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特開2015-230512ユーザインタフェース画面作成支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-230512(P2015-230512A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】ユーザインタフェース画面作成支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20151124BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20151124BHJP
【FI】
   G06F3/048 651C
   G06F3/01 310A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-115112(P2014-115112)
(22)【出願日】2014年6月3日
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
2.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(72)【発明者】
【氏名】平間 美香
(72)【発明者】
【氏名】藤原 彰彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕代
(72)【発明者】
【氏名】内田 茂生
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA11
5E555AA71
5E555AA79
5E555BA02
5E555BA33
5E555BA69
5E555BB02
5E555BC04
5E555BC18
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB67
5E555CB74
5E555CC30
5E555DB49
5E555DC13
5E555DD05
5E555EA20
5E555EA22
5E555EA23
5E555FA02
(57)【要約】
【課題】不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成を支援する技術を提供する。
【解決手段】実施形態のユーザインタフェース画面作成支援装置は、不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成を支援するデザインテンプレートを画面作成者に提示する装置であって、ゲスト情報取得部、テンプレート選択部、テンプレート提示部を有する。ゲスト情報取得部は、前記ユーザインタフェース画面を操作するゲストに関するゲスト情報を取得する。テンプレート選択部は、前記取得されるゲスト情報に基づいて、選択候補として提示すべきデザインテンプレートを、所定の記憶領域に予め記憶されている複数のテンプレート群の内から選択する。テンプレート提示部は、前記テンプレート選択部にて選択されるデザインテンプレートを前記画面作成者に提示する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成を支援するデザインテンプレートを画面作成者に提示するユーザインタフェース画面作成支援装置であって、
前記ユーザインタフェース画面を操作するゲストに関するゲスト情報を取得するゲスト情報取得部と、
前記取得されるゲスト情報に基づいて、選択候補として提示すべきデザインテンプレートを、所定の記憶領域に予め記憶されている複数のテンプレート群の内から選択するテンプレート選択部と、
前記テンプレート選択部にて選択されるデザインテンプレートを前記画面作成者に提示するテンプレート提示部と、
を備えるユーザインタフェース画面作成支援システム。
【請求項2】
ユーザの操作入力に基づいて、前記ユーザインタフェース画面を操作するターゲット層としてのゲストに関する情報を設定するゲスト情報設定部をさらに備え、
前記ゲスト情報取得部は、前記ゲスト情報設定部により設定される情報を取得する請求項1に記載のユーザインタフェース画面作成支援システム。
【請求項3】
前記ユーザインタフェース画面は、前記不特定多数のゲストが訪問する場所に設置されるサイネージ装置にて表示されるものであり、
前記サイネージ装置は、前記サイネージ装置にて画面表示させる前記ユーザインタフェース画面周辺に位置するユーザに関する周辺ゲスト情報を取得する周辺ゲスト情報取得部を備え、
前記ゲスト情報取得部は、前記周辺ゲスト情報取得部にて取得された情報を前記ゲスト情報として取得する請求項1に記載のユーザインタフェース画面作成支援システム。
【請求項4】
前記ユーザインタフェース画面は、前記不特定多数のゲストが訪問する場所に設置されるサイネージ装置にて表示されるものであり、
前記サイネージ装置は、前記サイネージ装置にて画面表示させる前記ユーザインタフェース画面周辺に位置するユーザに関する周辺ゲスト情報を取得する周辺ゲスト情報取得部を備え、
前記ユーザインタフェース画面作成支援システムは、前記画面作成者の操作入力に基づいて、前記周辺ゲスト情報取得部にて取得される周辺ゲスト情報が示すゲストに対して表示させるべき任意のテンプレートを設定する対応テンプレート設定部をさらに備える請求項1に記載のユーザインタフェース画面作成支援システム。
【請求項5】
前記ユーザインタフェース画面は、前記不特定多数のゲストが訪問する場所に設置されるサイネージ装置にて表示されるものであり、
前記サイネージ装置は、
前記サイネージ装置と通信可能に接続されるゲスト保有端末の言語設定に関する情報を取得する言語設定情報取得部と、
前記言語設定情報取得部にて取得される言語設定に関する情報が示す言語設定で、前記ユーザインタフェース画面を表示させる表示制御部と、
を備える請求項1に記載のユーザインタフェース画面作成支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書に記載の実施形態は、不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗やイベント会場などでは、サイネージ装置(電子掲示板)等を用いて、商品や開催イベント等に関しての種々の情報が表示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−186573号公報
【特許文献2】特開2013−115545号公報
【特許文献2】特開2012−18457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、単にサイネージ装置に代表的な画像を表示するだけで、サイネージ装置を閲覧する不特定多数のゲストの注意を効果的に惹きつけることができるとは限らない。
【0005】
実施形態は、不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成にあたり、ゲストの注意を惹きつけ易いユーザインタフェース画面の作成を支援する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のユーザインタフェース画面作成支援装置は、不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成を支援するデザインテンプレートを画面作成者に提示する装置であって、ゲスト情報取得部、テンプレート選択部、テンプレート提示部を有する。ゲスト情報取得部は、前記ユーザインタフェース画面を操作するゲストに関するゲスト情報を取得する。テンプレート選択部は、前記取得されるゲスト情報に基づいて、選択候補として提示すべきデザインテンプレートを、所定の記憶領域に予め記憶されている複数のテンプレート群の内から選択する。テンプレート提示部は、前記テンプレート選択部にて選択されるデザインテンプレートを前記画面作成者に提示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態のシステム構成例を示す図である。
図2】実施形態のシステムのブロック図である。
図3】実施形態のサイネージ装置の表示例を示す図である。
図4】実施形態の携帯端末装置のカーソル操作画面の表示例を示す図である。
図5】実施形態の携帯端末装置の代表画像選択後の表示例を示す図である。
図6】実施形態のサーバの動作例を示すフローチャートである。
図7】利用者が撮像した写真画像データを受信する際の動作例を示したフローチャートである。
図8】本実施の形態におけるユーザインタフェース画面の作成支援方法について説明するフローチャートである。
図9】サーバ100のHDD104に予め格納されているデザインテンプレート群の一例である。
図10】デザインテンプレートを選択する際の選択ルールを規定するテーブルの一例である。
図11】ID:2931のデザインテンプレートにおける各コンテンツエリアの設定項目の一例を示す図である。
図12】ID:2931のデザインテンプレートにおける各コンテンツエリアの設定項目の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ本実施形態の態様を説明する。
【0009】
図1は、本実施形態のシステム構成例を示す図である。情報提供システム1は、例えば、サーバ100、サイネージ装置200、アクセスポイント301、ルータ302、クライアント端末800等を有する。サーバ100とサイネージ装置200とは、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルやDVI(Digital Visual Interface)ケーブルなどの映像入出力ケーブルで接続されている。またサーバ100とアクセスポイント301やルータ302とは、例えばLAN(Local Area Network)ケーブルで接続されている。尚、LANケーブルを用いてサーバ100とサイネージ装置200とを接続する構成でもよい。
【0010】
サーバ100は、サイネージ装置200の表示制御や、アクセスポイント301を介して来店者、イベント参加者、通行人が所持している携帯端末装置401〜403へ情報を提供するコンピュータである。またサーバ100は、アクセスポイント301を介して携帯端末装置401〜403から送信される画像データを取得し、サイネージ装置200に当該画像データを表示させる。またサーバ100は、ルータ302を介してSNS(Social Networking Service)のサイトへ当該画像データをアップロードする。尚、サーバ100と携帯端末装置401〜403との通信は、アクセスポイント301を介さずに広域回線網を用いてもよい。サーバ100は、管理者や後述の操作装置108への操作入力を受け付け、サイネージ装置200にて表示させるユーザインタフェース画面の作成・編集を行うことができる。
【0011】
サイネージ装置200は、例えば商業施設に設置することができ、来店者やイベント参加者のみならず、通行人などにも視認可能な位置に配置された電子掲示板である。サイネージ装置200は、サーバ100から出力される映像信号に従い、画像を表示する。具体的な表示例は後述する。サイネージ装置200は、サーバ100から出力される音声信号に従い、音声を発してもよい。
【0012】
アクセスポイント301は、サーバ100と携帯端末装置401〜403とが無線通信を行うための通信基盤装置であり、本実施形態では、IEEE802.11の規格に準拠した通信を行い、暗号化通信を行う。ルータ302は、情報提供システム1の外部装置との通信を中継する装置である。サーバ100は、ルータ302を介してSNSサイトに画像をアップロード可能となっている。
【0013】
尚、携帯端末装置401〜403は、例えば、来店者やイベント参加者、通行人(以下、利用者と称する)が所持するスマートフォン等の通信端末装置とするが、必ずしもこれに限られるものではなく、ノート型のコンピュータやタブレット型コンピュータなどでもよい。携帯端末装置401〜403は、少なくとも無線通信を行うことが可能であり、Webブラウザ、撮像用のカメラアプリケーションが導入されているものとする。携帯端末装置401〜403は、Webブラウザを用いて操作画面をタッチパネルディスプレイに表示し、タッチパネルディスプレイを介してユーザからの操作情報を取得してサーバ100に送信する。また携帯端末装置401〜403は、アクセスポイント301を介して、撮像した画像をサーバ100に送信する。
【0014】
クライアント端末800は、例えばインターネット、LAN、WAN等を介してサーバ100と通信可能なパーソナルコンピュータ等の通信端末である。ユーザは、クライアント端末800の操作装置808を用いて操作入力を行い、サーバ100からサイネージ装置200に提供させるユーザインタフェース画面の作成・編集を行うことができる。
【0015】
サーバ100の構成について図2を用いて説明する。サーバ100は、プロセッサ101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、ネットワークI/F(Interface)105、出力装置106、モニタ107、操作装置108を有する。プロセッサ101はCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。プロセッサ101は、ROM103に記憶されたプログラムやHDDに記憶されたプログラム115をRAM102に展開し、演算を実行することで、各ハードウェアと協働しながら様々な機能を提供する。RAM102は主記憶装置であり、ROM103はシステムプログラムなどを不揮発性に記憶した装置である。HDD104はプログラムやデータなどを不揮発性に記憶する補助記憶装置である。ネットワークI/F105は、LANボードであり、アクセスポイント301、ルータ302との間で通信を行う。出力装置106は、HDMI端子やDVI端子、映像出力を制御するコントローラを含んだ装置であり、サイネージ装置200とケーブルを介して接続される。モニタ107、操作装置108(例えばキーボード)は、サーバ100の管理者などがメンテナンスを行う場合の操作表示部である。
【0016】
HDD104は、展示画像データ111、レイアウトデータ112、詳細DB113、プログラム115が事前に記憶されている。
【0017】
プログラム115は、Webサーバ機能を提供し、またクライアント(本例では携帯端末装置401〜403)からの指示を受けて実行するプログラム群を含む。
【0018】
展示画像データ111は、サイネージ装置200に表示される、商品や開催イベントの代表画像をまとめたデータ群である。レイアウトデータ112は、サイネージ装置200に文字や画像等を表示するときの配置位置、向き、大きさ等を定義したデータ群であり、例えばマークアップ言語やスタイルシート、サーバ100や携帯端末装置200で実行するためのスクリプトを含んでいる。詳細DB113は、展示画像データ111のそれぞれの代表画像に対応づけられた詳細データを記憶したデータベースである。例えば衣服を販売する店舗の場合、詳細DB113には、代表画像のファイル名、代表画像に示された衣服の品名や価格、色ごとの在庫有無、コーディネイト例(店舗お勧めの衣服の組み合わせ例)、備考欄などの各種情報を1つのレコードとして記憶する。尚、備考欄には、値下げ対象商品であるかの情報などのテキスト情報が記憶される。これらレコード内の各種情報は、利用者の携帯端末装置401〜403に送信される詳細情報である。
【0019】
図2を参照しつつ、クライアント端末800の構成について説明する。クライアント端末800は、例えば、プロセッサ801、RAM(Random Access Memory)802、ROM(Read Only Memory)803、ネットワークI/F(Interface)805、モニタ807、操作装置808等を有する。プロセッサ801はCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。プロセッサ801は、ROM803に記憶されたプログラムや不図示のHDD等の記憶装置に記憶されたプログラムをRAM802に展開し、演算を実行することで、各ハードウェアと協働しながら様々な機能を提供する。RAM802は主記憶装置であり、ROM803はシステムプログラムなどを不揮発性に記憶した装置である。不図示のHDDは通信端末に通常備わる記憶装置であり、プログラムやデータなどを不揮発性に記憶する補助記憶装置である。ネットワークI/F805は、インターネット等の通信回線を介して例えばルータ302等との間で通信を行う。モニタ807、操作装置808(例えばキーボード)は、クライアント端末800のユーザ等が、サーバ100にて提供するユーザインタフェース画面の作成や編集等のメンテナンスを行う場合の操作表示部である。
【0020】
次に、サイネージ装置200におけるユーザインタフェース画面の表示例を図3に示す。尚、以降の説明では、衣服を販売している店舗を一例に説明する。サイネージ装置200は、ディスプレイの上段に代表画像201〜206を表示する。代表画像201〜206は、商品衣服を着用した人のスナップ写真画像などであり、縦横方向に整列して一覧表示される。代表画像201〜206はHDD104に記憶された展示画像データ111内のデータであり、サーバ100は、展示画像データ111の中から事前に指定される代表画像を取得し、レイアウトデータ112に従い代表画像201〜206をサイネージ装置200に表示する。またサイネージ装置200は、利用者が送信した写真画像210をディスプレイの下段にランダムに配置して表示する。このように、代表画像201〜206と写真画像210とは同時に表示される。
【0021】
図3に示すカーソル211〜213は、利用者の操作に従い移動するポインタである。ここで、カーソル211〜213の操作について説明する。またここでは、携帯端末装置401を用いて操作するものとする。サイネージ装置200の表示内容を視認した利用者は、携帯端末装置401を用いて、QRコード220を撮像することでサーバ100のURLを入手し、Webブラウザを用いてアクセスする。サーバ100は、携帯端末装置401からのアクセスをトリガとしてレイアウトデータ112内のデータ(スクリプトを含む)を携帯端末装置401に送信する。携帯端末装置401は、送信されたスクリプトをWebブラウザ内で実行することで、図4に示す操作画面を表示する。利用者は、タッチパネルディスプレイ413を用いて、表示された十字キー411を操作する。この操作情報はサーバ100に逐次送信され、サーバ100はこの操作情報に従いカーソル211を移動させる。
【0022】
サーバ100は、複数端末からの同時操作を許容する。すなわち、上述の操作を、携帯端末装置402、403でも同時に行うことができる。複数人が操作する場合、各利用者がいずれのカーソルを操作しているのかが分からなくなるため、本実施形態では、図3に示す各カーソルの色と、図4に示す十字キー411と同じ色にする。本例では、携帯端末装置401はカーソル211を操作し、他の携帯端末装置402、403は、カーソル212、213をそれぞれ操作している。本例では十字キー411の表示色とカーソルの色とを同じものとしたが、態様はこれに限定されず、利用者が理解できる程度に、カーソルと同じ色を携帯端末装置に表示させればよい。
【0023】
引き続き、携帯端末装置401での操作や画面表示例について説明する。利用者が興味のある代表画像にカーソルを合わせ、図4の操作画面上を下方向にフリックすると、この操作情報を受け付けたサーバ100は、当該選択された代表画像に対応づけられた詳細データを、詳細DB113から取得する。サーバ100は、取得した詳細データおよび代表画像を携帯端末装置401に送信し、またレイアウトデータ112から所定のデータを取得して送信する。
【0024】
携帯端末装置401は、送信されるレイアウトデータに従い、図5に示すように代表画像(ここでは図3の代表画像203が選択されたものとする)、詳細データ414を表示する。例えば代表画像203には、ジャケット、スカート、マフラーなどを着用した人の画像であるとすると、詳細データ414は、当該ジャケット、スカート、マフラー等の品名や在庫の有無、価格など、詳細DB113に登録されている各値となる。また同じレコード内のコーディネイト例も表示され、備考欄は、お得情報として表示される。
【0025】
利用者は、代表画像302やコーディネイト例などを参考にして試着した後は、図5に示すボタン415を押下する。これにより撮像用のカメラアプリケーションが起動し、試着状態などを撮像することができる。この撮像データはサーバ100に送信され、サイネージ装置200のディスプレイ下段に、写真画像210として表示される。また一方で、サーバ100は、携帯端末装置401より送信される撮像データをSNSにアップロードする。本実施形態では、事前に情報提供システム1用のアカウントをSNSに登録しておき、この登録アカウントで撮像データをアップロードする。サーバ100は、アップロードしたリンク先URLを携帯端末装置401に送信する。これにより、利用者は、SNSアプリケーションの機能を用いて、各種情報(試着衣服や店舗名など)を知人や第三者に知らせることができる。
【0026】
次に、サーバ100の動作例を図6図7を参照しつつ説明する。これら各動作は、プロセッサ101がHDD104に事前に記憶されているプログラム115をRAM102に展開し、演算実行することで実現される。
【0027】
図6は、利用者が詳細情報を取得するまでの動作例を示したフローチャートである。プロセッサ101は、ネットワークI/F105を介して携帯端末装置からのアクセスを受け付ける(ACT001)。本例では、携帯端末装置401からアクセスされるものとする。またプロセッサ101は、この際に利用者を識別する情報も取得する。この利用者識別情報は、例えばCookieなどの技術を用いて携帯端末装置401に記憶されている。尚、新規アクセスの場合、当該携帯端末装置401には新たな利用者識別情報が携帯端末装置401に記憶される。
【0028】
プロセッサ101は、送信される利用者識別情報に基づき、利用者を特定、識別する(ACT002)。この利用者の特定は、例えばカーソルの色などに反映され、プロセッサ101は、前回利用時と同じカーソル色が空いている場合はその色を使うように割り当てる。尚、上記例のようにCookieを用いて利用者識別を行ってもよいし、HTTPベースのユーザ認証を行ってもよい。また、端末の固有IDなどを取得することで、登録情報や過去のアクセス情報と照会することもできる。
【0029】
プロセッサ101は、サイネージ装置200に当該利用者用のカーソルを表示するように制御する(ACT003)。またプロセッサ101は、ネットワークI/F105が受信する、携帯端末装置401の操作情報に従い、カーソルを移動させる(ACT004)。プロセッサ101は、取得操作(下方向へのフリック操作)の情報を受け付けるまで、ACT004を繰り返し実行する(ACT005、Noのループ)。取得操作を受け付けると(ACT005、Yes)、プロセッサ101は、選択される代表画像に対応した詳細情報を詳細DB113より取得し、また選択される代表画像を展示画像データ111から取得し(ACT006)、これら各データを携帯端末装置401に送信する(ACT007)。尚、プロセッサ101は、代表画像のファイル名に基づき詳細DB113内のレコードを特定し、詳細情報を取得する。
【0030】
図7は、利用者が撮像した写真画像データを受信する際の動作例を示したフローチャートである。プロセッサ101は、携帯端末装置401からアクセスを受け付け(ACT101)、これと同時に送信される利用者識別情報に基づき利用者を識別する(ACT102)。ネットワークI/F105が撮像画像を受信することで、プロセッサ101は、この撮像画像を一時的にRAM102に記憶する(ACT103)。
【0031】
プロセッサ101は、撮像画像に対し、写真のフレーム枠などを設けるなどの装飾加工を施す(ACT104)。プロセッサ101は、撮像画像のサイズが大きいなどは規定サイズになるように変更し、また画像を回転させる(ACT105)。画像の回転は、上下が反転しない程度に回転させる。プロセッサ101は、ACT104、105の処理を行った後の画像をサイネージ装置200に表示させる(図3の写真画像210を参照)。写真画像の配置位置は、図3に示すようにランダムとなるように配置され、写真画像が既に表示されている場合は、その上に重ねて配置することも許容される。
【0032】
プロセッサ101は、ネットワークI/F105を動作させて撮像画像をSNSサイトにアップロードする(ACT107)。このときにアップロードされる画像は、ACT103で受信された撮像画像そのままでもよいし、各種加工後の画像でもよい。
【0033】
以上のようにして、利用者は複数人で視認可能なサイネージ装置から、所望する代表画像を選択し、且つ、代表画像に応じた詳細情報を容易に提供することができる。また利用者が撮像した画像をサイネージ装置に表示することで、一方通行の情報提示ではなく、利用者参加型の情報提供システムを提供することができる。
【0034】
続いて、本実施の形態による情報提供システム1において上述のようにサイネージ装置200にて画面表示されるユーザインタフェース画面の作成・編集方法(ユーザインタフェース画面作成支援方法)について説明する。
【0035】
本実施の形態では、不特定多数のゲストにより操作されるユーザインタフェース画面の作成者が、サーバ100の操作装置108もしくはクライアント端末800の操作装置808を操作することにより、サイネージ装置200にて画面表示させるユーザインタフェース画面の作成・編集を実行可能となっている。
【0036】
図8は、本実施の形態におけるユーザインタフェース画面の作成支援方法について説明するフローチャートである。ここでは、一例として、クライアント端末800の操作装置808を操作するユーザ(例えば、店舗の画面の管理者等)が、ネットワーク経由でサーバ100にログインし、サーバ100によりサイネージ装置200に提供されるユーザインタフェース画面を編集する場合を例に挙げる。もちろん、これに限られるものではなく、ユーザがサーバ100の操作装置108を直接操作して、サーバ100によりサイネージ装置200に提供されるユーザインタフェース画面を編集する場合も同様のプロセスで処理が行われる。したがって、以下に示すACT902〜ACT904の処理機能を実態的に備えるシステムが、ユーザインタフェース画面作成支援システムに相当する。もちろん、これらACT902〜ACT904の機能は単一の装置に備わっている必要はなく、システム全体として結果としてこれらACT902〜ACT904の機能が実現されていればよい。
【0037】
まず、プロセッサ801は、操作装置808へのユーザの操作入力に基づいて、当該ユーザによるログイン操作の認証を行う(ACT901)。
【0038】
続いて、プロセッサ801(ゲスト情報取得部)は、ユーザインタフェース画面を操作するゲストに関するゲスト情報を取得する(ACT902)。
【0039】
なお、ここでの「ゲスト情報」としては、例えば、

(1)サイネージ装置200を操作するゲストを、サイネージ装置200等に備わるカメラ等によって撮像した画像を顔認識技術やパターン認識技術によって解析することにより推定される、性別、年齢層、身長、体型、服装等の外見的情報、
(2)各ゲストのサイネージ装置200への操作履歴等から推定される嗜好、趣味といった嗜好性に関する情報、
(3)各ゲストの識別情報に予め対応づけて登録されている性別、年齢、身体的特徴、嗜好性等に関する情報、
(4)ユーザインタフェース画面の管理者によって予め登録されている、ターゲット層としてのゲストの性別、年齢層、身長、体型、服装等の属性情報

などを挙げることができる。
【0040】
プロセッサ801は、例えば、上述の(1)のゲスト情報を取得する場合、サイネージ装置200にて撮像された画像やサイネージ装置200にて録音された音声等のデータをネットワーク経由で受信し、これらデータを解析することによってサイネージ装置200の周辺にいるゲストの属性を推定する。具体的には、サイネージ装置200に、サイネージ装置200にて画面表示させるユーザインタフェース画面周辺に位置するユーザに関する「周辺ゲスト情報」を取得するためのカメラやマイク(周辺ゲスト情報取得部)を備え、プロセッサ801(ゲスト情報取得部)によって、上記カメラ等にて取得された情報をゲスト情報として取得する。
【0041】
例えば、サイネージ装置のユーザインタフェース画面周辺に位置して当該ユーザインタフェース画面を見ているゲストの顔、体型、髪型、服装等をカメラで撮像し、公知の画像認識技術よって顔認識等行うことにより、画面周辺に位置するゲストの性別、大まかな年齢等を周辺ゲスト情報として推定することができる。
【0042】
また、サイネージ装置のユーザインタフェース画面周辺で喋っているゲストの声をマイクで録音し、公知の音声認識技術等によって分析することにより、画面周辺に位置するゲストの性別、大まかな年齢等を周辺ゲスト情報として推定することができる。
【0043】
また、プロセッサ801は、例えば、上述の(2)のゲスト情報を取得する場合、ゲストによるサイネージ装置200への過去の操作履歴を、その操作を行ったゲストの属性情報と紐付て取得することができる。
【0044】
また、プロセッサ801は、例えば、上述の(3)のゲスト情報を取得する場合、例えばポイントカード等の会員制サービスへの入会時に顧客情報としてサーバ100等に予め登録されている顧客の属性情報を、ゲスト情報として取得することができる。必要に応じて、当該ユーザのログインIDに上記特定の会員制サービスを紐付て登録しておくことで、画面の作成編集を行うユーザ(画面作成者)が、ある特定の会員制サービスへの登録情報をゲスト情報として利用することもできる。例えば、ある画面作成者が、店舗Aのユーザインタフェース画面の作成編集を行う場合には、当該画面作成者のログインIDと店舗Aとを紐付ておくことで、当該画面作成者がユーザインタフェース画面の作成・編集を行う際の画面作成支援に、店舗Aのサービスに関連して登録されているゲスト情報を利用することが可能となる。
【0045】
また、プロセッサ801は、例えば、上述の(4)のゲスト情報を取得する場合、ユーザインタフェース画面の管理者によってサーバ100のHDD等に予め登録されている、宣伝ターゲット層としてのゲストの性別、年齢層、身長、体型、服装等の属性情報をゲスト情報として取得することができる。
【0046】
なお、ここでのプロセッサ801によるゲスト情報の取得は、ACT901にて行われる認証処理によって得られる画面作成者のログイン情報に基づいて、当該画面作成者のIDに対応づけられている上記(3)および(4)のようなゲスト情報を取得することができるが、これに限られるものではない。具体的には、例えば、画面作成者が上述の(1)および(2)のようなゲスト情報をインタフェース画面の作成支援に役立てたい場合には、サイネージ装置200における特定の時間帯におけるゲストの操作履歴等の情報をゲスト情報として取得しておき、後に利用してもよい。
【0047】
次に、プロセッサ801(テンプレート選択部)は、取得されるゲスト情報に基づいて、選択候補として提示すべきデザインテンプレートを、所定の記憶領域に予め記憶されている複数のテンプレート群の内から選択する(ACT903)。図9は、サーバ100のHDD104に予め格納されているデザインテンプレート群の一例である。図9に示すように、あらかじめ用意されている各デザインテンプレートには、IDが付されており、且つそれぞれのデザインテンプレートは、例えば、

ID:2276 乳幼児の注意を惹きやすいようにキャラクタを表示し且つフォントサイズの大きいデザインテンプレート
ID:2931 小学生の注意を惹きやすいように明るい色合いを用い、且つコンテンツを表示可能なエリア数をID:2276よりも多くしたデザインテンプレート
ID:2054 大人の注意を惹きやすいように落ち着いた色合いを用い、且つコンテンツを表示可能なエリア数をID:2931よりも多くしたデザインテンプレート
ID:2276 高齢者でも視認性が高いように、一画面で表示させるコンテンツ数を少なくし、フォントサイズを大きくしたデザインテンプレート

といったように、宣伝対象となるゲストの属性に応じて大きい宣伝効果を得られるように、様々な属性のゲストを想定した種々のデザインテンプレート群が用意されている。
【0048】
また、プロセッサ801(対応テンプレート設定部)は、画面作成者の操作装置808への操作入力に基づいて、周辺ゲスト情報取得部としてのカメラやマイク等にて取得される周辺ゲスト情報が示すゲストに対して表示させるべき任意のテンプレートを設定することもできる。
【0049】
このような構成とすることにより、事前にゲストの属性に応じて表示させたいインタフェース画面のテンプレートを選択しておき、実際にサイネージ装置周辺にゲストが位置する際にそのゲストの属性に予め対応付けてあるデザインテンプレートによるユーザインタフェース画面を表示させることにより、例えばゲストの年齢層や性別に適した手法での情報提供を行うことができる。
【0050】
プロセッサ801(テンプレート選択部)は、サーバ100のHDD104に予め登録されている図10に示すようなデータテーブルに基づいて、図9に例示したようなデザインテンプレートの中から推奨されるデザインテンプレートの抽出を行う。プロセッサ801は、例えば取得されるゲスト情報が、「女性」であり且つ「6〜10歳」であることを示すものである場合、図10のテーブルに基づいて、ID:2931のデザインテンプレートを選択する(ACT903)。
【0051】
プロセッサ801(テンプレート提示部)は、選択されたデザインテンプレートをモニタ807にて画面表示し、画面作成時のテンプレートとして画面作成者に提示する(ACT904)。もちろん、ここでは説明の便宜上、結果的に提示するテンプレートが1つである場合を例示したが、これに限られるものではなく、結果的に提示するデザインテンプレートが複数となるような判定テーブルを用いてもよい。
【0052】
上述のようにして選択されたデザインテンプレートは、キャプションとしてのテキストブックス「TITLE」をページトップに有しており、その下に複数のコンテンツエリアが配列されている。
【0053】
図11は、ID:2931のデザインテンプレートにおける各コンテンツエリアの設定項目の一例を示す図である。
【0054】
同図に示すように、各コンテンツエリアには、ユーザインタフェース画面として表示された際にダウンロード可能な画像を表示するエリアである「ダウンロードエリア」、ユーザインタフェース画面として表示された際にその領域へのデータアップロードが可能なエリアである「アップロードエリア」、データのダウンロードやアップロードを行うことはできず、所定の情報(例えば、「1階」、「2階」といったインデックス情報など)が固定的に表示される「固定情報エリア」のいずれかを択一的に表示させるように設定可能となっている。ここでは、一例として、これら3つの種別のエリアのいずれかを選択する操作は、図11および図12に示すようなプルダウンメニューによって可能となっている。
【0055】
サーバ100のプロセッサ101は、上述のようにして選択され、各種設定が行われたデザインテンプレートに関する情報を、画面作成者のログインIDや当該ログインIDに対応づけられている店舗等の組織の識別情報に紐付て、レイアウトデータとしてサーバ100のHDD104に格納させる。
【0056】
このように、不特定多数のゲストによって閲覧されるユーザインタフェース画面の作成にあたり、雛形としての複数のテンプレート群の内から、ゲストに関する情報を基にして適切に抽出されたデザインテンプレートを画面作成者に提供することにより、ターゲットとなるゲストの属性により即したユーザインタフェース画面の作成を容易に行うことができる。
【0057】
ある店舗に設置されているサイネージ装置を操作するゲストの年齢層や性別などがある程度絞れている場合、そのゲストの属性に適切なデザインテンプレートを利用することが望ましい。
【0058】
そこで、ユーザインタフェース画面の作成者や店舗運営者が、プロセッサ801(ゲスト情報設定部)によって、ターゲット層となるゲストに関する情報を任意に設定可能な構成とすることにより、ターゲットであるゲストに対するより効果的な情報提供を可能とするデザインテンプレートを画面作成者に候補テンプレートとして提示することができる。
【0059】
また、サイネージ装置200に備わるプロセッサもしくはサーバ200に備わるプロセッサ201(言語設定情報取得部)により、サイネージ装置200と通信可能に接続されるゲスト保有端末の言語設定に関する情報を取得することにより、プロセッサ(言語設定情報取得部)にて取得される言語設定に関する情報が示す言語設定で、プロセッサ(表示制御部)によってサイネージ装置200におけるユーザインタフェース画面の表示を行わせることもできる。
【0060】
このように、サイネージ装置と通信するゲスト保有端末がある場合に、サイネージ装置におけるユーザインタフェース画面の言語設定を上記ゲスト保有端末の言語設定に合わせることで、当該サイネージ装置付近にいるゲストに理解しやすい言語でのインタフェース画面の表示を可能とすることができる。
【0061】
なお、上述の実施の形態では、宣伝ターゲットとなるゲストの属性と、その属性に対応付けるデザインテンプレートとの関係は、主に画面作成者側で事前に規定する構成となっているが、これに限られるものではなく、例えば、それぞれの属性のゲストが過去にどのようなデザインのテンプレートを実際に操作したか、といった統計情報に基づいて、ある属性のゲストから操作された頻度の高いデザインテンプレートについては、その属性のゲストを宣伝のターゲットとする画面作成者には積極的に推奨するようにしてもよい。
【0062】
本実施形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0063】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0064】
1 情報提供システム、100 サーバ(情報提供装置)、200 サイネージ装置、301 アクセスポイント、302 ルータ、401、402、403 携帯端末装置、101 プロセッサ、102 RAM、103 ROM、104 HDD、105 ネットワークI/F、106 出力装置、800 クライアント端末。
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