特開2015-232740(P2015-232740A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アルパイン株式会社の特許一覧

特開2015-232740入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム
<>
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000003
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000004
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000005
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000006
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000007
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000008
  • 特開2015232740-入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-232740(P2015-232740A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20151201BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20151201BHJP
【FI】
   G06F3/048 657A
   G06F3/048 620
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-118361(P2014-118361)
(22)【出願日】2014年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】大塚 智
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA03
5E555AA23
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555BE06
5E555CA12
5E555CB22
5E555DB18
5E555DC19
5E555DC26
5E555DC27
5E555DC59
5E555FA08
5E555FA14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アイコンの視認性および操作性を向上させる入力表示装置、電子機器、アイコンの表示方法および表示プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の車載装置10は、表示ユニット100と、表示ユニットの表示を制御する処理ユニット200とを含む。表示ユニット100は、入力手段の一部を構成するタッチパネル140と、ユーザーによって選択可能なアイコンを表示するディスプレイ120と、指などの物体が接近しているか否かを検知する近接センサ160とを含む。処理ユニット200は、近接センサ160によって物体の接近が検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示させ、物体の接近が検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段の一部を構成するタッチパネルを含み、かつユーザーによって選択可能なアイコンを表示する表示手段と、
前記表示手段に物体が接近しているか否かを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記物体の接近が検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示させるように前記表示手段を制御する表示制御手段と、
を有する入力表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記検知手段により前記物体の接近が検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示する、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段はさらに、前記選択中のアイコンを前記表示手段の予め決められた領域に移動させる、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項4】
前記予め決められた領域は、タッチパネルの片側に寄せられた領域である、請求項3に記載の入力表示装置。
【請求項5】
前記物体は、ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンである、請求項1ないし4いずれか1つに記載の入力表示装置。
【請求項6】
請求項1ないし5いずれか1つに記載の入力表示装置を備えた電子機器であって、
当該電子機器は、複数の動作モードを有し、
前記表示手段は、前記複数の動作モードの各々を表した複数のアイコンを表示し、
前記電子機器は、ユーザーによってアイコンが選択されたとき、選択されたアイコンに該当する動作モードを実行する、電子機器。
【請求項7】
電子機器は、当該電子機器が包含する機能、または当該電子機器に接続された機能を実行させることが可能であり、1つの機能は複数の動作モードを有し、複数の動作モードのいずれか1つがユーザーによって選択可能である、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
タッチパネルを備えた表示装置に表示されるアイコンの表示方法であって、
各機能にそれぞれ関連付けされた複数のアイコンを前記表示装置に表示するステップと、
ユーザー入力に応答して前記複数のアイコンの中からアイコンを選択するステップと、
前記表示装置にユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンが接近しているか否かを検知するステップと、
前記ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンが検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示し、前記ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンの接近が検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示するステップを含む、アイコンの表示方法。
【請求項9】
タッチパネルを備えた表示装置が実行するアイコンの表示プログラムであって、
各機能にそれぞれ関連付けされた複数のアイコンを前記表示装置に表示するステップと、
ユーザー入力に応答して前記複数のアイコンの中からアイコンを選択するステップと、
前記表示装置にユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンが接近しているか否かを検知するステップと、
前記ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンの接近が検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示し、前記ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンの接近が検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示するステップを含む、アイコンの表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを搭載した入力表示装置に関し、特に、各機能の処理に関連付けされたアイコンの表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
入力表示装置の一つにタッチパネルがある。これは、カーナビゲーションやカーエアコンの制御パネルはもとより、スマートフォンや、自動販売機など、多数の電子機器に利用されている。タッチパネルは、表示装置とGUI(Graphic User Interface)の操作環境を提供する入力装置の両方を併せ持ち、今後も、タッチパネルを搭載する電子機器が増加することが予想される。
【0003】
自動車には、空調機能、オーディオ機能等が搭載され、タッチパネルには、これらの機能に関連付けされたアイコン(文字、図形、記号等)が表示される。ユーザーは、アイコンを選択することで、機能の選択や動作を指示することが可能である。選択されているアイコンは、選択中であることをユーザーに知らせるため、例えば、アイコンの表示色が反転したり、アイコンの周囲に太枠が表示され、他のアイコンの表示形態が区別されている。
【0004】
タッチパネルの操作性をさらに向上させるため、特許文献1や特許文献2は、タッチパネルへユーザーの指が接近したことを検知すると、入力ボタンを表示させたり、表示する情報を縮小させる技術を開示している。特許文献3および特許文献4は、ユーザーの指の接近を検知すると、画面の構成を変更する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−47027号公報
【特許文献2】特開2009−75656号公報
【特許文献3】特開2011−204023号公報
【特許文献4】特開平03−116193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車載装置において、運転中にタッチパネルを操作する場合など、車の振動により押下する位置がぶれ、正確にアイコンにタッチすることができない場合がある。特に、配置されているアイコン同士の間隔が狭かったり、あるいはアイコンのサイズが小さいようなとき、アイコンの押し間違いが発生してしまう。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、アイコンの視認性および操作性を向上させる入力表示装置、アイコンの表示方法および表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る入力表示装置は、入力手段の一部を構成するタッチパネルを含み、かつユーザーによって選択可能なアイコンを表示する表示手段と、前記表示手段に物体が接近しているか否かを検知する検知手段と、記検知手段により前記物体の接近が検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示させるように前記表示手段を制御する表示制御手段とを有する。
【0009】
好ましくは、前記表示制御手段は、前記検知手段により前記物体の接近が検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示する。好ましくは前記表示制御手段はさらに、前記選択中のアイコンを前記表示手段の予め決められた領域に移動させる。好ましくは前記予め決められた領域は、タッチパネルの片側に寄せられた領域である。好ましくは前記物体は、ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンである。
【0010】
本発明に係る電子機器は、上記の入力表示装置を備えたものであって、当該電子機器は、複数の動作モードを有し、前記表示手段は、前記複数の動作モードの各々を表した複数のアイコンを表示し、前記電子機器は、ユーザーによってアイコンが選択されたとき、選択されたアイコンに該当する動作モードを実行する。
【0011】
好ましくは、電子機器は、当該電子機器が包含する機能、または当該電子機器に接続された機能を実行させることが可能であり、1つの機能は複数の動作モードを有し、複数の動作モードのいずれか1つがユーザーによって選択可能である。
【0012】
本発明に係るアイコンの表示方法は、タッチパネルを備えた表示装置に表示されるものであって、各機能にそれぞれ関連付けされた複数のアイコンを前記表示装置に表示するステップと、ユーザー入力に応答して前記複数のアイコンの中からアイコンを選択するステップと、前記表示装置にユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンが接近しているか否かを検知するステップと、前記ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンが検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示し、前記ユーザーの指または前記タッチパネルを操作可能なタッチペンが検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示するステップを含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、表示手段への物体の接近が検知された場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的小さく表示させるようにしたので、他の選択可能なアイコンの選択が容易になり、かつ現在選択中のアイコンに誤って接触してしまうなどの誤入力を減少させることができる。さらに、物体の接近が検知されない場合に、選択中のアイコンを他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きくすることで、現在選択されているアイコンの視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施例に係る車載装置の概略構成を示すブロック図である。
図2図1に示す車載装置の制御部に含まれる機能を示すブロック図である。
図3】車載装置のディスプレイに表示されるアイコンの一例である。
図4】本発明の実施例に係る車載装置におけるアイコンの表示制御の動作を示すフローチャートである。
図5図5(A)は、指が接近していないときのアイコンの表示例、図5(B)は、指が接近しているときのアイコンの表示例である。
図6】本発明の第2の実施例に係る車載装置におけるアイコンの表示制御の動作を示すフローチャートである。
図7図7(A)は、指が接近していないときのアイコンの表示例、図7(B)は、指が接近しているときのアイコンの表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の好ましい実施の態様は、タッチパネルを備えた入力表示装置に関し、当該入力表示装置は、車両に搭載された、オーディオ・ビデオ再生装置、テレビ・ラジオ受信装置、ナビゲーション装置などの電子装置に搭載される。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明の実施例に係る車載装置の表示制御に関連する要部の内部構成を示す図である。本実施例の車載装置10は、表示ユニット100と、表示ユニット100に接続された処理ユニット200とを含んで構成される。表示ユニット100は、ディスプレイ120と、ディスプレイ120に結合されたタッチパネル140と、タッチパネルへの物体の接近を検知する近接センサ160とを含んで構成される。
【0017】
ディスプレイ120は、例えば液晶パネルを含み、処理ユニット200から提供された画像信号に基づき画像を表示する。タッチパネル140は、液晶パネル上に結合され、好ましくは静電容量型によって構成される。タッチパネル140は、ユーザー入力を構成し、ユーザーからの指や手などが接近または接触されたとき、その座標位置を判定するために必要な入力信号S1を処理ユニット200へ提供する。
【0018】
近接センサ160は、例えば、表示ユニット100の外周などに取り付けられ、タッチパネル140に接近する物体の有無を検知し、検知結果を検知信号S2として処理ユニット100へ提供する。近接センサ160は、公知のセンサを用いて構成することができ、例えば、発光素子と受光素子をペアにした赤外線センサなどから構成される。さらに他の態様として、車内を撮像する撮像カメラが搭載されている場合には、撮像カメラからの映像を解析することでタッチパネル140への物体の接近の有無を検知するようにしてもよい。この場合、近接センサ160の代わりに撮像カメラを用いるようにしても良い。
【0019】
処理ユニット200は、ディスプレイ120の表示を制御する表示制御部210、種々の機能を実行するアプリケーション部220、種々のデータを記憶する記憶部230、車両に搭載されている他の機能との接続を可能にするインターフェース(I/F)部240、各部を制御する制御部250などを含む。
【0020】
アプリケーション部220は、車載装置10によって実行可能な種々の機能を包含し、例えば、オーディオデータやビデオデータを再生する機能、テレビ放送やラジオ放送を受信する機能、ナビゲーション機能などが包含される。さらに車載装置10は、I/F部240を介して車両に搭載されている外部機能を実行させることができる。例えば、車載装置10は、I/F部240を介して空調機能や車内照明機能などに接続され、制御部250は、I/F部240を介して制御信号等の送受を行い、これらの機能を実行させることができる。なお、図1には例示しないが、車載装置10はさらに、音声を出力する機能、タッチパネル以外の入力手段である他のユーザーインターフェイス機能(マウス、音声入力、リモートキー)、外部装置と有線または無線により接続する機能などを包含することができる。
【0021】
制御部250は、マイクロコントローラやマイクロプロセッサ等を含んで構成され、好ましくは、予め用意されたプログラムを実行することにより、車載装置10に含まれる内部機能を制御し、かつ車載装置10に接続された外部機能を制御する。以下の説明では、制御部250によるアイコンの表示機能の詳細を説明する。
【0022】
図2は、制御部250に含まれるアイコンの表示機能の構成を示すブロック図である。制御部250は、タッチパネル140からの入力信号S1に基づきタッチパネル140への入力座標を検出する座標検出部252、近接センサ160からの入力信号S2に基づきタッチパネル140への物体の接近の有無を判別する物体判別部254、ディスプレイ120に表示されるアイコンの画像データを生成するアイコン生成部256、座標検出部252によって検出された座標等に基づき選択されたアイコンを識別する選択アイコン識別部258、選択アイコン識別部258の識別結果および物体判別部254の判別結果に基づきアイコンの表示を制御するアイコン表示制御部260、ユーザーによって選択されたアイコンに関連付けされた動作を実行するアイコン実行部262を含んで構成される。
【0023】
アイコン生成部256は、車載装置10に搭載された内部機能、あるいは車載装置10を介して制御することができる外部機能に関連付けされたアイコンの画像データを生成する。より具体的には、アイコン生成部256は、車載装置10がオーディオ機能やナビゲーション機能を搭載するときに、オーディオ機能、ナビゲーション機能に関連付けされたアイコンの画像データを生成し、さらにアイコン生成部256は、車載装置10を介して空調機能(エアーコンディショナー)や車内照明機能を制御するとき、空調機能や車内照明機能に関連付けされたアイコンの画像データを生成することができる。
【0024】
好ましい態様では、各機能に関連付けされたアイコンの画像データは、記憶部230に予め格納され、アイコン生成部256は、記憶部230からアイコンの画像データを取得することができる。また、制御部250は、I/F部240を介して外部機能を識別し、当該識別結果に基づきアイコンの画像データを記憶部230から取得することができる。
【0025】
アイコン生成部256によって生成されるアイコンは、例えば、文字、記号、図形などから構成される。アイコンは、当該アイコンが関連付けされた機能を識別するものであってもよいし、あるいはアイコンは、関連付けされた機能が複数の動作モードを有するとき、複数の動作モードを識別するものであってもよい。アイコン生成部256によって生成されたアイコンの画像データは、表示制御部210へ提供され、表示制御部210は、アイコンの画像データを他の画像データに合成し、これをディスプレイ120へ提供する。
【0026】
図3は、アイコンの表示例である。同図に示すように、ディスプレイ120の画面300には、空調機能の各動作モードを設定するための複数のアイコン301〜308が表示される。いずれかのアイコンがユーザーによって選択されると、当該アイコンに該当する動作モードが設定され、その動作モードが実行される。例えば、アイコン301〜305は、エアーが吹き出される位置を設定するものであり、これらの中から1つの動作モードを選択することが可能である。アイコン306は、外気を車内に取り込む設定をするものであり、アイコン307は、外気を車内に取り込まない設定をするものであり、アイコン306または307のいずれか選択することが可能である。アイコン308は、エアーコンディショナーを使用するか否かを設定するものである。これ以外にも、車内の設定温度や設定湿度を設定するためのアイコンを表示することも可能である。なお、画面300には、空調機能の動作モードを設定するアイコンが表示されるが、画面300に他の機能の動作モードを設定するアイコンを表示することも可能であるし、あるいは機能ごとに画面を切替えるようにしてもよい。
【0027】
選択アイコン識別部258は、ディスプレイ120に表示されているアイコンのうち、ユーザーによって選択されたアイコンを識別する。例えば、図3において、ユーザーの指等の物体Fがタッチパネル140を介してアイコン301に接触されると、座標検出部252は入力信号S1に基づき座標を検出し、その検出結果が選択アイコン識別部258へ提供される。選択アイコン識別部258は、タッチ入力された座標に一致するアイコン301を識別する。この識別結果は、アイコン表示制御部260およびアイコン実行部262へ提供される。
【0028】
アイコン実行部262は、選択アイコン識別部258によって識別されたアイコンに関連付けされた機能が実行するための制御信号をアプリケーション部220またはI/F部240を介して外部機能へ提供する。
【0029】
アイコン表示制御部260は、選択アイコン識別部258の識別結果、および物体判別部254の判別結果に基づき、ディスプレイに表示されている複数のアイコンの表示形態、例えば、アイコンの大きさやアイコンの位置を制御する。好ましくは、アイコン表示制御部260は、選択中のアイコンが他のアイコンから区別できるように、選択中のアイコンの表示形態を変更する。例えば、選択中のアイコンの色を変化させたり、選択中のアイコンの外枠をハイライトさせたりする。
【0030】
さらに好ましくは、アイコン表示制御部260は、物体判別部254によって物体Fのタッチパネル140への接近があると判別された場合には、ユーザーが他のアイコンを選択する意思があると推定し、選択中のアイコンのサイズを、他の選択可能なアイコンのサイズよりも相対的に小さく表示させ、ユーザーの操作性を優先する。また、アイコン表示制御部260は、物体Fのタッチパネル140への接近がないと判別された場合には、ユーザーが他のアイコンを選択する意思がないと推定し、選択中のアイコンのサイズを、他の選択可能なアイコンのサイズよりも相対的に大きく表示させ、ユーザーの視認性を優先する。アイコンのサイズは、スケール値(例えば、120%、80%)などを予め設定することによって容易に可変することができる。また、アイコン表示制御部260によってアイコンのサイズが可変された場合には、その結果が選択アイコン識別部258に提供され、選択アイコン識別部258は、ユーザーがタッチ入力した座標に基づきサイズが可変されたアイコンを識別できるようにする。
【0031】
次に、本実施例に係る車載装置10のアイコンの表示制御について図4のフローチャートを参照して説明する。まず、アイコン生成部256は、ディスプレイ120に表示すべきアイコンの画像データを生成する(S100)。デフォルト状態でディスプレイ120に表示すべきアイコンが決定されているときは、当該アイコンの画像データを例えば記憶部230から取得する。あるいは、ユーザーによって所定の機能が選択された場合には、当該所定の機能に関連するアイコンの画像データが記憶部230から取得される。
【0032】
アイコン生成部256によって生成されたアイコンの画像データは、表示制御部210へ提供され、表示制御部210は、他の画像データにアイコンの画像データを合成し、これをディスプレイ120に表示させる(S102)。この際、アイコンは、通常のサイズで表示される。
【0033】
次に、座標検出部252は、タッチパネル140からユーザーのタッチ入力があったか否かを監視し(S104)、タッチ入力があったとき、タッチ入力された座標を検出し、検出結果を選択アイコン識別部258へ提供する。選択アイコン識別部258は、検出された座標情報に基づきユーザーが選択したアイコンを識別し(S106)、この識別結果は、アイコン表示制御部260およびアイコン実行部262へ提供される。アイコン実行部262は、ユーザーによって選択されたアイコンに規定された動作を実行させる(S108)。
【0034】
また、アイコン表示制御部260は、ユーザーによって選択されたアイコンが、他のアイコンから区別されるように、選択中のアイコンの色彩等が変更されるように、選択中のアイコンの識別表示を行う(S110)。選択中のアイコンの識別表示と同時に、あるいはその後、物体判別部254は、タッチパネル140にユーザーの指等の物体Fが接近したか否かを監視する(S112)。
【0035】
物体判別部254によって指の接近があると判別されると、これに応答してアイコン表示制御部260は、選択中のアイコンを、他の選択可能なアイコンに比べて相対的に小さく表示させる(S114)。それ故、アイコン表示制御部260は、アイコン生成部256によって生成されたアイコンの画像データのスケールを制御し、あるいは表示制御部210のアイコンのスケールを制御する。好ましくは、選択中のアイコンのサイズを通常のサイズより小さくする。これとともに、あるいはこれとは別に、他の選択可能なアイコンのサイズを通常のサイズよりも大きくするようにしてもよい。
【0036】
他方、物体判別部254によって指の接近がないと判別されると、これにとうとうしてアイコン表示制御部260は、選択中のアイコンを、他の選択可能なアイコンに比べて相対的に大きく表示させる(S116)。それ故、アイコン表示制御部260は、アイコン生成部256または表示制御部210を介してアイコンのスケールを制御する。また、これとともに、あるいはこれとは別に、他の選択可能なアイコンのサイズを通常のサイズより小さくするようにしてもよい。
【0037】
次に、本実施例によるアイコンの具体的な表示例を説明する。図3に示すように、画面300に、複数のアイコン301〜308が、予め決められた位置および間隔で、通常のサイズで表示され、その後、ユーザーの指Fがアイコン303、307をタッチ選択したと仮定する。
【0038】
図5(A)は、指Fがタッチパネル140に接近していないときの表示例である。選択中のアイコン303は、他の選択可能なアイコン301、302、304、305よりもサイズが大きくなるように表示される。また、選択中のアイコン307に関しても、他の選択可能なアイコン306よりも大きく表示される。このようなアイコンの表示制御により、例えば、自動車が走行中、運転操作に多くの注意を払う運転手にとっては、現在選択中のアイコンが大きく表示されているため、従来の技術と比べて視認性が向上する。また、選択中のアイコンは、サイズを大きくすることに加えて、ボタン色や枠色を変更し、他のアイコンと区別されるようにしてもよい。
【0039】
図5(B)は、指Fがタッチパネル140に接近したときの表示例である。この場合、選択中アイコン303は、他の選択可能なアイコン301、302、304、305よりもサイズが小さくなるように表示される。選択中のアイコン307についても同様である。上記において、エアコンの吹き出し口が下方になる設定のアイコン303が選択されており、他の吹き出し口の設定に変更しようとする場合には、ユーザーは、アイコン301、302、304、305を選択するのであって、アイコン303を選択することはない。そのため、ユーザーが設定変更の意思を持って指Fをタッチパネル140に近づけたとき、既に選択されているアイコン303を小さく表示しても問題ない。アイコン307についても同様に、現在の内外気切替を行わない設定のアイコン307が選択されており、もし、ユーザーがこの設定を変更しようとする場合には、アイコン306を選択することになる。それ故、アイコン307の表示を小さくしても問題ない。また、アイコン308は、ON/OFFをトグルで動作するものであるため、表示の大きさは変更せず、アイコンの色や枠色等を変えて表示し、ON/OFFを示すことが望ましい。
【0040】
このようなアイコンの表示制御により、例えば、自動車の走行中など車内の揺れが大きいとき、選択する可能性の無いアイコン、すなわち選択中のアイコン303、307を誤選択する可能性が低くなり、代わって、選択する可能性の高いアイコンの表示が大きくなるので、従来の技術と比べて操作性が向上する。
【0041】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図6は、第2の実施例に係るアイコンの表示制御のフローチャートである。なお、S200〜S208については、図4のS100〜S108と同一であるので説明を省略する。
【0042】
アイコン表示制御部260は、選択されたアイコンの識別表示をするとともに、選択されたアイコンの表示位置を予め決められた位置に移動させる(S210)。例えば、選択されたアイコンは、画面の左側、または右側などに移動して表示される。次いで、タッチパネルに指Bが接近しているか否かが監視され(S212)、指Bが接近していると判別された場合、選択中のアイコンを、他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示させる(S214)。指Bが接近していないと判別された場合、選択中アイコンを、他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示させる(S216)。
【0043】
図7(A)は、指Fがタッチパネル140に接近していないときの表示例である。選択中のアイコン303、307は、画面300の左側の領域に整列され、かつ他の選択可能なアイコンよりも相対的に大きく表示される。このように、選択中アイコンを決められた領域に整列して表示させることにより、ユーザーは、アイコンの大きさのみならず、アイコンの位置からも選択中のアイコンを容易に視認することができる。
【0044】
図7(B)は、指Fがタッチパネル140に接近しているときの表示例である。選択中のアイコン303、307は、画面300の左側の領域に整列され、かつ他の選択可能なアイコンよりも相対的に小さく表示される。このように、選択中のアイコンを決められた領域に整列して表示させることにより、ユーザーが誤選択するリスクが減り、他方、他のアイコンの選択が容易になるので操作性が向上する。
【0045】
上記実施例では、ユーザーの指の接近の有無に応じて、選択中のアイコンの大きさを変更する例を示したが、さらに次のような変形も可能である。指が接近していないとき、選択中のアイコンの視認性をさらに向上させるため、他の選択可能なアイコンの輝度を暗くしたり、透明にしたり、完全に消去することも可能である。また、指が接近したとき、他の選択可能なアイコンの操作性をさらに向上させるため、選択中のアイコンの輝度を暗くしたり、透明にしたり、完全に消去することも可能である。
【0046】
さらに、上記実施例では、タッチパネルを選択する物体としてユーザーの指を使用する例を示したが、ユーザーの指に変わる指示体であってもよく、例えば、タッチパネルを操作可能なタッチペンであることができる。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
10:車載装置 100:表示ユニット
120:ディスプレイ 140:タッチパネル
160:近接センサ 200:処理ユニット
210:表示制御部 220:アプリケーション部
230:記憶部 240:インターフェース部
250:制御部 300:画面
301〜308:アイコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7