【解決手段】液袋1の注出路画成部23を袋開閉装置3の第1面部材30及び第2面部材40にて挟む。第1面部材30にスライダ50をガイド部35に沿ってスライド可能に設ける。第2面部材40の閉位置と対応する位置には受け部45を設ける。スライダ50が閉位置のとき、スライダ50と受け部45とによって注出路画成部23を挟み付ける。スライダ50が開位置のとき、スライダ50と受け部45とが互いにずれる。
前記第2面部材の前記対向面における前記受け部の開位置側部には、前記開位置に向かうにしたがって前記前記第1面部材から遠ざかるように傾斜された逃げ斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の袋開閉装置。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の液袋は、複数枚の柔軟シートにて構成されている。これら柔軟シートが互いに重ね合わされ、かつ周縁部がヒートシールにて封止されることによって、内部に密封された液室が形成されている。この液室に化粧液、シャンプー、リンス、液体洗剤等の液体(内容液)が充填されている。液室から注出路が延出されている。この液袋における注出路の先端部を切除することで、液袋が開封される。通常、この種の液袋の内容液は、例えばノズル付きの専用容器に詰め替えられて利用に供される。一方、液袋の内容液を専用容器に詰め替えることなく直接使用することも考えられる。或いは、液袋の内容液の一部だけを専用容器に補充し、残りの内容液を液袋に残留させておくこともあり得る。そのような場合、開封済みの液袋から内容液が不用意に漏れないようにし、かつ必要に応じて内容液を注出できるようにすることが望ましい。
【0003】
そこで、特許文献1では、洗濯バサミ状の留め具を液袋の開封部に挟み付けている。
特許文献2では、液袋を保持するホルダを備え、このホルダに一対の挟持板が設けられている。一対の挟持板の構造は、特許文献1の留め具と同様に、洗濯バサミ状である。すなわち、これら挟持板における先端側のハサミ部どうしが、液袋の開封部を弾性的に挟み付けている。一対の挟持板におけるハサミ部とは反対側の端部は、ホルダから斜め外側へ突出するレバー部となっている。各挟持板のハサミ部とレバー部との中間にはヒンジ部が設けられている。一対の挟持板のレバー部どうしを互いに接近するように押すと、各挟持板がヒンジ部を中心にしてシーソーのように回転されることで、ハサミ部が開き、液袋の開封部が解放される。
特許文献3では、液袋を収容するケースを備え、ケースの上側部分にはスライダが上下スライド可能に設けられている。このスライダに液袋の注出口の上端部が係止されている。また、注出口の下端部はケースに固定されている。スライダを最上位置にすると、注出口が上下に引っ張られることで閉じられる。スライダを最上位置から下降させると、注出口が弛んで開かれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2の洗濯バサミ状の袋開閉装置によって液袋の開封部を閉じた場合、例えば液袋を鞄に入れて持ち運んだり液袋が何かの下敷きになったりすると、レバー部に押し荷重が掛かってハサミ部が開くおそれがある。そうすると、液袋の内容液が注出口から漏れてしまう。特許文献3においては、スライダが最上位置から下がり易く、注出口が弛んで内容液が漏れるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、液袋の閉時に液漏れを確実に防止できる袋開閉装置、及びそのような袋開閉装置を含む液袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記問題点を解決するために、本発明は、液体を収容する液袋の注出路を開閉する袋開閉装置であって、前記液袋における前記注出路を画成する注出路画成部を挟んで互いに対向する第1面部材及び第2面部材と、スライダとを備え、前記第1面部材には、前記第1、第2面部材どうしの対向方向と交差するスライド方向に延びるガイド部が設けられ、前記ガイド部が、前記スライダを前記スライド方向における開位置と閉位置との間で案内可能かつ脱落不能に係止し、前記第2面部材における前記第1面部材との対向面には受け部が設けられており、前記スライダが前記閉位置のとき、前記スライダと前記受け部とによって前記注出路画成部を挟み付けて前記注出路を閉止し、前記スライダが前記開位置のとき、前記スライダと前記受け部とが互いに前記スライド方向にずれることによって前記挟み付けが解除されることを特徴とする。
この袋開閉装置によれば、スライダを閉位置にした時、スライダと受け部とによって注出路画成部を挟み付けることで、注出路を閉止するとともにスライダを閉位置に拘束することができる。これによって、液漏れを確実に防止することができる。また、スライダを開位置にしたときは、挟み付けが解除されることで注出路を開くことができ、内部の液体を注出することができる。
【0007】
前記ガイド部が、前記閉位置に向かうにしたがって前記第2面部材に近づくように傾斜されていることが好ましい。これによって、スライダを開位置から閉位置へスライドさせるにしたがって、スライダが第2面部材側へ変位する。したがって、閉位置のスライダを受け部に強く押し付けることができ、スライダと受け部との間に注出路画成部を強く挟み付けることができる。よって、注出路を一層確実に閉止することができ、液漏れを一層確実に防止することができる。また、スライダの開位置と閉位置との間のストロークを短くでき、袋開閉装置をコンパクトにできる。
【0008】
前記第2面部材の前記対向面における前記受け部の開位置側部には、前記開位置に向かうにしたがって前記前記第1面部材から遠ざかるように傾斜された逃げ斜面が形成されていることが好ましい。これによって、スライダを開位置から閉位置へスライドさせる際、スライダが受け部に引っ掛かってスライド不能になるのを回避できる。
【0009】
また、本発明は、前記の袋開閉装置を含む液袋であって、液体を収容する液室を画成する液室画成部及び前記注出路画成部を有する袋本体を備え、前記袋本体における前記液室の一部が前記注出路画成部内へ延出して前記注出路となり、前記袋開閉装置における前記第1面部材及び前記第2面部材が、それぞれ前記注出路の延出方向と交差する路幅方向に前記注出路を跨ぐようにして前記注出路画成部に被さるとともに、これら第1、第2面部材の前記路幅方向の互いに同じ側の端部どうしが直接又は前記袋本体を介して互いに接合されていることを他の特徴とする。
この液袋によれば、スライダを閉位置にした時、スライダと受け部とによって注出路画成部を挟み付けることによって、注出路を閉止するとともにスライダを閉位置に拘束することができ、液漏れを確実に防止することができる。また、スライダを開位置にしたときは、挟み付けが解除されることで注出路を開くことができ、内部の液体を注出することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スライダを閉位置にした時、注出路を確実に閉止することができ、液漏れを確実に防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、液袋1は、袋本体2と、袋開閉装置3とを備えている。
図5に示すように、袋本体2は、表側フィルム2aと、裏側フィルム2bを含む。これら表裏のフィルム2a,2bどうしが重ね合わされるとともに周縁部どうしがヒートシールにて封止されている。
図1において、袋本体2のヒートシール部29(袋開閉装置3に隠れた部分を除く)を斜線部にて示す。
なお、袋本体2の底部等は、別のフィルムにて構成されていてもよい。表裏のフィルム2a,2bの下側の縁部と前記別のフィルムの周縁部とをヒートシールしてもよい。また、1枚のフィルムを二つ折りにし、折り目以外の3つの縁をヒートシールすることによって、袋本体2を構成してもよい。
【0013】
図1及び
図5に示すように、袋本体2の内部には、液室21aと、注出路23aとが形成されている。液室21aは、袋本体2の上側部の一側部分(
図1において右側)を除く大部分を占めている。袋本体2の前記大部分は、液室画成部21となっている。液室21aには、例えば化粧液等の内容液9(液体)が収容されている。
【0014】
袋本体2の上側部の前記一側部分は、注出路画成部23となっている。液室21aの一部が、袋本体2の上側部の前記一側部分とは反対側(
図1において左側)の部分から注出路画成部23へ延出することで、注出路画成部23の内部に注出路23aが形成されている。注出路23aは、袋本体2の上縁に沿って細長く延びている。ヒートシール部29の一部29eが、注出路23aの下端部と、その下側の液室21aとの間に入り込み、注出路23aの下端部と、その下側の液室21aとを隔てている。
【0015】
図1及び
図2に示すように、注出路画成部23には袋開閉装置3が設けられている。袋開閉装置3は、第1面部材30と、第2面部材40と、スライダ50とを備えている。
図4(a)及び
図5(a)に示すように、第1面部材30は、注出路画成部23の表側(
図4において上側、
図5において右側)に被さっている。第2面部材40は、注出路画成部23の裏側(
図4において下、
図5において左側)に被さっている。これら第1、第2面部材30,40どうしの間に注出路画成部23が挟まれている。すなわち、第1面部材30及び第2面部材40が、注出路画成部23を挟んで対向している。第1、第2面部材30,40どうしの対向方向DR
1(
図4(a)において上下)は、注出路画成部23に対して直交又は交差している。
【0016】
詳しくは、
図3(a)及び
図4(a)に示すように、第1面部材30は、表板部31と、周縁壁32とを一体に含む。表板部31は、少し横長の四角形の平板状になっている。この表板部31が、注出路画成部23の表側面を覆っている。周縁壁32は、表板部31の周縁部の全周から裏側(
図4において下)へ向けて突出されている。
図2及び
図4(a)に示すように、第1面部材30の上縁(
図4の紙面奥)及び下縁(
図4の紙面手前)における周縁壁32の突出高さは、先端側(
図4において右側)へ向かうにしたがって小さくなっている。このため、表板部31が、注出路画成部23の先端側(右側)に向かうにしたがって第2面部材40に近づくように、対向方向DR
1と直交する方向に対して少し斜めになっている。対向方向DR
1と直交する方向に対する表板部31のなす角度αは、好ましくは、0°<α≦30°である。
【0017】
図3(c)及び
図4(a)に示すように、第2面部材40は、裏板部41と、周縁壁42とを一体に含む。裏板部41は、表板部31と同様の概略四角形になっている。この裏板部41が、注出路画成部23の裏側面を覆っている。周縁壁42は、裏板部41の周縁部の全周から表側(
図4において上)へ向けて少しだけ突出されている。
【0018】
図5に示すように、第1面部材30及び第2面部材40は、注出路23aを上下方向(路幅方向)に跨いでいる。そして、第1面部材30及び第2面部材40の上下方向の互いに同じ側の端部どうしが、互いに接合されている。つまり、周縁壁32,42の上側の壁部分どうしが互いに接合されるとともに、周縁壁32,42の下側の壁部分どうしが互いに接合されている。
【0019】
図5においては、周縁壁32,42がそれぞれ袋本体2のヒートシール部29に溶着されることで、袋本体2を介して周縁壁32,42どうしが互いに接合されている。これに代えて、袋本体2のヒートシール部29に貫通孔を形成し、この貫通孔を通して、周縁壁32,42どうしが直接的に嵌合や溶着等によって接合されていてもよい。前記貫通孔は、周縁壁32,42の周方向の数箇所と対応する位置に形成すればよく、周縁壁32,42どうしは前記貫通孔の部分で互いに接合されていればよい。
【0020】
このように、周縁壁32,42どうしが袋本体2を介して接合されるか、又は袋本体2の貫通孔を通して直接的に接合されることによって、第1面部材30及び第2面部材40どうしが互いに接合されるとともに、袋開閉装置3が袋本体2に接合されている。好ましくは、袋開閉装置3は、液袋1の製造時に袋本体2と接合される。
【0021】
図4(a)に示すように、第1面部材30の周縁壁32における基端側(
図4において左側)の壁部分には、切欠口32cが形成されている。この切欠口32cに注出路23aの基端側(左側)の部分が通されている。また、
図2及び
図4(a)に示すように、第1面部材30の周縁壁32における先端側(
図4において右側)の壁部分には、切欠口32dが形成されている。この切欠口32dに注出路23aの先端側(右側)の部分が通されている。
【0022】
図2及び
図3に示すように、第1面部材30の表板部31には、ガイド穴31aが形成されている。ガイド穴31aは、表板部31を厚さ方向に貫通するとともに、注出路23aの延出方向(
図3において左右)に沿って細長く延びている。ガイド穴31aの幅方向(
図3において上下)の両縁が、ガイド部35を構成している。ガイド部35は、注出路23aの延出方向(左右)に沿っている。厳密には、ガイド部35は、表板部31の傾斜に合わせて、先端側(
図3において右)に向かうにしたがって第2面部材40に近づくように、対向方向DR
1と直交する方向に対して僅かな角度αだけ傾斜されている。
【0023】
図2及び
図4に示すように、裏板部41の内側面(第1面部材30との対向面)における先端側(右側)の部位には、受け部45が設けられている。受け部45は、裏板部41の内側面から第1面部材30へ向かって隆起されている。受け部45の裏板部41からの隆起高さは、周縁壁42の突出高さと等大である。受け部45の頂面(受け面45a)は、周縁壁42の突出端面と面一に連なる平坦面になっている。なお、受け部45が、周縁壁42より低くてもよく、周縁壁42より高くてもよい。
【0024】
裏板部41の内側面における受け部45の基端側部(開位置側部、
図2及び
図4において左側部)には、逃げ斜面46が形成されている。逃げ斜面46は、基端側(左側)に向かうにしたがって第1面部材30から遠ざかるように傾斜されて、裏板部41の内側面に連なっている。
【0025】
図2に示すように、第1面部材30にスライダ50が取り付けられている。
図4及び
図5(a)に示すように、スライダ50は、スライド釦51と、係止脚部52とを含む。スライド釦51は、板状になっており、表板部31の表側に配置されるとともに、ガイド穴31aの幅方向(
図5において上下)の両側に張り出している。係止脚部52は、スライド釦51の裏面から突出してガイド穴31aに挿通されている。さらに、
図4(a)及び
図5(a)に示すように、係止脚部52は、表板部31の裏側においてガイド穴31aの幅方向(
図5において上下)の両側及び先端側(
図4において右)へ張り出している。この張り出し部分が、係止爪52aを構成している。この係止爪52aが、ガイド穴31aの縁すなわちガイド部35に係止されている。
【0026】
これによって、スライダ50が、ガイド部35の延び方向(スライド方向)に沿って開位置と閉位置との間でスライド可能になるとともに、そのスライド方向と交差する方向(対向方向DR
1及びガイド穴31aの幅方向)には変位不能になっている。言い換えると、ガイド部35は、スライダ50を、開位置と閉位置との間でスライド方向に案内可能かつ脱落不能に係止している。スライダ50のスライド方向は、表板部31の傾きに対応して、対向方向DR
1と直交する方向に対して僅かな角度αだけ傾いている。
なお、スライダ50の組み立て性を考慮して、スライド釦51と係止脚部52とを別体で作製した後、第1面部材30への取り付け時にこれらスライド釦51と係止脚部52とを互いに連結して一体化してもよい。
【0027】
図3(b)及び
図4(b)に示すように、スライダ50が開位置のとき、係止脚部52がガイド穴31aの基端側(左側)の端縁に突き当たる。このとき、スライダ50が、受け部45よりも基端側(左側)に位置している。
【0028】
図3(a)及び
図4(a)に示すように、スライダ50が閉位置のとき、係止脚部52がガイド穴31aの先端側(右側)の端縁に突き当たる。スライダ50の閉位置は、開位置よりも注出路23aの延出方向の先端側(
図3及び
図4において右)に設定されている。
【0029】
係止脚部52の裏面(
図4において下面)における先端側(右側)の部分は、押え付け部52bを構成している。押え付け部52bは、対向方向DR
1に対して直交する平坦面になっている。スライダ50が閉位置のとき、押え付け部52bと受け部45とが前記対向方向DR
1に互いに対向する。
なお、係止脚部52の裏面における押え付け部52bよりも基端側(
図4において左側)の部分は、基端(左)に向かうにしたがって第2面部材40から遠ざかるように傾く斜面となっている。
【0030】
前記の液袋1を使用する際は、注出路画成部23の先端部23dを、例えば
図1の二点鎖線CL
1に沿って切除する。これによって、
図4(a)に示すように、注出路画成部23の切り口が注出口23eとなり、液袋1を開封できる。次に、
図3(b)及び
図4(b)に示すように、スライダ50を開側(左側)へスライドさせて開位置にする。これによって、スライダ50と受け部45とが互いにスライド方向にずれ、注出路画成部23がスライダ50から解放(挟み付けが解除)される。したがって、液袋1の液室画成部21を押すことによって、
図5(b)に示すように、内容液9を、注出路23aに押し出して、注出口23eから注出することができる。
【0031】
その後、液袋1を閉じる際は、スライダ50を閉側(右側)へスライドさせる。このとき、受け部45の基端側(左)が逃げ斜面46となっているために、係止脚部52が受け部45の角に引っ掛かってスライダ50がスライド不能になるのを回避できる。やがて、
図4(a)及び
図5(a)に示すように、スライダ50が閉位置に達することで、押え付け部52bと受け部45とが対向し、これら押え付け部52b及び受け部45の間に注出路画成部23が挟み付けられる。これによって、注出路画成部23における表裏両側のフィルム2a,2bどうしがぴったり合わさり、注出路23aが押し潰されて注出口23eが閉止される。これによって、内容液9が注出口23eから漏れるのを防止できる。また、スライダ50の係止爪52aが、注出路画成部23を介して受け部45とガイド部35とによって挟み付けられるため、スライダ50を閉位置に拘束することができる。
また、スライダ50の閉位置が開位置よりも注出路23aの延出方向の先端側に設けられているため、注出路23aのできるだけ先端側の部分を閉止することができる。
【0032】
しかも、ガイド部35が傾斜されているため、スライダ50は、前記閉側へのスライドに伴って前記対向方向DR
1の第2面部材40側へ変位する。このため、閉位置のスライダ50は、注出路画成部23を介して受け部45に強く押し付けられる。したがって、注出路画成部23が、スライダ50と受け部45との間に強く挟み付けられるとともに、スライダ50の係止爪52aが、ガイド部35と注出路画成部23との間に強く挟み付けられる。これによって、注出口23eを確実に閉止することができるとともに、スライダ50を閉位置に確実に拘束することができる。この結果、内容液9が注出口23eから漏れるのを確実に防止することができる。また、閉時におけるスライダ50及び受け部45どうしの当接幅w(
図4(a))が小さくても注出路23aを確実に塞ぐことができる。
【0033】
また、反対に、スライダ50を閉位置から開位置へスライドさせる時は、ガイド部35の傾斜によって、スライダ50が第2面部材40から遠ざかる向きに変位する。したがって、スライダ50のスライドのストロークが小さくても、開位置のスライダ50を受け部45から確実かつ十分に離すことができる。したがって、内容液9を注出口23eから確実に注出できるとともに、袋開閉装置3をコンパクトにすることができる。
【0034】
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、液袋1の内容液9(液体)は、化粧液に限られるものではなく、シャンプー、リンス、液体洗剤、飲用液、薬液等であってもよい。内容液9の粘性や1回当たりの一般的な使用量等に応じて、袋開閉装置3の対向方向DR
1に沿う厚さや、切欠口32c,32dの対向方向DR
1に沿う開口度を設定することが好ましい。これによって、注出時のコンダクタンスや注出量を調節することができる。
第1面部材30の表板部31ひいてはガイド部35が、斜めでなくてもよく、第1、第2面部材30,40どうしの対向方向DR
1と直交していてもよい。ガイド部35の延び方向ひいてはスライダ50のスライド方向が、対向方向DR
1と直交する方向であってもよい。
袋開閉装置3は、必ずしも液袋1の製造時に袋本体2と一体化される必要は無く、エンドユーザーが、開封した袋本体2に袋開閉装置3を取り付けることにしてもよい。袋開閉装置3が袋本体2に対して着脱可能であってもよく、袋開閉装置3を複数の袋本体2に対して使い回しできるようにしてもよい。