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特開2015-231673印刷装置、及び、インターフェース基板
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-231673(P2015-231673A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】印刷装置、及び、インターフェース基板
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/00 20060101AFI20151201BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20151201BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   B41J29/00 C
   B41J29/38 Z
   G06F1/00 320J
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-118421(P2014-118421)
(22)【出願日】2014年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉
(74)【代理人】
【識別番号】100116665
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 和昭
(72)【発明者】
【氏名】中澤 雅俊
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ04
2C061AS06
2C061AS14
2C061BB02
2C061BB15
2C061CG02
2C061CG13
2C061HK11
2C061HN15
2C061HQ20
(57)【要約】
【課題】複数の通信コネクターのうち意図する通信コネクターに排他的に外部装置を接続することができる、印刷装置、及び、インターフェース基板を提供する。
【解決手段】印刷部14と、印刷データを受信する第1の通信コネクター41と、設定データを受信する第2の通信コネクター42と、を備え、第1及び第2の通信コネクター41,42のいずれか一方は、他方の受口43内部に配置された端子44を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷部と、
印刷データを受信する第1の通信コネクターと、
設定データを受信する第2の通信コネクターと、
を備え、
前記第1及び第2の通信コネクターのいずれか一方は、他方の受口内部に配置された端子を有すること、
を特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷データに基づいて前記印刷部を制御して印刷を実行させ、前記設定データに基づいて印刷動作に係る設定を行う制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第2の通信コネクターが外部装置に接続された場合に、前記制御部による前記印刷部の制御を行わない設定モードを実行すること、を特徴とする請求項2記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部を搭載する制御基板と、
前記制御基板に接続され、前記第1の通信コネクターに接続された第1のインターフェース回路、及び、前記第2の通信コネクターに接続された第2のインターフェース回路を搭載するインターフェース基板と、を備え、
前記制御基板は、前記第2の通信コネクターが外部装置に接続された場合に、前記設定モードを実行すること、を特徴とする請求項3記載の印刷装置。
【請求項5】
前記第2の通信コネクターが外部装置に接続された場合に、前記インターフェース基板の制御により、前記設定モードを実行すること、を特徴とする請求項4記載の印刷装置。
【請求項6】
前記第1の通信コネクターはLANモジュラージャックであり、前記第2の通信コネクターが有する前記端子はUSB端子であること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項7】
印刷装置において印刷部を制御して印刷を実行する制御基板に接続され、
印刷データを受信する第1の通信コネクターと、
設定データを受信する第2の通信コネクターと、を備え、
前記第1及び第2の通信コネクターのいずれか一方は、他方の受口内部に配置された端子を有すること、
を特徴とするインターフェース基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、及び、インターフェース基板に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、イーサネット(登録商標)ポート、USBポート、IEEE1394ポート、シリアルポート等の外部装置が接続される複数のインターフェース(コネクター)を備えた印刷装置が知られている。これらの印刷装置では、複数のインターフェースのうち特定のインターフェースへの外部装置の接続の有無を検出し、自動的に使用するインターフェースを変更するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−33519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数の通信コネクターを備えた印刷装置に外部装置を接続する場合、作業者は、複数の通信コネクターの中から、接続の目的に適合する通信コネクターを選択して接続する必要があった。仮に、目的に適しない通信コネクターに外部装置が接続された場合や、複数の通信コネクターに同時に外部装置が接続された場合には、意図した通りの印刷装置の制御を行うことができなくなる場合があった。このため、作業者は、接続する通信コネクターの選択、及び、複数の通信コネクターに接続して良いかどうか十分に配慮して判断しなければならず、作業者の負担となっていた。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、複数の通信コネクターのうち意図する通信コネクターに排他的に外部装置を接続することができる、印刷装置、及び、インターフェース基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、印刷装置において、印刷部と、印刷データを受信する第1の通信コネクターと、設定データを受信する第2の通信コネクターと、を備え、前記第1及び第2の通信コネクターのいずれか一方は、他方の受口内部に配置された端子を有すること、を特徴とする。
この構成によれば、第1の通信コネクターと、第2の通信コネクターとに同時に外部装置が接続されることがないので、複数の通信コネクターのうち意図する通信コネクターに排他的に外部装置を接続することができる。また、通信コネクターの一方を、他方の内部に配置することで、小型化を図ることができる。
【0006】
また本発明は、上記印刷装置において、前記印刷データに基づいて前記印刷部を制御して印刷を実行させ、前記設定データに基づいて印刷動作に係る設定を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、排他的な機能が割り当てられた複数の通信コネクターの一方を、他方の内部に配置し、同時に接続できない構成とすることで、誤って複数の通信コネクターを接続することがなく、接続作業の負担を軽減できる。
ここで、設定データは、例えば、前記制御部が前記印刷データに基づき印刷する動作に係る設定を行うためのデータであってもよい。
【0007】
また本発明は、上記印刷装置において、前記第2の通信コネクターが外部装置に接続された場合に、前記制御部による前記印刷部の制御を行わない設定モードを実行すること、を特徴とする。
この構成によれば、第2の通信コネクターに外部装置が接続された場合に、第1の通信コネクターを使用した印刷部の制御を行わない設定モードが実行される。従って、排他的な機能が割り当てられた複数の通信コネクターの一方を、他方の内部に配置し、同時に接続できない構成とすることで、誤って複数の通信コネクターを接続することがなく、接続作業の負担を軽減できる。
【0008】
また本発明は、上記印刷装置において、前記制御部を搭載する制御基板と、前記制御基板に接続され、前記第1の通信コネクターに接続された第1のインターフェース回路、及び、前記第2の通信コネクターに接続された第2のインターフェース回路を搭載するインターフェース基板と、を備え、前記制御基板は、前記第2の通信コネクターが外部装置に接続された場合に、前記設定モードを実行すること、を特徴とする。
この構成によれば、印刷部を制御して印刷させる制御基板とは別に、通信コネクターに対応するインターフェース回路を有するインターフェース基板を備え、制御基板が設定モードに移行する。このため、第2の通信コネクターの接続時に印刷動作を確実に停止させることができる。
また本発明は、上記印刷装置において、前記第2の通信コネクターが外部装置に接続された場合に、前記インターフェース基板の制御により、前記設定モードを実行すること、を特徴とする。
この構成によれば、第2の通信コネクターの接続を検出するインターフェース回路を備えたインターフェース基板の制御により、速やかに制御基板が設定モードに移行する。
【0009】
また本発明は、上記印刷装置において、前記第1の通信コネクターはLANモジュラージャックであり、前記第2の通信コネクターが有する前記端子はUSB端子であること、を特徴とする。
この構成によれば、第1の通信コネクターの内部に、第2の通信コネクターを設けることができ、インターフェース基板の省スペース化を図ることができる。また、第2の通信コネクターに接続検出機能を持たせることができ、外部装置が第2の通信コネクターに接続された場合に、外部装置を速やかに検出し、外部装置の制御下に動作を開始できる。
【0010】
また上記目的を達成するために、本発明は、インターフェース基板において、印刷装置において印刷部を制御して印刷を実行する制御基板に接続され、印刷データを受信する第1の通信コネクターと、設定データを受信する第2の通信コネクターと、を備え、前記第1及び第2の通信コネクターのいずれか一方は、他方の受口内部に配置された端子を有すること、を特徴とする。
この構成によれば、第1の通信コネクターと、第2の通信コネクターとに同時に外部装置が接続されることがないので、複数の通信コネクターのうち意図する通信コネクターに排他的に外部装置を接続することができる。また、通信コネクターの一方を、他方の内部に配置することで、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係るプリンターの構成を示すブロック図である。
図2】インターフェース基板のコネクターを示す図である。
図3】プリンターの動作を示すフローチャートである。
図4】プリンターの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した印刷装置としてのプリンター1の構成を示すブロック図である。
本実施形態で説明するプリンター1は、外部装置としてのホストコンピューター6に接続され、ホストコンピューター6から入力される印刷データに基づいて、記録媒体に文字や画像等を印刷する装置である。本実施形態では一例として、本体に記録媒体としての感熱ロール紙を収容し、発熱素子を備えた印刷ヘッド17により、感熱ロール紙の記録面に熱を加えることで文字や画像等を印刷するサーマルプリンターとして説明する。
本実施形態で、ホストコンピューター6がプリンター1に出力する印刷データは、印刷を指示するコマンド、及び、印刷する対象の文字や画像のデータを含む。また、プリンター1は印刷する画像(ロゴ等)を予め登録し、記憶することができる。ホストコンピューター6出力する印刷データに、プリンター1に登録されている画像を指定するデータが含まれる場合、プリンター1は指定された画像を印刷する。
【0013】
プリンター1は、印刷動作を制御するプリンター制御基板10と、プリンター1に外部接続されるホストコンピューター6との間の通信を制御するインターフェース基板20とを備えて構成される。プリンター制御基板10とインターフェース基板20とは、着脱可能に接続した構成とすることができる。具体的には、プリンター制御基板10にコネクター(図示略)を設け、このコネクターにインターフェース基板20、または、インターフェース基板20に繋がるフレキシブルケーブル等を挿抜する構成としてもよい。
プリンター制御基板10は、制御部11と、不揮発性メモリー12と、バッファーメモリー13と、印刷部14と、を備えている。制御部11は、プリンター1の各部を制御する。不揮発性メモリー12は、制御部11により実行されるプログラムや各種データ等を記憶する。不揮発性メモリー12は、具体的には、EEPROMやフラッシュメモリー等の半導体記憶素子により構成される。バッファーメモリー13は、ホストコンピューター6から受信したデータを一時的に記憶する。バッファーメモリー13は、インターフェース基板20から制御部11に入力されたコマンドやデータ等を受信順に記憶する揮発性記憶装置である。印刷部14は、プリンター1が備える駆動部を制御して印刷を実行する。
【0014】
プリンター1は、印刷部14に接続された印刷ヘッド17と、搬送モーター18と、カッターユニット19とを備える。印刷ヘッド17は、感熱ロール紙の記録面に熱を加えることで文字や画像等を印刷する。搬送モーター18は、印刷部14が出力する駆動電流と駆動パルスに基づいて、図示しない搬送ローラーを回転させ、必要量だけ感熱ロール紙を搬送する。カッターユニット19は、印刷部14が出力する駆動電流に基づいて、所定のタイミングで印刷後の感熱ロール紙をカットする。
また、プリンター1は、制御部11に接続された用紙センサー15を備える。用紙センサー15は、感熱ロール紙の搬送路上における感熱ロール紙の有無と、感熱ロール紙の残量が所定量以下になったことを検出するセンサーであり、検出値を制御部11に出力する。
【0015】
制御部11は、不揮発性メモリー12から読み出したプログラムを実行し、バッファーメモリー13に記憶されたコマンド及びデータと、用紙センサー15の検出値とに基づいて、印刷ヘッド17に接続されたヘッドドライバー(図示略)を駆動する。制御部11は、ヘッドドライバーの各発熱素子への通電制御を行うとともに、印刷部14を制御することにより搬送モーター18およびカッターユニット19を動作させて、感熱ロール紙への印刷を行う。
【0016】
制御部11は、インターフェース基板20に実装されたメインコントローラー21に接続される。
本実施形態のインターフェース基板20は一例として、イーサネットインターフェース及びUSBインターフェースに対応する。すなわち、インターフェース基板20のメインコントローラー21には、LANコントローラー(第1のインターフェース回路)22及びUSBコントローラー(第2のインターフェース回路)23が接続されている。LANコントローラー22は、イーサネットを用いたLAN(Local Area Network)を介したプリンター1とホストコンピューター6との間の通信を制御する。また、USBコントローラー23は、USB(Universal Serial Bus)を介したプリンター1とホストコンピューター6との間の通信を制御し、ホストコンピューター6に対してはスレーブデバイスとして振る舞うように構成されている。
【0017】
LANコントローラー22には、インターフェース基板20の外部に露出する第1の通信コネクターであるコネクター41が接続される。また、USBコントローラー23には、インターフェース基板20の外部に露出する第2の通信コネクターであるコネクター42が接続される。
【0018】
図2は、インターフェース基板20が備えるコネクター41,42を示す図であり、インターフェース基板20を収容するプリンター1の背面カバー1aの外観を示す。
図2に示すように、コネクター41は、一般にLANモジュラージャックと呼ばれる8P8Cモジュラージャック(female jack)で構成される。コネクター41は、背面カバー1aの外に露出する受口43を有する。コネクター41には、8P8Cモジュラープラグ(LANモジュラープラグ)を有するLANケーブル51が接続され、LANケーブル51を介してホストコンピューター6が接続される。本実施形態では受口を有する通信コネクターとしてモジュラージャックを例示するが、凹部を有する通信コネクターであればよい。
コネクター42は、USB規格に準拠するMicro USBのメス端子44を有し、このメス端子44が背面カバー1aの外に露出している。コネクター42には、Micro USBのオス端子を有するUSBケーブル52が接続され、USBケーブル52を介してホストコンピューター6が接続される。
【0019】
図2に、コネクター41とコネクター42の配置の一例を示したように、コネクター42は、コネクター41の受口43の内部で、コネクター41へのLANケーブル51の接続に電気的および物理的に影響の無い位置に配置される。
本実施の形態では、コネクター42は、コネクター41のコネクターピンを避けた位置に配置される。図示は省略するが、Micro USBのオス端子の金具には、電気的接触部位に相対する位置に、外部に突出する二つの爪が設けられ、この爪がメス端子に引き掛けられて、抜けにくくなる構造となっている。コネクター42は、メス端子44に差し込まれるオス端子の爪の突出方向がコネクター41のコネクターピン側に向くように配置される。つまり、コネクター42は、電気的接触部位が、コネクター41の電気的接触部位と相対する方向になるように配置される。
【0020】
上述したように、コネクター42は、コネクター41のジャック内部に設けられるため、コネクター41、42への接続は排他的・択一的であり、コネクター41、42の両方に同時にホストコンピューター6を接続することはできない。このため図1では、コネクター41に繋がるホストコンピューター6を実線で、コネクター42に繋がるホストコンピューター6を仮想線で示す。
このように、プリンター1には、ホストコンピューター6をLANケーブル51を介してコネクター41に接続することが可能である。また、ホストコンピューター6をUSBケーブル52を介してコネクター42に接続することもできる。
【0021】
プリンター1の電源がオンになっていて、かつ、コネクター41、42のいずれにもホストコンピューター6が接続されていない状態では、プリンター1は、ホストコンピューター6の接続に対し待機状態となる。具体的には、インターフェース基板20のメインコントローラー21は、USBコントローラー23及びLANコントローラー22の接続を検出する待機状態となり、接続が検出された場合に、接続を確立する処理を行う。
待機状態で、コネクター41にホストコンピューター6が接続された場合、メインコントローラー21及びLANコントローラー22の機能により、ホストコンピューター6の接続が検出され、プリンター1とホストコンピューター6との間の通信制御が行われる。この場合、制御部11は、コネクター41を介してホストコンピューター6から受信する印刷データに基づいて、印刷部14を制御し、印刷を実行する。
【0022】
また、待機状態で、コネクター42にホストコンピューター6が接続された場合、メインコントローラー21は、USBコントローラー23の機能により、端子の電圧の変化や入力信号等に基づき、ホストコンピューター6の接続を検出する。ホストコンピューター6が検出されると、メインコントローラー21及びUSBコントローラー23の機能によって、プリンター1とホストコンピューター6との間の通信制御が行われる。
コネクター42を介してホストコンピューター6と通信が可能になると、制御部11は設定モードに移行する。設定モードは、プリンター1が、コネクター42を介してホストコンピューター6から印刷動作に係る設定データを受信し、受信した設定データに基づいて印刷動作に係る設定を行う動作モードである。設定モードで設定される内容は、例えば、ロゴ等の画像の登録、カッターユニット19による自動カット機能のオン/オフ、プリンター1が使用(印刷)する言語、感熱ロール紙のサイズ(幅)、印字解像度の設定等である。また、設定モードでは、印刷データを受信するためのネットワークに関する設定を行ってもよい。例えば、LANコントローラー22のネットワークアドレス、暗号化の有無、ネットワーク上のID、パスワード等を設定してもよい。
設定モードに対し、制御部11の制御により印刷を行う動作モードを、通常モードという。制御部11は通常モードと設定モードとを切り換えて実行する。設定モードでは、制御部11による印刷部14の制御動作を停止し、設定モード中は実行できない。
上述した待機状態はインターフェース基板20の動作状態であり、設定モード及び通常モードはプリンター制御基板10の動作モードである。
【0023】
コネクター42へのホストコンピューター6の接続が検出されたとき、例えば、メインコントローラー21が制御部11に対し、設定モードへの移行を通知(または指示)する。つまり、インターフェース基板20の制御により、プリンター制御基板10が設定モードに移行する。これにより、コネクター42にホストコンピューター6が接続されたときに、速やかに設定モードに移行できる。上記のようにインターフェース基板20は交換可能であり、例えば、コネクター42のようなUSBインターフェースのみを搭載したインターフェース基板をプリンター1に搭載することもできる。この場合、USBインターフェースにより、印刷動作に係る設定データだけでなく、印刷データを受信するので、USBインターフェースへの接続を検出しても設定モードを実行しないことが好ましい。通常モードで印刷動作に係る設定を行うことができれば、より好ましい。従って、インターフェース基板20がプリンター制御基板10の動作モードの切り換えを制御する構成では、インターフェース基板20に実装されたインターフェースの種類に合わせて、動作モードの切り換えを制御できるという利点がある。
また、コネクター42へのホストコンピューター6の接続が検出されたときに、プリンター制御基板10の制御部11の制御で、動作モードを通常モードから設定モードに切り換えてもよい。この場合、印刷制御を実行する制御部11が動作モードを切り換えるので、印刷動作と動作モードの切り換えを統合して制御でき、インターフェース基板20の処理負荷を軽減できる。
【0024】
プリンター1は、図示しない電源スイッチの操作により電源が投入されると、上述した待機状態に移行し、コネクター41,42にホストコンピューター6が接続されているか否かを検出する動作を実行する。コネクター42はUSBコントローラー23に接続されているため、USB規格に規定された手順によって、自動的にホストコンピューター6の接続を検出可能である。また、メインコントローラー21は、USBコントローラー23の検出状態と、ホストコンピューター6からのデータ受信状態に基づいて、コネクター41にホストコンピューター6が接続されているか否かを検出することができる。
【0025】
ここで、待機状態でコネクター42にホストコンピューター6が接続された場合、及び、コネクター41にホストコンピューター6が接続された場合の動作について、詳細に説明する。
図3は、待機状態でホストコンピューター6がコネクター42に接続された場合の動作を示すフローチャートである。図3の(A)はホストコンピューター6の動作を示し、図3の(B)はインターフェース基板20の動作を示し、図3の(C)はプリンター制御基板10の動作を示す。
【0026】
プリンター1の電源が投入されると、インターフェース基板20は待機状態に移行し(ステップS21)、USBコントローラー23がコネクター42へのバスパワー電圧を検出し、コネクター42にUSBが接続されたか否かを検出する。コネクター42にUSBが接続されたことを検出した場合(ステップS21:Yes)、USBコントローラー23及びメインコントローラー21は、ホストコンピューター6との間で規定のパケットを送受信してUSB接続を確立する(ステップS22、ステップS11)。
【0027】
USB接続を確立した後、メインコントローラー21は、制御部11に対し、設定モードへの移行を通知する(ステップS23)。制御部11は、インターフェース基板20から設定モードへの移行の通知を受信すると、設定モードを開始する(ステップS31)。
ホストコンピューター6は、プリンター1との間でのUSB接続が確立すると、コネクター42を介して、プリンター1に設定データを送信する(ステップS12)。USBコントローラー23およびメインコントローラー21は、ホストコンピューター6から送信された設定データを受信し、受信した設定データをプリンター制御基板10に出力する(ステップS24)。制御部11は、インターフェース基板20から設定データを受信して、受信した設定データに従って設定を実行する(ステップS32)。
【0028】
続いて、USBコントローラー23およびメインコントローラー21は、コネクター42の接続が解除されたか否かを検出する(ステップS25)。USB接続が解除されたことを検出した場合(ステップS25:Yes)、メインコントローラー21は、制御部11に対し、USB接続が解除されたことを通知する(ステップS26)。制御部11は、インターフェース基板20からのUSB接続解除の通知を受信し、ホストコンピューター6の接続を待機する待機状態に復帰する(ステップS33)。
【0029】
なお、図3の例では、ホストコンピューター6がインターフェース基板20にUSB接続された場合、プリンター制御基板10からインターフェース基板20に設定モードへの移行を通知する構成として説明した。
本発明はこれに限定されず、変形例として、プリンター1とホストコンピューター6との間のUSB接続が確立した場合に、制御部11の制御により設定モードに移行してもよい。この場合、インターフェース基板20のメインコントローラー21は、ホストコンピューター6がUSB接続されたことを制御部11に通知すればよい。
【0030】
図4は、待機状態でホストコンピューター6がコネクター41に接続された場合の動作を示すフローチャートである。図4の(A)はホストコンピューター6の動作を示し、図4の(B)はインターフェース基板20の動作を示し、図4の(C)はプリンター制御基板10の動作を示す。
メインコントローラー21は、待機状態で(ステップS51)、コネクター41がLANに接続されたことを検出した場合(ステップS51:Yes)、LANコントローラー22の機能により、ホストコンピューター6との間でのLAN接続を確立する(ステップS52、ステップS41)。
【0031】
LAN接続を確立した後、メインコントローラー21は、制御部11にLAN接続が確立したことを通知する(ステップS53)。インターフェース基板20からLAN接続が確立したことが通知されると、制御部11は、印刷部14を制御して印刷を行う印刷動作を開始する(ステップS61)。
プリンター1との間でLAN接続が確立されると、ホストコンピューター6は、プリンター1に印刷データを送信する(ステップS42)。ホストコンピューター6から送信された印刷データは、インターフェース基板20により受信されてプリンター制御基板10に転送され(ステップS62)、制御部11が印刷データに基づいて印刷を実行する(ステップS63)。
【0032】
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、プリンター1は、印刷部14と、印刷データを受信する第1の通信コネクター41と、設定データを受信する第2の通信コネクター42と、を備え、第1及び第2の通信コネクター41,42のいずれか一方は、他方の受口43内部に配置された端子44を有する。
この構成によれば、一方の通信コネクター42の端子が他方の通信コネクター41の受口43の内部に配置されるため、第1の通信コネクター41と、第2の通信コネクター42とに同時に外部装置が接続されることがない。よって、複数の通信コネクター41,42のうち意図する通信コネクターに排他的に外部装置を接続することができる。
【0033】
また、プリンター1は、印刷データに基づいて前記印刷部14を制御して印刷を実行させ、前記設定データに基づいて印刷動作に係る設定を行う制御部11と、を備える。この構成によれば、排他的な機能が割り当てられた複数の通信コネクター41,42の一方を、他方の内部に配置し、同時に接続できない構成とすることで、誤って複数の通信コネクター41,42に接続することがなく、接続作業の負担を軽減できる。
【0034】
また、プリンター1は、第2の通信コネクター42がホストコンピューター6に接続された場合に、制御部11による印刷部14の制御を行わない設定モードを実行する。これにより、例えばスイッチを切り替えるなどのマニュアル操作をユーザーが行うことなく設定モードを実行することができるため、容易に設定モードを実行することができる。また、上記のように、排他的な機能が割り当てられた複数のコネクター41、42の一方を他方の内部に配置し、同時に接続できない構成としているので、誤ってコネクター41、42の両方にホストコンピューター6を接続してしまうことがない。このため、接続作業の負担を軽減できる。
【0035】
また、制御部11を搭載するプリンター制御基板10と、プリンター制御基板10に接続され、第1の通信コネクター41に接続されたLANコントローラー22、及び、第2の通信コネクター42に接続されたUSBコントローラー23を搭載するインターフェース基板20と、を備え、プリンター制御基板10は、第2の通信コネクター42がホストコンピューター6に接続された場合に、設定モードを実行する。このため、コネクター42にホストコンピューター6が接続された場合に、印刷動作を確実に停止させることができる。
また、プリンター1は、第2の通信コネクター42がホストコンピューター6に接続された場合に、インターフェース基板20の制御により、設定モードを実行する。この構成によれば、プリンター1は、インターフェース基板20で、第1および第2の通信コネクター41,42へのホストコンピューター6の接続を制御することができ、接続確立および接続解除を速やかに行うことができる。そして、第2の通信コネクター42にホストコンピューター6が接続された場合には、インターフェース基板20の制御により、速やかに設定モードを実行することができる。
【0036】
また、第1の通信コネクター41はLANモジュラージャックであり、第2の通信コネクター42が有する端子はUSB端子である。これにより、第1の通信コネクター41のジャック内部のスペースを有効に利用して、第2の通信コネクター42を設けることができる。また、第2の通信コネクター42に接続検出機能を持たせることができるため、ホストコンピューター6が第2の通信コネクター42に接続された場合および第1の通信コネクター41に接続された場合のいずれにおいても、ホストコンピューター6を速やかに検出することができる。
【0037】
また、インターフェース基板20は、プリンター1において印刷部14を制御して印刷を実行するプリンター制御基板10に接続され、印刷データを受信する第1の通信コネクター41と、設定データを受信する第2の通信コネクター42と、を備え、第1及び第2の通信コネクター41,42のいずれか一方は他方の受口43内部に配置された端子44を有する。
この構成によれば、同時に使うことのない2つのコネクターを、1つのコネクターのスペースに共に配置することができるため、インターフェース基板20に生じる無駄なスペースを排除し、省スペース化を図ることができる。また、第1及び第2の通信コネクター41,42に同時にホストコンピューター6が接続されることがなく、複数あるコネクター41,42への接続を排他的・択一的にすることができる。
【0038】
なお、上記実施形態は本発明を適用した一具体例を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、第1の通信コネクター41を介してプリンター1には、1対1の関係でホストコンピューター6が接続される構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1の通信コネクター41には、ネットワークを介して複数のホストコンピューター6が接続できる構成であってもよい。
【0039】
また、本発明は、ドットインパクト式プリンター、インクジェット式プリンター、熱昇華型プリンター、レーザープリンター等の印刷装置に対しても適用可能であり、他の装置に組み込まれるプリンターにも適用可能であって、その適用対象は限定されない。
【符号の説明】
【0040】
1…プリンター(印刷装置)、6…ホストコンピューター(外部装置)、10…プリンター制御基板、11…制御部、20…インターフェース基板、21…メインコントローラー、22…LANコントローラー(第1のインターフェース回路)、23…USBコントローラー(第2のインターフェース回路)、41…コネクター(第1の通信コネクター)、42…コネクター(第2の通信コネクター)、43…受口、44…メス端子(端子)、51…LANケーブル、52…USBケーブル。
図1
図2
図3
図4