特開2015-231057(P2015-231057A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アルパイン株式会社の特許一覧

特開2015-231057電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム
<>
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000003
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000004
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000005
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000006
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000007
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000008
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000009
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000010
  • 特開2015231057-電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-231057(P2015-231057A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/00 20090101AFI20151124BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20151124BHJP
   H04W 4/04 20090101ALI20151124BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20151124BHJP
【FI】
   H04W8/00 110
   H04W88/06
   H04W4/04 115
   H04W88/02 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-114781(P2014-114781)
(22)【出願日】2014年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】中島 浩喜
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA15
5K067BB03
5K067BB21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE04
5K067EE12
5K067EE35
5K067FF23
5K067HH22
5K067HH24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の無線通信手段を介して同一の外部装置を接続することを容易にする電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラムを提供する。
【解決手段】車載装置10は、BT通信30を可能にする第1の通信手段と、WF通信40を可能にする第2の通信手段と、BT通信30により通信可能なBT機器に固有のBT識別情報を取得する第1の取得手段と、WF通信40により通信可能なWF機器に固有のWF識別情報を取得する第2の取得手段と、BT識別情報とWF識別情報とを比較し、BT機器とWF機器とが同一の携帯端末か否かを判定する判定手段と、判定結果に基づく制御を行う制御手段とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置と無線による通信を可能にする第1の通信手段と、
外部装置と無線による通信を可能にする第2の通信手段と、
前記第1の通信手段により通信可能な第1の機器に固有の第1の識別情報を取得する第1の取得手段と、
前記第2の通信手段により通信可能な第2の機器に固有の第2の識別情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し、前記第1の識別情報によって識別された第1の機器と前記第2の識別情報によって識別された第2の機器とが同一の外部装置に搭載されたものか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づく制御を行う制御手段と、
を有する電子装置。
【請求項2】
前記判定手段は、第1の識別情報と第2の識別情報とが重複部分を含むか否かにより同一の外部装置か否かを判定する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記判定手段は、情報の一部がマスクされた第1の識別情報と、情報の一部がマスクされた第2の識別情報とを比較する、請求項1または2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記電子装置はさらに、前記第1の通信手段により通信可能な第1の機器、および前記第2の通信手段により通信が可能な第2の機器を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された第1の機器または第2の機器の一覧リストを表示する表示手段を有し、
前記制御手段は、同一の外部装置である第1の機器または第2の機器が識別表示されるように前記表示手段を制御する、請求項1ないし3いずれか1つに記載の電子装置。
【請求項5】
前記制御手段は、同一の外部装置である第1の機器または第2の機器が先頭ページに表示されるように前記表示手段を制御する、請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記検索手段は、前記第1の通信手段により第1の機器との通信が確立されているとき、前記第2の通信手段により接続可能な第2の機器を検索し、または前記第2の通信手段により第2の機器との通信が確立されているとき、前記第1の通信手段により接続可能な第1の機器を検索する、請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記制御手段は、同一の外部装置であると判定された第1の機器または第2の機器との通信が自動的に確立されるように、第1の通信手段または第2の通信手段を制御する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1の通信手段により第1の機器との通信が確立されているとき、前記制御手段は、第1の機器が搭載されている外部装置から第2の機器の認証情報を取得するように第1の通信手段を制御する、請求項1ないし7いずれか1つに記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1の通信手段は、Bluetoothによる通信であり、前記第2の通信手段は、Wi−Fiによる通信である、請求項1ないし8いずれか1つに記載の電子装置。
【請求項10】
前記第1の識別情報は、BD_ADDRであり、前記第2の識別情報は、MACアドレスである、請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
複数の通信手段を有する電子装置に、当該複数の通信手段を介して外部装置を接続する外部装置の接続方法であって、
第1の通信手段に必要とされる第1の機器に固有の第1の識別情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の通信手段に必要とされる第2の機器に固有の第2の識別情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し、前記第1の識別情報によって識別された第1の機器と前記第2の識別情報によって識別された第2の機器とが同一の外部装置に搭載されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより同一の外部装置であると判定されたとき、同一と判定された第1の機器または第2の機器を第1の通信手段または第2の通信手段により接続を容易にするステップを含む、外部装置の接続方法。
【請求項12】
複数の通信手段を有する電子装置に、当該複数の通信手段を介して外部装置を接続する外部装置の接続プログラムであって、
第1の通信手段に必要とされる第1の機器に固有の第1の識別情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の通信手段に必要とされる第2の機器に固有の第2の識別情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し、前記第1の識別情報によって識別された第1の機器と前記第2の識別情報によって識別された第2の機器とが同一の外部装置に搭載されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより同一の外部装置であると判定されたとき、同一と判定された第1の機器または第2の機器を第1の通信手段または第2の通信手段により接続を容易にするステップを含む、外部装置の接続プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の無線通信手段を介して外部装置との接続を可能にする電子装置に関し、特に、複数の無線通信手段を介して同一の外部装置と接続を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンに代表されるような多機能型携帯端末の普及に伴い、多機能型携帯端末を車載装置と接続して利用する形態も増加している。車載装置と携帯端末との接続は、例えば、USBケーブル、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)などによって行われている。
【0003】
複数の接続先から所望の接続先を選択する際の操作を容易にするため、特許文献1は、検索リストの順番を並べ替えたり、あるいはリスト表示を省略して自動登録する技術を開示している。また、特許文献2では、同一の無線通信装置に対して複数の無線通信回線で接続するための認証登録の操作を簡略化する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−131945号公報
【特許文献2】特開2013−207729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)などの複数の無線通信手段を備えた車載装置において、これらの複数の無線通信手段を同時に使用して携帯端末を接続させる場合、ユーザーは、それぞれの設定を行う必要がある。例えば、複数のBluetooth機器が掲載されたリストの中から接続したい機器を選択し、同様に複数のWi−Fi機器が掲載されたリストの中から接続したい機器を選択する。この際、多くのユーザーは、同一の携帯端末に搭載されたBluetooth機器およびWi−Fi機器への接続を望むが、現状では、それらの機器が同一の携帯端末のものであるか否かを容易に認識することができなかった。特に、車内に複数の携帯端末が持ち込まれた場合に、各携帯端末が同一メーカのものであると、リストに表示されるBluetooth機器やWi−Fi機器のデバイス名も重複してしまい、どれが同一携帯端末に搭載された機器であるのか一層分からなくなってしまう。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、複数の無線通信手段を介して同一の外部装置を接続することを容易にする、電子装置、外部装置の接続方法および接続プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子装置は、外部装置と無線による通信を可能にする第1の通信手段と、外部装置と無線による通信を可能にする第2の通信手段と、前記第1の通信手段により通信可能な第1の機器に固有の第1の識別情報を取得する第1の取得手段と、前記第2の通信手段により通信可能な第2の機器に固有の第2の識別情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し、前記第1の識別情報によって識別された第1の機器と前記第2の識別情報によって識別された第2の機器とが同一の外部装置に搭載されたものか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づく制御を行う制御手段とを有する。
【0008】
好ましくは、前記判定手段は、第1の識別情報と第2の識別情報とが重複部分を含むか否かにより同一の外部装置か否かを判定する。好ましくは、前記判定手段は、情報の一部がマスクされた第1の識別情報と、情報の一部がマスクされた第2の識別情報とを比較する。好ましくは、前記電子装置はさらに、前記第1の通信手段により通信可能な第1の機器、および前記第2の通信手段により通信が可能な第2の機器を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された第1の機器または第2の機器の一覧リストを表示する表示手段を有し、前記制御手段は、同一の外部装置である第1の機器または第2の機器が識別表示されるように前記表示手段を制御する。好ましくは、前記制御手段は、同一の外部装置である第1の機器または第2の機器が先頭ページに表示されるように前記表示手段を制御する。好ましくは、前記検索手段は、前記第1の通信手段により第1の機器との通信が確立されているとき、前記第2の通信手段により接続可能な第2の機器を検索し、または前記第2の通信手段により第2の機器との通信が確立されているとき、前記第1の通信手段により接続可能な第1の機器を検索する。好ましくは、前記制御手段は、同一の外部装置であると判定された第1の機器または第2の機器との通信が自動的に確立されるように、第1の通信手段または第2の通信手段を制御する。好ましくは、前記第1の通信手段により第1の機器との通信が確立されているとき、前記制御手段は、第1の機器が搭載されている外部装置から第2の機器の認証情報を取得するように第1の通信手段を制御する。
【0009】
本発明に係る、複数の通信手段を有する電子装置に、当該複数の通信手段を介して外部装置を接続する外部装置の接続方法または接続プログラムは、第1の通信手段に必要とされる第1の機器に固有の第1の識別情報を取得する第1の取得ステップと、第2の通信手段に必要とされる第2の機器に固有の第2の識別情報を取得する第2の取得ステップと、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し、前記第1の識別情報によって識別された第1の機器と前記第2の識別情報によって識別された第2の機器とが同一の外部装置に搭載されているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより同一の外部装置であると判定されたとき、同一と判定された第1の機器または第2の機器を第1の通信手段または第2の通信手段により接続を容易にするステップを含む
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1の機器の第1の識別情報と第2の機器の第2の識別情報とを比較することにより、第1の機器および第2の機器が同一の外部装置に搭載されているか否かを判定するようにしたので、同一の外部装置に搭載された第1の機器および第2の機器への接続の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例に係る車載装置と携帯端末の接続例を示す図である。
図2】本発明の実施例に係る車載装置の構成例を示すブロック図である。
図3】本実施例の無線通信部の構成を示すブロック図である。
図4】本実施例の車載装置の通信制御プログラムの機能的な構成を示す図である。
図5】本実施例の通信制御プログラムの同一デバイス判定部の構成を示す図である。
図6】BT機器とWF機器のBD_ADDRとMACアドレスの一例を示す図である。
図7】本発明の実施例に係る車載装置における同一デバイスの判定動作を説明するフローチャートである。
図8】本実施例による同一の携帯端末への接続を容易にするためのリストの表示例を示す図である。
図9】本発明の他の実施例による認証情報の取得動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の好ましい実施の形態は、複数の無線通信手段を備えた電子装置と、当該複数の無線通信手段を介して携帯型端末装置(以下、携帯端末という)との接続を行うものである。以下の実施例の説明では、車などの移動体に搭載された電子装置(以下、車載装置と呼ぶ)と、車内に持ち込まれた携帯端末とを、Wi−Fiによる無線通信(以下、WF通信と呼ぶ)およびBluetoothによる無線通信(以下、BT通信と呼ぶ)の二つの異なる無線通信手段により接続する例を示す。
【実施例】
【0013】
図1に示すように、本実施例に係る車載装置10は、車内に持ち込まれた1つまたは複数の携帯端末20A、20BをBT通信30、WF通信40により無線接続することが可能である。携帯端末20A、20Bは、例えば、スマートフォン、タブレット型のPC,ノートPCなどのモバイル端末であることができ、携帯端末20A、20Bは、車載装置10と同様に、BT通信30、WF通信40の通信機能を搭載する。
【0014】
図2は、本実施例の車載装置10の構成例を示すブロック図である。車載装置10は、オーディオデータやビデオデータを再生するマルチメディア再生部100と、自車位置周辺の道路地図を表示したり、目的地までの誘導経路を案内したりするナビゲーション部110と、BT通信30やWF通信40などの無線通信を可能にする無線通信部120と、タッチパネルを含むディスプレイに画像を表示する表示制御部130と、オーディオデータやナビゲーションの案内音声を出力する音声出力部140と、プログラムやデータ等を記憶する記憶部150と、タッチパネルやスイッチなどユーザーからの指示を受け取る入力部160と、各部を制御する制御部170を含んで構成される。
【0015】
マルチメディア再生部100は、CD、DVD、メモリなどの外部媒体や記憶部150から読み出されたオーディオデータやビデオデータを再生したり、テレビ放送やラジオ放送で受信したオーディオデータやビデオデータを再生する。再生されたデータは、表示制御部130および音声出力部140から出力される。また、無線通信部120を介して接続された携帯端末20A、20Bに記憶されたオーディオデータやビデオデータを再生することも可能である。
【0016】
ナビゲーション部110は、自車位置を測定し、目的地までの案内経路を算出する機能を有する。自車位置の測定には、ジャイロセンサや加速度センサなどの測定結果および/またはGPS情報が用いられる。ナビゲーションに利用される道路地図データや音声案内データは、記憶部150から読み出される。
【0017】
無線通信部120は、上記したBT通信30、WF通信40を備える。無線通信部120は、さらに他の通信手段を備えることも可能である。無線通信部120は、1つの携帯端末20AとBT通信30およびWF通信40により同時に接続することも可能であるし、携帯端末20AとBT通信30を行い、携帯端末20BとWF通信40を行うことも可能である。
【0018】
図3に、無線通信部120の内部構成を示す。無線通信部120は、BT通信30を可能にするBT通信部200と、WF通信40を可能にするWF通信部210とを含む。BT通信部200は、BT通信を搭載するBT機器を検索するBT機器検索部202と、BT機器との接続を行う接続確立部204と、BT機器との間でデータの送受を可能にするデータ送受信部206とを含む。WF通信部210は、WF通信を搭載するWF機器を検索するWF機器検索部212と、WF機器との接続を行う接続確立部214と、WF機器との間でデータの送受を可能にするデータ送受信部216とを含む。ここで、BT機器とは、BT通信を有するデバイスであり、WF機器とは、WF通信を有するデバイスであり、BT機器、WF機器は、物理的なデバイスそのものを指すものではない。
【0019】
BT機器検索部202は、車載装置から通信可能な範囲にある、探索可能な状態に設定され、かつ同一のプロファイルを有するBT機器を検索する。BT機器検索部202は、BT機器に固有のBT識別情報を取得する。BT識別情報は、BT機器に付与されたデバイス名やメーカIDを含むことができる。この検索結果は、制御部170へ提供され、制御部170は、例えば、検索結果の一覧リストを表示制御部130を介して表示させることができる。
【0020】
接続確立部204は、BT機器との接続、すなわちBT機器間のペアリングを行う。接続確立部204は、例えば、ユーザーが選択したBT機器との接続を行う。好ましくは、BT機器検索部202によって検索された複数のBT機器を掲載した一覧リストが表示され、リストの中からユーザーが選択したBT機器とのペアリングが行われる。あるいは別の態様では、接続確立部204は、一定の条件下において、BT機器との自動接続を行うことも可能である。なお、ペアリングにおいて、BT機器間の認証情報の交換が必要であれば、それも併せて行う。
【0021】
WF機器検索部212は、車載装置から通信可能な範囲にある探索可能な設定されたWF機器を検索する。WF機器検索部212は、WF機器に固有のWF識別情報を取得する。WF識別情報は、WF機器に付与されたデバイス名やメーカIDを含むことができる。この検索結果は、制御部170へ提供され、制御部170は、例えば、検索結果の一覧リストを表示制御部130を介して表示させることができる。
【0022】
接続確立部214は、例えば、ユーザーが選択したWF機器との接続を行う。好ましくは、WF機器検索部212によって検索された複数のWF機器を掲載した一覧リストの中からユーザーが選択したWF機器と接続を行う。なお、図1に示す携帯端末20A、20Bは、BT通信機能およびWF通信機能を備えているので、携帯端末20A、20Bは、BT機器およびWF機器を包含する。
【0023】
制御部170は、マイクロプロセッサやマイクロコントローラを含み、例えば、プログラム等を実行することにより各部を制御する。好ましい態様では、制御部170は、携帯端末20A、20Bを車載装置10に、BT通信30およびWF通信40により接続するための通信接続プログラムを備える。図4に、通信接続プログラムの機能的な構成を示す。通信接続プログラム250は、接続方法選択部252と、BT通信部200のBT機器検索部202からBT識別情報を取得するBT識別情報取得部254と、WF通信部210のWF機器検索部212からWF識別情報を取得するWF識別情報取得部256と、BT識別情報およびWF識別情報に基づきBT機器とWF機器とが同一のデバイスであるか否かを判定する同一デバイス判定部258と、同一デバイス判定部258の判定結果に基づき所定の処理を実行する処理実行部260とを有する。
【0024】
接続方法選択部252は、いずれの無線規格を使用して携帯端末の接続を行うかを選択する。ある態様では、接続方法選択部252は、ユーザーからの入力に応答してBT通信部200および/またはWF通信部210を起動させることができる。他の態様では、接続方法選択部252は、車載装置10の設定に基づき、BT通信部および/またはWF通信部210を起動させることができる。
【0025】
BT機器検索部202およびWF機器検索部212によって、BT機器およびWF機器が検索されると、検索されたBT機器およびWF機器のBT識別情報およびWF識別情報がBT識別情報取得部254およびWF識別情報取得部256へ提供される。BT識別情報は、BT機器に固有の識別情報であり、例えば、BD_ADDR(Bluetoothアドレス)を含む。さらにBT識別情報は、BT機器のデバイス名やメーカIDを含むことができる。WF識別情報は、WF機器に固有の識別情報であり、例えば、MACアドレスを含む。さらにWF識別情報は、WF機器のデバイス名やメーカIDを含むことができる。BT識別情報取得部254およびWF識別情報取得部256は、取得したBT識別情報およびWF識別情報を記憶部150に格納する。
【0026】
同一デバイス判定部258は、BT識別情報およびWF識別情報に基づき、BT機器とWF機器とが同一のデバイスに搭載されたものであるか否かを判定する。ここでは、同一の携帯端末であるか否かを判定する。ある態様では、携帯端末がBT通信30により車載装置10と接続されているとき、同一デバイス判定部258は、BT通信30により接続されているBT機器のBT識別情報と、WF機器検索部212によって検索されたWF機器のWF識別情報とを比較し、BT機器とWF機器とが同一デバイスであるか否かを判定する。他の態様では、携帯端末がWF通信40により車載装置10と接続されているとき、同一デバイス判定部258は、WF通信40により接続されているWF機器のWF識別情報と、BT機器検索部202によって検索されたBT機器のBT識別情報とを比較し、WF機器とBT機器とが同一デバイスであるか否かを判定する。さらに他の態様では、同一デバイス判定部258は、BT機器検索部202によって過去に検索されたBT機器のBT識別情報と、WF機器検索部212によって過去に検索されたWF機器のWF識別情報とを記憶部150から読出し、BT識別情報とWF識別情報とを比較することでBT機器とWF機器とが同一であるデバイスを判定することができる。そして、BT機器とWF機器とが同一デバイスであると判定された場合には、BT識別情報およびWF識別情報が同一デバイスであることを識別できるような識別情報を、BT識別情報およびWF識別情報に与えるようにしてもよい。同一デバイスか否かの判定方法の詳細は、後述する。
【0027】
処理実行部260は、同一デバイス判定部258によって同一デバイスであると判定されたとき、種々の処理を実行する。好ましくは、処理実行部260は、BT機器が接続されているとき、当該BT機器と同一デバイスであるWF機器との接続が容易になるような処理、あるいは、WF機器が接続されているとき、当該WF機器と同一デバイスであるBT機器との接続が容易になるような処理を実行する。例えば、BT機器検索部202によって検索された複数のBT機器のデバイス名一覧リストが表示されるとき、処理実行部260は、同一デバイスのBT機器のデバイス名が識別表示させるように表示制御部130を制御する。あるいは、処理実行部260は、WF機器と同一デバイスであるBT機器が自動的に接続されるように接続確立部204を制御する。BT機器とWF機器との関係が反対の場合も同様である。
【0028】
次に、同一デバイス判定部258の詳細について説明する。図5は、同一デバイス判定部258の機能的な構成を示している。同一デバイス判定部258は、BT識別情報の一部をマスクするBTマスク部270と、WF識別情報の一部をマスクするWFマスク部272と、マスクされたBT識別情報とマスクされたWF識別情報とを比較する比較部274と、比較部274の比較結果に基づき同一デバイスか否かを判定する判定部276とを有する。
【0029】
BTマスク部270は、BT識別情報の一部をマスクする。ある態様では、BTマスク部270は、BT識別情報の予め決められた位置の情報をマスクする。他の態様では、BTマスク部270は、BT機器のメーカに応じてマスクする情報を変更する。この場合、記憶部150には、メーカ種別に対応してBT識別情報のマスクする位置を規定したマスク情報が格納され、BTマスク部270は、記憶部150から読出されたマスク情報に従い、BT識別情報のマスクすべき情報を決定する。
【0030】
WFマスク部272は、WF識別情報の一部をマスクする。ある態様では、WFマスク部272は、WF識別情報の予め決められた位置の情報をマスクする。他の態様では、WFマスク部272は、WF機器のメーカに応じてマスクする情報を変更する。この場合、記憶部150には、メーカ種別に対応してWF識別情報のマスクする位置を規定したマスク情報が格納され、WFマスク部272は、記憶部150から読出されたマスク情報に従い、WF識別情報のマスクすべき情報を決定する。
【0031】
比較部274は、マスクされたBT識別情報とマスクされたWF識別情報とを比較し、比較結果が判定部276へ提供される。判定部276は、マスクされた2つの情報が一致するか否か、あるいは部分一致するか否かにより、BT機器とWF機器とが同一デバイスであるか否かを判定する。なお、上記の例では、マスクされたBT識別情報とマスクされたWF識別情報とを比較するようにしたが、これに限らず、BT識別情報とWF識別情報とを比較し、比較結果の一部をマスクするようにしてもよい。
【0032】
次に、BT識別情報およびWF識別情報について説明する。図6に、携帯端末に搭載されたBT機器およびWF機器のそれぞれのBT識別情報およびWF識別情報を例示する。BT識別情報およびWF識別情報は、BT機器およびWF機器に固有に割り振られる識別情報であり、識別情報は、文字、数字、記号などの文字列を含む。
【0033】
BT識別情報には、典型的に、BT機器に固有のBD_ADDR(Bluetoothアドレス)が使用され、WF識別情報には、典型的に、WF機器に固有のMACアドレスが使用される。BD_ADDRは、12桁の文字または数字の組合せで表され、MACアドレスも同様に12桁の文字または数字の組合せで表される。BD_ADDRとMACアドレスは、BT機器およびWF機器が同一デバイス(同一の携帯端末)に搭載されるならば、メーカの管理のし易さから、BD_ADDRとMACアドレスの一部のみの文字または数字が異なり、他の文字および数字は同一となり得る。
【0034】
図6(A)は、メーカAの携帯端末Aに搭載されたBT機器のBD_ADDRとWF機器のMACアドレスの一例であり、図6(B)は、同じメーカAの携帯端末BのBD_ADDRとMACアドレスの一例である。図6(C)は、メーカBの携帯端末CのBD_ADDRとMACアドレスの一例であり、図6(D)は、メーカCの携帯端末DのBD_ADDRとMACアドレスの一例である。
【0035】
図6(A)の場合、最後の2桁の位置340の情報「AA」と「AB」のみが異なり、他の情報は同一である。図6(B)の場合も、最後の2桁の位置342の情報「6F」と「70」のみが異なり、他の情報は同一である。図6(C)の場合、7〜8桁の位置344の情報「ac」と「BC」のみが異なり、残りの情報は同一である。図6(D)の場合、大文字と小文字の差を除けば、最後の2桁の位置346の情報「eb」と「EA」のみが異なり、他の情報は同一である。このように、同一デバイスに搭載されたBT機器とWF機器のBD_ADDRとMACアドレスは、その一部の情報のみが異なるだけで、他の情報が同一であるという特性を有する。従って、BD_ADDRとMACアドレスの一部の情報をマスクし、両者の残りの情報が一致すれば、BT機器とWF機器とが同一デバイスに搭載されていると判定することができる。
【0036】
メーカによって、BD_ADDRとMACアドレスとに差を持たせる位置が異なるので、メーカ毎にBD_ADDRとMACアドレスのマスクする情報を規定したマスク情報を記憶部150に予め記憶させることが望ましい。BT識別情報およびWF識別情報が、BT機器およびWF機器のメーカIDを包含していれば、BTマスク部270およびWFマスク272は、メーカに応じたマスク情報を記憶部150から読み出し、マスク情報に従いBD_ADDRおよびMACアドレスの一部をマスクすることができる。
【0037】
他方、BT識別情報およびWF識別情報からメーカを識別することができない場合には、BTマスク部270およびWFマスク部272は、BD_ADDRおよびMACアドレスを全くマスクしないようにしてもよい。この場合、BT機器とWF機器とが同一デバイスに搭載されているとき、比較部274による比較結果は、完全一致ではなく、部分一致となる。判定部276は、部分一致の割合、あるいは部分一致した数がしきい値以上であれば、同一デバイスであると判定するようにしてもよい。
【0038】
次に、本実施例の車載装置におけるBT機器とWF機器とが同一デバイスであるかを判定するフローチャートを図7に示す。ここでは、初めに携帯端末がBT通信30により車載装置10に接続され、その後、同一の携帯端末に対してWF通信よる接続を行う例を示す。
【0039】
先ず、携帯端末が車載装置10にBT通信30により接続される(S100)。これにより、BT識別情報取得部254は、BD_ADDRを含むBT識別情報を取得する(S102)。その後、ユーザーがWF通信を設定するための指示を車載装置10へ入力すると、これに応答して、WF機器検索部212が一定の範囲内に存在するWF通信可能な携帯端末を検索する(S104)。WF機器が検索されると、WF識別情報取得部256は、MACアドレスを含むWF識別情報をWF機器検索部212から取得する(S106)。
【0040】
同一デバイス判定部258は、BT識別情報およびWF識別情報に基づき、BT機器およびWF機器のメーカを識別可能か否かを判定する(S108)。メーカを識別可能であると判定した場合には、同一デバイス判定部258は、記憶部150から対応するメーカのマスク情報を読出し(S110)、BTマスク部270およびWFマスク部272は、マスク情報に従い、BD_ADDRおよびMACアドレスの一部をマスクする(S112)。一方、メーカが識別可能でないと判定した場合には、BTマスク部270およびWFマスク部272は、BD_ADDRおよびMACアドレスの予め決められた位置の情報をマスクするか、あるいは全くマスクを行わない(S114)。次に、比較部274は、BD_ADDRとMACアドレスとを比較し(S116)、判定部276は、比較結果に基づき同一デバイスか否か判定する(S118)。同一デバイスであると判定された場合、処理実行部260は、検索されたWF機器の接続を促進する処理を実行する(S120)。同一デバイスでないと判定された場合、他の検索されたWF機器があるか否かが判定され(S122)、他の検索されたWF機器があれば、ステップS108からの処理が繰り返される。
【0041】
上記図7に示すフローは、携帯端末が先にBT通信により接続され、その後にWF通信が行われる場合を示したが、これと反対に、携帯端末が先にWF通信により接続され、その後にBT通信が行われる場合も同様の処理が実行される。
【0042】
次に、図7のステップS120で示した、同一デバイスの接続を容易にする処理について説明する。第1の好ましい態様では、BT機器またはWF機器の接続をする際に、同一デバイスのBT機器またはWF機器の選択が容易になるような処理を実行する。
【0043】
図8は、BT機器またはWF機器を設定する画面に表示されるリスト400の一例である。例えば、図7の例であれば、WF機器が検索されたとき、検索されたWF機器のデバイス名がリスト400に掲載される。リスト400の中から接続すべきWF機器がユーザーによって選択されると、接続確立部214は、選択されたWF機器との通信を確立する。リスト400は、WF機器検索部212によって検索されたWF機器を表示するが、加えて、WF機器検索部212によって過去に検索されたWF機器、および過去に接続されたWF機器が表示される場合がある。その結果、リスト400には、複数の接続可能な、あるいは過去に接続されたWF機器のデバイス名が多数表示されることになる。それ故、ユーザーは、スクロールキー410などを操作して同一デバイスのWF機器を探さなければならず、操作が煩雑となる。
【0044】
処理実行部260は、同一デバイス判定部258によって同一デバイスであると判定されたWF機器のデバイス名が他のデバイス名と区別できるような識別表示を実行する。同一デバイスのWF機器がデバイス20と仮定したとき、図8(A)は、識別表示が実行される前のリストの例であり、リストの先頭ページには、デバイス20が表示されていない。処理実行部260は、デバイス20の選択が容易になるように、例えば、図8(B)に示すように、デバイス20をハイライト表示させたり、スクロール410を操作することなく先頭ページにデバイス20が表示されるように自動ソーティングをさせたり、デバイス20に識別マーク420を付加させる。このような識別表示により、ユーザーは、同一デバイスのWF機器を容易に認識し、これをWF接続させることができる。
【0045】
上記の例は、リストからWF機器を選択する場合を説明したが、このような識別表示は、BT機器を表示するリストにも適用することができることはいうまでもない。
【0046】
第2の好ましい態様では、処理実行部260は、同一デバイスのWF機器またはBT機器を自動的に接続する。図7の例において、同一デバイスのWF機器であると判定されたとき、処理実行部260は、接続確立部214を制御し、同一デバイスのWF機器を自動的に接続させることができる。このような自動接続により、図8のようなリストからWF機器を選択するユーザー入力を省略することができる。同様に、同一デバイスのBT機器であると判定された場合にも、当該BT機器を自動的に接続させることができる。
【0047】
次に、本発明の他の実施例について説明する。通常、BT通信によるペアリングが初めて行われるとき、互いの認証情報(パスキーまたはPINコード)を交換し、機器認証をしなければならない。そこで、本実施例では、WF通信40により携帯端末が接続されているとき、WF通信部210は、携帯端末のBT通信部に保持されている認証情報を取得し、当該認証情報を、WF機器と同一であるBT機器に関連付けして保存しておく。これにより、BT機器を自動接続する際に、改めて認証情報を取得する必要がなくなり、ペアリングを容易に実行させることができる。
【0048】
図9は、車載装置10と携帯端末がWT通信40により接続されているとき、BT通信30のペアリングに必要な認証情報を携帯端末から取得する動作フローを示す。本実施例の通信接続プログラム250は、WF通信部210によって携帯端末が車載装置10に接続されているか否かを判定する(S200)。携帯端末がWF通信により接続されていると判定されると、同一デバイス判定部258は、接続されているWF機器と同一デバイスに搭載されるBT機器を特定する(S202)。具体的には、接続されてWF機器のWF識別情報に対応するBT識別情報を、図8に示すようなリスト一覧の中から検索する。
【0049】
次に、通信接続プログラム250は、WF通信部210を制御し、WF通信を介して接続されている携帯端末のBT機器(同一プロファイルをもつ機器)の認証情報の送信を要求する制御信号を送信する(S204)。携帯端末は、当該制御信号に応答して、BT機器の認証情報をWF通信を介して送信し、これがデータ送受信部216で受信される(S206)。次に、通信接続プログラム250は、受け取った認証情報を、対応するBT機器に関連付けして保存する(S208)。このように、事前にBT機器の認証情報を取得することにより、BT機器とのペアリングが容易になり、さらに最初のペアリングであったとしてもBT機器の自動接続を可能にすることができる。
【0050】
上記の例は、WF通信を介して接続している携帯端末に搭載されたBT機器の認証情報を取得する例を示したが、BT通信を介して接続している携帯端末に搭載されたWF機器の認証情報を取得するようにしてもよい。
【0051】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0052】
10:車載装置 20A、20B:携帯端末
30:BT通信 40:WF通信
100:マルチメディア再生部 110:ナビゲーション部
120:無線通信部 130:表示制御部
140:音声出力部 150:記憶部
160:入力部 200:BT通信部
202:BT機器検索部 204:接続確立部
206:データ送受信部 212:WF機器検索部
214:接続確立部 216:データ送受信部
250:通信接続プログラム 252:接続方法選択部
254:BT識別情報取得部 256:WF識別情報取得部
258:デバイス同一判定部 260:処理実行部
270:BTマスク部 272:WFマスク部
274:比較部 276:判定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9