特開2015-231469(P2015-231469A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-231469(P2015-231469A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20151201BHJP
   F24C 15/16 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   A47J37/06 331
   F24C15/16 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-119484(P2014-119484)
(22)【出願日】2014年6月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112210
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108431
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 加奈子
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(72)【発明者】
【氏名】星野 晃一
(72)【発明者】
【氏名】蜷川 広美
(72)【発明者】
【氏名】横井川 裕司
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA03
4B040AA08
4B040AB02
4B040AC02
4B040CA09
4B040EA01
(57)【要約】
【課題】熱風がスムーズに通過でき、被調理物の載置や清掃で変形しにくく、使い勝手のよい加熱調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】被調理物を収容する、前面が開口した加熱庫と、加熱庫の前面開口を閉塞する扉体と、加熱庫内で、被調理物を載置する焼き網と、焼き網を載置する受け皿と、被調理物を上方から加熱する輻射式の加熱手段と、被調理物を下方から加熱する熱風循環式の加熱手段と、を備え、焼き網は、扉体に近い側を前側として、前後方向に長い長方形状をしていて、枠体と載置部からなり、枠体の前後の両端部は下方に曲折した脚部を有し、脚部は前側あるいは後側からみてU字状をしている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被調理物を収容する、前面が開口した加熱庫と、
該加熱庫の前記前面開口を閉塞する扉体と、
前記加熱庫内で、前記被調理物を載置する焼き網と、
該焼き網を載置する受け皿と、
前記被調理物を上方から加熱する輻射式の加熱手段と、
前記被調理物を下方から加熱する熱風循環式の加熱手段と、を備え、
前記焼き網は、前記扉体に近い側を前側として、前後方向に長い長方形状をしていて、枠体と載置部からなり、前記枠体の前後の両端部は下方に曲折した脚部を有し、該脚部は前側あるいは後側からみてU字状をしていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
前記焼き網の前記枠体は、前後のU字状脚部をつなぐ第1と第2の平行な直線部を有し、前記載置部は、前記枠体より細い複数の鋼線を前記第1の直線部と前記第2の直線部をつなぐように一定の間隔で接合されていて、前記載置部の前端と後端には、被調理物がずれないようにするためのずれ防止部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記枠体は、1本あるいは複数の鋼線の両端部を突き合わせて溶接で接合した接合部が設けられ、該接合部は前記受け皿と接触する部位と前記第1及び第2の直線部以外の箇所に設けられていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2何れかに記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被調理物を収容する加熱庫を備え、被調理物を載置する焼き網を備えた加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
加熱庫内に被調理物を収容して加熱調理を行う加熱調理器には、輻射式の加熱手段により被調理物を加熱するものや、加熱庫内に熱風を循環させるコンベクション式の加熱手段により被調理物を加熱するものがある。
【0003】
加熱庫内に熱風を循環させる熱風循環(コンベクション)式の加熱手段により被調理物を加熱するものでは、特許文献1のように熱風を被調理物の表面に流れるように噴き出すことで、被調理物を加熱することができ、被調理物を載置する焼き網は、熱風が通過しやすいように吹き出し口側には脚(支持)部を設けない構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−264053号公報(第6頁、図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の従来の加熱調理器で使用する焼き網は、脚(支持)部が設けられていない側は強度が弱く、重い被調理物を脚(支持)部が設けられていない側に偏って載置すると、脚(支持)部が設けられていない側が変形して沈み込んでしまう、という課題があった。
【0006】
また、焼き網を洗うときも、脚(支持)部が設けられていない側は強度が弱いので、魚等を焼くことでこびりついた汚れを落とそうと、力をいれて焼き網を洗うと脚(支持)部が設けられていない側が変形しやすいため、気を使って洗う必要があり、取り扱いが面倒である、という課題があった。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、熱風がスムーズに通過でき、被調理物の載置や清掃で変形しにくく、使い勝手のよい加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決する本発明に係る加熱調理器は、被調理物を収容する、前面が開口した加熱庫と、加熱庫の前面開口を閉塞する扉体と、加熱庫内で、被調理物を載置する焼き網と、焼き網を載置する受け皿と、被調理物を上方から加熱する輻射式の加熱手段と、被調理物を下方から加熱する熱風循環式の加熱手段と、を備え、焼き網は、扉体に近い側を前側として、前後方向に長い長方形状をしていて、枠体と載置部からなり、枠体の前後の両端部は下方に曲折した脚部を有し、脚部は前側あるいは後側からみてU字状をしているものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る加熱調理器の焼き網は、扉体に近い側を前側として、前後方向に長い長方形状をしていて、枠体と載置部からなり、枠体の前後の両端部は下方に曲折した脚部を有し、脚部は前方側あるいは後側からみてU字状をしているので、U字状に空いた空間を熱風循環(コンベクション)式の加熱手段の熱風が邪魔されることなくスムーズに通過でき、前後方向に脚部を備えているので、重い被調理物を載置しても焼き網が変形しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の全体を示す斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫の扉体を引き出した状態の1実施例の斜視図である。
図3図1に示す線Z−Zで切断した本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を側面側から見た断面図である。
図4図1に示す線Y−Yで切断した本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫を前面側から見た断面図である。
図5】(a)熱風循環式の加熱手段の斜視図、(b)熱風循環式の加熱手段を前面側から見た図である。
図6】(a)図3の断面図の扉体寄りの要部拡大図、(b)図3の断面図の熱風循環式の加熱手段寄りの要部拡大図である。
図7】(a)本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫内に載置される受け皿を上面側から見た図、(b)本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫内に載置される受け皿を側面側から見た図である。
図8】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の焼き網の全体を示す斜視図である。
図9】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の焼き網の上面、前面、側面及び後面を示す4面図である。
図10】(a)本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の焼き網を受け皿に載置した状態を上方から見た図、(b)本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の焼き網に被調理物を載置した状態を側面から見た図である。
図11】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫の扉体を引き出した状態の他の実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
(全体の構成)
図1は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の全体を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫の扉体を引き出した状態の1実施例の斜視図、図3図1に示す線Z−Zで切断した本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を側面側から見た断面図、図4図1に示す線Y−Yで切断した本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱庫を前面側から見た断面図、図5(a)は熱風循環式の加熱手段の斜視図、図5(b)は熱風循環式の加熱手段を前面側から見た図である。
【0012】
以下、図1図5により本発明の実施の形態1に係る加熱調理器全体の概略構成を説明する。なお、それぞれの図において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する場合がある。
【0013】
図1に示すように、本発明の実施の形態1の加熱調理器100は、本体1の天面に鍋等の調理容器が載置可能な非磁性体、例えば結晶化ガラスからなるトッププレート2bと、その外周に図示しないシリコン系接着剤等で固着された金属、例えばステンレスで構成された枠体2aを備えてなる天板2を備えている。
【0014】
天板2は、前側に各種の操作入力を行う天板操作部5を備えている。天板操作部5には
複数の操作スイッチ51が設けられている。なお、天板操作部5であるが、この実施の形態では枠体2aに設けられている例を示しているが、これに限定されるものではなく、トッププレート2bに静電スイッチのようなタッチ式のスイッチで設けられていてもよい。
【0015】
また、トッププレート2bには鍋等の調理容器を載置する加熱口を示す左加熱口3a、右加熱口3b、中央加熱口3cが設けられており、印刷等の表示で示されている。その各加熱口に対応して、トッププレート2b下方の本体1内には、図示しない左加熱手段、右加熱手段、中央加熱手段が配設されている。
【0016】
このように加熱口が3つ設けられたものは3口タイプの加熱調理器と呼ばれるもので、加熱口に対応する加熱手段は、例えば、3口それぞれが誘導加熱コイルからなる誘導加熱手段とした構成や、その3口の内の1口を誘導加熱手段ではない加熱手段、例えばラジエントヒーターのような電熱線からなる輻射式加熱手段とした構成としてもよく、適宜組合せることが可能である。
【0017】
それから、トッププレート2bの前側には左加熱口3a、右加熱口3b、中央加熱口3cの設定条件や調理の経過状況等を表示する左加熱口用表示部6a、右加熱口用表示部6b、総合表示部6cが設けられている。
【0018】
総合表示部6cは、中央加熱口3cの設定条件や調理の経過状況等を表示するだけではなく、後述する庫内に魚等の被調理物を収容して、グリル調理やオーブン調理のような加熱調理をする加熱庫9の設定条件や調理の経過状況等も表示するようになっている。
【0019】
中央加熱口3cと加熱庫9が同時に使用されている場合は、それぞれの設定条件や調理の経過状況等を交互に表示するようにしてもよいし、区分けされた表示位置にそれぞれの設定条件や調理の経過状況等を同時に表示するようにしてもよい。
【0020】
左加熱口用表示部6a、右加熱口用表示部6b、総合表示部6cに対応して、トッププレート2b下方の本体1内には、図示しない基板に搭載された表示手段が設けられている。表示手段は液晶(LCD)によるものや、有機電界発光(Electro Luminescence:EL)素子などによるものが使用される。
【0021】
次に、本体1の前面には、前面操作部4が設けられている。前面操作部4には、加熱調理器の電源を入り切りする電源スイッチ41、それぞれの加熱口の火力を調整するための左加熱口火力調整ノブ4a、右加熱口火力調整ノブ4b、中央加熱口火力調整ノブ4cが備えられている。
【0022】
天板2の下方で前面操作部4の後方には、電子部品から構成された制御手段を内包した制御基板(図示せず)、さらに、スイッチング素子(図示せず)や整流回路(図示せず)、その他電子部品(図示せず)から構成されたそれぞれの加熱手段用インバーター回路を内包したインバーター基板(図示せず)、後述する加熱庫9の加熱手段である上ヒーター(第1の加熱手段)14及び熱風循環式加熱手段(第2の加熱手段)20に電力を供給する電源基板(図示せず)が配設されている。
【0023】
前面操作部4の並びに扉体7が設けられている。扉体7は図2に示すように、前面が開口した加熱庫9の前面を閉塞するためのもので、加熱庫9内に取付けられた左固定レール11a及び右固定レール11b(図4参照)、左固定レール11aと対となる左可動レール10a、右固定レール11bと対となる右可動レール10bによって、開閉自在に取付けられている。
【0024】
なお、本実施の形態では、扉体をレールで引き出す例で説明しているが、これに限定されるものではなく、レールを用いない構成、例えば、図11のように扉体に受け皿を直接取付けて、受け皿を加熱庫内に収容するような構成でもよい。
【0025】
扉体7は、扉体7に設けられたハンドル7aに手を掛けて引き出せるようになっていて、その引き出しに連動して、被調理物を載置する焼き網60と焼き網60を載置する受け皿30を引き出せるようになっている。
【0026】
受け皿30は、左可動レール10aと右可動レール10bを連結する可動レール連結兼用受け皿支持部材12aと可動レール連結兼用受け皿支持部材12bによって支持され、扉体7の引き出しに連動して加熱庫9の外へ引き出され、押し込みに連動して加熱庫9内へ収容される。
【0027】
図3に示すように、扉体7を最も押し込んだ状態で、扉体7の加熱庫9の前面開口と対向する側に設けられたパッキン7dにより加熱庫9の前面開口が閉塞され、加熱庫9で調理が行える状態となる。
【0028】
加熱庫9の加熱手段は、加熱庫9の上面付近に設けられた、焼き網60に載置された被調理物を上方から加熱するための輻射式の加熱手段である上ヒーター14と、本体後方に設けられた、被加熱物を主に下方から加熱するための熱風循環式の加熱手段20である。
【0029】
熱風循環(コンベクション)式の加熱手段20は、空気を加熱する輻射式の熱風循環用ヒーター21と加熱された空気を送風、循環させるためのファン23及びそのファン23を駆動するモーター22を備えている。
【0030】
モーター22はモーターケース26に収容されていて、モーターケース26内には、モーター22を冷却する図示しない冷却手段が設けられている。モーター22の回動軸に取付けられたファン23は、ファンケース24とヒーター支持板27で囲われた空間、ファン・ヒーター室28に収容されている。
【0031】
熱風循環用ヒーター21は、ファン23の外周を囲うようにヒーター支持板27に取付けられていている。ファンケース24には、加熱庫9背面に設けられた背面吸気口18と連通するファンケース吸気口24aが設けられている。
【0032】
モーター22の駆動によりファン23が回転すると、ファンケース吸気口24aから加熱庫9内の空気が吸気され、熱風循環用ヒーター21により加熱され熱風となり、ファンケース24に設けられたファンケース吹き出し口24bと連通する背面吹き出し口19から加熱庫9内へ供給される。
【0033】
また、一部の空気はヒーター支持板27に設けられた連通口29から排出され、排気ダクト25を通過して天板2に設けられた排気口2cから本体1外へ排出される。排気口2cは、空気が流通可能な排気口カバー8a、8bで覆われている(図1参照)。
【0034】
図3、4に示すように、加熱庫9の上面外側にはランプヒーター13が取付けられていて、上面に設けられた複数の小穴(図示せず)から加熱庫9内を照らすことができるようになっている。
【0035】
扉体7の前面上方には前面ガラス7bが取付けられており、前面ガラス7bは窓部7cを除き裏面側に塗装されている。窓部7cは透明であり、そこから庫内を見ることができ、ランプヒーター13で照らすことによって、調理の仕上り具合が確認できる。後述する受け皿30の前側側壁32aは、その最も高い位置が窓部7cの最も低い位置よりも高さが低くなっているので、前側側壁32aが調理の仕上り具合を確認する上で邪魔になることはない。
【0036】
加熱庫9の上面には加熱庫9内に吹き出された熱風を回収する循環風吸気口15が設けられている。循環風吸気口15は加熱庫9の上面が加熱庫9内に突出するように形成され、そこに複数の小穴が設けられて熱風が通過するようになっている。
【0037】
循環風吸気口15を通過した熱風は一度加熱庫9外へ出て、循環風吸気口15の加熱庫9の庫外に配設された触媒16を通過して煙や臭いが取り除かれた後、上面ダクト17a内を通り、背面ダクト17bを経由して加熱庫9背面に設けられた背面吸気口18と連通するファンケース吸気口24aを通ってファン・ヒーター室28に送られる。
【0038】
受け皿30は図7(a)に示すように上面から見て前後が長い四角形状をしており、底面31の4辺からそれぞれ前側側壁32a、後側側壁32b、左側側壁32c、右側側壁32d、が立ち上がっている。底面31は台形になっており、底面31の扉体7寄りの前側の幅が、加熱庫9背面寄りの後側の幅よりも狭くなっている。
【0039】
扉体7寄りの前側側壁32aの高さは、図7(b)に示すように加熱庫9背面寄りの後側側壁32bの高さよりも高くなっている。左側側壁32c及び右側側壁32dは、前側側壁32aと後側側壁32bを結び後方から前方に向かって昇るように傾斜している。
【0040】
また、前側側壁32a、後側側壁32b、左側側壁32c、右側側壁32dはそれぞれ底面31から外側へ拡がるように傾斜しながら立ち上がっている。前側側壁32a、後側側壁32b、左側側壁32c、右側側壁32dが立ち上がった先端には、それぞれ前側フランジ36a、後側フランジ36b、左側フランジ36c、右側フランジ36dの平坦部が設けられている。
【0041】
それから、底面31には底面31を基準として、その面よりも上方に突出する凸形状が設けられている。左側側壁32c寄りに外側上向き凸形状33a、右側側壁32d寄りに外側上向き凸形状33b、それらの内側に内側上向き凸形状34a及び内側上向き凸形状34bがそれぞれ設けられていて、外側上向き凸形状33a及び外側上向き凸形状33bの長さは、内側上向き凸形状34a及び内側上向き凸形状34bの長さよりも長くなっている。
【0042】
それぞれの上向き凸形状の間には、底面31を基準として、その面よりも下方に突出する凸形状が設けられている。外側上向き凸形状33aと内側上向き凸形状34aの間には下向き凸形状35a、内側上向き凸形状34aと内側上向き凸形状34bの間には下向き凸形状35b、内側上向き凸形状34bと外側上向き凸形状33bの間には下向き凸形状35cがそれぞれ設けられている。
【0043】
下向き凸形状35a、35b、35cだけでは、平面に置くと受け皿のバランスが悪くなる。そのため、底面31から下方に突出する円形下向き凸形状38a、38bが設けられ、平面に置いたときのバランスが悪くならないようにしている。
【0044】
焼き網60は、図8図9に示すように枠体61と載置部62a〜62n及びずれ防止部63a、63bで構成されている。焼き網60を上方からみると、図9に示すように前後方向に長い長方形状をしていて、載置部62a〜62nが、枠体61の平行に設けられた第1の直線部61aと第2の直線部61bをつなぐように、一定の間隔で溶接されて固定されている。
【0045】
さらに、第1の直線部61aと第2の直線部61bをつなぐように、載置部62aの前側にずれ防止部63aが、載置部62nの後側にずれ防止部63bが、それぞれ載置部62a〜62nよりも上方へ突出するように溶接されて固定されている。
【0046】
第1の直線部61aと第2の直線部61bは、前側及び後側で下方に曲折している。前側から見た形状と、後側から見た形状は同形状であり、中央部が少し上に持ち上がってはいるが、概略U字状をした脚部61c、61dが形成されている。
【0047】
焼き網60は、脚部61cが受け皿30の底面31の前側寄りに設けられた位置決め凸部39a、39bと前側側壁32aとの間になるように配置され、脚部61dが後側寄りに設けられた位置決め凸部39c、39dと後側側壁32bとの間になるように配置されて受け皿30に載置したときに位置決めされるようになっている。
【0048】
枠体61は1本の鋼線により形成されていて、脚部61cの下側のほぼ中央に、鋼線の両端を突き合わせて溶接、接合した接合部61eがある。脚部61cは、受け皿30に載置するときに受け皿30と接触するが、接合部61eは受け皿30と接触する箇所よりも少し上に持ち上がった箇所に位置している。
【0049】
突き合わせの接合の場合、接合箇所が少しずれて段差ができることがある。だが、接合部61eは受け皿30と接触する箇所よりも少し上に持ち上がった箇所に位置しているので、段差によってガタついたり、受け皿に傷を付けたりすることがない。
【0050】
また、第1の直線部61aと第2の直線部61bに接合部61eがあると外観上もよくないが、脚部61cの下側に位置するようにしたので目につきにくく、外観上の印象が損なわれにくい。
なお、本発明の実施の形態1では、枠体61を1本の鋼線で構成され1箇所を接合する例で説明したが、2本の鋼線で構成し2箇所を接合するようにしてもよく、その場合は、脚部61cの接合部61eの他に、脚部61dの受け皿30と接触する箇所よりも少し上に持ち上がった箇所に接合部を設ければよい。
【0051】
前述のように焼き網60は、前側と後側にU字状をした脚部61c、61dが形成されているので、図10(b)のように鍋のような重い被調理物90を載置しても、前後でしっかりと荷重を受けることができるので焼き網60が変形することがない。
【0052】
また、脚部61c、61dがU字状をしているので、背面吹き出し口19から加熱庫9内へ供給される熱風の経路を阻害しにくくなっており、熱風がスムーズに載置部62a〜62nの下方及び受け皿30の内部に送風されて、調理へ悪い影響を及ぼすことがない。
【0053】
さらに、鍋のような滑る可能性がある被調理物90を載置して、加熱庫9に収容したり、加熱庫9から引き出したりしても、載置部62a〜62nよりも上方へ突出して固定されているずれ防止部材63a、63bによって被調理物90は大きくずれることがなく調理に支障をきたすことがない。
【0054】
それから、焼き網60は前後が同形状であるので、受け皿30に載置するときに前後がどちらを向いていてもよく、方向に気を付ける必要がないので使い勝手がよい。また、焼き網60は前後が同形状で単純な形状をしていて保持しやすく清掃性がよいので、洗う時に変形させることが少なくなる。
【0055】
焼き網60と受け皿30の構成を基に、加熱庫9内の熱風の流れを詳しく説明すると、ファン・ヒーター室28に吸気された空気は、熱風循環用ヒーター21により加熱されてファン・ヒーター室28を通過しながら熱風となる。
【0056】
熱風は、モーター22の駆動により回転するファン23によって送風され、前述したファンケース吹き出し口24bから、加熱庫9の背面に設けられてファンケース吹き出し口24bと連通する背面吹き出し口19から加熱庫9内へ供給される。
背面吹き出し口19の周りには、熱風の風向きを整える風向部材が設けられている。図4に示すように、背面吹き出し口19の上方には上風向部材19a、下方には下風向部材19b、加熱庫9を前面からみたとき左側には左風向部材19c、右側には右風向部材19dというように設けられている。
【0057】
図3に示すように、背面吹き出し口19及び各風向部材19a〜19dは、受け皿30の後側側壁32bよりも高い位置になるように設けられている。
【0058】
また、背面吹き出し口19及び各風向部材19a〜19dは、受け皿30の前側側壁32aよりも低い位置になるように設けられている。言い換えると、背面吹き出し口19及び各風向部材19a〜19dよりも前側側壁32aが高くなる。
【0059】
よって、扉体7に熱風が直接当たりにくくなることから、図6(a)に示すように、前側側壁32aまでの高さよりも、ハンドル7aの一番高い位置の高さよりも低い位置に設けられたハンドル7aの手掛け部71の温度上昇は抑制されることになる。
【0060】
それから、背面吹き出し口19の上方に設けられた上風向部材19aは、図3及び図6(b)に示すように、受け皿30の後側側壁32bよりも前側に突出している。さらに、上風向部材19aは下風向部材19bよりも前側に突出していて、途中から受け皿30の底面31方向に向けて傾斜していて、熱風は確実に焼き網60と受け皿30の間の空間へ流れるようになっている。
【0061】
焼き網60と受け皿30の間の空間へ流れた熱風は、焼き網60に載置された被調理物の下面側を加熱しながら、図10(a)に示すように前方まで流れる。背面吹き出し口19は前側側壁32aよりも低い位置にあり、さらに上風向部材19aによって底面31方向に向けて流れるので、熱風は前側側壁32aに沿ってスムーズに加熱庫9の上方へ流れる。
【0062】
側面方向に流れた熱風も、前述したように左側側壁32c及び右側側壁32dが後方から前方に向かって昇るように傾斜しているので、図10(a)に示すように、その側壁によって外側に拡散することなく焼き網60が載置された受け皿30内を通過して、焼き網60に載置された被調理物の下面側を加熱しながら前方へ流れ、前側側壁32aに沿ってスムーズに加熱庫9の上方へ流れるようになる。
【0063】
よって、スムーズに加熱庫9の上方へ流れた熱風は、循環風吸気口15に到達し、上面ダクト17a内を通り、背面ダクト17bを経由して加熱庫9背面に設けられた背面吸気口18と連通するファンケース吸気口24aを通ってファン・ヒーター室28に送られて、スムーズに循環することで、被調理物がむらなく加熱調理されることになり、調理の仕上りが良好となる。
【0064】
以上のように本発明の実施の形態1に係る加熱調理器によれば、焼き網の前側と後側にU字状をした脚部が形成されているので、重い被調理物を載置しても、前後でしっかりと荷重を受けることができ、焼き網が変形することがなく、使用者が被調理物の載置に気を使うことがなくなることから使い勝手が向上する。
【0065】
なお、本発明の加熱調理器は、加熱庫以外に誘導加熱手段等の加熱手段を備えた形態として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば魚焼き器やグリラーのような加熱庫を主とする加熱調理器においても実施可能であり、同様の効果を得ることができるもの
である。
【符号の説明】
【0066】
1 本体、2 天板、2a 天板枠、2b トッププレート、2c 排気口、3a 左加熱口、3b 右加熱口、3c 中央加熱口、4 前面操作部、4a 左加熱口火力調整ノブ、4b 右加熱口火力調整ノブ、4c 中央加熱口火力調整ノブ、5 天板操作部、6a 左加熱口用表示部、6b 右加熱口用表示部、6c 総合表示部、7 扉体、7a ハンドル、7b 前面ガラス、7c 窓部、7d パッキン、8a 排気口カバー、8b 排気口カバー、9 加熱庫、10a 左可動レール、10b 右可動レール、11a 左固定レール、11b 右固定レール、12a 可動レール連結兼用受け皿支持部材、12b 可動レール連結兼用受け皿支持部材、13 ランプヒーター、14 上ヒーター、15 循環風吸気口、16 触媒、17a 上面ダクト、17b 背面ダクト、18 背面吸気口、19 背面吹き出し口、19a 上風向部材、19b 下風向部材、19c 左風向部材、19d 右風向部材、20 熱風循環(コンベクション)式加熱手段、21 熱風循環用ヒーター、22 モーター、23 ファン、24 ファンケース、24a ファンケース吸気口、24b ファンケース吹き出し口、25 排気ダクト、26 モーターケース、27 ヒーター支持板、28 ファン・ヒーター室、29 連通口、30 受け皿、31 底面、32a 前側側壁、32b 後側側壁、32c 左側側壁、32d 右側側壁、33a 外側上向き凸形状、33b 外側上向き凸形状、34a 内側上向き凸形状、34b 内側上向き凸形状、35a 下向き凸形状、35b 下向き凸形状、35c 下向き凸形状、36a 前側フランジ、36b 後側フランジ、36c 左側フランジ、36d 右側フランジ、38a 円形下向き凸形状、38b 円形下向き凸形状、39a 位置決め凸部、39b 位置決め凸部、39c 位置決め凸部、39d 位置決め凸部、41 電源スイッチ、51 操作スイッチ、60 焼き網、61 枠体、61a 第1の直線部、61b 第2の直線部、61c 脚部、61d 脚部、61e 接合部(溶接部)、62a〜62n 載置部、63a ずれ防止部、63b ずれ防止部、71 手掛け部、90 被調理物、100 加熱調理器。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11