特開2015-231892(P2015-231892A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-231892(P2015-231892A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】エレベータパネル塗装システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 7/00 20060101AFI20151201BHJP
   B05C 11/00 20060101ALI20151201BHJP
   B05B 15/00 20060101ALI20151201BHJP
   B66B 11/02 20060101ALI20151201BHJP
   B66B 13/30 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   B66B7/00 Z
   B05C11/00
   B05B15/00
   B66B11/02 G
   B66B13/30 B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-118940(P2014-118940)
(22)【出願日】2014年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100150717
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 和也
(72)【発明者】
【氏名】高 木 宏 昌
【テーマコード(参考)】
3F305
3F306
3F307
4D073
4F042
【Fターム(参考)】
3F305DA00
3F306CA01
3F306CA11
3F307CA03
3F307CD21
4D073AA01
4D073BB03
4D073CA30
4F042AA13
4F042BA25
4F042BA27
4F042DH09
(57)【要約】
【課題】エレベータパネルへの均一な塗装を容易かつ短時間で行うことができるエレベータパネル塗装システムを提供する。
【解決手段】実施の形態によるエレベータパネル塗装システム20は、エレベータパネル10を撮像してエレベータパネル10の形状を認識する形状認識手段21と、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に基づいてエレベータパネル10の塗装条件を設定する塗装条件設定手段22と、塗装条件設定手段22により設定された塗装条件に従ってエレベータパネル10の塗装を行う塗装実施手段23と、を備えている。塗装実施手段23により塗装されたエレベータパネル10は、塗装確認手段24によって撮像されて塗装不備の有無が確認される。塗装確認手段24により塗装不備が有ることが確認されたエレベータパネル10は、塗装実施手段23により再塗装される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータパネルを撮像して当該エレベータパネルの形状を認識する形状認識手段と、
前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状に基づいて当該エレベータパネルの塗装条件を設定する塗装条件設定手段と、
前記塗装条件設定手段により設定された塗装条件に従って前記エレベータパネルの塗装を行う塗装実施手段と、
前記塗装実施手段により塗装された前記エレベータパネルを撮像して塗装不備の有無を確認する塗装確認手段と、を備え、
前記塗装確認手段により塗装不備が有ることが確認された前記エレベータパネルは、前記塗装実施手段により再塗装されることを特徴とするエレベータパネル塗装システム。
【請求項2】
前記エレベータパネルの形状に関連付けて設定された塗装条件データを記憶する塗装条件データベースを更に備え、
前記塗装条件設定手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状を前記塗装条件データベースに記憶された前記塗装条件データに関連付けられた前記エレベータパネルの形状と照合して当該塗装条件データが適用可能か否かを判断し、適用可能な前記塗装条件データを塗装条件に設定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項3】
前記塗装条件データベースは、互いに異なる複数のエレベータパネルの形状にそれぞれ関連付けて設定された複数の前記塗装条件データを記憶しており、
前記塗装条件設定手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状に基づいて、前記塗装条件データベースに記憶された複数の前記塗装条件データに、適用可能な一の前記塗装条件データが有ると判断した場合、当該一の塗装条件データを塗装条件に設定することを特徴とする請求項2に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項4】
前記塗装実施手段により過去に塗装が行われた前記エレベータパネルの塗装条件を、当該エレベータパネルの形状に関連付けて塗装条件実績履歴として記憶する実績履歴データベースを更に備え、
前記塗装条件設定手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状を前記実績履歴データベースに記憶された前記塗装条件実績履歴に関連付けられた前記エレベータパネルの形状と照合して当該塗装条件実績履歴が適用可能か否かを判断し、適用可能な前記塗装条件実績履歴を塗装条件に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項5】
前記実績履歴データベースは、互いに異なる複数の前記エレベータパネルの形状にそれぞれ関連付けられた複数の前記塗装条件実績履歴を記憶しており、
前記塗装実施手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状に基づいて、前記実績履歴データベースに記憶された複数の前記塗装条件実績履歴に、適用可能な一の前記塗装条件実績履歴が有ると判断した場合、当該一の塗装条件実績履歴を塗装条件に設定することを特徴とする請求項4に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項6】
前記塗装確認手段は、塗装不備が有ることを確認した前記エレベータパネルの塗装不備箇所を特定し、
前記塗装実施手段は、前記エレベータパネルを再塗装する際、前記塗装確認手段により特定された前記塗装不備箇所の再塗装を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項7】
前記形状認識手段は、前記エレベータパネルを互いに異なる方向から撮像する複数の撮像手段を含んでいることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項8】
前記形状認識手段は、前記エレベータパネルを撮像する3Dスキャナを含んでいることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項9】
前記塗装確認手段は、前記エレベータパネルを互いに異なる方向から撮像する複数の撮像手段を含んでいることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータパネル塗装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、図9に示すようなエレベータ装置が知られている。ここに示すエレベータ装置1は、昇降路2内を昇降自在な乗りかご3と、乗りかご3に主ロープ4を介して連結された釣合錘5と、主ロープ4を介して乗りかご3及び釣合錘5を昇降させる巻上機(昇降駆動部)6と、を備えている。主ロープ4は、巻上機6に連結されたトラクションシーブ7に巻き掛けられている。このような構成において、巻上機6がトラクションシーブ7を回転駆動することにより、主ロープ4が巻き上げられ、乗りかご3及び釣合錘5がそれぞれ昇降し、乗りかご3が、建物に設けられた複数の乗場8のうちの任意の乗場8に着床して、利用者が乗降可能になっている。
【0003】
このようなエレベータ装置1においては、例えば鋼板などの板状の金属部材によって折り曲げて形成された種々の形状、大きさを有するエレベータパネルが使用されている。例えば、乗りかご3の出入口や乗場8の出入口に設けられた三方枠、乗りかご3に設けられたかごドア、乗場8に設けられた乗場ドアなどが代表例として挙げられる。
【0004】
一方、このようなエレベータパネルの塗装に使用可能な塗装システムが従来から知られている。図10に、塗装システムの一例を示す。エレベータパネルを塗装する場合、まず、ハンガーなどの吊り下げ具(図示せず)に吊り下げられたエレベータパネルの大きさ(より具体的には、高さ寸法(縦寸法)、幅寸法(横寸法)、奥行き寸法など)が、形状認識装置50によって認識される。続いて、認識されたエレベータパネルの大きさに応じて、塗装実施装置51において、エレベータパネルの表面側、裏面側から自動塗装を行う。塗装後、再塗装装置52において、塗膜の厚さが不十分になる傾向にある曲げ部分の内側などで補正塗装を行っている。
【0005】
塗装が完了すると、乾燥処理などの次工程の処理が行われ、その後、搬出部53において吊り下げ具から取り外されてエレベータパネルが搬出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特公平6−51152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような塗装システムでは、被塗装物となるエレベータパネルの大きさのみを認識して当該エレベータパネルの塗装を行っている。このため、エレベータパネルが複雑な形状を有している場合には、均一な塗装が困難になり、塗りムラが生じ得る。そして塗りムラを是正するために上述したように補正塗装が行われる。この補正塗装を行うために作業者の手間がかかり、多くの時間が費やされる。
【0008】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、エレベータパネルへの均一な塗装を容易かつ短時間で行うことができるエレベータパネル塗装システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施の形態によるエレベータパネル塗装システムは、エレベータパネルを撮像してエレベータパネルの形状を認識する形状認識手段と、形状認識手段により認識されたエレベータパネルの形状に基づいてエレベータパネルの塗装条件を設定する塗装条件設定手段と、塗装条件設定手段により設定された塗装条件に従ってエレベータパネルの塗装を行う塗装実施手段と、を備えている。塗装実施手段により塗装されたエレベータパネルは、塗装確認手段によって撮像されて塗装不備の有無が確認される。塗装確認手段により塗装不備が有ることが確認されたエレベータパネルは、塗装実施手段により再塗装される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、図1のエレベータパネル塗装システムの形状認識手段を示す図である。
図3図3は、図1のエレベータパネル塗装システムの塗装確認手段を示す図である。
図4図4は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムの形状認識手段を示す図である。
図5図5は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムのルールデータベースの一例を示す図である。
図6図6は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムの形状認識手段を示す図である。
図7図7は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムの実績履歴データベースの一例を示す図である。
図8図8は、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムの形状認識手段を示す図である。
図9図9は、エレベータ装置の構成を示す概略図である。
図10図10は、一般的なエレベータパネル塗装システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態によるエレベータパネル塗装システムは、被塗装物としてのエレベータパネルの塗装を行うためのシステムである。ここで、エレベータパネル塗装システムは、例えば、エレベータ装置(図9参照)で使用される三方枠などのような板状の金属部材によって折り曲げて形成されたエレベータパネルの塗装に好適に用いることができる。
【0012】
(第1の実施の形態)
まず、図1乃至図3を用いて、第1の実施の形態によるエレベータパネル塗装システムについて説明する。
【0013】
図1に示すように、エレベータパネル塗装システム20は、エレベータパネル10を撮像してエレベータパネル10の形状を認識する形状認識手段21と、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に基づいて当該エレベータパネル10の塗装条件を設定する塗装条件設定手段22と、塗装条件設定手段22により設定された塗装条件に従ってエレベータパネル10の塗装を行う塗装実施手段23と、を備えている。
【0014】
本実施の形態においては、形状認識手段21は、エレベータパネル10を互いに異なる方向から撮像する複数のカメラ21a(撮像手段)を含んでいる。図2においては、形状認識手段21は、吊り下げ具28に吊り下げられたエレベータパネル10を上方から撮像するカメラ21aと、前方(正面側)から撮像するカメラ21aと、後方(裏面側)から撮像するカメラ21aと、を含んでいる。これら3つのカメラ21aによって撮像された画像によって、エレベータパネル10の大きさだけではなく、エレベータパネル10の3次元形状を認識することが可能となる。すなわち、複雑な形状を有するエレベータパネル10であっても、これら3つのカメラ21aによってその形状を高精度に認識することが可能に構成されている。
【0015】
塗装条件設定手段22は、上述した3つのカメラ21aによって撮像されて認識されたエレベータパネル10の形状に基づいて、当該エレベータパネル10の塗装条件を設定する。より具体的には、塗装条件設定手段22は、形状認識手段21のカメラ21aによって撮像された画像を画像処理または画像解析することにより、エレベータパネル10の塗装条件を設定する。塗装条件としては、例えば、塗料の吹き付け時間、吹き付け量、塗出圧力、塗出方向などが挙げられ、塗装条件設定手段22は、これらの各条件を、エレベータパネル10の形状に応じて適切に調整して塗装条件を設定する。
【0016】
塗装実施手段23は、塗装条件設定手段22により設定された塗装条件に従ってエレベータパネル10の塗装を行う。なお、図1においては、塗装条件設定手段22と塗装実施手段23とが互いに別体に構成されている例について説明しているが、これらの手段は一体に構成されていてもよい。
【0017】
塗装実施手段23により塗装が行われたエレベータパネル10の塗装不備の有無は、塗装確認手段24により確認される。すなわち、塗装確認手段24は、塗装されたエレベータパネル10を撮像して塗装不備の有無を確認する。より具体的には、塗装確認手段24は、塗装後のエレベータパネル10を互いに異なる方向から撮像する複数のカメラ24a(撮像手段)と、画像確認手段24bと、を含んでいる。図3においては、塗装確認手段24は、上述した形状認識手段21と同様に、エレベータパネル10を上方から撮像するカメラ24aと、前方(正面側)から撮像するカメラ24aと、後方(裏面側)から撮像するカメラ24aと、を含んでいる。これら3つのカメラ24aによって、エレベータパネル10の塗装不備の有無(例えば、塗膜の厚さが十分であるか否か)が確認される。例えば、形状認識手段21の3つのカメラ24aによって撮像された画像と、塗装確認手段24の3つのカメラ24aによって撮像された画像とを、画像確認手段24bが画像処理または画像解析して比較することにより、塗装不備の有無を確認することが可能となる。この場合、画像処理を容易にさせるために、形状認識手段21のカメラ24aと塗装確認手段24のカメラ24aは、互いに同じ位置に、同じ方向からエレベータパネル10を撮像可能に配置されていることが好適である。
【0018】
塗装確認手段24により塗装不備が有ることが確認されたエレベータパネル10は、塗装実施手段23により再塗装される。すなわち、図1に示すように、本実施の形態によるエレベータパネル塗装システム20は、塗装不備が有ると確認されたエレベータパネル10を、塗装確認手段24から塗装実施手段23に搬送する再塗装ライン25を更に備えている。このため、塗装確認手段24において塗装不備が有ると確認されたエレベータパネル10は、再塗装ライン25によって塗装実施手段23に搬送されて再塗装が行われる。この場合、例えば、エレベータパネル10を全体的に再度塗装するようにしてもよい。一方、塗装不備が無いと確認されたエレベータパネル10は、塗装完了ライン26によって搬送されて、乾燥処理などの次工程の処理が行われる。図1においては、乾燥処理された後、搬出部27において吊り下げ具28から取り外されてエレベータパネル10が搬出される例を示している。
【0019】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち、エレベータパネル10の塗装方法について説明する。
【0020】
まず、図示しない搬入部において、被塗装物としてのエレベータパネル10が吊り下げ具28(図2等参照)に吊り下げられて、エレベータパネル10が搬入される。
【0021】
続いて、搬入されたエレベータパネル10が、図1に示すように、形状認識手段21に搬送される。この形状認識手段21の3つのカメラ21a(図2参照)によって、エレベータパネル10が上方、前方および後方から撮像されて、当該エレベータパネル10の形状認識が行われる。
【0022】
次に、エレベータパネル10は、形状認識手段21から塗装実施手段23に搬送され、エレベータパネル10の塗装が行われる。この場合、まず、塗装条件設定手段22によりエレベータパネル10の塗装条件が設定される。より具体的には、塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に基づいて塗装条件を設定する。その後、この設定された塗装条件に従ってエレベータパネル10の塗装が塗装実施手段23により行われる。
【0023】
塗装が行われたエレベータパネル10は、塗装実施手段23から塗装確認手段24に搬送され、塗装不備の有無が確認される。この際、塗装確認手段24の3つのカメラ24a(図3参照)によって、エレベータパネル10が上方、前方および後方から撮像されて、画像確認手段24bによって塗装不備の有無の確認が行われる。
【0024】
塗装不備が有ることが確認された場合、エレベータパネル10は、再塗装ライン25によって塗装確認手段24から塗装実施手段23に搬送され、エレベータパネル10の再塗装が行われる。
【0025】
塗装不備が無いことが確認された場合、エレベータパネル10は、塗装完了ライン26によって搬送されて、乾燥処理などの次工程の処理が行われる。その後、搬出部27に搬送されて吊り下げ具28から取り外されて搬出される。
【0026】
このようにして、図1に示すエレベータパネル塗装システム20において、エレベータパネル10を塗装するための一連の工程が完了する。
【0027】
このように本実施の形態によれば、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に基づいて、塗装条件設定手段22により塗装条件が設定されて、塗装実施手段23により当該エレベータパネル10の塗装が行われる。このことにより、エレベータパネル10が複雑な形状を有している場合であっても、その形状に応じて適切な塗装条件を設定することができ、エレベータパネル10を全体に亘って均一に塗装する(例えば、塗膜を均一化させる)ことができる。また、塗装後のエレベータパネル10の塗装不備の有無を塗装確認手段24により確認し、塗装不備が有ることが確認されたエレベータパネル10は塗装実施手段23により再塗装することができる。このことにより、塗装不備を是正して、エレベータパネル10を全体に亘って均一に塗装することができる。また、塗装不備の有無の確認と再塗装を自動的に行うことができ、作業者の手間を省くと共に、再塗装を短時間で行うことが可能となる。この結果、エレベータパネル10への均一な塗装を容易かつ短時間で行うことができる。
【0028】
また、本実施の形態によれば、形状認識手段21は、エレベータパネル10を互いに異なる方向から撮像する複数のカメラ21aを含んでいる。このことにより、これら複数のカメラ21aによって撮像された画像から、エレベータパネル10の形状を高精度に認識することが可能となり、塗装条件設定手段22により設定される塗装条件の精度を向上させることができる。
【0029】
また、本実施の形態によれば、塗装確認手段24は、エレベータパネル10を互いに異なる方向から撮像する複数のカメラ24aを含んでいる。このことにより、これら複数のカメラ24aによって撮像された画像から、エレベータパネル10の塗装状態を高精度に確認することが可能となり、エレベータパネル10の塗装不備の有無の確認精度を向上させることができる。
【0030】
なお、上述した本実施の形態においては、塗装確認手段24は、塗装不備が有ることを確認したエレベータパネル10の塗装不備箇所を特定するように構成してもよい。この場合、塗装実施手段23は、エレベータパネル10を再塗装する際、塗装確認手段24により特定された塗装不備箇所の再塗装を行うことが好適である。このことにより、エレベータパネル10の再塗装を、効率的に迅速に行うことが可能となる。すなわち、この場合、塗装不備箇所のみに再塗装を行い、塗装不備箇所以外には再塗装を行わなくてもよい。なお、塗装不備箇所の特定は、上述した塗装確認手段24のカメラ24aによって撮像された画像を画像処理することによって得ることが可能である。
【0031】
(第2の実施の形態)
次に、図4及び図5により、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムについて説明する。
【0032】
図4及び図5に示す第2の実施の形態においては、エレベータパネルの形状に関連付けて設定された塗装条件データを記憶する塗装条件データベースを更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図4及び図5において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0033】
図4に示すように、本実施の形態におけるエレベータパネル塗装システム20は、エレベータパネル10の形状に関連付けて設定された塗装条件データを予め記憶する塗装条件データベース30を更に備えている。この塗装条件データベース30は、例えば、パーソナルコンピュータ31(PC)に格納しておくことが好適である。また、塗装条件設定手段22は、このパーソナルコンピュータ31内で構成されていてもよい。
【0034】
塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状を塗装条件データベース30に記憶された塗装条件データに関連付けられたエレベータパネル10の形状と照合して当該塗装条件データが適用可能か否かを判断する。そして、塗装条件設定手段22は、この塗装条件データが、当該エレベータパネル10の塗装条件として適用可能であると判断した場合、当該塗装条件データを塗装条件に設定する。
【0035】
塗装条件データベース30は、互いに異なる複数のエレベータパネル10の形状にそれぞれ関連付けて設定された複数の塗装条件データを記憶していることが好適である。このような複数の塗装条件データが記憶された塗装条件データベース30の一例(ルールデータベース)を図5に示す。図5に示すデータベースは、エレベータパネル10の形状を、幅寸法、高さ寸法、奥行き寸法といった大きさによって特定し、この特定された大きさに応じて適切な塗装条件を設定したデータベースとなっている。塗装条件は、説明を簡略化するために、簡易的にA、Bなどのアルファベットを用いて説明しており、アルファベットが異なれば塗装条件が異なることを意味している。
【0036】
塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に基づいて、図5に示すようなデータベースに、適用可能な一の塗装条件データが有ると判断した場合、当該一の塗装条件データを塗装条件に設定する。
【0037】
より具体的には、塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に近いと見なすことができる形状に関連付けられた塗装条件データを、図5のデータベースから検索する。そして、塗装条件設定手段22は、検索された塗装条件データが適用可能か否かを判断する。
【0038】
この際、塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識された形状と、当該塗装条件データに関連付けられた形状との違いが、比較的小さい場合には当該塗装条件データを適用可能と判断し、当該塗装条件データを塗装条件に設定するようにしてもよい。
【0039】
一方、形状の違いが比較的大きい場合には当該塗装条件データを適用不可と判断し、塗装条件を、塗装条件データベースによらずに任意に設定するようにしてもよい。形状の違いの程度によっては、塗装条件データを適用しない方がエレベータパネル10を効果的に塗装できる場合もあり得るからである。
【0040】
しかしながら、複数の塗装条件データから検索された一の塗装条件データを塗装条件に設定した場合であってもエレベータパネル10を効果的に塗装できる場合には、形状の違いに関わることなく、検索された塗装条件データを適用して塗装条件に設定してもよい。
【0041】
このように本実施の形態によれば、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状を、塗装条件データベース30に記憶された塗装条件データに関連付けられたエレベータパネル10の形状と照合して当該塗装条件データが適用可能か否かを判断し、適用可能な塗装条件データを塗装条件に設定することができる。このことにより、エレベータパネル10の塗装条件をより一層適切にかつ迅速に設定することができる。
【0042】
また、本実施の形態によれば、塗装条件データベース30が、互いに異なる複数のエレベータパネル10の形状に関連付けて設定された複数の塗装条件データを記憶している場合には、種々の形状を有するエレベータパネル10に対して適切に塗装条件をそれぞれ設定することが可能となり、汎用性を向上させることができる。また、記憶されている塗装条件データの数を増大させることにより、新規な形状を有するエレベータパネル10に対しても、適切な塗装条件データを選定することが可能となり、新規な形状を有するエレベータパネル10であっても、塗装品質を確保することができる。
【0043】
(第3の実施の形態)
次に、図6及び図7により、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムについて説明する。
【0044】
図6及び図7に示す第3の実施の形態においては、過去に塗装が行われたエレベータパネルの塗装条件を、当該エレベータパネルの形状に関連付けて塗装条件実績履歴として記憶する実績履歴データベースを更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図4及び図5に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図6および図7において、図4及び図5に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0045】
図6に示すように、本実施の形態におけるエレベータパネル塗装システム20は、塗装実施手段23により過去に塗装が行われたエレベータパネル10の塗装条件を、当該エレベータパネル10の形状に関連付けて塗装条件実績履歴として記憶する実績履歴データベース32を更に備えている。この実績履歴データベース32は、上述した塗装条件データベース30と同様に、パーソナルコンピュータ31に格納しておくことが好適である。また、塗装条件設定手段22は、このパーソナルコンピュータ31内で構成されていてもよい。
【0046】
塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状を実績履歴データベース32に記憶された塗装条件実績履歴に関連付けられたエレベータパネル10の形状と照合して当該塗装条件実績履歴が適用可能か否かを判断する。そして、塗装条件設定手段22は、この塗装条件実績履歴が、当該エレベータパネル10の塗装条件として適用可能であると判断した場合、当該塗装条件実績履歴を塗装条件に設定する。
【0047】
実績履歴データベース32は、互いに異なる複数のエレベータパネル10の形状にそれぞれ関連付けられた複数の塗装条件実績履歴を記憶していることが好適である。このような複数の塗装条件実績履歴が記憶された実績履歴データベース32の一例を図7に示す。図7に示すデータベースは、エレベータパネル10の形状を、上方から見た形状によって特定し、この形状のエレベータパネル10の過去に塗装が行われた塗装条件を、その形状に関連付けて作成したデータベースとなっている。塗装条件は、説明を簡略化するために、簡易的にAA、BAなどのアルファベットを用いて説明しており、アルファベットが異なれば塗装条件が異なることを意味している。
【0048】
塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に基づいて、図7に示すようなデータベースに、適用可能な一の塗装条件実績履歴が有ると判断した場合、当該一の塗装条件実績履歴を塗装条件に設定する。
【0049】
より具体的には、塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状に近いと見なすことができる形状に関連付けられた塗装条件実績履歴を、図7のデータベースから検索する。そして、塗装条件設定手段22は、検索された塗装条件実績履歴が適用可能か否かを判断する。
【0050】
この際、塗装条件設定手段22は、形状認識手段21により認識された形状と、当該塗装条件実績履歴に関連付けられた形状との違いが、比較的小さい場合には当該塗装条件実績履歴を適用可能と判断し、当該塗装条件実績履歴を塗装条件に設定するようにしてもよい。
【0051】
一方、形状の違いが比較的大きい場合には当該塗装条件実績履歴を適用不可と判断する。この場合、塗装条件を、図5に示す塗装条件データベース30から第2の実施の形態で述べたようにして一の塗装条件データを選定して、塗装条件に設定してもよく、あるいは塗装条件実績履歴、塗装条件データベースによらずに任意に設定するようにしてもよい。形状の違いの程度によっては、塗装条件実績履歴、塗装条件データベースを適用しない方がエレベータパネル10を効果的に塗装できる場合もあり得るからである。
【0052】
しかしながら、複数の塗装条件実績履歴から検索された一の塗装条件実績履歴を塗装条件に設定した場合であってもエレベータパネル10を効果的に塗装できる場合には、形状の違いに関わることなく、検索された塗装条件実績履歴を適用して塗装条件に設定してもよい。
【0053】
このように本実施の形態によれば、形状認識手段21により認識されたエレベータパネル10の形状を、実績履歴データベース32に記憶された塗装条件実績履歴に関連付けられたエレベータパネル10の形状と照合して当該塗装条件実績履歴が適用可能か否かを判断し、適用可能な塗装条件実績履歴を塗装条件に設定することができる。このことにより、エレベータパネル10の塗装条件をより一層適切にかつ迅速に設定することができる。とりわけ、本実施の形態によれば、過去に塗装を行った際の塗装条件と同一の塗装条件に従ってエレベータパネル10の塗装を行うことができ、同一(または同様)な形状を有するエレベータパネル10の塗装品質を高品質に一定に保つことができる。
【0054】
また、本実施の形態によれば、実績履歴データベース32が、互いに異なる複数のエレベータパネル10の形状に関連付けられた複数の塗装条件実績履歴を記憶している場合には、種々の形状を有するエレベータパネル10に対して適切に塗装条件をそれぞれ設定することが可能となり、汎用性を向上させることができる。また、記憶されている塗装条件実績履歴の数を増大させることにより、新規な形状を有するエレベータパネル10に対しても、適切な塗装条件実績履歴を選定することが可能となり、新規な形状を有するエレベータパネル10であっても、塗装品質を確保することができる。さらに、適切な塗装条件実績履歴を選定する場合には、図5に示す塗装条件データベース30から塗装条件データを選定することが不要となり、塗装条件設定を容易かつ迅速に行うことができる。
【0055】
なお、上述した本実施の形態においては、パーソナルコンピュータ31に、実績履歴データベース32と塗装条件データベース30の両方が格納され、実績履歴データベース32に記憶された塗装条件実績履歴と、塗装条件データベース30に記憶された塗装条件とから、塗装条件を選定する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、パーソナルコンピュータ31には、塗装条件データベース30が格納されることなく、実績履歴データベース32に記憶された塗装条件実績履歴から塗装条件を設定するようにしてもよい。
【0056】
(第4の実施の形態)
次に、図8により、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータパネル塗装システムについて説明する。
【0057】
図8に示す第4の実施の形態においては、形状認識手段は、エレベータパネルを撮像する3Dスキャナを含んでいる点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0058】
図8に示すように、本実施の形態における形状認識手段21は、エレベータパネル10を撮像する1つの3Dスキャナ21bを含んでいる。この3Dスキャナ21bは、1方向からの撮像によってエレベータパネル10の3次元形状を認識することができる。
【0059】
このように本実施の形態によれば、形状認識手段21がエレベータパネル10を撮像する3Dスキャナ21bを含んでいることにより、エレベータパネル10の3次元形状を1方向から撮像することによって認識することができる。このため、形状認識手段21によって占有されるスペースを低減することができ、省スペース化が可能になる。
【0060】
なお、塗装確認手段24は、カメラ24a(図3参照)ではなく、図8に示すよ3Dスキャナ21bと同様な3Dスキャナ(図示せず)を含んでいてもよい。この場合、より一層の省スペース化が可能になる。
【0061】
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0062】
10 エレベータパネル
20 エレベータパネル塗装システム
21 形状認識手段
21a カメラ
21b 3Dスキャナ
22 塗装条件設定手段
23 塗装実施手段
24 塗装確認手段
24a カメラ
30 塗装条件データベース
32 実績履歴データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2015年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータパネルを撮像して当該エレベータパネルの形状を認識する形状認識手段と、 前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状に基づいて当該エレベータパネルの塗装条件を設定する塗装条件設定手段と、
前記塗装条件設定手段により設定された塗装条件に従って前記エレベータパネルの塗装を行う塗装実施手段と、
前記塗装実施手段により塗装された前記エレベータパネルを撮像して塗装不備の有無を確認する塗装確認手段と、
前記塗装実施手段により過去に塗装が行われた前記エレベータパネルの塗装条件を、当該エレベータパネルの形状に関連付けて塗装条件実績履歴として記憶する実績履歴データベースと、を備え、
前記塗装確認手段により塗装不備が有ることが確認された前記エレベータパネルは、前記塗装実施手段により再塗装され
前記塗装条件設定手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状を前記実績履歴データベースに記憶された前記塗装条件実績履歴に関連付けられた前記エレベータパネルの形状と照合して当該塗装条件実績履歴が適用可能か否かを判断し、適用可能な前記塗装条件実績履歴を塗装条件に設定することを特徴とするエレベータパネル塗装システム。
【請求項2】
前記エレベータパネルの形状に関連付けて設定された塗装条件データを記憶する塗装条件データベースを更に備え、
前記塗装条件設定手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状を前記塗装条件データベースに記憶された前記塗装条件データに関連付けられた前記エレベータパネルの形状と照合して当該塗装条件データが適用可能か否かを判断し、適用可能な前記塗装条件データを塗装条件に設定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項3】
前記塗装条件データベースは、互いに異なる複数のエレベータパネルの形状にそれぞれ関連付けて設定された複数の前記塗装条件データを記憶しており、
前記塗装条件設定手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状に基づいて、前記塗装条件データベースに記憶された複数の前記塗装条件データに、適用可能な一の前記塗装条件データが有ると判断した場合、当該一の塗装条件データを塗装条件に設定することを特徴とする請求項2に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項4】
前記実績履歴データベースは、互いに異なる複数の前記エレベータパネルの形状にそれぞれ関連付けられた複数の前記塗装条件実績履歴を記憶しており、
前記塗装実施手段は、前記形状認識手段により認識された前記エレベータパネルの形状に基づいて、前記実績履歴データベースに記憶された複数の前記塗装条件実績履歴に、適用可能な一の前記塗装条件実績履歴が有ると判断した場合、当該一の塗装条件実績履歴を塗装条件に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項5】
前記塗装確認手段は、塗装不備が有ることを確認した前記エレベータパネルの塗装不備箇所を特定し、
前記塗装実施手段は、前記エレベータパネルを再塗装する際、前記塗装確認手段により特定された前記塗装不備箇所の再塗装を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項6】
前記形状認識手段は、前記エレベータパネルを互いに異なる方向から撮像する複数の撮像手段を含んでいることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項7】
前記形状認識手段は、前記エレベータパネルを撮像する3Dスキャナを含んでいることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。
【請求項8】
前記塗装確認手段は、前記エレベータパネルを互いに異なる方向から撮像する複数の撮像手段を含んでいることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエレベータパネル塗装システム。