特開2015-229351(P2015-229351A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-229351(P2015-229351A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】乗物用ネットシート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/427 20060101AFI20151124BHJP
   A47C 7/40 20060101ALI20151124BHJP
【FI】
   B60N2/427
   A47C7/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-114649(P2014-114649)
(22)【出願日】2014年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永山 真司
【テーマコード(参考)】
3B084
3B087
【Fターム(参考)】
3B084EC04
3B087CD03
(57)【要約】
【課題】自動車用シートのシートバック用ネットシートにおいて、ネット材のバックフレームへの取付部で衝撃吸収することにより、ネットシートにおける衝撃吸収能力を高める。
【解決手段】乗員の背凭れを成すシートバック10の中央部が乗員の背中に対応させて開口され、この開口上でシートバック10の着座面に沿ってネット材が張設されて成る乗物用ネットシートにおいて、シートバック10の骨格を成すバックフレーム11に対し、ネット材13の端末が衝撃吸収ブラケット12Dを介して結合され、衝撃吸収ブラケット12Dは、ネット材13が着座乗員によって後突時の荷重に相当する押圧力で押圧されたとき、該押圧力を吸収するように変形する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員の背凭れを成すシートバックの中央部が乗員の背中に対応させて開口され、この開口上で前記シートバックの着座面に沿ってネット材が張設されて成る乗物用ネットシートにおいて、
前記シートバックの骨格を成すバックフレームに対し、前記ネット材の端末が衝撃吸収部材を介して結合され、
前記衝撃吸収部材は、前記ネット材が着座乗員によって後突時の荷重に相当する押圧力で押圧されたとき、該押圧力を吸収するように変形することを特徴とする乗物用ネットシート。
【請求項2】
請求項1において、
前記衝撃吸収部材は、前記シートバックの上部に対応する位置に設けられていることを特徴とする乗物用ネットシート。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記衝撃吸収部材は、前記バックフレームの前記開口に沿って設けられ、前記ネット材の端末が結合される結合部材と、該結合部材を前記バックフレームに固定するため、前記開口に沿って分散して配置された複数のブラケットとを備えて成り、
前記各ブラケットは、前記バックフレームの前記開口の外周側に固定され、且つ先端が前記バックフレームの外周縁部から前記シートバックの着座乗員側方向に突出され、これらの各先端間に跨って前記結合部材が固定され、
前記ネット材が着座乗員によって後突時の荷重に相当する押圧力で押圧されたとき、前記各ブラケットは、該押圧力を前記結合部材を介して受け、該押圧力を吸収するように変形することを特徴とする乗物用ネットシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるネットシートに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、シートバックの中央部をドーナッツ状に開口し、この開口にネット材を張設して成る自動車用ネットシートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−82021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、自動車が後方から衝突された(以下、後突という)ときの乗員保護対策として、シートバックが後傾するように、シートバックの骨格を成すバックフレームの一部を変形させて乗員への衝撃を吸収するようにしている。しかし、ネットシートの場合、バックフレームの表面側に軟質のバックパッドを配置したシートに比べて、バックフレームの表面側における衝撃吸収能力が低い。そのため、バックフレームにおける衝撃吸収能力をより高めることが必要となり、ネットシート用に特別なバックフレームを用意する必要がある。
【0005】
このような問題に鑑み本発明の課題は、自動車等の乗物用シートのシートバック用ネットシートにおいて、ネット材のバックフレームへの取付部で衝撃吸収することにより、ネットシートにおける衝撃吸収能力を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明は、乗員の背凭れを成すシートバックの中央部が乗員の背中に対応させて開口され、この開口上でシートバックの着座面に沿ってネット材が張設されて成る乗物用ネットシートにおいて、シートバックの骨格を成すバックフレームに対し、前記ネット材の端末が衝撃吸収部材を介して結合され、前記衝撃吸収部材は、前記ネット材が着座乗員によって後突時の荷重に相当する押圧力で押圧されたとき、該押圧力を吸収するように変形することを特徴とする。
【0007】
第1発明によれば、後突に伴いネット材に乗員からの押圧力が加えられたとき、衝撃吸収部材が変形して押圧力を吸収する。そのため、ネットシートにおける衝撃吸収能力を高めることができる。
【0008】
衝撃吸収部材としては、衝撃を受けて曲げ変形する板状部材、棒状部材、或いは衝撃を受けて伸縮変形するコイル状部材等を採用することができる。
【0009】
第2発明は、上記第1発明において、前記衝撃吸収部材は、シートバックの上部に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
【0010】
後突時に乗員には後方上部に乗員を移動させる力が加わる。第2発明によれば、衝撃吸収部材がシートバックの上部に対応する位置に設けられているため、後突時にシートバックの上部で衝撃を吸収して乗員に加わる衝撃を効果的に吸収することができる。
【0011】
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記衝撃吸収部材は、バックフレームの前記開口に沿って設けられ、前記ネット材の端末が結合される結合部材と、該結合部材をバックフレームに固定するため、前記開口に沿って分散して配置された複数のブラケットとを備えて成り、前記各ブラケットは、バックフレームの前記開口の外周側に固定され、且つ先端がバックフレームの外周縁部からシートバックの着座乗員側方向に突出され、これらの各先端間に跨って前記結合部材が固定され、前記ネット材が着座乗員によって後突時の荷重に相当する押圧力で押圧されたとき、前記各ブラケットは、該押圧力を前記結合部材を介して受け、該押圧力を吸収するように変形することを特徴とする。
【0012】
第3発明によれば、ネット材が乗員からの押圧力を受けると、各ブラケットはバックフレームの縁部で曲げ応力を集中して受けて折り曲げ変形される。従って、各ブラケットの変形部は常時一定位置となり、曲げ変形を生じる押圧力を安定して制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態の斜視図である。
図2】上記実施形態における結合部材及び各ブラケットの分解斜視図である。
図3】上記実施形態におけるネット材の分解斜視図である。
図4図1のIV−IV線断面図である。
図5図4と同様の断面図であり、衝撃吸収作用を説明するための説明図である。
図6】上記実施形態における衝撃吸収ブラケット単体の拡大斜視図である。
図7】上記実施形態における衝撃吸収ブラケットの固定状態を示す拡大斜視図である。
図8図7と同様の拡大斜視図であり、図7とは違う方向から見た図である。
図9】上記実施形態におけるネット材の端末の斜視図である。
図10図7と同様の拡大斜視図であり、衝撃吸収ブラケットが変形した状態を示す図である。
図11】上記実施形態における固定ブラケットの固定状態を示す拡大斜視図である。
図12図11と同様の拡大斜視図であり、図11とは違う方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜12は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用フロントシート(以下、単にシートという)に本発明を適用した例を示す。各図中、矢印によりシートを自動車に搭載した状態における各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
【0015】
図1に示すように、シート1は、周知のとおり、背凭れを成すシートバック10と、座部を成すシートクッション20と、着座乗員の頭部を後方から支えるヘッドレスト30とから主に成る。シート1は、シートバック10がいわゆるネットシートとされており、枠状に形成されたバックフレーム11の着座面側にネット材13が張設されて構成されている。シートクッション20は、シートバック10と同様にネットシートとされてもよいし、発泡ウレタンパッドをクッション材として用いた通常のシートクッション構造としてもよい。
【0016】
図3に示すように、シートバック10は、左右一対のサイドフレーム11Aの上端部がアッパフレーム11Bによって連結され、また下端部がロアパネル11Cによって連結されて枠状に形成されている。左右一対のサイドフレーム11A、アッパフレーム11B及びロアパネル11Cの各枠外側には結合部材12A、12B、12Cが設けられ、これらの結合部材12A、12B、12Cによってネット材13が張設されている。従って、シートバック10の中央部が着座乗員の背中に対応させて開口され、その開口上でシートバック10の着座面に沿ってネット材13が設けられている。図1〜3において、11Dは左右のサイドフレーム11Aの下端部間に設けられたロアパイプであり、11Eはアッパフレーム11Bに設けられ、ヘッドレスト30のステー(不図示)を支持するホルダである。
【0017】
次にネット材13のバックフレーム11への結合の仕方について具体的に説明する。ネット材13は、バックフレーム11の枠形状に対応する大きさにカットされた弾性面状体13Aを備え、弾性面状体13Aの周囲に結合部材12A、12B、12Cに結合するための樹脂フック13Bが縫い付けられている。弾性面状体13Aは、その面内方向に弾性を持たせるようにネット状に織られたものであり、樹脂フック13Bは断面J字形状に形成されている。
【0018】
一方、結合部材12Bは、ワイヤ状の部材で、その要所をアッパフレーム11Bの上面に溶接にて固定され、結合部材12Cも、ワイヤ状の部材で、その要所をロアパネル11Cの下面に溶接にて固定されている。また、左右一対の結合部材12A(本発明の衝撃吸収部材に相当)は、ワイヤ状の部材で、左右一対のサイドフレーム11Aの各外側面に衝撃吸収ブラケット12D(本発明の衝撃吸収部材に相当)及び固定ブラケット12Eを介して固定されている。衝撃吸収ブラケット12D及び固定ブラケット12Eは各サイドフレーム11Aに対して上下方向に分散して4個ずつ設けられ、上側の2個が衝撃吸収ブラケット12Dであり、下側の2個が固定ブラケット12Eである。左右のサイドフレーム11Aに対応する結合部材12Aに樹脂フック13Bを掛合するとき、樹脂フック13Bと衝撃吸収ブラケット12D及び固定ブラケット12Eとの干渉を回避するため、樹脂フック13Bの衝撃吸収ブラケット12D及び固定ブラケット12Eに対応する位置には切欠13Baが形成されている(図9参照)。
【0019】
図6は衝撃吸収ブラケット12Dを拡大して示す。衝撃吸収ブラケット12Dは、1枚の鉄板により形成され、先端部12Daと中間の折曲部12Dbとを除く部分の両側に全部で4つのリブ12Dcが形成されている。図7、8に示すように、衝撃吸収ブラケット12Dは、先端部12Daがサイドフレーム11Aの前側(着座乗員側)に突出するように、サイドフレーム11Aの外側面に溶接にて固定されている。このとき、サイドフレーム11Aの前側端縁に折曲部12Dbが対応するようにされている。また、衝撃吸収ブラケット12Dの先端部12Daには結合部材12Aが溶接にて固定されている。
【0020】
図11、12に示すように、固定ブラケット12Eは、1枚の鉄板により形成され、先端部12Eaを除く部分の両側にリブ12Ebが形成されている。固定ブラケット12Eは、全体として衝撃吸収ブラケット12Dと同等の大きさとされており、衝撃吸収ブラケット12Dと同様にサイドフレーム11Aの外側面に溶接にて固定され、衝撃吸収ブラケット12Dと同様に先端部12Eaには結合部材12Aが溶接にて固定されている。
【0021】
図4に示すように、サイドフレーム11Aの外側にはクッション材として発泡ウレタンパッドから成るバックパッド14が設けられ、サイドフレーム11Aは、外側と共に前後もバックパッド14によって被われている。また、サイドフレーム11Aの背面側(後側)には、左右のサイドフレーム11Aを跨いで吊ワイヤ16が設けられている。吊ワイヤ16は、吊綿布17を介して弾性面状体13Aの裏面中央部を後方側に引き込むようにしている。そして、バックパッド14及び吊ワイヤ16を含んでシートバック10の外表面には表皮材であるバックカバー15が被せられている。バックカバー15は、バックパッド14の前側端部に対応する位置で弾性面状体13Aに縫い付けられて固定されている。なお、図示は省略したが、アッパフレーム11Bの上面にもサイドフレーム11Aに対するのと同様にバックパッド及びバックカバーが被せられている。
【0022】
図4は、以上のように構成されたシート1に乗員Pが着座したときのシートバック10の状態を示している。乗員Pがシートバック10に凭れたときに生ずる荷重Fpは、弾性面状体13A上では荷重Faとなる。この荷重Faにより弾性面状体13Aの面内方向にはFbの分力が生じ、この分力Fbが樹脂フック13Bに対しては荷重Fcとして働く。乗員Pがシート1に通常に着座しているだけの状態では荷重Fcは比較的小さく、樹脂フック13Bから結合部材12Aを介して衝撃吸収ブラケット12Dの先端部12Daに荷重Fcが伝わっても衝撃吸収ブラケット12Dが変形することはない。
【0023】
図5は、自動車が後突されシートバック10に乗員Pから大きな荷重Fpが加えられた状態を示している。このときは、弾性面状体13A及び樹脂フック13Bから結合部材12Aを介して衝撃吸収ブラケット12Dの先端部12Daに加えられる荷重Fcにより衝撃吸収ブラケット12Dが折曲部12Dbで折り曲げ変形される。図10は、このときの衝撃吸収ブラケット12Dの周辺の様子を拡大して示している。結合部材12Aを介して衝撃吸収ブラケット12Dの先端部12Daが受けた荷重は折曲部12Dbに集中され、折曲部12Dbの位置で折り曲げ変形が生じる。なぜなら、先端部12Da及び折曲部12Db以外の部位はリブ12Dcにより補強されており、しかも、折曲部12Dbはサイドフレーム11Aの前端縁部に対応していて曲げ応力が集中しやすく配置されている。このようにネット材13が乗員Pからの押圧力を受けると、各衝撃吸収ブラケット12Dはサイドフレーム11Aの前端縁部で曲げ応力を集中して受けて折り曲げ変形される。従って、各各衝撃吸収ブラケット12Dの変形部は常時一定位置となり、曲げ変形を生じる押圧力を安定して制御することができる。衝撃吸収ブラケット12Dが折り曲げ変形によって、乗員Pからシートバック10のネット材13に加えられる荷重Fpの一部が吸収されると、反力として乗員Pに加えられる衝撃荷重が低減される。
【0024】
自動車が後突されシートバック10に乗員Pから大きな荷重Fpが加えられると、固定ブラケット12Eにも衝撃吸収ブラケット12Dに加えられたのと同様に荷重が加えられる。しかし、固定ブラケット12Eは衝撃吸収ブラケット12Dのようには変形されない。なぜなら、固定ブラケット12Eでは、その先端部12Eaを除く全体にリブ12Ebが設けられ、その曲げ強度が強くされており、しかも、後突時に乗員にはシートバック10の後方上部に乗員を移動させる力が加わるため、固定ブラケット12Eが受ける荷重は、衝撃吸収ブラケット12Dが受ける荷重に比べて小さい。一方、乗員Pの着座開始時には乗員Pからの荷重がシートバック10の上部よりも下部の方が大きくなることが一般的であり、このとき固定ブラケット12Eが曲げ変形してしまうことが抑制されている。
【0025】
以上の実施形態によれば、後突に伴いネット材13に乗員Pからの押圧力が加えられたとき、衝撃吸収ブラケット12Dが変形して押圧力の一部を吸収する。そのため、ネットシートにおける衝撃吸収能力を高めることができる。しかも、衝撃吸収ブラケット12Dがシートバック10の上部に対応する位置に設けられているため、後突時に乗員に後方上部に乗員を移動させる力が加わったとしても、シートバック10の上部で衝撃を吸収して乗員に加わる衝撃を効果的に吸収することができる。
【0026】
このように衝撃吸収ブラケット12Dをシートバック10の上部に対応する位置に設けるため、衝撃吸収ブラケット12Dはバックフレーム11におけるサイドフレーム11Aの上部に設けられ、サイドフレーム11Aの下部には衝撃吸収ブラケット12Dと同等の大きさの固定ブラケット12Eが設けられている。このように2種類のブラケットを用いて結合部材12Aをサイドフレーム11Aに固定したため、結合部材12Aをサイドフレーム11Aの上下方向に同じ作業で均一に固定することができる。即ち、図2のように、結合部材12Aに各先端部12Da、12Eaを溶接にて固定した衝撃吸収ブラケット12D及び固定ブラケット12Eをサイドフレーム11Aの外側面に溶接にて固定する作業によりサイドフレーム11Aの外側面に沿って結合部材12Aを固定することができる。衝撃吸収ブラケット12D及び固定ブラケット12Eは、全く同様に結合部材12Aとサイドフレーム11Aとを橋渡ししているが、衝撃吸収ブラケット12Dはネット材13からの荷重を受けて変形するものであるのに対し、固定ブラケット12Eはそのように変形するものではない。そのため、結合部材12Aは、固定ブラケット12Eを介在させずに、結合部材12B、12Cと同様、直接サイドフレーム11Aに溶接にて固定することもできる。
【0027】
以上のようにサイドフレーム11Aの上部に衝撃吸収ブラケット12Dを設けて、シートバック10の上部では後突時の衝撃を吸収するようにしたが、アッパフレーム11Bでは、結合部材12Bがアッパフレーム11Bに直接固定されている。そのため、後突時、乗員Pがシートバック10の後方上部に移動されるのに対し、乗員Pへの衝撃を吸収しながら乗員Pがシートバック10上を後方上部に滑って移動しないように拘束することができる。なぜなら、乗員Pがシートバック10の後方上部に移動されると、上述のように衝撃吸収ブラケット12Dが変形して乗員Pへの衝撃を吸収し、アッパフレーム11Bに対応するネット材13は、その位置を変えないため乗員Pが後方上部に滑って移動するのを抑制する。
【0028】
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を自動車用フロントシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
【符号の説明】
【0029】
1 自動車用フロントシート(シート)
10 シートバック
11 バックフレーム
11A サイドフレーム
11B アッパフレーム
11C ロアパネル
11D ロアパイプ
11E ホルダ
12A 結合部材(衝撃吸収部材)
12B、12C 結合部材
12D 衝撃吸収ブラケット(衝撃吸収部材)
12Da 先端部
12Db 折曲部
12Dc リブ
12E 固定ブラケット
12Ea 先端部
12Eb リブ
13 ネット材
13A 弾性面状体
13B 樹脂フック
13Ba 切欠
14 バックパッド
15 バックカバー
16 吊ワイヤ
17 吊綿布
20 シートクッション
30 ヘッドレスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12