特開2015-227150(P2015-227150A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-227150(P2015-227150A)
(43)【公開日】2015年12月17日
(54)【発明の名称】車両用ドアフレーム
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/04 20060101AFI20151120BHJP
   B23K 26/21 20140101ALI20151120BHJP
【FI】
   B60J5/04 M
   B23K26/21 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-114591(P2014-114591)
(22)【出願日】2014年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】特許業務法人プロスペック特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100155767
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 憲志
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 栄亮
【テーマコード(参考)】
4E168
【Fターム(参考)】
4E168BA02
4E168BA16
4E168BA21
(57)【要約】
【課題】 ウェザストリップ保持部の車幅方向の寸法を従来よりも大きくした車両用ドアフレームを提供する。
【解決手段】 ドアフレームは、車両のドアの窓枠の1つの辺の延設方向に沿って延びる筒状の本体部10と、本体部10から車室外方側へ延びる板状に形成された接続部20と、接続部20の車室外方側の端部から窓枠内周側及び窓枠外周側へそれぞれ延びる板状に形成された壁部を有する意匠面部30と、を備える。本体部10を構成する壁部のうち車室外方側を向く壁部は、車室外方側へ突出するように形成された突出部14aを有する。接続部20は、前記板金の一部分同士を重ねるように成形した重合部を有する。前記重合部のうちの車室内方側の端部をレーザ溶接する。レーザ光が突出部14a及び意匠面部30に干渉することなく、且つ前記重合部における前記レーザ光の被照射面に対して前記レーザ光が垂直に入射可能なように、前記重合部の車室内方側の端部を車室外方側の部分に対して傾斜させる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアの窓枠の1つの辺の延設方向に沿って延びる複数の壁部によって囲まれた筒状の本体部と、
前記本体部における車室外方側且つ窓枠外周側に位置する部分から車室外方側へ延びる板状に形成された接続部と、
前記接続部の車室外方側の端部から窓枠内周側及び窓枠外周側へそれぞれ延びる板状に形成された壁部を有する意匠面部と、
を備え、
前記本体部、前記接続部及び前記意匠面部は、一枚の板金を折り曲げることにより一体的に形成され、
前記本体部を構成する壁部のうち車室外方側を向く壁部は、車室外方側へ突出するように形成された突出部を有し、
前記接続部は、前記板金の一部分同士を重ねるように成形した重合部のうちの車室内方側の端部に窓枠内周側からレーザ光を照射して、前記重合部を構成する前記板金の部分同士を溶接して形成されている、車両のドアフレームであって、
前記重合部のうちの車室内方側の端部に窓枠内周側から前記レーザ光を照射する際に、前記レーザ光が前記突出部及び前記意匠面部に干渉することなく、且つ前記重合部のうちの前記レーザ光の被照射面に対して前記レーザ光が垂直に入射可能なように、前記重合部のうちの車室内方側の端部を前記重合部のうちの車室外方側の部分に対して傾斜させた、ドアフレーム。
【請求項2】
請求項1に記載のドアフレームにおいて、
前記重合部のうちの車室内方側の端部は、
窓枠内周側に位置する第1壁部であって、前記本体部を構成する壁部のうち車室外方側を向く壁部の端部から延設された第1壁部と、
窓枠外周側に位置する第2壁部であって、前記本体部を構成する壁部のうち窓枠外周側を向く壁部の端部から延設された第2壁部と、
前記第1壁部及び前記第2壁部の間に挟まれた第3壁部と、を有し、
前記第1壁部及び前記第2壁部を湾曲形成して、前記第1壁部と前記第3壁部との間及び前記第2壁部と前記第3壁部との間に、前記本体部の内部へ連通する隙間をそれぞれ設けた、ドアフレーム。
【請求項3】
請求項2に記載のドアフレームにおいて、
前記第1壁部と前記第3壁部との接触部及び前記第2壁部と前記第3壁部との接触部を溶接した、ドアフレーム。
【請求項4】
請求項2に記載のドアフレームにおいて、
前記第1壁部と前記第3壁部との接触部及び前記第2壁部と前記第3壁部との接触部よりも車室内方側の部分を溶接した、ドアフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアの窓枠を構成する車両用ドアフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1に記載されているように、車両のドアパネルの上部に設けられる窓枠(車両用ドアサッシュ)を構成する車両用ドアフレームは知られている。この車両用ドアフレームは、筒状に形成された本体部(筒状部)と、本体部の角部から車室外方側へ延設された接続部(重合部)と、接続部における車室外側の端部から窓枠内周側及び窓枠外周側(特許文献1の図1において左側及び右側)へそれぞれ延設された壁部からなる意匠面部(フランジ部)を有する。本体部、接続部及び意匠面部は、1枚の板金を折り曲げることにより一体的に形成されている。接続部の車室内方側の端部は、重ね合わされた3つの壁部から構成されている。この3つの壁部がレーザ溶接されている。
【0003】
特許文献1の図1(b)に記載された例では、前記3つの壁部のうち、隣り合う壁部同士の間の隙間であって、外方に露出する隙間が形成されていない。また、図3(b)に記載された例では、前記3つの壁部のうち、窓枠外周側に位置する壁部と中央の壁部との間に略V字状の隙間が形成されている。ただし、この隙間は、同図に記載されているように、ウェザストリップを保持する保持部内(フランジ部とホルダーの間の部分)に形成されている。よって、ウェザストリップが保持部に組み付けられた状態では、前記隙間はウェザストリップによって覆われる。上記のように構成した車両用ドアフレームは、外方に露出された隙間を有していない。これにより、車両用ドアフレームに錆が発生し易い部位を極力少なくしている。
【0004】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−247771号公報
【発明の概要】
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1の図1(b)に記載された例では、ウェザストリップを保持するウェザストリップ保持部が形成されていない。そこで、この例では、ウェザストリップが、クリップにより本体部に組み付けられている。この場合、クリップが嵌合する貫通孔を本体部に形成する必要がある。
【0007】
また、特許文献1の図3(b)に記載された例では、車両用ドアフレームは、ウェザストリップが組み付けられるウェザストリップ保持部を有する。ウェザストリップ保持部は、ウェザストリップに嵌合する嵌合部であって、前記3つの壁部のうち、窓枠外周側に位置する壁部の端部に形成された嵌合部と、意匠面部のうち、接続部の車室外方側の端部から窓枠外周側へ延設された壁部の中間部に形成された嵌合部と、を有する。また、本体部を構成する壁部のうちの車室外方側に位置する外側壁部は、車室外方側へ突出した突出部を有する。この突出部は、前記外側壁部における窓枠内周側の端部に形成されており、前記外側壁部における窓枠外周側の端部よりも車室外方に突出している。したがって、前記3つの壁部(重合部)をレーザ溶接する際、突出部を避けてレーザ光を前記3つの壁部に照射する必要がある。そのため、前記3つの壁部の車幅方向の寸法をできるだけ大きくしておくことが望ましい。しかし、前記3つの壁部の車幅方向の寸法を大きくした場合、前記3つの壁部のうち、窓枠外周側に位置する壁部の端部に形成された嵌合部と意匠面部との距離が小さくなるので、ウェザストリップ保持部の車幅方向の寸法が小さくなってしまう。そのため、所望のウェザストリップを組み付けることができなくなる可能性がある。
【0008】
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、ウェザストリップ保持部の車幅方向の寸法を従来よりも大きくした車両用ドアフレームを提供することにある。
【0009】
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車両のドアの窓枠の1つの辺の延設方向に沿って延びる複数の壁部(11、12、13,14)によって囲まれた筒状の本体部(10)と、前記本体部における車室外方側且つ窓枠外周側に位置する部分から車室外方側へ延びる板状に形成された接続部(20)と、前記接続部の車室外方側の端部から窓枠内周側及び窓枠外周側へそれぞれ延びる板状に形成された壁部(31、32)を有する意匠面部(30)と、を備え、前記本体部、前記接続部及び前記意匠面部は、一枚の板金を折り曲げることにより一体的に形成され、前記本体部を構成する壁部のうち車室外方側を向く壁部(14)は、車室外方側へ突出するように形成された突出部(14a)を有し、前記接続部は、前記板金の一部分同士を重ねるように成形した重合部(20A、20B)のうちの車室内方側の端部(20A)に窓枠内周側からレーザ光を照射して、前記重合部を構成する前記板金の部分同士を溶接して形成されている、車両のドアフレーム(VF、MF)であって、前記重合部のうちの車室内方側の端部に窓枠内周側から前記レーザ光を照射する際に、前記レーザ光が前記突出部及び前記意匠面部に干渉することなく、且つ前記重合部のうちの前記レーザ光の被照射面に対して前記レーザ光が垂直に入射可能なように、前記重合部のうちの車室内方側の端部(20A)を前記重合部のうちの車室外方側の部分(20B)に対して傾斜させた、ドアフレーム、としたことにある。
【0010】
上記のように構成した本発明に係るドアフレームにおいては、重合部の車室内方側の端部を車室外方側の部分に対して傾斜させた。これにより、前記レーザ光の光軸が、突出部及び意匠面部に干渉することなく、重合部における前記レーザ光の被照射面にほぼ垂直に入射可能とした。これによれば、上記従来のドアフレームに比べて重合部のうちの車室内方側の端部の寸法を小さくできる。その結果、重合部のうちの車室内方側の端部にウェザストリップに嵌合する嵌合部を設けた場合、上記従来のドアフレームに比べてウェザストリップ保持部を大きくできる。また、重合部を溶接する際、レーザ光が、重合部を貫通することなく、重合部を構成する壁部のうちの窓枠外周部側に位置する壁部の内部まで到達するに留まるようにすれば、重合部の窓枠外周部側の外観を良好にできる。また、本体部及び意匠面部に対する重合部の姿勢を従来と同等に保ったまま、重合部の車室内方側の端部を車室外方側の部分に対して傾斜させれば、ドアフレームの外形寸法を従来と同等に保つことができる。
【0011】
また、本発明の他の特徴は、前記重合部のうちの車室内方側の端部は、窓枠内周側に位置する第1壁部(21)であって、前記本体部を構成する壁部のうち車室外方側を向く壁部(14)の端部から延設された第1壁部と、窓枠外周側に位置する第2壁部(23)であって、前記本体部を構成する壁部のうち窓枠外周側を向く壁部(11)の端部から延設された第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部の間に挟まれた第3壁部(22)と、を有し、前記第1壁部及び前記第2壁部を湾曲形成して、前記第1壁部と前記第3壁部との間及び前記第2壁部と前記第3壁部との間に、前記本体部の内部へ連通する隙間をそれぞれ設けたことにある。
【0012】
この場合、前記第1壁部と前記第3壁部との接触部及び前記第2壁部と前記第3壁部との接触部を溶接するとよい。
【0013】
また、この場合、前記第1壁部と前記第3壁部との接触部及び前記第2壁部と前記第3壁部との接触部よりも車室内方側の部分を溶接してもよい。
【0014】
これによれば、レーザ溶接の際に発生するスパッタが、第1壁部と第3壁部との間の隙間、及び第2壁部と第3壁部との間の隙間から本体部の内部へ放出される。したがって、ドアフレームの外観を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】車両のフロントドアを車室内方側から見た側面図である。
図2】立柱部を車両高さ方向に垂直な平面で切断した断面を示す断面図である。
図3】本発明の変形例に係る立柱部を車両高さ方向に垂直な平面で切断した断面を示す断面図である。
図4】本発明の他の変形例に係る立柱部を方向に垂直な平面で切断した断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係るドアフレームが適用された車両のフロントドアVDの概略について説明しておく。図1に示すように、フロントドアVDは、ドアパネルDPとドアサッシュDSを備える。ドアパネルDPは、インナパネルとアウタパネルが重ね合わされて袋状に形成されている。なお、図1ではインナパネルを省略している。ドアパネルDP内には図示しないウィンドレギュレータ装置が組み込まれる。ウィンドレギュレータ装置には、ドアパネルDPの上方に進退可能なドアガラスDGが組付けられる。ウィンドレギュレータ装置が駆動することによりドアガラスDGが上下動する。
【0017】
ドアサッシュDSは、ドアパネルDPの上方に進出したドアガラスDGの外縁部(上縁部、前縁部及び後縁部)を囲う窓枠である。ドアサッシュDSには、ドアガラスDGの上下移動をガイドするためのガラスランが取付けられる。したがって、ドアサッシュDSによりドアガラスDGの上下移動がガイドされる。
【0018】
ドアサッシュDSは、本発明のドアフレームとしての立柱部VF及びメインフレーム部MFとを備える。立柱部VFは、ドアパネルDPの後端部にて車両高さ方向に延設される。立柱部VFの下端部は、ドアパネルDPのインナパネルとアウタパネルの間に挿入されてドアパネルDPに接合される。メインフレーム部MFは、立柱部VFの上端から前方且つ下方へ延設されている。メインフレーム部MFは、上方に凸状に湾曲形成される。メインフレーム部MFの前端部(下端部)は、ドアパネルDPのインナパネルとアウタパネルの間に挿入されてドアパネルDPに接合される。立柱部VF及びメインフレーム部MFで囲まれた空間内にドアガラスDGが進退する。立柱部VF及びメインフレーム部MFのそれぞれの延設方向に垂直な断面の形状は同様である。本発明は、立柱部VF及びメインフレーム部MFのうちのいずれの部材にも適用可能である。そこで、以下、本発明を適用した立柱部VFについて詳しく説明し、メインフレーム部MFの説明を省略する。
【0019】
次に立柱部VFの構成について詳しく説明する。立柱部VFは、ドアサッシュDSの1辺(ドアパネルDPの上部から上方に向かって延びる辺)に沿って延びるように形成されている。立柱部VFは、図2に示すように、本体部10、接続部20、意匠面部30及び嵌合部40を有する。本体部10、接続部20、意匠面部30及び嵌合部40は、一枚の帯状の板金を折り曲げ加工(ロール成形)することにより、一体的に形成されている。
【0020】
本体部10は、ドアサッシュDSの1辺に沿って延びる筒状に形成されている。本体部10は、後側(窓枠外周側)に位置する後壁部11、前側(窓枠内周側)に位置する前壁部12、車室内方側に位置する内壁部13及び車室外方側に位置する外壁部14を有する。本体部10の延設方向(つまり、車両高さ方向)に垂直な断面は、略台形を呈する。外壁部14は、車室外方側へ突出した突出部14aを有する。突出部14aは、外壁部14の後側の端部よりも前方に形成されている。
【0021】
接続部20は、本体部10の延設方向に沿って延びる板状であって、且つ本体部10の車室外方側且つ後側の角部から車室外方側且つ後側に延びる板状に形成されている。接続部20は、前記帯状の板金の一部分同士を重ね合わせるようにして板状に形成されている。接続部20の車室内方側の端部は、重ね合わされた3つの壁部21,22,23からなる。本実施形態においては、この3つの壁部21,22,23は互いに密着している。この重ね合わされた3つの壁部21,22,23からなる部分を重合部20Aと呼ぶ。接続部20の車室外方側の部分は、重ね合わされた2つの壁部24,25からなる。この部分を重合部20Bと呼ぶ。
【0022】
意匠面部30は、前側意匠面部31及び後側意匠面部32を有する。前側意匠面部31及び後側意匠面部32は、本体部10の延設方向に沿ってそれぞれ延びる板状であって、接続部20の車室外方側の端部から前方及び後方へそれぞれ延びる板状に形成されている。前側意匠面部31は、前記帯状の板金の一部を折り返して重ね合わせるようにして板状に形成されている。前側意匠面部31は、重ね合わされた壁部311,312からなる。前側意匠面部31は、車室内方側へ突出した突出部311aを有する。突出部311aは、壁部311の前端部に形成されている。後側意匠面部32は、前記帯状の板金の一部を折り返して重ね合わせるようにして板状に形成されている。後側意匠面部32は、重ね合わされた壁部321,322からなる。後側意匠面部32は、車室内方側へ突出した突出部321aを有する。突出部321aは、壁部321の前後方向中央部に形成されている。
【0023】
嵌合部40は、接続部20の重合部20Aと重合部20Bとの境界部から後方へ突出するように形成された板状の壁部41と壁部41の後端から車室外方側かつ後方へ延設された板状の壁部42を有する。
【0024】
本体部の外壁部14、接続部20及び前側意匠面部31で囲まれた部分がガラスラン保持部である。ガラスランには、車両高さ方向に延びる溝部が形成されており、この溝部が突出部14a及び突出部311aに嵌合することにより、ガラスランがガラスラン保持部に組み付けられる。また、嵌合部40、接続部20及び後側意匠面部32で囲まれた部分がウェザストリップ保持部である。ウェザストリップには、車両高さ方向に延びる溝部が形成されており、この溝部が嵌合部40の壁部42及び後側意匠面部32の突出部321aに嵌合することにより、ウェザストリップがウェザストリップ保持部に組み付けられる。
【0025】
上記のように、立柱部VFは、一枚の帯状の板金をロール成形することにより形成されるので、立柱部VFを構成する各壁部は、次に説明するように、他の壁部の端部から延設されている。嵌合部40の壁部42の車室外方側の端部が前記帯状の板金の幅方向一端に相当する。接続部20の壁部23は、壁部41の前端から車室内方側且つ前方側へ延設されている。
【0026】
本体部10の後壁部11は、壁部23における車室内方側の端部から車室内方側且つ前方側へ延設されている。本体部10の内壁部13は、後壁部11における車室内方側の端部から前方側へ延設されている。本体部10の前壁部12は、内壁部13における前端部から車室外方側へ延設されている。本体部10の外壁部14は、前壁部12の車室外方側の端部から後方側へ延設されている。
【0027】
接続部20の壁部21は、外壁部14の後端部から車室外方側且つ後方側へ延設されている。接続部20の壁部24は、壁部21の車室外方側の端部から車室外方側且つ後方側へ延設されている。前側意匠面部31の壁部311は、壁部21における車室外方側の端部から前方側へ延設されている。前側意匠面部31の壁部312は、壁部311における前端部から後方側へ延設されている。後側意匠面部32の壁部322は、壁部312における後端部から後方側へ延設されている。後側意匠面部32の壁部321は、壁部322における後端部から前方側へ延設されている。
【0028】
接続部20の壁部25は、壁部321における前端部から車室内方側且つ前方側へ延設されている。接続部20の壁部22は、壁部25における車室内方側の端部から車室内方側且つ前方側へ延設されている。壁部22は、壁部21と壁部23との間に挟まれている。壁部22が前記帯状の板金の幅方向他端部に相当する。
【0029】
上記のように板金Pが曲げられた後、図2において矢印で示すように、重合部20Aに対し前側(窓枠内周部側)からレーザ光が照射されて、重合部20Aを構成する壁部21,22,23が溶接される。図2に黒く塗りつぶした部分が溶接された部分である。このように、前記レーザ光は、重合部20Aを貫通することなく、壁部23の内部まで到達するに留まる。前記レーザ光は、重合部20Aにおける前記レーザ光の被照射面に対してほぼ垂直に照射されることが好ましい、そこで、前記レーザ光が、突出部14a及び前側意匠面部31に干渉することなく、且つ重合部20Aにおける前記レーザ光の被照射面(つまり、壁部21のうち外方へ露出した面)にほぼ垂直に入射可能なように、重合部20Bに対して重合部20Aが傾斜している。なお、本体部10及び意匠面部30に対する重合部20Bの姿勢(断面の延設方向)は従来と同等である。そのため、立柱部VFの前後方向の寸法は従来とほぼ同等である。
【0030】
上記のように構成した立柱部VFにおいては、本体部10及び意匠面部30に対する重合部20Bの姿勢(断面の延設方向)を従来と同等に保ったまま、重合部20Aを重合部20Bに対して傾斜させた。これにより、前記レーザ光の光軸が、突出部14a及び前側意匠面部31に干渉することなく、重合部20Aにおける前記レーザ光の被照射面に対してほぼ垂直に入射可能とした。上記従来のドアフレームに比べて、重合部20Aの断面における延設方向の寸法(外壁部14の後端部と重合部20Bの車室内方側の端部との距離)を小さくできる。これにより、上記従来のドアフレームに比べてウェザストリップ保持部を大きくできる。また、重合部20Aを構成する各壁部21,22,23を溶接する際、レーザ光は、重合部20Aを貫通することなく、壁部23の内部まで到達するに留まる。そのため、重合部20Aの後方側の外観を良好にできる。
【0031】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0032】
例えば、上記実施形態においては、壁部21、壁部22及び壁部23は密着するように重ね合わされている。これに代えて、図3に示すように、壁部21と壁部22との間、及び壁部22と壁部23との間に、隙間が形成されていても良い。具体的には、壁部21は、その車室外方側の端部が壁部22に密着し、その車室内方側の端部が壁部22から離間するように湾曲形成されている。壁部23も壁部21と同様に、その車室外方側の端部が壁部22に密着し、その車室内方側の端部が壁部22から離間するように湾曲形成されている。そして、同図に示すように、壁部21、壁部22及び壁部23が密着している部分をレーザ溶接すればよい。これによれば、レーザ溶接の際に発生するスパッタが、壁部21と壁部22との間の隙間、及び壁部23と壁部22との間の隙間から本体部10の内部へ放出される。したがって、立柱部VFの外観を良好にできる。
【0033】
また、図4に示すように、壁部21及び壁部23の車室外方側の端部に、壁部22側に凹んだ凹部RPがそれぞれ形成されていてもよい。そして、凹部RPの底部が壁部22に当接し、重合部20Aにおける凹部RPよりも車室内方側の部分において、壁部21と壁部22との間、及び壁部23と壁部22との間に隙間が形成されるように構成しても良い。この場合、壁部21の凹部RPと壁部23の凹部RPを壁部22側へ押圧して壁部22に密着させた状態で、凹部RPよりも車室内方側に位置する部分をレーザ溶接しても良い。これによっても、図3に示す例と同様に、レーザ溶接の際に発生するスパッタが、本体部10の内部へ放出される。したがって、立柱部VFの外観を良好にできる。
【符号の説明】
【0034】
10・・・本体部、14・・・外壁部、14a・・・突出部、20・・・接続部、20A・・・重合部、20B・・・重合部、21,22,23・・・壁部、30・・・意匠面部、40・・・嵌合部、311a・・・ 突出部、321a・・・突出部、DF・・・ドアフレーム、DG・・・ドアガラス、DP・・・ドアパネル、DS・・・ドアサッシュ、MF・・・メインフレーム部、RP・・・凹部、VD・・・車両用ドア、VF・・・立柱部
図1
図2
図3
図4