映像信号などに基づく表示を行う第2表示部である。入力検知部312は、LCD311の表示画面に触れた物体の挙動に基づくユーザの操作入力を検知する入力インターフェースである。
【0064】
ネットワークI/F32は、スマートフォン3をインターネットなどのネットワークNTに接続する物理インターフェースである。ネットワークI/F32は、例えば有線LAN、無線LANなどに接続可能となっている。
【0065】
スピーカ33は、音声信号に基づく音声出力を行う音声出力部である。
【0066】
無線通信部34は、たとえば液晶テレビジョン1などの電子機器とBluetoothの規格に従う無線通信を行う。
【0067】
記憶部35は、RAM(Random Access Memory)351と、フラッシュメモリ352と、を含んで構成される。RAM351は、揮発性の記憶媒体であり、たとえばCPU36のワークメモリとして用いられ、CPU36によって各種情報処理が行われる際の処理データが一時的に記憶される。フラッシュメモリ352は、電源が供給されていなくてもデータが非一時的に記憶される不揮発性の記憶媒体である。フラッシュメモリ352は、スマートフォン3の各構成要素(特にCPU36)で用いられる各種情報及びプログラム、リモコンアプリなどを含む各種アプリケーションプログラム及びその関連データなどを格納する。
【0068】
CPU36は、フラッシュメモリ351に格納されている情報及びプログラムを用いて、スマートフォン3の各構成要素を統括的に制御する制御部である。
【0069】
次に、液晶テレビジョン1における番組表表示処理の手順を説明する。図7は、第2実施形態に係る番組表表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0070】
まず、EPG番組表情報が取得され(ステップS201)、EPG番組表情報に含まれるマルチ編成番組が検出される(ステップS202)。マルチ編成番組が検出されなければ(ステップS202でNO)、EPG番組表情報の通りに主番組表101が作成される(ステップS203)。該主番組表101はディスプレイ14に表示され(ステップS204)、図7の処理が終了する。
【0071】
一方、マルチ編成番組が検出されると(ステップS202でYES)、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の関連情報200が取得される(ステップS205)。信号生成部223は、主番組表101を作成し、該主番組表101及び関連情報200を含む表示信号を生成して出力する(ステップS206)。この主番組表101では、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cのうちの1つが代表番組として代表番組表示欄Mに表示される。なお、代表番組は、予め設定された放送番組(図5ではメインチャンネル番組A)であってもよいし、番組表表示システムにて所定の方法で又は任意に選択されてもよい。そして、表示制御部224は、表示信号を用いて主番組表101及び関連情報200をディスプレイ14に表示させる(ステップS207)。
【0072】
次に、信号生成部223は、代表番組以外の残りの全ての放送番組(すなわちサブチャンネル番組B、C)を含む副番組表102を作成する(ステップS208)。さらに、信号生成部223は、該副番組表102を含む副表示信号を生成して、該副表示信号をスマートフォン3に出力する(ステップS209)。副表示信号を受信したスマートフォン3では副番組表102がLCD311に表示され、図7の処理が終了する。
【0073】
なお、ステップS207で生成される副番組表102は、代表番組表示欄Mに表示されている代表番組を含んでいてもよい。すなわち、副番組表102はメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cを全て含んでいてもよい。このようにしても、主番組表101の視認性を低下させることなく、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される全ての放送番組A〜Cをユーザに認識させることができる。
【0074】
また、上述の番組表表示処理では、代表番組は切り替えられていないが、本発明はこの例示に限定されない。第1実施形態と同様に、代表番組は経時的に切り替えられてもよい。たとえば図2のように、代表番組が所定時間T(たとえば3秒)間隔で、メインチャンネル番組A、サブチャンネル番組B、サブチャンネル番組Cの順に繰り返し切り替えられてもよい。この場合、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cのうちの1つが所定時間T(たとえば3秒)間隔で順に切り替えられてもよい。さらに、代表番組の切り替えに同期して、副番組表102に含まれる残りの放送番組も切り替えられてもよい。たとえば、代表番組表示欄Mの表示がメインチャンネル番組Aからサブチャンネル番組Bに切り替えられると、副番組表102はメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組Cを含むように作成される。
【0075】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、スマートフォン3は、同一の時間帯に同一の物理チャンネルで放送される全ての放送番組A〜Cの放送予定を示す副番組表102を表示する。さらに、スマートフォン3は、少なくとも、代表番組表示欄Mに表示されている代表番組の関連情報201を表示する。これら以外は、第2実施形態と同様である。以下では、第1及び第2実施形態と異なる構成について説明する。また、第1及び第2実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0076】
図8は、第3実施形態に係る番組表表示システムの一例である。液晶テレビジョン1に表示される主番組表101では、メインチャンネル番組Aが代表番組として代表番組表示欄Mに表示される。また、液晶テレビジョン1は、副番組表102と、代表番組の関連情報を含む副表示信号とをスマートフォン3に出力する。該副表示信号を受信したスマートフォン3は、特定のアプリを用いて、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cを全て含む副番組表102と、メインチャンネル番組Aの関連情報201とをLCD311に表示する。
【0077】
こうすれば、ディスプレイ14にて代表番組表示欄Mに表示されているメインチャンネル番組Aの関連情報201を副番組表102とともにLCD311に表示させることができる。従って、LCD311を見たユーザは、代表番組表示欄Mに表示されていないサブチャンネル番組B、Cがあることのほか、代表番組表示欄Mに表示中のメインチャンネル番組Aのより詳細な情報も得ることができる。
【0078】
次に、液晶テレビジョン1における番組表表示処理の手順を説明する。図9は、第3実施形態に係る番組表表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図9では、第2実施形態の番組表表示処理と同じ処理には同じステップ番号を付している。
【0079】
まず、EPG番組表情報が取得され(ステップS201)、EPG番組表情報に含まれるマルチ編成番組が検出される(ステップS202)。マルチ編成番組が検出されなければ(ステップS202でNO)、EPG番組表情報の通りに主番組表101が作成される(ステップS203)。該主番組表101はディスプレイ14に表示され(ステップS204)、図9の処理が終了する。
【0080】
一方、マルチ編成番組が検出されると(ステップS202でYES)、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cの各々の関連情報200が取得され(ステップS205)、主番組表101が作成され、該主番組表101及び関連情報200を含む表示信号が生成されて出力される(ステップS206)。そして、主番組表101及び関連情報200がディスプレイ14に表示される(ステップS207)。
【0081】
次に、信号生成部223は、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cを全て含む副番組表102を作成する(ステップS308)。さらに、信号生成部223は、該副番組表102、及びメインチャンネル番組Aの関連情報201を含む副表示信号を作成して、該副表示信号をスマートフォン3に出力する(ステップS309)。副表示信号を受信したスマートフォン3では副番組表102及び関連情報201がLCD311に表示され、図9の処理が終了する。
【0082】
なお、ステップS309で生成される副表示信号は、少なくとも、副番組表102と、代表番組表示欄Mに表示されている代表番組の関連情報201とを含んでいればよい。言い換えると、副表示信号は、メインチャンネル番組A以外に、サブチャンネル番組B、Cの各関連情報200を含んでいてもよい。こうすれば、ユーザは、代表番組表示欄Mに表示されていないサブチャンネル番組B、Cのより詳細な情報をスマートフォン3からも得ることができる。
【0083】
また、上述の番組表表示処理では、代表番組は切り替えられていないが、本発明はこの例示に限定されない。第1実施形態と同様に、代表番組は経時的に切り替えられてもよい。たとえば図2のように、代表番組が所定時間T(たとえば3秒)間隔で、メインチャンネル番組A、サブチャンネル番組B、サブチャンネル番組Cの順に繰り返し切り替えられてもよい。この場合、メインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組B、Cのうちの1つが所定時間T(たとえば3秒)間隔で順に切り替えられてもよい。さらに、代表番組の切り替えに同期して、副番組表102に含まれる残りの放送番組も切り替えられてもよい。たとえば、代表番組表示欄Mの表示がメインチャンネル番組Aからサブチャンネル番組Bに切り替えられると、副番組表102はメインチャンネル番組A及びサブチャンネル番組Cを含むように作成される。
【0084】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせに色々な変形が可能であり、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0085】
たとえば、上述の第1〜第3実施形態において、CPU22の機能的要素の少なくとも一部は、物理的な構成要素(たとえば電気回路、素子、装置など)で実現されていてもよい。
【0086】
また、上述の第1〜第3実施形態では、液晶テレビジョン1が番組表を生成しているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。たとえば、本発明は、BD(Blu-ray Disc:登録商標)レコーダなどの光ディスク装置、セットトップボックスなどの電子機器にも適用可能であり、PC、携帯電話機、スマートフォンなどの情報端末装置にも適用可能である。
【0087】
また、上述の第2及び第3実施形態では、液晶テレビジョン1が情報取得部221、番組検出部222、及び信号生成部223を備えているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。スマートフォン3がこれらの要素221〜223を備えていてもよい。その場合、スマートフォン3は、液晶テレビジョン1又はネットワークI/F32からEPG番組表情報及び関連情報200を取得し、該EPG番組表情報に基づいて主番組表101及び副番組表102を作成する。また、スマートフォン3は、主番組表101及び関連情報200を含む主表示信号と、副番組表102(及び関連情報201)を含む副表示信号とを生成する。そして、スマートフォン3は、主表示信号を液晶テレビジョン1に出力し、副表示信号を用いて副番組表102及び関連情報201(たとえば代表番組表示欄Mに表示されるサブチャンネル番組の関連情報)をLCD311に表示させる。このように構成しても、第2又は第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0088】
1 液晶テレビジョン
11 放送受信部
11a アンテナ
12 信号処理部
13 OSD処理部
14 ディスプレイ
15 HDMI通信部
16 ネットワークI/F
17 スピーカ
18 操作入力部
19 リモコン受信部
20 無線通信部
21 記憶部
211 RAM
212 フラッシュメモリ
22 CPU
221 情報取得部
222 番組検出部
223 信号生成部
224 表示制御部
3 スマートフォン
31 タッチパネル
311 LCD
312 入力検知部
32 ネットワークI/F
33 スピーカ
34 無線通信部
35 記憶部
351 RAM
352 フラッシュメモリ
36 CPU
100 番組表
101 主番組表
102 副番組表
200、201 関連情報
RC リモートコントローラ
NT ネットワーク
図2
図3
図4
図6
図7
図9
図1
図5
図8