特開2015-23198(P2015-23198A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-23198(P2015-23198A)
(43)【公開日】2015年2月2日
(54)【発明の名称】接合方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/32 20060101AFI20150106BHJP
   H01G 13/00 20130101ALI20150106BHJP
   H01G 2/06 20060101ALI20150106BHJP
   H05K 1/16 20060101ALI20150106BHJP
   H05K 3/00 20060101ALN20150106BHJP
【FI】
   H05K3/32 C
   H01G13/00 351A
   H01G13/00 331C
   H01G1/035 C
   H05K1/16 B
   H05K1/16 C
   H05K1/16 D
   H05K3/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-151312(P2013-151312)
(22)【出願日】2013年7月22日
(71)【出願人】
【識別番号】307044493
【氏名又は名称】株式会社アドウェルズ
(71)【出願人】
【識別番号】591074091
【氏名又は名称】株式会社野田スクリーン
(74)【代理人】
【識別番号】100105980
【弁理士】
【氏名又は名称】梁瀬 右司
(74)【代理人】
【識別番号】100105935
【弁理士】
【氏名又は名称】振角 正一
(72)【発明者】
【氏名】中居 誠也
(72)【発明者】
【氏名】野田 和宏
(72)【発明者】
【氏名】小川 裕誉
(72)【発明者】
【氏名】服部 篤典
【テーマコード(参考)】
4E351
5E082
5E319
【Fターム(参考)】
4E351AA01
4E351AA04
4E351BB01
4E351BB03
4E351BB05
4E351BB09
4E351BB15
4E351DD04
4E351DD05
4E351DD06
4E351DD10
4E351DD21
4E351DD23
4E351DD43
4E351GG20
5E082MM13
5E082MM17
5E319AA03
5E319AB05
5E319AC02
5E319AC03
5E319AC04
5E319AC06
5E319AC16
5E319BB20
5E319CC70
5E319CD04
5E319CD13
5E319GG11
5E319GG20
(57)【要約】
【課題】超音波振動を利用して薄膜部品を破損することなく接合対象物に効率よく接合できる技術を提供する。
【解決手段】超音波振動を利用して薄膜キャパシタ4が基板に接合される前に、部品集合体4が有する各薄膜キャパシタ41が離型シート44に転写されることにより、離型シート44を保持して複数の薄膜キャパシタ41を容易にハンドリングすることができるので効率がよい。また、超音波振動を利用して薄膜キャパシタ41が基板に接続されるので、リフロー等の加熱サイクルにおいて再溶融したはんだにより薄膜キャパシタ41に設けられたコンデンサ42(金属パッド42a1,42c1)が短絡するおそれがない。したがって、超音波振動を利用して薄膜キャパシタ41を基板に破損させることなく効率よく接合することができる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する樹脂シートに設けられた複数の部品領域のそれぞれに回路素子が形成されて成る複数の薄膜部品を有し、前記各部品領域それぞれを囲む切断部が前記樹脂シートに形成されたシート状の部品集合体を準備する準備工程と、
前記各薄膜部品を前記各切断部において切り離してシート状の支持部材に転写する転写工程と、
超音波振動を利用して前記支持部材に転写された前記各薄膜部品それぞれを接合対象物に対して接合する工程と
を備えることを特徴とする接合方法。
【請求項2】
前記薄膜部品は、薄膜キャパシタ、薄膜抵抗および薄膜インダクタのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
【請求項3】
前記接合工程において、前記薄膜部品に形成された金属パッドと、前記接合対象物に形成された金属ランドとが、前記金属パッドおよび前記金属ランドの少なくともいずれか一方に形成された金属バンプを介して接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の接合方法。
【請求項4】
前記接合工程において、前記薄膜部品に形成された金属パッドと、前記接合対象物に形成された金属ランドとが、前記金属パッドと前記金属ランドとの間に配置された金属微小粒子を介して接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の接合方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波振動を利用した薄膜部品の接合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話やスマートフォン、タブレットなどの携帯通信端末に搭載される高周波通信モジュールや電源モジュールなどの各種のモジュールでは、モジュールが備える配線基板にチップキャパシタ等の電子部品が内蔵されることにより、モジュールの部品集積度の向上およびモジュールの高周波動作に於けるソース・インピーダンスの低インピーダンス化が図られている。例えば、特許文献1に記載の配線基板では、配線基板が備えるコア基板に形成された凹部に、バイパスコンデンサとして機能する複数のチップキャパシタが収容されている。また、配線基板の上面の平面視でコア基板に設けられた凹部にほぼ重なる領域にICチップが搭載されている。
【0003】
したがって、モジュールが備える配線基板に複数のチップキャパシタが内蔵されることにより、配線基板の表面のみに各種の部品が搭載されるモジュールの構成と比較すると、モジュールの部品集積度を高めることができる。また、配線基板の上面に搭載されたICチップの直下に該ICチップにバイパスコンデンサとして接続されるチップキャパシタが配置されているので、ICチップとチップキャパシタとを接続する接続配線の長さを短くすることができる。したがって、接続配線に寄生する寄生抵抗や寄生インダクタンスを小さくすることができるので、配線基板に設けられた接続配線の低インピーダンス化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−260902号公報(段落0009〜0014、図1など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、携帯通信端末の小型化および薄型化が急速に進んでいる。したがって、携帯通信端末に搭載される各種のモジュールのさらなる小型化および低背化が要望されている。そこで、約30μm程度の厚みの樹脂シートに回路素子が形成されて成る薄膜部品を配線基板に内蔵することが提案されている。一般的な0603規格のチップ部品は約300μm程度の厚みを有するので、薄膜部品が内蔵されることにより配線基板の薄型化を図ることができる。したがって、薄膜部品を内蔵して薄型化された配線基板をモジュールが備えることにより、当該モジュールの小型化および低背化を図ることができる。
【0006】
しかしながら、薄膜部品を配線基板に内蔵する場合に次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、薄膜部品が備えるBTレジン(ビスマレイミドトリアジン樹脂)等の樹脂シートは基本的に熱に弱い。したがって、従来のようにはんだにより薄膜部品が配線基板内に搭載されると、リフロー等の加熱サイクルにおいて薄膜部品が破損するおそれがある。また、はんだを用いた場合には、薄膜部品を過度に小型化するとリフロー等の加熱サイクルにおいて薄膜部品に設けられた回路素子が再溶融したはんだにより短絡して破損するおそれがある。また、薄膜部品の小型化に伴い、薄膜部品を接合対象物に接合する際の薄膜部品のハンドリングが困難になるという問題もある。したがって、複数の薄膜部品を接合対象物に連続して接合する場合に、個々の薄膜部品のハンドリングが困難であるので効率が悪い。
【0007】
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、超音波振動を利用して薄膜部品を破損することなく接合対象物に効率よく接合できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために、本発明にかかる接合方法は、可撓性を有する樹脂シートに設けられた複数の部品領域のそれぞれに回路素子が形成されて成る複数の薄膜部品を有し、前記各部品領域それぞれを囲む切断部が前記樹脂シートに形成されたシート状の部品集合体を準備する準備工程と、前記各薄膜部品を前記各切断部において切り離してシート状の支持部材に転写する転写工程と、超音波振動を利用して前記支持部材に転写された前記各薄膜部品それぞれを接合対象物に対して接合する工程とを備えることを特徴としている(請求項1)。
【0009】
また、前記薄膜部品は、薄膜キャパシタ、薄膜抵抗および薄膜インダクタのいずれかであるとよい(請求項2)。
【0010】
また、前記接合工程において、前記薄膜部品に形成された金属パッドと、前記接合対象物に形成された金属ランドとが、前記金属パッドおよび前記金属ランドの少なくともいずれか一方に形成された金属バンプを介して接続されるとよい(請求項3)。
【0011】
また、前記接合工程において、前記薄膜部品に形成された金属パッドと、前記接合対象物に形成された金属ランドとが、前記金属パッドと前記金属ランドとの間に配置された金属微小粒子を介して接続されるようにするとよい(請求項4)。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、可撓性を有する樹脂シートに設けられた複数の部品領域のそれぞれに回路素子が形成されて成る複数の薄膜部品を有し、樹脂シートの各部品領域それぞれを囲んで切断部が形成されたシート状の部品集合体が準備される。また、部品集合体が有する各薄膜部品が、各切断部において切り離されてシート状の支持部材に転写される。そして、超音波振動を利用して支持部材に転写された各薄膜部品それぞれが接合対象物に対して接合される。
【0013】
したがって、超音波振動を利用して薄膜部品が接合対象物に接合される前に、部品集合体が有する各薄膜部品がシート状の支持部材に転写されることにより、シート状の支持部材を保持して複数の薄膜部品を容易にハンドリングすることができるので効率がよい。また、超音波振動を利用することにより、室温、もしくは、はんだを用いた接合と比較すると非常に低い加熱温度で、薄膜部品を接合対象物に接合することができるので、薄膜部品が加熱されることにより破損するおそれがない。
【0014】
また、超音波振動を利用して薄膜部品が接合対象物に接続されるので、リフロー等の加熱サイクルにおいて再溶融したはんだにより薄膜部品に設けられた回路素子が短絡して破損するおそれがない。したがって、超音波振動を利用して薄膜部品を破損することなく接合対象物に効率よく接合することができる。
【0015】
請求項2の発明よれば、薄膜部品である薄膜キャパシタの電極が接合対象物に接続されることにより、バイパスコンデンサとして薄膜キャパシタが接続された複数の接合対象物が積層されてなる配線基板や、薄膜抵抗や薄膜インダクタが接続された複数の接合対象物が積層されてなる配線基板の低背化を図ることができる。
【0016】
請求項3の発明によれば、接合工程において、薄膜部品に形成された金属パッドと、接合対象物に形成された金属ランドとを、金属パッドおよび金属ランドの少なくともいずれか一方に形成された金属バンプが超音波振動によりつぶれることにより確実に接続することができる。また、金属バンプがつぶれることにより、薄膜部品に形成された金属パッドおよび接合対象物に形成された金属ランドにかかる超音波振動の負荷が小さくなるので、金属パッドおよび金属ランドが接合工程において超音波振動が印加されることにより破損するのを防止することができる。
【0017】
請求項4の発明によれば、接合工程において、薄膜部品に形成された金属パッドと、接合対象物に形成された金属ランドとを、金属パッドと金属ランドとの間に配置された金属微小粒子が超音波振動によりつぶれることにより確実に接続することができる。また、金属微粒子がつぶれることにより、薄膜部品に形成された金属パッドおよび接合対象物に形成された金属ランドにかかる超音波振動の負荷が小さくなるので、金属パッドおよび金属ランドが接合工程において超音波振動が印加されることにより破損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態にかかる超音波振動接合装置を示す図である。
図2】部品集合体を示す平面図である。
図3図2の要部拡大図である。
図4図3の断面図である。
図5】転写工程を示す図であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる状態を示す。
図6】接合工程を示す図である。
図7】接合工程を示す図である。
図8】本発明の第2実施形態にかかる転写工程を示す図であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる状態を示す。
図9】本発明の第3実施形態にかかる接合工程を示す図である。
図10図9の接合工程が終了した状態を示す図である。
図11】薄膜抵抗を示す図である。
図12】薄膜インダクタを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<第1実施形態>
この発明の第1実施形態について図1図7を参照して説明する。
【0020】
(超音波振動接合装置)
超音波振動接合装置1について図1を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかる超音波振動接合装置を示す図である。
【0021】
図1に示す超音波振動接合装置1は、共振器2およびアンビル3を備え、シート状の部品集合体4から樹脂製の離型シート44(本発明の「支持手段」に相当)に転写された複数の薄膜キャパシタ41(薄膜部品)のうちの一の薄膜キャパシタ41を、樹脂製の基板5(本発明の「接合対象物」に相当)の所定の位置に接合するものである。具体的には、一の薄膜部品41と樹脂製の基板5とが、共振器2の押圧面21とアンビル3の押圧面31との間に挟持され加圧された状態で共振器2から超音波振動が印加されることにより、薄膜キャパシタ41と基板5とが接合されて接続される。
【0022】
また、超音波振動接合装置1には、共振器2を矢印Z方向に駆動する駆動機構22と、アンビル3を矢印Z方向に駆動する駆動機構32とが設けられている。また、共振器2の押圧面21とアンビル3の押圧面31とは、平面視で重なるように矢印Z方向に並べて配置されている。したがって、共振器2が駆動機構22によって下方に駆動され、アンビル3が駆動機構32によって上方に駆動されることにより、薄膜キャパシタ41および基板5が、共振器2の押圧面21とアンビル3の押圧面31との間に重ね合わされた状態で挟持される。
【0023】
また、超音波振動接合装置1は、複数の薄膜キャパシタ41が転写された離型シート44を保持する部品テーブル6と、基板5を保持する基板テーブル7とを備えている。部品テーブル6および基板テーブル7のそれぞれは略矩形の開口61,71を有する矩形枠状に形成されている。そして、開口61を覆うように離型シート44が部品テーブル6の下面に配置され、クランプ部材62によって離型シート44が部品テーブル6の下面に対して押圧された状態で、クランプ部材62がボルトやねじりばねの付勢力等により部品テーブル6の下面に固定されることで、離型シート44が部品テーブル6の下面に保持される。また、開口71を覆うように基板5が基板テーブル7の上面に配置され、クランプ部材72によって基板5が基板テーブル7の上面に対して押圧された状態で、クランプ部材72がボルトやねじりばねの付勢力等により基板テーブル7の上面に固定されることで、基板5が基板テーブル7の上面に保持される。
【0024】
また、超音波振動接合装置1には、部品テーブル6および基板テーブル7のそれぞれを矢印X,Y方向に駆動する駆動機構(図示省略)が設けられている。そして、部品テーブル6および基板テーブル7がそれぞれ駆動機構により駆動されることによって、部品テーブル6および基板テーブル7のそれぞれに保持された離型シート44および基板5のそれぞれが矢印X,Y方向に位置調整される。したがって、例えば図示省略された撮像手段により撮像された離型シート44および基板5の撮像画像に基づいて算出された位置情報に基づいて、部品テーブル6および基板テーブル7のそれぞれが矢印X,Y方向に駆動されることにより、部品テーブル6に保持された離型シート44に転写された一の薄膜キャパシタ41と、基板テーブル7に保持された基板5の当該薄膜キャパシタ41が接合される位置と、共振器2およびアンビル3の押圧面21,31との相対的な位置がアライメントされる。
【0025】
具体的には、部品テーブル6が駆動機構により駆動されることにより、部品テーブル6に保持された離型シート44に転写された複数の薄膜キャパシタ41のうちの1つが、共振器2の押圧面21の直下に配置される。また、基板テーブル7が駆動機構により駆動されることにより、基板テーブル7に保持された基板5の上面の薄膜キャパシタ41が接合される箇所が、アンビル3の押圧面31の直上に配置される。そして、アンビル3が駆動機構32により矢印Z方向における上方に駆動され、アンビル3の押圧面31により基板5の下面が軽く上方に向けて押圧された状態で、共振器2が駆動機構22により矢印Z方向における下方に駆動されることによって、重ねて配置された薄膜キャパシタ41および基板5が共振器2の押圧面21およびアンビル3の押圧面31により挟持されて加圧される。
【0026】
また、共振器2またはアンビル3に圧力センサ(図示省略)が設けられており、共振器2の押圧面21とアンビル3の押圧面31との間に挟持された薄膜キャパシタ41および基板5に対する加圧力が圧力センサにより検出される。したがって、圧力センサにより検出された薄膜キャパシタ41および基板5に対する加圧力に基づいて、共振器2を矢印Z方向に駆動する駆動機構22およびアンビル3を矢印Z方向に駆動する駆動機構32の少なくともいずれか一方がフィードバック制御されることにより、薄膜キャパシタ41および基板5に対する加圧力が制御される。
【0027】
また、この実施形態では、アンビル3にセラミックヒータ33等の加熱手段が設けられている。したがって、図1の超音波振動接合装置1では、共振器2の押圧面21およびアンビル3の押圧面31により挟持されて加圧された状態の薄膜キャパシタ41および基板5に超音波振動が印加される際に、必要に応じて、セラミックヒータ33により薄膜キャパシタ41および基板5を局所的に加熱することができる。
【0028】
なお、共振器2およびアンビル3を駆動する駆動機構22,32と、部品テーブル6および基板テーブル7を駆動する駆動機構とは、サーボモータやリニアモータ、ステッピングモータ、エアシリンダ等の周知のアクチュエータにより構成することができる。また、共振器2およびアンビル3に設けられる移動軸の構成については上記した例に限られるものではなく、共振器2およびアンビル3が矢印X,Y方向に駆動されてもよい。また、共振器2およびアンビル3が矢印Z方向を回転軸とするθ方向に回転駆動されるように構成されてもよい。また、共振器2およびアンビル3と、部品テーブル6および基板テーブル7とに、矢印X,Y,Z方向の移動軸やθ方向の移動軸がどのように組み合わされて設けられていてもよい。
【0029】
また、離型シート44および基板5のそれぞれが、部品テーブル6および基板テーブル7に吸着等により保持される構成でもよい。すなわち、複数の薄膜キャパシタ41が転写された離型シート44が部品テーブル6に確実に保持され、基板5が基板テーブル7に確実に保持されていれば、離型シート44および基板5を保持する構成については特に限定されるものではない。
【0030】
(部品集合体)
部品集合体4について図2図4を参照して説明する。図2は部品集合体を示す平面図、図3図2の点線で囲まれた領域を示す要部拡大図、図4図3の縦断面図である。なお、図3に図示されている構成が図4の断面図では紙面に向って下側に図示されている。
【0031】
図2に示す部品集合体4は、BTレジンやポリイミド樹脂等の樹脂材料により形成された可撓性を有する樹脂シートSに設けられた複数の部品領域Aのそれぞれに、コンデンサ42(回路素子)が形成されて成る複数の薄膜キャパシタ41を備えている。また、図2中において矩形状の実線で示されるように、各部品領域Aそれぞれを囲むように切込43(本発明の「切断部」に相当)が樹脂シートSに形成されている。
【0032】
コンデンサ42は、Cuにより樹脂シートSの表面に形成された第1電極42aと、第1電極42aの表面にSTO(チタン酸ストロンチウム)が成膜されて形成された誘電層42bと、Cuにより誘電層42bの表面に形成された第2電極42cとを備えている。また、図3および図4に示すように、第1電極42aの一端部側が第2電極42cと平面視で重ならず、第2電極42cの他端部側が第1電極42aと平面視で重ならないように、第1電極42aおよび第2電極42cは、それぞれ、平面視における位置をずらした状態で形成されている。
【0033】
また、第1電極42aは、その一端部側が外部接続用の金属パッド42a1として形成され、第2電極42cは、その他端部側が外部接続用の金属パッド42c1として形成されている。なお、コンデンサ42の構成としては上記した例に限定されるものではなく、AuやPt、Ag、Al等のその他の金属材料により第1電極42aおよび第2電極42cが形成されていてもよいし、その他の絶縁材料により誘電層42bが形成されていてもよい。また、樹脂シートSを形成する樹脂材料も上記した例に限定されるものではない。
【0034】
なお、図5に示すように、樹脂シートSのコンデンサ42が形成された面にはダイシングテープ8が貼着される。そして、樹脂シートSにダイシングテープ8が貼着された状態で、レーザ加工や金型を用いて樹脂シートSに切込43が形成される。
【0035】
また、ダイシングテープ8は一般的なものを用いればよく、ポリエチレンテレフタラート(PET)やポリ塩化ビニル(PVC)、ポリオレフィンなどの樹脂材料から成る可撓性を有するシート状部材の表面に、例えば、紫外線により粘着性を喪失する紫外線型粘着剤による粘着層が設けられることによりダイシングテープ8が形成される。そして、ダイシングテープ8の粘着層に部品集合体4が保持された状態で、樹脂シートSに切込43が形成される。
【0036】
(接合処理)
接合処理の一例について図5図7を参照して説明する。図5は転写工程を示す図であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる状態を示す。図6および図7は接合工程を示す図であって、それぞれ異なる工程を示す。
【0037】
この実施形態では、以下に説明する接合処理において薄膜キャパシタ41が接合される基板5は、各種部品を内蔵する樹脂多層基板のコア基板を構成するものであり、図6および図7に示すように、その表面にCu、Au、Ag、Al等の金属材料により金属ランド51が形成されている。また、基板5の金属ランド51の薄膜キャパシタ41の金属パッド42a1,42c1が接続される位置にめっき等により金属バンプ52が形成されている。そして、薄膜キャパシタ41に形成された金属パッド42a1,42c1と、基板5に形成された金属ランド51とが、金属ランド51に形成された金属バンプ52が超音波振動が印加され押しつぶされることにより接合されて接続される。
【0038】
また、その表面の金属ランド51に薄膜キャパシタ41を含む各種の部品が実装(接合)された基板5に、適宜、樹脂層が積層されることにより樹脂多層基板が形成される。また、必要に応じて、樹脂多層基板の表面にICチップ等の機能部品を含む各種の電子部品が実装されて、各種のモジュールが形成される。
【0039】
なお、金属バンプ52は、金属パッド42a1,42c1および金属ランド51の少なくともいずれか一方に形成されていればよく、金属パッド42a1,42c1に金属バンプ52が形成されていれもよい。また、金属バンプ52は、Cu、Au、Ag、Al等の種々の金属材料により形成されていればよい。
【0040】
接合処理において、まず、シート状の部品集合体4が準備され(準備工程)、各薄膜キャパシタ41が切込43において部品集合体4から切り離されて離型シート44に転写される(転写工程)。
【0041】
転写工程において、まず、図5(a)に示すように、コンデンサ42が形成された面にダイシングテープ8が貼着された部品集合体4の裏面側と、離型シート44とが対向配置される。なお、離型シート44の部品集合体4との対向面には粘着層が形成されている。
【0042】
次に、図5(b)に示すように、転写手段9が備える押圧体により転写対象である薄膜キャパシタ41が同図中の矢印方向である離型シート44に対して押圧されると共に、紫外光がダイシングテープ8の粘着層の当該薄膜キャパシタ41を保持する部分に転写手段9が備える照明手段により照射される。したがって、転写手段9の押圧体により矢印の方向に押圧された薄膜キャパシタ41が離型シート44の粘着層に支持されると共に、ダイシングテープ8の粘着層の紫外光が照射された部分における薄膜キャパシタ41の貼着状態が解除されるので、当該薄膜キャパシタ41が離型シート44に転写される(図5(c))。
【0043】
続いて、図5(c)に示すように、次の薄膜キャパシタ41が転写手段9により離型シート44に転写される。そして、図5(d)に示すように、全ての薄膜キャパシタ41が離型シート44に転写されることにより転写工程が終了する。
【0044】
次に、複数の薄膜キャパシタ41が転写された離型シート44が部品テーブル6に保持される。また、接合対象物としての基板5が準備されて、基板テーブル7に保持される。続いて、図6に示すように、図示省略された撮像手段により撮像された離型シート44および基板5の撮像画像に基づいて算出された位置情報に基づいて、部品テーブル6が駆動機構により駆動されることにより、部品テーブル6に保持された離型シート44が有する複数の薄膜キャパシタ41のうちの1つが、共振器2の押圧面21の直下に配置される。また、基板テーブル7が駆動機構により駆動されることにより、基板テーブル7に保持された基板5の上面の薄膜キャパシタ41が接合される箇所が、アンビル3の押圧面31の直上に配置される(アライメント工程)。
【0045】
続いて、アンビル3が駆動機構32により矢印Z方向における上方に駆動され、アンビル3の押圧面31により基板5の下面が軽く上方に向けて押圧された状態で、共振器2が駆動機構22により矢印Z方向における下方に駆動されることによって、重ねて配置された薄膜キャパシタ41および基板5が共振器2の押圧面21およびアンビル3の押圧面31により挟持されて加圧される。次に、図7に示すように、連結された振動子(図示省略)の振動に共振して超音波振動する共振器2から超音波振動が印加されることによって、離型シート44に転写された薄膜キャパシタ44の金属パッド42a1,42c1が基板5の金属ランド51に金属バンプ52を介して接合される(接合工程)。そして、共振器2およびアンビル3が駆動機構22,32によって待機位置に復帰移動されることにより、接合処理が終了する。
【0046】
なお、離型シート44が有する複数の薄膜キャパシタ41が基板5に対して連続的に接合されるときは、上記したアライメント工程と接合工程とが繰り返し連続的に実行される。
【0047】
以上のように、この実施形態では、可撓性を有する樹脂シートSに設けられた複数の部品領域Aのそれぞれにコンデンサ42が形成されて成る複数の薄膜キャパシタ41を有し、樹脂シートSの各部品領域Aそれぞれを囲んで切込43が形成されたシート状の部品集合体4が準備される。また、部品集合体4が有する各薄膜キャパシタ41が、各切込43において切り離されて離型シート44に転写される。そして、超音波振動を利用して離型シート44に転写された各薄膜キャパシタ41それぞれが基板5に対して接合される。
【0048】
したがって、超音波振動を利用して薄膜キャパシタ41が基板5に接合される前に、部品集合体4が有する各薄膜キャパシタ41が離型シート44に転写されることにより、離型シート44を保持して複数の薄膜キャパシタ41を容易にハンドリングすることができるので効率がよい。また、超音波振動を利用することにより、室温、もしくは、はんだを用いた接合と比較すると非常に低い加熱温度で、薄膜キャパシタ41を基板5に接合することができるので、薄膜キャパシタ41が加熱されることにより破損するおそれがない。
【0049】
また、超音波振動を利用して薄膜キャパシタ41が基板5に接続されるので、リフロー等の加熱サイクルにおいて再溶融したはんだにより薄膜キャパシタ41に設けられたコンデンサ42(金属パッド42a1,42c1)が短絡して破損するおそれがない。したがって、超音波振動を利用して薄膜キャパシタ41を破損することなく基板5に効率よく接合することができる。
【0050】
また、薄膜キャパシタ41が例えばバイパスコンデンサとして基板5に接続された場合に、基板5に樹脂層が積層されてなる樹脂多層基板の低背化を図ることができる。
【0051】
また、接合工程において、薄膜キャパシタ4に形成された金属パッド42a1,42c1と、基板5に形成された金属ランド51とを、金属バンプ52が超音波振動が印加されて押しつぶされることにより確実に接続することができる。また、金属バンプ52が押しつぶされることにより、薄膜キャパシタ41に形成された金属パッド42a1,42c1および基板5に形成された金属ランド51にかかる超音波振動の負荷が小さくなるので、金属パッド42a1,42c1および金属ランド51が接合工程において超音波振動が印加されることにより破損するのを防止することができる。
【0052】
<第2実施形態>
この発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。図8は本発明の第2実施形態にかかる転写工程を示す図であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる状態を示す。
【0053】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは転写工程の構成が異なる点である。その他の構成については上記した第1実施形態と同様であるため、以下では、図8を参照して転写工程についてのみ説明を行い、その他の構成については同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
【0054】
この実施形態の転写工程では、まず、図8(a)に示すように、本発明の「シート状の支持部材」として機能するダイシングテープ8が、部品集合体4の樹脂シートSのコンデンサ42が形成された面とは反対の裏面側に貼着される。そして、図8(b)および図8(c)に示すように、部品集合体4の表面側からダイサー10を用いて各薄膜キャパシタ42(部品領域A)を囲む切込43が樹脂シートSに形成されると同時に、各薄膜キャパシタ41が切り離されてダイシングテープ8に転写される。そして、図8(d)に示すように、全ての薄膜キャパシタ41が切り離されてダイシングテープ8に転写されることにより、転写工程が終了する。
【0055】
転写工程が終了すると、各薄膜キャパシタ41が転写されたダイシングテープ8が部品テーブル6に保持され、上記したアライメント工程および接合工程が実行されることにより、ダイシングテープ8に転写された薄膜キャパシタ41が接合対象物である基板5に接合される。
【0056】
以上のように、この実施形態でも上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0057】
<第3実施形態>
この発明の第3実施形態について図9および図10を参照して説明する。図9は本発明の第3実施形態にかかる接合工程を示す図、図10図9の接合工程が終了した状態を示す図である。
【0058】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、図9および図10に示すように、接合工程において、薄膜キャパシタ41に形成された金属パッド42a1,42c1と、基板5の金属ランド51とが、金属パッド42a1,42c1と金属ランド51との間に配置された複数の金属微小粒子53を介して接続される点である。金属微粒子53は、数nm〜数百nmの粒径を有し、Au、Ag、Cu、Pt、Al等の電極を形成するのに一般的に使用される金属材料により形成される。その他の構成は、上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
【0059】
この実施形態における接合処理においても、まず、シート状の部品集合体4が準備され(準備工程)、各薄膜キャパシタ41が切込43において部品集合体4から切り離されて離型シート44に転写される(転写工程)。次に、複数の薄膜キャパシタ41が転写された離型シート44が部品テーブル6に保持される。また、接合対象物としての基板5が準備されて、基板テーブル7に保持される。続いて、図9に示すように、図示省略された撮像手段により撮像された離型シート44および基板5の撮像画像に基づいて算出された位置情報に基づいて、部品テーブル6が駆動機構により駆動されることにより、部品テーブル6に保持された離型シート44が有する複数の薄膜キャパシタ41のうちの1つが、共振器2の押圧面21の直下に配置される。また、基板テーブル7が駆動機構により駆動されることにより、基板テーブル7に保持された基板5の上面の薄膜キャパシタ41が接合される箇所が、アンビル3の押圧面31の直上に配置される(アライメント工程)。
【0060】
続いて、アンビル3が駆動機構32により矢印Z方向における上方に駆動され、アンビル3の押圧面31により基板5の下面が軽く上方に向けて押圧された状態で、共振器2が駆動機構22により矢印Z方向における下方に駆動されることによって、重ねて配置された薄膜キャパシタ41および基板5が共振器2の押圧面21およびアンビル3の押圧面31により挟持されて加圧される。次に、図10に示すように、連結された振動子(図示省略)の振動に共振して超音波振動する共振器2から超音波振動が印加されることによって、離型シート44に転写された薄膜キャパシタ44の金属パッド42a1,42c1が基板5の金属ランド51に金属微小粒子53を介して接合される(接合工程)。そして、共振器2およびアンビル3が駆動機構22,32によって待機位置に復帰移動されることにより、接合処理が終了する。
【0061】
この実施形態では、上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができると共に、次のような効果を奏することができる。すなわち、接合工程において、薄膜キャパシタ4に形成された金属パッド42a1,42c1と、基板5に形成された金属ランド51とを、金属微小粒子53が超音波振動が印加されて押しつぶされることにより確実に接続することができる。また、金属微小粒子53が押しつぶされることにより、薄膜キャパシタ41に形成された金属パッド42a1,42c1および基板5に形成された金属ランド51にかかる超音波振動の負荷が小さくなるので、金属パッド42a1,42c1および金属ランド51が接合工程において超音波振動が印加されることにより破損するのを防止することができる。
【0062】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、例えば、超音波振動接合装置の構成は上記した例に限らず、薄膜部品および接合対象物の構成に応じて、適宜、薄膜部品および接合対象物を接合するのに最適な構成を採用すればよい。例えば、上記した矩形枠状の基板テーブル7に換えて、通常のステージテーブルを採用し、当該ステージテーブルに基板5が載置されるようにしてもよい。
【0063】
また、薄膜部品が接合される接合対象物は上記した例に限定されるものではなく、剛性を有するガラスエポキシ基板や可撓性を有するフレキシブル基板などの有機基板、ガラスインターポーザ、セラミック基板、ウエハなどの基板に形成された金属ランド等の金属接合部に、薄膜部品の金属パッド等の金属接合部が超音波振動により接合されるようにしてもよい。また、接合対象物としてリードフレームに薄膜部品が超音波振動により接合されるようにしてもよい。
【0064】
また、本発明の薄膜部品としては上記した薄膜キャパシタ41に限らず、図11に示すように、回路素子として抵抗142が樹脂シートSに設けられて形成された薄膜抵抗141や、図12に示すように、回路素子としてインダクタ242が樹脂シートSに設けられて形成された薄膜インダクタ241が本発明の薄膜部品として接合対象物に接合されるようにしてもよい。
【0065】
薄膜抵抗141の部品集合体は例えば次のように形成されている。すなわち、図11に示すように、樹脂シートSに設けられた複数の部品領域Aのそれぞれに、Ni−P合金、Ti−Fe系合金、Ni−Cr−Al−Si合金等により、抵抗142を形成する配線電極が形成されている。配線電極の断面積を小さくし、配線電極を長くして高抵抗の抵抗142を形成するために、配線電極は例えばミアンダ状に形成されている。また、ミアンダ状の配線電極は、各種CVD(Chemical Vapor Deposition)、イオンプレーティング、スパッタ、めっき等により樹脂シートSの各部品領域Aのそれぞれに直接形成される。また、ミアンダ状の配線電極の両端部に、金属パッド142a,142bが形成されている。なお、図11は薄膜抵抗を示す図である。
【0066】
薄膜インダクタ241の部品集合体は例えば次のように形成されている。すなわち、図12に示すように、樹脂シートSに設けられた複数の部品領域Aのそれぞれの表面に、渦巻き状の配線電極242aが設けられている。また、部品領域Aの表面には、配線電極242aの外周側の一端に形成された金属パッド242a1と、渦巻き状の配線電極242aを挟んで金属パッド242a1と反対側に形成された金属パッド242bとが設けられている。また、部品領域Aの裏面には、配線電極242cが設けられている。そして、部品領域Aの裏面に形成された配線電極242cの一端は、樹脂シートSに設けられたビア導体242dにより、部品領域Aの表面に形成された渦巻き状の配線電極242aの中心側の一端と接続されている。また、部品領域Aの裏面に形成された配線電極242cの他端は、樹脂シートSに設けられたビア導体242eにより、部品領域Aの表面に形成された金属パッド242bと接続されている。なお、図12は薄膜インダクタを示す図である。
【0067】
なお、図示省略されているが、上記した薄膜抵抗141および薄膜インダクタ241の部品集合体においても、上記した薄膜キャパシタ41の部品集合体4と同様に、樹脂シートSに各部品領域Aを囲むように切断部が設けられている。
【0068】
また、離型シート等の支持部材に転写された複数の薄膜部品が同時に支持部材から接合対象物に接合されるようにしてもよい。また、本発明の支持部材としては上記した離型シートに限定されるものではなく、フレキシブル樹脂基板等のシート状の部材に各薄膜部品が転写されるようにしてもよい。すなわち、部品集合体から薄膜部品を転写することができるものであれば、シート状の支持部材の構成は特に限定されるものではない。
【0069】
また、上記した第1実施形態において、第2実施形態と同様にダイサー10により切込43が形成されるようにしてもよい。また、上記した第2実施形態において、レーザ加工や金型を用いて樹脂シートSに切込43が形成されるようにしてもよい。
【0070】
そして、超音波振動を利用した薄膜部品の接合方法に本発明を広く適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
4…部品集合体
41…薄膜キャパシタ(薄膜部品)
42…コンデンサ(回路素子)
42a1,42c1,142a,142b,242a1,242b…金属パッド
43…切込(切断部)
44…離型シート(支持部材)
5…基板(接合対象物)
51…金属ランド
52…金属バンプ
53…金属微小粒子
141…薄膜抵抗(薄膜部品)
142…抵抗(回路素子)
241…薄膜インダクタ(薄膜部品)
242…インダクタ(回路素子)
8…ダイシングテープ(支持部材)
A…部品領域
S…樹脂シート
図1
図2
図3
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図6
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図11
図12