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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-231432(P2015-231432A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20151201BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2014-118894(P2014-118894)
(22)【出願日】2014年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100116757
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 英雄
(74)【代理人】
【識別番号】100123216
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 祐一
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【弁理士】
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】小平 裕彦
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC55
2C088EB78
(57)【要約】
【課題】帯部材を偏りなく巻き取ることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】少なくとも上方位置と下方位置との間で移動可能に設けられた移動体としての演出用可動体302と、幅寸法L1を有し演出用可動体302に取り付けられた帯部材としての定荷重バネ315と、定荷重バネ315を巻き取る巻取部としてのボビン314と、を備え、演出用可動体302は自重で上方位置から下方位置へ落下可能であり、定荷重バネ315は、演出用可動体302が上方位置まで移動するときにボビン314に巻き取られ、ボビン314の幅寸法L2〜L3に対応した幅寸法L1を有する。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行う遊技機であって、
少なくとも上方位置と下方位置との間で移動可能に設けられた移動体と、
所定幅を有し前記移動体に取り付けられた帯部材と、
前記帯部材を巻き取る巻取部と、
を備え、
前記移動体は自重で前記上方位置から前記下方位置へ落下可能であり、
前記帯部材は、前記移動体が前記上方位置まで移動するときに前記巻取部に巻き取られ、
前記帯部材は、前記巻取部の幅に対応した幅を有する
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技の制御を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段から出力される制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段と、
を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行う遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機では、例えば、上下方向に移動可能に設けられた移動体を移動させることにより演出の向上を図るものが提案されている。
【0003】
この種の移動体を備えたパチンコ遊技機として、例えば、ワイヤの先端に連結された移動部材を、自重により下方位置まで自由落下可能に設けるとともに、該ワイヤで上方へ引っ張ることで上方位置まで移動させるもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−273527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の遊技機では、巻取部を回転させてワイヤを巻き取ることにより移動体を上方へ引っ張るものであるため、巻き取りの際にワイヤが偏ってしまう虞があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、帯部材を偏りなく巻き取ることができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の手段1の遊技機は、
遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
少なくとも上方位置(例えば、第1上方位置、図7参照)と下方位置(例えば、下方位置、図8参照)との間で移動可能に設けられた移動体(例えば、演出用可動体302)と、
所定幅(例えば、幅寸法L1)を有し前記移動体に取り付けられた帯部材(例えば、定荷重バネ315)と、
前記帯部材を巻き取る巻取部(例えば、ボビン314)と、
を備え、
前記移動体は自重で前記上方位置から前記下方位置へ落下可能であり(例えば、図17に示すように、第1演出用モータ310がoff(非通電状態)となるとともに、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341はon(通電状態)となる。これにより、第2ギヤ312が噛合位置から噛合解除位置へ回動するとともに、保持部材343が退避位置へ退避する。また、演出用可動体302と第1演出用モータ310との連結が解除されてフリーな状態となるため、演出用可動体302は、第2上方位置から第1上方位置を経て下方位置へ自重により落下する。)、
前記帯部材は、前記移動体が前記上方位置まで移動するときに前記巻取部に巻き取られ(例えば、図18に示すように、下方位置での演出用可動体302による演出が終了した後、第1上方位置へ戻す場合、第1演出用モータ310をon(通電状態)としてボビン314を第1方向(正面視時計回り)に回転させる。これにより、ボビン314の周面に定荷重バネ315が巻き取られることで、演出用可動体302が上昇する。)、
前記帯部材は、前記巻取部の幅(例えば、幅寸法L2〜L3)に対応した幅を有する(例えば、定荷重バネ315を巻き取る際に、幅方向に大きくずれることがないようにほぼ同寸であるが、フランジ部318a,318bとの間に僅かな遊びを有する程度の幅寸法であることが好ましい。具体的には、幅寸法L1に対し、幅寸法L2は約1.05〜約1.1倍、幅寸法L3は約1.2倍程度であることが好ましい。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、帯部材を巻取部にて巻き取る際に、巻取部の幅方向に偏って巻き取られることを回避できる。
【0008】
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
遊技の制御を行う遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103)と、
前記遊技制御手段から出力される制御情報(例えば、コマンド)に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出により遊技の興趣が向上する。
【0009】
本発明の手段3の遊技機は、手段1または手段2に記載の遊技機であって、
前記帯部材は、前記移動体(例えば、演出用可動体302)を上方に向けて付勢するバネ部材(例えば、定荷重バネ315)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、移動体を上方位置まで移動させるための力が軽減される。
【0010】
本発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記移動体(例えば、演出用可動体302)は、第1移動体(例えば、第1演出用可動体303L)と第2移動体(例えば、第2演出用可動体303R)とを含み、
前記第1移動体と前記第2移動体とを、同タイミングで前記下方位置へ落下させ、同タイミングで前記上方位置まで移動させる(例えば、第1演出用可動体303L及び第2演出用可動体303Rは、連結棒305により一体化されているので、常に同じタイミングで上方位置から下方位置へ一緒に落下するようになっている。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数の移動体を同タイミングで落下させたり上昇させたりすることができるため、演出効果が向上する。
【0011】
本発明の手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
モータ(例えば、第1演出用モータ310)の回転力を伝達する複数のギヤ部材(例えば、第1ギヤ311、第2ギヤ312、第3ギヤ313)と、
前記複数のギヤ部材のうち少なくとも一のギヤ部材(例えば、第2ギヤ312)を、他のギヤ部材(例えば、第3ギヤ313)に噛合する噛合位置(図11(A)参照)と噛合が解除される噛合解除位置(図11(B)参照)との間で移動させるギヤ部材移動手段(例えば、第1演出用ソレノイド316、回動部材330)と、
を備え、
前記一のギヤ部材を前記噛合位置に位置させ、前記モータの回転力を前記複数のギヤ部材により伝達することで前記移動体を前記上方位置へ移動させ(図16及び図18参照)、
前記ギヤ部材移動手段により前記一のギヤ部材を前記噛合解除位置へ移動させることで、前記上方位置の前記移動体を自重で前記下方位置へ落下させる(図17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、モータの負荷により移動体の落下方向への力が弱くなることを抑制できる。
【0012】
本発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記上方位置(例えば、第1上方位置、図7参照)まで移動した前記移動体(例えば、演出用可動体302)を該上方位置に保持するための保持手段(例えば、保持機構340)を備え、
前記上方位置の前記移動体を自重で落下させるときに、前記上方位置からさらに上方へ移動させ、前記保持手段による保持を解除する(例えば、図16に示すように、前述した第1演出パターンに基づき、演出用可動体302を落下させる落下演出が開始された場合、落下タイミングに到達する前に、第1演出用モータ310により左側のボビン314を第1方向(正面視時計回り)に僅かに回転させて、演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置へ上昇させる。これにより、図16中拡大図に示すように、第1演出用可動体303Lの保持片354aが保持部材343の保持部343bから浮き上がる。次いで、図17に示すように、演出用可動体302の落下タイミングになったとき、まず、第1演出用モータ310がoff(非通電状態)となるとともに、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341はon(通電状態)となる。これにより、第2ギヤ312が噛合位置から噛合解除位置へ回動するとともに、保持部材343が退避位置へ退避する。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、保持手段に移動体の荷重がかからない状態で円滑に保持を解除することができる。
【0013】
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
図2】遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。
図3】遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。
図4】特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
図5】演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
図6】演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
図7】(A)は演出ユニットを示す正面図、(B)は演出ユニットを斜め前から見た状態を示す斜視図である。
図8】(A)は演出用可動体が下方位置に移動した状態を示す斜視図、(B)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す斜視図である。
図9】演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。
図10】演出ユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図11】(A)は第2ギヤが噛合位置にある状態を示す正面図、(B)は第2ギヤが噛合解除位置へ移動した状態を示す正面図である。
図12】(A)はボビンを示す斜視図、(B)は正面図、(C)は分解斜視図、(D)は(A)のA−A断面図である。
図13】(A)は図12(B)のB−B断面図、(B)は図12(B)のC−C断面図、(C)はボビンの周面の要部を示す断面図である。
図14】(A)は保持部材が保持位置にある状態を示す断面図、(B)は保持解除位置へ移動した状態を示す断面図である。
図15】演出用可動体が第1上方位置にある状態を示す概略図である。
図16】演出用可動体を第2上方位置まで上昇させた状態を示す概略図である。
図17】演出用可動体が落下した状態を示す概略図である。
図18】演出用可動体を上方位置まで上昇させる状態を示す概略図である。
図19】(A)は落下演出を実行するときの移動機構の動作態様を示すタイミングチャート、(B)は落下演出を実行しないときの移動機構の動作態様を示すタイミングチャートである。
図20】(A)〜(C)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す概略正面図である。
図21】(A)〜(C)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す概略背面図である。
図22】(A)〜(F)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0016】
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
【0017】
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面見略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
【0018】
図1に示すように、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面見略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されている。尚、本実施例では、遊技盤2はベニヤ板にて構成されていたが、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透明な合成樹脂材にて形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)等が植設される盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取り付けられるスペーサ部材(図示略)と、から構成されていてもよい。
【0019】
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。例えば、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。尚、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
【0020】
以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
【0021】
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
【0022】
一例として、演出表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。特図ゲームにおける変動表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
【0023】
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。尚、例えば特別図柄や演出図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、演出図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して変動表示を終了させることである。
【0024】
「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。尚、演出図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
【0025】
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
【0026】
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。本実施例では、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を丸型の白色表示とし、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を同様に丸型の白色表示とする。
【0027】
図1に示す例では、第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
【0028】
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
【0029】
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。
【0030】
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。尚、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
【0031】
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
【0032】
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。尚、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
【0033】
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
【0034】
第2保留表示器25Bの上方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
【0035】
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
【0036】
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
【0037】
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域10の周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域10における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置(図示略)が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
【0038】
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
【0039】
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検出するトリガセンサが内蔵されていればよい。
【0040】
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検出するコントローラセンサユニット35Aが設けられていればよい。例えば、コントローラセンサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組合せた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
【0041】
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下動作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下動作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者による押下動作を検出するプッシュセンサ35Bが設けられていればよい。
【0042】
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の変動表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の変動表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
【0043】
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の変動表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
【0044】
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
【0045】
第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。尚、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されるようにしても良く、これら所定表示結果としての所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される場合には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。
【0046】
特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
【0047】
本実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。尚、小当り図柄を停止表示する場合には、例えば、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とすれば良い。尚、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やハズレ図柄となるようにしてもよい。
【0048】
特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」、「5」、「7」の数字を示す大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
【0049】
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。尚、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
【0050】
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
【0051】
尚、小当り図柄(例えば「2」の数字)を停止表示する場合にあっては、これら小当り図柄が確定特別図柄として導出された後に、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。具体的に小当り遊技状態では、例えば、上記した、実質的には出球(賞球)が得られない短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作を実行すれば良い。
【0052】
演出表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける確定演出図柄の停止表示により変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
【0053】
ここで、リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の演出図柄表示エリア5L,5Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する演出図柄(例えば「7」の英数字を示す演出図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの演出図柄表示エリア(例えば「中」の演出図柄表示エリア5Cなど)では演出図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける全部または一部で演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
【0054】
また、リーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動速度を低下させたり、演出表示装置5の表示領域に演出図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、演出図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、演出図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、演出図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。尚、リーチ演出には、演出表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L,8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
【0055】
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、変動表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。
【0056】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
【0057】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
【0058】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち「3」の数字を示す大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として非確変大当り組合せを停止表示しても良い。
【0059】
通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)となる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。
【0060】
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)を停止表示しても良い。「非確変」の大当り種別で変動表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、後述するように普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態などとは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
【0061】
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち、「5」、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として確変大当り組合せを停止表示しても良い。確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が「7」である演出図柄が、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。確変大当り組合せを構成する図柄番号が「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、演出図柄の変動表示結果として、通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。
【0062】
確定演出図柄が通常大当り組合せであるか確変大当り組合せであるかにかかわらず、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、本実施例では、「確変」の大当り種別のうち、確定特別図柄として「5」、「7」の変動表示結果にて「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。
【0063】
これら確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。尚、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回や、時短回数とは異なる90回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
【0064】
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御)が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。
【0065】
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
【0066】
時短制御と高開放制御がともに行われる遊技状態は、時短状態あるいは高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態あるいは高確状態ともいう。確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。尚、本実施例では制御される遊技状態としては設定されていないが、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。また、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態(高確低ベース状態)は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御及び高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の特図ゲームにおける変動表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
【0067】
尚、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、前述した小当り遊技状態に制御した後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御すれば良い。
【0068】
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
【0069】
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
【0070】
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81,82に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
【0071】
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、演出表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
【0072】
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L,8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
【0073】
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、アウト球スイッチ24からの検出信号を伝送する配線が接続されている。尚、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、アウト球スイッチ24は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
【0074】
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドや、演出表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L,8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。
【0075】
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(ReadOnlyMemory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(RandomAccessMemory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(CentralProcessingUnit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Outputport)105と、を備えて構成される。
【0076】
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
【0077】
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
【0078】
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
【0079】
また、本実施例では、演出表示装置5は遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。また、遊技盤2の背面と演出表示装置5との間には演出ユニット300が設けられており、演出制御基板12には、この演出ユニット300に設けられる各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)等の複数の電子部品が接続されている。
【0080】
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。尚、本実施例におけるフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」と略記する場合がある。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。尚、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。
【0081】
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図3のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図3に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチから入力される検出信号の状態を判定する(S11)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(S12)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する(S13)。
【0082】
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる乱数値MR1〜MR4といった遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(S14)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(S15)。特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。
【0083】
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(S16)。CPU103は、普通図柄プロセス処理を実行することにより、普通図柄表示器20における表示動作(例えばセグメントLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の変動表示や普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動動作設定などを可能にする。
【0084】
普通図柄プロセス処理を実行した後、CPU103は、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを伝送させる(S17)。これらの一例として、コマンド制御処理では、遊技制御バッファ設定部(図示略)に設けられた送信コマンドバッファの値によって指定されたコマンド送信テーブルにおける設定に対応して、I/O105に含まれる出力ポートのうち、演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポートに制御データをセットした後、演出制御INT信号の出力ポートに所定の制御データをセットして演出制御INT信号を所定時間にわたりオン状態としてからオフ状態とすることなどにより、コマンド送信テーブルでの設定に基づく演出制御コマンドの伝送を可能とする。コマンド制御処理を実行した後には、割込み許可状態に設定してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
【0085】
図4は、特別図柄プロセス処理として、図3に示すS15にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(S21)。該始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、S22〜S29の処理のいずれかを選択して実行する。
【0086】
S21の始動入賞処理では、第1始動口スイッチ22Aや第2始動口スイッチ22Bによる第1始動入賞や第2始動入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合には、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を抽出して、第1始動入賞である場合には、第1特図保留記憶部151Aにおける空きエントリの最上位に格納し、第2始動入賞である場合には、第2特図保留記憶部151Bにおける空きエントリの最上位に格納する。
【0087】
S22の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理では、第1特図保留記憶部151Aや第2特図保留記憶部151Bに記憶されている保留データの有無などに基づいて、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を「大当り」とするか否かを、その変動表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示結果に対応して、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄やハズレ図柄のいずれか)が設定される。特別図柄通常処理では、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を事前決定したときに、特図プロセスフラグの値が“1”に更新される。
【0088】
S23の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、変動表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果などに基づき、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理が実行されて特別図柄の変動表示が開始されたときには、特図プロセスフラグの値が“2”に更新される。
【0089】
S22の特別図柄通常処理やS23の変動パターン設定処理により、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄や特別図柄および演出図柄の変動表示時間を含む変動パターンが決定される。すなわち、特別図柄通常処理や変動パターン設定処理は、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を用いて、特別図柄や演出図柄の変動表示態様を決定する処理を含んでいる。
【0090】
S24の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。例えば、S24の特別図柄変動処理が実行されるごとに、遊技制御タイマ設定部(図示略)に設けられた特図変動タイマにおける格納値である特図変動タイマ値を1減算あるいは1加算して、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームであるか、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームであるかにかかわらず、共通のタイマによって経過時間の測定が行われる。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。このように、S24の特別図柄変動処理は、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームでの特別図柄の変動や、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームでの特別図柄の変動を、共通の処理ルーチンによって制御する処理となっていればよい。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新される。
【0091】
S25の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かの判定などが行われ、大当りフラグがオンである場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフである場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。
【0092】
S26の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、変動表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、例えば大当り種別が「非確変大当り」、「確変大当り」のいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする期間の上限を設定するようにしてもよい。このときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。
【0093】
S27の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新される。
【0094】
S28の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が大入賞口開放回数最大値に達したか否かを判定する処理や、大入賞口開放回数最大値に達した場合に大当り終了指定コマンドを送信するための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が大入賞口開放回数最大値に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、大入賞口開放回数最大値に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。
【0095】
S29の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、演出表示装置5やスピーカ8L,8R、遊技効果ランプ9などといった演出装置により、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定(確変フラグや時短フラグのセット)を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。
【0096】
尚、大当り終了処理においては、遊技制御バッファ設定部(図示略)に記憶されている大当り種別バッファ値を読み出して、大当り種別が「非確変大当り」、「確変大当り」のいずれであったかを特定する。そして、特定した大当り種別が「非確変大当り」ではないと判定された場合には、確変制御を開始するための設定(確変フラグのセット)を行う。
【0097】
また、特定した大当り種別が「非確変大当り」である場合には、時短制御を開始するための設定(時短フラグのセットと時短制御中に実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値(本実施例では「100」)を時短回数カウンタにセット)を行う。
【0098】
次に、演出制御基板12の動作を説明する。図5は、演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御用CPU120は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(S51)。その後、演出制御用CPU120は、タイマ割込フラグの監視(S52)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU120は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセット(オン)されていたら、演出制御用CPU120は、そのフラグをクリアし(S53)、以下の処理を実行する。
【0099】
演出制御用CPU120は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う(コマンド解析処理:S54)。このコマンド解析処理において演出制御用CPU120は、受信コマンドバッファに格納されている主基板11から送信されてきたコマンドの内容を確認する。尚、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域に保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマンドがどのコマンド(図3参照)であるのか解析する。
【0100】
次いで、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス処理を行う(S55)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置5の表示制御を実行する。
【0101】
次いで、大当り図柄判定用乱数などの演出用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する演出用乱数更新処理を実行し(S56)、その後、S52に移行する。
【0102】
尚、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域に保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマンドがどのコマンドであるのかを解析する。
【0103】
図4は、演出制御メイン処理における演出制御プロセス処理(S55)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU120は、先ず、演出表示装置5の第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uにおける保留記憶表示を、始動入賞時受信コマンドバッファ194Aの記憶内容に応じた表示に更新する保留表示更新処理を実行する(S72)。
【0104】
その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値に応じてS73〜S79のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。
【0105】
変動パターン指定コマンド受信待ち処理(S73):遊技制御用マイクロコンピュータ100から変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理で変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する。変動パターン指定コマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(S74)に対応した値に変更する。
【0106】
演出図柄変動開始処理(S74):演出図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S75)に対応した値に更新する。
【0107】
演出図柄変動中処理(S75):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(S76)に対応した値に更新する。
【0108】
演出図柄変動停止処理(S76):全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定コマンド)を受信したことにもとづいて、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(S77)または変動パターン指定コマンド受信待ち処理(S73)に対応した値に更新する。
【0109】
大当り表示処理(S77):変動時間の終了後、演出表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理(S78)に対応した値に更新する。
【0110】
大当り遊技中処理(S78):大当り遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドを受信したら、演出表示装置5におけるラウンド数の表示制御等を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理(S79)に対応した値に更新する。
【0111】
大当り終了演出処理(S79):演出表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターン指定コマンド受信待ち処理(S73)に対応した値に更新する。
【0112】
次に、図7図18に基づいて、演出ユニット300について説明する。図7は、(A)は演出ユニットを示す正面図、(B)は演出ユニットを斜め前から見た状態を示す斜視図である。図8は、(A)は演出用可動体が下方位置に移動した状態を示す斜視図、(B)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す斜視図である。図9は、演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図10は、演出ユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図11は、(A)は第2ギヤが噛合位置にある状態を示す正面図、(B)は第2ギヤが噛合解除位置へ移動した状態を示す正面図である。図12は、(A)はボビンを示す斜視図、(B)は正面図、(C)は分解斜視図、(D)は(A)のA−A断面図である。図13は、(A)は図12(B)のB−B断面図、(B)は図12(B)のC−C断面図、(C)はボビンの周面の要部を示す断面図である。図14は、(A)は保持部材が保持位置にある状態を示す断面図、(B)は保持解除位置へ移動した状態を示す断面図である。図15は、演出用可動体が第1上方位置にある状態を示す概略図である。図16は、演出用可動体を第2上方位置まで上昇させた状態を示す概略図である。図17は、演出用可動体が落下した状態を示す概略図である。図18は、演出用可動体を上方位置まで上昇させる状態を示す概略図である。図19は、(A)は落下演出を実行するときの移動機構の動作態様を示すタイミングチャート、(B)は落下演出を実行しないときの移動機構の動作態様を示すタイミングチャートである。
【0113】
図7図10に示すように、演出ユニット300は、ベース部材301と、ベース部材301に対し少なくとも上方位置と下方位置との間で移動可能に設けられた演出用可動体302と、を有する。ベース部材301は、上辺部301aと該上辺部301aの左右端から下方に延設される側辺部301b,301cとにより正面視略下向きコ字形に形成され、図1に示すように、演出表示装置5の表示画面の上辺及び左右側辺に沿うように配設される。
【0114】
演出用可動体302は、ベース部材301の上辺部301aに対応する位置、つまり、演出表示装置5の表示画面の上方となる上方位置(図3参照)と、左右の側辺部301b,301cにおける上下方向の略中央位置、つまり、演出表示装置5の表示画面の略中央位置前方に重畳する下方位置(図4参照)と、の間で移動可能とされ、特に演出用可動体302は、自重で上方位置から下方位置へ落下可能とされている。
【0115】
尚、本実施例では、演出用可動体302は、上方位置が駆動初期位置とされているが、下方位置を駆動初期位置としてもよい。また、本実施例では、演出用可動体302は、該上方位置よりさらに上方に移動可能に設けられている。つまり、上方位置は、上記駆動初期位置であって後述する保持機構340により保持される第1上方位置と、該第1上方位置より上方の第2上方位置と、を含み、演出用可動体302は、少なくもとも第2上方位置と下方位置との間を移動可能に設けられている。
【0116】
また、本実施例では、演出用可動体302は、第2上方位置と下方位置との間を移動可能に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくもとも第2上方位置と下方位置との間を移動可能に設けられていれば、第2上方位置よりさらに上方へ移動可能とされていてもよい。
【0117】
また、演出用可動体302は、左側の側辺部301bに対し上下移動可能に支持された第1演出体としての第1演出用可動体303Lと、右側の側辺部301cに対し上下移動可能に支持された第2演出体としての第2演出用可動体303Rと、から構成され、ベース部材301の上辺部301aの左右側にそれぞれ設けられた移動手段としての移動機構304L,304Rにより、下方位置から上方位置へ移動可能とされている。尚、第1演出用可動体303L及び第2演出用可動体303Rは、連結棒305により一体化されているので、常に同じタイミングで上方位置から下方位置へ一緒に落下するようになっている。
【0118】
図9及び図10に示すように、ベース部材301の左右の側辺部301b,301cには、演出用可動体302を上下方向に直線移動案内するガイドレール306が上下方向に延設されている。また、ガイドレール306の下方には、落下してきた演出用可動体302に当接して下方への落下を規制する落下規制部材307が設けられている。尚、落下規制部材307は、ゴム材やウレタン樹脂材等からなり、演出用可動体302が衝突したときに緩衝できるようになっている。
【0119】
次に、移動機構304L,304Rについて説明する。尚、左右の移動機構304L,304Rは、それぞれ左右対称に配置されているだけでほぼ同様に構成されているため、ここでは左側の移動機構304Lについてのみ説明し、右側の移動機構304Rについては同様の符号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0120】
図9図11に示すように、移動機構304Lは、ベース部材301の上辺部301aに取付けられる取付板309と、取付板309の背面側に固定される第1演出用モータ310と、取付板309を挿通して前面側に突出した駆動軸310aに固着された第1ギヤ311と、第1ギヤ311に噛合された第2ギヤ312と、第2ギヤ312に噛合する第3ギヤ313と、第3ギヤ313の背面側に一体に設けられる巻取部としてのボビン314と、ボビン314に巻き取り可能に設けられた帯部材の一例である定荷重バネ315と、第2ギヤ312を移動させるための第1演出用ソレノイド316と、を有している。
【0121】
図12及び図13に示すように、ボビン314は、前側の円筒状部317a及びフランジ部318aと、後側の円筒状部317b及びフランジ部318bと、がネジN1により一体化されることで形成され、前側のフランジ部318aには第3ギヤ313が形成されている。円筒状部317a,317b及び第3ギヤ313の中心には貫通孔319が形成されており、取付板309に突設された前後方向を向く回転軸320を中心として回動可能とされている。
【0122】
円筒状部317a,317bの周面には平坦部321a,321bが形成されているとともに、後側の円筒状部317bにはネジ孔322が形成されており、定荷重バネ315の一端に取付けたネジN2をネジ孔322に螺入することで、定荷重バネ315の一端を取り付けることができるようになっている。このように定荷重バネ315の一端を平坦部321a,321bに取り付けることで、ネジN2の頭部により突出したり幅方向にずれたりしないように定荷重バネ315を円筒状部317a,317bの周面にきれいに巻き取ることができるようになっている。
【0123】
図13(C)に示すように、定荷重バネ315は、所定の幅寸法L1(例えば、約8mm)を有するとともに、所定長さを有する帯状のバネ部材であり、一端はボビン314の平坦部321a,321bに取付けられ、他端は演出用可動体302に取付けられる。また、演出用可動体302が上方位置にあるときには円筒状部317a,317bの周面に巻回され、演出用可動体302が少なくとも下方位置まで落下可能に引き出されるのに必要な長さを有している。
【0124】
定荷重バネ315は、直線に引き伸ばすときに生じる戻り力(荷重)がストロークにかかわらず略一定になっており、演出用可動体302は、その自重が定荷重バネ315の戻り力よりも大きい状態で支持されている。このように、演出用可動体302の重量が定荷重バネ315の戻り力を上回ることで、演出用可動体302は自重で落下可能となるが、小さな出力の第1演出用モータ310で上昇(または下降)させることができる。
【0125】
尚、本実施例では、演出用可動体302は、その自重が定荷重バネ315の戻り力よりも大きい状態で支持されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その自重が定荷重バネ315の戻り力とバランスが取られた状態で支持されるようにしてもよい。このようにすることで、演出用可動体302の重量が理論上ゼロとなり、小さな出力の第1演出用モータ310で上昇(または下降)させることができる。
【0126】
円筒状部317a,317bの周面における軸心方向(前後方向)の幅寸法L2(例えば、約8.5mm)は、定荷重バネ315の幅寸法L1よりも僅かに(例えば、約0.5〜1mm程度)長寸とされている。また、定荷重バネ315を巻き取るときのガイドとなるフランジ部318a,318bの幅寸法は、軸心から離れるに従い漸次長寸となっており、先端側の幅寸法L3(例えば、9.7mm)は、基部側の幅寸法L2に比べて幅広とされている。
【0127】
つまり、帯部材としての定荷重バネ315の幅寸法L1は、巻取部としての円筒状部317a,317bの幅寸法L2に対応した幅寸法を有している。円筒状部317a,317bの周面の幅寸法L2に対応した幅寸法とは、例えば、定荷重バネ315を巻き取る際に、幅方向に大きくずれることがないようにほぼ同寸であるが、フランジ部318a,318bとの間に僅かな遊びを有する程度の幅寸法であることが好ましい。具体的には、幅寸法L1に対し、幅寸法L2は約1.05〜約1.1倍、幅寸法L3は約1.2倍程度であることが好ましい。
【0128】
このように、定荷重バネ315の幅寸法L1と円筒状部317a,317bの周面の幅寸法L2とをほぼ同寸とすることで、図13(C)中に1点鎖線で示すように、巻取りの際に何らかの要因で定荷重バネ315が幅方向にずれたときでも、定荷重バネ315の端部にフランジ部318a,318bが接触することでずれが修正されるため、ボビン314に偏りなく巻き取ることができる。
【0129】
また、フランジ部318a,318bの幅寸法は、軸心から離れるに従い漸次長寸となっていることにより、フランジ部318a,318bの間口は広く、かつ、中心に向けて狭くなるため、巻取り時に定荷重バネ315を幅方向に偏りなくスムーズに巻き取ることが可能となる。
【0130】
このように、本実施例における巻取部の幅とは、ボビン314の円筒状部317a,317bにおける回転軸320方向の寸法である幅寸法L2及び幅寸法L3を含む。つまり、巻取部が、ボビン314の回転軸320に沿う断面視で略凹溝状に形成されている場合、巻取部の幅とは該凹溝の幅寸法となる。また、本実施例のように、凹溝における基端側の幅寸法L2と先端側の幅寸法L3とが異なる場合、これら幅寸法L2〜L3の範囲の寸法が巻取部の幅に含まれる。
【0131】
このように、巻取部としてのボビン314の円筒状部317a,317bの周面が略凹溝状に形成されていることで、巻取り時に定荷重バネ315の幅方向の両端部がフランジ部318a,318bによりガイドされるため、定荷重バネ315を幅方向に偏りなくスムーズに巻き取ることが可能となる。尚、本実施例では、巻取部の幅寸法、つまり、フランジ部318a,318bの離間幅寸法は、基端側と先端側とで異なっていたが(幅寸法L2≠L3)、本発明はこれに限定されるものではなく、基端側から先端側に向けて幅寸法が全て同一であってもよい。
【0132】
図11に示すように、このように構成されたボビン314は、第1演出用モータ310の駆動軸310aの回転力が第1ギヤ311、第2ギヤ312及び第3ギヤ313に伝達されることで、回転軸320を中心として回転するようになっている。ボビン314が第1方向(正面視時計回り)に回転することで定荷重バネ315がボビン314に巻き取られ、ボビン314が第2方向(正面視反時計回り)に回転することで定荷重バネ315がボビン314から鉛直下方に引き出されていく。
【0133】
第2ギヤ312は、第1ギヤ311の駆動軸310aを中心として回動可能に支持された正面視略逆V字形をなす回動部材330の一端に前後方向を向く回動軸331を中心として回動可能に設けられている。回動部材330の他端には、第1演出用ソレノイド316のプランジャ316aの先端が連結されており、第1演出用ソレノイド316をon(通電状態)とすることで、回動部材330が駆動軸310aを中心として回動するようになっている。
【0134】
詳しくは、第2ギヤ312は、第1演出用ソレノイド316がoff(非通電状態)であるときには、プランジャ316aが付勢バネ316bにより付勢されて伸張し、回動部材330が第1方向(正面視時計回り)に回動されることで、第1ギヤ311と第3ギヤ313とにそれぞれ噛合し、駆動軸310aの回転力を第3ギヤ313に伝達可能な噛合位置に維持される(図11(A)参照)。
【0135】
また、第1演出用ソレノイド316がon(通電状態)であるときには、プランジャ316aが付勢バネ316bの付勢力に抗して収縮し、回動部材330が第2方向(正面視反時計回り)に回動されることで、第3ギヤ313から離れる方向に回動(移動)し、駆動軸310aの回転力を第3ギヤ313に伝達不可能な噛合解除位置へ移動する(図11(B)参照)。尚、第2ギヤ312は、駆動軸310aを中心として第1ギヤ311の周囲を周回するように移動することで第3ギヤ313から離れるようになっているので、第1ギヤ311との噛合状態を維持しながら第3ギヤ313のみから離れる。
【0136】
このように、第1ギヤ311、第2ギヤ312、第3ギヤ313の噛合状態が解除されることで、ボビン314には、第1演出用モータ310の負荷がかからないフリーな状態となり、自重が定荷重バネ315の戻り力を上回ることで、上方位置から下方位置へ落下可能となる。
【0137】
図14に示すように、ベース部材301における側辺部301bの上部には、上方位置まで移動した前記演出用可動体を該上方位置に保持するための保持手段としての保持機構340が設けられている。保持機構340は、プランジャ341aを下方に向けた状態で取付けられた第2演出用ソレノイド341と、プランジャ341aの先端に取付けられた連結部材342を介して連結され、前後方向に移動可能に設けられた保持部材343と、を有している。
【0138】
保持部材343には、前側に向けて上方に傾斜する連結溝343aが形成されており、該連結溝343aには、連結部材342に形成された連結軸342aが挿入されている。第2演出用ソレノイド341がoff(非通電状態)であるときは、プランジャ341aが付勢バネ341bにより下方に向けて付勢され伸長することで、連結軸342aが連結溝343aの後端に位置するため、保持部材343は、先端の保持部343bが側辺部301bより前側に突出する保持位置に位置する。また、第2演出用ソレノイド341がon(通電状態)となると、プランジャ341aが付勢バネ341bの付勢力に抗して収縮されることで、連結軸342aが上昇するため、保持部材343を、先端の保持部343bが後側に退避する保持解除位置まで移動させる。
【0139】
保持部材343は、側辺部301bにより前後方向にスライド移動可能にガイドされているため、保持部材343が保持位置に位置している状態において、保持部343bに演出用可動体302の第1演出用可動体303Lが係止されたときに、該第1演出用可動体303Lの荷重を支持し、演出用可動体302を上方位置に保持することができる。
【0140】
図9及び図10に戻って、第1演出用可動体303Lは、ベース部材301の側辺部301bの前面側を上下方向に移動するガイド部350と、ガイド部350の上部から右方に向けて延びる水平部351と、水平部351に対し左右方向にスライド移動可能に設けられた第1演出可動部352と、該第1演出可動部352の背面側に設けられた第2演出可動部353と、補助可動部358と、を主に有する。尚、詳細な構造については図20図22に基づいて後述する。
【0141】
ガイド部350の所定箇所には、保持部材343の保持部343bにより保持される被保持部としての水平な保持片354a(図11参照)と、下方位置において落下規制部材307に当接する規制片354bと、からなるストッパ部354が設けられている。
【0142】
また、ガイド部350の背面には、ベース部材301のガイドレール306に摺動可能に組み付けられる摺動レール356が設けられている。また、ガイド部350の上部には、定荷重バネ315の他端が取付けられるバネ取付部357が設けられている。このように本実施例では、第1演出用可動体303Lは、摺動レール356をガイドレール306に組み付けることで、ベース部材301に対し上下方向に移動可能とされている。また、定荷重バネ315は、幅寸法L1が前後方向を向くようにベース部材301に取付けられ、バネ取付部357は、図11に示すように、ボビン314の周面左側の直下において上下動可能に配置されているため、演出用可動体302が下方位置へ落下することで、定荷重バネ315は略鉛直下方に向けて引き出されるようになっている。
【0143】
また、本実施例では、演出図柄の変動表示中において実行される予告演出として、例えば、遊技者がスティックコントローラ31Aまたはプッシュボタン31Bを操作したことを条件に実行される操作予告、所定の画像が段階的に切り替わるステップアップ予告、キャラクタが登場してセリフを喋るセリフ予告、所定の画像が割り込み表示されるカットイン予告といった大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、擬似連になるか否かを予告する擬似連予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、可変表示開始時やリーチ成立時において実行される複数の予告のほか、大当り遊技中において実行される大当り中演出や、大当り終了時に高確率状態に移行することを報知したり、演出図柄の変動表示の終了時に通常大当り組合せから確変大当り組合せの確定演出図柄に再変動させることで大当り終了後に高確率状態に移行することを報知する昇格報知演出等、種々の予告演出を実行可能であり、これら各種予告演出の所定タイミングにおいて、このように上方位置にある演出用可動体302を自重により下方位置まで落下させる落下演出(可動演出)を実行可能である。
【0144】
また、演出用可動体302は、これら各種演出の所定のタイミングにて必ず落下するものではなく、例えば、上記大当り予告演出において、変動表示結果が大当りとなるとき、ハズレのときよりも高い割合(例えば、100%を含む)で落下させるようにしたり、リーチ予告において、リーチが成立するとき、成立しないときよりも高い割合(例えば、100%を含む)で落下させるようにしたり、擬似連予告において、擬似連が継続するとき、継続しないときよりも高い割合(例えば、100%を含む)で落下させるようにしたり、スーパーリーチに発展するときに、発展しないときよりも高い割合(例えば、100%を含む)で落下させるようにしてもよく、このようにすれば、遊技者は演出用可動体302が落下することを期待するようになるので、演出用可動体302の落下動作に注視させることができる。
【0145】
また、演出用可動体302を落下させるタイミングは、上記各種予告の実行中における任意のタイミングで実行可能であり、例えば、リーチが成立したときやスーパーリーチに発展するときなど任意のタイミングであるが、遊技者がスティックコントローラ31Aまたはプッシュボタン31Bを操作したタイミングでもよい。すなわち、本発明は、上方位置にある演出用可動体302が、上記ように予め定められた各種落下タイミング以外のタイミングで落下することを防止するものである。
【0146】
また、本実施例では、例えば、演出制御用CPU120が実行するスーパーリーチ演出の演出パターンとして、演出用可動体302の落下条件が成立したとき(例えば、操作有効期間内にプッシュボタン31Bが操作されたときまたは操作有効期間内に操作されずに該操作有効期間が経過したとき)に該演出用可動体302を上方位置から下方位置へ落下させる第1演出パターンと、演出用可動体302の落下条件が成立しても演出用可動体302を上方位置から下方位置に落下させない第2演出パターンと、を含む複数種類の演出パターンのうちからいずれかを決定するようになっている。
【0147】
具体的には、演出制御用CPU120は、変動表示の開始時に、設定されている変動パターンに基づいて当該変動表示の表示結果を特定し、該特定した表示結果に基づいて、スーパーリーチ演出の実行の有無及び実行する場合にはその演出パターンを複数のうちからいずれかに決定する。例えば、変動表示結果が大当りとなる場合、変動表示結果がハズレとなる場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で第1演出パターンをスーパーリーチ演出パターンとして決定し、変動表示結果がハズレとなる場合、変動表示結果が大当りとなる場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で第2演出パターンをスーパーリーチ演出パターンとして決定する。
【0148】
そこで、演出制御用CPU120は、第1演出パターンまたは第2演出パターンのいずれを決定したときでも、落下条件が成立する前の所定タイミング(例えば、操作有効期間内にプッシュボタン31Bが操作されたときまたは操作有効期間内に操作されずに該操作有効期間が経過したときよりも前のタイミング)にて、第1演出用モータ310によりボビン314を回転させて演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置へ上昇させる。このようにすることで、所定タイミングにて演出用可動体302が第1上方位置から第2上方位置へ上昇するか否かにより、演出用可動体302が落下するか否かを遊技者が予測できてしまうことを回避できる。
【0149】
次に、演出用可動体302を落下または上昇させる際における演出制御用CPU120が実行する各部の動作制御について、図15図18に基づき、図19(A)のタイミングチャートを参照しながら説明する。
【0150】
図15に示すように、駆動初期状態においては、演出用可動体302は第1上方位置に保持されている。このとき、第1演出用可動体303Lの保持片354aが保持部材343の保持部343bに係止され、演出用可動体302の荷重が保持部材343により支持されることで、演出用可動体302は第1上方位置に保持される。
【0151】
この状態において、定荷重バネ315の巻取用の第1演出用モータ310、第2ギヤ312の移動用の第1演出用ソレノイド316、保持用の第2演出用ソレノイド341はそれぞれoff(非通電状態)とされている(図19(A)におけるタイミングa参照)。よって、第2ギヤ312は噛合位置に位置している。
【0152】
図16に示すように、前述した第1演出パターンに基づき、演出用可動体302を落下させる落下演出が開始すると(図19(A)におけるタイミングa参照)、落下タイミングに到達する前に、第1演出用モータ310により左側のボビン314を第1方向(正面視時計回り)に僅かに回転させて、演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置へ上昇させる(図19(A)におけるタイミングb参照)。これにより、図16中拡大図に示すように、第1演出用可動体303Lの保持片354aが保持部材343の保持部343bから浮き上がる。
【0153】
次いで、図17に示すように、演出用可動体302の落下タイミング(図19(A)におけるタイミングc参照)になったとき、まず、第1演出用モータ310がoff(非通電状態)となるとともに、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341はon(通電状態)となる。これにより、第2ギヤ312が噛合位置から噛合解除位置へ回動するとともに、保持部材343が保持解除位置へ退避する。また、演出用可動体302と第1演出用モータ310との連結が解除されてフリーな状態となるため、演出用可動体302は、第2上方位置から第1上方位置を経て下方位置へ自重により落下する。
【0154】
また、第2ギヤ312が噛合位置から噛合解除位置へ回動するとき、第1演出用モータ310はoff(非通電状態)とすることが好ましい。つまり、第1演出用モータ310により演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置へ上昇させて該第2上方位置で保持する間は、第1演出用モータ310の巻取方向への回転駆動力により演出用可動体302の落下を規制する状態となる。よって、第2ギヤ312の歯部と第3ギヤ313の歯部とは強く圧接されているため、第2演出用ソレノイド341の力で第3ギヤ313に対する第2ギヤ312の噛合を解除することが困難となる。
【0155】
そこで、第1演出用モータ310をoff(非通電状態)とすることで、第1ギヤ311、第2ギヤ312及び第3ギヤ313全てが回転フリーな状態となるので、第3ギヤ313の落下方向への回転が、第2ギヤ312及び第1ギヤ311の回転により許容されるため、第3ギヤ313に対する第2ギヤ312の噛合解除位置へ回動しやすくなる。
【0156】
尚、本実施例では、タイミングcで、第1演出用モータ310がoff(非通電状態)となると同時に、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341がon(通電状態)となるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出用モータ310をoff(非通電状態)とした後に、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341をon(通電状態)とするようにしてもよい。
【0157】
また、タイミングcでは、第1演出用モータ310がoff(非通電状態)となると同時に、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341がon(通電状態)となるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出用モータ310をoff(非通電状態)とすると同時またはoff(非通電状態)とした後、第2演出用ソレノイド341をonとして演出用可動体302の保持状態を解除してから、第1演出用ソレノイド316をonとして第2ギヤ312を噛合解除位置へ移動するようにしてもよい。また、第1演出用モータ310をoff(非通電状態)とすると同時またはoff(非通電状態)とした後、第1演出用ソレノイド316をonとして第2ギヤ312を噛合解除位置へ移動してから、第2演出用ソレノイド341をonとして演出用可動体302の保持状態を解除するようにしてもよい。
【0158】
また、第1演出用モータ310により演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置へ上昇させてから第2演出用ソレノイド341をon(通電状態)として、保持部材343を保持位置から保持解除位置へ退避させている。つまり、保持部343bに演出用可動体302の荷重がかかっていない状態で保持部材343を保持位置から保持解除位置へ退避させるため、小さな力で移動させることができるばかりか、確実に保持位置から保持解除位置へ移動させることができる。
【0159】
次いで、演出用可動体302が下方位置へ落下した後、所定期間が経過したときに、第2演出用ソレノイド341をoff(非通電状態)として保持部材343を保持位置へ戻すとともに(図19(A)におけるタイミングd参照)、第1演出用ソレノイド316をoff(非通電状態)として第2ギヤ312を噛合位置へ戻す(図19(A)におけるタイミングe参照)。
【0160】
尚、本実施例では、保持部材343を保持位置へ戻した後に第2ギヤ312を噛合位置へ戻していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2ギヤ312を噛合位置へ戻した後に保持部材343を保持位置へ戻してもよいし、第2ギヤ312を噛合位置へ戻すタイミングと保持部材343を保持位置へ戻すタイミングとが同時であってもよい。さらに、保持部材343については、演出用可動体302が落下した後、上方位置へ戻るまでの一連の動作が終了したときに保持位置へ戻すようにしてもよい。また、保持部材343を保持位置から保持解除位置へ移動して演出用可動体302を落下させた後、該演出用可動体302が下方位置へ到達する前に保持部材343を保持解除位置から保持位置へ戻してもよい。
【0161】
また、本実施例では、帯部材の一例として定荷重バネ315が適用されていることで、演出用可動体302が定荷重バネ315の戻り力に抗して下方位置まで落下したとき、ボビン314から引き出された定荷重バネ315はボビン314に巻戻ろうとする力が作用することで、引き出された定荷重バネ315が撓んだり捩れたりすることがない。また、巻取の偏りが抑制されることで、落下の際にも巻き取られていた定荷重バネ315がスムーズに引き出されるため、落下途中で止まったりがたついたりすることが抑制される。
【0162】
そして、下方位置での演出用可動体302による演出が終了した後、第1上方位置へ戻す場合、第1演出用モータ310をon(通電状態)としてボビン314を第1方向(正面視時計回り)に回転させる(図19(A)におけるタイミングf参照)。これにより、ボビン314における円筒状部317a,317bの周面に定荷重バネ315が巻き取られていくことで、演出用可動体302が上昇する。このとき、定荷重バネ315による巻き取る力が働くため、小さな力で上昇させることができる。そして、位置センサ(図示略)により演出用可動体302が第1上方位置に到達したことが検出されたら、第1演出用モータ310をoff(非通電状態)とする(図19(A)におけるタイミングg参照)。
【0163】
演出用可動体302が下方位置から第1上方位置へ上昇するときは、保持部材343が保持位置へ突出していても、保持部343bの下部に形成されたテーパ面に第1演出用可動体303Lの保持片354aが接触し、上昇しながら付勢バネ341bの付勢力に抗して保持部材343を後側へ押し込むことで、保持片354aが通過可能となる。そして、通過した後に付勢バネ341bの付勢力で保持部材343が保持位置へ戻ることにより、保持片354aが保持部343bに係止されて第1演出用可動体303Lが第1上方位置に保持され、落下演出が終了する。
【0164】
次に、図19(B)に示すように、前述した第2演出パターンに基づき、演出用可動体302を落下させる落下演出が開始された場合(図19(B)におけるタイミングa参照)、落下タイミングに到達する前に、第1演出用モータ310により左側のボビン314を第1方向(正面視時計回り)に僅かに回転させて、演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置へ上昇させる(図19(B)におけるタイミングb参照)。これにより、図16中拡大図に示すように、第1演出用可動体303Lの保持片354aが保持部材343の保持部343bから浮き上がる。
【0165】
次いで、演出用可動体302の落下タイミング(図19(B)におけるタイミングc参照)になったとき、第1演出用モータ310はon(通電状態)のまま、かつ、第1演出用ソレノイド316及び第2演出用ソレノイド341もoff(非通電状態)のままとされる。つまり、演出用可動体302は、第1上方位置から第2上方位置へ上昇した後、第2上方位置から第1上方位置を経て下方位置へ自重により落下することなく、該第2上方位置に保持される。
【0166】
そして、所定期間が経過した後、第1演出用モータ310がoff(非通電状態)となることで、演出用可動体302は第2上方位置から第1上方位置へ落下し、保持部材343により第1上方位置に保持される(図19(B)におけるタイミングd参照)。さらに所定期間が経過した後、落下演出が終了する(図19(B)におけるタイミングe参照)。
【0167】
このように、例えば、演出用可動体302が第1上方位置に保持されている状態において遊技者側から視認可能とされ、第1上方位置から下方位置へ落下させる前に、第1上方位置から第2上方位置へ僅かに上昇させる動作が行われる場合、演出用可動体302を落下タイミングで落下させない第2演出パターンを実行するときでも、演出用可動体302を落下させる落下タイミングよりも前において、第1演出パターンのときと同様に、演出用可動体302を第1上方位置から第2上方位置まで上昇させる(また、演出表示装置5等においても共通の演出が実行される)ため、演出用可動体302が落下するか否かを予測しにくくすることができる。
【0168】
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、少なくとも上方位置と下方位置との間で移動可能に設けられた移動体としての演出用可動体302と、幅寸法L1を有し演出用可動体302に取り付けられた帯部材としての定荷重バネ315と、定荷重バネ315を巻き取る巻取部としてのボビン314と、を備え、演出用可動体302は自重で上方位置から下方位置へ落下可能であり、定荷重バネ315は、演出用可動体302が上方位置まで移動するときにボビン314に巻き取られ、ボビン314の幅寸法L2〜L3に対応した幅寸法L1を有することで、定荷重バネ315をボビン314にて巻き取る際に、ボビン314の幅方向に偏って巻き取られることを回避できる。よって、演出用可動体302を上昇させる際に定荷重バネ315が偏って巻き取られることで、上昇速度が変化したり、上昇タイミングがズレたりすること等を回避することができる。
【0169】
また、本実施例では、帯部材の一例として、演出用可動体302を上方に向けて付勢するバネ部材である定荷重バネ315が適用されていることで、演出用可動体302を上方位置まで移動させるための力が軽減されるため、出力が小さなモータ等でも上昇させることが可能となる。また、下方位置から上方位置までの間、常に一定の力で上昇が補助されるため、安定して上昇させることができるばかりか、帯部材自体が巻取力を有していることで、帯部材以外に、演出用可動体302の上昇をサポートするバネ部材等の付勢部材を設ける必要がないので、構造が簡素化される。
【0170】
尚、本実施例では、帯部材の一例として、定荷重バネ315が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、定荷重バネ以外のバネ部材(例えば、ゼンマイバネ等)であってもよい。さらに、バネのように巻取力を有しない布やゴム材等の帯部材を適用してもよい。尚、このように定荷重バネ以外のバネ部材を適用した場合、演出用可動体302の上昇をサポートするバネ部材等の付勢部材を別途設けてもよい。
【0171】
また、本実施例では、巻取部の一例として、ボビン314が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、筒状部材やプーリ等であってもよい。
【0172】
また、演出用可動体302は、第1移動体としての第1演出用可動体303Lと、第2移動体としての第2演出用可動体303Rとを含み、第1演出用可動体303Lと第2演出用可動体303Rとを、同タイミングで下方位置へ落下させ、同タイミングで上方位置まで移動させるようになっているため、演出効果が向上する。
【0173】
尚、本実施例では、第1演出用可動体303Lと第2演出用可動体303Rとが連結棒305を介して一体化されていたため、移動機構304L,304Rがそれぞれ別個に設けられていても、同タイミングで昇降するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出用可動体303Lと第2演出用可動体303Rとをそれぞれ別個に昇降可能に設け、それぞれ別個の移動機構304L,304Rにより別個に昇降または同タイミングで昇降させることができるようにしてもよい。
【0174】
また、このように、第1演出用可動体303Lと第2演出用可動体303Rとをそれぞれ別個に昇降可能に設け、かつ、それぞれ別個の移動機構304L,304Rにより別個に昇降または同タイミングで昇降させることができるようにした場合でも、本実施例のように、定荷重バネ315は、ボビン314の幅寸法L2〜L3に対応した幅寸法L1を有し、ボビン314の幅方向に偏ることなく巻き取られるようにすることで、別個の移動機構304L,304Rそれぞれに巻き取りにずれが生じにくくなるので、左右の第1演出用可動体303Lと第2演出用可動体303Rとをずれなく一緒に上昇させることができる。
【0175】
また、本実施例では、演出用可動体302は、第1演出用可動体303Lと第2演出用可動体303Rとを有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一の可動体のみにて構成されていてもよいし、3以上の複数の可動体にて構成されていてもよい。
【0176】
また、本実施例では、演出用可動体302は、上方位置において演出表示装置5の上方に位置し、下方位置に落下することで演出表示装置5の前面に重畳するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出用可動体302は、例えば、透明遊技盤の背面側などにおいて、演出表示装置5と関わりない位置で昇降可能に設けられていてもよい。
【0177】
また、第1演出用モータ310の回転力を伝達する第1ギヤ311、第2ギヤ312及び第3ギヤ313と、これら第1ギヤ311、第2ギヤ312及び第3ギヤ313のうち少なくとも一のギヤ部材(例えば、第2ギヤ312)を、他のギヤ部材(例えば、第3ギヤ313)に噛合する噛合位置と噛合が解除される噛合解除位置との間で移動させるギヤ部材移動手段としての第1演出用ソレノイド316及び回動部材330と、を備え、第2ギヤ312を噛合位置に位置させ、第1演出用モータ310の回転力を複数のギヤ部材により伝達してボビン314により定荷重バネ315を巻き取ることで、演出用可動体302を上方位置まで移動させ、第1演出用ソレノイド316及び回動部材330により第2ギヤ312を噛合解除位置へ移動させることで、上方位置の演出用可動体302を自重で下方位置まで落下させる。
【0178】
このようにすることで、演出用可動体302を上方位置から落下させるときに、第1演出用モータ310との連結を解除させることができるため、第1演出用モータ310の負荷により演出用可動体302の落下方向への力が弱くなることを抑制できる。
【0179】
また、本実施例では、第1ギヤ311、第2ギヤ312及び第3ギヤ313のうち第2ギヤ312を噛合位置と噛合解除位置との間で移動可能としていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のうち少なくとも一のギヤ部材が移動可能とされていればよく、第2ギヤ312でなく、第1ギヤ311や第3ギヤ313が移動可能に設けられていてもよい。さらに、第2ギヤ312だけでなく、複数のギヤ部材が他のギヤ部材に対し移動可能に設けられていてもよい。
【0180】
また、本実施例では、第2ギヤ312は、噛合位置から噛合解除位置へ移動しても、第1ギヤ311との噛合は解除されないようになっていたため、噛合状態へ戻るときに一のギヤ部材である第3ギヤ313に対してのみ噛合すればよいため、噛合がスムーズに行われるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、噛合位置から噛合解除位置へ移動することで、2以上のギヤ部材との噛合状態が解除されるようにしてもよい。
【0181】
また、ギヤ部材移動手段は、ソレノイドに限定されるものではなく、モータ等の別の駆動源にて駆動するものであってもよいし、第1演出用モータ310等、移動体を上昇させるための駆動源により連動する連動機構であってもよい。
【0182】
さらに、本実施例では、第2ギヤ312は、噛合位置から噛合解除位置への移動が、第1ギヤ311の回動軸心である駆動軸310aを中心とした回動とされていたため、上記のように第1ギヤ311との噛合は解除されないようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、噛合位置から噛合解除位置への移動は回動に限定されるものではなく、直線移動であってもよい。また、対象となるギヤ部材の周面から離れる方向への移動に限定されるものでなく、ギヤ部材の軸心方向へ移動するようにしてもよい。
【0183】
また、第1上方位置まで移動した演出用可動体302を該第1上方位置に保持するための保持手段としての保持機構340を備え、第1上方位置の演出用可動体302を自重で落下させるときに、第1上方位置からさらに上方の第2上方位置へ移動させ、保持機構340による保持を解除する。
【0184】
このようにすることで、保持機構340である保持部材343に演出用可動体302の荷重がかからない状態で円滑に保持を解除することができる。
【0185】
尚、本実施例では、演出用可動体302を落下させるとき、第1上方位置から第2上方位置へ移動させてから、保持部材343を保持位置から保持解除位置へ移動させるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、保持部材343を保持位置から保持解除位置へ向けて斜め上方に移動させるようにしたり、保持部343bと保持片354aとの間に、摩擦抵抗を低減するためのローラ等の摩擦低減手段(図示略)を設け、演出用可動体302の荷重がかかっている状態でも、保持部材343を保持解除位置へ円滑に移動させることができるようにしてもよい。
【0186】
また、本実施例では、演出用可動体302を下方位置から第1上方位置へ上昇させる移動機構と、第1上方位置から第2上方位置へ上昇させる移動機構とは同一の移動機構であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、別個の移動機構であってもよい。
【0187】
また、本実施例では、演出用可動体302を下方位置から第1上方位置へ上昇させる移動機構304L,304Rは、ボビン314により定荷重バネ315を巻き取ることにより上昇させるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、移動機構は、例えば、ラックとピニオンなど、別個の移動機構にて構成されていてもよい。
【0188】
また、本実施例では、演出用可動体302は、演出制御用CPU120により移動制御されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、CPU103により移動制御されてもよい。尚、この場合、CPU103は移動体の状態を示す制御情報(コマンド)を演出制御基板12に出力するようにし、演出制御用CPU120は、受信した制御情報(コマンド)に基づいて、演出表示装置5等において演出を実行するようにすればよい。
【0189】
また、本実施例では、演出用可動体302は、落下演出を実行するとき、上方位置から常に同じ下方位置へ落下するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、段階的に落下できるようにしてもよい。つまり、上方位置より下方の下方位置は、第1下方位置及び該第1下方位置より上方位置からの距離が長い第2下方位置を含む複数の下方位置を含み、これら各下方位置それぞれに落下可能としてもよい。
【0190】
このようにした場合、例えば、変動表示結果が大当りとなる場合、変動表示結果がハズレとなる場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で第2下方位置へ落下し、変動表示結果がハズレとなる場合、変動表示結果が大当りとなる場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で第1下方位置へ落下するようにしてもよく、このようにすることで、遊技者は演出用可動体302がより下方まで落下することを期待するようになるので、演出効果が向上する。
【0191】
次に、図20図22に基づいて、演出用可動体302について説明する。図20は、(A)〜(C)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す概略正面図である。図21は、(A)〜(C)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す概略背面図である。図22は、(A)〜(F)は第1演出可動部及び第2演出可動部の動作態様を示す概略平面図である。
【0192】
図20図22に示すように、第1演出用可動体303L及び第2演出用可動体303Rは、前述したように、ガイド部350の上部から左右方向の中央に向けて延びる水平部351と、水平部351に対し左右方向にスライド移動可能に設けられた第1演出可動部352と、該第1演出可動部352の背面側に動作可能に設けられた第2演出可動部353と、補助可動部358を有する。
【0193】
具体的には、左右の水平部351は、互いに左右に離れて配設されており、連結棒305を介して一体化されている。また、左右の水平部351には、スライド溝360が左右方向に延設されており、これらスライド溝360には、左右の第1演出可動部352それぞれに設けられたラックギヤ361が摺動可能に設けられている。また、左右の水平部351の背面には、第2演出用モータ362が設けられており、第2演出用モータ362の駆動軸には第1ピニオンギヤ363が固着され、該第1ピニオンギヤ363には第2ピニオンギヤ364が噛合され、さらに第2ピニオンギヤ364はラックギヤ361に噛合されている。
【0194】
よって、左右の第1演出可動部352は、第2演出用モータ362により、互いの分割面が当接する合体位置と、互いの分割面が左右に離れる離間位置と、の間で水平部351に対し左右方向に移動可能に設けられている。尚、左右の第1演出可動部352は、合体位置において合体することで略円形状の一の演出部を構成するようになっている。
【0195】
第2演出可動部353は、手指を模した形状をなし、上下方向を向く回動軸365(図22参照)を中心として回動可能に設けられている。具体的には、図22(A)に示すように、第1演出可動部352が合体位置にあるときに、該第1演出可動部352の背面に配置される退避位置と、図22(E)に示すように、第1演出可動部352が離間位置にあるときに、該第1演出可動部352の分割面から前方に突出するように配置される演出位置と、の間で回動可能に設けられる。
【0196】
また、回動軸365は、支持部材366により左右方向にスライド移動可能に支持されている。また、一端が第1演出可動部352に取り付けられた圧縮バネ367の他端が取り付けられていることで、常時退避位置側に向けて付勢されている。
【0197】
また、補助可動部358は、第1演出可動部352の背面に左右方向にスライド移動可能に設けられており、第1演出可動部352が合体位置にあるときに、該第1演出可動部352の背面に配置される退避位置と、第1演出可動部352が離間位置にあるときに、該第1演出可動部352の分割面から側方に突出するように配置される演出位置と、の間でスライド移動可能に設けられる。また、一端が第1演出可動部352に取り付けられた圧縮バネ368の他端が取り付けられていることで、常時退避位置側に向けて付勢されている。
【0198】
ここで、図22に基づいて、第1演出可動部352及び第2演出可動部353の動作態様について説明する。尚、以下において、補助可動部358の動作態様についての説明は省略する。
【0199】
まず、演出用可動体302が駆動初期位置にあるときや、下方位置に落下した場合においては、図22(A)に示すように、第1演出可動部352が合体位置にあり、第2演出可動部353が退避位置にある(図21(A)参照)。
【0200】
図22(B)に示すように、第2演出用モータ362により第1演出可動部352が合体位置から離間位置へ向けて移動を開始すると、まず、第2演出可動部353の回動軸365の近傍位置が水平部351の端部に接触する(接触点P1参照)。このとき、第2演出可動部353の先端が第1演出可動部352の背面に接触していることで(接触点P2参照)、第2演出可動部353は回動軸365を中心として回動することはない。
【0201】
図22(C)に示すように、第2演出可動部353が水平部351の端部に保持されたまま第1演出可動部352が離間位置へ向けて移動すると、第2演出可動部353の先端が分割面352aの角部に接触し(接触点P2参照)、分割面352aから露呈するので、回動軸365を中心として回動し始める(図21(B)参照)。
【0202】
次いで、図22(D)に示すように、第1演出可動部352が離間位置へ向けて移動するに従い第2演出可動部353が回動軸365を中心として回動し、図22(E)に示すように、第2演出可動部353が退避位置から約80度回転し、指が前方を向く演出位置まで回転したところで回転が規制された後、図22(F)に示すように、第1演出可動部352のみが離間位置までスライド移動する(図21(C)参照)。
【0203】
このように、回動軸365を中心として回動可能に設けられた第2演出可動部353は、回動軸365がスライド移動可能に設けられている。そして、退避位置において第1演出可動部352の背面側に退避しているが、第1演出可動部352のスライド移動に連動して回転しながら演出位置側へスライド移動することで、前側に露呈するようになっている。よって、図20に示すように、指を模した左右の第2演出可動部353が、左右の第1演出可動部352を分割面352aから左右に切り裂くように押し広げているように見せることができる。
【0204】
また、特に図22(E)に示すように第2演出可動部353が演出位置まで回動した後に、図22(F)に示すように、第1演出可動部352のみが離間位置までスライド移動することで、第2演出可動部353が前側にせり出てからさらに第1演出可動部352のみが離間位置までスライド移動するので、あたかも指で第1演出可動部352を左右に引き裂いたように見せることができる。
【0205】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0206】
例えば、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
【0207】
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも本発明を適用可能である。
【0208】
前記実施例では、上方位置にある演出用可動体302を下方位置へ落下させる落下演出は、予告演出や大当り中演出等の各種演出として実行可能とされていたが、スロットマシンの場合、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス等)の付与、遊技者にとって有利な押し順が報知されるアシストタイム(以下、ATと略称する)の付与、ATの継続率引き上げやATのストック数上乗せといったより有利なATの付与、ATに移行しやすい状態の付与、特定役の付与などが決定された可能性を示唆する示唆演出として、上記のように上方位置にある演出用可動体302を下方位置へ落下させる落下演出を適用してもよい。
【0209】
尚、このような場合、ゲームの進行を制御する遊技制御手段から出力された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段は、内部抽選結果がボーナスである場合やATの付与が決定されている場合、ハズレの場合やATの付与が決定されていない場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で前記第1演出パターンを決定し、内部抽選結果がハズレである場合やATの付与が決定されていない場合、ボーナスである場合やATの付与が決定されている場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で前記第2演出パターンを決定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0210】
1 パチンコ遊技機
300 演出ユニット
302 演出用可動体
303L 第1演出用可動体
303R 第2演出用可動体
304L,304R 移動機構
314 ボビン
311 第1ギヤ
312 第2ギヤ
313 第3ギヤ
315 定荷重バネ
316 第1演出用ソレノイド
341 第2演出用ソレノイド
343 保持部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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