特開2015-227304(P2015-227304A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-227304(P2015-227304A)
(43)【公開日】2015年12月17日
(54)【発明の名称】皮膚化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/33 20060101AFI20151120BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20151120BHJP
   A61K 8/36 20060101ALI20151120BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20151120BHJP
【FI】
   A61K8/33
   A61K8/34
   A61K8/36
   A61Q19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-113230(P2014-113230)
(22)【出願日】2014年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100077562
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 登志雄
(74)【代理人】
【識別番号】100096736
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100117156
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100111028
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 博人
(72)【発明者】
【氏名】北島 恵理子
(72)【発明者】
【氏名】堀住 輝男
(72)【発明者】
【氏名】高橋 晶子
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB031
4C083AB032
4C083AB282
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC122
4C083AC171
4C083AC172
4C083AC182
4C083AC241
4C083AC242
4C083AC252
4C083AC262
4C083AC292
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC541
4C083AC581
4C083AC582
4C083AC712
4C083AD092
4C083AD112
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD282
4C083AD352
4C083CC02
4C083CC05
4C083EE01
4C083EE07
4C083EE10
4C083EE12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】皮膚に塗布した後、皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状α−ゲル構造の皮膜を形成し皮膚柔軟性、油剤の浸透性に優れ、皮膚への刺激がなく、保存安定性も良好な皮膚化粧料の提供。
【解決手段】(A)式(1)R1−O−R2(1)(R1及びR2は同一又は異なって、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基;R1及びR2の少なくとも1つは2箇所以上で分岐しているアルキル基、かつR1及びR2の合計炭素数は16〜32)で表わされるジアルキルエーテル0.001〜2質量%、(B)高級アルコール、(C)高級脂肪酸、(D)塩基、(E)水性溶剤、(F)成分(A)〜(C)以外の油剤を含有し、成分(B)及び(C)の合計含有量が、1〜12質量%であり、成分(B)及び(C)の合計量に対する成分(C)の質量比が、0.2〜0.7であり、成分(C)に対する成分(D)のモル比が、10〜120モル%である、皮膚化粧料。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)下記一般式(1)
1−O−R2 (1)
(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって、炭素数4〜24の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基を示し、R1 及びR2 の少なくとも1つは2箇所以上で分岐しているアルキル基であり、かつR1 及びR2 の合計炭素数は16〜32である)
で表わされるジアルキルエーテル 0.001〜2質量%、
(B)高級アルコール、
(C)高級脂肪酸、
(D)塩基、
(E)水性溶剤、
(F)成分(A)、(B)及び(C)以外の油剤
を含有し、成分(B)及び(C)の合計含有量(B)+(C)が、1〜12質量%であり、
成分(B)及び(C)の合計量[(B)+(C)]に対する成分(C)の質量比(C)/[(B)+(C)]が、0.2〜0.7であり、
成分(C)に対する成分(D)のモル比(D)/(C)が、10〜120モル%である、皮膚化粧料。
【請求項2】
成分(B)の高級アルコールが、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールを2種類以上含む請求項1記載の皮膚化粧料。
【請求項3】
成分(C)の高級脂肪酸が、炭素数12〜22の直鎖の飽和炭化水素基を有するものである、請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項4】
成分(F)が、成分(A)以外のエーテル油、炭化水素油、シリコーン油の少なくとも一種を含む請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
【請求項5】
成分(D)が、アミノメチルプロパノール、L−アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるすくなくともいずれか一種である、請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、角質層中の水分が減少して乾燥することで、また、皮脂などの油分が不足することで柔軟性が失われる。したがって、皮膚の乾燥を防ぐために、角質層に水分や保湿成分を付与したり、皮膚を油膜で覆うことで水分の蒸散を防いだりすることが、また、皮膚の柔軟性を高めるために、肌を柔軟化させる油剤を配合したり、油剤の浸透性を高めることが検討されている。
例えば、特許文献1には、揮発性オイルと、極性油脂と、高級アルコール、高級脂肪酸を含有し、べたつきが少なく、保湿力が高い水中油型乳化組成物が記載されている。
また、特許文献2には、高級脂肪酸、高級アルコール、モノアルキルグリセリルエーテルを含有し、保存安定性に優れ、刺激性が低く、使用感が良好な水中油型乳化組成物が記載されている。
【0003】
一方、引用文献3には、特定のジアルキルエーテルと皮膚薬効成分を組み合わせた化粧料が記載されており、皮膚薬効成分の経皮吸収性が向上することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−199442号公報
【特許文献2】特開平8−245370号公報
【特許文献3】特開平11−139924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2の化粧料は、塗布直後には保湿効果があるものの、経時で油膜は摩擦等でなくなり、皮膚の水分が蒸発してしまい、保湿効果の持続性は不十分である。また、油剤の浸透性が充分ではないために、皮膚柔軟性の効果は得られなかった。
また、特許文献3の化粧料は、薬効成分を直接皮膚に浸透させて保湿性や柔軟性の効果を高めるため、皮膚刺激性の点で十分満足できるものではなかった。
本発明は、皮膚に塗布した際、皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状のα−ゲル構造の皮膜を形成し、皮膚柔軟性、油剤の浸透性に優れ、皮膚への刺激がなく、保存安定性も良好な皮膚化粧料に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定のジアルキルエーテル、高級アルコール、高級脂肪酸、塩基、水性溶剤及び油剤を、特定の割合で組み合わせて用いれば、前記課題を解決した皮膚化粧料が得られることを見出した。
【0007】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)下記一般式(1)
一般式(1):
1−O−R2 (1)
(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって、炭素数4〜24の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基を示し、R1 及びR2 の少なくとも1つは2箇所以上で分岐しているアルキル基であり、かつR1 及びR2 の合計炭素数は16〜32である)
で表わされるジアルキルエーテル 0.001〜2質量%、
(B)高級アルコール、
(C)高級脂肪酸、
(D)塩基、
(E)水性溶剤、
(F)成分(A)、(B)及び(C)以外の油剤
を含有し、成分(B)及び(C)の合計含有量(B)+(C)が、1〜12質量%であり、
成分(B)及び(C)の合計量[(B)+(C)]に対する成分(C)の質量比(C)/[(B)+(C)]が、0.2〜0.7であり、
成分(C)に対する成分(D)のモル比(D)/(C)が、10〜120モル%である、皮膚化粧料に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮膚化粧料は、保存安定性が良好であり、皮膚への刺激がなく、油剤の浸透性、皮膚柔軟性に優れたものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(A)ジアルキルエーテル:
成分(A)のジアルキルエーテルは、前記一般式(1)で表されるものである。
式中、R1 及びR2 で示されるもののうち、炭素数4〜24の直鎖アルキル基としては、例えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ベヘニル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基等が挙げられ、油剤の皮膚への浸透性及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基が好ましく、ヘキサデシル基がより好ましい。
また、炭素数4〜24の分岐鎖のアルキル基のうち、1箇所で分岐しているものとして、例えば、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、3−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−ブチルペンチル基、5−メチルオクチル基、2−ブチルオクチル基、イソトリデシル基、2−ペンチルノニル基、2−ヘキシルデシル基、エメリー型イソステアリル基、2−ヘプチルウンデシル基、2−オクチルドデシル基等が挙げられ、同様の観点から、1,1−ジメチルプロピル基、2−エチルヘキシル基、イソトリデシル基、2−オクチルドデシル基が好ましい。
2箇所以上で分岐しているものとして、例えば、1,3−ジメチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルプロピル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、1−(2−メチルプロピル)−3−メチルブチル基、3,7−ジメチルオクチル基、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクチル基等が挙げられ、同様の観点から、1,3−ジメチルブチル基が好ましい。
さらに、環状のアルキル基としては、シクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル基等が挙げられ、同様の観点から、シクロヘキシル基が好ましい。
【0010】
成分(A)のジアルキルエーテルとしては、油剤の皮膚への浸透性を向上させ、皮膚への刺激性を低減する観点から、アルキルジメチルブチルエーテルが好ましく、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテルがより好ましい。
【0011】
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、油剤の皮膚への浸透性を向上させ、皮膚への刺激性を低減する観点から、全組成中に0.001質量%以上であり、0.004質量%以上が好ましく、0.006質量%以上がより好ましく、0.008質量%がさらに好ましく、0.01質量%がよりさらに好ましく、2質量%以下であり、1.8質量%以下が好ましく、1.2質量%以下がより好ましく、0.8質量%がさらに好ましく、0.1質量%以下がよりさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.001〜2質量%であり、0.004〜1.8質量%が好ましく、0.006〜1.2質量%がより好ましく、0.008〜0.8質量%がさらに好ましく、0.01〜0.1質量%がよりさらに好ましい。
【0012】
(B)高級アルコール:
本発明で用いられる成分(B)の高級アルコールは、炭素数12〜24のものが好ましく、炭素数14〜24のものがより好ましく、16〜24のものがさらに好ましい。
成分(B)としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、リノレニルアルコール、オレイルアルコール、アラキジルアルコール、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール、リグノセリルアルコール等が挙げられる。
【0013】
これらのうち、保存安定性を向上させる観点から、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールを2種以上含むことが好ましく、少なくとも一方の高級アルコールがセチルアルコール、ステアリルアルコールのいずれかであることがより好ましく、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールとして、セチルアルコールとステアリルアルコールとを含むことがさらに好ましい。
成分(B)の高級アルコールが、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールを2種以上含む場合、炭素数18〜24の高級アルコールと、炭素数12〜16の高級アルコールを含むのが好ましく、これらの質量比(炭素数18〜24の高級アルコール/炭素数12〜16の高級アルコール)は、同様の観点から、9/1〜1/9であるのが好ましく、8/2〜4/6がより好ましく、7/3〜5.5/4.5がさらに好ましい。
【0014】
成分(B)は、1種又は2種以上組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性、油剤の皮膚への浸透生及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、全組成中に0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、1.5質量%以上がさらに好ましく、1.7質量%以上がさらにより好ましく、6質量%以下が好ましく、5.5質量%以下がより好ましく、5.2質量%以下がさらに好ましく、5.1質量%以下がさらにより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.5〜6質量%が好ましく、1〜5.5質量%がより好ましく、1.5〜5.2質量%がさらに好ましく、1.7〜5.1質量%がさらにより好ましい。
【0015】
(C)高級脂肪酸:
本発明で用いられる成分(C)の高級脂肪酸は、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の炭化水素基を有するものが好ましく、炭素数12〜22の直鎖状の飽和炭化水素基を有するものがより好ましい。
成分(C)としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘン酸等が挙げられる。また、大豆油、綿実油等の植物油又は硬化油から抽出した分岐脂肪酸や、植物油を原料とするダイマー酸の製造における副産物として生成する分岐脂肪酸などを使用することもできる。
【0016】
成分(C)としては、保存安定性を向上させる観点から、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸がより好ましく、ステアリン酸がさらに好ましい。
【0017】
成分(C)は、後述の成分(D)で中和することにより、化粧料中にラメラ状のα−ゲル構造を形成することができる。従って、成分(C)は、化粧料中では、脂肪酸又はその塩として存在するが、本発明においては、成分(C)の含有量は、脂肪酸に換算した量である。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚柔軟性に優れるが、これは、本発明の皮膚化粧料が皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状のα−ゲル構造の皮膜を形成するために、長時間、皮膚表面に油剤が皮膚上に留まるためと考えられる。
成分(C)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性、油剤の皮膚への浸透性及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、全組成中に0.5質量%以上が好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、1.8質量%以上がさらに好ましく、6質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3.8質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.5〜6質量%が好ましく、1.5〜4質量%がより好ましく、1.8〜3.8質量%がさらに好ましい。
【0018】
本発明において、成分(B)及び(C)の合計含有量(B)+(C)は、保存安定生性、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、全組成中に、1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、2.5質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、12質量%以下であり、11質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)及び(C)の合計含有量(B)+(C)は、全組成中に1〜12質量%であり、2〜11質量%が好ましく、2.5〜10質量%がより好ましく、3〜8質量%がさらに好ましい。
【0019】
本発明において、成分(B)及び(C)の合計量[(B)+(C)]に対する成分(C)の質量比(C)/[(B)+(C)]は、保存安定性、油剤の皮膚への浸透性及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、0.2以上であり、0.25以上が好ましく、0.28以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、0.7以下であり、0.65以下が好ましく、0.63以下がより好ましく、0.6以下がさらに好ましい。また、成分(B)及び(C)の合計量[(B)+(C)]に対する成分(C)の質量比(C)/[(B)+(C)]は、0.2〜0.7であり、0.25〜0.65が好ましく、0.28〜0.63がより好ましく、0.3〜0.6がさらに好ましい。
【0020】
(D)塩基:
成分(D)の塩基としては、制限されず、有機塩基、無機塩基のいずれでも良い。
成分(D)は、成分(C)の中和剤として、また、(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー等を含む場合は、これらの中和剤としても働くと考えられる。
成分(D)としては、例えば、L−アルギニン、リジン、ヒスチジン等の塩基性アミノ酸;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパンジオール、トリスヒドロキシメチルアミノエタン等のアルカノールアミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸2水素カリウム等の無機塩基が挙げられる。
これらのうち、保存安定性を向上させる観点から、アミノメチルプロパノール、L−アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、L−アルギニンがより好ましい。
【0021】
成分(D)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性を向上させる観点から、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.02質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、2質量%以下が好ましく、1.8質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.01〜2質量%が好ましく、0.02〜1.8質量%がより好ましく、0.1〜1.5質量%がさらに好ましい。
【0022】
本発明において、成分(C)に対する成分(D)のモル比(D)/(C)は、保存安定性、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、10モル%以上であり、40モル%以上が好ましく、55モル%以上がより好ましく、70モル%がさらに好ましく、80モル%以上がよりさらに好ましく、120モル%以下であり、118モル%以下が好ましく、115モル%以下がより好ましく、113モル%以下がさらに好ましく、110モル%以下がよりさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(D)のモル比(D)/(C)は、10〜120モル%であり、40〜118モル%が好ましく、55〜115モル%がより好ましく、70〜113モル%がさらに好ましく、80〜110モル%がよりさらに好ましい。
【0023】
(E)水性溶剤:
成分(E)の水性溶剤は、水と相溶性を有する溶剤であり、例えば、水;エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール;エチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール;分子量30,000未満、好ましくは10,000未満のポリエチレングリコール;分子量5,000未満、好ましくは1,000未満のポリプロピレングリコールなどが挙げられる。
【0024】
成分(E)としては、保存安定性及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、水、エタノール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールが好ましく、水、グリセリンがより好ましい。
【0025】
成分(E)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、全組成中に50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、95質量%以下が好ましく、93質量%以下がより好ましく、90質量%以下がさらに好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に50〜95質量%が好ましく、60〜93質量%がより好ましく、70〜90質量%がさらに好ましい。
【0026】
(F)成分(A)、(B)及び(C)以外の油剤:
成分(F)の油剤は、前記成分(A)、(B)及び(C)以外のものであり、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良い。例えば、成分(A)以外のエーテル油、エステル油、炭化水素油、シリコーン油等が挙げられる。
成分(A)以外のエーテル油としては、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、炭素数8〜28の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を有するエーテルが好ましく、例えば、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ノニルフェニルエーテル、ドデシルジメチルブチルエーテル、セチルジメチルブチルエーテル等が挙げられる。
【0027】
エステル油としては、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、炭素数8〜28の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸と、炭素数2〜28の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のアルコールとのエステル油が好ましく、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、トリカプロイン、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸セチル、乳酸テトラデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、リンゴ酸ジイソステアリル、パラメトキシケイ皮酸エステル、テトラロジン酸ペンタエリスリット、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)等が挙げられ、これらは天然由来であっても良い。
【0028】
炭化水素油としては、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、直鎖又は分岐鎖の炭化水素油のいずれでも良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、(重質)流動イソパラフィン、イソドデカン、ポリブテン、スクワラン、スクワレン、ワセリン等が挙げられる。これらのうち、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、流動パラフィン、(重質)流動イソパラフィン、イソドデカン、スクワラン、ワセリンが好ましく、流動パラフィン、イソドデカン、ワセリンがより好ましい。
【0029】
シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、トリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサンが好ましく、メチルポリシロキサンがより好ましい。
同様の観点から、25℃における粘度が20mPa・s以下のシリコーン油が好ましい。本発明において、粘度は、B型粘度計TVB−10(ローターNo1,12回転)(東機産業社製)により測定される。
【0030】
成分(F)の油剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、成分(A)以外のエーテル油、炭化水素油、シリコーン油の少なくとも一種を含むことが好ましく、成分(A)以外のエーテル油、炭化水素油、シリコーン油を含むことがより好ましい。
成分(F)の含有量は、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、全組成中に1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、成分(F)の含有量は、全組成中に1〜25質量%が好ましく、2〜20質量%がより好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。
【0031】
また、同様の観点から、成分(A)、(B)、(C)及び(F)を含む油剤の総含有量は、全組成中に0.001質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、1.5質量%以上がさらに好ましく、3.5質量%以上がさらにより好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、18質量%以下が更に好ましく、17質量%以下がさらにより好ましい。また、成分(A)、(B)、(C)及び(F)を含む油剤の総含有量は、全組成中に0.001〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、1.5〜18質量%がさらに好ましく、3.5〜17質量%がさらにより好ましい。
【0032】
本発明の皮膚化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、殺菌剤、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触向上剤、粉体、香料、抗炎症剤、美白剤、制汗剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を、適宜含有することができる。
【0033】
増粘剤としては、多糖類、(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー等公知のものが使用できる。
多糖類としては、セルロース系高分子とそれ以外の多糖類が挙げられる。
セルロース系高分子としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末、等が挙げられ、使用感の観点からヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、ヒドロキシエチルセルロースがより好ましい。また、その平均置換度は、同様の観点から、0.5〜2が好ましい。
セルロース系高分子の平均分子量は、使用感を向上させる観点から、100,000以上が好ましく、150,000以上がより好ましく、180,000以上がより好ましく、3,000,000以下が好ましく、1,000,000以下がより好ましく、500,000以下がさらに好ましい。
本発明において、平均置換度は、NMRにより求められ、平均分子量は、標準物質をポリエチレンオキシドとしてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)−多角度レーザー光散乱検出装置(MALLS)システムを用いることにより測定される。
【0034】
セルロース系高分子以外の多糖類としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クイーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及び/又はその塩、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩等が挙げられ、使用感を向上させる観点から、キサンタンガム、グアーガムが好ましく、キサンタンガムがより好ましい。
【0035】
カルボキシビニルポリマーは、カルボキシル基を有する水溶性のビニルポリマーであり(アルキル変性)カルボキシビニルポリマーは、カルボキシビニルポリマー、又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを意味する。
カルボキシビニルポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸が挙げられる。カルボキシビニルポリマーを中和して、塩と為し、構造を作らせるための塩基残基としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩等が好ましく例示できる。かかる塩基残基は、その含有量をカルボキシビニルポリマーに対して、2当量以下、より好ましくは1.5当量以下に調整することが好ましい。この様な形態を取ることにより、耐塩性の高いゲルが形成するためである。具体的には、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981(以上、Noveon Inc.社製)、シンタレン(和光純薬工業社製)、AQPEC HV−501E(住友精化社製)などの市販品を使用することができる。
また、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸とメタクリル酸アルキル(好ましくはアルキル基の炭素数8〜30)との共重合体であり、例えば、ペムレンTR−1、ペムレンTR−2、カーボポールEDT2020、カーボポール1382(以上、Noveon Inc.社製)などの市販品を使用することができる。
本発明においては、塗布時のとろみ感、厚み感、塗布後の保湿効果を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、カルボキシビニルポリマーが好ましい。
【0036】
本発明の皮膚化粧料は、通常の方法により、配合成分を混合することにより、製造することができる。水中油型乳化化粧料として好適である。
本発明の皮膚化粧料は、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液などとすることができ、クリーム、ジェルとして使用することがより好ましい。また、織布、不織布等のシート状基材に含浸又は塗布したシート状化粧料とすることもできる。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚、好ましくは、頭皮を除く、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。
【実施例】
【0037】
実施例1〜19、比較例1〜4
表1及び表2に示す組成の皮膚化粧料を製造し、塗布膜におけるα型構造の形成の有無、保存安定性、皮膚への刺激、油剤の浸透性及び皮膚柔軟性を評価した。結果を表1に併せて示す。
【0038】
(製造方法)
成分(D)及び(E)を混合し、60〜100℃で溶解させ、均一に分散させて水相部とする。成分(A)、(B)、(C)及び(F)を混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却して、皮膚化粧料(水中油型乳化化粧料)を得た。
【0039】
(評価方法)
(1)塗布膜におけるα型構造の形成の有無:
黒色人工皮革(セラヌバック クロ、オカモト化成品社製)の表面に、アプリケーター(YOSHIMITSU社製)を用いて、各化粧料を0.1mmの厚さで塗布し、1日室温(25℃)で乾燥させた。乾燥皮膜を分取し、広角X線回折測定により、乾燥皮膜の相状態を解析した。得られたX線回折プロファイルにおいて、約21.5°における回折ピークの有無を観察し、結果を以下のように示した。
α型:皮膜を形成し、構造がα型。
−:皮膜を形成せず。または構造が非α型を含む。
【0040】
(2)保存安定性:
マイティバイヤルNo.7(マルエム社製)に、各皮膚化粧料を、バイアル底部より50mmになるように入れ、温度50℃、相対湿度30%環境下で2週間保存した。その後、水の分離の有無を目視により観察し、以下の基準で評価した。
A;水の分離は観察されない。
B;底部に約1mm未満の水の分離が観察される。
C;底部に約1mm以上5mm未満の水の分離が観察される。
D;底部に約5mm以上10mm未満の水の分離が観察される。
E;底部に約10mm以上の水の分離が観察される。
【0041】
(3)皮膚への刺激:
専門パネラー10人により、各皮膚化粧料を前腕内側部に使用したとき、皮膚への刺激の有無について官能評価し、下記基準で示した。
5;10名中10名が、皮膚への刺激はないと評価した。
4;10名中9名が、皮膚への刺激はないと評価した。
3;10名中8名が、皮膚への刺激はないと評価した。
2;10名中7名が、皮膚への刺激はないと評価した。
1;10名中6名以下が、皮膚への刺激はないと評価した。
【0042】
(4)油剤の浸透性:
各皮膚化粧料に油溶性蛍光剤(ナイルレッド)を0.01%となるように加える。これを、豚皮に20μL/cm2 塗布し、30℃、湿度40%で、16時間放置した。その後、流水で流してタオルドライした後、蛍光実態顕微鏡(SteREO Lumar.V12、ZEISS日本社製)を用いて表面を観察し、下記基準により評価した。皮膚化粧料は水中油型であるため、皮膚表面に存在している殆どの油溶性蛍光剤は水に流れるため、皮膚に浸透している油溶性蛍光剤が測定されることになる。蛍光剤により染まる領域が大きいほど油剤の浸透性に優れることを示す。
A;8割以上の表面が蛍光剤により染まっている。
B;6割以上8割未満の表面が蛍光剤により染まっている。
C;4割以上6割未満の表面が蛍光剤により染まっている。
D;2割以上4割未満の表面が蛍光剤により染まっている。
E;2割未満の表面が蛍光剤により染まっている。
【0043】
(5)皮膚柔軟性:
前腕内側部を石鹸で洗浄し、タオルドライ後10分後、ルビスコメーター(Courage + Khazaka electronic GmbH)にて皮膚柔軟性を測定する。各皮膚化粧料を20μL/cm2 塗布し、2時間後、同じ部位をルビスコメーターにて測定する。皮膚化粧料塗布前後でのルビスコ値の変化量を柔軟性として評価し、3回の平均値より、下記基準で評価した。ルビスコ値の変化量が大きいほど、柔軟性が向上していることを示す。
5:変化量が30以上である。
4:変化量が25以上30未満である。
3:変化量が20以上25未満である。
2:変化量が15以上20未満である。
1:変化量が15未満である。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
実施例20(ボディミルク)
以下に示す組成のボディミルクを製造した。
得られたボディミルクは、保存安定性が良好で、皮膚への刺激がなく、油剤の浸透性及び皮膚柔軟性に優れていたのみならず、ベタつきもなかった。
【0047】
(成分)
ステアリルアルコール
(ステアリルアルコール NX、高級アルコール工業社製) 1.5(質量%)
セタノール(セチルアルコール NX、高級アルコール工業社製)1.5
ステアリン酸(精製ステアリン酸 550V、花王社製) 2.15
イソステアリン酸(イソステアリン酸、日産化学工業社製) 0.1
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール981、Lubrizol Advanced Materials,Inc.製) 0.2
キサンタンガム(ケルデント、DSP五協フード&ケミカル社製)0.2
ヒドロキシエチルセルロース
(HECダイセル SE400、ダイセルファインケム社製) 0.2
リン酸二水素カリウム 0.1
L−アルギニン 0.17
48%水酸化カリウム液 0.7
セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
(ASE−166K、花王社製) 0.01
グリセリン 15
トリメチルグリシン 0.1
コハク酸 0.05
ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル
(エマルゲン 1620G、花王社製) 0.5
ワセリン(スーパーホワイトプロトペット、Sonneborn,LLC製) 1
重質流動イソパラフィン(パールリーム 18、日油社製) 2
メチルポリシロキサン
(シリコーン KF−96A−6CS、信越化学工業社製) 4
フェノキシエタノール 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
ホホバ油 0.5
ラベンダー油 0.001
月見草油 0.001
精製水 69.668
合計 100
【0048】
(製法)
水溶成分であるグリセリン、トリメチルグリシン、コハク酸、フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸メチル及び精製水を混合し、60〜100℃で溶解させ、メチルポリシロキサンに分散させたカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースを加え、均一に分散させた後、塩基成分であるリン酸二水素カリウム、L−アルギニン、48%水酸化カリウム液を加え水相部とする。
ステアリルアルコール、セタノール、ステアリン酸、イソステアリン酸、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル、ワセリン、重質流動イソパラフィン、ホホバ油、ラベンダー油及び月見草油を混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却して、ボディミルクを得た。
【0049】
実施例21(クリーム)
以下に示す組成のクリームを製造した。
得られたクリームは、保存安定性が良好で、皮膚への刺激がなく、油剤の浸透性及び皮膚柔軟性に優れているのみならずべたつきもなかった。
【0050】
(成分)
ステアリルアルコール
(ステアリルアルコール NX、高級アルコール工業社製) 2(質量%)
セタノール(セチルアルコール NX、高級アルコール工業社製)2
パルミチン酸(パルミチン酸98、ミヨシ油脂社製) 3
オレイン酸(EXTRA OLEIN 99、日油社製) 0.5
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール980、Lubrizol Advanced Materials,Inc.製) 0.3
キサンタンガム(ケルデント、DSP五協フード&ケミカル社製)
0.25
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-H、日本曹達社製) 0.25
L−アルギニン 0.2
48%水酸化カリウム液 0.8
セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
(ASE−166K、花王社製) 0.1
グリセリン 15
ジグリセリン 5
1,3−ブチレングリコール 5
イソステアリルグリセリルエーテル(GE−IS(U)、花王社製)
0.1
モノステアリン酸ソルビタン
(レオドール SP−S10V、花王社製) 0.1
ワセリン(スーパーホワイトプロトペット、Sonneborn,LLC製) 1
重質流動イソパラフィン (パールリーム 18、日油社製) 1
流動イソパラフィン 2
メチルポリシロキサン
(シリコーン KF−96A−6CS、信越化学工業社製) 5
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
エデト酸二ナトリウム 0.01
アスナロ抽出液 1
マロニエ抽出液 3
水溶性ショウキョウエキス 0.5
ユーカリエキス 2
精製水 49.59
合計 100
【0051】
(製法)
水溶成分であるグリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル、エデト酸二ナトリウム及び精製水を混合し、60〜100℃で溶解させ、メチルポリシロキサンに分散させたカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロースを加え、均一に分散させた後、塩基成分であるL−アルギニン、48%水酸化カリウム液を加え水相部とする。
ステアリルアルコール、セタノール、パルミチン酸、オレイン酸、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、ワセリン、重質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン及びパラオキシ安息香酸エチルを混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却した後、アスナロ抽出液、マロニエ抽出液、水溶性ショウキョウエキス及びユーカリエキスを加えて均一に溶解して、クリームを得た。
【0052】
実施例22(乳液)
以下に示す組成の乳液を製造した。
得られた乳液は、保存安定性が良好で、皮膚への刺激がなく、油剤の浸透性及び皮膚柔軟性優れ、べたつきもなかった。
【0053】
(成分)
ステアリルアルコール
(ステアリルアルコール NX、高級アルコール工業社製) 2(質量%)
ベヘニルアルコール
(ベヘニルアルコール 70、高級アルコール工業社製) 1
ステアリン酸(精製ステアリン酸 550V、花王社製) 2
イソステアリン酸(イソステアリン酸、日産化学工業社製) 0.3
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール981、Lubrizol Advanced Materials,Inc.製) 0.15
キサンタンガム(ケルデント、DSP五協フード&ケミカル社製)
0.15
ヒドロキシエチルセルロース
(HECダイセル SE600、ダイセルファインケム社製) 0.15
L−アルギニン 1
セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
(ASE−166K、花王社製) 0.05
グリセリン 10
トリメチルグリシン 0.1
ワセリン(スーパーホワイトプロトペット、Sonneborn,LLC製) 1.5
スクワラン(スクワラン、岸本特殊肝油工業所社製) 0.8
メチルポリシロキサン
(シリコーン KF−96A−6CS、信越化学工業社製) 6
ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル
(エマルゲン 1620G、花王社製) 0.5
フェノキシエタノール 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
精製水 73.95
合計 100
【0054】
(製法)
水溶成分であるグリセリン、トリメチルグリシン、フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸メチル及び精製水を混合し、60〜100℃で溶解させ、メチルポリシロキサンに分散させたカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースを加え、均一に分散させた後、塩基成分であるL−アルギニンを加え水相部とする。
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、イソステアリン酸、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ワセリン、スクワラン及びポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテルを混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却し、乳液を得た。