特開2015-228551IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

弾性表面波素子を用いた発振器、特に温度補償が可能な弾性表面波発振器の構成

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】温度安定性が低い圧電材料からなる発振用SAW素子を用いても、良好な温度補償ができ、また外付け温度センサを用いることなく、小型化を可能とする。
【解決手段】SAW素子10は、発振用SAW素子10aと、温度変化に基づく周波数変動を信号レベル変動に変換するレベル変換用SAW素子10bからなり、検波回路14は、レベル変換用SAW素子10bから得られたレベル変動をDC電圧として出力し、温度補償用移相器12において、DC電圧により発振信号の位相を調整することで、発振周波数の温度補償が行われる。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、SAW素子1の位相特性は、温度によって変動することが知られており、この温度による位相変動は、SAW素子1を構成する圧電材料(基板)の種類によってもその変動幅が変わってしまうという問題がある。従って、SAW発振器において温度変動をなくすためには、温度変動の少ない発振用SAW素子1が必要であり、水晶等の温度安定性の優れた圧電材料を用いることが要請される。 しかしながら、発振用SAW素子1の圧電材料として水晶を用いた場合、電気機械結合係数が小さいために狭帯域発振器しか実現できないという問題があった。
また、発振用SAW素子1の製造のばらつき等により、発振周波数のばらつきが発生し、このために歩留まりも非常に悪いという不都合がある。 一方、従来では、特許文献1(特開平1−284002号公報)に示されるように、周囲温度を検出する外付けの温度センサを設け、この温度センサで検出された温度変化に応じて、位相調整器にて発振周波数のずれを調整し、確実な温度補償を行うことも開示されている。
しかし、のように外付けの温度センサを備えるSAW発振器は、小型化には適さない構造であり、近年の小型携帯用通信機器への採用が困難である。 本発明は問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度安定性が低い圧電材料からなる発振用弾性表面波素子を用いても、良好な温度補償ができ、また外付け温度センサを用いることなく、装置の小型化が可能となる弾性表面波発振器を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するために、請求項1に係る発明の弾性表面波発振器は、発振機能を有すると共に、温度変化に基づく周波数変動を信号レベル(振幅)変動に変換する機能を持つ弾性表面波素子と、この弾性表面波素子から得られた信号レベル変動をDC(直流)電圧として出力する検波回路と、この検波回路からの検波出力に基づき、発振信号の位相を調整する温度補償用移相器と、を設け、温度補償用移相器の位相制御により発振・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の弾性表面波発振器によれば、温度安定性が低い圧電材料からなる発振用弾性表面波素子を用いた場合でも、温度変化に対する良好な温度補償ができ、温度安定性の高い通信機器が得られる。また、水晶の発振用弾性表面波素子を用いた従来の狭帯域発振器を採用する必要もなく、製造ばらつきが原因の発振周波数のばらつきにも対応することが可能になるという効果がある。
更に、外付けの温度センサを用いないので、装置の小型化が可能であり、小型携帯用通信機器への適用が容易となるという利点がある。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に係る実施例の弾性表面波発振器の構成を示す回路図である。

【図2】実施例の弾性表面波発振器のSAW素子の構成を示す図である。

【図3】実施例の温度補償用移相器の構成を示す回路図である。

【図4】実施例の動作を示す波形図である。

【図5】従来の弾性表面波発振器の構成を示し、図(A)は回路図、図(B)はSAW素子の図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1,10…SAW(弾性表面波)素子、   2…移相器、 3…増幅回路(AMP)、   10a…発振用SAW素子、   10b…レベル変換用SAW素子   12…温度補償用移相器、   14…検波回路。

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