特開2015-231090(P2015-231090A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-231090(P2015-231090A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】スマホ機能設定システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20151124BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20151124BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20151124BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20151124BHJP
   B60R 25/24 20130101ALN20151124BHJP
【FI】
   H04M1/00 R
   E05B49/00 J
   H04Q9/00 301B
   H04W88/02 130
   B60R25/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-115660(P2014-115660)
(22)【出願日】2014年6月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】小杉 正則
【テーマコード(参考)】
2E250
5K048
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
2E250AA02
2E250AA03
2E250AA12
2E250AA21
2E250BB08
2E250BB25
2E250BB65
2E250CC12
2E250DD06
2E250EE02
2E250FF23
2E250FF27
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ03
2E250KK03
2E250LL01
2E250QQ02
2E250SS01
2E250SS02
5K048AA14
5K048BA42
5K048BA55
5K048DB01
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA36
5K067AA34
5K067BB04
5K067DD11
5K067EE04
5K067EE35
5K127AA08
5K127BA03
5K127BA16
5K127DA12
5K127DA15
5K127GA29
5K127GD18
5K127GE03
(57)【要約】
【課題】スマートフォンの機能を自動で切り替えることが可能なスマホ機能設定システムを提供すること。
【解決手段】ユーザの自宅1には、BTLEによるスマートフォン2の照合一致を条件に、Lock/unlockが許可されるドア3が備えられている。スマートフォン2には、ブルートゥース(BTLE)の他、ワイファイ(WiFi)、GPS、公衆回線網、バイブレータ、常駐アプリ等の各種機能が組み込まれている。自宅1以外ではWiFiを使わないのであれば、自宅1に帰ってきてドア3をunlockした時に、WiFiをONにして、自宅1を出る際にドア3をLockした時に、WiFiをOFFにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォンの機能を設定するスマホ機能設定システムにおいて、
前記スマートフォンの照合一致を条件にドアの施解錠が許可され、施錠又は解錠時に前記スマートフォンの機能を切り替える機能設定手段を備える
ことを特徴とするスマホ機能設定システム。
【請求項2】
請求項1に記載のスマホ機能設定システムにおいて、
前記スマートフォンによる解錠時には、前記スマートフォンを所持したユーザの入室を示唆する情報を伝達する一方、前記スマートフォンによる施錠時には、前記スマートフォンを所持したユーザの退室を示唆する情報を伝達する行動推定手段を備え、
前記機能設定手段は、ユーザの入室を示唆する前記情報を取得したとき、前記スマートフォンの機能を室内用の設定に切り替える一方、ユーザの退室を示唆する前記情報を取得したとき、前記スマートフォンの機能を室外用の設定に切り替え、
前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる解錠後にドア開を検出したとき、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達する
請求項1に記載のスマホ機能設定システム。
【請求項3】
前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる解錠後にドア開を検出し、さらにその後、ドア閉後に施錠を検出したとき、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達する
請求項2に記載のスマホ機能設定システム。
【請求項4】
前記行動推定手段は、室内側からの施錠を検出したことを条件に、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達する
請求項2又は3に記載のスマホ機能設定システム。
【請求項5】
前記行動推定手段は、室外側からの施錠を検出したことを条件に、ユーザの退室を示唆する前記情報を伝達する
請求項2〜4のいずれか一項に記載のスマホ機能設定システム。
【請求項6】
前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる解錠時及びエンジン始動時の少なくとも一方には、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達する
請求項2〜5のいずれか一項に記載のスマホ機能設定システム。
【請求項7】
前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる施錠時及びエンジン停止時の少なくとも一方には、ユーザの退室を示唆する前記情報を伝達する
請求項2〜6のいずれか一項に記載のスマホ機能設定システム。
【請求項8】
スマートフォンの機能を設定するスマホ機能設定システムにおいて、
公共交通機関の利用を前提とする前記スマートフォンの操作があったとき、当該スマートフォンの機能を車内用の設定に切り替える機能設定手段を備える
ことを特徴とするスマホ機能設定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンの機能を設定するスマホ機能設定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両とスマートフォンとの間でブルートゥースによる無線通信を行ってドアを施解錠するシステムが開示されている。スマートフォンには、ブルートゥース(Bluetooth)の他、ワイファイ(WiFi)、GPS(global positioning system )、公衆回線網、バイブレータ、常駐アプリ等の各種機能があり、そのうちブルートゥースの機能を用いて車両側のブルートゥース通信機器との接続が確立されると、スマートフォンを車両キーとして使用できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−106338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スマートフォンに組み込まれた全ての機能をONしても良いが、バッテリの消費が多くなるため、必要な機能のみを適宜ONした方がバッテリの消費を抑制する観点から望ましい。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、スマートフォンの機能を自動で切り替えることが可能なスマホ機能設定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するスマホ機能設定システムは、スマートフォンの機能を設定するスマホ機能設定システムにおいて、前記スマートフォンの照合一致を条件にドアの施解錠が許可され、施錠又は解錠時に前記スマートフォンの機能を切り替える機能設定手段を備えることをその要旨としている。
【0007】
この構成によれば、スマートフォンによる施解錠時にスマートフォンの機能が切り替えられる。したがって、ユーザの行動に合わせてスマートフォンの機能を自動で切り替えることができる。
【0008】
上記スマホ機能設定システムについて、前記スマートフォンによる解錠時には、前記スマートフォンを所持したユーザの入室を示唆する情報を伝達する一方、前記スマートフォンによる施錠時には、前記スマートフォンを所持したユーザの退室を示唆する情報を伝達する行動推定手段を備え、前記機能設定手段は、ユーザの入室を示唆する前記情報を取得したとき、前記スマートフォンの機能を室内用の設定に切り替える一方、ユーザの退室を示唆する前記情報を取得したとき、前記スマートフォンの機能を室外用の設定に切り替え、前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる解錠後にドア開を検出したとき、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達することとしてもよい。
【0009】
この構成によれば、スマートフォンによる解錠後に実際にドアが開けば室内に入る可能性が高い。したがって、室内用の設定に切り替えるタイミングが好適となる。
上記スマホ機能設定システムについて、前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる解錠後にドア開を検出し、さらにその後、ドア閉後に施錠を検出したとき、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達することとしてもよい。
【0010】
この構成によれば、室内に入れば施錠するのが一般的である。したがって、室内に入ったタイミングで室内用の設定に切り替えることができる。
上記スマホ機能設定システムについて、前記行動推定手段は、室内側からの施錠を検出したことを条件に、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達することとしてもよい。
【0011】
この構成によれば、室内に入れば内側から施錠するのが一般的である。したがって、室内に入ったことが確実となったタイミングで室内用の設定に切り替えることができる。
上記スマホ機能設定システムについて、前記行動推定手段は、室外側からの施錠を検出したことを条件に、ユーザの退室を示唆する前記情報を伝達することとしてもよい。
【0012】
この構成によれば、ドアの外側から施錠があった場合は室外に出たことに他ならない。したがって、室外に出たことが確実となったタイミングで室外用の設定に切り替えることができる。
【0013】
上記スマホ機能設定システムについて、前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる解錠時及びエンジン始動時の少なくとも一方には、ユーザの入室を示唆する前記情報を伝達することとしてもよい。
【0014】
この構成によれば、乗車時に車室内用の設定に切り替えることができる。
上記スマホ機能設定システムについて、前記行動推定手段は、前記スマートフォンによる施錠時及びエンジン停止時の少なくとも一方には、ユーザの退室を示唆する前記情報を伝達することとしてもよい。
【0015】
この構成によれば、降車時に車室外用の設定に切り替えることができる。
上記課題を解決するスマホ機能設定システムは、スマートフォンの機能を設定するスマホ機能設定システムにおいて、公共交通機関の利用を前提とする前記スマートフォンの操作があったとき、当該スマートフォンの機能を車内用の設定に切り替える機能設定手段を備えることをその要旨としている。
【0016】
この構成によれば、例えばモバイルスイカが使われた場合は電車に乗っていると推認し、電車内でよく使うアプリの画面に切り替えることができる。したがって、ユーザの行動に合わせてスマートフォンの機能を自動で切り替えることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、スマートフォンの機能を自動で切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】スマホ機能設定システムの第1の実施の形態について、スマートフォンによるドアの施解錠時にスマートフォンの機能が切り替えられる様子を示す図。
図2】スマートフォンの構成を示すブロック図。
図3】自宅の構成を示すブロック図。
図4】自宅の場合のスマートフォンの処理を示すフローチャート。
図5】スマホ機能設定システムの第2の実施の形態について、スマートフォンによるドアの施解錠時にスマートフォンの機能が切り替えられる様子を示す図。
図6】車両の構成を示すブロック図。
図7】車両の場合のスマートフォンの処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施の形態)
以下、スマホ機能設定システムの第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、ユーザの自宅1には、Bluetooth(登録商標) Low Energy(図中ではBTLE)によるスマートフォン2の照合一致を条件に、施解錠(図中ではLock/unlock)が許可されるドア3が備えられている。この場合、スマートフォン2をスマホキーと呼ぶ。なぜなら、スマートフォン2を鍵の代わりに使うからである。スマートフォン2には、ブルートゥース(Bluetooth)の他、ワイファイ(WiFi)、GPS、公衆回線網、バイブレータ、常駐アプリ等の各種機能が組み込まれている。
【0020】
図2に示すように、スマートフォン2は、当該スマートフォン2の統括的な制御を司る端末制御部21、端末側のブルートゥース通信機器(図中ではBT)22、端末側のワイファイ通信機器(図中ではWiFi)23、バイブレータ24等を備えている。前提として、BTLEは極低電力で通信が可能なものゆえ、常駐アプリと共に常に起動させておく。つまり、端末制御部21は、ブルートゥース通信機器22によるBTLEの機能を常にONする。一方、ワイファイ通信機器23によるWiFiの機能等については必要性が端末制御部21によって判断され、必要と判断された場合にはONされ、不必要と判断された場合にはOFFされる。端末制御部21は機能設定手段に相当する。
【0021】
図3に示すように、自宅1には、当該自宅1の統括的な制御を司るECU(electronic control unit )11、建物側のブルートゥース通信機器(図中ではBT)12、建物側のワイファイ通信機器(図中ではWiFi)13、ドアロック機構14、ドア開閉センサ15、室内側施錠センサ16、室外側施錠センサ17等が備えられている。
【0022】
BTLEによる無線通信では一般に、建物側のブルートゥース通信機器(BT)12と端末側のブルートゥース通信機器(BT)22の一方を発見可能状態に設定し、他方から発見操作を行う。双方の機器が近接すると、発見可能状態にある周囲の機器の一覧が提示され、その中から所望の接続相手を指定する。双方の機器に同一の認証鍵を入力し、認証鍵の交換が終わればペアリングが完了する。一度ペアリングを行った機器間では、次からは自動的或いは半自動的に接続が確立され、認証鍵の入力が不要となる。ペアリングが完了したことは照合一致と同義である。尚、ペアリング完了以外にブルートゥースにて別の認証鍵をやりとりして照合をとってもよい。
【0023】
自宅1のECU11は、BTLEにてスマートフォン2が照合一致すると、ドアロック機構14を制御してドア3を施解錠する。そして、ECU11は、ドア開閉センサ15によりドア3の開閉状態を検出する。また、ECU11は、室内側施錠センサ16により室内側からの施錠を検出し、室外側施錠センサ17により室外側からの施錠を検出する。ECU11は行動推定手段に相当する。
【0024】
次に、スマホ機能設定システムの作用について説明する。
図4に示すように、スマートフォン2(スマホキー)の端末制御部21は、ステップS1において、スマホキーによる認証があったか否かを判断する。ここでは、スマホキーを所持したユーザが屋外におり、帰宅後、スマホキーでドア3の解錠を試みる。スマホキーによる認証が完了するとドア3が解錠され、実際にドア3が開いたか否かが判断される(ステップS2)。
【0025】
ドア3が開くと、ドア側のBTよりドア開情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。解錠して実際にドア3が開けば室内に入る可能性が高いので、端末制御部21はステップS4へ移行し、ドア3が開かなければ室内に入ることはないので、端末制御部21はステップS3へ移行して一定時間後にドア3を施錠する(30秒ロック機能)。
【0026】
一旦開いたドア3が閉まると、ドア側のBTよりドア閉情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。室内に入れば内側から施錠するのが一般的であるため、端末制御部21は、ステップS4において、施錠したか否かを判断する。ドア3の内側から施錠すると、ドア側のBTより室内側施錠情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。室内側施錠情報はユーザの入室を示唆する情報に相当する。
【0027】
端末制御部21は、室内側施錠情報を取得した場合にはステップS5にてスマホの機能を室内用の設定に切り替える。一方、端末制御部21は、ステップS4で室内側施錠情報を取得しなかった場合には、一旦ドア3を開けたものの、室外なのか室内なのかはっきりしないため、スマホキーの機能を切り替えずにステップS6へ移行する。
【0028】
端末制御部21は、ステップS6において、ドア3の開閉があり施錠したか否かを判断する(外出判定)。ドア3の外側から施錠すると、ドア側のBTより室外側施錠情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。室外側施錠情報はユーザの退室を示唆する情報に相当する。
【0029】
ドア3が開き、ドア3の外側から施錠があった場合は室外に出たことに他ならないので、端末制御部21は、ステップS7にてスマホの機能を屋外用の設定に切り替える。
図1を参照して、例えば、自宅1以外ではWiFiを使わないのであれば、自宅1に帰ってきてドア3を解錠(unlock)した時に、WiFiをONにして、自宅1を出る際にドア3を施錠(Lock)した時に、WiFiをOFFにする。同様に、自宅1では常にマナーモードを設定する等も可能である。また、自宅1と外出先では使うアプリも異なるため、画面上のアプリの配置を自宅1の内外で切り替えてもよい。例えば、赤外線リモコンのアプリは自宅1内でだけ使うため、自宅1内では一番手前の画面に、自宅1外では階層の下の画面に表示してもよい。
【0030】
他の切り替え例としては、子供が帰宅(解錠)したら、子供のスマートフォン2から予め登録してある親のスマートフォンにメールを送信してもよい。この場合、子供の帰宅を親がメールで知ることができ安心感が高まる。尚、自宅1のECU11は、子供のスマートフォン2による解錠時に、ブルートゥース通信機器12から子供のスマートフォン2に解錠情報を伝達する。そして、その解錠情報を受けて子供のスマートフォン2から直接、親のスマートフォンにメールを送る。或いは、自宅1のECU11は、子供のスマートフォン2による解錠時に、メール送信機構18(図3参照)から親のスマートフォンに子供の帰宅情報を示すメールを送る。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)スマートフォン2による解錠によりユーザの入室が示唆されたとき、スマートフォン2の機能が室内用の設定に切り替えられる。一方、スマートフォン2による施錠によりユーザの退室が示唆されたとき、スマートフォン2の機能が室外用の設定に切り替えられる。したがって、ユーザの行動に合わせてスマートフォン2の機能を自動で切り替えることができる。
【0032】
(2)スマートフォン2による解錠後に実際にドア3が開けば室内に入る可能性が高い。したがって、室内用の設定に切り替えるタイミングが好適となる。
(3)室内に入れば施錠するのが一般的である。したがって、室内に入ったタイミングで室内用の設定に切り替えることができる。
【0033】
(4)室内に入れば内側から施錠するのが一般的である。したがって、室内に入ったことが確実となったタイミングで室内用の設定に切り替えることができる。
(5)ドア3の外側から施錠があった場合は室外に出たことに他ならない。したがって、室外に出たことが確実となったタイミングで室外用の設定に切り替えることができる。
【0034】
(6)スマートフォンの電池寿命を延ばすことを目的として、3G回線等の公衆回線により基地局のIDを監視して特定のエリアに入った場合にWiFiの機能をOFFするアプリが存在するとも考えられる。しかし、かかる方法では、大雑把でしかスマートフォンの位置を特定できず、郊外等のように1つの基地局がカバーする範囲が広いと、ON/OFF切り替えしない場合がある。これに対し、スマホキーによる本構成では、自宅1の内外にいることをドア3の施解錠で推認し、所望の機能をON/OFFできる。
【0035】
(7)定期的にWiFiを起こして相手が見付かった時にWiFiに切り替えるタイプだと、定期時間分だけの遅延があるが、本構成では遅延がない。
(8)スマートフォン2の必要な機能のみを適宜ONすることにより、バッテリ消耗を抑えられる。
【0036】
尚、上記第1の実施の形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・スマートフォン2による解錠後、直ちに室内用の設定に切り替えてもよい。或いは、スマートフォン2による解錠後、ドア3が開いたタイミングで室内用の設定に切り替えてもよい。或いは、スマートフォン2による解錠後にドア3が開き、さらにその後、ドア3が閉まったタイミングで室内用の設定に切り替えてもよい。いずれかの構成を採用し、室内用の設定に切り替えるタイミングを早めることで、立ち上げに時間のかかるアプリの起動を早期に完了させることができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
次に、スマホ機能設定システムの第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の形態では、スマートフォン2が自宅1の鍵であったが、この第2の実施の形態では、スマートフォン2が車両キーとして使われる。
【0038】
図5に示すように、ユーザの車両4には、BTLEによるスマートフォン2の照合一致を条件に、施解錠(図中ではLock/unlock)が許可されるドア5が備えられている。
【0039】
図6に示すように、車両4には、当該車両4の統括的な制御を司るECU(electronic control unit )41、車側のブルートゥース通信機器(図中ではBT)42、ドアロック機構43、ドア開閉センサ44、エンジン始動センサ45、エンジン停止センサ46、車室外側施錠センサ47等が備えられている。
【0040】
車両4のECU41は、BTLEにてスマートフォン2が照合一致すると、ドアロック機構43を制御してドア5を施解錠する。そして、ECU41は、ドア開閉センサ44によりドア5の開閉状態を検出する。また、ECU41は、エンジン始動センサ45によりエンジンの始動を検出し、エンジン停止センサ46によりエンジンの停止を検出する。さらに、ECU41は、車室外側施錠センサ47により車室外側からの施錠を検出する。ECU41は行動推定手段に相当する。
【0041】
次に、スマホ機能設定システムの作用について説明する。
図7に示すように、スマートフォン2(スマホキー)の端末制御部21は、ステップS11において、スマホキーによる認証があったか否かを判断する。ここでは、スマホキーを所持したユーザが車室外におり、乗車に先立ち、スマホキーでドア5の解錠を試みる。スマホキーによる認証が完了するとドア5が解錠され、実際にドア5が開いたか否かが判断される(ステップS12)。
【0042】
ドア5が開くと、車側のBTよりドア開情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。解錠して実際にドア5が開けば車室内に入る可能性が高いので、端末制御部21はステップS14へ移行し、ドア5が開かなければ車室内に入ることはないので、端末制御部21はステップS13へ移行して一定時間後にドア5を施錠する(30秒ロック機能)。ドア開情報はユーザの入室を示唆する情報に相当する。
【0043】
端末制御部21は、ドア開情報を取得した場合にはステップS14にてスマホの機能を車室内用の第1の設定に切り替える(図中の丸数字1)。ここでは、車室内に乗り込んでエンジンをかけないまま休憩をする等のケースが想定される。
【0044】
この後、再度スマホキーによる認証を経て、エンジンがONしたか否かが判断される(ステップS15)。エンジンがONすると、車側のBTよりエンジンON情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。エンジンON情報もユーザの入室を示唆する情報に相当する。エンジンがONすれば車両走行の可能性が高いので、端末制御部21はステップS16にてスマホの機能を車室内用の第2の設定に切り替える(図中の丸数字2)。一方、エンジンがONしなければ単に乗り込んだだけなので、スマホキーの機能を車室内用の第2の設定に切り替えずにステップS17へ移行する。
【0045】
端末制御部21は、ステップS17において、スマホキーによる認証を経て施錠があったか否かを判断する(降車判定)。ドア5の外側から施錠すると、車側のBTより車室外側施錠情報が伝達され、その情報がスマホキーで取得される。車室外側施錠情報はユーザの退室を示唆する情報に相当する。
【0046】
外側からドア5のロックがあれば降車したと判断できるので、端末制御部21は、ステップS18にてスマホの機能を車室外用の設定に切り替える。
図5を参照して、例えば、車両4に乗っているときはマナーモードにして着信を一切報知しない設定や、機内モードに近いモード(BT以外の通信は全て切る)にすることも可能である。また、車室内ではシガーよりスマホを充電ができる場合もありうるので、解錠があった瞬間にバッテリ残量が少なければ、バイブレーションで報知する等すれば、乗車中に充電忘れをして電池切れとなる心配がない。スマホをカーナビ代わりに使うユーザは、解錠と同時に対応アプリを立ち上げ、施錠時に対応アプリを切ることも可能である。
【0047】
以上説明したように、本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態による(1)、(2)、(5)、(8)の各効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(9)乗車時に車室内用の設定に切り替えることができる。
【0048】
(10)車室内用の設定をスマートフォン2による解錠時とエンジン始動時とで異ならせた。したがって、単に乗り込んだだけでも、それに合わせた設定に切り替えることができる。
【0049】
(11)降車時に車室外用の設定に切り替えることができる。
(12)移動体である車両4については基地局のIDではスマホ機能を管理できないが、本構成では、運転時に所望の機能のみを使える。
【0050】
尚、上記第2の実施の形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・スマートフォン2による解錠後、直ちに車室内用の設定に切り替えてもよい。或いは、スマートフォン2による解錠後にドア5が開き、さらにその後、ドア5が閉まったタイミングで車室内用の設定に切り替えてもよい。
【0051】
・スマートフォン2による解錠時及びエンジン始動時の少なくとも一方で車室内用の設定に切り替えてもよい。
・スマートフォン2による施錠時及びエンジン停止時の少なくとも一方で車室外用の設定に切り替えてもよい。
【0052】
上記各実施の形態以外に、例えば、次のようなスマホ機能設定システムに本発明を適用することが可能である。
・スマートフォン2をスマホキーとして使う代わりに、NFC(Near Field Communication)等の操作に同期させて機能設定を行ってもよい。例えば、モバイルスイカが使われた場合は電車に乗っていると推認し、電車内でよく使うアプリの画面に切り替えてもよい。この場合も、ユーザの行動に合わせてスマートフォン2の機能を自動で切り替えることができる。
【符号の説明】
【0053】
1…自宅、2…スマートフォン、3…ドア、4…車両、5…ドア、11…ECU(行動推定手段)、12…ブルートゥース通信機器、13…ワイファイ通信機器、14…ドアロック機構、15…ドア開閉センサ、16…室内側施錠センサ、17…室外側施錠センサ、18…メール送信機構、21…端末制御部(機能設定手段)、22…ブルートゥース通信機器、23…ワイファイ通信機器、24…バイブレータ、41…ECU(行動推定手段)、42…ブルートゥース通信機器、43…ドアロック機構、44…ドア開閉センサ、45…エンジン始動センサ、46…エンジン停止センサ、47…車室外側施錠センサ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7