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特開2015-232324ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-232324(P2015-232324A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   F02C 7/047 20060101AFI20151201BHJP
   F01D 25/02 20060101ALI20151201BHJP
   F02C 6/06 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   F02C7/047
   F01D25/02
   F02C6/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-105953(P2015-105953)
(22)【出願日】2015年5月26日
(31)【優先権主張番号】14/290,580
(32)【優先日】2014年5月29日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】サンジ・イカナヤケ
(72)【発明者】
【氏名】アルストン・イルフォード・シピオ
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・フィリップ・クロシンスキ
(72)【発明者】
【氏名】ピエール・アントワン・セメル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】ガスタービンコンパートメント126の換気排気を利用するためのシステム100及び方法において、システム100は、圧縮機104を有するガスタービンエンジン102を含むことができる。システム100はまた、ガスタービンエンジン102の周りに配置されたガスタービンコンパートメント126を含むことができる。さらに、システム100は、圧縮機104と流体連通している入口ブリード熱(IBH)マニホールド118を含むことができる。ガスタービンコンパートメント126は、ガスタービンコンパートメント126からの換気排気をIBHマニホールド118に供給するために、IBHマニホールド118と流体連通していてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機(104)を含むガスタービンエンジン(102)と、
前記ガスタービンエンジン(102)の周りに配置されたガスタービンコンパートメント(126)と、
前記圧縮機(104)と流体連通している入口ブリード熱(IBH)マニホールド(118)とを備え、前記ガスタービンコンパートメント(126)が、前記ガスタービンコンパートメント(126)からの換気排気を前記IBHマニホールド(118)に供給するために、前記IBHマニホールド(118)と流体連通している、前記ガスタービンコンパートメント(126)の換気排気を利用するためのシステム(100)。
【請求項2】
前記ガスタービンコンパートメント(126)と前記IBHマニホールド(118)との間に配置された、少なくとも1つの抽気ブロワ(130)をさらに備え、前記少なくとも1つの抽気ブロワ(130)が、前記ガスタービンコンパートメント(126)からの換気排気を前記IBHマニホールド(118)に供給するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記ガスタービンコンパートメント(126)と前記IBHマニホールド(118)との間に配置された換気排気制御弁(132)をさらに備え、前記換気排気制御弁(132)が、前記IBHマニホールド(118)に供給される換気排気を調整するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記IBHマニホールド(118)に、前記圧縮機(104)から排出されたブリード空気を供給するために、前記IBHマニホールド(118)と流体連通している圧縮機出口をさらに備える請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記圧縮機出口と前記IBHマニホールド(118)との間に配置されたブリード空気制御弁(122)をさらに備え、前記ブリード空気制御弁(122)が、前記IBHマニホールド(118)に供給される、前記圧縮機(104)から排出されたブリード空気を調整するように構成されている、請求項4に記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記ガスタービンコンパートメント(126)が大気と連通している、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記ガスタービンコンパートメント(126)と大気との間に配置されたベント制御弁(136)をさらに備え、前記ベント制御弁(136)が、大気中に放出される換気排気を調整するように構成されている、請求項6に記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記ガスタービンコンパートメント(126)にろ過された空気を提供するため、前記ガスタービンコンパートメント(126)と流体連通している1以上の入口空気フィルタ(114)をさらに備える、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項9】
入口スクリーンと、前記ガスタービンコンパートメント(126)との間に配置されたろ過空気制御弁(140)をさらに備え、前記ろ過空気制御弁(140)が、前記ガスタービンコンパートメント(126)に供給される、ろ過された空気を調整するように構成される、請求項8に記載のシステム(100)。
【請求項10】
前記ガスタービンエンジン(102)に、ろ過された空気を提供するよう構成されたフィルタハウジング(112)をさらに備え、前記1以上の入口空気フィルタ(114)は、前記フィルタハウジング(112)と関連している、請求項8に記載のシステム(100)。
【請求項11】
前記ガスタービンコンパートメント(126)が、ろ過されていない空気を前記ガスタービンコンパートメント(126)に提供するために、大気と流体連通している、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項12】
前記ガスタービンコンパートメント(126)と大気との間に配置された未ろ過空気制御弁(140)をさらに備え、前記未ろ過空気制御弁(140)が、前記ガスタービンコンパートメント(126)に供給される、ろ過されていない空気を調整するように構成されている、請求項11に記載のシステム(100)。
【請求項13】
前記ガスタービンエンジン(102)が、
前記圧縮機(104)と連通している燃焼器(106)と、
前記燃焼器(106)と連通しているタービン(108)とを備える、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項14】
前記IBHマニホールド(118)と連通している、追加の廃熱源をさらに備える、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項15】
ガスタービンコンパートメント(126)の換気排気を利用するためのシステム(100)であって、
圧縮機(104)と、
前記圧縮機(104)と連通している燃焼器(106)と、
前記燃焼器(106)と連通しているタービン(108)と、
前記圧縮機(104)、前記燃焼器(106)及び前記タービン(108)の1以上の周りに配置されたガスタービンコンパートメント(126)と、
前記圧縮機(104)と流体連通している入口ブリード熱(IBH)マニホールド(118)とを備え、前記ガスタービンコンパートメント(126)が、前記ガスタービンコンパートメント(126)からの換気排気を前記IBHマニホールド(118)に供給するために、前記IBHマニホールド(118)と流体連通している、システム(100)。
【請求項16】
前記ガスタービンコンパートメント(126)にろ過された空気を提供するため、前記ガスタービンコンパートメント(126)と流体連通している1以上の入口空気フィルタ(114)をさらに備える、請求項15に記載のシステム(100)。
【請求項17】
ガスタービンコンパートメント(126)の換気排気を利用するための方法であって、
前記ガスタービンコンパートメント(126)に供給される空気をろ過することと、
前記ガスタービンコンパートメント(126)からの換気排出空気を、入口ブリード熱(IBH)マニホールド(118)に供給することとを含む方法。
【請求項18】
ろ過された前記ガスタービンコンパートメント(126)の換気排気を前記圧縮機(104)から排出されたブリード空気と混合させることをさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ガスタービンコンパートメント(126)の換気排出の少なくとも一部を大気に排出することを含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ガスタービンコンパートメント(126)に、ろ過されていない空気を供給することをさらに含む請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してガスタービンエンジンに関し、より具体的には、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンは、発電のため、又は様々な気候条件の下で運転する装置用の機械的駆動装置として広く利用されている。寒い周囲温度、及び高い湿度条件における運転は、多くの場合、入口空気フィルタハウジング部品及び圧縮機部品上に氷を形成する。低減負荷又は出力運転と結合されると、圧縮機の空気力学的ストレスも、これらの低い周囲温度条件下で増大する。ガスタービンのターンダウンも、低い周囲温度条件の間は、燃焼器リーン運転限界に起因して制限され、余剰のエミッションを生成する。また、負荷低減を達成するために、圧縮機の入口案内翼の閉動作が必要となり、ガスタービンの効率を悪化させてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2013/0193127号明細書
【発明の概要】
【0004】
上記の必要性及び/もしくは問題の一部又はすべては、本開示の特定の実施形態によって対処することができる。本開示は、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム及び方法を提供する。一実施形態において、システムは、圧縮機を有するガスタービンエンジンを含むことができる。システムはまた、ガスタービンエンジンの周りに配置されたガスタービンコンパートメントを含むことができる。さらに、システムは、圧縮機と流体連通している入口ブリード熱(IBH)マニホールドを含むことができる。ガスタービンコンパートメントは、ガスタービンコンパートメントからの換気排気をIBHマニホールドに供給するために、IBHマニホールドと流体連通していてもよい。
【0005】
別の実施形態では、本開示は、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するための方法を提供する。本方法は、ガスタービンコンパートメントに供給される空気をろ過することと、ガスタービンコンパートメントからの換気排出空気をIBHマニホールドに供給することとを含む。
【0006】
さらに別の実施形態では、本開示は、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステムを提供する。本システムは、圧縮機と、圧縮機と連通している燃焼器と、燃焼器と連通しているタービンとを含む。本システムは、また、圧縮機、燃焼器及びタービンの1以上の周りに配置されたガスタービンコンパートメントを含む。さらに、本システムは、圧縮機と流体連通しているIBHマニホールドを含む。ガスタービンコンパートメントは、ガスタービンコンパートメントからの換気排気をIBHマニホールドに供給するために、IBHマニホールドと流体連通していてもよい。
【0007】
本開示に関するこれら及びその他の実施形態、態様、及び特徴は、以下の詳細な説明、添付図面、及び添付の特許請求の範囲から当業者には明らかになるであろう。
【0008】
ここで添付の図面を参照するが、必ずしも原寸に比例していない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】1以上の実施形態に係るシステムの概略図である。
図2】1以上の実施形態に係るシステムの概略図である。
図3】1以上の実施形態に係る制御システムの一実施形態の概略図である。
図4】1以上の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
図5】1以上の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
図6】1以上の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
図7】1以上の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
図8】1以上の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、図面を参照する。図面では、同様の番号が、いくつかの図面を通して同様の要素を指す。図1は、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するためのシステム100の例示的な実施形態である。システム100は、1以上のガスタービンエンジン102を含んでもよい。各ガスタービンエンジン102は、圧縮機104と、燃焼器106と、タービン108とを含むことができる。圧縮機104は、流入空気を圧縮することができる。圧縮機104は、圧縮空気流を燃焼器106に供給する。燃焼器106では、圧縮された空気流を、燃料流と混合させる。空気/燃料混合気が点火されて、燃焼ガス流を生成することができる。燃焼ガス流は、タービン108に供給され得る。燃焼ガス流は、タービン108を駆動して、機械的仕事を生成することができる。タービン108内で生成された機械的仕事は、圧縮機104及び発電機等の外部負荷を駆動することができる。燃焼ガス流は、排気サブシステム110等を介して排出され、スタックや熱回収蒸気発生器に向けられるか、あるいは処分され得る。
【0011】
ガスタービンエンジン102は、天然ガス、様々な種類の合成ガス、及び/又はその他の種類の燃料を使用することができる。ガスタービンエンジン102は、ニューヨーク、スケネクタディのGeneralElectric Company等によって提供される、いくつかの異なるガスタービンエンジンのいずれでもよい。ガスタービンエンジン102は、異なる構成を有していてもよく、他の種類の部品を使用してもよい。他の種類のガスタービンエンジンも、本明細書において使用され得る。複数のガスタービンエンジン、他の種類のタービン、及び他の種類の動力発生機器も、本明細書において一緒に使用することができる。
【0012】
ガスタービンエンジン102は、フィルタハウジング112を含むことができる。フィルタハウジング112は、ガスタービンエンジン102に送られる外気吸入空気116からの水分及び/又は粒子状物質(ダスト及び/又はデブリ等)を除去する入口空気フィルタ114をいくつか有するフィルタアセンブリを1以上含むことができる。他のフィルタアセンブリも、本明細書において使用され得る。
【0013】
いくつかの例において、IBHマニホールド118が、圧縮機104と流体連通していてもよい。例えば、圧縮機104の出口は、少なくとも1つの導管120を介してIBHマニホールド118と流体連通していてもよい。導管120は、IBHマニホールド118に圧縮機ブリード空気を供給してもよい。このようにして、圧縮機によって排出された空気の一部を、圧縮機104の入口に再循環させることができる。再循環した、圧縮機によって排出された空気を、より低温の外気吸入空気116と混合させることができる。いくつかの例では、ブリード空気制御弁122を、圧縮機104の出口とIBHマニホールド118との間に配置することができる。ブリード空気制御弁122は、IBHマニホールド118に設けられた圧縮機ブリード空気を調整するよう構成され得る。また、圧縮機104は、1以上の入口案内翼124を含むことができる。
【0014】
ガスタービンエンジン102は、全体的に又は部分的に、ガスタービンコンパートメント126で囲まれていてもよい。ガスタービンエンジン102の作動中に、廃熱をガスタービンコンパートメント126に放出してもよく、それによって、ガスタービンコンパートメント126内の空気が加熱され得る。いくつかの例において、システム100は、ガスタービンコンパートメント126からの廃熱を利用することができる。例えば、少なくとも1つの導管128が、ガスタービンコンパートメント126をIBHマニホールド118と流体結合させてもよい。IBHマニホールド118には、ガスタービンコンパートメント126からの、換気排気が供給される。いくつかの例では、加熱された換気排気を、IBHマニホールド118において、より低温の外気吸入空気116と混合させる。
【0015】
ガスタービンコンパートメント126からの、換気排気2を、導管128の周りに配置された少なくとも1つの抽気ブロワ130(排気ファン)によってガスタービンコンパートメント126から抽出することができる。つまり、抽気ブロワ130は、ガスタービンコンパートメント126からの加熱空気を吸い込むことができる。いくつかの例において、ガスタービンコンパートメント126からの加熱空気は、IBHマニホールド118に供給され得る。例えば、換気排気制御弁132は、ガスタービンコンパートメント126とIBHマニホールド118との間に配置され得る。換気排気制御弁132は、IBHマニホールド118に供給された換気排気を調整するよう構成され得る。
【0016】
他の場合には、ガスタービンコンパートメント126からの加熱空気を大気に排出することができる。例えば、少なくとも1つの導管134が、ガスタービンコンパートメント126を大気と流体結合してもよい。いくつかの例では、ベント制御弁136は、ガスタービンコンパートメント126と大気との間に配置されてもよい。ベント制御弁136は、大気中に排出される、ガスタービンコンパートメント126からの換気排気を調整するよう構成され得る。場合によっては、換気排出空気の一部を大気に放出し、換気排出空気の残りの部分を、IBHマニホールド118に供給することができる。
【0017】
特定の実施形態では、圧縮機ブリード空気と換気排出空気を、混合させてもよい。例えば、換気排気制御弁132及び/又はブリード空気制御弁122は、IBHマニホールド118に、ガスタービンコンパートメント126からの、圧縮機ブリード空気及び/又は換気排出空気の混合物を供給するように調整することができる。
【0018】
ガスタービンコンパートメント126には、ろ過された、及び/又はろ過されていない空気が供給され得る。例えば、少なくとも1つの導管138が、フィルタハウジング112とガスタービンコンパートメント126を流体結合することができる。このようにして、ガスタービンコンパートメント126には、フィルタハウジング112から、ろ過された空気が供給され得る。別の場合では、ガスタービンコンパートメント126は、フィルタハウジング112とは別個のフィルタと連通していてもよい。すなわち、ガスタービンコンパートメント126は、それ自身の専用のフィルタ組立体を有することができる。いくつかの例では、ろ過空気制御弁140が、フィルタハウジング112とガスタービンコンパートメント126との間に配置されてもよい。ろ過空気制御弁140は、ガスタービンコンパートメント126に供給された、ろ過された空気を調整するよう構成され得る。
【0019】
別の場合では、ガスタービンコンパートメント126は、ガスタービンコンパートメント126に、ろ過されていない空気が供給されるように、少なくとも1つの導管142を介して大気と流体連通していてもよい。例えば、未ろ過空気制御弁144が、ガスタービンコンパートメント126と大気との間に配置されてもよい。未ろ過空気制御弁144は、ガスタービンコンパートメント126に設けられた、ろ過されていない空気を調整するよう構成され得る。特定の実施形態において、ろ過された空気と、ろ過されていない空気とを一緒に混合させることができる。例えば、ろ過空気制御弁140及び/又は未ろ過空気制御弁144は、ろ過された空気と、ろ過されていない空気の混合物をガスタービンコンパートメント126に供給するように調整されてもよい。
【0020】
いくつかの例では、追加の廃熱源が、ガスタービンコンパートメント126からの廃熱と共に、又は廃熱に代えて使用され得る。例えば、図2に示すように、空気冷却式発電機146及び/又はスイッチギヤコンパートメント148からの廃熱(加熱空気等)を用いることができる。いくつかの例では、少なくとも1つの導管150が、IBHマニホールド118を、ガスタービンコンパートメント126、空気冷却式発電機146、及び/又はスイッチギヤコンパートメント148に流体結合してもよい。また、抽気ブロワ130は、ガスタービンコンパートメント126、空気冷却式発電機146及び/又はスイッチギヤコンパートメント148から出された、加熱空気を吸い込む。さらに、1以上の制御弁(図示せず)が、1以上の導管136の周りに配置され、導管内の流れ、又は流れの組み合わせを制御することができる。
【0021】
図3に示されるように、ブリード空気制御弁122弁、換気排気制御弁132、ベント制御弁136、ろ過空気制御弁140、及び/又は未ろ過空気制御弁144の位置は、コントローラ152によって制御され得る。コントローラ152は、抽気ブロワ130も制御してもよい。また、コントローラ152は、種々の導管、フィルタハウジング112、入口空気フィルタ114、IBHマニホールド118、圧縮機104等の周りに配置された1以上のセンサからの入力を受信することができる。コントローラ152は、1以上のアクチュエータを作動させるように構成されてもよい。コントローラ152は、独立したコントローラであってもよいし、ガスタービン制御システムと統合されていてもよい。コントローラ152は、少なくとも、メモリと、1以上の処理ユニット(すなわち1以上のプロセッサ)を含んでいてもよい。1以上のプロセッサは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせで、適宜実装することができる。1以上のプロセッサをソフトウェア又はファームウェアで実装することには、本明細書に記載した様々な機能を実行する、任意の適切なプログラミング言語で書かれたコンピュータ実行可能命令又は機械実行可能命令が含まれ得る。また、プロセッサは、ネットワーク、サーバ、コンピュータ、又はモバイル装置に関連づけられていてもよい。
【0022】
図4は、本開示の1以上の実施形態に従って、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用して、ガスタービン及び複合サイクルの発熱率を改善するための方法400を示すフローチャートである。ブロック402において、換気排気をろ過することができる。例えば、ガスタービンコンパートメント126には、フィルタハウジング112からの、ろ過された空気を供給することができ、又はガスタービンコンパートメント126は、フィルタハウジング112とは別のフィルタと連通していてもよい。ブロック404において、部分負荷ガスタービン又は複合サイクルの出力要求を決定することができる。ブロック406において、ガスタービンコンパートメント126からの加熱空気を、IBHマニホールド118に供給することができる。ブロック408において、IBHマニホールド118に供給される加熱空気流が、出力負荷要求に十分適合するものでない場合には、入口案内翼124を閉じて、負荷要求設定点を満たすことができる。あるいは、IBHマニホールド118に供給される加熱空気流が、出力負荷要求に適合するために必要とされるものよりも大きい場合、負荷要求設定点を満たすために、余剰な流れを大気に排出することができる。
【0023】
図5は、本開示の1以上の実施形態に従って、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用して、改良された発熱率を有して、防氷機能を提供するための方法500を示すフローチャートである。ブロック502において、換気排気をろ過することができる。例えば、ガスタービンコンパートメント126には、フィルタハウジング112からの、ろ過された空気を供給することができ、又はガスタービンコンパートメント126は、フィルタハウジング112とは別のフィルタと連通していてもよい。ブロック504において、防氷のためのガスタービン入口温度を決定することができる。ブロック506において、周囲温度が防氷のために必要とされる温度より低い場合、ガスタービンコンパートメント126からの加熱空気を、IBHマニホールド118に供給することができる。ブロック508において、IBHマニホールド118に供給される加熱空気流が、防氷に適合するために必要とされるものよりも大きい場合には、余剰の流れを、大気に排出してもよい。あるいは、IBHマニホールド118に供給される加熱空気流が、防氷に適合するために必要とされるものよりも小さい場合、圧縮機ブリード空気を、加熱空気と混合して要求に適合させることができる。
【0024】
図6は、圧縮機の、Cm/U保護としても知られる空気力学的ストレス保護に関する開示の、1以上の実施形態に従って、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するための方法600を示すフローチャートである。ブロック602において、換気排気をろ過することができる。例えば、ガスタービンコンパートメント126には、フィルタハウジング112からの、ろ過された空気を供給することができ、又はガスタービンコンパートメント126は、フィルタハウジング112とは別のフィルタと連通していてもよい。ブロック604において、Cm/U保護に必要なガスタービン入口温度を決定することができる。Cm/Uは、軸流速度を圧縮機の周方向の流速で割った値である。ブロック606において、周囲温度がCm/U保護のために必要とされる温度より低い場合、ガスタービンコンパートメントからの加熱空気を、IBHマニホールド118に供給してもよい。ブロック608において、IBHマニホールドに供給される加熱空気流が、Cm/U保護に要求される値よりも大きい場合には、余剰の流れを大気に排出することができる。あるいは、IBHマニホールド118に供給される加熱空気流がCm/U保護に要求される値より小さい場合は、圧縮機ブリード空気を加熱空気と混合して、要求に適合させることができる。
【0025】
図7は、本開示の1以上の実施形態に従ってガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するための方法700を示すフローチャートである。ブロック702において、換気排気をろ過することができる。例えば、ガスタービンコンパートメント126には、フィルタハウジング112からの、ろ過された空気を供給することができ、又はガスタービンコンパートメント126は、フィルタハウジング112とは別のフィルタと連通していてもよい。ブロック704において、op−limit保護としても知られる、失速及びサージに対する圧縮機運転上の制限保護のために、ガスタービン入口温度を決定することができる。ブロック706において、周囲温度が、圧縮機のop−limit保護のために必要とされる温度より低い場合、ガスタービンコンパートメントからの加熱空気を、IBHマニホールド118に供給してもよい。ブロック708において、IBHマニホールドに供給される加熱空気流が、圧縮機のop−limitの要求を満たすのに必要とされるよりも大きい場合には、余剰の流れを、大気に排出することができる。IBHマニホールド118に供給される加熱空気流が、圧縮機のop−limitの要求を満たすのに必要とされるものより小さい場合は、圧縮機ブリード空気を加熱空気と混合して、要求に適合させることができる。
【0026】
図8は、本開示の1以上の実施形態に従って、ガスタービンコンパートメントの換気排気を利用するための方法800を示すフローチャートである。ブロック802において、換気排気をろ過することができる。例えば、ガスタービンコンパートメント126には、フィルタハウジング112からの、ろ過された空気を供給することができ、又はガスタービンコンパートメント126は、フィルタハウジング112とは別のフィルタと連通していてもよい。ブロック804において、部分負荷ガスタービン又は複合サイクルの出力要求を決定することができる。ブロック806において、出力負荷要求が公称の最小能力より低い場合、ガスタービンコンパートメント126からの加熱空気を、IBHマニホールド118に供給することができる。ブロック808において、IBHマニホールド118に供給される加熱空気流が、出力負荷要求に合致するために必要とされるものよりも大きい場合、負荷要求設定点を満たすために、余剰の流れを、大気に排出することができる。
【0027】
前述の記載は本出願の特定の実施形態のみに関するものであり、当業者であれば、添付の特許請求の範囲により定義される開示及びその均等物の一般的な趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更及び修正を行うことができることは、明らかであろう。
【符号の説明】
【0028】
2 換気排気
100 システム
102 ガスタービンエンジン
104 圧縮機
106 燃焼器
108 タービン
110 排気サブシステム
112 フィルタハウジング
114 入口空気フィルタ
116 外気吸入空気
118 IBHマニホールド
120 導管
122 ブリード空気制御弁
124 入口案内翼
126 ガスタービンコンパートメント
128 導管
130 抽気ブロワ
132 換気排気制御弁
134 導管
136 ベント制御弁
138 導管
140 ろ過空気制御弁
142 導管
144 未ろ過空気制御弁
146 空気冷却式発電機
148 スイッチギヤコンパートメント
150 導管
152 コントローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】
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