特開2015-230577(P2015-230577A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2015-230577工程管理システムにおけるアノテーション拡張付与方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-230577(P2015-230577A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】工程管理システムにおけるアノテーション拡張付与方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20151124BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20151124BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20151124BHJP
【FI】
   G05B19/418 Z
   G06Q50/04 100
   G06F3/048 651A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-116354(P2014-116354)
(22)【出願日】2014年6月5日
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100100310
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 学
(74)【代理人】
【識別番号】100098660
【弁理士】
【氏名又は名称】戸田 裕二
(74)【代理人】
【識別番号】100091720
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 重美
(72)【発明者】
【氏名】本林 正裕
(72)【発明者】
【氏名】大石 聡
(72)【発明者】
【氏名】中野 定樹
【テーマコード(参考)】
3C100
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
3C100AA18
3C100AA29
3C100AA56
3C100BB13
3C100BB15
3C100BB17
3C100BB33
3C100CC01
3C100CC08
5E555AA22
5E555BA02
5E555BA41
5E555BA86
5E555BB02
5E555BC04
5E555BD01
5E555CA02
5E555CA18
5E555CB02
5E555CB20
5E555CB42
5E555DB41
5E555DB51
5E555DB56
5E555DC09
5E555DD06
5E555DD07
5E555FA02
5L049CC04
(57)【要約】
【課題】
ユーザがアノテーションを付与した際に、付与を判断したユーザの意図を汲み取り、意図に合致したアノテーション付与ルールを生成してデータの他の部分にもアノテーションを拡張的に付与する。
【解決手段】
DB107のデータを基に表示するガントチャートの選択領域にアノテーションを付与する際に、ルール作成部112は、複数の関連データのうちの一つを選択し、アノテーションの内容を指定し、アノテーションの適用を指示するというユーザ操作に対応して、アノテーション付与ルールを生成し、ルール適用部113は選択された関連データを探索して生成したアノテーション付与ルールが当てはまる箇所を抽出し、抽出された箇所に対応する位置に指定されたアノテーションを追加表示する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次々に予定されて実行される複数段階の工程を時間軸に展開して示すガントチャートを表示し、かつ該ガントチャート上の選択領域へのユーザのアノテーションの記入を受付けて該アノテーションを前記ガントチャートに重畳表示する工程管理システムにおけるアノテーションの拡張付与方法であって、
該ガントチャートの前記選択領域に対応する複数種類の関連データのうちのいずれかを選択するユーザ操作を受けて、選択された関連データを表示し、
アノテーションの内容を指定し該アノテーションを適用するユーザ操作を受け付け、
前記選択された関連データの種類と、該選択された関連データの前記の選択領域に対応する部分の特徴とから、指定されたアノテーションを前記選択箇所以外の箇所へも拡張的に付与するアノテーション付与ルールを生成して登録し、
前記関連データを探索して前記登録されたアノテーション付与ルールが当てはまる箇所を抽出し、前記抽出された箇所に対応する前記ガントチャート上の位置に前記アノテーションを追加表示することを特徴とするアノテーションの拡張付与方法。
【請求項2】
前記アノテーション付与ルールの生成は、前記選択された関連データに関連した波形の
最大値が第1指定値を超えること、もしくは前記波形の指定期間での累積値が第2の指定値を超えること、もしくは前記波形が閾値を超える期間が第3の指定値を超えることに対応して行われ、生成される前記アノテーション付与ルールは、前記選択された関連データに関連した前記波形において、最大値が前記第1指定値を超える、指定期間での累積値が第2の指定値を超える、前記波形が閾値を超える期間が第3の指定値を超えるとの3条件のOR論理により領域を抽出し、該抽出した領域に対応する位置に前記アノテーションを追加表示するというものであるとこを特徴とする請求項1記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項3】
前記第1指定値、第2指定値、及び第3指定値は、それぞれ前記工程管理システムのシステム設定の際に設定されることを特徴とする請求項1記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項4】
前記第1指定値、第2指定値、及び第3指定値は、それぞれ前記アノテーションの内容を指定し該アノテーションを適用するユーザ操作の際に設定されることを特徴とする請求項4記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項5】
前記アノテーション付与ルールの生成は、前記選択された関連データの前記選択領域に対応する部分の、「ある列の数値<他の列の数値」である行が所定行数以上あること、また日付の列の数値の最大値と最小値の差が所定値以上であることに対応して行われ、生成される前記アノテーション付与ルールは、前記選択された関連データを、「前記ある列の数値<前記他の列の数値」である行が前記所定行数以上あるとの第1条件と、日付の列の最大値と最小値の差が前記所定値以上であるとの第2条件とのOR論理により領域を抽出し、該抽出した領域に対応する位置に前記アノテーションを追加表示するというものであるとこを特徴とする請求項1記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項6】
前記所定行数の数値と、前記所定値の数値は、それぞれ前記工程管理システムのシステム設定の際に設定されることを特徴とする請求項5記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項7】
前記所定行数の数値、および前記所定値の数値は、それぞれ前記アノテーションの内容を指定し該アノテーションを適用するユーザ操作の際に設定されることを特徴とする請求項5記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項8】
前記アノテーション付与ルールの生成は、前記選択された関連データの前記選択領域に対応する部分の特定の列に所定行数以上の行にわたり共通の文字列が存在することに対応して行われ、生成される前記アノテーション付与ルールは、前記選択された関連データの前記特定の列に前記所定行数以上の行にわたり共通の文字列が存在することを条件により領域を抽出し、該抽出した領域に対応する位置に前記アノテーションを追加表示するというものであるとこを特徴とする請求項1記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項9】
前記所定行数の値は、前記工程管理システムのシステム設定の際に設定されることを特徴とする請求項4記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項10】
前記所定行数の値は、前記アノテーションの内容を指定し該アノテーションを適用するユーザ操作の際に設定されることを特徴とする請求項5記載のアノテーション拡張付与方法。
【請求項11】
DBに蓄積された各種データのうちユーザに選択されたデータついて、データ処理スクリプトに従ったデータ処理を行い、もって次々に予定されて実行される複数段階の工程を時間軸に展開して示すガントチャートを表示するための表示データを作成するデータ処理実行部を備えた工程管理システムであって、 前記ガントチャート上の選択領域にユーザの指定したアノテーションを重畳表示するか否かを判定するために複数の関連データのひとつを選択する入力操作、選択された関連データを確認してアノテーションを適用することを指示する入力操作、及び適用するアノテーションの内容を指定する入力操作を受け付ける入力手段と、
前記選択された関連データの種類と、該選択された関連データの前記の選択領域における特徴とから、指定されたアノテーションを前記選択箇所以外の箇所へも拡張的に付与するアノテーション付与ルールを生成して登録するルール作成部と、
前記関連データを探索して前記登録されたアノテーション付与ルールが当てはまる箇所を抽出し、前記抽出された箇所に対応する前記ガントチャート上の位置に前記アノテーションを追加表示するルール適用部とを備えることを特徴とする工程管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば生産現場における工程の管理など、管理対象、管理項目が膨大である進捗管理の支援技術に関し、とくに工程管理システムにおけるアノテーション付与に関わる。
【背景技術】
【0002】
生産現場のデータを用いて工程遅延等を調査する場合、生産単位(製造番号など)ごとに分析するが製造番号は数百から数千あるため、全てを見るには大きな手間がかかる。また、問題ない工程を見るのは時間の無駄であるため、遅延しているものだけピックアップしたいというニーズがある。現状では、分析担当者が遅延している生産単位を手作業で取り出し、テキストエディタなどで気づき情報としてアノテーションをつけ、朝令などで周知している。そこで、1〜数個の生産単位にアノテーションを付与するだけで、他の生産単位にも同様の条件でアノテーションを付与するという方式が求められている。
【0003】
このようなデータ分析支援に関連する背景技術として、アノテーションの共有化や類似波形検索がある。アノテーションの共有化とは、アノテーションを付与した位置とメッセージを保存し、再現するものである。類似波形検索とは、波形とアノテーションを紐づけて保存、類似波形を見つけてアノテーションを付与する技術である。また、関連する背景技術として特許文献1〜5がある。特許文献1には、スケジューリングのためのルールを予め定められた項目を選択し空欄を埋める形でスケジュールを作成する技術が開示されている。特許文献2には、工程に紐づくタスクを定義することで、抜け漏れのない計画を作成する技術が開示されている。特許文献3には、工程の流れを示すチャートを出力する生産・物流シミュレータに関する技術が開示されている。特許文献4には、推論結果に対する修正を新たなルールとして登録する技術が開示されている。特許文献5には、工程のスケジューリングを最適化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06-176034号公報
【特許文献2】特開2005-275989号公報
【特許文献3】特開2012-185779号公報
【特許文献4】特開平08-328865号公報
【特許文献5】特開平08-016401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の背景技術に見るように、ユーザの気付きを効率的に汲み取る方法がない、気づき情報としてアノテーションをつけても二次利用しづらい、データの他の部分、例えば他の期間のデータには反映されないという課題がある。例えば、アノテーション共有化では、単にユーザが付与したアノテーションの位置とメッセージを保存しても、同様な進捗状況を示すデータであって時期が異なるデータへ同じアノテーションを適用することは難しいという問題がある。また、類似波形検索では縦軸横軸のスケールが同じ波形にしか適用できない、類似しない波形には適用できないという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記の課題を解決し、ユーザが付与したアノテーションを二次利用することである。具体的にはユーザがアノテーションを付与した際に、付与が必要と判断したユーザの意図を汲み取り、これに合致したアノテーション付与ルールを生成して、データの他の部分にアノテーションを自動的に付与する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は上記課題を解決する手段及び手法を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば以下に示す通りである。利用者が入力データ、可視化方法を指定すると、本発明の工程管理システムは、入力データに対して指定された可視化方法の実現に必要な処理をデータ処理スクリプトに従い実行する。結果として得られる可視化コンテンツは、代表的には次々に予定されて実行される複数段階の工程を時間軸に展開して示すガントチャートである。そのガントチャートの選択領域にユーザの指定するアノテーションを重畳表示するか否かの判断のために複数の関連データの一つを選択し、アノテーションを適用する入力操作を行うと、選択された関連データの種類と、選択された関連データの前記の選択領域における特徴とから、指定されたアノテーションを前記選択箇所以外の箇所へも拡張的に付与するアノテーション付与ルールを生成して登録する。そして、前記関連データを探索して前記アノテーション付与ルールが当てはまる箇所を抽出し、抽出された箇所に対応する位置に先の入力操作で指定されたアノテーションを追加表示する。すなわち、本発明のアノテーション拡張付与方法では、ユーザがアノテーションの付与が必要と判断した判断意図を汲み取り、選択した関連データの類似性に基づいてアノテーションを拡張的に自動付与する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の代表的な一形態によれば、ユーザの気付きをデータの他の期間にも反映でき、気付き該当部分を自動的に抽出することで、気付き漏れを防ぐことができる。ひいては、ユーザの組織内で他の人の気付き情報を組有効に共有化できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施例の工程管理システムのブロック図である。
図2】本実施例の工程管理システムのフローチャートである。
図3】本発明の実施例1の選択データ及びその関連データの一例である。
図4】本発明の実施例1のデータ処理スクリプトの一例である。
図5】本発明の実施例1の可視化コンテンツの一例である。
図6】本発明の図2のS2を詳細化したフローチャートの一例である。
図7】本発明の図6のS401の実施例1の図示例である。
図8】本発明の実施例1の関連データ確認ダイアログの一例である。
図9】本発明の実施例1のデータ処理スクリプトDBのデータ構造及びデータ処理スクリプト例である。
図10】本発明の実施例1のアノテーション付与操作結果の図示例である。
図11】本発明の実施例1のアノテーションデータの一例である。
図12】本発明の実施例1の図6のS406を詳細化した手順の一例である。
図13】本発明の実施例1のアノテーション付与ルール作成アルゴリズム1の一例である。
図14】本発明の実施例1のアノテーション付与ルールの一例である。
図15】本発明の図6のS401の実施例2の図示例である。
図16】本発明の実施例2の関連データ確認ダイアログ(作業者情報選択時の例)である。
図17】本発明の実施例2の関連データ確認ダイアログ(作業実績情報選択時の例)である。
図18】本発明の実施例2のデータ処理スクリプトDBのデータ構造及びデータ処理スクリプト例である。
図19】本発明の実施例2のアノテーション付与操作結果の図示例である。
図20】本発明の実施例2のアノテーション付与ルール作成アルゴリズム2の一例である。
図21】本発明の実施例2のアノテーション付与ルールの一例である。
図22】本発明の実施例3の選択データの一例である。
図23】本発明の実施例3の選択データの関連データの一例である。
図24】本発明の実施例3の可視化コンテンツの一例である。
図25】本発明の実施例3の図2のS2を詳細化したフローチャートの一例である。
図26】本発明の実施例3の図25のS601の図示例である。
図27】本発明の実施例3の関連データ確認ダイアログの一例である。
図28】本発明の実施例3のアノテーション付与操作結果の図示例である。
図29】本発明の実施例3の図25のS607を詳細化した手順の一例である。
図30】本発明の実施例3のアノテーション付与ルール作成アルゴリズム3の一例である。
図31】本発明の実施例3のアノテーション付与ルールの一例である。
図32】本発明の実施例4の選択データの一例である。
図33】本発明の実施例4の可視化コンテンツの一例である。
図34】本発明の実施例4の図2のS2を詳細化したフローチャートの一例である。
図35】本発明の実施例4の図34のS4601の実施例1の図示例である。
図36】本発明の実施例4のデータ確認ダイアログの一例である。
図37】本発明の実施例4のアノテーション付与操作結果の図示例である。
図38】本発明の実施例4の図35のS4604を詳細化した手順の一例である。
図39】本発明の実施例4のアノテーション付与ルール作成アルゴリズム4の一例である。
図40】本発明の実施例4のアノテーション付与ルールの一例である。
図41】本発明の実施例5のアノテーション付与ルールを適用する手順の一例である。
図42】本発明の実施例5のアノテーション付与ルールを適用した結果の図示例及び適用したアノテーション付与ルールの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は、本実施例の工程管理システムのブロック図である。
【0012】
図1に記載の計算機システムは、サーバ101、計算機102、ディスプレイ103、入力装置104、ネットワーク105、106及びDB107を備える。サーバ101と計算機102はネットワーク105を介して、サーバ101とDB107はネットワーク106を介して互いに接続される。サーバ101、計算機102は、利用者100が分析作業を行う際に利用され、分析作業に関わる機能を提供することにより利用者100の分析作業を支援する。
【0013】
また、サーバ101及び計算機102として、一般的なPCを適用可能である。サーバ101及び計算機102は、プロセッサ、メモリ及びインターフェースを備える。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを処理することによって、各種処理を実行する。メモリは、処理を実行するためのプログラム及びデータを記憶する。インターフェースは、キーボード、マウスなどの入力装置104に接続するもの、ディスプレイ103に接続するもの、ネットワーク105を介して、サーバ101、計算機102を相互に接続するものやネットワーク106を介してサーバ101とDB107などに接続するもの、などを備える。
【0014】
DB107は、例えば、作業に関わる情報、設備に関わる情報、企業に関わる情報、各種統計データ、センサ等の時系列データ、Webアクセスログなどの各種データを保持するデータベースである。DB107は、サーバ101に含まれるように構成してもよいし、外部のストレージ装置に格納され、ネットワーク106を介してサーバ101に接続されるように構成してもよい。
【0015】
サーバ101は、データ処理実行部111、ルール作成部112、ルール適用部113、データ処理スクリプトDB120、ルールDB121、アノテーションDB122を備える。データ処理実行部111、ルール作成部112、ルール適用部113は例えば、プログラムであってメモリに記憶され、プロセッサによって実行される。データ処理実行部111は、利用者100の指示によりDB107から必要なデータを抽出し、データ処理スクリプトDB120から必要なスクリプトを抽出し、データにデータ処理を施すことにより、ディスプレイ103に表示する可視化コンテンツを作成する。
【0016】
ルール作成部112は、利用者100の操作により付与されたアノテーションに対し、アノテーション付与ルールを作成する。ルール適用部113は、ルールDB121に登録されているアノテーション付与ルールに合致するパラメータの組を探索し、ルールに従って利用者が付与したのと同じアノテーションを、探索された箇所に対応する位置に表示させる機能を持つ。データ処理スクリプトDB120は、データ処理を実現するための一連の手続きを保存するDBである。ルールDB121は、ルール作成部によって作成されたアノテーション付与ルールを登録するDBである。アノテーションDB122は利用者100の操作によって付与されたアノテーションデータを登録するDBである。
【0017】
次に、本発明の第一の実施の形態の処理について説明する。
【0018】
図2は、本発明の第一の実施の形態の手順の一例を示すフローチャートである。
【0019】
まず、ユーザがデータ、データ処理スクリプトを選択する。選択したデータD0、データ処理スクリプトをデータ処理実行部111に送付し、実行する。実行結果の可視化コンテンツをディスプレイ103に表示する(S1)。次にユーザが入力装置104を用いて入力したアノテーションに対し、ルール作成部112がアノテーション付与ルールを作成する(S2)。アノテーション付与ルールをルールDB121に登録する(S3)。
【0020】
図3の(a)に図2のS1で選択される選択データD0の一例をしめす。ここでD0は「作業データ」である。これは製造番号、工程に対する作業の開始日、終了日を表すデータである。製造番号、工程、作業開始日、作業完了日の列を持つ。
【0021】
図3の(b)から(f)に選択データD0の関連データを示す。(b)は関連データのリストである。データと関連データの列を持ち、この例ではデータに「作業データ」、関連データに以下の(c)〜(f)のデータが含まれている。(c)は「作業者情報」である。これは製造番号、工程に対して作業を行った作業者のデータである。製造番号、工程、作業担当者の列を持つ。(d)は遅延理由情報である。製造番号、工程の作業が遅延した理由が記載されている。製造番号、工程、日付、遅延理由の列を持つ。(e)は「設備メッセージ情報」である。工程に関わる設備が発するエラーや状態等のメッセージを保持するデータである。製造番号、工程、日程、メッセージ種別、設備メッセージの列を持つ。(f)は作業実績情報である。これは、製造番号、工程に対して実際に作業を行った人の情報である。製造番号、工程、日付、作業者の列を持つ。
【0022】
図4図2のS1で選択されるデータ処理スクリプトの一例を示す。このスクリプトは、スクリプトの一部を外部から変更可能なパラメータとすることにより、処理内容を変更することが可能である。
【0023】
図5図2のS1でデータ処理スクリプトをデータ処理実行部111で実行した結果の可視化コンテンツの図示例を示す。この図示例では、製造番号XX9の各工程の予定と実績がガントチャート上に表現されている。
【0024】
図6図2のS2を詳細化したフローチャートである。これは利用者によるアノテーション付与操作及び、関連データ確認ダイアログに表示するデータ作成用処理の手順を示す。
【0025】
まず、ユーザが入力装置104を用いて領域を選択する。選択データD0に予め定められた関連データ群DmをDB107から抽出する。データ群Dmに予め定められたデータ処理スクリプト群Smをデータ処理スクリプトDB120から抽出する(S401)。
次に、表示データ選択ダイアログ(図8の符号160を参照)を表示し、ユーザが選択した関連データリスト(図8の符号1601)の項目mを入手する。Dm、Sm、選択領域情報をデータ処理実行部111に送付する(S402)。次に、データ処理実行部111で、選択領域情報からパラメータPmを決定し、データ処理スクリプトSmを実行する。ここで空のリストをLとする(S403)。実行結果を関連データ確認ダイアログ(図8の符号161を参照)の内容表示部1611に表示する(S404)。ユーザは、関連データ確認ダイアログ161に表示されている情報が理由だと考える場合、アノテーション入力部1612にアノテーションを入力し適用ボタン1613を押下げる。するとS405でデータ処理部は、アノテーションDB122にアノテーションデータを登録するとともに、選択データD0、アノテーションデータAm及びデータ処理スクリプトSm、パラメータPm、波形利用の有無TをリストLに追加する。このリストLとは、ルール生成部がアノテーション付与ルールを生成するための情報セットである。リストLに波形利用の有無Tを追加するのは、アノテーション付与の判断基準とするか否かでアノテーション付与ルールを生成するアルゴリズムを変える必要があるからである。次に、S406では、リストLをルール生成部に送付し、アノテーション付与ルールを生成する。
【0026】
図7図6のS401の図示例を示す。この図示例では、S403のパラメータPmとして、「領域選択」に対して「選択領域横軸始点」として「4/1」、「選択領域横軸終点」として「6/1」、「選択領域縦軸項目」として「工程1(実績)」をそれぞれ決定している。この図中の「関連データ確認」では図8に一例を示した関連データ確認ダイアログ161を表示する。このダイアログはS404の結果表示されるものでもある。
【0027】
このダイアログでは、まず表示データ選択ダイアログ160が表示され、ユーザの操作により表示したい関連データを選択する。(1)は作業者情報を選択した場合に表示される関連データ確認ダイアログ161の一例である。関連データは内容表示部1611に表示され、このデータを基にアノテーションを付与したい場合には、アノテーション入力部1612にアノテーションを入力し、アノテーション適用ボタン1613を押下げる。(2)は設備メッセージ情報を選択した場合の一例である。図9の表の「波形利用の有無」が「有」の場合は、この図示例のように、波形データを内容表示部1611に表示する。この図示例では、(2)の設備メッセージ情報に関する関連データ確認ダイアログを利用してアノテーション「設備不良」を付与している。
【0028】
図9にデータ処理スクリプトDBのデータ構造及びデータ処理スクリプト例を示す。図9上部の表は、選択データとデータ処理スクリプトの関係を示す表である。
【0029】
図10にアノテーション付与操作結果の図示例を、図11にアノテーションデータの一例をそれぞれ示す。
【0030】
図12は、図6のS406を詳細化したフローチャートである。まず、リストLの長さをMとし、Rを空のリスト、m=1とする(S501)。mがMを超えるまでS503〜S507を繰り返す(S502)。リストLのm番目の要素のアノテーションデータAm、データ処理スクリプトSm、パラメータPmとする(S503)。波形を利用した場合、アノテーション付与ルール作成アルゴリズムG1に従い、ルールrを作成する(S504、S505)。 波形を利用しなかった場合、アノテーション付与ルール作成アルゴリズムG2に従い、ルールrを作成する(S504、S506)。
【0031】
図13にアノテーション付与ルール作成アルゴリズムG1の一例を示す。このアルゴリズムは、波形を利用してアノテーションを付与した場合に、用いる。この例では、(1)波形の最大値が予め与えた指定値N1を超える場合、(2)指定期間Mdでの累積値が指定値N2を超える場合、(3)閾値Nsを超える日数が指定値M1を超える場合、という3つの付与条件候補がルール作成部112の内部に予め準備されている。実施例では、表示データとして設備メッセージ情報が選択され、波形利用の有無が有であり、アノテーションが利用者の操作により付与された(適用ボタンが押された)場合に準備された付与条件候補のどれに基づきアノテーション付与ルールを生成するかを、システム設定時に予め設定する。例えば、上記(1)(2)(3)の全部が選択され、これらの条件のOR論理で、ユーザにより付されたのと同じ「設備不良」というアノテーションが自動付与されるというアノテーション付与ルールが生成される。上記の指定値N1,N2及びM1、指定期間Md、並びに閾値Nsの具体的な値もシステム設定の際にそれぞれ設定される。この他に(1)〜(3)の付与条件候補のいずれかの単独条件をアノテーション付与ルールとするよう設定することも可能である。また複数の不要条件候補のAND論理がアノテーション付与ルールとなるように設定することも可能である。S506のアノテーション付与ルール作成アルゴリズムG2については実施例2で説明する。
【0032】
図14に、アノテーション付与ルールの一例を示す。この例は、設備メッセージ情報の行数の最大値がN1を超える、設備メッセージ情報の行数のMd日間の累積がN2を超える、設備メッセージ情報の行数がNsを超える日数がM1日以上続く、という3条件のいずれかが成立する箇所にアノテーション「割込みによる人手不足」を付与するという内容の付与ルールである。
【0033】
以上の実施例の説明では、ユーザが付与したアノテーションをデータの他の部分にも拡張して自動付与するためのアノテーション付与ルールの細部はシステム設定の際に固定されることになる。これに対し、上記の指定値N1、N2及びM1、指定期間Md、並びに閾値Nsのいずれも、ユーザがアノテーションを付与した際に、そのユーザ操作に対応して具体的な値を設定するように実施例を変形することも可能である。例えば、図8の(2)に示す設備メッセージ情報選択時の関連データ確認ダイアログに、波形の最大値がこの閾値を超えたからからアノテーションを付与する、というその閾値を入力するテキストボックスを追加して設ける。ルール作成部112は、上記の予め設定された指定値N1ではなくこの入力された閾値を波形(設備メッセージの行数)が超えた場合に対応箇所にユーザ指定のアノテーションを付与するというルールを生成する。このような変形により、ユーザの操作手順は増えるものの、変形前の実施例の構成と比べて、ユーザのアノテーション付与の理由をより正確に反映した付与ルールの生成が可能となる。
【0034】
発明の第1の実施の形態によれば、アノテーションを付与する際に、波形を利用した関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行う。これによりエラーメッセージ発生数の時間変化等に基づいたアノテーション付与ルールを生成することが可能となる。
【実施例2】
【0035】
実施例1ではアノテーションを付与する際に、波形を利用した関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行ったが、実施例2では、列に含まれるデータの特徴や列間の比較結果に基づきアノテーション付与ルールを生成する。
【0036】
ここでは、実施例1と同様の処理を行う部分の説明は割愛し、図6のフローチャートに関する説明のうち、実施例2に関わる部分を説明する。
【0037】
図15図6のS401の実施例2の図示例を示す。この図示例では、S403のパラメータPmとして、「領域選択」に対して「選択領域横軸始点」として「7/1」、「選択領域横軸終点」として「11/1」、「選択領域縦軸項目」として「工程3(実績)」をそれぞれ決定している。この図中の「関連データ確認」では図16、および図17にそれぞれ一例を示した「関連データ確認ダイアログ」を表示する。このダイアログはS404の結果表示されるものでもある。
【0038】
このダイアログでは、まず表示データ選択ダイアログ(図8の符号160を参照)が表示され、ユーザの操作により表示したい関連データを選択する。図16は作業者情報を選択した場合に表示される関連データ確認ダイアログ161の一例である。図17は作業実績情報を選択した場合の関連データ確認ダイアログ161の一例である。この図示例では、ユーザが作業実績情報に関する関連データ確認ダイアログを利用してアノテーション「割込みによる人手不足」を付与した様子を示している。
【0039】
図18にデータ処理スクリプトDBのデータ構造及びデータ処理スクリプト例を、図19にアノテーション付与操作結果の図示例をそれぞれ示す。
【0040】
図20にアノテーション付与ルール作成アルゴリズムG2の一例を示す。この例では、(1)列に含まれる共通の値(文字列の場合)、(2)値が数値である列の各行の値の比較(大小関係、一致不一致)、(3)列の最大値と最小値の差(日付の場合は経過日数)、という3種類の付与条件候補がルール作成部112の内部に準備されている。システム設定の際に、これらの付与条件候補を具体化し、またいずれをアノテーション付与ルールとするか、さらに複数の条件のOR論理とするかAND論理とするか等を設定する。
【0041】
図21に、生成されるアノテーション付与ルールの一例を示す。この例では、上記付与ルール作成アルゴリズムの(2)と(3)がシステム設定時に選ばれ、システム設定時の設定により具体化される。そして、ユーザの操作で、表示データ選択ダイアログ(図8の符号160)の上で関連データとして作業実績情報が選択され、さらに図17の関連データ確認ダイアログのアノテーション記入欄に「割込みによる人手不足」というアノテーションが記入されたとき、上記の具体化されたアルゴリズムを用いてアノテーション付与ルールが生成される。より詳細に言うと、図の例ではユーザは、選択された関連データである「作業者情報」の、選択領域(工程3(実績)および期間7/1〜11/1で定まる領域)に対応する部分に「作業者の列の数値<作業予定者の列の数値」である行がN3行以上であること、及び日付の列の数値の最大値と最小値の差(日数)がN4以上であることを確認して「割込みによるひとで不足」というアノテーションを付与している。そこでルール作成部112は、作業者情報の、「作業者の列の数値<計画作業者の列の数値」である行がN3行以上であるという条件と、工程実績初日から工程実績最終日までの日数がN4日以上という条件とで、それぞれに合致する箇所を探索し、それぞれに対応するガントチャート上の位置に、ユーザ指定と同じ「割込みによる人手不足」というアノテーションを付与する、という付与ルールである。このN3およびN4の具体的数値はシステム設定時に設定される。
【0042】
このように、発明の第2の実施の形態によれば、アノテーションを付与する際に、列に含まれるデータの特徴や列間の比較結果に基づき関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行う。これにより列に共通のデータや予定人数と実績人数の比較結果に基づいたアノテーション付与ルールを生成することが可能となる。
【0043】
図19はガントチャートの工程4(実績)の行に「材料不足」というアノテーションが付された状態をも示す。このアノテーション付与の手順は以下の通りである。ユーザの操作で表示データ選択ダイアログから関連データとして遅延理由情報が選ばれ、その結果である関連データ確認ダイアログ表示(図示は省略)の遅延理由欄には材料不足という表示が並んでいる。これにより、ユーザは関連データ確認ダイアログのアノテーション記入欄に「材料不足」というアノテーションを指定する。このユーザ操作に対応して、ルール作成部112は、図20の(1)の、「列に含まれる共通の値(文字列の場合)」というルール作成アルゴリズムを用いてアノテーション付与ルールを生成する。より詳細に言うと、図の例では、選択された関連データである「遅延理由情報」の、選択領域(工程4(実績)および期間が11/1〜12/31という領域)に対応する部分の「遅延理由」という列に、「材料不足」という共通文字列がN5行以上にわたり存在する、という事を確認してユーザがアノテーションを付与している。そこで、ルール作成部112はこの条件に対応したルールを生成する。生成されるアノテーション付与ルールは、遅延理由情報の遅延理由の列に同じ文字列がN5行以上にわたり並ぶという条件により領域を抽出して、ガントチャート上の対応する位置に、ユーザの入力操作で指定された「材料不足」というアノテーションを自動付与するというものである。ここでN5の値などの具体的数値はシステム設定のときに設定される。
【0044】
本実施例においても、N3、N4およびN5の数値をシステム設定時に設定するのではなく、ユーザのアノテーション付与の操作の都度、その操作に対応して設定するという変形が可能である。詳細にこの変形を述べると、図17に示す作業実績情報選択時の関連データ確認ダイアログにはユーザが決定したN3、N4およびN5の数値を入力するテキストボックスを追加する。ルール作成部112はこれらの数値とアノテーションとが入力され、適用ボタンが押下されたときこれ等数値に基づいてアノテーション付与ルールを生成する構成にする。
【実施例3】
【0045】
実施例1ではアノテーションを付与する際に、波形を利用した関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行い、実施例2では、列に含まれるデータの特徴や列間の比較結果に基づき関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行った。これに対し実施例3では、過去に付与したアノテーションに基づきアノテーション付与ルールを生成する。
【0046】
ここでは、実施例1と同様の処理を行う部分の説明は割愛する。
【0047】
図22図2のS1で選択される選択データD1の一例をしめす。ここでD1は「設備稼働データ」である。これは製造番号、工程に対する作業の開始予定日、完了予定日、実績開始日、実績完了日を表すデータである。製造番号、工程、作業開始予定日、作業完了予定日、作業実績開始日、作業実績完了日の列を持つ。
【0048】
図23に選択データD1の関連データを示す。(a)は関連データのリストである。データと関連データの列を持ち、この例ではデータに「設備稼働データ」、関連データに以下の(b)(c)のデータが含まれている。(b)は「作業データ」である。これは製造番号、工程に対する作業の開始日、終了日を表すデータである。製造番号、工程、作業開始日、作業完了日の列を持つ。(c)は「設備メッセージ情報」である。工程に関わる設備が発するエラーや状態等のメッセージを保持するデータである。製造番号、工程、日程、メッセージ種別、設備メッセージの列を持つ。
【0049】
図24図2のS1でデータ処理スクリプトをデータ処理実行部111で実行した結果の可視化コンテンツの図示例を示す。この図示例では、製造番号XX6〜XX9の工程1の予定と実績がガントチャート上に表現されている。
【0050】
図25図2のS2を詳細化したフローチャートである。これは利用者によるアノテーション付与操作及び、関連データ確認ダイアログに表示するデータ作成用処理の手順である。
【0051】
まず、ステップS601では、ユーザが入力装置104を用いて領域を選択する。選択データD1に予め定められた関連データ群DmをDB107から抽出する。データ群Dmに予め与えられているデータ処理スクリプト群Smをデータ処理スクリプトDB121から抽出する。データ群Dmに予め与えられているアノテーションデータAmをアノテーションDB122から抽出する。次にステップS602では、図27に示す表示データ選択ダイアログ360を表示し、ユーザが選択した関連データリスト3601の項目mを入手する。Dm、Sm、Am、選択領域情報をデータ処理実行部111に送付する(S602)。ステップS603では、データ処理実行部111で、選択領域情報からパラメータPmを決定し、データ処理スクリプトSmを実行。空のリストをLとする。ステップS604では、実行結果にアノテーションデータAmを付与し、関連データ確認ダイアログ361の内容表示部3611に表示する。ユーザは関連データ確認ダイアログに表示されている情報が原因だと考える場合、アノテーション入力部3612にアノテーションAmを入力し適用ボタン3613を押し下げる。選択データD1、データ処理スクリプトSm、パラメータPm、原因アノテーションAm、アノテーションデータAmをリストLに追加する(S605)。原因アノテーションAmに基づく原因領域追加、関連矢印追加、アノテーションAmを追加し、ディスプレイ(103)に表示する(S606)。リストLをルール生成部に送付し、アノテーション付与ルールを生成する(S607)。
【0052】
図26図25のS601の図示例を示す。この図示例では、S603のパラメータPmとして、「領域選択」に対して「選択領域横軸始点」として「10/1」、「選択領域横軸終点」として「11/1」、「選択領域縦軸項目」として「製造番号XX6:工程1(実績)」をそれぞれ決定している。この図中の「関連データ確認」では図27に一例を示した「関連データ確認ダイアログ」を表示する。このダイアログはS604の結果表示されるものでもある。
【0053】
このダイアログでは、まず表示データ選択ダイアログ(360)が表示され、ユーザの操作より表示したい関連データを選択する。図27の(1)は作業データを選択した場合に表示される関連データ確認ダイアログ361の一例である。関連データは内容表示部3611に表示され、このデータを基にアノテーションを付与したい場合には、アノテーション入力部3612にアノテーションを入力し、アノテーション適用ボタン3613を押下げる。
【0054】
図28にアノテーション付与操作結果の図示例を示す。この図示例では、過去に付与した製造番号XX9:工程1(実績)に対するアノテーションに基づき原因領域を追加し、原因領域から選択領域への関連矢印を追加し、選択領域にアノテーション「他の遅延の影響」を追加している。これにより、過去に付与したアノテーションから選択領域が受けた影響を知ることができる。
【0055】
図29は、図25のS606を詳細化したフローチャートである。まず、リストLの長さをMとし、Rを空のリスト、m=1とする(S701)。mがMを超えるまでS703〜S705を繰り返す(S702)。リストLのm番目の要素のアノテーションデータAm、データ処理スクリプトSm、パラメータPmとする(S703)。アノテーション付与ルール作成アルゴリズムG3に従い、ルールrを作成する(S704)データD1とrの組{D1,r}をRに登録する。m=m+1 (S705)。
図30にアノテーション付与ルール作成アルゴリズムG3の一例を示す。この例では、(a)選択領域横軸始点>原因領域横軸終点 かつ 選択領域縦軸項目=原因領域縦軸項目 かつ 関連データの該当箇所に予め付与されたアノテーションデータがある、(b)選択領域横軸始点>原因領域横軸始点 かつ 選択領域横軸終点>原因領域横軸終点 かつ 選択領域縦軸項目=原因領域縦軸項目 かつ 関連データの該当箇所に予め付与されたアノテーションデータがある、(c)選択領域横軸始点>原因領域横軸始点 かつ 選択領域横軸終点<原因領域横軸終点 かつ 選択領域縦軸項目=原因領域縦軸項目 かつ 関連データの該当箇所に予め付与されたアノテーションデータがある、を記述している。
【0056】
図31に、アノテーション付与ルールの一例を示す。
【0057】
発明の第3の実施の形態によれば、アノテーションを付与する際に、過去に付与したアノテーションに基づき関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行う。これにより過去に付与した遅延理由などのアノテーションの影響を考慮したアノテーション付与ルールを生成することが可能となる。
【実施例4】
【0058】
実施例1〜3ではガントチャート状の可視化コンテンツに対しアノテーションを付与する例について説明した。実施例4では、散布図に対しアノテーションを付与する例について説明する。
【0059】
ここでは、実施例1と同様の処理を行う部分の説明は割愛する。
【0060】
図32図2のS1で選択される選択データD2の一例をしめす。ここでD2は「作業動態情報」である。これは製造番号、工程に対する作業の開始日、完了日、作業時間、完了数を表すデータである。製造番号、工程、作業開始日、作業完了日、作業時間、完了数、クラスタ番号の列を持つ。クラスタ番号列は、作業時間と完了数に基づくクラスタリング処理の結果、付与される番号である。
【0061】
図33図2のS1でデータ処理スクリプトをデータ処理実行部111で実行した結果の可視化コンテンツの図示例を示す。この図示例では、作業動態情報の作業時間を横軸、完了数を縦軸にとり、作業動態情報の各行が散布図上に表現されている。
【0062】
図34図2のS2を詳細化したフローチャートである。これは利用者によるアノテーション付与操作及び、関連データ確認ダイアログに表示するデータ作成用処理の手順である。
【0063】
まずS801では、ユーザが入力装置104を用いて散布図上の領域を選択する。データ処理実行部111で選択領域に含まれる情報を選択データDから抽出する(S801)。次にS802では、D2から抽出したデータを図36に示すようなデータ確認ダイアログ460に表示し、ユーザがこの行はこの選択領域に含まれないと考える場合、その行を選択し、除去ボタン(図36の4604)を押し下げる。 その結果を受け、選択行を削除する。ユーザは、データ確認ダイアログに表示されている情報が選択領域に属すると考える場合、アノテーション入力部4602にアノテーションを入力し適用ボタン4603を押し下げる。アノテーションDB(122)にアノテーションデータを登録し、選択データD2、アノテーションデータAmをリストLに追加する(S4603)。リストLをルール生成部に送付し、アノテーション付与ルールを生成する(S4604)。
図35図34のS801の図示例を示す。この図中の「内容確認」では図36に一例を示した「データ確認ダイアログ」を表示する。このダイアログは、まずS801で抽出した選択領域に含まれるデータを内容表示部4601に表示する。データの内容からこの選択領域に含まれないと考える行がある場合、その行を削除することができる。このデータを基にアノテーションを付与したい場合には、アノテーション入力部4602にアノテーションを入力し、適用ボタン4603を押下げる。
【0064】
図37にアノテーション付与操作結果の図示例を示す。この図示例では、各選択領域にアノテーションを付与し、選択領域に含まれないと考える点を除去している。これにより、作業動態のタイプ分けや気になる点をピックアップしてアノテーションを付与することができる。
【0065】
図38は、図6のS406を詳細化したフローチャートである。まず、Mを利用者が設定した領域数とし、L、Rを空のリスト、m=1とする(S901)。mがMを超えるまでS903〜S907を繰り返す(S902)。m番目の領域に含まれるNm個のデータ{Dmn(1≦n≦Nm)}を抽出し、Lに追加、Tを空のリストとする(S903)。nがNmを超えるまでS905〜S906を繰り返す(S904)。Lのn番目の要素をDmnとする。Tから要素tk(1≦k≦Nm)を取り出す。tkが空の場合は、TにDmnを登録する。tkが空ではない場合は、Dmnの全ての列に対して以下を実行する。 (1)列が数値、日付データの場合、最大値、最小値、平均値、傾向を抽出し値を更新、(2)列が数値以外の場合、要素を追加(S905)。Lを空にし、mとTの組{m,T}をRに登録する(S907)。
【0066】
図39にS905のアノテーション付与ルール作成アルゴリズム4を説明する図示例を示す。
【0067】
図40に、アノテーション付与ルールの一例を示す。
【0068】
発明の第4の実施の形態によれば、散布図に対しアノテーションを付与する際に、XY座標に基づくクラスタリング結果及び関連データの特徴を利用した関連データ確認ダイアログの表示及びアノテーション付与ルール作成アルゴリズムの適用を行う。これによりXY座標に基づく分類に加え関連データの特徴を加味したアノテーション付与ルールを生成することが可能となる。
【実施例5】
【0069】
実施例1〜4では各データの特定の部分に関するアノテーション付与ルールを生成する例について説明した。実施例5では、予め生成したアノテーション付与ルールを同じ構造のデータの別の部分に適用する例について説明する。
【0070】
図41は予め生成したアノテーション付与ルールを同じ構造のデータの別の部分に適用するフローチャートである。まずS1004では、ルールDB121からアノテーション付与ルール群Rmを抽出 する。Rmの長さをMとする。mがMを超えるまでS1006〜S1008を繰り返す(S1005)。S1006ではRmのスクリプトパラメータをデータIDで指定されたデータで可能な範囲で変更し、ルールに合致するパラメータの組を探す。ルールに合致するパラメータの組が見つかった場合、S1007でアノテーションDB122にルールに従って作成したアノテーションデータAmを登録し、合致したアノテーション付与ルールrをルールDB121に登録する。
【0071】
図42はアノテーション付与ルールを適用した結果の図示例及び適用したアノテーション付与ルールの一例である。ここでは、一例として実施例2及び実施例3で説明したアノテーション付与ルールを適用したアノテーション付与ルール適用例を示す。
【0072】
発明の第5の実施の形態によれば、予め生成したアノテーション付与ルールを同じ構造のデータの別の部分に適用することが可能となる。これによりアノテーションのN倍化やアノテーション付与ルールを利用したアラート発報が可能となる。
【0073】
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上述の図示例にのみ限定されるものでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えうることは勿論である。
【符号の説明】
【0074】
101 サーバ
102 計算機
103 ディスプレイ
104 入力装置
105 ネットワーク
106 ネットワーク
107 DB
111 データ処理実行部
112 ルール作成部
113 ルール適用部
120 データ処理スクリプトDB
121 ルールDB
122 アノテーションDB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42