特開2015-229827(P2015-229827A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-229827(P2015-229827A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/46 20060101AFI20151124BHJP
   E06B 3/70 20060101ALI20151124BHJP
   E05C 21/00 20060101ALI20151124BHJP
【FI】
   E06B3/46
   E06B3/70 C
   E05C21/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-115025(P2014-115025)
(22)【出願日】2014年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】田口 岳
(72)【発明者】
【氏名】原 和彦
(72)【発明者】
【氏名】桐野 雄一郎
【テーマコード(参考)】
2E014
2E016
【Fターム(参考)】
2E014AA03
2E014FA10
2E016HA06
2E016HA09
2E016JA01
2E016KA06
2E016LA01
2E016LB09
2E016LC02
2E016MA01
2E016RA02
(57)【要約】
【課題】拘束部材を框に対して適切、且つ、容易に取り付けることが可能な建具を提供する。
【解決手段】開口を閉塞する障子を備えた建具であって、前記障子は、面材と、前記面材の端部を収容する複数の框材を有する框体と、前記框材の中空部内に備えられた難燃性または不燃性の補強部材と、前記框材に設けられ前記開口が閉塞された状態を維持すべく前記障子を拘束する拘束部材と、前記中空部内に設けられ前記拘束部材と前記補強部材とを連結する連結部材と、を有し、前記拘束部材は前記連結部材との間に前記框材を挟んで前記連結部材に固定され、前記連結部材は前記補強部材に揺動自在に取り付けられている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を閉塞する障子を備えた建具であって、
前記障子は、面材と、
前記面材の端部を収容する複数の框材を有する框体と、
前記框材の中空部内に備えられた難燃性または不燃性の補強部材と、
前記框材に設けられ前記開口が閉塞された状態を維持すべく前記障子を拘束する拘束部材と、
前記中空部内に設けられ前記拘束部材と前記補強部材とを連結する連結部材と、を有し、
前記拘束部材は前記連結部材との間に前記框材を挟んで前記連結部材に固定され、前記連結部材は前記補強部材に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする建具。
【請求項2】
請求項1に記載の建具であって、
前記連結部材は、前記中空部を形成し前記拘束部材とにより挟む前記框材の部位と対向する框材対向部と、
貫通孔を備え前記補強部材に取り付けられる補強部材取付部と、を有し、
前記連結部材は、頭部とねじ部との間に前記貫通孔の直径より小さく且つ前記貫通孔が貫通する方向における前記補強材取付部の厚みより長い段部を備えた段付きビスが、前記貫通孔を貫通して前記補強部材に螺合されて取り付けられていることを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の建具であって、
前記障子は前記開口を形成する枠体に沿って移動可能に設けられており、
前記拘束部材は、前記障子の移動を規制して拘束するクレセント錠であることを特徴とする建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口を閉塞する障子を備えた建具に関する。
【背景技術】
【0002】
開口を閉塞する障子を備えた建具としては、例えば、内障子と外障子が引き違いに納められたサッシが知られている(例えば、特許文献1参照)。このサッシには、障子を拘束する部材としてクレセントが内障子の召合せ框に設けられている。このクレセントは、召合せ框の互いに対向させて配置された外部材と内部材との間に架け渡された金属製の裏板に、台座がねじにより取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平7−99065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなサッシでは、召合せ框を構成するアルミニウム製または合成樹脂製の外部材と内部材との間に架け渡されて内部材に固定された裏板にクレセントの台座が取り付けられているので、火災等により火炎に晒されて内部材が溶融または変形するとクレセントが脱落する、或いは、クレセントが移動することにより内障子と外障子との拘束が弱まり、内障子と外障子との間に隙間が生じる虞がある。このため、召合せ框が有する中空部内に長手方向に沿ってアルミニウムよりも融点が高い金属製の補強部材を設け、クレセントを補強部材に固定しているものもある。しかしながら、召合せ框の中空部内に設けられている補強部材が、中空部内において召合せ框に対して適切な位置に配置されていない場合には、補強部材に固定されたクレセントが召合せ框の表面に対して傾いてしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、拘束部材を框に対して適切な状態に、容易に取り付けることが可能な建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために本発明の建具は、開口を閉塞する障子を備えた建具であって、前記障子は、面材と、前記面材の端部を収容する複数の框材を有する框体と、前記框材の中空部内に備えられた難燃性または不燃性の補強部材と、前記框材に設けられ前記開口が閉塞された状態を維持すべく前記障子を拘束する拘束部材と、前記中空部内に設けられ前記拘束部材と前記補強部材とを連結する連結部材と、を有し、前記拘束部材は前記連結部材との間に前記框材を挟んで前記連結部材に固定され、前記連結部材は前記補強部材に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする建具。である。
【0007】
このような建具によれば、開口が閉塞された状態を維持すべく障子を拘束する拘束部材は、中空部内に備えられた難燃性または不燃性の補強部材に連結部材により連結されているので、たとえ、障子が火炎に晒されて框材が溶融したとしても、補強部材に連結された状態が維持される。また、拘束部材と補強部材とを連結する連結部材は補強部材に対して揺動自在に取り付けられているので、たとえ中空部内にて補強部材が框材に対して適切な位置に配置されていなくとも、拘束部材を框材の外側に沿わせて取り付けることが可能である。すなわち、連結部材と補強部材との揺動により、補強部材が框材との位置のズレを吸収して拘束部材を適切に取り付けることが可能である。このため、拘束部材を框材に対して適切な状態に、容易に取り付けることが可能な建具を提供することにある。
【0008】
かかる建具であって、前記連結部材は、前記中空部を形成し前記拘束部材とにより挟む前記框材の部位と対向する框材対向部と、貫通孔を備え前記補強部材に取り付けられる補強部材取付部と、を有し、前記連結部材は、頭部とねじ部との間に前記貫通孔の直径より小さく且つ前記貫通孔が貫通する方向における前記補強材取付部の厚みより長い段部を備えた段付きビスが、前記貫通孔を貫通して前記補強部材に螺合されて取り付けられていることが望ましい。
【0009】
このような建具によれば、連結部材が段付きビスにより補強部材に取り付けられると、段付きビスは段部が貫通孔内に位置して補強部材に螺合される。このとき、段部は貫通孔の直径より小さく、貫通孔が貫通する方向における補強部材取付部の厚みより長いので、連結部材が補強部材に固着されることなく確実に揺動させることが可能である。すなわち、貫通孔と段付きビスという簡単な構成にて連結部材と補強部材を揺動させることが可能である。
【0010】
かかる建具であって、前記障子は前記開口を形成する枠体に沿って移動可能に設けられており、前記拘束部材は、前記障子の移動を規制して拘束するクレセント錠であることが望ましい。
【0011】
クレセント錠は障子の移動を規制するために障子と対向する部材に係合する必要があるが、上記の建具によれば、クレセント錠が框体に対して適切に取り付けられるので、クレセント錠を框体に取り付けるだけで、障子と対向する部材に、より確実に係合させることが可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、拘束部材を框に対して適切な状態に、容易に取り付けることが可能な建具を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態に係る建具の外観姿図である。
図2】建具の召合せ部を示す横断面図である。
図3】内障子の召合せ框に設けられたクレセント錠を示す斜視図である。
図4】クレセント錠の取り付け部の構成を示す図である。
図5】補強部材と連結部材との取り付け状態を示す図である。
図6】傾いて配置された補強部材に取り付けられたクレセント錠を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、図1に示すように、内障子3および外障子4を備えた引違い窓用の建具1である。
【0015】
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具1を室外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。建具1の各部位であっても、また、建具1を構成する各部材については単体の状態であっても、建具1が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
【0016】
本実施形態の建具1は、矩形状に枠組みされた枠体10と、枠体10に沿って移動可能に設けられ、枠体10により形成され室内と室外とを連通する開口1aを閉塞可能な内障子3および外障子4と、を備えている。
【0017】
内障子3および外障子4は、面材としての複層ガラス5と、複層ガラス5の各端部を各々収容する合成樹脂製の4本の框材6aを有する框体6と、内障子3及び外障子4の移動を規制することにより拘束することが可能な拘束部材としてのクレセント錠8を含むクレセント錠ユニット7と、を有している。
【0018】
クレセント錠ユニット7は、図1図2に示すように、内障子3の召合せ框31に設けられクレセント錠8と、外障子4の召合せ框41に設けられクレセント錠8と係合して内障子3よび外障子4の移動を規制する錠受部材9と、を有している。
【0019】
クレセント錠8が設けられる内障子3の召合せ框31および錠受部材9が設けられる外障子4の召合せ框41は、框本体31a、41aと、框本体31a、41aに設けられた凹溝部31b、41bに係合される押縁31c、41cと、を有している。各々の召合せ框31、41は、矩形状に框組みされた框体6の状態において内周側に、框本体31a、41aに係合された押縁31c、41cとともに複層ガラス5の端部が収容されるガラス収容部31d、41dを形成し、ガラス収容部31d、41dの外周側に各々長手方向に貫通する中空部31e、41eを有している。
【0020】
内障子3および外障子4を構成する各框材6aのガラス収容部および中空部を形成する部位は、同一の断面形状をなしており、框体6は、図1に示すように、各框材6aの長手方向における端部が各々45度の傾斜をなすように切断され、互いに隣接する框材6a同士の端部を突き合わせて溶着されて形成されている。
【0021】
内障子3および外障子4の召合せ框31、41が有する中空部31e、41e内には、各召合せ框31、41の長手方向に沿って不燃材である鉄製の補強部材11が各々設けられている。補強部材11は、水平断面がコ字状をなし、見込み方向に対向する一対の対向壁部11aと、対向壁部11aのガラス収容部31d、41d側の端を連結する連結壁部11bと、を有している。内障子3の召合せ框31内に設けられる補強部材11の室外側の対向壁部11aには、後述する連結部材14を揺動自在に取り付ける段付きビス15が螺合されるビス孔11cが、上下に間隔を隔てて2つ設けられており、2つのビス孔11cの間には、連結部材14の揺動を可能とするための切欠部11dが設けられている。
【0022】
錠受部材9は、鉄製の部材で有り、外障子4が有する召合せ框41の中空部41eを形成し室内に臨む面41fをなす室内壁部41gに当接されて固定される固定板部9aと、召合せ框41より外障子4の戸先側に延出され、その先端側に設けられ、クレセント錠8と係合する係合片9bと、を有している。
【0023】
錠受部材9は、固定板部9aと、固定板部9aが当接される室内壁部41gを貫通して召合せ框41の中空部41eに進入するビス12が、中空部41e内に設けられた補強部材11に螺合されて固定されている。すなわち、錠受部材9は、固定板部9aと室内壁部41gを貫通するビス12により、補強部材11との間に召合せ框41の室内壁部41gを挟持して召合せ框41に取り付けられている。
【0024】
クレセント錠8は、図3図5に示すように、内障子3が有する召合せ框31の中空部31eを形成し外障子4の戸先側を向く面31fをなす側壁部31gに当接されて取り付けられる台座8aと、台座8aを召合せ框31側に取り付けるビス13を覆い台座8aに嵌合されるカバー材8bと、複層ガラス5の面内方向および水平方向に沿う軸を中心に回動自在に台座8aに設けられた錠本体8cと、を有している。このクレセント錠は、錠本体8cが回動する軸が、側壁部31gと直交するように取り付けられた状態で回動されると錠受部材9の係合片9bと係合して内障子3および外障子4の移動を規制することにより内障子3および外障子4を拘束する。すなわち、クレセント錠8は、錠本体8cが回動する軸が、側壁部31gと直交するように取り付けられた状態が適切に取り付けられた状態で有り、台座8aが側壁部31gの外障子4の戸先側を向く面31fに沿って取り付けられることにより、クレセント錠8が適切な状態で取り付けられる。
【0025】
クレセント錠8は、内障子3の召合せ框31の中空部31e内に設けられた補強部材11との間に連結部材14を介して取り付けられている。
連結部材14は、中空部31e内に設けられる鉄板製の部材であり、側壁部31gの内面31hに沿うように配置される板状の側壁対向部14aと、側壁対向部14aの上端部と下端部とがほぼ直交するように折り曲げられて補強部材11に取り付けられる補強部材取付部14bと、を有している。
【0026】
側壁対向部14aには、図4に示すように、板厚方向に貫通しビス13が螺合される螺合孔14cが設けられており、補強部材取付部14bには、板厚方向に貫通しねじ部15aと頭部15bとの間にねじが形成されていない段部15cを有する段付きビス15が挿通される貫通孔としての挿通孔14dが設けられている。挿通孔14dの直径は、段付きビス15の段部15cの直径より大きく、頭部15bの直径より小さく形成されている。また、段付きビス15の段部15cの長さは、補強部材取付部14bの板厚より長く形成されている。
【0027】
クレセント錠8は、台座8aと台座8aが当接される側壁部31gとを貫通して召合せ框31の中空部31eに進入するビス13が、中空部31e内に設けられた連結部材14の側壁対向部14aに形成された螺合孔14cに螺合されて、台座8aと連結部材14とにて側壁部31gを挟んで召合せ框31に固定されている。また、連結部材14は、補強部材取付部14bの挿通孔14dに室外側から挿通された段付きビス15が補強部材11の室外側の対向壁部11aに設けられたビス孔11cに螺合されて補強部材11に取り付けられている。ここで、側壁部31gが、連結部材14と拘束部材としてのクレセント錠8により挟む框材6aの部位に相当する。
【0028】
補強部材11に段付きビス15にて取り付けられた連結部材14は、段付きビス15が補強部材11に締め込まれたとしても固定されることなく、挿通孔14dと段付きビス15の段部15cとの隙間および補強部材11に設けられた切欠部11dにより補強部材11に対して揺動自在に取り付けられる。
【0029】
クレセント錠8の台座8aが、連結部材14の側壁対向部14aとの間に側壁部31gを挟んで当該側壁部31gに沿うように召合せ框31に取り付けられると、補強部材取付部14bは側壁部31gに対してほぼ直交するように中空部31e内に突出している。このため、補強部材11の対向壁部11aが側壁部31gとほぼ直交するように配置されていれば、補強部材11の対向壁部11aと連結部材14の補強部材取付部14bとを互いに対面する状態で当接させて、段部を有していないビスで固定してもクレセント錠8を適切な状態に取り付けることが可能である。
【0030】
しかしながら、補強部材11の対向壁部11aが側壁部31gとほぼ直交するように配置されていない場合には、段部を有していないビスで固定すると、連結部材14が補強部材11の向きに沿わされて、側壁対向部14aが側壁部31gに対して傾いた状態となり、傾いた側壁対向部14aに取り付けられたクレセント錠8は適切な状態で取り付けられない。このため、本実施形態の建具1では、上述したように連結部材14を段付きビス15にて補強部材11に揺動自在に取り付けることにより、図6に示すように、側壁対向部14aが側壁部31gに対して傾いた状態であっても、クレセント錠8は適切な状態で取り付けられるようにしている。
【0031】
本実施形態の建具1によれば、開口1aが閉塞された状態を維持すべく内障子3および外障子4を拘束するクレセント錠8は、複層ガラス5の端部に沿うように内障子3の召合せ框31の中空部31e内に備えられた鉄製の補強部材11に、連結部材14により連結されているので、たとえ、内障子3が火炎に晒されて召合せ框31が溶融したとしても、補強部材11に連結された状態が維持される。
【0032】
また、クレセント錠8と補強部材11とを連結する連結部材14は補強部材11に対して揺動自在に取り付けられているので、たとえ中空部31e内にて補強部材11が召合せ框31に対して適切な位置に配置されていなくとも、クレセント錠8を召合せ框31の外側に沿わせて取り付けることが可能である。すなわち、連結部材14と補強部材11との揺動により、補強部材11の召合せ框31に対する位置のズレを吸収してクレセント錠8を適切な状態に取り付けることが可能である。このため、召合せ框31内にて補強部材11が傾いて配置されていたとしてもクレセント錠8を召合せ框31に対して適切な状態に、容易に取り付けることが可能な建具1を提供することにある。
【0033】
また、連結部材14が段付きビス15により補強部材11に取り付けられると、段付きビス15は段部15cが挿通孔14d内に位置して補強部材11に螺合される。このとき、段部15cは挿通孔14dの直径より小さく、補強部材取付部14bにおける螺合孔14cが貫通する方向の厚みより長いので、連結部材14が補強部材11に固定されることなく確実に揺動させることが可能である。すなわち、挿通孔14dと段付きビス15という簡単な構成にて連結部材14と補強部材11を揺動させることが可能である。
【0034】
上記実施形態においては、拘束部材をクレセント錠8としたが、これに限らず、框材の外側に設けられ開口が閉塞された状態を維持すべく障子を拘束する、例えば、障子の脱落を防止するための吊り金具などであっても構わない。
【0035】
上記実施形態においては、引き違い窓用の建具1を例に挙げて説明したが、これに限らず、上げ下げ窓用の建具や開き障子を備えた建具など、開口を開閉可能で閉塞した状態が維持される建具であれば構わない。
【0036】
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0037】
1 建具、1a 開口、2 枠体、3 内障子、4 外障子、5 複層ガラス、
8d 召合せ框、6 框体、6a 框材、8 クレセント錠、10 枠体、
11 補強部材、14 連結部材、14a 側壁対向部、14 補強部材取付部、
14d 挿通孔、15 段付きビス、15c 段部、31 内障子の召合せ框、
31g 側壁部、31h 側壁部の内面、
図1
図2
図3
図4
図5
図6