特開2015-228141(P2015-228141A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2015-228141ワークフローシステム、ワークフローシステムの制御方法、ワークフローシステムのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-228141(P2015-228141A)
(43)【公開日】2015年12月17日
(54)【発明の名称】ワークフローシステム、ワークフローシステムの制御方法、ワークフローシステムのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20151120BHJP
【FI】
   G06Q10/06 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-113586(P2014-113586)
(22)【出願日】2014年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100188938
【弁理士】
【氏名又は名称】榛葉 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】田中 夕紀子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プロセス定義を変更することなく、案件データを適切な処理担当者に配送することが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】案件の処理フローを決定するプロセス定義の処理担当者を設定するアクティビティにおいて、処理担当者の所属部門を識別子で指定する。アクティビティが識別子で指定された箇所へ案件の処理依頼が来た時は、識別子に紐付く部門IDを参照することにより、案件の処理担当者を決定する。組織変更が行われた場合は、案件の処理が組織変更後の組織で行われるようにするため、識別子に紐付く部門IDも組織変更後の部門IDによって更新する。また、案件の、あるアクティビティにおいて申請部門ごとに処理担当者を部門単位で変更したい場合、識別子でその部門IDを複数管理して、申請部門ごとに適切な部門へ案件の処理依頼をかける。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
案件をプロセス定義の処理単位に設定された処理担当者指定に基づき配送を行うワークフローシステムにおいて、
異なる処理担当者指定を行うことによって配送先を異なるようにする前記案件の処理単位に対し、処理担当者指定をまとめて行うことを可能とする配送先管理手段と、
配送先管理手段によってまとめた処理担当者指定を識別子で管理する識別子管理手段と、
前記異なる処理担当者指定が行われる前記処理単位を前記識別子管理手段で管理される前記識別子で処理担当者指定を行う配送先指定手段と、
前記配送先指定手段により前記処理単位に設定された識別子により、前記案件の処理担当者を、異なる処理担当者指定に該当する処理担当者に決定する処理担当者決定手段
を備えることを特徴とするワークフローシステム。
【請求項2】
前記異なる処理担当者指定とは、申請部門ごとに異なる処理担当者指定を行う、あるいは、組織変更が行われた後、組織変更前とは異なる組織変更後の新しい組織の情報を基に新たに処理担当者指定を行うことであること
を特徴とする請求項1に記載のワークフローシステム。
【請求項3】
前記識別子は、前記案件の配送先の部門IDを管理するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のワークフローシステム。
【請求項4】
前記処理担当者決定手段は、前記識別子で特定した配送先の部門IDと役割IDによって、前記案件の処理担当者を決定することを特徴とする請求項3に記載のワークフローシステム。
【請求項5】
前記識別子によって管理される配送先の部門IDは、単数または、複数であることを特徴とする請求項3または4に記載のワークフローシステム。
【請求項6】
前記識別子によって管理される配送先の部門が複数である場合、前記案件が申請された部門IDと、前記識別子によって管理される配送先の前記部門との関係において、共通する階層数が多い部門IDを、識別子によって決定する前記案件の処理担当者が所属する部門IDとして指定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のワークフローシステム。
【請求項7】
前記識別子によって管理される配送先の部門が複数であり、前記案件が申請された部門IDと、前記識別子によって管理される配送先の前記部門との関係において、共通する階層数が多い部門IDが複数ある場合、前記部門IDの中より、前記申請された部門IDとの関係において距離が近い部門IDを、識別子によって決定する前記案件の処理担当者が所属する部門IDとして指定することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のワークフローシステム。
【請求項8】
前記ワークフローシステムの処理が行われる組織において組織変更に対応するべく、前記識別子によって管理される配送先の部門を前記組織変更が行われた後の部門に変更することで、前記案件の処理待ちとなっている処理単位の処理担当者が識別子で設定されている場合、前記案件を前記組織変更が行われた後の組織における処理担当者を割り当て、前記案件の処理を進めることを可能とすること
を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワークフローシステム。
【請求項9】
案件をプロセス定義の処理単位に設定された処理担当者指定に基づき配送を行うワークフローシステムの制御方法において、
配送先管理手段が、異なる処理担当者指定を行うことによって配送先を異なるようにする前記案件の処理単位に対し、処理担当者指定をまとめて行うことを可能とする配送先管理ステップと、
識別子管理手段が、配送先管理ステップによってまとめた処理担当者指定を識別子で管理する識別子管理ステップと、
配送先指定手段が、前記異なる処理担当者指定が行われる前記処理単位を前記識別子管理ステップで管理される前記識別子で処理担当者指定を行う配送先指定ステップと、
処理担当者決定手段が、前記配送先指定ステップにより前記処理単位に設定された識別子により、前記案件の処理担当者を、異なる処理担当者指定に該当する処理担当者に決定する処理担当者決定ステップ
を含むことを特徴とするワークフローシステムの制御方法。
【請求項10】
案件をプロセス定義の処理単位に設定された処理担当者指定に基づき配送を行うワークフローシステムにおいて実行されるプログラムあって、
異なる処理担当者指定を行うことによって配送先を異なるようにする前記案件の処理単位に対し、処理担当者指定をまとめて行うことを可能とする配送先管理手段と、
配送先管理手段によってまとめた処理担当者指定を識別子で管理する識別子管理手段と、
前記異なる処理担当者指定が行われる前記処理単位を前記識別子管理手段で管理される前記識別子で処理担当者指定を行う配送先指定手段と、
前記配送先指定手段により前記処理単位に設定された識別子により、前記案件の処理担当者を、異なる処理担当者指定に該当する処理担当者に決定する処理担当者決定手段
として機能させることを特徴とするワークフローシステムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組織変更発生時に新組織上で適切な処理担当者を決定するワークフロー制御に関する。
【背景技術】
【0002】
組織情報を世代管理可能で、案件を配送するためのプロセス定義を組織情報(部門、役割、ユーザ)によって定義するワークフローシステムでは、システムを運用中に組織変更が発生した場合、案件を変更後の新しい組織で、起案時に割り当てたプロセス定義で配送することを行うことがある。この場合、ワークフローシステムにおける処理を、組織変更を行った後の新しい組織で行う運用に切り替えた結果、処理担当者に該当するユーザが組織変更後の組織に存在せず、案件がエラーとなる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−39626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、このような問題を解決するために、特許文献1では、代理の処理担当者を新しい組織において検索して、新しい処理担当者を割り当てられるようにするための再割当ルールを処理担当者ごとに登録しておくことにより、処理担当の解決を図る仕組みが開示されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、「組織変更前と同一の処理担当に割り当てる」「組織変更後に元の処理担当と同一の部門、ロールに着任したユーザに割り当てる」などのルールを指定する。例えば、「組織変更前と同一の処理担当に割り当てる」のルールを割り当てて、処理担当者が組織変更後の新しい組織に存在した場合、組織変更で処理担当者が別部門へ異動した場合であっても、処理担当者にとっては異動後の組織となる、組織変更後の処理担当を割り当てることができる。
【0006】
しかし、上記、特許文献1の仕組みでは、組織内での機能は同一であっても部門IDが変更された場合など、組織変更後に元の部門と同一部門が存在しないケースでは、新しい組織情報適用時に処理担当者が解決できない。つまり、経路の、ある処理単位の処理担当者を、組織と役割の指定(どこの部門のどの役割をもつ処理担当者という指定)で行っている場合に、起案された案件が、変更前の組織の部門IDで作成された経路定義で配送されることになっていて、かつ、変更後の新しい組織で配送を行う場合、組織変更を行う前の部門IDで定義された配送先で、新しい組織において案件を配送することは部門ID自体がそもそも存在しないため不可能となるということである。
【0007】
例えば、申請者の所属部門から組織階層を元に判断される「上長承認」等では新しい組織情報にて上長を割当可能であるが、「人事処理」といった特定部門が定義されている場合、処理プロセスの定義情報の中にこの「人事部門」という特定部門の部門IDを指定することになる。この「人事部門」の部門IDを組織情報において変更すると、案件起案時の経路設定で次の処理担当者となる配送先として指定していた組織変更前の部門IDが組織変更後の部門IDに存在しないため、配送処理においては処理担当者が解決できずエラーとなる。このようなケースの場合、滞留した伝票については、新しい組織で配送できるように対応を行わなくてはならない処理が発生するのと、また、組織変更後に起案された案件が配送できるようにするための、経路設定を用意しなくてはならないという処理が発生する。
【0008】
さらに、同じプロセス定義に対して、メインテナンスを行わなくてはならないケースというのは、組織変更ときのみに発生する問題ではない。例えば、同じ役割を持つ部門が複数あり、その部門を経路のある同じ機能を持つ処理単位において、申請部門によって処理を担当する部門を変更したい場合、例えば、「経理部門」として「本社経理」「支店経理」という2つの部門が存在し、申請部門によって処理を担当する部門を切り替えたい場合、「経理処理」という特定部門が定義された処理プロセスにおいて、申請部門毎に処理を担当すべき「経理部門」を指定する必要がある。
【0009】
これらのケースにより、経路上の処理単位に指定されている処理担当者の所属する部門の部門IDが変更される組織変更があった場合、あるいは、申請部門ごとに経路上の処理担当者を切り替えたい場合に、プロセス定義を変更する手間をかけることなく、案件データを適切な処理担当者に配送することを行えるようにすることが望まれる。
【0010】
そこで、本発明ではこれらの点を鑑み、プロセス定義を変更することなく、案件データを適切な処理担当者に配送することが可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、案件をプロセス定義の処理単位に設定された処理担当者指定に基づき配送を行うワークフローシステムにおいて、異なる処理担当者指定を行うことによって配送先を異なるようにする前記案件の処理単位に対し、処理担当者指定をまとめて行うことを可能とする配送先管理手段と、配送先管理手段によってまとめた処理担当者指定を識別子で管理する識別子管理手段と、前記異なる処理担当者指定が行われる前記処理単位を前記識別子管理手段で管理される前記識別子で処理担当者指定を行う配送先指定手段と、前記配送先指定手段により前記処理単位に設定された識別子により、前記案件の処理担当者を、異なる処理担当者指定に該当する処理担当者に決定する処理担当者決定手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プロセス定義を変更することなく、案件データを適切な処理担当者に配送することが可能な仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態におけるワークフローシステムの構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態における機能構成の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態におけるワークフローを処理する組織の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態における識別子情報を格納するテーブルの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態におけるプロセス定義の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態におけるプロセス定義における各アクティビティに設定されている処理担当を管理するテーブルの一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態のワークフローシステムにおいて、処理担当者を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施形態のワークフローシステムにおいて、指定された組織情報における部門ID、役割IDを持つユーザを案件の処理担当者として決定する処理の一例を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態のワークフローシステムにおいて、処理担当部門IDの候補が複数候補ある場合に、その中から配送先をとなる部門を1つに決定する部門ID絞込み処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態を示すワークフローシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態のワークフローシステムは、クライアント101、管理端末102、ワークフローサーバ103、システムデータベース104がネットワーク100を通じて接続されている。
【0016】
図2は、図1に示したクライアント端末101、管理端末102、ワークフローサーバ103に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図2において、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
【0018】
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。
【0019】
出力コントローラ206は、出力部210の表示を制御する。この出力部210としては、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0020】
外部メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザーファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、外部メモリコントローラ207には、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。
【0021】
この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク100を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
【0022】
なお、外部メモリ211には、本発明を実現するためのプログラム212が記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0023】
また、図1に示したワークフローサーバ103のデータベースアクセス制御部116は、ワークフローサーバ103を構成する情報処理装置のCPU201が外部メモリ211に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される機能に対応する。
【0024】
図3は、本発明の一実施形態を示すワークフローシステムにおける機能構成を示す図である。クライアント端末101と管理端末102はワークフローサーバ103を通してシステムデータベース104にアクセスする。
【0025】
クライアント端末101は、主に表示部111と指示入力部112を有しており、指示入力部112は、ワークフローサーバ103を通してシステムデータベース104の案件データ118を取得し、表示部111へ表示し、および更新の指示を行う。
【0026】
管理端末102は、設定部113と更新適用司令部114を有する。設定部113は、システムや業務の設定を行い、設定された情報はワークフローサーバ103を通してシステムデータベース104に格納される。
【0027】
ワークフローサーバ103はフロー制御部115とデータベースアクセス制御部116を有す。データベースアクセス制御部116は管理端末102およびクライアント端末101の指示によりシステムデータベース104の入出力を行う。
【0028】
フロー制御部115は、管理端末102の更新適用司令部114、およびクライアント端末101からの指示により、業務情報119、プロセス定義120、組織情報122および識別子情報123を参照して案件データ118の処理待ち情報の更新を行う。
【0029】
システムデータベース104には、案件データ118と、システム全体の設定情報であるシステム定義121と、ワークフローで扱う各業務の設計情報である業務情報119、業務情報に紐付くプロセス定義120、および組織情報122と組織情報に紐付く識別子情報123を有する。
【0030】
案件データ118には各業務項目のデータや、案件データが承認プロセス上のどのアクティビティのどのユーザの処理待ち状態であるかという処理待ち情報が格納されている。
【0031】
業務情報119には、業務毎の画面の構成情報や、業務別の閲覧権限や委任情報など、業務設計以外の情報が定義されている。また、プロセス定義120には、後述する図6、および7で示すような業務別のワークフローの開始から終了までの承認プロセスを定義したデータが格納されている。
【0032】
システム定義121にはワークフローシステム全体における、認証方法や、メール設定など、各種サーバ設定に関する情報が定義されている。
【0033】
組織情報122には、後述する図4で示す組織を定義したデータが格納されている。識別子情報123には、プロセス定義120にて利用可能な識別子と、組織情報122の部門IDを紐づけたデータが格納されている。
【0034】
図4は、本実施形態の説明に用いる組織の一例を示す図である。組織図(変更前)401は、組織変更を行う前の階層形式で図示した組織図である。
【0035】
なお、図4の組織図(変更前)401の411から420で示している各部門に記載を行っているA0001からF003のコードは、各部門に割り当てられている部門IDを示す。
【0036】
この組織図(変更前)401の組織には、会社411(部門ID:A001)の配下に本社412(部門ID:A001B001)、A支店416(部門ID:A001B002)とB支店419(部門ID:A001B003)が存在し、本社412の配下に人事部413(部門ID:A001B001C001)、経理部414(部門ID:A001B001D001)、営業部415(部門ID:A001B001E001)、A支店416の配下に経理部417(部門ID:A001B002D002)、営業部418(部門ID:A001B002E002)、B支店419の配下に開発部420(部門ID:A001B003F003)が存在することとする。
【0037】
また、各部門の横に記載をしている内容(例えば、A001の横に記載の一般A12)は、その組織に所属する人に割り当てられる担当役割の名称と担当役割IDを示すこととする。例えば、人事部413には担当役割IDがC11で担当役割が部門長のユーザと、担当役割IDがC12の担当役割が一般のユーザが所属していることを示す。営業部415には担当役割IDがE11で担当役割が部門長のユーザと、担当役割IDがE12で担当役割が一般のユーザが所属していることになる。
【0038】
続いて、図4の組織図(変更後)402の説明を行う。図4の組織図(変更後)402は、図4の組織図(変更前)401の組織を変更した後の組織図になる。
【0039】
なお、組織図(変更前)401から変更が行われている点は、組織図(変更後)402において、人事部413の部門IDが変更されていること(部門IDがA001B001C001からA001B001Z001へ変更)、A支店416に業務部421(部門ID:A001B002G002)が新設され、経理部417が業務部421の配下となっていること(部門ID:A001B002G002D002)、B支店419はA支店に統合となり、B支店419の配下にあった開発部420がA支店416の配下になっていること(部門ID:A001B002F003)、また、B支店419の所属ユーザはA支店416の所属となる人事異動が行われていること、になる。
【0040】
続いて、図5において、図3で示した識別子情報に格納されている識別子情報の一例について説明する。
【0041】
図5の識別子設定(変更前)501と、識別子設定(変更前)502は、識別を管理するテーブルであり、組織の変更が行われる前の情報が管理されている状況を示すテーブルが、識別子設定(変更前)501であり、組織の変更が行われた後の情報が管理されている状況を示すテーブルが、識別子設定(変更前)502である。
【0042】
なお、識別子とは、後述するプロセス定義の設定において、配送先を指定するために使用するものである。また、本発明の実施例においては、組織が変更されて新しい組織で案件を配送する場合は、識別子設定(変更前)501が更新された状態である、識別子設定(変更前)502の識別子の情報がプロセスで定義に反映されて配送処理が行われることとする。図5に示すように、識別子設定(変更前)501と識別子設定(変更前)502は、識別子511、識別子名512、部門ID513、参照モード514からなる。
【0043】
識別子511には識別子を特定するIDが設定される。識別子名512には前記識別子の名称が設定される。部門ID513は、識別子によって特定する部門IDが設定される。この部門IDは複数設定することが可能である。すなわち、複数まとめた処理担当者指定を識別子で管理する(識別子管理手段)。また、識別子によって管理される配送先の部門IDは、単数または、複数である。なお、本実施例では、複数指定されている場合一番左に登録されている部門IDをデフォルトの組織とすることにする。
【0044】
また、参照モード514は、部門IDが複数設定された場合の担当部門決定ルールが設定されている。設定された複数の部門ID全てを担当部門として利用する「全部門」、または、設定されている複数部門IDのうち、「申請部門からみて、共通の階層数の値が大きい部門、または、共通の階層数が設定されている部門同士で同じ場合は最小ノード数、でたどり着ける部門」の、条件にあてはまる一部門を処理担当部門として利用する「1部門」の値のどちらかが設定される。
【0045】
図5の識別子設定(変更前)501は組織図(変更前)401を基に後述のプロセス定義で使用される識別子情報であり、識別子511が「A010」で設定されている識別子情報は、部門ID513に、組織図(変更前)401の人事部413の部門ID「A001B001C001」が設定されている。また、識別子511が「B010」で設定されている識別子情報は、部門ID513に、本社412配下の経理部414の部門ID「A001B001D001」、および、A支店416配下の経理部417の部門ID「A001B002D002」が設定されている。また、識別子511が「B020」で設定されている識別子情報は、部門ID513は、識別子511が「B020」と同じ内容が登録されているが、参照モード514が全部門となっている識別子情報が登録されている。
【0046】
図5の識別子設定(変更前)502は組織図(変更前)402を基に後述のプロセス定義で使用される識別子情報であり、識別子511が「A010」で設定されている識別子情報は、部門ID513に、組織図(変更前)402の人事部413の部門ID「A001B001Z001」が設定されている。また、識別子511が「B010」で設定されている識別子情報は、部門ID513に、本社412配下の経理部414の部門ID「A001B001D001」、および、A支店416と業務部421配下の経理部417の部門ID「A001B002G002D002」が設定されている。また、識別子511が「B020」で設定されている識別子情報は、部門ID513は、識別子511が「B020」と同じ内容が登録されているが、参照モード514が全部門となっている識別子情報が登録されている。
【0047】
次に、図6について説明を行う。図6は、プロセス定義120に格納されるプロセス定義の一例を示す図である。プロセス定義とは、ワークフローシステムにおいて起案または申請がされる業務の承認フローのルールを設定した経路設定のことである。なお、以下アクティビティという表現は、処理単位という意味で使用することとする。
【0048】
図6のプロセスA601は、申請611のアクティビティにて申請者が「申請」を行うと、次の上長承認612のアクティビティに遷移し、さらに人事処理613のアクティビティを経て処理が完了するフローが設定されていることを示す。
人事処理613が完了すると、案件データの申請、承認のフローが完了する。
【0049】
図6のプロセスB602は、申請621のアクティビティにて申請者が「申請」を行うと、次の上長承認622のアクティビティに遷移し、さらに経理処理623のアクティビティを経て処理が完了するフローが設定されていることを示す。経理処理623が完了すると、案件データの申請、承認のフローが完了する。
次に、図7について説明を行う。図7図6のプロセス定義の各アクティビティの処理担当者の設定の一例を示す。
【0050】
図7に示すように、プロセスの担当者設定情報は、項目として、プロセス711、アクティビティ712、担当部門713、部門指定方法714、部門ID715、識別子716、担当役割717からなる。
【0051】
プロセス711には起案または申請される業務、アクティビティ712にはプロセス定義のアクティビティの種別が設定される。担当部門713には処理を担当するユーザの部門に関する情報指定される。担当部門713は部門指定方法714、部門ID715、識別子716から構成される。
【0052】
部門指定方法714には、担当部門の指定方法が設定される。担当部門の指定方法としては、一例として、部門IDを直接指定する「部門ID」、申請者が所属する部門を取得する「申請部門」、識別子設定から部門情報を取得する「識別子」の何れかを設定することが可能である。本実施例では、「申請部門」と「識別子」を使用することとする。
【0053】
部門ID715は、部門指定方法714にて「部門ID」が指定された場合に固定の部門IDの値が設定され、識別子716は部門指定方法714にて「識別子」が指定された場合に図5の識別子設定で管理されている識別子を特定するIDが設定される。すなわち、これにより、異なる処理担当者指定を行うことによって配送先を異なるようにする案件の処理単位に対し、処理担当者指定をまとめて行うことを可能とする(配送先管理手段)。部門指定方法714で、「申請部門」が指定された場合は、部門ID715と識別子716の両項目は設定されない。担当役割717は処理を担当するユーザの役割が設定される。
【0054】
なお、部門ID715は、ワークフローシステムを運用している組織である、組織の部門IDの値が入ることになる。なお、本実施例では、図4の組織図における部門IDの値が入ることになる。また、担当役割717は、ワークフローシステムを運用している組織である、組織の担当役割の値が入ることになる。なお、本実施例では、図4の組織図における担当役割の値が入ることになる。
【0055】
一例として、図6のプロセスA601のプロセス定義の各アクティビティの処理担当者の設定(図7の721から723)は、アクティビティ712の設定が「上長承認」(722)では、部門指定方法714は「申請部門」が設定され、担当役割717には「部門長」が設定されている。アクティビティ712の設定が「人事処理」(723)では、部門指定方法714は「識別子」、識別子716は「A010」、担当役割717には「一般」が設定されている。すなわち、異なる処理担当者指定が行われる処理単位を識別子で処理担当者指定を行う(配送先指定手段)。また、識別子で特定した配送先の部門IDと役割IDによって、案件の処理担当者を決定する。
【0056】
また、図6のプロセスB602のプロセス定義の各アクティビティの処理担当者の設定(図7の724から726)は、アクティビティ712の設定が「上長承認」(725)では、部門指定方法714は「申請部門」が設定され、担当役割717には「部門長」が設定されている。アクティビティ712の設定が「経理処理」(726)では、部門指定方法714は「識別子」、識別子716は「B010」、担当役割717には「一般」が設定されている。すなわち、異なる処理担当者指定が行われる処理単位を識別子で処理担当者指定を行う(配送先指定手段)。また、識別子で特定した配送先の部門IDと役割IDによって、案件の処理担当者を決定する。
【0057】
次に、図8図9図10の説明を行う。図8図9図10は、本発明における、ワークフローの案件の処理担当者への割当処理を、識別子を用いてプロセス定義を編集することによって行う方法について説明をするフローチャート図である。
【0058】
まず、図8の説明を行う。ステップS801では、案件に指定された組織情報を取得する。なお、各案件には、新規作成時点で最新の組織情報が適用されており、組織変更後も最新組織が適用されない限りは同じ組織情報にてワークフロー処理を行う。
【0059】
ステップS802では、プロセス定義120を参照し、図7に示すような、処理待ちとなっているアクティビティ712の情報を取得する。また、担当役割717で設定されている役割の情報を取得する。
【0060】
ステップS803ではステップS802で取得した、処理待ちとなっているアクティビティ712の、担当部門713の部門指定方法714を参照し、部門指定が「申請部門」であるかを判定する。部門指定が「申請部門」であった場合(ステップS803でYESの場合)は、ステップS804へ処理を進める。
ステップS804では、申請者の所属部門である申請部門の部門IDを取得し、ステップS813へ処理を進める。
【0061】
ステップS813では、ステップS804で取得した担当部門713に指定された部門ID715と、ステップS802で取得した担当役割717に該当するユーザを検索し、案件の割当を行う。案件割当処理については、図9の案件の処理担当者割り当て処理において説明する。
【0062】
一方、ステップS803にて、ステップS802で取得した、処理待ちとなっている次のアクティビティ712の部門指定方法714が「申請部門」でない場合(ステップS803でNOの場合)は、ステップS805へ処理を進める。
【0063】
ステップS805では、ステップS802で取得した、処理待ちとなっている次のアクティビティ712の部門指定方法714が「識別子」であるかを判定する。部門指定方法714が「識別子」でない場合(ステップS805でNO)は、ステップS806へ処理を進める。
【0064】
ステップS806では、S802で取得した、処理待ちとなっている次のアクティビティ712の部門ID715を取得し、ステップS813の処理担当者割り当て処理(図9)へと処理を進める。
【0065】
一方、ステップS805にて、S802で取得した、処理待ちとなっている次のアクティビティ712の部門指定方法714が「識別子」であった場合(ステップS805でYES)は、ステップS807へ処理を進める。
【0066】
ステップS807では、ステップS805で取得した識別子を特定するIDを基に、図5の識別子設定のテーブルより識別子情報を取得し、ステップS808へ処理を進める。なお、最新の組織が図4の組織変更前の組織図(変更前)401である場合は、案件の配送を組織図(変更前)401で行うため、組織図(変更前)401で構成される識別子設定(変更前)501の識別子情報が使用されるが、組織変更が行われ、最新の組織が図4の組織図(変更後)402となった場合は、案件の配送を組織図(変更後)402で行うため、組織図(変更後)402で構成される識別子設定(変更後)502の識別子情報が使用されることとする。
【0067】
ステップS808では、ステップS807にて取得(識別子716と識別子511が合致したものを取得)した識別子情報に紐付くの部門ID513を参照し、部門IDが複数指定されているかを判定する。部門IDが複数指定されていない場合(ステップS808でNO)は、ステップS813の処理担当者割り当て処理(図9)へと処理を進める。部門IDが複数指定されている場合(ステップS808でYES)は、ステップS809へと処理を進める。 ステップS809では、ステップS807にて取得した識別子情報の参照モード514を参照し、参照モードが「全部門」であるかを判定する。参照モードが「全部門」である場合(ステップS809でYES)はステップS810へ処理を進める。参照モードが「全部門」でない場合(ステップS809でNO)はステップS811の処理を全ての部門IDに対して繰り返し実行する。
【0068】
ステップS810では、ステップS807にて取得した識別子情報の部門ID513の部門IDの中より、申請部門に応じて次の処理担当となる部門IDを1つに絞り込む処理を行う。なお、その部門IDとは、識別子で管理されているそれぞれ複数の部門IDと申請部門との関係において、組織階層上、共通の階層が一番多い部門、または、共通階層が多い部門が複数存在した場合は、その中で申請部門とそれぞれの部門までの階層の距離が一番短い部門、であることとする。なお、ステップS810の処理は、図10の部門ID絞込み処理において説明する。 ステップS812では、図9の処理担当者割り当て処理を実行する。以上、図8の説明を終了する。
【0069】
次に図9の説明を行う。図9は、取得した部門ID715、または、部門ID513と担当役割717に該当するユーザを検索し、案件を処理担当者に割り当てる処理である。
【0070】
ステップS901では、案件が配送されている最新の組織情報において、これまでに取得した部門ID513、または部門ID715、担当役割717の情報から該当するユーザを検索する。
【0071】
ステップS902では、ステップS901で検索した結果、該当ユーザが存在したかどうかを判定する。該当ユーザが存在しない場合(ステップS902でNOの場合)は、ステップS904へ処理を進める。
【0072】
ステップS904では、該当ユーザが存在しないためエラー処理を行う。
一方、ステップS902で該当ユーザが存在する場合(ステップS902でYESの場合)は、ステップS903へ処理を進める。
【0073】
ステップS903では、検索結果に該当するユーザに対して、案件の割り当てを実行する。以上、図9の処理の説明を終了する。
【0074】
次に、図10に説明を行う。図10は、ステップS807で取得した識別子情報の部門ID513の部門IDの中より、次の処理担当となる部門の部門IDを1に絞り込む処理である。
【0075】
ステップS1001では、ステップS1004で部門IDを代入するために必要となる領域である、ワークエリアAをクリアする処理を行う。
【0076】
図10では、図8のステップS807で部門ID513から取得した複数の部門ID全てについて、ステップS1002〜S1004の処理を、識別子情報の部門ID513の登録順に、繰り返し実行する。
【0077】
ステップS1002では、申請者が所属する部門IDから判定対象となる部門IDとの共通階層数と、申請部門と判定対象の部門との距離を取得する。なお、距離については、一階層上、又は下へ移動するごとに距離は1として数えることにする。
【0078】
ステップS1003では、「ステップS1004で保持されている部門IDとの共通階層数よりもお大きい」または、「ステップS1004で保持されている部門IDと共通階層数を比較して共通階層数が同じであり、且つステップS1004で保持されている部門IDとの距離が小さい」のいずれの条件に合致するかを判定する。
【0079】
すなわち、識別子によって管理される配送先の部門が複数である場合、案件が申請された部門IDと、識別子によって管理される配送先の部門との関係において、共通する階層数が多い部門IDを、識別子によって決定する案件の処理担当者が所属する部門IDとして指定する。また、識別子によって管理される配送先の部門が複数であり、案件が申請された部門IDと、識別子によって管理される配送先の部門との関係において、共通する階層数が多い部門IDが複数ある場合、その部門IDの中より、申請された部門IDとの関係において距離が近い部門IDを、識別子によって決定する案件の処理担当者が所属する部門IDとして指定する。
【0080】
条件に当てはまらない場合(ステップS1003でNOの場合)は、ステップS1005へ処理を進める。「ステップS1004で保持されている部門IDとの共通階層数よりもお大きい」または、「ステップS1004で保持されている部門IDと共通階層数を比較して共通階層数が同じであり、且つステップS1004で保持されている部門IDとの距離が小さい」場合い(ステップS1003でYESの場合)は、ステップS1004へ処理を進める。なお、本処理の、ステップS1002からステップS1004の繰返し処理の初回は、必ず、ステップS1004でワークエリアAに部門IDが設定されることになる。
【0081】
なお、ひとつ前の繰り替えし処理のステップS1004で保持されたワークエリアAの部門IDと申請部門との共通階層数及び距離がどちらも同値である部門IDがあった場合、ステップS1004においては、部門IDを上書きしないこととしている。この場合、先に処理したものが優先して部門IDとして絞込みが行われることにしている。又、先に処理が行われ、優先が与えられるようにするため、図5の部門ID513には、処理担当として優先度の高い部門IDから処理が行われるように登録を行うこととする。
【0082】
ステップS1004では、ステップS1003で条件に合致した部門IDをワークエリアAに設定する。
【0083】
なお、ステップS807で取得した識別子情報の部門ID513の部門IDについて全て処理が終了したら図10の処理を終了する。以上、図10の説明を終了する。
【0084】
次に、プロセス定義に対して設定された識別子によって、どのように処理担当者を決定しているのか、について例を挙げて説明する。
【0085】
まず、図4の組織図(変更前)401、図5の識別子設定(変更前)501、図6のプロセスB602のプロセス定義、図7のプロセス711がプロセスBのアクティビティに対する処理担当者指定、の情報によって、営業部415のユーザE12が業務をプロセスBで申請した場合について説明を行う。
【0086】
この場合、次の処理となるアクティビティ712の「上長承認」(図7の725)の処理担当者は、部門指定方法714で「申請部門」で指定されている。この場合、図8のステップS802で担当役割717の担当役割:部門長と、ステップS804で、申請部門の部門ID:A001B001E001を取得し、図9の処理担当者割り当て処理を実行する。ステップS901にて担当部門ID「A001B001E001」、担当役割「部門長」のユーザを検索した結果、部門長であるユーザE11が組織図(変更前)401に存在するため、ステップS903にてユーザE11に案件が割り当てられる。
【0087】
続いて、ユーザE11が承認処理を実行した場合、次の処理となるアクティビティ712の「経理処理」(図7の726)の処理担当者は、部門指定方法714で「識別子」で指定されていて、識別子716のIDがB010で指定されている。この場合、図8のステップS802で担当役割717の担当役割:一般と、ステップS807にて識別子511がB010である情報の部門ID513の値:「A001B001D001,A001B002D002」を取得する。この場合、部門IDが複数指定されており、参照モード514が「1部門」であるため、図10の部門ID絞込み処理を実行する。
【0088】
登録順に(図5では部門ID513に左から記載順に)処理するため、ステップS1002で、まず、経理部414の部門ID「A001B001D001」について、申請部門との共通階層数と、距離を取得する。この場合、共通階層数が2で、距離が2となる。
【0089】
ステップS1003では、初回は、S1004で設定した部門IDよりも共通階層数が大きいと必ずなるため、ステップS1003では、YESとなり、ステップS1004では、ワークエリアAに、部門IDとしてA001B001D001が設定される。
【0090】
次に、経理部417の「A001B002D002」について処理を行う。ステップS1002で、申請部門との共通階層数と、距離を取得すると、この場合、共通階層数が1で、距離が4となる。
【0091】
なお、ステップS1003の条件には、合致しないため、本処理は終了となる。よって、絞り込まれた部門IDは経理部414の「A001B001D001」となる。その後、図9の処理担当者割り当て処理のステップS901にて部門ID「A001B001D001」、担当役割「一般」であるユーザの検索を行い、案件は経理部414のユーザD11に割り当てられることになる。
【0092】
次に、先に説明を行った内容と同じ条件で(図4の組織図(変更前)401、図5の識別子設定(変更前)501、図6のプロセスB602のプロセス定義、図7のプロセス711がプロセスBのアクティビティに対する処理担当者指定、の情報によって)、営業部418のユーザE22が申請した場合について説明を行う。なお、先の説明と同様のプロセスを使用しているため、動作として違いが生じる箇所となる識別子による処理担当者を指定する処理のみ説明を行う。
【0093】
識別子情報としては、この場合、先の説明と同じく、識別子716がB010の値が得られるが、ステップS1002で、経理部414の部門ID「A001B001D001」について、申請部門との共通階層数と、距離を取得する。この場合、共通階層数が1、距離が4となる。
【0094】
ステップS1003では、初回は、ステップS1004で設定した部門IDよりも共通階層数が大きいと必ずなるため、ステップS1003では、YESとなり、ステップS1004では、ワークエリアAに、部門IDとしてA001B001D001が設定される。
【0095】
次に、経理部417の「A001B002D002」について処理を行う。ステップS1002で、申請部門との共通階層数と、距離を取得すると、この場合、共通階層数が2、距離が2となる。
【0096】
次に、ステップS1003では、前回ステップS1003で判定した「A001B001D001」よりも共通階層数が大きいため(ステップS1003においてYES)、ステップS1004で、ワークエリアAに、部門IDとして「A001B002D002」を設定する。その後、図9の処理担当者割り当て処理のステップS901にて、部門ID「A001B001D002」、担当役割「一般」であるユーザの検索を行い、案件は経理部417のユーザD22に案件が割り当てられることになる。
【0097】
次に、先に説明を行った内容と同じ条件で(図4の組織図(変更前)401、図5の識別子設定(変更前)501、図6のプロセスB602のプロセス定義、図7のプロセス711がプロセスBのアクティビティに対する処理担当者指定、の情報によって)、開発部420のユーザF32が申請した場合について説明を行う。なお、この場合においても、先の説明と同様のプロセスを使用しているため、動作として違いが生じる箇所となる識別子による処理担当者を指定する処理のみ説明を行う。
【0098】
識別子情報としては、この場合、先の説明と同じく、識別子716がB010の値が得られるが、ステップS1002で、経理部414の部門ID「A001B001D001」について、申請部門との共通階層数と、距離を取得する。この場合、共通階層数が1、距離が4となる。
【0099】
ステップS1003では、初回は、ステップS1004で設定した部門IDよりも共通階層数が大きいと必ずなるため、ステップS1003では、YESとなり、ステップS1004では、ワークエリアAに、部門IDとしてA001B001D001が設定される。
【0100】
次に、経理部417の「A001B002D002」について処理を行う。ステップS1002で、申請部門との共通階層数と、距離を取得すると、共通階層数は1、距離は4となる。
【0101】
ステップS1003における判定処理では、共通階層数、距離とも初回にステップS1004で設定した「A001B001D001」の共通階層数と距離が同値であるため、ステップS1003ではNOとなる。従って、ステップS1004で初回に設定された部門IDである、識別子の中で最初に図10の処理を行った、A001B001D001が部門IDとして割り当てられることになる。
【0102】
なお、今回のように、処理を行っていく途中で、共通階層数とノード数が同じであった場合に、先にステップS1004で設定された組織(事実上、デフォルトの組織)で優先して承認が行えるようにするため、図5の部門ID513には、処理担当として優先度の高い部門IDから処理が行われるように登録を行うこととする。なお、図10の処理を行う部門IDの優先順の指定についてこの方法に限ることなく、別の項目を持たせ、どの部門IDから最初に図10の処理を行うようにするかを図5のテーブルで管理を行っても良いこととする。
【0103】
その後、図9の処理担当者割り当て処理のステップS901にて、部門ID「A001B001D001」、担当役割「一般」であるユーザの検索を行い、案件は経理部414のユーザD12に案件が割り当てられることになる。
【0104】
次に、この業務が、図4の組織図(変更後)402、図5の識別子設定(変更後)502、図6のプロセスB602、図7のプロセス711がプロセスBのアクティビティに対する処理担当者指定の情報によって、開発部420のユーザF32が申請した場合について説明を行う。
【0105】
この場合、次の処理となるアクティビティ712の「上長承認」(図7の725)の処理担当者は、部門指定方法714で「申請部門」で指定されている。この場合、図8のステップS802で担当役割717の担当役割:部門長と、ステップS804で、申請部門の部門ID:A001B001F001を取得し、図9の処理担当者割り当て処理を実行する。ステップS901にて担当部門ID「A001B001F003」、担当役割「部門長」のユーザを検索した結果、部門長であるユーザF31が組織図(変更後)402に存在するため、ステップS903にてユーザE31に案件が割り当てられる。
【0106】
続いて、ユーザF31が承認処理を実行した場合、次の処理となるアクティビティ712の「経理処理」(図7の726)の処理担当者は、部門指定方法714で「識別子」で指定されていて、識別子716のIDがB010で指定されている。この場合、図8のステップS802で担当役割717の担当役割:一般と、ステップS807にて識別子511がB010である情報の部門ID513の値:「A001B001D001,A001B00G0002D002」を取得する。この場合、部門IDが複数指定されており、参照モード514が「1部門」であるため、図10の部門ID絞込み処理を実行する。
【0107】
登録順に(図5では部門ID513に左から記載順に)処理するため、ステップS1002で、まず経理部414の部門ID「A001B001D001」について、申請部門との共通階層数と、距離を取得する。この場合、共通階層数が1で、距離が4となる。
【0108】
ステップS1003では、初回は、S1004で設定した部門IDよりも共通階層数が必ず大きくなるため、ステップS1003では、YESとなり、ステップS1004では、ワークエリアAに、部門IDとしてA001B001D001が設定される。
【0109】
次に、経理部417の「A001B002G002D002」について処理を行う。ステップS1002で、申請部門との共通階層数と、距離を取得すると、共通階層数が2、距離が5となる。
【0110】
ステップS1003では、前回ステップS1003で判定した「A001B001D001」よりも、共通階層数が大きいため(ステップS1003においてYES)、ステップS1004で、ワークエリアAに、部門IDとして「A001B002G002D002」を設定する。
【0111】
よって、絞り込まれた部門IDは経理部417の「A001B002G002D002」となる。その後、図9の処理担当者割り当て処理のステップS901にて部門ID「A001B002G002D002」、担当役割「一般」であるユーザの検索を行い、案件は経理部417のユーザD22に割り当てられることになる。
【0112】
なお、これまでの説明では、このプロセスBの726で設定されている識別子716が、B010で説明を行ってきたが、B020に設定されている場合、識別子511がB020の参照モード514は、全部門となっている。
【0113】
この場合例えば、営業部415のユーザE11が申請した案件は、プロセスB602の経理処理623(アクティビティ712が726)において、識別子716に、B020の識別子が割り当てられて、担当役割717が「一般」である。この場合、識別子511がB020に該当する部門ID513は、「A001B001D001」と「A001B002G002D002」となっているため、これら全ての部門IDに所属し、担当役割が「一般」の処理担当者に割り当てることになる。
【0114】
このため、経理部414のユーザD12、経理部417のユーザD22の両方に割り当てられることになる。なお、本実施例においては、図4の組織図(変更前)401でワークフローを運用している時は図5の識別子設定(変更前)501を、図4の組織図(変更後)402でワークフローを運用している時は識別子設定(変更後)502を参照して処理担当者を決定しているが、結果はどちらの組織においても同じ担当者に割り当てられることとなっている。もちろん、図4の組織図(変更前)401と図4の組織図(変更後)402の組織の内容、識別子設定(変更前)501と識別子設定(変更後)502の参照モード514が全部門で、部門ID513に設定されている内容が、変更前と変更後で異なる場合はこの限りではない。
【0115】
なお、案件はどちらかのユーザが処理を実行した場合に完了することとする。
【0116】
これまでは、処理担当となる部門が複数ある場合に、プロセスにおいて処理担当者を識別子で指定し、識別子を管理するテーブル上で部門IDを管理することによって、処理担当者を決定する例について述べたが、次は、組織変更が行われた場合のことを考慮し、プロセスで指定されていた処理担当者の識別子で指定することにより、処理担当者を決定する例を説明する。
【0117】
図4の組織図(変更前)401、図5の識別子設定(変更前)501、図6のプロセスA601のプロセス定義、図7のプロセス711がプロセスAのアクティビティに対する処理担当者指定、の情報によって、営業部415のユーザE12が業務をプロセウスAで申請した場合について説明を行う。
【0118】
この場合、次の処理となるアクティビティ712の「上長承認」(図7の722)の処理担当者は、部門指定方法714で「申請部門」で指定されている。この場合、図8のステップS802で担当役割717の担当役割:部門長と、ステップS804で、申請部門の部門ID:A001B001E001を取得し、図9の処理担当者割り当て処理を実行する。ステップS901にて担当部門ID「A001B001E001」、担当役割「部門長」のユーザを検索した結果、部門長であるユーザE11が組織図(変更前)401に存在するため、ステップS903にてユーザC11に案件が割り当てられる。
【0119】
続いて、ユーザC11が承認処理を実行した場合、次の処理となるアクティビティ712の「人事処理」(図7の723)の処理担当者は、部門指定方法714で「識別子」で指定されていて、識別子716のIDがA010で指定されている。この場合、図8のステップS802で担当役割717の担当役割:一般と、ステップS807にて識別子511がA010である情報の部門ID513の値:「A001B001C001」を取得する。
【0120】
この後、組織変更が行われたとする。このため、今までは、図4の組織図(変更前)401において、申請された案件が処理されていたが、案件の処理を組織変更後の図4の組織図(変更後)402で処理を行い、案件のプロセスで使用されている識別子情報については、識別子設定(変更後)502を適用するようにする。
【0121】
組織図(変更後)402と識別子設定(変更後)502の情報により案件を進めるとすると、組織変更適用前の識別子511「A010」に紐付く部門ID513は「A001B001C001」は、組織変更後は部門ID513「A001B001Z001」が適応されるため、部門IDが「A001B001Z001」で、担当役割が「一般」である組織図(変更後)402のユーザC11に案件が割り当てられることになる。
【0122】
すなわち、ワークフローシステムの処理が行われる組織において組織変更に対応するべく、識別子によって管理される配送先の部門を組織変更が行われた後の部門に変更することで、案件の処理待ちとなっている処理単位の処理担当者が識別子で設定されている場合、案件を組織変更が行われた後の組織における処理担当者を割り当て、案件の処理を進めることを可能とする。
【0123】
このように、組織情報122が更新された場合、それに紐付く識別子情報123を更新すれば、業務情報119に割り当てられるプロセス定義120を修正することなく、最新組織における処理担当者に案件を割り当てることができる。
【0124】
以上により、処理担当となる組織が複数あっていずれかの部門に処理が進むようにしなくてはならない場合や、組織変更が行われて処理担当者への配送先を変更しなくてはならない場合であっても、プロセスの処理担当者の指定で使用される機能別承認単位である図5の識別子設定の部門ID513を最新の組織情報で更新することにより、業務情報119に割り当てられるプロセス定義120(図6のプロセス定義)を修正することなく、案件を最新の組織における処理担当者に割り当てることができる。
【0125】
すなわち、処理単位に設定された識別子により、申請部門ごとに異なる処理担当者指定を行う、あるいは、組織変更が行われた後、組織変更前とは異なる組織変更後の新しい組織の情報を基に新たに処理担当者指定を行うことにより、案件の処理担当者を、異なる処理担当者指定に該当する処理担当者に決定する(処理担当者決定手段)。
【0126】
以上、1実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0127】
また、本発明におけるプログラムは、図8図9図10に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図8図9図10の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図8図9図10の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0128】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0129】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0130】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0131】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0132】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0133】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0134】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0135】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0136】
100 ネットワーク
101 クライアント端末
102 管理端末
103 ワークフローサーバ
104 システムデータベース
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 出力コントローラ
207 外部メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 出力部
211 外部メモリ
212 プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10