【解決手段】車両の前方を照射する前照灯10の点灯状態を制御する前照灯制御装置1であって、車両周辺の明るさを検知する照度センサ21と、照度センサ21により検知された明るさに応じて前照灯10を点灯または消灯する点灯制御部31と、車両の前方の所定距離内に存在する物体を検知する前方検知センサ22と、車両が起動したときに、前方検知センサ22により物体が検知されている場合に、前照灯10を減光する減光制御部32と、を備える。
前記減光制御手段は、前記車両の変速機がリバースレンジからニュートラルレンジまたはドライブレンジに移行したときに、前記前照灯を減光する制御を解除する、請求項1または2記載の前照灯制御装置。
前記減光制御手段は、前記車両が移動して前記前方検知手段により検知されている前記物体が前記車両から所定距離以上離れたときに、前記前照灯を減光する制御を解除する、請求項1または2記載の前照灯制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0015】
[第1実施形態]
図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係る前照灯制御装置1は、例示的に、前照灯10と、照度センサ(照度検知手段)21と、前方検知センサ(前方検知手段)22と、エンジンECU(electronic control unit)23と、トランスミッション(変速機)ECU24と、制御装置30とを備える。
【0016】
前照灯10は、例えば、近くを照らすためのロービームと、遠くを照らすためのハイビームと、車両の車幅を示すためのスモールランプとを切り替えて点灯することができる。前照灯10は、車両周辺の明るさに応じて前照灯10の点灯と消灯とを自動的に切り替えるオートライトコントロール機能を備える。
【0017】
照度センサ21は、車両周辺の明るさを検知する。照度センサ21は、検出素子として例えばフォトダイオードが採用され、車両のダッシュボード上等に設置される。
【0018】
前方検知センサ22は、車両の前方に存在する物体を検知する。好ましくは、前方検知センサ22は、車両前方の所定の距離D1内に物体が存在することを検知可能であり、例えば、前照灯10の照射範囲内に存在する物体を検知し得る。前方検知センサ22として、例えば、レーダセンサやカメラセンサを採用することができる。レーダセンサは、電波やレーザ光等の電磁波を自車両前方に送出し、その反射波から自車両前方の所定距離D1内に存在する物体を検知する。レーダセンサには、例えば、レーザレーダやミリ波レーダが含まれる。
【0019】
なお、前方検知センサ22が照度センサ21の機能を備えていてもよい。例えば、画像センサで取得した画像を処理することにより、輝度が所定値以上の画素を抽出し、抽出した画素情報に基づいて、車両周辺の明るさを検知してもよい。
【0020】
カメラセンサは、自車両前方を撮影した映像から、自車両前方の所定距離D1内に存在する物体を検知する。カメラセンサには、例えば、CCD(Charge CoupledDevice)カメラやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)カメラが含まれる。
【0021】
エンジンECU23は、例えば、イグニッションスイッチのON/OFF状態に応じてエンジンを起動/停止させる。
【0022】
トランスミッションECU24は、セレクトレバーの操作位置に対応するレンジに応じて、エンジンで発生した動力を出力軸に伝達する際のギヤの変速比を制御する。レンジには、例えば、駐車中に使用するパーキングレンジ、後退時に使用するリバースレンジ、動力を出力軸に伝達しないニュートラルレンジ、通常走行である前進時に使用するドライブレンジ等がある。
【0023】
制御装置30は、機能構成として、例えば、点灯制御部(点灯制御手段)31と、減光制御部(減光制御手段)32とを有する。制御装置30のメモリ(停車時状態記憶手段)39には、停車時状態が記憶される。停車時状態には、車両がエンジンを停止するときに、その時点で前方検知センサ22が検知している状態が含まれる。
【0024】
なお、停車時状態に含まれる状態は、前方検知センサ22が検知している状態に限定されない。例えば、エンジンを停止する時における前照灯10の点灯状態(例えば、ハイビーム状態、ロービーム状態、スモールランプ状態等)を、停車時状態に含めて記憶させてもよい。この場合、エンジン停止時における前照灯10の点灯状態に応じて、エンジン起動時の前照灯10の点灯状態を制御することとしてもよい。
【0025】
点灯制御部31は、照度センサ21により検知された明るさが、前照灯10の自動点灯の要否を判別する際の基準となる判別値未満であるか否かを判定する。点灯制御部31は、検知された明るさが判別値未満であると判定した場合に、前照灯10を点灯する一方、検知された明るさが判別値以上であると判定した場合には、前照灯10を消灯する。
【0026】
減光制御部32は、エンジン起動時に、前方検知センサ22によって自車両前方の所定の距離D1内に物体が検知されている場合に、前照灯10を減光する。エンジンが起動したことは、イグニッションスイッチのON状態を検知したことを示す信号を、エンジンECU23から受信することで判別できる。前照灯10の減光は、例えば、前照灯10の照度を低下させること(前照灯10の消灯も含み得る)や、スモールランプのみを点灯させること、複数あるランプの一部を消灯すること等により行うことができる。
【0027】
図2を参照して、前照灯の減光制御について具体的に説明する。説明の前提条件として、例示的に、夜間、コンビニエンスストアXの駐車場に、車両A1、車両B1、車両Cおよび車両Dが駐車されていることとする。車両A1は、車両前方をコンビニエンスストアXに向けて駐車している。したがって、車両A1でエンジンを起動すると、前方検知センサ22により車両A1の前方の所定距離D1内にコンビニエンスストアXが検知され、減光制御部32は、前照灯10を減光する。
【0028】
また、車両B1は、車両前方を民家Yに向けて駐車している。したがって、車両B1でエンジンを起動すると、前方検知センサ22により車両B1の前方の所定距離D1内に民家Yが検知され、減光制御部32は、前照灯10を減光する。
【0029】
また、車両Cおよび車両Dは、車両前方にコンビニエンスストアXや民家Y等の物体が存在しない場所に駐車している。したがって、車両Cおよび車両Dでエンジンを起動すると、前方検知センサ22により車両の前方に物体が検知されないため、減光制御部32は、前照灯10を減光することなく通常の明るさで点灯する。
【0030】
ここで、前方検知センサ22による物体の検知には、ある程度の時間を要するため、エンジン起動時に前照灯10が減光するまでに、タイムラグが発生し得る。したがって、エンジンが起動してから前方検知センサ22によって物体が検知されるまでの間、減光制御部32は、メモリ39に記憶された停車時状態に基づいて、物体が検知されているかどうかを判別することとしてもよい。この停車時状態を用いた物体判別機能は、オプションとして任意に設定することができる。
【0031】
図1に示す減光制御部32は、前照灯10を減光した後、以下の(1)または(2)のいずれかの条件が満たされたときに、前照灯10の減光制御を解除する。
【0032】
(1)トランスミッションがリバースレンジ(R)からニュートラルレンジ(N)またはドライブレンジ(D)に移行したとき。トランスミッションが、どのレンジに移行したかは、セレクトレバーの操作信号をトランスミッションECU24から受信することで判別することができる。
【0033】
(2)車両が移動して前方検知センサ22により検知されている物体が車両から所定距離D2以上離れたとき。この所定距離D2は、例えば、前照灯10の照射範囲の外縁付近または照射範囲外に設定することができる。なお、減光制御部32が前照灯10を減光する際の基準としている距離D1と、減光制御を解除する際の基準としている距離D2は、同じでも異なるものでもよい。
【0034】
また、減光制御を解除する条件は、上記(1)または(2)に限定されない。例えば、トランスミッションがリバースレンジに移行したときに、減光制御を解除することとしてもよい。
【0035】
図2を参照して、減光制御の解除について具体的に説明する。上述したように、夜間、車両A1でエンジンを起動すると、前照灯10は減光状態になる。その後、車両A1が車両A2の位置まで後退し、トランスミッションがリバースレンジからニュートラルレンジまたはドライブレンジに移行したときに、減光制御部32は、前照灯10の減光制御を解除する。つまり、前照灯10は、通常の明るさで点灯する。
【0036】
また、夜間、車両B1でエンジンを起動すると、前照灯10は減光状態になる。その後、車両B1が車両B2の位置まで後退し、民家Yが車両から所定距離D2以上離れたときに、減光制御部32は、前照灯10の減光制御を解除する。つまり、前照灯10は、通常の明るさで点灯する。
【0037】
次に、
図3を参照して、エンジン起動時における前照灯の減光制御処理について説明する。
【0038】
最初に、減光制御部32は、エンジンが起動したことを検知した場合(ステップS101;YES)に、前方検知センサ22によって車両前方の所定距離内に物体が検知されているか否かを判定する(ステップS102)。この判定がNOである場合(ステップS102;NO)に、減光制御部32は、前照灯10を減光せずに通常の明るさで点灯し(ステップS103)、この減光制御処理を終了する。
【0039】
一方、上記ステップS102の判定において、車両前方の所定距離内に物体が検知されていると判定した場合(ステップS102;YES)に、減光制御部32は、前照灯10を減光し(ステップS104)、この減光制御処理を終了する。
【0040】
次に、
図4および
図5を参照して、停車時状態を用いた物体判別機能をオプション選択した場合における減光制御処理について説明する。まず、
図4を参照して、停車時状態をメモリ39に記憶する際の処理について説明する。
【0041】
最初に、減光制御部32は、前方検知センサ22によって車両前方の所定距離内に物体が検知されているか否かを判定する(ステップS201)。この判定がYESである場合(ステップS201;YES)に、減光制御部32は、エンジンが停止したか否かを判定する(ステップS202)。この判定がNOである場合(ステップS202;NO)には、この処理を終了する。
【0042】
一方、上記ステップS202の判定において、エンジンが停止したと判定した場合(ステップS202;YES)に、減光制御部32は、その時点で前方検知センサ22が検知している状態を停車時状態としてメモリ39に記憶する(ステップS203)。そして、この処理を終了する。
【0043】
次に、
図5を参照して、エンジン起動時に停車時状態に基づいて前照灯を減光制御する際の処理について説明する。
【0044】
減光制御部32は、エンジンが起動したことを検知した場合(ステップS301;YES)に、メモリ39に記憶されている停車時状態に基づいて、前回駐車時に車両前方の所定距離内に物体が検知されているか否かを判定する(ステップS302)。この判定がNOである場合(ステップS302;NO)に、減光制御部32は、前照灯10を減光せずに通常の明るさで点灯し(ステップS303)、この減光制御処理を終了する。
【0045】
一方、上記ステップS302の判定において、前回駐車時に車両前方の所定距離内に物体が検知されていると判定した場合(ステップS302;YES)に、減光制御部32は、前照灯10を減光し(ステップS304)、この減光制御処理を終了する。
【0046】
次に、
図6および
図7を参照して、前照灯の減光制御を解除する際の減光解除処理について説明する。まず、
図6を参照して、トランスミッションがリバースレンジからニュートラルレンジまたはドライブレンジに移行したときに解除する減光解除処理について説明する。
【0047】
最初に、減光制御部32は、トランスミッションがリバースレンジからニュートラルレンジまたはドライブレンジに移行したか否かを判定する(ステップS401)。この判定がYESである場合(ステップS401;YES)に、減光制御部32は、前照灯10の減光制御を解除し、前照灯10を通常の明るさで点灯する(ステップS402)。そして、この減光解除処理を終了する。
【0048】
次に、
図7を参照して、車両が移動して前方検知センサにより検知されている物体が車両から所定距離以上離れたときに解除する減光解除処理について説明する。
【0049】
最初に、減光制御部32は、車両が移動して前方検知センサ22により検知されている物体が車両から所定距離以上離れたか否かを判定する(ステップS501)。この判定がYESである場合(ステップS501;YES)に、点灯制御部31は、前照灯10の減光制御を解除し、前照灯10を通常の明るさで点灯する(ステップS502)。そして、この減光制御処理を終了する。
【0050】
上述したように、第1実施形態に係る前照灯制御装置1によれば、照度センサ21により車両周辺の明るさが検知され、その検知された明るさが判別値未満であるか否かに応じて、点灯制御部31により前照灯10を点灯または消灯することができる一方、車両のエンジンが起動したときに、前方検知センサ22により車両前方の所定距離内に物体が検知されている場合には、減光制御部32により前照灯10を減光することができる。
【0051】
これにより、例えば、夜間、駐車場に駐車している車両に乗り込み、エンジンを起動した際に、車両の前方に店舗や民家等がある場合には、前照灯10を減光することができる。したがって、前照灯10の眩しい明かりによる迷惑度を的確に軽減することが可能となる。
【0052】
また、第1実施形態に係る前照灯制御装置1によれば、車両のエンジンを停止する時に、前方検知センサ22が検知している状態を停車時状態としてメモリ39に記憶し、車両のエンジンが起動したときに、メモリ39に記憶した停車時状態に基づいて、物体が検知されているかどうかを判別して、前照灯10を減光、または点灯することができる。
【0053】
これにより、エンジンが起動してから前照灯10を減光するまでに発生するタイムラグを最小限に抑制することが可能となる。
【0054】
さらに、第1実施形態に係る前照灯制御装置1によれば、車両のトランスミッションがリバースレンジからニュートラルレンジもしくはドライブレンジに移行したとき、または、車両が移動して前方検知センサ22により検知されている物体が車両から所定距離以上離れたときに、前照灯10の減光制御を解除することができる。
【0055】
それゆえ、第1実施形態に係る前照灯制御装置1によれば、前照灯10の明かりを周辺の状況に応じて的確に制御し、前照灯10の明かりによる迷惑を防止することが可能となる。
【0056】
なお、上述した第1実施形態に係る前照灯制御装置1において、
図8に示すように、ナビゲーションECU25とウィンカー(方向指示器)ECU26とをさらに備え、制御装置30が駐車場認識部(駐車場認識手段)33をさらに有することとしてもよい。以下においては、第1実施形態に係る前照灯制御装置1と異なる構成についてのみ説明する。
【0057】
ナビゲーションECU25は、自車両の現在位置をGPS(GlobalPositioning System)やジャイロセンサー等から割り出して地図情報と照合することで、表示画面の地図上に現在位置を表示し、運転者に目的地までの経路を案内する。
【0058】
ウィンカーECU26は、運転者による方向指示レバーの操作に応じて、進路変更時の方向を示すターンシグナルランプの点滅または消灯を制御する。
【0059】
駐車場認識部33は、車両が駐車場に移動したかどうかを認識する。車両が駐車場に移動したかどうかは、例えば、ナビゲーションECU25による自車両の現在位置と地図情報との照合結果、前方検知センサ22による道路上の白線認識結果、およびウィンカーECU26による方向指示レバーの操作検知信号等に基づいて認識することができる。
【0060】
メモリ39は、駐車場認識部33により駐車場に移動したと認識された車両が駐車場で停止するときに、車両が駐車場に駐車したことを示す情報を停車時状態に含めて記憶する。
【0061】
減光制御部32は、エンジン起動時に、前方検知センサ22によって車両前方の所定距離D1内に物体が検知され、かつ、メモリ39に記憶されている停車時状態に車両が駐車場に駐車したことを示す情報が含まれている場合に、前照灯10を減光する。
【0062】
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態に係る前照灯制御装置1Sについて、
図9を参照しながら説明する。この前照灯制御装置1Sが、第1実施形態に係る前照灯制御装置1と異なるのは以下の点である。
【0063】
前照灯制御装置1Sが、エンジンECU23とトランスミッションECU24とを備えていない点。前照灯制御装置1Sが、ナビゲーションECU25とウィンカーECU26とを備える点。制御装置30Sが、駐車場認識部33を有する点。前照灯制御装置1Sの制御装置30Sのメモリ39Sに、停車時状態が記憶されない点。これらの点以外の他の構成については、前照灯制御装置1と同一である。
【0064】
また、ナビゲーションECU25、ウィンカーECU26および駐車場認識部33については、第1実施形態に係る前照灯制御装置1の変形例において説明した構成と同一である。このため、以下では前照灯制御装置1Sのうち、第1実施形態およびその変形例に係る前照灯制御装置1と異なる構成についてのみ説明する。
【0065】
減光制御部32Sは、駐車場認識部33により車両が駐車場に移動したと認識され、かつ、前方検知センサ22によって車両前方の所定距離D1内に物体が検知されている場合に、前照灯を減光する。
【0066】
次に、
図10を参照して、第2実施形態に係る前照灯制御装置1Sにおいて前照灯を減光制御する際の処理について説明する。
【0067】
最初に、減光制御部32Sは、駐車場認識部33により車両が駐車場に移動したと認識された場合(ステップS601;YES)に、前方検知センサ22によって車両前方の所定距離内に物体が検知されているか否かを判定する(ステップS602)。この判定がNOである場合(ステップS602;NO)に、減光制御部32Sは、前照灯10を減光せずに通常の明るさで点灯し(ステップS603)、この減光制御処理を終了する。
【0068】
一方、上記ステップS602の判定において、車両前方の所定距離内に物体が検知されていると判定した場合(ステップS602;YES)に、減光制御部32は、前照灯10を減光し(ステップS604)、この減光制御処理を終了する。
【0069】
上述したように、第2実施形態に係る前照灯制御装置1Sによれば、照度センサ21によって車両周辺の明るさが検知され、その検知された明るさが判別値未満であるか否かに応じて、点灯制御部31により前照灯10を点灯または消灯することができる一方、駐車場認識部33により車両が駐車場に移動したと認識され、かつ、前方検知センサ22により車両前方の所定距離内に物体が検知されている場合には、減光制御部32Sにより前照灯10を減光することができる。
【0070】
これにより、例えば、夜間、駐車場に移動し、車両の前方に店舗や民家等がある場合には、前照灯10を減光することができる。したがって、前照灯10の眩しい明かりによる迷惑度を的確に軽減することが可能となる。
【0071】
それゆえ、第2実施形態に係る前照灯制御装置1Sによれば、前照灯10の明かりを周辺の状況に応じて的確に制御し、前照灯10の明かりによる迷惑を防止することが可能となる。
【0072】
[変形例]
なお、上述した各実施の形態は、単なる例示に過ぎず、各実施の形態に明示していない種々の変形や技術の適用を排除するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な形態に変形して実施することができる。例えば、上述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0073】
また、上述した第1実施形態に係る前照灯制御装置1および第2実施形態に係る前照灯制御装置1Sにおいて、
図11および
図12に示すように、制御装置30および制御装置30Sに、物体認識部(物体認識手段)34をさらに設けることとしてもよい。以下においては、第1実施形態に係る前照灯制御装置1および第2実施形態に係る前照灯制御装置1Sと異なる構成についてのみ説明する。
【0074】
物体認識部34は、前方検知センサ22に含まれるカメラセンサより検知された物体が、建造物、人または他の車両であるかどうかを認識する。建造物には、例えば、店舗、民家、壁等が含まれる。
【0075】
減光制御部32および減光制御部32Sは、物体認識部34により物体が建造物であると認識された場合には、前照灯10を減光する。一方、減光制御部32および減光制御部32Sは、物体認識部34により物体が人または他の車両であると認識された場合には、前照灯10を減光せずに通常の明るさで点灯する。
【0076】
これにより、車両前方に存在する物体の種別に応じて、前照灯10を減光するかどうかを制御することができる。したがって、物体が前照灯による眩しさを軽減する対象である場合には、前照灯10を減光することができ、物体が前照灯による眩しさを軽減する対象ではない場合には、前照灯10を通常の明るさで点灯させることが可能となる。