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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-232617(P2015-232617A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20151201BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   G03G15/00 550
   G03G21/00 530
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-118872(P2014-118872)
(22)【出願日】2014年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 正仁
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2H171FA01
2H171FA04
2H171FA05
2H171FA06
2H171GA23
2H171HA02
2H171HA22
2H171HA23
2H171LA03
2H171LA08
2H171MA16
2H171NA03
2H171NA05
2H171QB02
2H171QB32
2H171QC03
2H171SA09
2H171SA14
2H171SA26
2H270SA09
2H270SB13
2H270SB15
2H270SB17
2H270SC17
(57)【要約】
【課題】 サイドカバーとメインフレームとの間の空間内を換気することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 リアカバー32の外壁面32Aに沿って鉛直方向と交差する方向に延びるとともに、空気が流通可能なメインダクト部15に、当該メインダクト部15内の空間と外部とを連通させる外部連通口15Aを設ける。そして、第1サイドカバー33A側にてメインダクト部15と連接するとともに、当該連接する部位から鉛直方向下側に延びる第1鉛直部位16Aを有する第1サブダクト部16を設けるとともに、当該第1鉛直部位16Aにて第1サイドカバー33A側の第1空間と連通させる。当該第1空間内の換気性を向上させることが可能となり得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する電子写真方式の画像形成部と、
前記画像形成部を挟んで水平方向一端側に配設された第1メインフレーム、及び当該水平方向他端側に配設された第2メインフレームと、
水平方向において前記画像形成部と反対側から前記第1メインフレームを覆って外観意匠面を構成する第1サイドカバーと、
水平方向において前記画像形成部と反対側から前記第2メインフレームを覆って外観意匠面を構成する第2サイドカバーと、
上記水平方向と直交する水平方向一端側から前記画像形成部を覆って外観意匠面を構成するリアカバーと、
前記リアカバーの外壁面に沿って鉛直方向と交差する方向に延びるとともに、空気が流通可能なメインダクト部であって、当該メインダクト部内の空間と外部とを連通させる外部連通口が設けられたメインダクト部と、
前記第1メインフレームと前記第1サイドカバーとの間に構成された第1空間に配設され、稼働時に発熱する第1発熱体と、
前記第1メインフレーム側にて前記メインダクト部と連接するとともに、当該連接する部位から鉛直方向下側に延びる第1鉛直部位を有する第1サブダクト部であって、少なくとも前記第1鉛直部位にて前記第1空間と連通するとともに空気が流通可能な第1サブダクト部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記外部連通口は、前記メインダクト部のうち前記第1メインフレーム側の端部より前記第2メインフレーム側にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記外部連通口は、前記メインダクト部の延び方向端部のうち前記第2メインフレーム側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記外部連通口は、前記メインダクト部の延び方向中間部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2メインフレームと前記第2サイドカバーとの間に構成された第2空間に配設され、稼働時に発熱する第2発熱体と、
前記第2メインフレーム側にて前記メインダクト部と連接するとともに、当該連接する部位から鉛直方向下側に延びる第2鉛直部位を有する第2サブダクト部であって、少なくとも前記第2鉛直部位にて前記第2空間と連通するとともに空気が流通可能な第2サブダクト部と
を備えることを特徴とする請求項1に画像形成装置。
【請求項6】
前記外部連通口は、前記メインダクト部の延び方向中間部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記外部連通口は、前記メインダクト部の延び方向両端に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記外部連通口は、前記メインダクト部の延び方向端部のうち前記第2メインフレーム側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記外部連通口には、気流を発生させる軸流ファンが配設されており、
前記軸流ファンの軸線方向は、前記メインダクト部の延び方向に対して交差していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記軸流ファンの軸線方向は、水平方向に対して平行であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記メインダクト部は、前記リアカバーの外壁面から突出して当該外壁面に沿って延びており、
前記外部連通口は、前記メインダクト部の外壁面から陥没した部位に設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第1発熱体は、少なくとも電動モータを含む駆動装置であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第2発熱体は、少なくともパワートランジスタを含む電源装置であることを特徴とする請求項5ないし8に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、例えば特許文献1に示されるように、メインフレーム(サイドフレームともいう。)とサイドカバーとの間の空間(以下、サイド空間という。)に、電動モータ又は電源装置等の発熱体が配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−93708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置の小型化を図ると、メインフレームとサイドカバーとの距離が必然的に小さくなるので、メインフレームとサイドカバーに挟まれた空間に存在する空気が流れ難くなる。
【0005】
メインフレームとサイドカバーに挟まれた空間に配置された発熱する部品(例えばモータやパワートランジスタなど)の温度上昇を抑え、安定して動作させるためには、サイド空間内を十分に換気する必要がある。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、サイドカバーとメインフレームとの間の空間内の換気性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、シートに画像を形成する電子写真方式の画像形成部(5)と、画像形成部(5)を挟んで水平方向一端側に配設された第1メインフレーム(7A)、及び当該水平方向他端側に配設された第2メインフレーム(7B)と、水平方向において画像形成部(5)と反対側から第1メインフレーム(7A)を覆って外観意匠面を構成する第1サイドカバー(33A)と、水平方向において画像形成部(5)と反対側から第2メインフレーム(7B)を覆って外観意匠面を構成する第2サイドカバー(33B)と、上記水平方向と直交する水平方向一端側から画像形成部(5)を覆って外観意匠面を構成するリアカバー(32)と、リアカバー(32)の外壁面(32A)に沿って鉛直方向と交差する方向に延びるとともに、空気が流通可能なメインダクト部であって、当該メインダクト部(15)内の空間と外部とを連通させる外部連通口(15A、15C、15E、15F)が設けられたメインダクト部(15)と、第1メインフレーム(7A)と第1サイドカバー(33A)との間に構成された第1空間(A1)に配設され、稼働時に発熱する第1発熱体(8A)と、第1メインフレーム(7A)側にてメインダクト部(15)と連接するとともに、当該連接する部位から鉛直方向下側に延びる第1鉛直部位(16A)を有する第1サブダクト部であって、少なくとも第1鉛直部位(16A)にて第1空間(A1)と連通するとともに空気が流通可能な第1サブダクト部(16)とを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、本発明では、第1空間(A1)と第1鉛直部位(16A)とが連通し、かつ、第1鉛直部位(16A)の上方側で第1サブダクト部(16)とメインダクト部(15)とが連通している。このため、例えば、外部連通口(15A、15C、15E、15F)から第1空間(A1)に存在する熱気を排出する場合には、当該熱気は、第1空間(A1)から第1鉛直部位(16A)に流入した後、第1鉛直部位(16A)を上昇してメインダクト部(15)に至り、その後、外部連通口(15A、15C、15E、15F)から外部に放出される。
【0009】
以上のように、本発明によれば、熱気を流通させるための第1サブダクト部(16)及びメインダクト部(15)を設けたので、第1空間(A1)に配設された発熱体()の温度が過度に上昇することを抑制することができる。
【0010】
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の後方側斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の後方側斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の中央断面図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1のメインフレーム7等を示す斜視図である。
図5】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1に用いられる一対のサイドカバー33及びリアカバー32等を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の駆動装置8等を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の電源装置13A及び制御基板13Bを示す図である。
図8】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1に用いられる一対のサイドカバー33及びリアカバー32等を示す図である。
図9】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1の後方側斜視図である。
図10】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置1の後方側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
【0013】
本実施形態は、モノクロ方式のプリンタに本発明に係る画像形成装置を適用したものである。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
【0014】
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
【0015】
(第1実施形態)
1.画像形成装置の概要
図1に示すように、画像形成装置1の筐体カバー3は、画像形成部5(図4参照)、並びに第1メインフレーム7A(図4参照)及び第2メインフレーム7B(図4参照)を覆うとともに、画像形成装置1の外観意匠面を構成する。
【0016】
すなわち、筐体カバー3は、フロントカバー31、リアカバー32、第1サイドカバー33A(図2参照)、第2サイドカバー33B及びトップカバー34等を有して構成されている。第1メインフレーム7Aは、画像形成部に対して水平方向一端側(本実施形態では左側)に配設されている。
【0017】
第2メインフレーム7Bは、画像形成部5に対して水平方向他端側(本実施形態では右側)に配設されている。第1メインフレーム7Aと第2メインフレーム7Bとは、図4に示すように、リアフレーム9等の水平方向(以下、左右方向ともいう。)に延びる連結部材により連結されている。
【0018】
なお、左右方向と直交する水平方向を前後方向ともいう。本実施形態における画像形成装置1の前方とは、画像形成が終了したシートが排出される向き(図3参照)をいう。画像形成装置1の後方とは、当該前方と反対向きをいう。以下、第1メインフレーム7A及び第2メインフレーム7Bを総称するときには、メインフレーム7と記す。
【0019】
フロントカバー31は、各メインフレーム7に揺動可能に組み付けられているとともに、画像形成装置1の前方側外壁面を構成する。そして、フロントカバー31が前方側に揺動して開かれた状態では、フロントカバー31は、画像形成部5に搬送されるシートが載置される給紙トレイの一部として機能する。
【0020】
リアカバー32は、各メインフレーム7又はリアフレーム9に組み付け固定されているとともに、画像形成部5の後方側を覆って画像形成装置1の後方側外壁面を構成する。
図5に示すように、第1サイドカバー33Aは、左右方向の左側において画像形成部5と反対側から第1メインフレーム7Aを覆う。第2サイドカバー33Bは、左右方の右側において画像形成部5と反対側から第2メインフレーム7Bを覆う。
【0021】
第1サイドカバー33A及び第2サイドカバー33B(以下、一対のサイドカバーを総称するときは、サイドカバー33ともいう。)は各メインフレーム7に組み付け固定されている。
【0022】
そして、各サイドカバー33は、フロントカバー31とリアカバー32とを繋ぐように前後方向に延びているとともに、画像形成装置1の左側外観意匠面及び右側外観意匠面を構成する。
【0023】
トップカバー34は、各メインフレーム7に組み付け固定されているとともに、図1に示すように、画像形成装置1の上面外壁を構成する。当該トップカバー34のうち前方側には、画像形成が終了したシートが載置される排出トレイ3Eが設けられている。
【0024】
なお、フロントカバー31、リアカバー32、一対のサイドカバー33及びトップカバー34は、PS(ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の樹脂製である。
【0025】
画像形成部5は用紙等のシートに画像を形成する。この画像形成部5は、図3に示すように、現像部5A及び定着部5B等を有する電子写真方式の画像形成部である。現像部5Aは、シートに現像剤を転写する装置であって、感光ドラム5C、帯電器5D、露光器5E及び転写体5F等を有する。
【0026】
感光ドラム5Cは現像剤像を担持する。帯電器5Dは感光ドラム5Cの表面を帯電させる。露光器5Eは帯電した感光ドラム5Cを露光して静電潜像を形成する。転写体5Fは感光ドラム5Cに担持された現像剤をシートに転写させる。
【0027】
定着部5Bはシートに転写された現像剤を加熱して現像剤をシートに定着させる。具体的には、当該定着部5Bは加熱部5G及び押圧部5H等を有している。加熱部5Gは、現像部5Aから排出されたシートの搬送経路Loを挟んで一方側に配設されて現像剤を加熱する。
【0028】
押圧部5Hは、搬送経路Loを挟んで他方側に配設されてシートを加熱部5Gに押圧する。なお、本実施形態では、「搬送経路Loを挟んで一方側」は、画像形成装置1において搬送経路Loより内方側に該当し、「搬送経路Loを挟んで他方側」は、画像形成装置1において搬送経路Loより外方側に該当する。
【0029】
画像形成部5を構成する各機器は、一対のメインフレーム7に支持される。リアフレーム9は、図4に示すように、後方側に配設されて第1メインフレーム7Aと第2メインフレーム7Bとを連結する。このリアフレーム9は、搬送経路Loより外側に位置しているとともに、当該搬送経路Loを搬送されるシートの搬送を案内する案内部としても機能する。
【0030】
連結フレーム11は、前方側に配設されて一対のメインフレーム7を連結するとともに、露光器5Eを下方側から支持する。なお、連結フレーム11はSPCC(冷間圧延鋼板)等の金属製である。一対のメインフレーム7及びリアフレーム9はABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の樹脂製である。
【0031】
2.画像形成装置内の換気をするための構造
図5に示すように、第1メインフレーム7Aと第1サイドカバー33Aとの間には第1空間A1が形成されている。第2メインフレーム7Bと第2サイドカバー33Bとの間には第2空間A2が形成されている。
【0032】
第1空間A1内には、図6に示すように、少なくとも電動モータ8Aを含む駆動装置8が設けられている。駆動装置8は、電動モータ8Aが発生した回転力を感光ドラム5C及び定着部5B等に伝達する。
【0033】
本実施形態に係る駆動装置8は、歯車8B、歯付きベルト8C及び駆動力を断続可能に伝達可能なクラッチ機構(図示せず。)等を有して構成されている。そして、駆動装置8が稼働すると、電動モータ8A等から熱が発生する。
【0034】
第2空間A2内には、図7に示すように、電源装置13A及び制御基板13B等が配設されている。電源装置13Aは画像形成部5等に電力を供給する。当該電源装置13Aには、パワートランジスタ等の発熱量が大きい電気部品が実装されている。制御基板13Bは画像形成部5等の作動を制御する。当該制御基板13Bには、制御用IC等の制御信号を処理する電気部品が実装されている。
【0035】
そして、リアカバー32には、図1に示すように、メインダクト部15が設けられている。メインダクト部15は、リアカバー32の外壁面32Aから後方側に突出するとともに空気が流通可能な管部であって、当該外壁面32Aに沿って鉛直方向と交差する方向(本実施形態では、左右方向)に延びた管部である。
【0036】
メインダクト部15には、当該メインダクト部15内の空間と外部とを連通させる外部連通口15Aが設けられている。外部連通口15Aは、メインダクト部15のうち第1メインフレーム7A側(本実施形態では左側)の端部より第2メインフレーム7B側(本実施形態では右側)にずれた位置に設けられている。
【0037】
具体的には、図5に示すように、本実施形態に係る外部連通口15Aは、メインダクト部15の延び方向端部のうち第2メインフレーム7B側、つまり第2空間A2側の端部に設けられている。メインダクト部15は、リアカバー32側にて筐体カバー3内の空間と連通している。
【0038】
すなわち、メインダクト部15は、図3に示すように、搬送経路Loに対して押圧部5H側で筐体カバー3内の空間と連通し、かつ、図8に示すように、リアカバー32の幅方向全域に渡って水平方向に延びている。
【0039】
そして、メインダクト部15は、その延び方向一端で第1サブダクト部16を経由して第1空間A1に連通し、かつ、当該延び方向一端から幅方向他端までの領域で、リアフレーム9に直接的に面して筐体カバー3内の空間に連通している。因みに、本実施形態に係るメインダクト部15は、リアカバー32と共に一体成形されている。
【0040】
第1サブダクト部16は、空気が流通可能な管部であって、図5に示すように第1空間A1と連通する第1鉛直部位16Aを有している。第1鉛直部位16Aは、図2に示すように、第1メインフレーム7A側、つまり第1サイドカバー33A側にてメインダクト部15と連接するとともに、当該連接する部位P1から鉛直方向下側に延びる管部である。
【0041】
なお、本実施形態に係る第1サブダクト部16は、上記「連接する部位P1」から鉛直方向上側に延びる管部16Bも有している。そして、管部16Bも第1空間A1と連通している。つまり、本実施形態に係る第1サブダクト部16は、第1空間A1の鉛直方向全域で第1空間A1に連通している。
【0042】
外部連通口15Aの開口方向D1は、図5に示すように、水平方向に対して平行であって、かつ、メインダクト部15の延び方向D2とのなす角θ1が鈍角となるように、当該延び方向D2に対して交差している。
【0043】
外部連通口15Aの開口方向D1とは、外部連通口15Aを流れる空気の主流方向である。具体的には、当該開口方向D1は、外部連通口15Aの外縁を含む仮想の平面と直交する方向と一致する。
【0044】
そして、外部連通口15Aには、軸線方向が開口方向D1と平行な軸流ファン17が配設されている。当該軸流ファン17は、第2空間A2内の空気及びメインダクト部15内の空気を吸引して外部に排出する気流を発生させる。なお、軸流ファン17とは、空気が回転軸線方向を通り抜けるファン(JIS B 0132番号1012等参照)をいう。
【0045】
外部連通口15Aは、図8に示すように、帯板状のルーバ15Bが少なくとも1つ設けられて鎧窓状に構成されている。なお、外部連通口15Aから流出する空気は、ルーバ15Bにより、下方側に向けて排出されるが、上記「主流方向」とは、ルーバ15Bが設けられていない場合の「主流方向」を意味する。
【0046】
リアフレーム9には、図5に示すように、リアカバー32(メインダクト部15)側と定着部5Bが配設された空間Bと連通させる連通路9Aが少なくとも1つ設けられている。つまり、メインダクト部15は当該連通路9Aを介して空間Bと連通している。
【0047】
なお、加熱部5Gは幅方向に延びる円筒状のローラを有している。このため、本実施形態では、複数の連通路9Aが左右方向に沿って設けられている。つまり、メインダクト部15は、当該ローラの長手方向一端から他端に至る範囲に相当する範囲で空間B側に連通している。
【0048】
2.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、第1空間A1と第1鉛直部位16Aとが連通し、かつ、第1鉛直部位16Aの上方側で第1サブダクト部16とメインダクト部15とが連通している。このため、第1空間A1に存在する熱気は、第1空間A1から第1鉛直部位16Aに流入した後、第1鉛直部位16Aを上昇してメインダクト部15に至り、その後、外部連通口15Aから外部に放出される。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、熱気を流通させるための第1サブダクト部16及びメインダクト部15を設けたので、第1空間A1に配設された電動モータ8A等の発熱体の温度が過度に上昇することを抑制することができる。
【0050】
本実施形態では、図1に示すように、リアカバー32の外壁面32Aから突出して当該外壁面32Aに沿って延びるメインダクト部15の延び方向他端に外部連通口15Aが設けられていることを特徴としている。
【0051】
これにより、本実施形態では、画像形成装置1が壁に近接した状態で配置された場合、リアカバー32が壁に接触する前にメインダクト部15が当該壁に接触する。このため、リアカバー32が過度に壁に近接してしまうことを抑制できる。
【0052】
そして、メインダクト部15の延び方向他端側に外部連通口15Aが設けられているので、仮に、メインダクト部15と壁とが接触した場合であっても、当該壁により外部連通口15Aが閉塞された状態と同等な状態となってしまうことを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、画像形成装置が壁に近接した状態で配置された場合であっても、画像形成装置内を十分に換気することが可能となる。
【0053】
本実施形態では、メインダクト部15は、図5に示すように、第1空間A1及び第2空間A2、並びに定着部5Bが配設された空間Bと連通していることを特徴としている。これにより、発熱量が大きい定着部5Bの周囲及び電源装置13Aの周囲を確実に換気することが可能となる。
【0054】
本実施形態に係る外部連通口15Aには、図5に示すように、気流を発生させる軸流ファン17が配設されており、軸流ファン17の軸線方向、つまり外部連通口15Aの開口方向D1は、メインダクト部15の延び方向D2に対して交差していることを特徴としている。
【0055】
これにより、軸流ファン17の軸線方向D1がメインダクト部15の延び方向D2と平行な場合に比べて、メインダクト部15の突出寸法を大きくすることなく、大型の軸流ファン17を配置することが可能となる。
【0056】
本実施形態では、外部連通口15Aは、図1に示すように、第2サイドカバー33Bとリアカバー32との繋ぐ角部3Fに設けられていることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、メインダクト部15内を流れる気流、及び電源装置13Aが配設された空間を流れる気流を発生させることが可能となる。したがって、発熱量が大きい定着部5Bの周囲及び電源装置13Aの周囲を確実に換気することが可能となる。
【0057】
すなわち、仮に、軸流ファン17の軸線方向がメインダクト部15の延び方向D2と平行であると、電源装置13Aが配設された空間を流れる気流を発生させること難しい。
また仮に、外部連通口15Aが角部3Fからずれた位置、例えばメインダクト部15の延び方向中央部に位置していると、軸流ファン17の軸線方向がメインダクト部15の延び方向D2に対して交差していても、電源装置13Aが配設された空間を流れる気流を発生させること難しい。
【0058】
これに対して、本実施形態では、外部連通口15Aが角部3Fに設けられ、かつ、軸流ファン17の軸線方向が水平方向と一致した状態でメインダクト部15の延び方向D2に対して交差しているので、メインダクト部15内を流れる気流、及び電源装置13Aが配設された空間を流れる気流を発生させることが可能となる。
【0059】
本実施形態では、メインダクト部15は、図3に示すように、搬送経路Loに対して押圧部5H側で筐体カバー3内の空間と連通していることを特徴としている。
これにより、シートを加熱すべきタイミングにおいては、搬送されるシートによりメインダクト部15側と加熱部5Gとが遮蔽される。したがって、加熱部5Gで発生した熱が拡散することを抑制できるので、現像剤を効率よく加熱できる。
【0060】
また、シートを加熱する必要がないとき、つまり、シートが搬送されていないときには、メインダクト部15側と加熱部5Gとがシートにより遮蔽されないので、加熱部5Gの周囲温度が過度に上昇してしまうことを抑制できる。
【0061】
(第2実施形態)
本実施形態は、図9に示すように、第2サイドカバー33B側に第1サブダクト部16と同様な構成を有する第2サブダクト部18を設けるとともに、外部連通口15Cをメインダクト部15の延び方向中間部に設けたものである。外部連通口15Cは、外部連通口15Aと同様に、メインダクト部15内の空間と外部とを連通させる。
【0062】
すなわち、第2サブダクト部18は、空気が流通可能な管部であって、第2空間A2と連通する第2鉛直部位18Aを有している。第2鉛直部位18Aは、第2メインフレーム7B側、つまり第2サイドカバー33B側にてメインダクト部15と連接するとともに、当該連接する部位P2から鉛直方向下側に延びる管部である。
【0063】
そして、第2サブダクト部18は、上記「連接する部位P2」から鉛直方向上側に延びる管部18Bも有している。そして、管部18Bも第2空間A2と連通している。つまり、本実施形態に係る第2サブダクト部18も第2空間A2の鉛直方向全域で第2空間A2に連通している。
【0064】
外部連通口15Cは、メインダクト部15の外壁面15Dから陥没した部位に設けられ、かつ、その開口方向D1は、仮想水平面に対して斜め上向きに傾いている。なお、開口方向D1の向き、つまりメインダクト部15の内方から外方に向かう向きは、上向きである。
【0065】
軸流ファン17Aは、軸流ファン17と同様に、メインダクト部15内の空気を吸引して外部に排出する気流を発生させる。そして、軸流ファン17Aの軸線方向は斜め上向きである。当該軸流ファン17Aは斜め上向きに排気する。
【0066】
そして、本実施形態では、外部連通口15Cは、メインダクト部15の外壁面15Dから陥没した部位に設けられているので、仮に、メインダクト部15の外壁面15Dが壁に近接した状態で画像形成装置1が配置された場合であっても、外部連通口15Cが当該壁によって実質的に塞がれてしまうことを抑制できる。したがって、画像形成装置1内を軸流ファン17Aにより確実に換気することが可能となる。
【0067】
(第3実施形態)
本実施形態は、第2実施形態の変形例である。すなわち、図10に示すように、メインダクト部15の延び方向一端(第1サイドカバー33A側)には、外部連通口15E及び軸流ファン17Bが設けられている。メインダクト部15の延び方向延び方向他端(第2サイドカバー33B側)には、外部連通口15F及び軸流ファン17Cが設けられている。
【0068】
なお、外部連通口15E及び外部連通口15Fは、メインダクト部15内の空間と外部とを連通させる開口である。それら外部連通口15E、15Fの開口方向D1は、水平方向と平行である。軸流ファン17B、17Cは、軸流ファン17と同様に、メインダクト部15内の空気を吸引して外部に排出する気流を発生させる。
【0069】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、外部連通口15A、15C、15E、15Fに軸流ファン17、17A、17B、17Cが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば軸流ファン17、17A、17B、17Cを廃止する、又は遠心ファン等の軸流ファン以外のファンを外部連通口15A、15C、15E、15Fに設ける等としてもよい。
【0070】
上述の実施形態では、外部連通口15A、15C、15E、15Fの開口方向D1とメインダクト部15の延び方向D2とが交差していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、開口方向D1とメインダクト部15の延び方向D2とが平行であってもよい。つまり、開口方向D1とメインダクト部15の延び方向D2とのなす角θ1を180度としてもよい。
【0071】
第1実施形態及び第3実施形態では、外部連通口15A、15E、15Fの開口方向D1が水平方向と一致していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、水平方向に対して傾いた方向に開口方向D1が一致していてもよい。
【0072】
上述の実施形態に係るメインダクト部15は水平方向に延びていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、水平方向に対して傾いた方向に延びていてもよい。
上述の実施形態に係るメインダクト部15はリアカバー32と共に一体成形されたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、リアカバー32と別体として製造された後、リアカバー32に組み付けられる構成であってもよい。
【0073】
上述の実施形態では、外部連通口15A、15C、15E、15Fがメインダクト部15の延び方向端部又は延び方向中間部であったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1実施形態において、外部連通口15Aを複数とする、又は外部連通口15Aをメインダクト部15の延び方向中間部に設ける等としてもよい。
【0074】
上述の実施形態では、第1空間A1に電動モータ8Aを含む駆動装置8が配設され、第2空間A2に電源装置13A及び制御基板13B等が配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0075】
上述の実施形態に係る画像形成部5は、モノクロ方式であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラー方式であってもよい。
上述の実施形態に係る画像形成装置1では、リアフレーム9が定着部5Bの後方側全域を覆うような板状であったので、リアフレーム9に連通路9Aを設けてメインダクト部15内と空間Bとを連通させたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0076】
例えば、リアフレーム9が設けられていない場合、又はリアフレーム9が梁状である場合等である場合には、連通路9Aは不要である。
第1実施形態に係る外部連通口15Aは角部3Fに設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、リアカバー32と平行な仮想平面にリアカバー32及び外部連通口15Aが投影されたとき、投影されたリアカバー32と投影された外部連通口15Aとが重なる位置に外部連通口15Aが設けられていてもよい。
【0077】
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0078】
1… 画像形成装置 3… 筐体カバー 3E… 排出トレイ 5… 画像形成部
5A… 現像部 5C… 感光ドラム 5D… 帯電器 5E… 露光器
5F… 転写体 5B… 定着部 5G… 加熱部 5H… 押圧部
7A… 第1メインフレーム 7B… 第2メインフレーム
8A… 電動モータ 8… 駆動装置 9… リアフレーム
9A… 連通路 11… 連結フレーム 13A… 電源装置 13B… 制御基板
15… メインダクト部 15A、15C、15E、15F… 外部連通口
16… 第1サブダクト部 16A… 第1鉛直部位 16B… 管部
17、17A、17B、17C… 軸流ファン 18… 第2サブダクト部
18A… 第2鉛直部位 18B… 管部 31… フロントカバー 32… リアカバー
33A… 第1サイドカバー 33B… 第2サイドカバー 34… トップカバー
図1
図2
図3
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図8
図9
図10