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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-232576(P2015-232576A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】電子時計
(51)【国際特許分類】
   G04R 20/02 20130101AFI20151201BHJP
   G04G 5/00 20130101ALI20151201BHJP
   G04R 20/00 20130101ALI20151201BHJP
【FI】
   G04R20/02
   G04G5/00 J
   G04C9/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-162856(P2015-162856)
(22)【出願日】2015年8月20日
(62)【分割の表示】特願2011-187592(P2011-187592)の分割
【原出願日】2011年8月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋山 利一
(72)【発明者】
【氏名】本田 克行
(72)【発明者】
【氏名】馬場 教充
(72)【発明者】
【氏名】松▲崎▼ 淳
【テーマコード(参考)】
2F002
2F101
【Fターム(参考)】
2F002AA12
2F002AD01
2F002FA16
2F002GA04
2F002GC22
2F101AB05
2F101CA01
2F101CJ11
(57)【要約】
【課題】衛星信号の受信処理を確実に実行できる衛星信号受信装置を提供すること。
【解決手段】衛星信号受信装置は、受信時刻を設定する受信時刻設定部71と、内部時刻を計時する計時部と、計時部で計時する時刻が受信時刻になった際に受信部を作動する時刻受信処理を行う時刻受信制御部72とを備える。時刻受信制御部72を備えているので、内部時刻が受信時刻設定部71で設定した受信時刻になれば、受信処理を実行できる。従って、1日に1回は受信処理が行われる。このため、使用状態や季節や天候の影響を受けることがなく、衛星信号の受信処理を確実に実行できる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部を有する携帯型の衛星信号受信装置であって、
受信時刻を設定する受信時刻設定部と、
内部時刻を計時する計時部と、
前記計時部で計時する時刻が前記受信時刻になった際に前記受信部を作動する時刻受信処理を行う時刻受信制御部と、
ソーラーセルと、
前記ソーラーセルに当たる光の照度を検出する照度検出回路と、
前記照度検出回路で検出された照度が設定された閾値以上の場合に前記受信部を作動する光受信処理を行う光受信制御部と、
ユーザーの受信操作指示が入力された場合に前記受信部を作動する強制受信処理を行う強制受信制御部と、
前記光受信処理、前記時刻受信処理、前記強制受信処理の各処理における最新の受信成功時刻を記憶する記憶部とを備え、
前記受信時刻設定部は、前記記憶部に記憶された、光受信処理で受信に成功した時刻、時刻受信処理で受信に成功した時刻、強制受信処理で受信に成功した時刻のいずれかの時刻を前記受信時刻に設定する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の衛星信号受信装置において、
前記受信時刻設定部は、前記受信時刻における受信処理に所定回数連続して失敗した場合に、当該受信処理に失敗した時刻を前記受信時刻に設定せずに、他の時刻を前記受信時刻に設定する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の衛星信号受信装置において、
前記受信時刻設定部は、受信処理が行われる度に、前記受信時刻を前記各受信処理の成功時刻に切り替える
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の衛星信号受信装置において、
前記受信時刻設定部は、前記各受信処理の成功時刻のなかで最後に受信に成功した順に前記受信時刻を切り替えて設定する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項5】
請求項3に記載の衛星信号受信装置において、
前記受信時刻設定部は、
光受信処理で受信に成功した時刻、および、時刻受信処理で受信に成功した時刻のうち最後に成功した時刻と、
最後に強制受信処理で受信に成功した時刻と、を切り替えて前記受信時刻に設定する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項6】
請求項5に記載の衛星信号受信装置において、
受信に成功した後、一定期間受信を休止し、
前記受信時刻設定部は、前記休止後に受信を再開する場合は、光受信処理で受信に成功した時刻、および、時刻受信処理で受信に成功した時刻のうち最後に成功した時刻を、前記受信時刻の初期設定値とする
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の衛星信号受信装置において、
前記受信時刻設定部は、前記受信時刻が過去に受信に成功した時刻であり、当該受信時刻における受信処理に失敗した場合に、当該受信時刻から一定時間ずらした時刻を新しい前記受信時刻に設定する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項8】
位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部を有する携帯型の衛星信号受信装置であって、
受信時刻を設定する受信時刻設定部と、
内部時刻を計時する計時部と、
前記計時部で計時する時刻が前記受信時刻になった際に前記受信部を作動する時刻受信処理を行う時刻受信制御部と、
ユーザーの受信操作指示が入力された場合に前記受信部を作動する強制受信処理を行う強制受信制御部とを備え、
前記受信時刻設定部は、前記強制受信処理で受信に成功した時刻が設定された前記受信時刻における受信処理に所定回数連続して失敗した場合に、当該受信処理に失敗した時刻を前記受信時刻に設定せずに、他の時刻を前記受信時刻に設定する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の衛星信号受信装置において、
ソーラーセルと、
前記ソーラーセルに当たる光の照度を検出する照度検出回路と、
前記照度検出回路で検出された照度が設定された閾値以上の場合に前記受信部を作動する光受信処理を行う光受信制御部と、を備え、
前記時刻受信制御部は、前記光受信制御部による光受信処理が、予め設定された所定時間以上実施されない場合に、前記時刻受信処理を実施する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載の衛星信号受信装置と、
前記衛星信号受信装置で受信した衛星信号から少なくとも時刻情報を取得し、当該時刻
情報に基づいて前記計時部で計時されている内部時刻を修正する時刻修正部と、
前記計時部で計時されている内部時刻を表示する時刻表示部と、を備える
ことを特徴する電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばGPS衛星等の位置情報衛星からの信号に基づいて測位や時刻修正を行う衛星信号受信装置および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)衛星からの衛星信号を受信して測位や時刻修正を行う電子機器が知られている(例えば、特許文献1)。
このような電子機器として、例えば、腕時計のように、使用者と共に移動する機器を想定した場合、電子機器が屋内や地下街等の衛星信号を受信できない環境に移動していることが考えられる。
【0003】
このような衛星信号を受信できない環境で受信処理を行うと、電力を無駄に消費してしまう。特に、腕時計のように電池駆動の電子機器では、持続時間確保や、電池サイズの小型化のために、消費電流を低減する必要があり、無駄な受信処理を避ける必要があった。
【0004】
このため、特許文献1では、電子機器にソーラーパネルを設け、その発電量を屋内外を判断する閾値と比較して電子機器が屋外に配置されているかを判断し、屋外と判断された場合に受信処理を行うようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−39565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ソーラーパネルの発電量は、そのソーラーパネルに照射している光の照度に対応している。このため、電子機器が日中の屋外にある場合の照度と、屋内にある場合の照度とに対応する発電量を求め、これらの発電量を区別できるように前記閾値を設定することで屋内外を判断できるものと考えられていた。
【0007】
しかしながら、実際には、電子機器が屋外に配置されている場合でも、電子機器の使用状況によっては、発電量が閾値を超えない場合がある。例えば、衛星信号受信装置を備える電子機器が腕時計である場合には、ソーラーセルが袖等に覆われるために、電子機器が屋外に配置されている場合でも、発電量が閾値を超えない場合がある。また、季節や天候によっては、直射日光が当たらなかったり、弱かったりするために、電子機器が屋外に配置されている場合でも、発電量が閾値を超えない場合がある。
このような場合、長期間、受信処理が行われないので、衛星信号を受信して得られる時刻情報で内部時刻を修正することができず、時刻精度が低下するおそれがある。このため、衛星信号の受信処理を確実に実行できるものが求められていた。
【0008】
本発明の目的は、衛星信号の受信処理を確実に実行できる衛星信号受信装置および電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部を有する衛星信号受信装置であって、受信時刻を設定する受信時刻設定部と、内部時刻を計時する計時部と、前記計時部で計時する時刻が前記受信時刻になった際に前記受信部を作動する時刻受信処理を行う時刻受信制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、時刻受信制御部を備えているので、内部時刻が受信時刻設定部で設定した受信時刻になれば、受信処理を実行できる。すなわち、1日に1回は受信時刻に達して受信処理が行われる。このため、ソーラーセルを用いた場合のように、使用状態や季節や天候の影響を受けることがなく、衛星信号の受信処理を確実に実行できる。
【0011】
本発明の衛星信号受信装置において、前記受信時刻設定部は、過去に受信処理を行って受信に成功した時刻を前記受信時刻に設定することが好ましい。
ここで、過去の受信処理としては、時刻受信制御部による受信時刻での受信処理が含まれるが、光を検出して受信処理を行う機能も備える場合には、この光受信処理を含めてもよい。さらに、ユーザーのボタン操作などで実施される強制受信処理も含めてもよい。
【0012】
本発明によれば、受信時刻を過去に受信に成功した時刻に設定しているので、時刻受信処理時に受信に成功する確率を高めることができる。
衛星信号受信装置のユーザーの生活パターンはほぼ同じである。特に、通勤・通学者の平日の行動パターンはほぼ一定であり、過去に受信に成功した時刻には、衛星信号の受信に適した環境に衛星信号受信装置が配置されている可能性が高い。
従って、過去に受信に成功した時刻を受信時刻に設定すれば、受信実績に関係なく受信時刻を固定している場合に比べて、受信成功確率を向上できる。
【0013】
本発明の衛星信号受信装置において、前記受信時刻設定部は、前記受信時刻における受信処理に所定回数連続して失敗した場合に、当該受信処理に失敗した時刻を前記受信時刻に設定せずに、他の時刻を前記受信時刻に設定することが好ましい。
【0014】
本発明によれば、連続して受信に失敗した時刻は、その後、受信時刻に設定しないので、受信成功率が低い時刻に受信処理を実施することを防止できる。このため、無駄な受信処理を無くすことができ、省電力化を図ることができる。
【0015】
本発明の衛星信号受信装置において、ソーラーセルと、前記ソーラーセルに当たる光の照度を検出する照度検出回路と、前記照度検出回路で検出された照度が設定された閾値以上の場合に前記受信部を作動する光受信処理を行う光受信制御部と、ユーザーの受信操作指示が入力された場合に前記受信部を作動する強制受信処理を行う強制受信制御部と、を備え、前記受信時刻設定部は、過去に光受信処理で受信に成功した時刻、過去に時刻受信処理で受信に成功した時刻、過去に強制受信処理で受信に成功した時刻のいずれかの時刻を前記受信時刻に設定することが好ましい。
【0016】
本発明によれば、受信時刻を過去に受信に成功した時刻に設定しているので、時刻受信処理時に受信に成功する確率を高めることができる。
特に、光受信処理で受信に成功した時刻を受信時刻に設定すれば、ユーザーの生活パターンにおいて、受信に適した屋外に移動している時間帯である可能性が高いので、受信に成功する確率を向上できる。
また、時刻受信処理で受信に成功した時刻を受信時刻に設定した場合も、ユーザーの生活パターンにおいて、受信に適した屋外に移動している時間である可能性が高いので、受信に成功する確率を向上できる。
さらに、強制受信処理で受信に成功した時刻を受信時刻に設定した場合も、ユーザーが屋外の受信に適した環境に移動していることを認識して受信処理を行っている可能性が高く、生活パターンが同じであれば、同じ時間に受信に適した屋外に移動している可能性が高いので、受信に成功する確率を向上できる。
【0017】
また、本発明では、受信時刻は受信に成功した時刻に設定する必要があるが、3種類の受信処理を実行できるようにしているので、受信に成功する確率も高めることができる。すなわち、光受信処理のみを実施する場合には、特許文献1のように、光を検出できないと受信処理自体が実行されない。また、設定された時刻に受信処理を行う時刻受信処理のみを実施する場合、その時刻に受信に適した屋外に衛星信号受信装置が配置されていないと受信は成功しない。さらに、強制受信処理のみを実施する場合には、受信の仕組みを十分に理解しないユーザーが屋内で受信操作を行ったり、長期間受信処理を行わずに放置するおそれもある。
これに対し、本発明では、3種類の受信処理を実施でき、いずれかで受信に成功すれば受信時刻を設定できるので、利便性を高めることができる。
【0018】
ここで、前記受信時刻設定部は、受信処理が行われる度に、前記受信時刻を前記各受信処理の成功時刻に切り替えることが好ましい。
【0019】
本発明によれば、前記3種類の受信処理のそれぞれで受信に成功した場合や、3種類の受信処理のうち2種類の受信処理で受信に成功した場合には、複数の受信成功時刻が存在することになる。このような場合に、受信処理が行われる度に、受信成功時刻を切り替えて受信時刻を設定すれば、異なる時刻に時刻受信処理が実施され、受信に成功する確率も向上できる。
【0020】
本発明の衛星信号受信装置において、前記受信時刻設定部は、前記各受信処理の成功時刻のなかで最後に受信に成功した順に前記受信時刻を切り替えて設定することが好ましい。
【0021】
本発明では、受信時刻に設定する受信成功時刻を、各受信処理のなかで最後に受信に成功した順、つまり3種類の受信処理における受信成功時刻の中で最も直近(最新)で受信に成功した時刻から優先して設定している。
このように最新の受信成功時刻から受信時刻に設定すれば、ユーザーの行動パターンが変化した場合でも、新しい行動パターンにおいて屋外に移動している時間を受信時刻に設定しやすくなり、受信に成功する確率も向上できる。
【0022】
本発明の衛星信号受信装置において、前記受信時刻設定部は、光受信処理で受信に成功した時刻、および、時刻受信処理で受信に成功した時刻のうち最後に成功した時刻と、最後に強制受信処理で受信に成功した時刻と、を切り替えて前記受信時刻に設定することが好ましい。
【0023】
受信時刻を、光受信処理や時刻受信処理での成功時刻と、強制受信処理での成功時刻とで切り替えて設定しているので、いずれか一方に固定した場合に比べて、受信に成功する確率を高めることができる。
すなわち、ユーザーが通常と異なる行動パターンの際に強制受信処理を行うことも考えられるため、強制受信成功時刻のみで受信時刻を設定すると、受信成功確率が低下する可能性もある。
一方、ユーザーが屋外にいることが多い時間に意識的に強制受信処理を行った場合には、光受信処理や時刻受信処理の受信成功時間に受信に失敗しても、強制受信成功時刻に受信に成功する確率が高まる場合もある。
従って、受信時刻を、光受信処理や時刻受信処理での成功時刻と、強制受信処理での成功時刻とで切り替えて設定することで、受信成功確率を高めることができる。
【0024】
この際、受信に成功した後、一定期間受信を休止し、前記受信時刻設定部は、前記休止後に受信を再開する場合は、光受信処理で受信に成功した時刻、および、時刻受信処理で受信に成功した時刻のうち最後に成功した時刻を、前記受信時刻の初期設定値とすることが好ましい。
【0025】
受信成功時に一定期間、例えば2日間受信を休止すれば、電力消費を抑制できる。また、休止後の受信再開時に、光受信処理および時刻受信処理のいずれかの受信成功時刻を受信時刻に設定すれば、ユーザーの行動パターンにおいて屋外にいた時刻を重視して受信時刻を設定できるので、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する場合に比べると、時刻受信処理で受信に成功する確率も向上できる。
【0026】
本発明の衛星信号受信装置において、前記受信時刻設定部は、前記受信時刻が過去に受信に成功した時刻であり、当該受信時刻における受信処理に失敗した場合に、当該受信時刻から一定時間ずらした時刻を新しい前記受信時刻に設定することが好ましい。
【0027】
本発明によれば、受信処理に失敗した場合に、受信成功実績がある時刻から一定時間ずらした時刻で受信処理を行うため、受信成功確率を向上できる。
すなわち、一定時間とは、例えば、5分、10分、30分、1時間などであり、適宜設定すればよい。例えば、通勤のために自宅を出る時刻が7時0分であり、その時刻に合わせて受信時刻が設定されていた場合に、自宅を出る時間が10分遅れた場合、受信時刻である7時0分には衛星信号受信装置が屋内にあって受信に失敗することがある。このような場合に、翌日の受信時刻を30分ずらした7時30分に設定すれば、翌日の受信に成功する確率を高めることができる。
【0028】
本発明の衛星信号受信装置において、ユーザーの受信操作指示が入力された場合に前記受信部を作動する強制受信処理を行う強制受信制御部を備え、前記受信時刻設定部は、前記強制受信処理で受信に成功した時刻が設定された前記受信時刻における受信処理に所定回数連続して失敗した場合に、当該受信処理に失敗した時刻を前記受信時刻に設定せずに、他の時刻を前記受信時刻に設定することが好ましい。
【0029】
本発明によれば、強制受信成功時刻での受信処理に連続して失敗した場合、その後、その時刻を受信時刻に設定しないので、受信成功率が低い時刻に受信処理を実施することを防止できる。このため、無駄な受信処理を無くすことができ、省電力化を図ることができる。特に、強制受信処理は、必ずしもユーザーの行動パターンに関係なく行われる場合がある。例えば、旅行などの特別なイベント時に強制受信処理を行うと、その受信成功時刻が、ユーザーの通常の行動パターンでは屋外に移動していない時刻になることがある。この場合、強制受信成功時刻で受信処理を行っても受信に失敗する確率が高く、この時間を受信時刻から外すことで、無駄な受信処理を無くすことができる。
【0030】
本発明の衛星信号受信装置において、前記受信時刻設定部は、最後に受信処理が行われてから一定時間経過した時刻を前記受信時刻に設定することが好ましい。
【0031】
本発明によれば、受信処理から一定時間経過時に時刻受信処理が行われるため、一定時間毎に受信処理が繰り返されることになる。このため、一定時間の長さを適宜設定すれば、受信頻度を増やすこともでき、その分、受信に成功する回数も増やすことができる。
【0032】
本発明の衛星信号受信装置において、ソーラーセルと、前記ソーラーセルに当たる光の照度を検出する照度検出回路と、前記照度検出回路で検出された照度が設定された閾値以上の場合に前記受信部を作動する光受信処理を行う光受信制御部と、を備え、前記時刻受信制御部は、前記光受信制御部による光受信処理が、予め設定された所定時間以上実施されない場合に、前記時刻受信処理を実施することが好ましい。
【0033】
本発明によれば、光受信処理が所定時間以上実施されない場合のみ、時刻受信処理を実施している。このため、屋外での受信が行えて受信に成功する確率が高い光受信処理が優先的に実施され、屋内での受信の可能性もある時刻受信処理は例外的に実施されるため、無駄な受信処理を無くすことができ、省電力化を図ることができる。
【0034】
本発明の電子機器は、前述の衛星信号受信装置と、前記衛星信号受信装置で受信した衛星信号から少なくとも時刻情報を取得し、当該時刻情報に基づいて前記計時部で計時されている内部時刻を修正する時刻修正部と、前記計時部で計時されている内部時刻を表示する時刻表示部と、を備える。
【0035】
本発明によれば、前記衛星信号受信装置と同様の作用効果を奏することができる。特に、本発明の電子機器によれば、衛星信号から取得した時刻情報で内部時刻を修正できるので、時刻表示精度の高い電子時計として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】電子時計の平面図である。
図2】電子時計の概略断面図である。
図3】電子時計の回路構成を示すブロック図である。
図4】電子時計の制御回路の構成を示すブロック図である。
図5】第1実施形態の受信制御処理を示すフローチャートである。
図6】第1実施形態の受信時刻設定処理を示すフローチャートである。
図7】第2実施形態の受信制御処理を示すフローチャートである。
図8】第2実施形態の受信時刻設定処理を示すフローチャートである。
図9】第3実施形態の受信制御処理を示すフローチャートである。
図10】第4実施形態の受信制御処理を示すフローチャートである。
図11】第4実施形態の受信時刻設定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
[第1実施形態]
以下、この発明の好適な実施の形態の一つである第1実施形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
[電子機器の構造]
図1は、本発明の第1実施形態に係る衛星信号受信装置を備える電子機器である電子時計1の平面図であり、図2は電子時計1の概略断面図である。図1から明らかなように、電子時計1は、使用者の手首に装着される腕時計であり、文字板11および指針12を備え、時刻を計時して表面に表示する。文字板11の大部分は、光および1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い非金属の材料(例えば、プラスチックまたはガラス)で形成されている。指針12は、文字板11の表面側に設けられている。また、指針12は、回転軸13を中心に回転移動する秒針121、分針122および時針123を含み、歯車を介してステップモーターで駆動される。
【0039】
電子時計1では、リューズ14やボタン15、ボタン16の手動操作に応じた処理が実行される。具体的には、リューズ14が操作されると、その操作に応じて表示時刻を修正する手動修正処理が実行される。また、ボタン15が長時間(例えば3秒以上の時間)にわたって押されると、衛星信号を受信するための受信処理が実行される。また、ボタン16が押されると、受信モード(測時モードまたは測位モード)を切り替える切替処理が実行される。この際、測時モードに設定された場合には、秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードに設定された場合には、秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。
【0040】
また、ボタン15が短時間にわたって押されると、前回の受信処理の結果を表示する結果表示処理が行われる。例えば、測時モードで受信成功の場合には、秒針121が「Time」(5秒位置)の位置に移動し、測位モードで受信成功の場合には、秒針121が「Fix」(10秒位置)の位置に移動する。また、受信失敗の場合には秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
なお、これらの秒針121による指示は受信中も行われる。すなわち、測時モードで受信中は秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードで受信中は秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。また、GPS衛星が捕捉できない場合は秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
【0041】
図2に示すように、電子時計1は、ステンレス鋼(SUS)やチタン等の金属で構成された外装ケース17を備えている。外装ケース17は、略円筒状に形成されている。外装ケース17の表面側の開口には、ベゼル18を介して表面ガラス19が取り付けられている。ベゼル18は、衛星信号の受信性能を向上させるためにセラミックス等の非金属材料で構成される。外装ケース17の裏面側の開口には、裏蓋20が取り付けられている。外装ケース17の内部には、ムーブメント21、ソーラーセル22、GPSアンテナ23、二次電池24等が配置されている。
【0042】
ムーブメント21は、ステップモーターや輪列211を含んで構成されている。ステップモーターは、モーターコイル212、ステーター、ローター等で構成されており、輪列211や回転軸13を介して指針12を駆動する。ムーブメント21の裏蓋20側には、回路基板25が配置されている。回路基板25は、コネクター26を介してアンテナ基板27および二次電池24と接続されている。
【0043】
回路基板25には、GPSアンテナ23で受信した衛星信号を処理するGPS受信回路30、ステップモーターの駆動制御等の各種の制御を行う制御回路40等が取り付けられている。GPS受信回路30や制御回路40は、シールド板29に覆われており、二次電池24から供給される電力で駆動される。
【0044】
ソーラーセル22は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う光発電素子である。ソーラーセル22は、発生した電力を出力するための電極を備え、文字板11の裏面側に配置されている。文字板11の大部分は、光が透過し易い材料で形成されているから、ソーラーセル22は、表面ガラス19および文字板11を透過した光を受光して光発電を行うことができる。
【0045】
二次電池24は、電子時計1の電源であり、ソーラーセル22で発生した電力を蓄積する。電子時計1では、ソーラーセル22の二つの電極と二次電池24の二つの電極とをそれぞれ電気的に接続することが可能であり、接続時には、ソーラーセル22の光発電によって二次電池24が充電される。なお、本実施形態では、二次電池24として、携帯機器に好適なリチウムイオン電池を用いているが、リチウムポリマー電池や他の二次電池を用いてもよいし、二次電池とは異なる蓄電体(例えば容量素子)を用いてもよい。
【0046】
GPSアンテナ23は、1.5GHz帯のマイクロ波を受信するアンテナであり、文字板11の裏面側に配置され、裏蓋20側のアンテナ基板27上に実装されている。文字板11に直交する方向において、GPSアンテナ23と重なる文字板11の部分は、1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い材料(例えば、導電率および透磁性の低い非金属の材料)で形成されている。また、GPSアンテナ23と文字板11との間には電極を備えたソーラーセル22が介在しない。よって、GPSアンテナ23は、表面ガラス19および文字板11を透過した衛星信号を受信することができる。
【0047】
ところで、GPSアンテナ23とソーラーセル22の距離が近いほど、GPSアンテナ23とソーラーセル22内の金属部材が電気的に結合してロスが発生したり、GPSアンテナ23の放射パターンがソーラーセル22に遮られて小さくなったりする。そのため、受信性能が劣化しないように、実施形態では、GPSアンテナ23とソーラーセル22との距離が所定値以上になるように配置されている。
【0048】
また、GPSアンテナ23は、ソーラーセル22以外の金属部材との距離も所定値以上となるように配置されている。例えば、外装ケース17やムーブメント21が金属部材で構成されている場合、GPSアンテナ23は、外装ケース17との距離およびムーブメント21との距離がともに所定値以上になるように配置される。なお、GPSアンテナ23としては、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)、ヘリカルアンテナ、チップアンテナ、逆Fアンテナ等を採用可能である。
【0049】
GPS受信回路30は、二次電池24に蓄積された電力で駆動される負荷であり、各回の駆動毎に、GPSアンテナ23を通じてGPS衛星からの衛星信号の受信を試み、受信に成功した場合には、取得した軌道情報やGPS時刻情報等の情報を制御回路40へ供給し、失敗した場合には、その旨の情報を制御回路40へ供給する。なお、GPS受信回路30の構成は、公知のGPS受信回路の構成と同様であるため、その説明を省略する。
従って、本発明の受信部は、GPSアンテナ23およびGPS受信回路30を備えて構成されている。
【0050】
図3は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。この図に示すように、電子時計1は、ソーラーセル22と、二次電池24と、GPS受信回路30と、制御回路40と、ダイオード41と、充電制御用スイッチ42と、充電状態検出回路43と、電圧検出回路44と、時計部50と、記憶部60とを備えている。なお、本発明における照度検出回路は、充電状態検出回路43と、電圧検出回路44とから構成される。
【0051】
制御回路40は、衛星信号受信装置を備える電子時計1を制御するためのCPUで構成されている。この制御回路40は、後述するように、GPS受信回路30を制御して受信処理を実行する受信制御部70と、取得した前記GPS時刻情報を利用して時計部50で計時している内部時刻を修正する時刻修正部45とを備えている。また、制御回路40は、充電状態検出回路43、電圧検出回路44の動作を制御する。
【0052】
ダイオード41は、ソーラーセル22と二次電池24とを電気的に接続する経路に設けられ、ソーラーセル22から二次電池24への電流(順方向電流)を遮断せずに、二次電池24からソーラーセル22への電流(逆方向電流)を遮断する。なお、順方向電流が流れるのは、二次電池24の電圧よりもソーラーセル22の電圧が高い場合、すなわち充電時に限られる。また、ダイオード41に代えて電界効果トランジスター(FET)を採用してもよい。
【0053】
充電制御用スイッチ42は、ソーラーセル22から二次電池24への電流の経路を接続および切断するものであり、ソーラーセル22と二次電池24とを電気的に接続する経路に設けられたスイッチング素子421を備えている。スイッチング素子421がオフ状態からオン状態に遷移するとオン(接続)し、スイッチング素子421がオン状態からオフ状態へ遷移するとオフ(切断)する。
例えば、過充電により電池特性が劣化する状態にならないよう、二次電池24の電池電圧が所定値以上となる場合には、充電制御用スイッチ42をオフする。
【0054】
スイッチング素子421は、pチャネル型のトランジスターであり、ゲート電圧Vg1がローレベルの場合にはオン状態となり、ハイレベルの場合にはオフ状態となる。ゲート電圧Vg1は、制御回路40に制御される。
【0055】
充電状態検出回路43は、充電状態の検出タイミングを指定する2値の制御信号CTL1に基づいて作動し、ソーラーセル22から二次電池24への充電の状態(充電状態)を検出し、検出結果RS1を制御回路40へ出力する。充電状態は「充電中」または「非充電中」であり、その検出は電池電圧VCCと充電制御用スイッチ42がオンのときのソーラーセル22のPVINとに基づいて行われる。例えば、ダイオード41の降下電圧をVthとし、スイッチング素子421のオン抵抗を無視したとき、PVIN−Vth>VCCの場合には「充電中」と判定し、PVIN−Vth≦VCCの場合には「非充電中」と判定することができる。
【0056】
本実施形態では、制御信号CTL1は、周期が1秒のパルス信号であり、充電状態検出回路43は、制御信号CTL1がハイレベルの期間において充電状態の検出を行う。つまり、充電状態検出回路43は、充電制御用スイッチ42を接続状態に維持したまま、充電状態の検出を1秒周期で繰り返し行う。
【0057】
なお、充電状態の検出を間欠的に行うのは、充電状態検出回路43の消費電力量を低減するためである。この低減が不要であれば、充電状態が連続的に検出されるようにしてもよい。充電状態検出回路43は、例えば、コンパレーター、A/Dコンバーター等を用いて構成することができる。
【0058】
電圧検出回路44は、電圧の検出タイミングを指定する2値の制御信号CTL2に基づいて作動し、この制御信号CTL2により充電制御用スイッチ42がオフとされた期間においてソーラーセル22の端子電圧PVIN、すなわちソーラーセル22の開放電圧を検出する。また、電圧検出回路44は、開放電圧の検出結果RS2を制御回路40へ出力する。
【0059】
受信制御部70は、図4に示すように、受信時刻設定部71、時刻受信制御部72、光受信制御部73、強制受信制御部74を備えている。
受信時刻設定部71は、自動的に受信する受信時刻を設定する。
時刻受信制御部72は、受信時刻設定部71で設定した受信時刻に内部時刻が達した際に、GPS受信回路30を作動して受信処理を実行する。時刻受信制御部72による受信処理が本発明における時刻受信処理である。以下、時刻受信処理を時刻自動受信処理と表現する。
光受信制御部73は、電圧検出回路44で検出した開放電圧(照度)が所定の閾値以上の場合に、GPS受信回路30を作動して受信処理を実行する。光受信制御部73による受信処理が本発明における光受信処理である。以下、光受信処理を光自動受信処理と表現する。
なお、時刻受信制御部72および光受信制御部73による自動的な受信処理(時刻自動受信処理、光自動受信処理)は1日に1回のみ実施するように制御されている。
強制受信制御部74は、ユーザーがボタン15を押して強制受信操作を行った場合に、GPS受信回路30を作動して受信処理(強制受信処理)を実行する。
【0060】
時計部50は、ムーブメント21を備え、二次電池24に蓄積された電力で駆動されて計時処理を行う。計時処理では、時刻を計時する一方、計時時刻に応じた時刻(表示時刻)を電子時計1の表面に表示させる。従って、本発明において内部時刻を計時する計時部は、時計部50によって構成される。
【0061】
記憶部60は、後述するように、光自動受信処理、時刻自動受信処理、強制受信処理の各処理における最新の受信成功時刻および受信履歴(受信処理時刻、受信結果等)や、受信時刻設定部71で設定される受信時刻等の各種情報を記憶する。記憶部60の記憶容量は、記憶させる情報の数や大きさによって選択されればよい。
【0062】
[受信制御処理の説明]
次に、第1実施形態における受信制御処理に関し、図5,6のフローチャートを参照して説明する。
制御回路40の受信制御部70は、時計部50で計時している内部時刻が午前0時0分0秒になると、図5の受信制御処理を開始する。
【0063】
受信制御部70は、まず、記憶部60を参照して受信成功時刻の記録があるか否かを判定する(S1)。なお、本実施形態では、後述するように、受信成功時刻には、自動受信成功時刻と、強制受信成功時刻の2種類があり、これらは別々に記憶部60に記憶されている。
そして、S1でYesと判定された場合、受信制御部70は、受信時刻設定部71によって受信時刻設定処理を実施する(S2)。
【0064】
一方、システムリセット時は、記憶部60も初期化されて受信成功時刻の記録がない状態となる。このように受信成功時刻の記録がない場合、S1でNoと判定される。
受信成功時刻の記録がない場合には受信時刻も設定されていないため、時刻受信制御部72による時刻自動受信処理は実行されない。すなわち、光受信制御部73または強制受信制御部74による受信処理が行われて受信に成功するまでは、時刻自動受信処理は実行されない。以下に、これらの処理を説明する。
【0065】
受信制御部70は、S1でNoあるいはS2の処理が行われた後、内部時刻が23時59分59秒になったかを判定する(S3)。S3でYesと判定された場合は、受信制御処理を終了する(S4)。ただし、受信制御処理は、毎日午前0時に開始されるため、S3でYesと判定された場合は、1秒後に再度S1から開始されることになる。
S3でNoと判定され、受信制御処理を開始してから1日が経過していない場合、受信制御部70は、ボタン15による強制受信操作があるか否かを判定する(S5)。
【0066】
[強制受信処理]
S5でYesと判定されると、受信制御部70の強制受信制御部74は、GPS受信回路30を作動して強制受信処理を実施する(S6)。
強制受信制御部74は、強制受信処理で受信に成功したか否かを判定する(S7)。ここで、受信に成功した場合は、受信時刻設定部71は、強制受信に成功した時刻で記憶部60に記憶される強制受信成功時刻を更新する(S8)。
さらに、制御回路40は、GPS受信回路30から取得した時刻情報により時計部50で計時している内部時刻を修正する(S9)。これにより指針12で表示される時刻が正しい時刻に修正される。
【0067】
そして、強制受信に成功した場合(S7でYes)と、失敗した場合(S7でNo)のいずれの場合も図5の受信制御処理を終了する(S10)。GPS受信回路30を作動した受信処理は電力消費も大きいため、1日に1回程度に制限することが好ましい。このため、強制受信処理S6が行われた場合も、その日の受信制御処理は終了し、翌日まで受信処理が行われないようにしている。
【0068】
[光自動受信処理]
一方、S5でNoと判定された場合、受信制御部70は、電圧検出回路44の検出値(開放電圧)つまり照度が所定の閾値を超えたか否かを判定する(S11)。
S11でYesと判定された場合、受信制御部70の光受信制御部73は、GPS受信回路30を作動して光自動受信処理を実施する(S12)。
【0069】
光受信制御部73は、光自動受信処理で受信に成功したか否かを判定する(S13)。ここで、受信に成功した場合は、受信時刻設定部71は、光自動受信に成功した時刻で記憶部60に記憶される自動受信成功時刻を更新する(S14)。
さらに、制御回路40は、GPS受信回路30から取得した時刻情報により時計部50で計時している内部時刻を修正する(S15)。これにより指針12で表示される時刻が正しい時刻に修正される。
【0070】
そして、光自動受信に成功した場合(S13でYes)と、失敗した場合(S13でNo)のいずれの場合も、強制受信処理と同様に受信制御処理を終了する(S10)。従って、光自動受信処理も1日に1回しか実行されない。
【0071】
[時刻自動受信処理]
S11でNoと判定された場合、受信制御部70は、受信時刻設定処理S2で設定された受信時刻が存在するかを判定する(S16)。ここで、システムリセット後で、強制受信処理や光自動受信処理による受信成功時刻が記録されていない場合には、受信時刻設定処理S2の処理も行われないため、S16でNoと判定される。このため、時刻自動受信処理は実行されずに、S3、S5,S11の判定処理が繰り返される。
【0072】
受信時刻が設定されている場合(S16でYes)、受信制御部70は、時計部50で計時している内部時刻が設定した受信時刻になったか否かを判定する(S17)。受信時刻になるまでは、S17でNoと判定されるため、S3の判定処理に戻る。
一方、S17でYesと判定された場合、受信制御部70の時刻受信制御部72は、GPS受信回路30を作動して時刻自動受信処理を実施する(S18)。
【0073】
時刻受信制御部72は、光受信制御部73と同様に、時刻自動受信処理で受信に成功したか否かを判定する(S13)。ここで、受信に成功した場合は、受信時刻設定部71は、時刻自動受信に成功した時刻で記憶部60に記憶される自動受信成功時刻を更新する(S14)。
さらに、制御回路40は、GPS受信回路30から取得した時刻情報により時計部50で計時している内部時刻を修正する(S15)。これにより指針12で表示される時刻が正しい時刻に修正される。
【0074】
そして、時刻自動受信に成功した場合(S13でYes)と、失敗した場合(S13でNo)のいずれの場合も、光自動受信処理と同様に受信制御処理を終了する(S10)。従って、時刻自動受信処理も1日に1回しか実行されない。
【0075】
以上のように、受信制御部70は、システムリセット時のように、受信時刻が設定されていない場合は、1日の間に強制受信処理や光自動受信処理が行われるまで受信制御処理を継続する。受信制御部70は、受信時刻が設定されている場合は、さらに受信時刻になると時刻自動受信処理を実行する。そして、いずれかの受信処理が行われると、翌日になるまで受信制御処理を終了する。
また、受信に成功した場合、成功した時刻で強制受信成功時刻や自動受信成功時刻を更新する。なお、受信に成功した時刻とは、通常は、受信成功処理の開始時刻であるが、受信成功処理の終了時刻でもよいし、受信成功処理の処理中の時刻でもよい。
【0076】
[受信時刻設定処理]
次に、受信時刻設定処理S2に関し、図6を参照して説明する。
受信制御部70は、S1で受信成功時刻が記録されている場合、受信時刻設定部71を作動してS2の受信時刻設定処理を実行する。
受信時刻設定部71は、前回の光自動受信処理、または、時刻自動処理は受信に成功したかを判定する(S21)。すなわち、時刻受信制御部72、光受信制御部73、強制受信制御部74は、それぞれの受信処理において受信に成功したか否かの履歴を記憶部60に記憶しており、受信時刻設定部71はこの受信履歴を確認して判定する。
【0077】
S21でYesと判定されると、受信時刻設定部71は、直前の受信成功処理が強制受信処理であったか否かを前記受信履歴で判定する(S22)。
そして、S22でNoと判定された場合、つまり直前の受信成功処理が光自動受信処理または時刻自動受信処理であった場合、自動受信成功時刻を受信時刻に設定する(S23)。
一方、S22でYesと判定された場合、つまり直前の受信成功処理が強制受信処理であった場合、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する(S24)。
従って、いずれの場合も直近の受信成功時刻が受信時刻として設定されることになる。
【0078】
S21でNoと判定された場合、受信時刻設定部71は、前回の受信が自動受信成功時刻であったかを判定する(S25)。すなわち、前回の受信が自動受信成功時刻である場合は、自動受信成功時刻が設定されている受信時刻に受信処理が行われたこと、つまり前回受信に失敗したのは、時刻自動受信処理であったことになる。
そこで、S25でYesと判定された場合、受信時刻設定部71は、強制受信成功時刻の記録があるかを判定する(S26)。S26でYesと判定された場合、受信時刻設定部71は、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する(S24)。
すなわち、受信時刻に自動受信成功時刻を設定した際の時刻自動受信処理に失敗しているので(S21でNo)、新たに受信時刻を強制受信成功時刻で更新することで、別の時間に時刻自動受信処理を実行できるように設定する。
【0079】
また、S26でNoと判定された場合は、強制受信成功時刻が存在しないので、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻を受信時刻に設定する(S23)。この場合は、結果的に受信時刻は同一のままである。
【0080】
また、S25でNoと判定された場合は、前回受信に失敗したのは、強制受信成功時刻における時刻自動受信処理か、光自動受信処理であったことになる。そこで、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻の記録があるかを判定する(S27)。
そして、S27でYesと判定された場合は、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻を受信時刻に設定する(S23)。
また、S27でNoと判定された場合は、受信時刻設定部71は、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する(S24)。
【0081】
以上により、受信時刻が設定されるので、受信時刻設定部71は、受信時刻設定処理S2を終了する。
S2で受信時刻が設定されると、図5のS16でYesと判定されるので、午前0時に受信制御を開始した後、強制受信処理や光自動受信処理が実行されることなく、設定した受信時刻に達した場合には、時刻自動受信処理が実行されることになる。
【0082】
[第1実施形態の作用効果]
このような第1実施形態によれば、システムリセット後に、強制受信処理か光自動受信処理で受信に成功すると、受信時刻設定部71は、その受信成功時刻を受信時刻に設定し、時刻受信制御部72は設定された受信時刻に受信処理を実行する。このため、電子時計1が洋服で隠れており、ユーザーが屋外に移動しても光受信制御部73が作動しない場合でも、時刻受信制御部72により1日に1回は受信処理を確実に実行できる。従って、長期間、衛星信号を受信できず、表示時刻の精度が低下することを防止できる。
【0083】
また、受信時刻は、過去の受信成功時刻であるため、時刻自動受信処理においても受信に成功する確率を向上できる。すなわち、時刻受信制御部72は実際に受信環境が良好な状態にあるのかを確認せずに受信処理を行うため、受信時刻が予め固定されている場合には、受信に失敗する確率も高い。これに対し、本実施形態では、過去の受信成功時刻を受信時刻に設定しているので、ユーザーの行動パターンにおいて、屋外に移動している時間に受信時刻が設定されている可能性も高い。従って、時刻自動受信処理においても受信に成功する確率を高めることができる。
【0084】
さらに、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻と、強制受信成功時刻の両方が記憶されている場合、より直近の受信成功時刻を受信時刻に設定している。このため、ユーザーの行動パターンが変化している場合でも、最新の行動パターンに応じて屋外に移動している時間に受信時刻を設定できる確率が高まり、その分、時刻自動受信処理も成功する確率を高めることができる。
【0085】
また、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻、強制受信成功時刻の一方のみが記録されている場合には、その一方の受信成功時刻を受信時刻に設定できる。このため、光自動受信処理および強制受信処理の一方に成功すれば、受信時刻を設定でき、その翌日から時刻自動受信処理を実行することができる。従って、ユーザーは、受信時刻を設定するための特別な操作を行う必要が無く、操作性も向上できる。
【0086】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図7,8に基づいて説明する。
なお、第2実施形態は、受信制御処理の内容は第1実施形態と相違するが、電子時計1の構造および制御回路での衛星信号の受信処理は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
また、図7,8のフローチャートにおいて、前記第1実施形態の図5,6のフローチャートと同一または同様の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0087】
第2実施形態では、図7に示すように、受信制御部70は、午前0時の受信制御処理の開始時に、まず、その日が受信休止日であるか否かを判定する(S31)。具体的には、受信制御部70は、記憶部60に記憶された受信履歴を確認し、前日に受信に成功している場合は、翌日から2日間受信を休止する。従って、受信制御部70は、前日または一昨日に受信に成功している場合、その日は受信休止日と判定する。
受信制御部70は、S31でYesと判定した場合、その日の受信制御処理を終了する(S32)。
【0088】
一方、S31でNoと判定された場合、受信制御部70はS1の判定を行い、受信成功時刻の記録があれば、受信時刻設定処理を実行する(S33)。
また、S33で受信時刻が設定された後や、S1でNoと判定された場合の処理S3〜S18は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0089】
[受信時刻設定処理]
次に、第2実施形態における受信時刻設定処理S33を図8に基づいて説明する。この図8においても、図6に示す第1実施形態の受信時刻設定処理S2と同じ処理には同じ符号を付して説明を簡略する。
【0090】
受信時刻設定処理S33が実行されると、受信時刻設定部71は、受信開始日であるかを判定する(S34)。受信開始日とは、受信を休止した後の休み明けの受信を開始した日である。すなわち、受信成功後に2日休止した翌日である。
受信時刻設定部71は、前日および一昨日に受信を休止しており、本日が受信開始日であれば、S34でYesと判定する。この場合、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻の記録があるかを確認し(S27)、記録があれば自動受信成功時刻を受信時刻に設定する(S23)。
一方、S27でNoと判定された場合、自動受信成功時刻の記録がないため、受信時刻設定部71は、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する(S24)。
【0091】
S34でNoと判定された場合は、受信開始日ではない日に受信処理が行われていることになる。すなわち受信に失敗している場合は、受信は休止されずに毎日受信を継続するため、受信開始日ではない日に受信処理が実行される。その場合、受信時刻設定部71は、前記第1実施形態のS21でNoと判定された場合と同様に、受信時刻設定部71は、前回の受信が自動受信成功時刻であったかを判定する(S25)。
【0092】
そして、S25でYesと判定された場合、受信時刻設定部71は、強制受信成功時刻の記録があるかを判定する(S26)。S26でYesと判定された場合、受信時刻設定部71は、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する(S24)。
また、S26でNoと判定された場合、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻を受信時刻に設定する(S23)。
【0093】
また、S25でNoと判定された場合は、受信時刻設定部71は、自動受信成功時刻の記録があるかを判定し(S27)、前述のとおり、その判定結果でS23,S24において受信時刻を設定する。
【0094】
以上により、受信時刻が設定されるので、受信時刻設定部71は、受信時刻設定処理S33を終了する。
S33で受信時刻が設定されると、図7のS16でYesと判定されるので、午前0時に受信制御を開始した後、強制受信処理や光自動受信処理が実行されることなく、設定した受信時刻に達した場合には、時刻自動受信処理が実行されることになる。
【0095】
[第2実施形態の効果]
このような第2実施形態においても、前記第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、第2実施形態では、受信成功後に2日間受信を休止しているので、受信処理の頻度を少なくでき、省電力化を実現できる。なお、時計部50における内部時計の精度は、クオーツ時計と同じ精度であるため、数日間受信できなくても、時刻表示の精度は実用上問題が無いレベルに維持できる。
【0096】
また、受信時刻設定部71は、受信休止後の受信開始日には、時刻自動受信処理を行う受信時刻として自動受信成功時刻を優先して設定している。このため、ユーザーの行動パターンにおいて屋外にいた時刻を重視して受信時刻を設定できるので、強制受信成功時刻を受信時刻に設定する場合に比べると、その後の時刻自動受信処理で受信に成功する確率も向上できる。
【0097】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図9に基づいて説明する。
なお、第3実施形態は、時刻自動受信処理S18の受信失敗時の処理が前記第1実施形態と相違する。それ以外の処理は前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。そのため、図9のフローチャートにおいて、前記第1実施形態の図5のフローチャートと同一または同様の処理については同じ符号を付している。
【0098】
第3実施形態では、図9に示すように、S1〜S18までの処理は第1実施形態と同一である。このため、受信時刻設定処理S2も第1実施形態と同一である。
そして、時刻自動受信処理S18が行われた後、時刻受信制御部72は受信に成功したかを判定する(S41)。
S41で受信に成功したと判定された場合は、第1実施形態と同じく自動受信成功時刻を更新し(S14)、内部時刻を修正する(S15)。
【0099】
一方、S41で受信に失敗したと判定された場合は、記憶部60に記憶されている自動受信成功時刻に10分を加算して更新する(S42)。
このため、次に受信時刻設定処理S2において、自動受信成功時刻によって受信時刻が設定される場合には、今回の受信失敗した時刻から10分後の時刻が設定されることになる。
なお、この加算時刻は、+10分に限らず、+30分や、−20分、−40分などでもよい。さらに、加算時刻として、複数の時刻を用意しておき、S41で受信に失敗した度に、加算時刻を変更してもよい。
【0100】
[第3実施形態の効果]
このような第3実施形態においても、前記第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、時刻自動受信処理で受信に失敗した場合に、自動受信成功時刻に所定の時間を加算して自動受信成功時刻を更新しているので、次の受信時刻はこの時間が加算された時刻に設定できる。従って、受信実績がある時刻に近い時間帯で時刻自動受信処理を実行できるので、例えば、自宅から外出する時間が多少ずれた場合でも、受信に成功できる確率を向上できる。
【0101】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図10、11に基づいて説明する。
第4実施形態は、主に強制受信成功時刻で設定された受信時刻での時刻自動受信処理に失敗した場合に、強制受信失敗回数をカウントし、そのカウント値が規定値を超えた場合には強制受信成功時刻による時刻自動受信処理を中止する点が前記第1実施形態と相違する。それ以外の処理は前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。そのため、図10、11のフローチャートにおいて、前記第1実施形態の図5、6のフローチャートと同一または同様の処理については同じ符号を付している。
【0102】
第4実施形態では、図10に示すように、S1と、S3〜S18までの処理は第1実施形態と同一である。
そして、時刻自動受信処理S18が行われた後、時刻受信制御部72は受信に成功したかを判定する(S41)。
S41で受信に成功したと判定された場合は、第1実施形態と同じく自動受信成功時刻を更新し(S14)、内部時刻を修正する(S15)。
【0103】
一方、S41で受信に失敗したと判定された場合は、受信制御部70は、受信時刻が強制受信成功時刻に設定されていたかを判定する(S51)。
S51でYesと判定された場合のみ、受信制御部70は強制受信失敗回数に1を加算して記憶部60に記憶する(S52)。
また、強制受信処理S6が行われて受信に成功した場合(S7でYes)、第1実施形態と同じくS8,S9の処理を行い、さらに、受信制御部70は、記憶部60に記憶された強制受信失敗回数を「0」にリセットする(S53)。
【0104】
[受信時刻設定処理]
一方、S1でYesと判定された場合に実施される受信時刻設定処理S54を、図11に参照して説明する。
受信時刻設定処理S54は、第1実施形態の受信時刻設定処理S2と同じくS21〜S27の処理を行う。さらに、S26でYesと判定された場合に、受信時刻設定部71は、記憶部60に記憶された強制受信失敗回数が予め設定された規定値を超えているかを判定する(S55)。この規定値は適宜設定されるが例えば「3」等に設定すればよい。
【0105】
S55で規定値を超えた場合、つまり強制受信成功時刻での時刻自動受信処理に規定値の回数より多く失敗した場合、その強制受信成功時刻では屋外などの受信に適した場所に電子時計1が配置されていない可能性が高い。この場合、同じ強制受信成功時刻で時刻自動受信処理を継続しても再度受信に失敗する可能性が高い。そこで、受信時刻設定部71は、S55でYesと判定された場合は、自動受信成功時刻の記録があるかを確認し(S27)、記録があれば自動受信成功時刻を受信時刻に設定する(S23)。
【0106】
すなわち、第1実施形態では、S26でYesの場合、つまり前回自動受信成功時刻で受信時刻を設定している場合、強制受信成功時刻を受信時刻に設定し(S24)、自動受信に失敗した場合に、受信時刻を自動受信成功時刻および強制受信成功時刻に交互に切り替えていた。
これに対し、第4実施形態では、S26でYesの場合も、強制受信失敗回数が規定値よりも大きく、かつ、自動受信成功時刻の記録があれば、自動受信成功時刻を受信時刻に設定し(S23)、強制受信成功時刻による時刻自動受信処理を、再度強制受信処理で受信に成功してS53で強制受信失敗回数がリセットされるまで、中止している。
ただし、この場合も自動受信成功時刻の記録がなく、強制受信成功時刻の記録のみがある場合には、強制受信成功時刻を受信時刻に設定している(S24)。
【0107】
[第4実施形態の効果]
このような第4実施形態においても、前記第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、第4実施形態では、強制受信成功時刻での受信処理に規定数より多く失敗した場合、自動受信成功時刻の記録があれば、強制受信成功時刻での受信処理を中止している。このため、ユーザーの行動パターンにおいて、強制受信成功時刻に屋外に移動していることがない場合に、無駄な受信処理を継続することがなく、省電力化を図ることができる。
また、強制受信処理に再度成功すれば、強制受信成功時刻での受信処理を再開できるので、ユーザーが屋外に移動している時間に強制受信処理を行うだけで、受信処理の中止を容易に解除できる。
【0108】
[他の実施形態]
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0109】
例えば、受信時刻設定部71による受信時刻の設定方法としては、最後に受信処理が行われてから一定時間経過した時刻を受信時刻に設定してもよい。例えば、一定時間として24時間に設定した場合、光自動受信処理や強制受信処理が行われない場合、時刻自動受信処理が24時間毎に実行される。光自動受信処理や強制受信処理が行われた場合は、その受信処理時間から24時間毎に受信時刻が設定される。
なお、一定時間間隔は24時間に限らず、設定したい受信頻度に応じて設定すればよい。この場合、受信時刻設定部71は、電池電圧を検出し、電池電圧に応じて一定時間間隔を変更しても良い。例えば、電池電圧が所定値以上と高い場合は24時間に設定し、電池電圧が低下したら一定時間間隔を36時間、48時間などと長く設定すればよい。
【0110】
また、受信制御処理の開始後、1日目は時刻受信制御部72を停止して、光受信制御部73を動作させ、光受信制御部73による光自動受信処理が1日経過しても実行されない場合に、翌日から光受信制御部73とともに、時刻受信制御部72を動作させて時刻自動受信処理を実行するようにしてもよい。この際、受信時刻になる前に時刻受信制御部72による光自動受信処理が行われた場合、光自動受信処理が1日実行されない状態になるまで時刻受信制御部72を停止すればよい。
このように光受信制御部73を優先させていれば、屋外に移動した場合に受信する可能性を高めることができ、受信成功確率を向上できる。
【0111】
さらに、第4実施形態では、受信時刻が強制受信成功時刻の場合のみ、受信に連続して失敗した回数をカウントして規定値を超えた場合に強制受信成功時刻での受信処理を中止していたが、受信時刻が光自動受信成功時刻や時刻自動受信成功時刻の場合も同様に受信に連続して失敗した回数をカウントしてその時刻を受信時刻から外してもよい。
受信に連続して失敗した時刻は、ユーザーの行動パターンにおいて受信に適さない時刻であると推定でき、この時刻を外すことで無駄な受信処理を無くすことができる。
【0112】
本発明の衛星信号受信装置を備える電子機器は、腕時計(電子時計1)に限定されず、例えば、携帯電話、登山等に用いられる携帯型のGPS受信機等、二次電池で駆動されて位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する装置に広く利用できる。
【符号の説明】
【0113】
1…電子時計、12…指針、21…ムーブメント、22…ソーラーセル、23…GPSアンテナ、24…二次電池、25…回路基板、30…GPS受信回路、40…制御回路、42…充電制御用スイッチ、43…充電状態検出回路、44…電圧検出回路、45…時刻修正部、50…時計部、60…記憶部、70…受信制御部、71…受信時刻設定部、72…時刻受信制御部、73…光受信制御部、74…強制受信制御部、121…秒針、122…分針、123…時針。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2015年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
号を受信する受信部と、
内部時刻を計時する計時部と、
ソーラーセルと、
前記ソーラーセルに入射する光の照度を検出する電圧検出回路と、
前記電圧検出回路で検出された照度が設定された閾値以上であるかを判定する処理と、前記電圧検出回路で検出された照度が設定された閾値以上である場合に前記受信部を作動する処理と、を含む光受信処理を行う光受信制御部を有する受信制御部と、を有し、
前記受信制御部は、前記内部時刻が毎日所定の時刻になると、受信休止日であるかを判定し、
前記光受信制御部は、前記受信休止日と判定された場合、前記受信休止日と判定された日は前記光受信処理を行わない
ことを特徴とする電子時計
【請求項2】
請求項1に記載の電子時計において、
前記受信制御部は、
前記計時部で計時する時刻が受信時刻になったかを判定する処理と、前記計時部で計時する時刻が前記受信時刻になった場合に前記受信部を作動する処理と、を含む時刻受信処理を行う時刻受信制御部を有し、
前記時刻受信制御部は、前記受信休止日と判定された場合、前記受信休止日と判定された日は前記時刻受信処理を行わない
ことを特徴とする電子時計
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
受信履歴を記憶する記憶部を有し、
前記受信制御部は、前記受信履歴に基づいて、前記受信休止日であるかを判定する
ことを特徴とする電子時計
【請求項4】
請求項3に記載の電子時計において、
前記受信履歴は、受信が成功したことの情報を含む
ことを特徴とする電子時計
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記受信制御部は、前日に受信成功した場合、前記受信休止日であると判定する
ことを特徴とする電子時計
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記受信制御部は、一昨日に受信が成功した場合、前記受信休止日であると判定する
ことを特徴とする電子時計
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の電子時計において、
前記所定の時刻は、午前0時である
ことを特徴とする電子時計
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子時計において、
前記信号は、時刻情報を含む衛星信号である
ことを特徴とする電子時計