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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-230308(P2015-230308A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】光構造化ガラスによる外装部品
(51)【国際特許分類】
   G04B 37/22 20060101AFI20151124BHJP
   G04B 19/12 20060101ALI20151124BHJP
   G04B 3/04 20060101ALI20151124BHJP
   G04B 39/00 20060101ALI20151124BHJP
   G04B 19/04 20060101ALI20151124BHJP
   A44C 5/02 20060101ALI20151124BHJP
   A44C 5/00 20060101ALI20151124BHJP
【FI】
   G04B37/22 Z
   G04B19/12 Z
   G04B3/04 Z
   G04B39/00 K
   G04B19/04 B
   A44C5/02 E
   A44C5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-111097(P2015-111097)
(22)【出願日】2015年6月1日
(31)【優先権主張番号】14171016.0
(32)【優先日】2014年6月3日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ・デュボワ
(72)【発明者】
【氏名】ティエリ・エスレ
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン・シャルボン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シリコンまたはセラミックベース部分の使用を維持した光構造化ガラスによる外装部品を提供する。
【解決手段】光構造化ガラスによる第1の部分22、23、24、25、26、27、および、少なくとも1つの第2の材料による少なくとも1つの第2の部分22、23、24、25、26、27を含む外装部品21に関する。第1の部分の1表面28、29、30、31、32を第2の部分の表面と一体化させることで一体形外装部品21を形成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光構造化ガラスによる第1の部分(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、23、25、27、33、35、43、45)、および、少なくとも1つの第2の材料による少なくとも第2の部分(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、23、25、27、33、35、43、45)を含む外装部品(21、61)であって、
前記第1の部分の1表面(24、28、30、31)を前記第2の部分の表面と一体化させることで一体形外装部品(21、61)を形成することを特徴とする、外装部品(21、61)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第2の材料は、シリコンベースのものであり、単結晶シリコン、ドープされた単結晶シリコン、多結晶シリコン、ドープされた多結晶シリコン、多孔質シリコン、酸化ケイ素、石英、シリカ、窒化ケイ素、または、炭化ケイ素を含むことを特徴とする、請求項1に記載の一体形外装部品(21、61)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第2の材料は、セラミックベースのものであり、光構造化ガラス、ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、石英ガラス、ゼロデュア、単結晶コランダム、多結晶コランダム、アルミナ、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、単結晶ルビー、多結晶ルビー、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン、炭化チタン、窒化タングステン、炭化タングステン、窒化ホウ素、または、炭化ホウ素を含むことを特徴とする、請求項1に記載の一体形外装部品(21、61)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第2の材料は、金属ベースのものであり、鉄合金、銅合金、ニッケルもしくはその合金、チタンもしくはその合金、金もしくはその合金、銀もしくはその合金、白金もしくはその合金、ルテニウムもしくはその合金、ロジウムもしくはその合金、または、パラジウムもしくはその合金を含むことを特徴とする、請求項1に記載の一体形外装部品(21、61)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第2の材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、または、炭素の同素体の少なくとも部分コーティングをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の一体形外装部品(21、61)。
【請求項6】
前記第1の部分および/または前記第2の部分は、ケース(1)、ミドルケース(2)、ホーン(3)、文字盤(4、22)、フランジ、ベゼル(5)、押しボタン(6)、竜頭(7)、ケース裏蓋(8)、針(9)、ブレスレット(10)、駒(11)、留め金、装飾(12、25)、インデックス(13、23、24)、ガラス蓋(14)、文字盤支持部(26、27)、巻真、押しボタンアーバを形成することを特徴とする、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の一体形外装部品(21、61)。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の一体形外装部品(21、61)を含むことを特徴とする時計。
【請求項8】
一体形外装部品(21、61)を製造する方法であって、
a)第1のエッチングされたパターン(53)を含む光構造化ガラスによる第1のウェーハ(51)を取り出すステップと、
b)少なくとも第2のエッチングされたパターン(57)を含む少なくとも第2の材料からできた少なくとも第2のウェーハ(55)を取り出すステップと、
c)前記第1のウェーハ(51)を前記少なくとも1つの第2のウェーハ(55)と結合させて基板(63)を形成し、かつ、前記パターン(53、57)を重ね合せることによって、光構造化ガラスによる第1の厚さ、および、前記少なくとも1つの第2の材料の少なくとも1つの第2の厚さを含む一体形外装部品(21、61)を形成するステップと、
d)前記基板(63)から前記外装部品(21、61)を外すステップと、を含む、方法。
【請求項9】
一体形外装部品(21、61)を製造する方法であって、
e)光構造化ガラスによる第1のウェーハ(51)を少なくとも第2の材料からできた少なくとも第2のウェーハ(55)と結合させて基板を形成するステップと、
f)前記基板(63)の前記ウェーハ(51、55)のそれぞれにおけるパターン(53、57)をエッチングし、かつ、前記パターンを重ね合せることによって、光構造化ガラスによる第1の厚さ、および、前記少なくとも1つの第2の材料の少なくとも1つの第2の厚さを含む一体形外装部品(21、61)を形成するステップと、
g)前記基板(63)から前記一体形外装部品(21、61)を外すステップと、を含む、方法。
【請求項10】
いくつかの一体形外装部品(21、61)は同じ基板(63)上で作成されることを特徴とする、請求項8または9に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光構造化ガラスによる外装部品、詳細には、少なくとも1つの光構造化ガラスベース部分、および、少なくとも1つの他のシリコン、金属またはセラミックベース部分を含むタイプの外装部品に関する。
【背景技術】
【0002】
時計学の分野において、シリコンまたはセラミックによるものなどの、脆性材料を用いて形成される外装部品の数が増えている。例えば、ガラス蓋、ブレスレット、バンド、または、竜頭を形成するものが想定され得る。
【0003】
しかしながら、これらの脆性材料をエッチングするための技術はすべての外装部品の形状に適用することが出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許第1436830号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、形状に関して限定されにくくするが、シリコンまたはセラミックベース部分の使用可能性を依然として維持する外装部品を提案することによって、先述の欠点の全てまたは一部を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明は、第1の光構造化ガラスベース部分、および、少なくとも第2の材料による少なくとも第2の部分を含む外装部品であって、第1の部分の1表面を第2の部分の表面と一体化させることで一体形外装部品を形成することを特徴とする外装部品に関する。
【0007】
本発明による利点として、外装部品は複合タイプである、すなわち、光構造化ガラスから、および、少なくとも1つの他の材料から形成されることは理解されたい。従って、特定の形状は光構造化ガラス部分によって得ることができる一方、機能的なシリコン、金属、または、セラミックベース要素を維持することも理解されたい。
【0008】
本発明の他の有利な態様によると、
−前記少なくとも1つの第2の材料はシリコンベースのものであり、単結晶シリコン、ドープされた単結晶シリコン、多結晶シリコン、ドープされた多結晶シリコン、多孔質シリコン、酸化ケイ素、石英、シリカ、窒化ケイ素、または、炭化ケイ素を含み、
−前記少なくとも1つの第2の材料はセラミックベースのものであり、光構造化ガラス、ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、石英ガラス、ゼロデュア、単結晶コランダム、多結晶コランダム、アルミナ、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、単結晶ルビー、多結晶ルビー、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン、炭化チタン、窒化タングステン、炭化タングステン、窒化ホウ素、または、炭化ホウ素を含み、
−前記少なくとも1つの第2の材料は金属ベースのものであり、鉄合金、銅合金、ニッケルもしくはその合金、チタンもしくはその合金、金もしくはその合金、銀もしくはその合金、白金もしくはその合金、ルテニウムもしくはその合金、ロジウムもしくはその合金、または、パラジウムもしくはその合金を含み、
−前記少なくとも1つの第2の材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、または、炭素の同素体の少なくとも部分コーティングをさらに含み、
−第1の部分および/または第2の部分は、ケース、ミドルケース、ホーン、文字盤、フランジ、ベゼル、押しボタン、竜頭、ケース裏蓋、針、ブレスレットまたはバンド、駒、留め金、装飾、インデックス、ガラス蓋、文字盤支持部、巻真、押しボタンアーバを形成する。
【0009】
本発明は、前述のいずれかによる外装品を含むことを特徴とする時計に関する。
【0010】
さらに、本発明の第1の実施形態によると、
a)第1のエッチングされたパターンを含む光構造化ガラスによる第1のウェーハを取り出すステップと、
b)少なくとも第2のエッチングされたパターンを含む少なくとも第2の材料からできた少なくとも第2のウェーハを取り出すステップと、
c)第1のウェーハを前記少なくとも1つの第2のウェーハと結合または接合させて基板を形成し、かつ、前記パターンを重ね合せることによって、光構造化ガラスによる第1の厚さ、および、前記少なくとも1つの第2の材料の少なくとも1つの第2の厚さを含む一体形外装部品を形成するステップと、
d)基板から外装部品を外すステップと、
を含む一体形外装部品を製造する方法に関する。
【0011】
本発明の第2の実施形態によると、
e)光構造化ガラスによる第1のウェーハを少なくとも第2の材料からできた少なくとも第2のウェーハと結合または接合させて基板を形成するステップと、
f)基板のウェーハのそれぞれにおけるパターンをエッチングし、かつ、前記パターンを重ね合せることによって、光構造化ガラスによる第1の厚さ、および、前記少なくとも1つの第2の材料の少なくとも1つの第2の厚さを含む一体形外装部品を形成するステップと、
g)基板から一体形外装部品を外すステップと、
を含む一体形外装部品を製造する方法に関する。
【0012】
結論的には、実施形態に関わらず、大量生産するために、いくつかの外装部品は同じ基板上で作成される。
【0013】
他の特徴および利点は、添付図面を参照して、非限定的な例示による以下の説明から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による外装部品の分解斜視図である。
図2】本発明による外装部品の断面図である。
図3】本発明による外装部品を製造する方法のステップを示す図である。
図4】本発明による外装部品を製造する方法のステップを示す図である。
図5】本発明による外装部品を製造する方法のステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
上記で説明したように、本発明は、光構造化ガラスによる第1の部分を、同じタイプの材料または別のタイプの材料、すなわち、例えば、シリコン、金属、または、セラミックによる材料を含む第2の部分と共に用いて形成された外装部品に関する。
【0016】
この外装部品は、時計学の分野で好ましい部品として考案されたものであって、シリコンまたはセラミックベースの材料などの脆性材料の構造化が限られていることにより必要とされるものである。例えば、ケース、文字盤、フランジ、ガラス蓋、ベゼル、押しボタン、竜頭、ケース裏蓋、針、または、ブレスレットもしくはバンドを脆性材料から完全にまたは部分的に形成することが想定され得る。
【0017】
しかしながら、例えば、生産の基本となるコランダム結晶などの通常部品を常に使用しなければならず、プラスチック部分を有さない部品を合わせて使用することは困難であるため制約される。
【0018】
よって、本発明は、光構造化ガラスによる第1の部分、および、少なくとも第2の材料による少なくとも1つの第2の部分を含む外装部品であって、第1の部分の1表面を第2の部分の表面と一体化させることで一体形外装部品を形成することを特徴とする外装部品に関する。
【0019】
本発明による利点として、材料の特性を利用した第二の部分を維持しながら、第一の部分は形状に関する可能性をより高めることは理解されたい。さらに、光構造化ガラスの可能な接合プロセスは多種多様である。それ故に、接着剤接合または中間部品の使用による場合のように、追加の材料を使用して2つの部分を一体化させることは不可欠ではない。そのため、例えば、対応する形状の2つの表面を、第1の部分を第2の部分と結合または接合させるのに十分である。
【0020】
上記で説明したように、一体形外装部品は、光構造化ガラスに基づいて、完全にまたは部分的に形成されてよい。よって、前記少なくとも1つの第2の材料は、シリコン、金属またはセラミックによるものであってよい。また、前記少なくとも1つの第2の材料は、取り付けが困難な2つの材料の接合を促進するための中間材料を任意で含んでもよい。そのため、選択された接合技法によっては、この中間材料は、中間材料への接着結合によって2つの材料を互いに取り付けるための、または、十分強力な熱を産生するための層を形成して、2つの材料を溶解させるためのろう付けにたとえることができる。
【0021】
前記少なくとも1つの第2の材料は、シリコンベースのものである場合、単結晶シリコン、ドープされた単結晶シリコン、多結晶シリコン、ドープされた多結晶シリコン、多孔質シリコン、酸化ケイ素、石英、シリカ、窒化ケイ素、または、炭化ケイ素を含むことができる。
【0022】
前記少なくとも1つの第2の材料は、セラミックベースのものである場合、光構造化ガラス、ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、石英ガラス、ゼロデュア、単結晶コランダム、多結晶コランダム、アルミナ、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、単結晶ルビー、多結晶ルビー、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン、炭化チタン、窒化タングステン、炭化タングステン、窒化ホウ素、または、炭化ホウ素を含むことができる。
【0023】
前記少なくとも1つの第2の材料は、金属ベースのものである場合、15P、20APもしくは316L鋼のような鉄合金、真鍮などの銅合金、洋銀などのニッケル合金、チタンもしくはその合金、金もしくはその合金、銀もしくはその合金、白金もしくはその合金、ルテニウムもしくはその合金、ロジウムもしくはその合金、または、パラジウムもしくはその合金を含むことができる。
【0024】
また、さらにはシリコン、金属またはセラミックによる少なくとも1つの第2の材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、または、炭素の同素体の少なくとも部分コーティングを含むことができる。
【0025】
本発明による利点として、第1の部分および/または第2の部分は、時計の多種多様な外装部品を形成することができる。従って、非限定的な例として、図1を参照すると、第1の部分および/または第2の部分は、ミドルケース2およびホーン3などのケース1、文字盤4、フランジ、ベゼル5、押しボタン6、竜頭7、ケース裏蓋8、針9、駒11などのブレスレットもしくはバンド10、装飾12、インデックス13、ガラス蓋14、留め金、文字盤支持部、巻真、または、押しボタンアーバをとりわけ形成することができる。
【0026】
例として、図2は、文字盤22を形成する外装部品21を示す。文字盤22の本体は、例えば、時計目盛を形成するいくつかのインデックス23、24、例えば、ブランド名を表す装飾25、および、文字盤22を時計に固定するためのいくつかの文字盤支持部26、27を含む。
【0027】
従って、例えば、文字盤22を、その接触面28、29、30、31、32を介して、インデックス23、24および/または装飾25および/または支持部26、27と一体化させることができ、光構造化ガラスベース部分を、文字盤22および/またはインデックス23、24および/または装飾25および/または支持部26、27によって形成可能であることは理解されたい。当然ながら、傾斜面または非直線的表面などの他のタイプの接触面を設けることができる。
【0028】
上記で説明したように、第1の部分および/または第2の部分は、種々の外装部品を形成することができる。図2におけるさらなる例によって、ケース1は、ミドルケース2を形成する第1の部分、および、ホーン3を形成するいくつかの第2の部分から形成可能であり、または、ブレスレット10はいくつかの駒11を形成するいくつかの第1の部分から形成可能であり、それぞれの第1の部分を、装飾を形成するいくつかの第2の部分と一体化させることができる。
【0029】
また、第1の部分は、ガラス蓋14を形成可能であり、かつ、ベゼル5もしくは拡大鏡を形成する第2の部分と一体化可能であり、第1の部分は、押しボタン6を形成可能であり、かつ、押しボタンアーバを形成する第2の部分と一体化可能であり、第1の部分は、竜頭7を形成可能であり、かつ、巻真を形成する第2の部分と一体可能であり、第1の部分は、ケース裏蓋8を形成可能であり、かつ、時計ムーブメントを示すためのガラス蓋を形成する第2の部分と一体可能であり、第1の部分は、ブレスレット取り付け駒を形成可能であり、かつ、留め金を形成する第2の部分と一体化可能であり、または、第1の部分は、ブレスレットの駒11を形成可能であり、かつ、対応する駒を形成する第2の部分と一体化可能である。
【0030】
第1の好ましい実施形態によると、本発明は、図3に示されるような第1のエッチングされたパターン53を含む光構造化ガラスによる第1のウェーハ51を施すための第1のステップa)を含む製造方法に関する。このようなガラスは、例えば、Schott社製のFoturan(登録商標)、Hoya株式会社製のPEG3(登録商標)、または、LifeBioScience社製のApex(商標)から入手可能である。
【0031】
本発明による利点として、光構造化ガラスの光構造化によって、シリコンまたはセラミックベースの材料のエッチングよりも幅広い種類の形状が可能になる。光構造化プロセスは、第1段階では、光構造化ガラスに対応する波長で、前記波長に対して部分的に不透明のマスクを通した照明で構成される。光構造化ガラスウェーハの領域を、照明の品質、向き、および、分布に従って体系化する。
【0032】
したがって、可変の不透明性の領域を有するマスクおよび/または焦点が制御可能である光源を使用することによって、上記のインデックス23、24などの形状を作ることができることは理解されたい。照明光源は、例えば、200〜400nmで構成される波長のスペクトル分布ピークを有する紫外線ランプによるものであってよい。
【0033】
第2段階は、光構造化ガラスウェーハを熱処理することである。光構造化ガラスによって加熱温度は可変であり、約600℃までとしてよい。この熱処理によって、化学エッチングによる最終除去段階のための被照明領域の選択の幅が広がる。この化学エッチングを、例えば、周囲温度で超音波を使用した10%のフッ化水素酸浴において行うことができる。これによって、図3に示されるようなウェーハ51が得られる。
【0034】
第2のステップb)は、図4に示されるように、少なくとも第2のエッチングされたパターン57を含む少なくとも第2の材料からできた少なくとも第2のウェーハ55を施すためのものである。非限定的な方法では、ディープ反応性イオンエッチング(DRIE)、レーザエッチング、または、プラズマエッチングといったドライエッチングを示す場合がある。上記で説明したように、化学エッチングまたはさらには別の光構造化といったウェットエッチングを使用した想定も十分可能である。結論的には、樹脂のフォトリソグラフィを混合した光構造化を行った後、ドライエッチングまたはウェットエッチングを行うこともできる。
【0035】
第3のステップc)は、第1のウェーハ51を前記少なくとも第2のウェーハ55に結合または接合させて一体形基板を形成し、かつ、前記パターン53、55を重ね合せることによって、光構造化ガラスによる第1の厚さ、および、シリコン、金属またはセラミックによる前記少なくとも1つの第2の材料の少なくとも1つの第2の厚さを含む一体形外装部品を形成するためのものである。
【0036】
使用される材料に応じて、いくつかの可能な接合方法がある。非限定的な方法では、例えば、参照により本明細書に組み込まれる特許文献1で説明されるように、レーザを使用する電磁放射による表面のダイレクト溶接について示す場合がある。陽極接合、融着接合、熱圧着接合、リフロー接合、共晶接合、超音波接合、または、サーモソニック接合を使用した想定も十分可能である。
【0037】
最後に、当該方法は、一体形外装部品を基板から外すための最終ステップd)を含む。本発明による利点として、このように多種多様の材料を使用して、工業的に外装部品を形成することができる。図2に示されるように、例えば、光構造化ガラスによる第1の厚さ22と、前記少なくとも第2の材料の少なくとも第2の厚さ23、24、26、27とを含む文字盤22を得ることができる。
【0038】
第1の実施形態の代替手段によると、ステップb)は、同じ材料からまたはいくつかの異なる材料から形成されたいくつかの第2のウェーハを形成することとすることができる。従って、この第1の実施形態の代替手段では、ステップc)において、3つのウェーハが接合された一体形基板を得ることで、文字盤22の本体を形成する光構造化ガラスによる第1の厚さと、インデックス23、24および文字盤の支持部26、27を形成する同じ材料から、または、いくつかの異なる材料から形成された少なくとも2つの第2の厚さとを含む外装部品を形成することができることは理解されたい。
【0039】
第2の実施形態によると、本発明は、第1の実施形態のステップc)において説明した同じ方法を用いて、第1の光構造化ガラスベースのウェーハを少なくとも第2の材料からできた少なくとも第2のウェーハに結合または接合させて一体形基板を形成するための第1のステップe)を含む製造方法に関する。
【0040】
第2の実施形態では、引き続き、第1の実施形態のステップa)およびb)において説明した同じ方法を用いて、基板のウェーハのそれぞれにおけるパターンをエッチングし、かつ、前記パターンを重ね合せることによって、光構造化ガラスによる第1の厚さと、前記少なくとも1つの第2の材料の少なくとも1つの第2の厚さとを含む一体形外装部品を形成するためのステップf)を行う。
【0041】
最後に、当該方法は、一体形外装部品を基板から外すための最終ステップg)を含む。本発明による利点として、このように多種多様の材料を使用して、工業的に外装部品を形成することができる。図2に示されるように、例えば、光構造化ガラスによる第1の厚さ22と、前記少なくとも第2の材料の少なくとも第2の厚さ23、24、26、27とを含む文字盤22を得ることができる。
【0042】
第1の実施形態と同様の、第2の実施形態の代替手段によると、ステップe)は、同じ材料から、または、いくつかの異なる材料から形成されたいくつかの第2のウェーハを用いて基板を作成することとすることもできる。従って、この第2の実施形態の代替手段では、第1の実施形態のように、3つのウェーハが接合された基板を得ることで、光構造化ガラスによる第1の厚さと、同じ材料からまたはいくつかの異なる材料から形成された少なくとも2つの第2の厚さとを含む外装部品を形成することができることは理解されたい。
【0043】
当然ながら、実施形態に関わらず、図5に例示されるように、当該方法によって、いくつかの外装部品61を同じ基板63上で製造することが可能になる。
【0044】
本発明は、示された例に限定されず、当業者には明らかであろう種々の変形および修正をなすことができる。特に、同じパターンがそれぞれの部分に必要とされる場合、ウェーハを互いに接合することができ、そして、単一エッチングを行うことができる。
【0045】
同様に、文字盤4、22の複数のインデックス13、23、24の例におけるように、ウェーハを使用した方法が好ましいが、これはすなわち、インデックス13、23、24の全てを同じ光構造化ガラスウェーハにおいて体系化して、別のウェーハと一体化させるということである。しかしながら、インデックス13、23、24が一つずつ取り外されて、文字盤4、22といった別の完成部品と段階的に一体化させるのに支障は何もない。
【符号の説明】
【0046】
1 ケース
2 ミドルケース
3 ホーン
4 文字盤
5 ベゼル
6 押しボタン
7 竜頭
8 ケース裏蓋
9 針
10 ブレスレットまたはバンド
11 駒
12、25 装飾
13 インデックス
14 ガラス蓋
21、61 外装部品
22 文字盤、第1の厚さ
23、24 インデックス、第2の厚さ
26、27 文字盤支持部、第2の厚さ
28、29、30、31、32 接触面
51 第1のウェーハ
53 第1のエッチングされたパターン
55 第2のウェーハ
57 第2のエッチングされたパターン
63 基板
図1
図2
図3
図4
図5