【解決手段】内容物Cをステム17aより噴射する噴射容器11と、その噴射容器11のステム17aと結合し、操作レバー22を備えた噴射装置12とからなる噴射製品10。噴射容器11には、操作レバーの操作力を噴射容器11に伝えるための操作補助部材18が固定されている。噴射製品10は、操作レバー27の引き操作することにより、噴射容器11の容器本体16が噴射装置12(ステム17a)に対して上昇し、内容物を噴射するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、内容物が収容され、ステムを有する噴射容器と、その噴射容器に装着されるレバー式の噴射装置とからなる噴射製品が知られている。この噴射装置は、操作レバーを引き操作することにより噴射容器のステムを噴射容器の容器本体に対して押し下げ、噴射容器のバルブを開き、内容物を噴射あるいは吐出するものである。噴射容器としては、エアゾール式あるいはポンプ式の噴射容器が挙げられる。
例えば、特許文献1に示すように、円筒形状の本体を有する加圧容器と、その加圧容器の上側部分に接合される噴霧器作動装置とからなるエアゾール噴霧器が挙げられる。噴霧器作動装置は、上側部分と、容器上に適合するための下側部分と、前記上側部分および前記下側部分の間にある幅の狭い胴部分とを有するハウジングを具備しており、その前部に、ハウジングと機能的に結合されたトリガーを備えている。このエアゾール噴霧器は、胴部分をトリガー操作する以外の指で把持し、人差し指または/および中指でトリガーを引き操作して、ステムを加圧容器に対して下降させ、内容物を噴射する。
【0003】
一方、本出願人は、特許文献2のような噴射製品を提案している。詳しくは、内容物が収容され、ステムを有する噴射容器と、その噴射容器を収容し、噴射容器のステムと結合させた噴射器本体と、その噴射器本体に回動可能に装着される操作レバーとからなる。操作レバーの下部には、操作レバーを操作することにより噴射容器の下端と係合して噴射容器を押し上げる押圧片が形成されている。この噴射製品は、把持する部分と操作レバーとが隣接しているため、噴射器本体を把持し、噴射器本体を握るように力を入れるだけで、操作レバーの引き操作ができ、噴射容器を噴射器本体(ステム)に対して上昇させ、内容物を噴射する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のエアゾール噴霧器のように、ステムを容器本体に対して押し下げるものは、操作レバーの作用点(ステムを押圧する部位)が噴射容器の上部となるため、噴霧器作動装置は、必然的に噴射容器の上部に接合されることとなる。つまり、使用者が把持する部位も噴射容器の上部に限られるため、安定に噴射容器を把持することができず、トリガーの引き操作が不安定になる。なお、噴射容器の容量が大きく、重い場合、一層安定性が悪く、引き操作も困難になる。
また、特許文献2の噴射製品は、噴射装置を握るようにしてレバーの引き操作ができるため、その操作は安定している。しかし、噴射器本体内に収容できる噴射容器を対象としているため、容量の大きい噴射容器についての解決手段は開示していない。
本発明は、引き操作がしやすいレバー式の噴射製品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の噴射製品は、噴射する内容物を収容し、ステムを有する噴射容器と、前記ステムと結合させる噴射器本体ならびにその噴射器本体に取り付けられ、噴射操作する操作レ
バーを備えている噴射装置とからなり、前記操作レバーを操作することにより、噴射容器の容器本体を噴射器本体に対して上昇させて内容物を噴射する噴射製品であって、前記噴射容器が容器本体の外周に固定され、操作レバーの操作力を噴射容器に伝える係合部が設けられた操作補助部材を有し、前記操作レバーは噴射器本体に回動可能に装着される軸部が設けられ、その軸部より下方に噴射容器側に突出する加圧片が設けられており、前記操作レバーを軸部を中心に噴射容器側に回動させることにより、前記加圧片が前記係合部と当接して前記容器本体が押し上げられて内容物が噴射されることを特徴としている。
【0007】
本発明の噴射製品であって、操作補助部材が噴射容器のエアゾールバルブに装着される装着部を備えたものが好ましい。
本発明の噴射製品であって、係合部が容器本体の外周を囲む環状となっているものが好ましい。
本発明の噴射製品であって、容器本体が噴射器本体内に収容される上筒部と、噴射器本体から露出し、上筒部より大径の下筒部とからなるものが好ましい。
本発明の噴射製品であって、操作レバーが軸部より上部に脱離爪を備えているものが好ましい。
【0008】
本発明の噴射容器は、本発明の噴射製品に用いられる噴射容器であって、容器本体の外周に固定され、操作レバーの操作力を噴射容器に伝える係合部が設けられた操作補助部材を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の噴射製品は、噴射する内容物を収容し、ステムを有する噴射容器と、前記ステムと結合させる噴射器本体ならびにその噴射器本体に取り付けられ、噴射操作する操作レバーを備えている噴射装置とからなり、前記操作レバーを操作することにより、噴射容器の容器本体を噴射器本体に対して上昇させて内容物を噴射する噴射製品であって、前記噴射容器が容器本体の外周に固定され、操作レバーの操作力を噴射容器に伝える係合部が設けられた操作補助部材を有し、前記操作レバーは噴射器本体に回動可能に装着される軸部が設けられ、その軸部より下方に噴射容器側に突出する加圧片が設けられており、前記操作レバーを軸部を中心に噴射容器側に回動させることにより、前記加圧片が前記係合部と当接して前記容器本体が押し上げられて内容物が噴射されるため、操作補助部材の係合部が操作レバーの作用点(容器本体を押圧する部位)となり、使用者が把持する部位(噴射器本体)を大きくすることができる。特に、係合部の位置を、噴射容器の容器本体に合わせて適宜設定することにより、操作がしやすい噴射製品にできる。また、使用後は、噴射容器を噴射装置に対して引き下げることにより、ステムを噴射装置から取り外すことができ、噴射容器の交換が可能である。さらに、噴射器本体に対する係合部の位置(高さ)を一定にすることで、噴射製品の噴射装置は、種々の形状の容器本体に対しても使用することができる。
【0010】
本発明の噴射製品であって、操作補助部材が噴射容器のエアゾールバルブに装着される装着部を備えている場合、係合部は装着部を介して固定されるため、係合部の形成位置の自由度が高い。つまり、噴射容器の容器本体の大きさ、形状に応じて係合部の形成位置を選択することができる。
本発明の噴射製品であって、係合部が容器本体の外周を囲む環状となっている場合、向きを気にすることなく噴射容器を噴射装置に装着することができる。
本発明の噴射製品であって、容器本体が噴射器本体内に収容される上筒部と、噴射器本体から露出し、上筒部より大径の下筒部とからなる場合、噴射容器の容器本体を大容量とすることができる。
本発明の噴射製品であって、操作レバーが軸部より上部に脱離爪を備えている場合、噴射容器の取り外しが一層容易である。また、容器本体が噴射器本体よりも短い小型の容器
であっても、容易に取り外すことができ、噴射操作しやすい。
【0011】
本発明の噴射容器は、本発明の噴射製品に用いられる噴射容器であって、容器本体の外周に固定され、操作レバーの操作力を噴射容器に伝える係合部が設けられた操作補助部材を備えているため、交換用の噴射容器とすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1の噴射製品10は、内容物Cをステム17aより噴射する噴射容器11と、その噴射容器11のステム17aと結合し、操作レバー27を備えた噴射装置12とからなる。噴射容器11には、操作レバーの操作力を噴射容器11に伝えるための操作補助部材18が固定されている。
この噴射製品10は、操作レバー27を引き操作することにより、噴射容器11の容器本体16が噴射装置12(ステム17a)に対して上昇し、すなわち、ステム17aが容器本体16に対して相対的に押し下げられ、内容物を噴射するものである。
【0014】
噴射容器11は、
図2a、bに示すように、ステム17aを備えた吐出容器である(
図1b参照)。詳しくは、容器本体16と、その上端開口部に取り付けられ、ステム17aを備えたエアゾールバルブ17と、エアゾールバルブ17に装着される操作補助部材18と、容器本体16内に充填される内容物Cとを備えている。
【0015】
容器本体16は、底部16aと、その縁部から上方に延びる筒状の胴部(下筒部)16bと、その上端から縮径するように上方に延びるテーパ状の肩部16cと、その上端から上方に延びる筒状の首部(上筒部)16dと、その上端に設けられるビード部16e(
図2c参照)とからなる。この容器本体16は、首部16dが長くなっている。その高さは、10〜120mmとするのが好ましく、20〜100mmが特に好ましい。首部16dの外周を覆うように噴射装置12が装着され(
図1参照)、使用者は首部16dの外周を把持する。なお、噴射装置12より下方に位置する胴部16bを長くすることにより、内容物の満注量を大きくすることができる。首部の高さを容器本体16全体の高さの1/4〜3/4、特に1/3〜2/3とするのが好ましい。
図2に示す首部16dの高さは、容器本体16の全体の約1/2となっている。
【0016】
エアゾールバルブ17は、上下動自在にステム17aを収容したハウジング17bをマウンティングキャップ17cで容器本体16のビード部16eに固定したものである。マウンティングキャップ17cは、
図2cに示すように、ビード部16eをリング状のガスケット20を挟んで覆う被せ部17dの内端から下方に延びる円筒状の立ち上がり壁17eが設けられている。つまり、マウンティングキャップ17cは、立ち上がり壁17e内が凹んでいる。
【0017】
操作補助部材18は、
図3に示すように、エアゾールバルブ17のマウンティングキャップ17cに装着される円筒状の装着部21と、その前方(
図3の左側)からマウンティングキャップ17cを乗り越えて、容器本体16の首部16dに沿って下方に延びる脚部22と、その下端から前方に突出した係合部23と、脚部22から前方に突出する2本のリブ24とが設けられている。
装着部21は、マウンティングキャップ17cの立ち上がり壁17e内に挿入され、装着部21の外周面と立ち上がり壁17eの内周面とが嵌合するように構成されている。装着部21の上部には、半径方向外側に突出したフランジ部21aが形成されている。このフランジ部21aは、マウンティングキャップ17cの上端に配置される(
図2c参照)。さらに、装着部21の後方の上端には、摘み部21bが設けられている。
係合部23は、容器本体16の首部16dの下部から半径方向外側に突出するように設けられている。なお、係合部23は、首部16dの外周面から半径方向外側に突出するように設けられていれば、特に、その位置は限定されない。
リブ24は、2本が間隔を持って形成されている。これらは後述する操作レバー内に挿入される。なお、小さい噴射容器11等に採用し、強度の考慮が必要でない場合は、リブ24は無くてもよい。
【0018】
内容物Cは、原液とその原液を霧状や泡状に噴射するための噴射剤とからなる。噴射容器11内には、たとえば消臭剤、芳香剤、殺虫剤、防虫剤、殺菌剤などの空間用原液、制汗剤、収斂剤、日焼け止め、消炎鎮痛剤、鎮痒剤、害虫忌避剤、スタイリング剤、トリートメント剤などの人体用原液などを、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンおよびこれらの混合物などの液化ガス、窒素、亜酸化窒素、炭酸ガス、圧縮空気およびこれらの混合物などの圧縮ガス、液化ガスと圧縮ガスの混合物などの噴射剤と共に充填するのが好ましい。
【0019】
このように構成されているため、噴射容器11は、エアゾールバルブ17のステム17aを容器本体16に対して相対的に下降させることによって、容器本体16内と外部とが
連通する。これにより原液が噴射剤の圧力によってステム17aから外部に噴射される。ここでは噴射容器として、エアゾール容器を挙げているが、本発明の噴射装置に取り付けられる噴射容器は、ステムを容器本体に対して下降させることによって内容物を噴射するポンプ式の噴射容器であってもよい。
【0020】
図1に戻って、噴射装置12は、噴射容器11のステム17aと結合される噴射器本体26と、その噴射器本体26の上部に回動自在に取り付けられ、噴射容器11を噴射操作する操作レバー27とを備えている。
【0021】
噴射器本体26は、
図4a、bに示すように、噴射容器11を上下動自在に収容し、下端が開口した収容部31と、その収容部の上方に連続して設けられた噴射部32とを備えている。噴射器本体26の前面には、噴射部32の下部から収容部31の下端にかけて上下に延びる縦長の開口部26aが形成されている。この開口部26aから操作レバー27が出し入れされる。
【0022】
収容部31の外形は、水平方向の断面形状が操作レバーを操作する方向を長辺とした略楕円であり、垂直方向の断面形状が上方に向かって縮小するように山型となっている。そして、収容部31の上端から噴射部32へと断面形状が拡大するように連続している。つまり、収容部31と噴射部32との境界は、くびれ部26bとなっている。この収容部31は、上述したように容器本体16の首部(上筒部)16dを収容する部位であり、使用者が把持する部位である。そのため、その高さは、50〜120mm、特に60〜100mmとするのが好ましい。そして、収容部31の形状は、下端からくびれ部26bにわたって楕円の長辺が35〜90mm、特に40〜80mmの範囲で徐々に小さくなり、楕円の短辺が30〜70mm、特に、35〜60mmの範囲で徐々に小さくなるように構成するのが好ましい。なお、収容部31の外接円の径(楕円の長辺)は、容器本体16の胴部(下筒部)16bと実質的に同じ、あるいは、若干大きくなっている。これにより噴射製品10全体の収納がしやすい。
一方、収容部31の内面には、噴射容器11が収容部31内で上下に真っ直ぐ移動できるように、ガイド部33が形成されている。詳しくは、ガイド部33は、上下方向に形成された断面円弧状のガイド壁33aと、半径方向内側に延びる複数のガイドリブ33bとからなる。これにより収容部31内には、円筒状の収容空間が形成される。
さらに、収容部31の内面の上端近辺ないし噴射部32の下端近辺には、操作レバー27を回動自在に支持する支持部34が形成されている。
【0023】
噴射部32は、噴射容器11のステム17aに結合される噴射ノズル32aを備え、その噴射ノズル32aを固定するノズル固定部32bが内面に形成されている。さらに、前方32c(噴射ノズル32の先端の噴射孔に相当する位置)が開口している。噴射ノズル32aは、L字型の筒体であり、前方に開口している。噴射ノズル32aは、原液の噴射方向や拡がりを決定する。噴射ノズル32aの形状および噴射孔の向きは、想定される使用によって適宜選択することができ、特に限定されるものではない。
【0024】
このような噴射器本体26は、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂などで形成されている。この形態では、射出成形などで成形された左半体と右半体とを合わせて一体とする左右2つ割りの構成となっている。
図1、4の噴射器本体26では、2つ割の当接面にハッチングを入れている。
【0025】
操作レバー27は、
図5a、bに示すように、縦長の本体36と、その本体の上端から後方に向かって突出する脱離爪37と、下端から後方に向かって突出する加圧片38とを備えている。また操作レバー27の上端近辺であって、脱離爪37より若干下側に、噴射器本体26の支持部34へと回転自在に連結される軸部39が形成されている。
【0026】
本体36は、後方が開口した中空体である。2つの縦長の空間が並ぶように、上下に延びる隔壁36aが形成されている。そして、後方の開口から両空間にそれぞれ操作補助部材18のリブ24(
図3a〜c参照)が挿入されるように構成されている。このようにリブ24を挿入させ、リブ24の外周面と本体36の内周面とを当接させることにより、操作レバー27でリブ24を介して噴射容器11を支持することができる。そのため、操作補助部材18の変形等を防止することができる。さらに、リブ24は、噴射容器11が噴射装置12に対して回転することも防止する。
【0027】
脱離爪37は、操作レバー27の下端を前方側に引くことにより、操作補助部材18の上端を下方に押し下げるものである。それにより、噴射容器11のステム17aが噴射ノズル32aから引き抜かれ、噴射容器11を噴射器本体26から脱離する。よって、噴射容器11を噴射器本体26の下端開口から取り出すことができる。なお、この噴射製品10では、
図1bに示すように、噴射容器11の容器本体16の胴部16b以下が噴射器本体26の下端から突出しているため、容器本体16の胴部16bを噴射器本体26に対し
て引っ張る等で下降させることにより、噴射容器11を噴射器本体26から脱離することができる。そのため、脱離爪37を省略してもよい。さらに、噴射容器11を交換式にせず、噴射装置12を再利用しない場合も、脱離片37は省略してもよい。
【0028】
図5に戻って、加圧片38の上面は、後方に向かって薄くなるように傾斜面38aとなっている。加圧片38の傾斜面38aは、操作レバー27を操作する(下端を後方側に回動させる)とき、噴射容器11の操作補助部材18の係合部23の下面を上方に押圧する部位である(
図6参照)。これにより操作補助部材18の装着部21がマウンティングキャップ17cを持ち上げ、噴射容器11の容器本体16は、ガイド部33の内面に案内されて噴射器本体26(収容部31)に対して上昇する。
【0029】
このような操作レバー27も、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂などで形成されている。
【0030】
このように構成された操作レバー27は、
図1のように、噴射容器11を収容した通常の状態では、上端近辺と下端近辺が開口部26aから収容部31内に収容され、本体36の大部分が前述の縦長の開口部26aから外部に突出している。そして、使用者は、噴射器本体26のくびれ部26bを握り、くびれ部26bに隣接した操作レバー27を操作する。操作レバー27の本体36の前面側(上下方向の中間)は、指で握りやすいように、いくらか凹面状に湾曲している。操作レバー27を突出させる方向(下端を前方側に回動する方向)に付勢するバネなどの付勢部材を設けるようにしてもよい。
この操作レバー27を操作することにより、
図6のように、突出していた本体36の一部が開口部26aに引っ込む。これにより、操作レバー27の加圧片38が操作補助部材18の係合部23と当接し、噴射容器11を上方に移動させる。つまり、ステム17aが容器本体16に対して相対的に下降することになり、エアゾールバルブ17が開放され、内容物Cが噴射ノズルの先端から噴射される。
【0031】
図1の噴射製品10は、噴射容器11の操作補助部材18の係合部23が容器本体16の首部16dの下部に設けられているため、使用者は噴射製品10の首部16dの全体を把持し、そのまま操作レバー27を操作することができる。そのため、操作の安定度が高く、操作がしやすい。また、使用後は、操作レバー27を前方に押し出すだけで、噴射容器11を噴射装置12から取り外すことができるため、噴射容器11の交換が簡単である。
【0032】
図7a、bの噴射製品10a、10bは、それぞれ噴射容器の容器本体の大きさが異なっている。詳しくは、
図7aの噴射製品10aは、噴射容器41aの容器本体42aの径は
図1の場合と同一で、高さが低く、噴射装置12の収容部31内に完全に収容されるものである。しかし、操作補助部材18を装着できれば、容器本体の径を小さくしてもよい。そして、
図7bの噴射製品10bは、噴射容器41bの容器本体42bの胴部が首部と同一径で、真っ直ぐ延びている。この場合も、操作補助部材18を装着できれば胴部の径を小さくしてもよい。他の構成は、
図1の噴射製品10と実質的に同じものである。このように噴射装置12は、噴射容器の少なくとも一部を収容部31内に収容でき、噴射器本体に対する係合部23の位置を同じにすれば、容器本体の大きさ、形状に関わらず利用することができる。
【0033】
図8aの噴射製品45の操作補助部材18aは、
図7bの場合と異なり、操作補助部材の脚部22aを筒状とし、さらにその下端に係合部23aが環状に形成されており、リブ24が省略されている。他の構成は、
図1の噴射製品10と実質的に同じものである。このように脚部22aを筒状にすることにより強度が高くなって噴射操作により変形しにくく、また、係合部23aを環状にすることにより、噴射容器11の向きに関わらず噴射装
置12へ装着することができる。なお、
図8bの操作補助部材18bのように脚部22bを環状に等間隔で複数本設け、その下端に係合部23bを環状に等間隔で複数個形成されてもよい。
【0034】
図9の噴射製品50は、噴射容器11の操作補助部材18の装着部21の後方上端に半径方向外側に突出する方向指示突起51が形成されており、噴射装置12の収容部31内に方向指示突起51を上下にガイドするガイド溝52が上下に延びるように形成されている。他の構成は、
図1の噴射製品10と実質的に同じである。
このように構成することにより、噴射装置12の収容部31の下端開口から噴射容器10を挿入するとき、方向指示突起51とガイド溝52の下端とを合わせるだけで簡単に挿入することができる。
【0035】
図10の噴射製品55は、操作レバー27の加圧片56が軸部39のすぐ下に形成され、操作補助部材18の係合部23が容器本体16の上部に形成されたものである。他の構成は、
図1の噴射製品10と実質的に同じである。