特開2015-230596(P2015-230596A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-230596(P2015-230596A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】警報器
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/00 20060101AFI20151124BHJP
【FI】
   G08B17/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-116684(P2014-116684)
(22)【出願日】2014年6月5日
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000221834
【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000190301
【氏名又は名称】新コスモス電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100110733
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥野 正司
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】石田 忠弘
(72)【発明者】
【氏名】談議 康晴
(72)【発明者】
【氏名】土井 敏行
(72)【発明者】
【氏名】長坂 洋子
(72)【発明者】
【氏名】西上 佳典
(72)【発明者】
【氏名】上岡 剛
【テーマコード(参考)】
5G405
【Fターム(参考)】
5G405AA01
5G405AB01
5G405AB02
5G405AB03
5G405AC02
5G405AD01
5G405AD04
5G405AD06
5G405AD07
5G405AD09
5G405CA21
5G405CA24
5G405DA07
5G405DA17
5G405DA21
(57)【要約】
【課題】音声をオンオフできる操作手段を備え、その操作手段を操作することで音声の出力を停止することができる警報器を提供する。
【解決手段】マイコン4は、異常を検出すると、その旨の音声警報及び表示警報を発生する。音声スイッチ13は、ON側とOFF側との間で切替操作できるものであり、マイコン4は、音声スイッチ13の位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生させる。また、マイコン4は、警報発生中に、音声スイッチ13がオン位置からオフ位置への切替操作が行われると、音声警報を停止して表示警報を継続する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常を検出すると、その旨の音声警報及び表示警報を発生する異常検出・警報手段を備えた警報器において、
前記音声警報を停止させる操作手段をさらに備え、
前記異常検出・警報手段が、前記操作手段の操作に応じて前記音声警報のみを停止させる
ことを特徴とする警報器。
【請求項2】
前記操作手段は、オン位置とオフ位置との間で切替操作できるものであり、
前記異常検出・警報手段は、前記操作手段の位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生させる
ことを特徴とする請求項1に記載の警報器。
【請求項3】
前記異常検出・警報手段は、警報発生中に、前記操作手段がオン位置からオフ位置への切替操作が行われると、音声警報を停止して表示警報を継続する
ことを特徴とする請求項2に記載の警報器。
【請求項4】
前記異常検出・警報手段が、前記操作手段がオフ位置の状態で、前記音声警報と前記表示警報との双方が発生している場合、前記操作手段をオフ位置からオン位置に切り替え、その後、オン位置からオフ位置に切り替えると、音声警報を停止し、表示警報を継続させる
ことを特徴とする請求項3に記載の警報器。
【請求項5】
前記異常検出・警報手段は、前記操作手段がオフ位置の状態で、前記音声警報が停止し前記表示警報のみが発生している場合、前記操作手段をオフ位置からオン位置に切り替え、その後、オン位置からオフ位置に切り替えると、前記音声警報を再び発生させる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の警報器。
【請求項6】
前記操作手段がオフ位置の状態で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続すると、前記操作手段がオフ位置である旨を報知する報知手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項3〜5何れか1項に記載の警報器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警報器に係り、特に、音声スイッチが設けられた警報器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、警報器は、ガス濃度が所定の閾値を超えると異常を検出して、その旨の警報を発生する。しかし、警報器は、以下のように誤警報してしまう場合がある。例えば、使用者が警報器付近にいるゴキブリに殺虫剤を吹き掛けた場合、殺虫剤が警報器に内蔵されたセンサの活性炭等に付着してしまい、誤警報が長時間に渡り鳴り続けることになる。また、台所で多めのお酒を長時間に渡り燗を付けると、アルコールが警報器に内蔵されたセンサの活性炭等に付着してしまい、誤警報が長時間に渡り鳴り続けることになる。
【0003】
しかしながら、ガス警報器の警報音は非常に大きな音で、耳障りであるため、使用者宅のみならず、近隣にとっても非常に迷惑である。AC100V式警報器の場合、AC100V用プラグを抜けば、取り急ぎ警報器を停止することができた。しかし、電池式警報器の場合は、例えば裏面にある電源スイッチをオフにして、そのままオンに戻す操作を忘れ、放置されてしまったり、冷蔵庫の奥に入れてドアを閉められたり、水の中につけられてしまう場合があり、その後、ガス漏れの検知が行われず、問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、音声をオンオフできる操作手段を備え、その操作手段を操作することで音声の出力を停止することができる警報器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、異常を検出すると、その旨の音声警報及び表示警報を発生する異常検出・警報手段を備えた警報器において、前記音声警報を停止させる操作手段をさらに備え、前記異常検出・警報手段が、前記操作手段の操作に応じて前記音声警報のみを停止させることを特徴とする警報器に存する。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記操作手段は、オン位置とオフ位置との間で切替操作できるものであり、前記異常検出・警報手段は、前記操作手段の位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生させることを特徴とする請求項1に記載の警報器に存する。
【0007】
請求項3記載の発明は、前記異常検出・警報手段は、警報発生中に、前記操作手段がオン位置からオフ位置への切替操作が行われると、音声警報を停止して表示警報を継続することを特徴とする請求項2に記載の警報器に存する。
【0008】
請求項4記載の発明は、前記異常検出・警報手段が、前記操作手段がオフ位置の状態で、前記音声警報と前記表示警報との双方が発生している場合、前記操作手段をオフ位置からオン位置に切り替え、その後、オン位置からオフ位置に切り替えると、音声警報を停止し、表示警報を継続させることを特徴とする請求項3に記載の警報器に存する。
【0009】
請求項5記載の発明は、前記異常検出・警報手段は、前記操作手段がオフ位置の状態で、前記音声警報が停止し前記表示警報のみが発生している場合、前記操作手段をオフ位置からオン位置に切り替え、その後、オン位置からオフ位置に切り替えると、前記音声警報を再び発生させることを特徴とする請求項3又は4に記載の警報器に存する。
【0010】
請求項6記載の発明は、前記操作手段がオフ位置の状態で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続すると、前記操作手段がオフ位置である旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3〜5何れか1項に記載の警報器に存する。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、使用者は操作手段の操作を行うことにより、簡単にわずらわしい音声警報のみを停止させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、操作手段の位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生して、使用者に確実に異常を伝えることができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、警報が発生した場合、使用者は操作手段のオン位置からオフ位置への切替操作を行うことにより、簡単にわずらわしい音声警報のみを停止し、表示警報については継続して発生したままにすることができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、操作手段がオフ位置にあって、音声警報と表示警報との双方が発生している場合、使用者は操作手段をオフ位置→オン位置→オフ位置に切り替えることにより、再びわずらわしい音声警報を停止させることができる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、音声警報停止中でも、使用者は簡単なスイッチ操作により音声警報を再び発生させることができ、警報器がどういう理由で警報をしていたかを知ることができ、窓を開けて換気する等の適切な対応をとることができる。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、報知手段により操作手段がオフ位置のままであることを使用者に気付かせ、使用者に操作手段をオン位置に切り替えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の警報器としてのガス警報器の電気構成図である。
図2】(A)は図1に示すガス警報器の正面外観図であり、(B)は(A)のI−I線断面図であり、(C)は(A)に示すガス警報器の背面外観図である。
図3図1に示すマイコンの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の警報器としてのガス警報器を図1及び図2に基づいて説明する。同図に示すように、複合警報器1は、火災を検出する火災検出部2と、ガス濃度を検出するガス検出部3と、これら火災検出部2及びガス検出部3からの検出結果が供給されるマイクロコンピュータ(以下マイコン)4と、を備えている。
【0019】
また、複合警報器1は、火災(=異常)、ガス漏れ(=異常)を表示で警報するLED5と、火災、ガス漏れを音声で警報するスピーカ6と、LED5を駆動するための表示出力部7と、スピーカ6を駆動するための音声出力部8と、火災、ガス漏れなどの各種情報を外部に出力する外部出力送信部9と、を備えている。なお、以下、上記LED5での警報を「表示警報」、上記スピーカ6での警報を「音声警報」と言う。
【0020】
火災検出部2は周知の火災センサから構成され、ガス検出部3は周知のガスセンサから構成されている。マイコン4は、周知のCPU、ROM、RAMから構成されていて、検出処理部4Aと、警報処理部4Bと、外部出力処理部4Cと、記憶部4Dと、スイッチ処理部4Eと、を備えている。検出処理部4Aには、上述した火災検出部2及びガス検出部3の検出結果が供給されている。検出処理部4Aは、この火災検出部2及びガス検出部3の検出結果から火災、ガス漏れを検出する。
【0021】
警報処理部4Bは、表示出力部7及び音声出力部8を制御する。警報処理部4Bは、検出処理部4Aにより火災又はガス漏れが検出されると、表示出力部7及び音声出力部8を制御してその旨を伝える表示警報及び音声警報を発生させる。
【0022】
外部出力処理部4Cは、火災又はガス漏れの警報を発生した旨などの各種情報を外部出力送信部9から出力させる。記憶部4Dは、上記RAM、ROMなどから構成され、マイコン4の処理に必要なデータなどが格納されている。即ち、上記火災検出部2、ガス検出部3及びマイコン4が、異常検出・警報手段を構成している。スイッチ処理部4Eは、後述する音声スイッチ13を構成するスイッチ素子13Bのオンオフを検出する。
【0023】
図2に示すように、火災検出部2、ガス検出部3、マイコン4、LED5、スピーカ6、表示出力部7及び音声出力部8は、配線板10上に実装され、ケース11内に収容されている。
【0024】
また、複合警報器1は、図1に示すように、AC電源に接続するためのACプラグPと、ACプラグPからの交流電源を直流に変換して、火災検出部2、ガス検出部3、マイコン4、LED5、スピーカ6、表示出力部7及び音声出力部8(以下、これらを「マイコン4など」と略記する)に供給する電源部12と、音声警報のオンオフを行う操作手段としての音声スイッチ13と、を備えている。
【0025】
音声スイッチ13は、図2に示すように、ケース11の背面から突出し、ON側(オン位置)とOFF側(オフ位置)との間でスライド自在なノブ13Aと、ノブ13AがON側にあるときオンし、ノブ13AがOFF側にあるときオフするスイッチ素子13Bと、を備えている。使用者は、このノブ13Aをスライドすることにより、切替操作を行うことができる。
【0026】
スイッチ素子13Bは、配線板10上に実装されている。マイコン4のスイッチ処理部4Eは、このスイッチ素子13Bのオンオフ状態を監視することにより、音声スイッチ13がON側にあるか、OFF側にあるかを検出することができる。
【0027】
次に、上述した構成の複合警報器1の動作について図3に示すフローチャートを参照して説明する。上述した構成の複合警報器1は、工場出荷時は音声スイッチ13のノブ13AがON側に設定されて出荷されている。
【0028】
ACプラグPをコンセントに接続すると、電源部12からマイコン4などに対して電源が供給される。この電源供給に応じて、マイコン4は図3に示す処理をスタートさせて火災、ガス漏れ監視状態となる。電源が供給されると、マイコン4は、火災検出部2及びガス検出部3からの検出結果を取得する(ステップS1)。次に、マイコン4は、ステップS1で取得した検出結果に基づいて火災、ガス漏れを検出すると(ステップS2でY)、LED5を点灯させると共にスピーカ6から警報音を発生させることにより、音声警報及び表示警報の双方を発生させる(ステップS3)。
【0029】
この警報の発生に応じて使用者が音声スイッチ13のノブ13AをOFF側にスライドさせる。マイコン4は、音声警報及び表示警報の発生中に、音声スイッチ13のON側からOFF側への切替を検出すると(ステップS4でY、かつ、ステップS5でY)、音声警報については停止し表示警報は継続させた後(ステップS6)、ステップS8に進む。また、音声警報が停止し表示警報のみの発生中に、音声スイッチ13のON側からOFF側への切替操作を検出すると(ステップS4でY、かつ、ステップS5でN)、再び音声警報を発生させた後(ステップS7)、ステップS8に進む。一方、音声スイッチ13のON側からOFF側への切替を検出しなければ(ステップS4でN)、マイコン4は、ステップS6に進むことがないので、音声警報及び表示警報の双方が継続された状態で、ステップS8に進む。
【0030】
ステップS8においては、マイコン4は、再び火災検出部2及びガス検出部3からの検出結果を取得する。そして、取得した検出結果に基づいて火災、ガス漏れが継続していた場合(ステップS9でY)、マイコン4は、ステップS4に戻る。一方、火災、ガス漏れが継続していなかった場合(ステップS9でN)、マイコン4は、全ての警報を停止した後(ステップS10)、ステップS1に戻る。
【0031】
一方、ステップS1で取得した検出結果に基づいて火災、ガス漏れが発生していなかった場合(ステップS2でN)、マイコン4は、音声スイッチ13がOFF側になっているか否かを判定する(ステップS11)。OFF側になっている場合(ステップS11でY)、マイコン4は、タイマーのカウント値Tをカウントアップさせる(ステップS12)。一方、ON側になっている場合(ステップS11でN)、マイコン4は、タイマーのカウント値Tを0リセットした後(ステップS15)、後述するステップS14の報知が出力されていれば停止した後(ステップ16)、ステップS1に戻る。これにより、タイマーのカウント値Tは、音声スイッチ13がOFF側に設定され、かつ、異常が検出されていない状態の継続時間となる。
【0032】
カウントアップさせた結果、カウント値Tが所定時間以上になると(ステップS13でY)、マイコン4は、音声スイッチ13がOFF側で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続していると判定して、報知手段として機能し、LED5やスピーカ6を制御して、音声スイッチ13がOFF側になっている旨を報知する(ステップS14)。例えば、スピーカ6から「音声スイッチ13がOFFのままです。ONに戻してください。」と出力する。その後、音声スイッチ13がON側になれば(ステップS11でN)、タイマーのカウント値Tが0リセットされ(ステップS15)、音声スイッチ13がOFF側になっている旨の報知が停止されて(ステップS16)、ステップS1に戻る。
【0033】
上述した複合警報器1によれば、音声スイッチ13を操作することにより、音声警報のみを停止させることができる。これにより、使用者は音声スイッチ13の操作を行うことにより、簡単にわずらわしい音声警報のみを停止させることができる。
【0034】
また、上述した複合警報器1によれば、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると(ステップS2でY)、音声スイッチ13の位置に関係なく(音声スイッチ13がOFF側にあっても)、音声警報及び表示警報の双方が出力される(ステップS3)。これにより、音声スイッチ13をOFF側にして音声警報を停止した後(ステップS5)、例えば、活性炭に付着した殺虫剤やアルコール等が蒸発して異常の検出が継続されなくなり(ステップS9でN)、警報が停止された後(ステップS10)、再び異常を検出すると(ステップS2でY)、音声警報及び表示警報の双方を発生することができ(ステップS3)、使用者に確実に異常を伝えることができる。
【0035】
また、上述した複合警報器1によれば、音声警報及び表示警報の双方が発生中に、音声スイッチ13をON側からOFF側に切り替えると(ステップS4でYかつステップS5でY)、マイコン4は、音声警報のみを停止する。この状態で、異常の検出が継続されている場合、表示警報は継続されている。これにより、誤警報が発生した場合、使用者は音声スイッチ13のON側からOFF側への切替操作を行うことにより、簡単にわずらわしい音声警報のみを停止することができる。
【0036】
また、上述した複合警報器1によれば、音声警報が停止され表示警報のみが発生中に、音声スイッチ13をON側からOFF側に切り替えると(ステップS4でYかつステップS5でN)、マイコン4は、再び音声警報を発生させる。これにより、音声警報停止中でも、使用者は簡単なスイッチ操作により音声警報を再び発生させることができ、複合警報器1がどういう理由で警報をしていたかを知ることができ、窓を開けて換気する等の適切な対応をとることができる。
【0037】
上述した状態(音声スイッチ13がOFF側にあって、音声警報と表示警報との双方が発生している状態)で、音声スイッチ13をOFF側からON側に切り替え、その後、ON側からOFF側に切り替えると、ステップS4でYとなり、再び音声警報を停止することができる。
【0038】
また、上述した複合警報器1によれば、マイコン4は、音声スイッチ13がOFF側の状態で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続すると、音声スイッチ13がOFF側である旨をLED5及びスピーカ6を用いて報知する(ステップS14)。これにより、音声スイッチ13がOFF側のままであることを使用者に気付かせ、使用者に本来の位置であるON側に音声スイッチ13を切り替えさせることができる。
【0039】
なお、上述した実施形態によれば、タイマーを用いて、音声スイッチ13がOFF側の状態で、かつ、異常が検出されていない状態の継続時間をカウントしていたが、これに限ったものではない。例えば、複合警報器1には、通電時間をカウントする通電タイマーが内蔵されているが、通電タイマーのカウント値から上記継続時間を求めるようにしてもよい。
【0040】
また、上述した実施形態によれば、ガス漏れと火災を警報する複合警報器1であったが、これに限ったものではない。例えば、ガス漏れのみを警報するガス警報器に適用してもよいし、火災のみを警報する火災警報器に適用してもよい。また、一酸化炭素の発生を警報するCO警報器に適用することも考えられる。
【0041】
また、上述した実施形態によれば、音声スイッチ13としては、ON側とOFF側とで切り替えられるスライドスイッチを用いていたが、これに限ったものではない。プッシュスイッチなどを用いることも考えられる。
【0042】
また、上述した実施形態によれば、複合警報器1はコンセントから電源供給を受けていたが、これに限ったものではない。例えば、複合警報器1内に電池を内蔵し、電池から電源供給を受けるようにしてもよい。
【0043】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 複合警報器(警報器)
2 火災検出部(異常検出・警報手段)
3 ガス検出部(異常検出・警報手段)
4 マイコン(異常検出・警報手段、報知手段)
13 音声スイッチ(操作手段)
図1
図2
図3