(エリア別)と、前記地図データMn上の各地の地名とその位置の座標(緯度・経度)とを対応付けて記憶した地名DBと、地域毎の時代に応じた歴史の事柄をその見出し語に対応付けて記憶した歴史辞典DBとを有し、学習対象とする時代(7世紀)の前記地図データM2を表示させ任意の位置(×地点1)を指定する。すると、前記指定された地図データM2上の位置(×地点1)とその地名(高句麗)、当該地図データの時代(7世紀)に基づいて、同地名(高句麗)が含まれる歴史の事柄(歴史情報)が前記歴史辞典DBから読み出されて表示される。
前記歴史情報出力手段により出力された歴史の事柄に含まれる地名が選択された場合に、当該選択された地名に対応して前記地名記憶手段から読み出される前記地図データ上の位置を、前記地図出力手段により出力された地図データ上に出力する地名位置出力手段を備えた、
ことを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
前記関係地図出力手段は、前記辞書検索手段により出力された歴史の事柄に含まれる地名が選択された場合に、当該歴史の事柄の時代であって前記選択された地名が含まれる地図データを前記地図記憶手段により記憶された地図データの中から読み出して出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載の学習支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る学習支援装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0013】
この学習支援装置10は、入出力装置20とコンピュータであるデータ処理装置30とを備えて構成される。
【0014】
前記入出力装置20には、キー入力部21、タッチパネル付表示部22、当該キー入力部21とタッチパネル付表示部22とに対する入出力制御部23、この入出力制御部23を前記データ処理部30と接続するためのインターフェイス(IF)部20が備えられる。
【0015】
前記データ処理装置30には、制御装置(CPU)31、この制御装置31の制御動作を司る各種のプログラムやデータベースを記憶した記憶装置32、前記制御動作に伴う作業用データを記憶するRAM33、前記制御装置(CPU)31を前記入出力装置20と接続するためのインターフェイス(IF)部34が備えられる。
【0016】
図2は、前記学習支援装置10をタブレット端末20Tとサーバ装置30Sにより実施した場合の外観構成を示す斜視図である。
【0017】
この
図2における学習支援装置10の場合、前記タブレット端末20Tが前記入出力装置20として機能し、前記サーバ装置30Sが前記データ処理装置30として機能する。
【0018】
図3は、前記学習支援装置10を電子辞書装置10Dにより実施した場合の外観構成を示す正面図である。
【0019】
この
図3における電子辞書装置10Dの場合、前記入出力装置20とデータ処理装置30は何れも当該電子辞書装置10Dに一体的に内蔵され、開閉される装置本体の下段側に前記キー入力部21が設けられ、上段側に前記タッチパネル付表示部22が設けられる。この電子辞書装置10Dのキー入力部21には、各種の辞書指定キー、文字入力キー、[Jump]キー、[決定]キー、[戻る]キーの他に、歴史の事柄とその時代の地理とを関係付けて学習する歴史・地理学習の動作モードに設定するための[歴史・地理学習]キー21aが備えられる。
【0020】
前記データ処理装置30の記憶装置32には、前記制御装置31により実行される制御プログラム32a、コンテンツDB32b、地図・地名DB32cなどが、予め記憶されるか、あるいはCD−ROMやメモリカードなどの外部記録媒体から読み込まれて記憶されるか、あるいはインターネットなどの通信ネットワーク上のプログラムサーバからダウンロードされて記憶される。
【0021】
前記制御プログラム32aとしては、当該学習支援装置10の全体の動作を司るシステムプログラム、前記通信ネットワーク上の外部機器や図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムなどが記憶される。また、前記制御プログラム32aとして、検索語入力処理、検索語に対応した見出し語検索処理、検索された見出し語に対応する説明情報の読み出し表示処理など、同記憶装置32内のコンテンツDB32bに基づく検索・読み出し・表示処理全般を制御するための辞書検索プログラムが記憶される。さらに、前記制御プログラム32aとして、同記憶装置32内のコンテンツDB32bや地図・地名DB32cに基づいて、歴史の事柄とその時代の地理とを関係付けた学習を行うための学習支援プログラムが記憶される。
【0022】
そして、前記制御プログラム32aは、前記入出力装置20のキー入力部21、タッチパネル付表示部22からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは前記通信ネットワーク上の外部機器との通信信号に応じて起動される。
【0023】
前記コンテンツDB32bには、例えば、国語辞典、英和辞典、和英辞典、英英辞典、歴史辞典等の各種の辞書のDB(データベース)が記憶される。
【0024】
図4は、前記学習支援装置10のデータ処理装置30におけるコンテンツDB32bに記憶された歴史辞典DB32b1の内容を示す図である。
【0025】
この歴史辞典DB32b1には、アジア、欧州等の地域毎の時代に応じた歴史の情報が、見出し語のデータに対しその政治、文化、物産の事柄のデータを対応付けて記憶される。
【0026】
図5は、前記学習支援装置10のデータ処理装置30における地図・地名DB32cに記憶された地
図DB(エリア別)32c1の内容を示す図である。
【0027】
この地
図DB(エリア別)32c1には、各時代(XX年〜YY年)に対応する地図データが、アジア、欧州等の地域毎に分けて記憶される。
【0028】
図6は、前記学習支援装置10のデータ処理装置30における地図・地名DB32cに記憶された地名DB32c2の内容を示す図である。
【0029】
この地名DB32c2には、前記地
図DB(エリア別)32c1に記憶された各地図データ上に存在する地名とその位置のXY座標(緯度、経度)のデータが、当該地図データの地
図IDに対応付けて記憶される。
【0030】
前記データ処理装置30におけるRAM33には、表示データ記憶領域33a、指定位置データ記憶領域33bが確保される。
【0031】
前記表示データ記憶領域33aには、前記制御装置31による前記制御プログラム32aの実行に従い生成される前記入出力装置20のタッチパネル付表示部22に表示させるべき表示データが記憶される。
【0032】
前記指定位置データ記憶領域33bには、前記制御プログラム32aの学習支援プログラムに従い実行される歴史・地理学習処理において、表示された地図データ上にてユーザ操作に応じて指定された位置データが記憶される。
【0033】
このように構成された学習支援装置10は、前記データ処理装置30の制御装置(CPU)31が前記制御プログラム32a(前記辞書検索プログラム、学習支援プログラムを含む)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べる機能を実現する。
【0034】
次に、前記構成の学習支援装置10の動作について説明する。
【0035】
図7は、前記学習支援装置10のデータ処理装置30により実行される歴史・地理学習処理を示すフローチャートである。
【0036】
図8は、前記学習支援装置10の歴史・地理学習処理における辞書検索処理を示すフローチャートである。
【0037】
図9は、前記学習支援装置10の歴史・地理学習処理に従った入出力装置20での表示動作(その1)を示す図である。
【0038】
図10は、前記学習支援装置10の歴史・地理学習処理に従った入出力装置20での表示動作(その2)を示す図である。
【0039】
前記入出力装置20のユーザ操作に応じて、前記データ処理装置30によりその制御プログラム32a(学習支援プログラム)が起動されると、地図から学習する地図学習モードまたは辞書から学習する辞書学習モードの選択を促す動作モードの選択画面が前記入出力装置20に送信されそのタッチパネル付表示部22に表示される。
【0040】
(地図学習モード)
前記入出力装置20に表示された動作モードの選択画面に対するユーザ操作に応じて、当該入出力装置20から前記データ処理装置30に地図学習モードの選択信号が受信されたと判断されると(ステップS1(Yes))、学習対象としたい場所(地域)を指定するための地域指定画面が前記入出力装置20に送信されて表示される。
【0041】
前記入出力装置20に表示された地域指定画面のユーザ操作に応じて、前記データ処理装置30にて学習対象としたい地域が指定されたと判断されると(ステップS2)、前記地図・地名DB32cの地
図DB(エリア別)32c1から指定された地域の現代の地図データが読み出され、
図9(A)に示すように、前記入出力装置20に送信されて表示される(ステップS3)。
【0042】
この
図9(A)では、前記指定の地域として「東アジア地域」が指定されることで、現代の東アジア地域の地図データM1が前記入出力装置20のタッチパネル付表示部22に表示された状態を示している。
【0043】
この際、前記タッチパネル付表示部22において、前記地図データM1の下には、時代を指定するための時代指定スライダSLがそのつまみTを「現代」の位置に合わせて表示され、また前記指定された時代のどのような事柄を知りたいかを指定するための項目ボタン「政治」K1,「文化」K2,「物産」K3が表示され、また、検索された歴史や地理の情報を表示させるための情報表示エリアEが表示される。
【0044】
そして、前記時代指定スライダSLのつまみTのユーザ操作に応じて、
図9(B)に示すように、例えば、7世紀の時代が指定されたことが、前記データ処理装置30において判断されると(ステップS4(Yes))、当該指定された時代「7世紀」に対応する前記「東アジア地域」の地図データM2が前記地
図DB(エリア別)32c1から読み出され、前記入出力装置20に送信されて表示される(ステップS5)。
【0045】
前記入出力装置20のタッチパネル付表示部22に表示された「7世紀」の「東アジア地域」の地図データM2において、ユーザ操作に応じて学習したい位置が指定されたことが、前記データ処理装置30において判断されると(ステップS6(Yes))、
図10(A)に示すように、前記地図データM2上の前記指定された位置に指定位置マーク「×地点1」が表示される(ステップS7)。
【0046】
すると、前記地図データM2上の指定位置「×地点1」に対応したXY座標(緯度・経度)とその地名が前記地図・地名DB32cにおける地名DB32c2から取得され、前記情報表示エリアEに「地点1:北緯37.17892,東経128.673019,高句麗国 イモクリ」として表示される(ステップS8)。なお、この位置指定は複数の場所を指定することも可能である。
【0047】
そして、前記項目ボタン「政治」K1,「文化」K2,「物産」K3のうち、ユーザ操作に応じて、例えば、項目ボタン「政治」K1が指定されたと判断されると(ステップS9(Yes))、前記コンテンツDB32bにおける歴史辞典DB32b1から前記指定位置の地名「地点1:高句麗国 イモクリ」が含まれる該当する項目「政治」の事柄(歴史情報)「高句麗(BC37年頃−668年)は…」が検索され(ステップS10)、
図10(B)に示すように、その検索結果が前記情報表示エリアEに表示される(ステップS11)。
【0048】
なお、前記地図データM2上において、ユーザ操作に応じて複数の位置が指定された場合は、各指定位置「地点1,地点2,…」に対応した座標とその地名が取得されて表示される。そして前記何れかの項目ボタンKnが指定された場合は、前記歴史辞典DB32b1から、当該指定の項目の事柄であって前記各指定位置の地名を含んでいる共通の事柄が検索されて表示される(ステップS6〜S11)。
【0049】
前記
図10(B)で示したように、前記歴史辞典DB32b1から検索されて前記情報表示エリアEに表示された前記指定の項目「政治」の事柄(歴史情報)において、ユーザ操作に応じてそのテキスト内の地名「武蔵国高麗郡」hが選択されたと判断されると(ステップS12(Yes))、前記地名DB32c2から当該選択された地名「武蔵国高麗郡」hに対応する位置のXY座標(緯度・経度)が読み出され、前記地図データM2上の該当する位置に指定位置マーク「×地点2」が表示される(ステップS13)。
【0050】
そして、前記指定さている項目ボタン「政治」K1とは違う他の項目ボタンKnが指定されたと判断された場合は(ステップS14(Yes))、前記歴史辞典DB32b1から、当該他の項目(Kn)の事柄であって前記指定位置の地名を含んでいる事柄が検索されて表示される(ステップS10,S11)。
【0051】
(辞書学習モード)
前記データ処理装置30での制御プログラム32a(学習支援プログラム)の起動に伴い、前記入出力装置20に表示された動作モードの選択画面に対するユーザ操作に応じて、辞書学習モードが選択されたと判断されると(ステップS1(No))、
図8における辞書検索処理へ移行される(ステップSA)。
【0052】
この辞書検索処理が開始されると、前記入出力装置20のタッチパネル付表示部22に検索語の入力画面が表示され、ユーザ操作に応じて検索語が入力されると(ステップA1)、前記データ処理装置30において、前記コンテンツDB32bの歴史辞典DB32b1から前記入力された検索語に対応した見出し語が検索される(ステップA2)。
【0053】
そして、前記歴史辞典DB32b1から前記検索された見出し語に対応した説明情報(歴史情報)が読み出され、前記入出力装置20に送信されそのタッチパネル付表示部22に表示される(ステップA3)。
【0054】
こうして、前記入出力装置20のタッチパネル付表示部22に表示された前記歴史辞典DB32b1からの説明情報(歴史情報)において、当該説明情報に含まれる地名がユーザによりタッチされて指定されたと判断されると(ステップA4(Yes))、同説明情報の「西暦」「BC」「年」や数字等のテキストからその時代が特定される(ステップA5)。
【0055】
すると、前記歴史辞典DB32b1からの説明情報(歴史情報)において、前記指定された地名を含む地域であって、前記特定された時代の地図データMnが、前記地
図DB(エリア別)32c1と前記地名DB32c2とに基づき特定されて読み出され(ステップA6)、前記入出力装置20のタッチパネル付表示部22に表示される(ステップA7)。
【0056】
こうして、前記歴史辞典DB32b1から検索されたユーザ所望の見出し語の説明情報(歴史情報)に基づき特定された時代と地域の地図データMnが表示された状態で(ステップA1〜A7)、この後の処理(ステップA8〜A16)については、前記地図学習モードでの動作説明にて記述したステップS6〜S14の処理と同様になる。
【0057】
すなわち、ユーザ操作に応じて、前記地図データMn上の位置が指定されると(ステップA8(Yes))、前記
図10(A)で示したように、当該指定された位置が表示され(ステップA9)、またその位置の地名が取得されて表示される(ステップA10)。
【0058】
また、前記項目ボタンKnが指定されると(ステップA11(Yes))、前記
図10(B)で示したように、前記歴史辞典DB32b1から前記指定位置の地名が含まれる該当する項目(Kn)の事柄(歴史情報)が検索されて表示される(ステップA12,A13)。
【0059】
そして、前記表示された指定の項目(Kn)の事柄(歴史情報)において、そのテキスト内の地名hが選択されると(ステップA14(Yes))、当該選択された地名hに対応した前記地図データMn上の位置が表示される(ステップA15)。
【0060】
また、前記指定された項目ボタンKnとは違う他の項目ボタンKmが指定されると(ステップA16(Yes))、前記歴史辞典DB32b1から、当該他の項目(Kn)の事柄であって前記指定位置の地名を含んでいる事柄が検索されて表示される(ステップA12,A13)。
【0061】
したがって、前記構成の学習支援装置10による歴史・地理学習機能(地図学習モード)によれば、時代に応じた地域別の地図データを記憶した地
図DB(エリア別)32c1と、前記地図データ上の各地の地名とその位置の座標(緯度・経度)とを対応付けて記憶した地名DB32c2と、地域毎の時代に応じた歴史の事柄をその見出し語に対応付けて記憶した歴史辞典DB32b1とを有し、学習対象とする時代の前記地図データを表示させ任意の位置を指定する。すると、前記指定された地図データ上の位置とその地名、当該地図データの時代に基づいて、同地名が含まれる歴史の事柄(歴史情報)が前記歴史辞典DB32b1から読み出されて表示される。
【0062】
これにより、学習対象とする時代の地図からその地図上の各地を指定してその地であった歴史の事柄を簡便に学習することができる。
【0063】
また、前記構成の学習支援装置10による歴史・地理学習機能によれば、前記歴史辞典DB32b1から読み出されて表示された歴史の事柄(歴史情報)のテキストに含まれる地名が選択されると、前記地名DB32c2に基づき当該選択された地名に対応する前記表示されている地図データ上の位置の座標(緯度・経度)が読み出され、同地図データ上にその位置が表示される。
【0064】
これにより、前記地図上で指定した位置の地名に応じて表示させた歴史の事柄(歴史情報)に基づいて、その事柄に含まれる地名の地図上での位置を簡便に表示させることができる。
【0065】
また、前記構成の学習支援装置10による歴史・地理学習機能(辞書学習モード)によれば、前記歴史辞典DB32b1からユーザ操作に応じて検索表示された歴史の事柄(歴史情報)に含まれる地名が選択されると、当該歴史情報から特定される時代であって前記選択された地名が含まれる地図データが前記地
図DB(エリア別)32c1から読み出されて表示される。
【0066】
これにより、歴史辞典から検索した所望の歴史の事柄(歴史情報)に含まれる地名から、その歴史の事柄の時代であってその地名のある地図を簡便に表示させることができる。
【0067】
よって、歴史の事柄とその時代の地理とを関係付けて、より簡便に学習することができる。
【0068】
なお、前記各実施形態において記載した学習支援装置10による各処理の手法およびデータベース(DB)、すなわち、
図7のフローチャートに示す歴史・地理学習処理、
図8のフローチャートに示す前記歴史・地理学習処理における辞書検索処理等の各手法、およびコンテンツDB32b、地図・地名DB32c等の各DBは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、電子機器のコンピュータ(制御装置)は、この外部記録装置の媒体に記憶されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した学習支援機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0069】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク上を伝送させることができ、この通信ネットワークに接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記プログラムのデータを電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した学習支援機能を実現することもできる。
【0070】
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0071】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0072】
[1]
複数の時代に応じた地図データを記憶する地図記憶手段と、
歴史の事柄の辞書データを記憶する辞書記憶手段と、
前記地図記憶手段により記憶された地図データの中から指定された時代の地図データを読み出して出力する地図出力手段と、
この地図出力手段により出力された地図データに対して位置が指定された場合、当該指定された位置と前記指定された地図の時代に関係する歴史の事柄を前記辞書データから読み出して出力する歴史情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする学習支援装置。
【0073】
[2]
前記地図データ上の地名と位置のデータを対応付けて記憶する地名記憶手段を備え、
前記歴史情報出力手段は、前記地図出力手段により出力された地図データ上で指定された位置に基づいて、前記指定された時代であって前記指定された位置に対応して前記地名記憶手段から読み出される地名を含む歴史の事柄を前記辞書データから読み出して出力する、
ことを特徴とする[1]に記載の学習支援装置。
【0074】
[3]
前記歴史情報出力手段により出力された歴史の事柄に含まれる地名が選択された場合に、当該選択された地名に対応して前記地名記憶手段から読み出される前記地図データ上の位置を、前記地図出力手段により出力された地図データ上に出力する地名位置出力手段を備えた、
ことを特徴とする[2]に記載の学習支援装置。
【0075】
[4]
前記辞書記憶手段により記憶された辞書データから歴史の事柄を検索して出力する辞書検索手段と、
この辞書検索手段により出力された歴史の事柄に関係する地図データを前記地図記憶手段により記憶された地図データの中から読み出して出力する関係地図出力手段と、
を備えたことを特徴とする[3]に記載の学習支援装置。
【0076】
[5]
前記関係地図出力手段は、前記辞書検索手段により出力された歴史の事柄に含まれる地名が選択された場合に、当該歴史の事柄の時代であって前記選択された地名が含まれる地図データを前記地図記憶手段により記憶された地図データの中から読み出して出力する、
ことを特徴とする[4]に記載の学習支援装置。
【0077】
[6]
電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
複数の時代に応じた地図データを記憶装置に記憶する地図記憶手段と、
歴史の事柄の辞書データを記憶装置に記憶する辞書記憶手段と、
前記地図記憶手段により記憶された地図データの中から指定された時代の地図データを読み出して出力する地図出力手段と、
この地図出力手段により出力された地図データに対して位置が指定された場合、当該指定された位置と前記指定された地図の時代に関係する歴史の事柄を前記辞書データから読み出して出力する歴史情報出力手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。