特開2015-232237IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

既設の電柱を補強する補強部材に関するものである。また、本発明は、当該補強部材を用いた電柱の補強構造に関するものである。さらに、本発明は、当該補強部材を用いた電柱の補強方法に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】より確実に既設の電柱を補強できる補強部材及び補強構造を提供する。また、たとえ熟練者でなくとも容易に補強作業が可能な電柱の補強方法を提供する。
【解決手段】繊維補強された樹脂によって形成された補強片6a,6bをあらかじめ工場等で生産し、当該補強片6a,6bを補強対象たる電柱100に取り付けて一体化させて、電柱100の周方向を覆う連結体2を形成し、連結体2と電柱100とを接着剤5で固定する。その後、軸方向と直交する補強シート3を巻き付けて、電柱100の爆裂を防止する。
【選択図】図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところが、特許文献1に記載の補強施工方法は、現場で芳香族ポリアミド繊維に樹脂を含浸させて補強シートを形成するため、含浸させる時間が長時間となる。また、補強シートをらせん状に巻きつけてゆく際に、緩みやたるみなどが少しでも生じると、その部分が欠点となり破壊の起点となってしまう。
そのため、特許文献1に記載の補強施工方法は、熟練された技術が必要であり、熟練者でなければ作業できないという問題があった。
また、補強シートが2〜3層と積層数が少ない場合は、緩みやたわみは少ないが、積層数が多い場合は、たとえ熟練者であっても、緩みやたわみが著しくなるばかりでなく、現場での施工時間も増加する。
そして、補強シートを形成する繊維が電柱の軸方向に連続している場合に、電柱への補強効果が発揮されるので、軸方向に配向した繊維からなる補強シートを使用しても、巻き付けると、補強シートが軸方向に不連続となる。そのため、補強シートによる補強効果は小さい。すなわち、一定以上の補強効果を得るためには、軸方向に連続して延びた補強シートを現場で接着する必要がある。しかしながら、この補強シートの補強範囲が軸方向に長い場合は、繊維の緩みやたわみの発生を抑えることは至極困難である。 そこで、本発明は、より確実に既設の電柱を補強できる補強部材及び補強構造を提供することを課題とする。また、本発明は、たとえ熟練者でなくとも容易に電柱の補強作業が可能な電柱の補強方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、既設の電柱を補強する補強部材において、複数の補強片を有し、前記複数の補強片を一体化させて、前記電柱の周方向に電柱を覆う連結体を形成するものであり、前記連結体は、繊維補強された樹脂によって形成されており、当該繊維の配向は、電柱の軸方向成分を有していることを特徴とする補強部材である。
【発明の効果】
本発明の補強部材及び補強構造によれば、従来の補強部材に比べて、より確実に既設の電柱を補強できる。
本発明の電柱の補強方法によれば、従来の補強方法に比べて、より簡単に施工することが可能である。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1実施形態の補強部材で電柱を補強した状態を概念的に示した斜視図である。

【図2】図1の補強部材を分解した分解斜視図であり、補強体を省略して示している。

【図3】図1の補強片の内部構造を表す模式図である。

【図4】図1の要部の縦断面図である。

【図5】第1実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、既設の電柱の根元に根入れ部を形成した状態を模式的に表す斜視図である。

【図6】第1実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、補強片を既設の電柱に取り付ける際の状態を模式的に表す斜視図である。

【図7】第1実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、固定部材によって補強片を既設の電柱に固定する際の状態を模式的に表す斜視図である。

【図8】第1実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、連結体の外周に補強シートを巻きつける際の状態を模式的に表す斜視図である。

【図9】第1実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、根入れ部に充填剤を充填した際の状態を模式的に表す斜視図である。

【図10】第2実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、連結体の外周に補強シートを巻きつける際の状態を模式的に表す斜視図である。

【図11】第3実施形態にかかる電柱の補強方法の説明図であり、隙間に接着剤を注入する際の状態を模式的に表す断面図である。

【図12】本発明の実施例に用いた試験概要の説明図であり、測定サンプル及び測定装置の平面図である。

選択図 図3出願人が指定した本件の代表的な図

1 補強部材   2 連結体   3,53 補強シート(補強体)   4 補強構造   5,65 接着剤   6,6a,6b 補強片   11 第2繊維   15 樹脂   30 第4繊維   66 隙間   100 電柱   101 基礎構造体

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