【課題】電子レシートシステムを利用して、メーカの各アンケートを客に同一の手続きで提供しアンケート結果を回収するサーバ装置、アンケート回収システム、及びプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態のサーバ装置は、アンケート実施商品であることを示すユーザ操作が可能な操作部を電子レシート情報に含めて情報処理装置に送信する操作部付き電子レシート送信手段と、上記情報処理装置から上記操作部の操作信号を受信して、アンケートの質問内容を示す質問情報をデータベースから抽出する質問情報抽出手段と、上記アンケートの上記質問情報を入力フォームに含めて上記情報処理装置に送信するアンケート送信手段と、上記入力フォームにおいて入力された、上記質問情報についてのユーザの回答を示す回答情報を、上記情報処理装置から受信して上記データベースに登録する回答情報登録手段と、を有する。
前記情報処理装置から前記操作部の操作信号を受信し、該操作信号に対応する商品がアンケート実施商品を含むユーザの入力が必要な複数の入力対象商品として指定されている場合に、アンケート実施を含む選択項目からなる選択画面を前記情報処理装置に送信する選択画面送信手段を、更に備え、
前記アンケート送信手段は、
前記選択画面でアンケート実施が選択された場合に、前記アンケートの前記質問情報を入力フォームに含めて前記情報処理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか一に記載のサーバ装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
会員登録すると紙のレシートの代わりに消費者の端末装置である消費者端末で電子レシートの提供を受けられるようになる電子レシートシステムと呼ばれる仕組みがある。
以下では、当該電子レシートシステムにフォームデータ管理サーバ(アンケートサーバ)を設けて、本実施形態に係るサーバ装置を電子レシート管理サーバに適用した例を示す。また、電子レシート管理サーバとフォームデータ管理サーバとによりアンケート回収システムを構築した例を示す。
【0008】
図1は、本実施形態の電子レシートシステムの全体構成を示す図である。
同図に示すように電子レシートシステム1は、電子レシート管理サーバ10と、フォームデータ管理サーバ11と、消費財メーカサーバ12(入力端末120)と、本部サーバ13と、ストアサーバ14と、POS(Point of Sales)端末15と、消費者端末16とを含むようにして構成される。
電子レシート管理サーバ10は、第三者機関の電子レシートセンタP1に設けられている。電子レシート管理サーバ10は、電子レシート情報を主に管理するサーバ装置である。
【0009】
フォームデータ管理サーバ11は、本実施形態では電子レシート管理サーバ10と同様に電子レシートセンタP1に設けられている。フォームデータ管理サーバ11は商品についてのアンケート情報(後述する質問情報や回答情報)を主に管理するサーバ装置である。なお、本実施形態では商品についての問い合せ情報も管理する。アンケート情報の管理が主であるため、以下ではアンケート情報を主体に説明し、問い合せ情報は必要に応じて説明を補う。
【0010】
消費財メーカサーバ12は、各消費財メーカP2に設けられている。消費財メーカサーバ12は、各消費財メーカが取り扱う商品の商品情報などを管理するサーバ装置である。消費財メーカサーバ12には、クライアント装置として入力端末120が接続されている。
本部サーバ13は、店舗またはチェーン店舗(以下、店舗という)を運営する企業の本部P3に設けられたサーバ装置である。
【0011】
ストアサーバ14は、各店舗P4に設けられている。ストアサーバ14は、店舗内の全てのPOS端末15を統括するサーバ装置である。
POS端末15は、各店舗P4に設けられた一つ又は複数のPOS端末である。
消費者端末16は、自宅や移動先などにおいて消費者が利用する端末装置である。
【0012】
電子レシート管理サーバ10は、各企業の本部サーバ13で管理されている電子レシートを一元管理するサーバ装置である。電子レシート管理サーバ10は、本部サーバ13から各企業独自のフォーマットの電子レシートを受信し、その電子レシートをそれぞれの企業コードに紐付けてデータベースDB1で一元管理する。
【0013】
また、電子レシート管理サーバ10は、電子レシート送信手段(不図示)を備え、消費者端末16から電子レシートの送信要求を受信すると、該当する電子レシートを消費者端末16へ送信(配信)する。
更に、電子レシート管理サーバ10は、操作部付き電子レシート送信手段としてアンケートボタン送信手段100を備えている。
【0014】
操作部付き電子レシート送信手段は、アンケートの実施の対象となる商品(アンケート実施商品)であることを示すと共にユーザ操作が可能である操作部を電子レシートに含めて消費者端末16に送信するものである。
【0015】
アンケートボタン送信手段100は、その一態様で、電子レシートに含まれている商品においてアンケート実施商品に該当するものがある場合に、電子レシートをアンケートボタンを付加して送信するものである。アンケートボタンは、例えばアイコンなどで構成され、ユーザが画面上でアンケートボタンをタッチ(押下)すると、その押下信号が出力される。操作部としては、アンケートボタン以外にも、例えばユーザ端末の機械的なスイッチに割り当てるなどの、他の手段を採用して良い。
以下では、一態様として、アンケートボタンを採用したアンケートボタン送信手段100を例に説明する。
なお、電子レシートは、送信時において、消費者端末16の環境(例えばスマートフォンやタブレット端末の違いなど)に合わせ適宜変換されたものが送信されるものとする。
【0016】
更に、電子レシート管理サーバ10は、抽出手段(質問情報抽出手段)101と、入力フォーム送信手段(アンケート送信手段)102と、登録手段(回答情報登録手段)103とを備えている。
【0017】
抽出手段101は、電子レシートの送信後に消費者端末16からアンケートボタンの押下信号(つまり操作部の操作信号)を受信した後に、アンケート(又は問い合せ)の入力フォームに表示する質問(又は問い合せの分類)として質問情報(又は問い合せの分類を示す情報)をフォームデータ管理サーバ11から抽出する。ここで、「問い合せの分類」とは、問い合せの内容をカテゴリ別に分類したものを指す。例えば、商品が装置の場合、「装置の使用方法についての問い合せ」や「装置の故障についての問い合せ」などとなる。
入力フォーム送信手段102は、入力フォームを、フォームデータ管理サーバ11から抽出された質問情報(又は問い合せの分類を示す情報)を含めて消費者端末16に送信する。
【0018】
また、入力フォーム送信手段102は、消費者端末16からアンケートボタンの押下信号を受信したときに、アンケート実施対象の商品が、問い合せ対象の商品でもあると、「アンケート実施」と「問い合せ」の2つの選択項目からなる選択画面を消費者端末16に送信する。この場合、入力フォーム送信手段102は、選択画面における「アンケート実施」の押下信号を受信してから、入力フォームを質問情報を含めて消費者端末16に送信する。また、入力フォーム送信手段102は、「問い合せ」の押下信号を受信してから、入力フォームを、フォームデータ管理サーバ11から抽出された問い合せの分類を示す情報を含めて消費者端末16に送信する。
【0019】
登録手段103は、消費者端末16から、入力フォームで行った質問(又は問い合せの分類)に対する消費者からの回答(又は具体的な問い合せ内容)を受信すると、その回答情報(又は具体的な問い合せ内容の情報)をフォームデータ管理サーバ11に登録する。具体的な問い合せ内容とは、例えば「問い合せの分類を示す情報」が「機械の操作方法の問い合せ」であれば、その消費者からの問い合せとして「電源スイッチの入れ方を教えて下さい」等となる。
【0020】
なお、アンケート実施商品や問い合せ対象商品は、ユーザの入力が必要となる「入力対象商品」のほんの一例である。従って、この2つに限らず、例えば「商品のユーザ登録」など、その他にも適宜設定して良い。
アンケート実施商品や問い合せ対象商品を、入力対象商品として捉えると、抽出手段101は入力対象商品に対応する情報を抽出する。また、入力フォーム送信手段102は、入力対象商品に対応する情報を入力フォームに含める。また、入力フォーム送信手段102は、入力対象商品に対応する項目を選択画面に含める。また、登録手段103は、入力対象商品についての情報に対するユーザからの入力情報をフォームデータ管理サーバ11に登録する。
【0021】
フォームデータ管理サーバ11は、商品についてのアンケート情報を主に管理するサーバ装置である。本実施形態では、商品についての問い合せ情報も管理する。フォームデータ管理サーバ11は、各消費財メーカからオンライン又はオフラインで提供されたアンケートの質問情報(又は問い合せの分類を示す情報)を商品の識別情報(主に商品コード)に紐付けてデータベースDB2で一元管理する。更に、フォームデータ管理サーバ11は、消費者端末16で入力された、質問情報に対する回答情報(又は問い合せの分類を示す情報に対する消費者からの具体的な問い合せ内容を示す情報)を、商品の識別情報に紐付けてデータベースDB2で一元管理する。
【0022】
フォームデータ管理サーバ11は、更に、提供情報登録手段(情報登録通知手段)110と、抽出手段(情報抽出送信手段)111と、応答情報登録手段(情報登録手段)112とを備えている。
提供情報登録手段110は、消費財メーカから提供された商品の質問情報(又は問い合せの分類を示す情報)をデータベースDB2に登録する。
【0023】
フォームデータ管理サーバ11は質問情報がデータベースDB2に登録されると、その該当商品のアンケート実施を電子レシート管理サーバ10へ通知する。
抽出手段111は、指定された質問情報(又は問い合せの分類を示す情報)をデータベースDB2から抽出し、電子レシート管理サーバ10へ送信する。
応答情報登録手段112は、電子レシート管理サーバ10から送信された回答情報(又は具体的な問い合せ内容を示す情報)をデータベースDB2に登録する。
【0024】
消費財メーカサーバ12は、規格化されたコードで管理される商品を主に扱うメーカ所有のサーバ装置である。規格化されたコードとして、日本国内ではJAN(Japanese Article Number)コードが使用される。また、ヨーロッパ等ではEAN(European Article Number)コードが使用され、米国ではUPC(Universal Product Code)コードが使用される。ここでは、消費財メーカサーバ12は、商品情報をJANコードで管理するものとして説明する。
【0025】
本部サーバ13は、各店舗P4のPOS端末15で消費者が決済した商品の取引内容等を示す商品販売データを統括して管理するデータベース(不図示)を備えている。当該データベースには、商品情報や、電子レシート情報を含む消費者の購入履歴情報などが登録されている。
【0026】
上記商品情報とは、例えば商品コードや商品名や商品価格などの情報である。
また、上記購入履歴情報とは、例えば消費者の会員コードや、消費者の店舗における取引内容を示す情報などである。消費者の店舗における取引内容を示す情報としては、例えば取引日時や、利用店舗名や、取引商品の商品コードや、商品名や、取引金額などがあり、その一部はレシート情報に含まれる。
【0027】
各店舗P4のPOS端末15で商品の取り引きが行われ、決済されると、その取り引き全ての一取引分の電子レシートが発行され、電子レシートはストアサーバ14を通じて本部サーバ13へ送信される。
本部サーバ13はこの電子レシートをデータベースに登録し、会員別に管理する。
【0028】
ストアサーバ14は、一つ又は複数のPOS端末15で行われる商品販売データ処理等の管理を統括する。ストアサーバ14は、POS端末15での商品照会のための商品データファイル等を記憶・管理する。また、商品販売データ処理の結果として得た消費者の商品販売データを記憶・管理する。
また、ストアサーバ14は、定期的に本部サーバ13にアクセスし、本部サーバ13とデータの同期を行う。例えば、最新の商品情報を本部サーバ13からダウンロードしたり、商品販売処理で得た消費者の商品販売データを本部サーバ13にアップロードしたりする。
【0029】
POS端末15は、客と対面式で商品販売データの処理を行う。この処理は、一消費者に対して一連の商品取引(一取引)を単位に行われる。例えば消費者が購入する商品を店員がスキャナ等の読取装置で読み取り、ストアサーバ14の商品データファイルでその商品の照会を行い、全ての商品が確定したら決済処理し、カットコマンドにより一取引を終了する。また、POS端末15は、一取引ごとに電子レシートの発行が必要か否かを例えば表示画面に確認ボタンを表示するなどして消費者(会員)に確認する処理を行う。この処理において電子レシートを発行する意思が消費者から示された場合は、消費者の会員コードをカメラ、バーコードスキャナ、或いはカードリーダ等の読取装置から読み取る。
【0030】
POS端末15は、カットコマンドで確定した一取引のレシート情報を、その企業独自の所定条件や所定フォーマットに従って電子レシートに変換する。なお、電子レシートへの変換の条件やフォーマットは、電子レシートへの商品掲載の判定基準となる例えば商品の金額範囲や種類などを規定したものである。
【0031】
POS端末15は、決済が確定した後、当該消費者の一取引分の商品販売データをストアサーバ14にアップする。消費者の会員コードを読み取った場合には会員コードを含む電子レシートなどもストアサーバ14にアップする。
【0032】
消費者端末16は、スマートフォンやタブレット端末やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。本実施形態ではスマートフォンやタブレット端末などのような携帯型端末機を例に説明する。
消費者端末16は会員コードを記憶する記憶部を備えている。
【0033】
消費者が電子レシートの会員登録を行うと会員番号が発行される。その会員コードは、ICカードや磁気カードに記憶されたり、消費者端末16の記憶部に記憶されたりすることにより消費者によって所持される。この会員コードは例えばQRコード(登録商標)や二次元バーコードやその他、暗号化されるなどして記憶部で保存される。消費者はPOS端末15において商品の決済を行った際に、POS端末15に備え付けの読取装置としてのカメラやリーダなどにその会員コードを読み取らせて、電子レシートを発行する意思を表明する。
【0034】
また、消費者端末16は、電子レシートやそれに付帯する情報を管理し、電子レシートやアンケート(又は問い合せ)の入力フォームなどを表示画面に表示させるアプリケーションを備えている。消費者端末16は、電子レシート管理サーバ10に接続してパスワードと会員コードを送信し、それらの認証を終えると、電子レシート管理サーバ10から電子レシートやアンケート(又は問い合せ)の入力フォームなどをダウンロードする。上記アプリケーションは、取引日時や取引店舗などをユーザが指定することにより電子レシート管理サーバ10から取得可能な電子レシートの絞り込み抽出を行う。また、ダウンロードした電子レシートや、アンケート(又は問い合せ)の入力フォームなどを表示画面に表示する。
上記アプリケーションとしてはWebブラウザなどが含まれる。Webブラウザの場合、電子レシート管理サーバ10にHTTP通信を行い、電子レシートや入力フォームをダウンロードする。電子レシート管理サーバ10は、Webブラウザからの要求に従い、CGIを起動して入力フォーム等の生成し、HTML画面や入力フォーム等を消費者端末16に送信する。なお、Webブラウザに限定するものではない。他の専用のアプリケーションを使用しても良い。
【0035】
図1に示す各装置10〜16は、専用回線や公衆回線やインターネットなどを介して相互接続が可能となっている。
POS端末15は、ストアサーバ14と共にLAN(Local Area Network)などの店舗内ネットワーク(ネットワークN1)内に構築されている。
【0036】
本部サーバ13は、VPN(Virtual Private Network)等の専用回線(ネットワークN2)によりストアサーバ14と接続可能に構築されている。
消費財メーカサーバ12は、VPN等の専用回線(ネットワークN3)によりフォームデータ管理サーバ11と接続可能なように構築されている。なお、入力端末120は消費財メーカサーバ12と共に社内LANなどの同一ネットワーク内に構築されている。
消費者端末16は、インターネット網(ネットワークN4)を介して電子レシート管理サーバ10に接続する。例えば、消費者端末16は、無線基地局を介して電話網に接続し、その制御装置によりパケット通信網からインターネットに接続し、Web上の電子レシート管理サーバ10にアクセスする。
【0037】
なお、本実施形態では、電子レシート管理サーバ10とフォームデータ管理サーバ11は、LANなどの同一ネットワーク内に構築されているものとする。
また、電子レシート管理サーバ10と本部サーバ13は、VPNなどの同一ネットワーク内に構築されているものとする。
【0038】
以上のような構成において、電子レシートシステム1を使用したアンケートの回収処理は次に示す手順で行われる。なお、アンケートの回収処理とその処理において付加的に行われる問い合せの処理の流れの違いは、主に、消費者端末16で選択画面を表示させるか否かにある。このため、次に示す手順では、アンケートの回収処理の流れを示し、問い合せの処理については、主に処理の異なる選択画面の処理の流れについて最後にまとめて説明する。
【0039】
先ず、消費財メーカの入力端末120からフォームデータ管理サーバ11に、アンケート用の質問情報を入力して送信し、データベースDB2に質問情報を登録する(S1)。この処理では、例えば、入力端末120の表示画面に登録用の入力フォームを表示し、消費財メーカが扱う商品の商品コードと、その商品についてのアンケートで質問する内容を担当者に入力させる。そして、入力された商品コードと、質問内容を示す質問情報とをフォームデータ管理サーバ11に送信する。
【0040】
フォームデータ管理サーバ11の提供情報登録手段110は、消費財メーカから送信された商品コードと質問情報とを紐付けてデータベースDB2に登録する。
続いて、フォームデータ管理サーバ11は、質問情報が登録された商品のアンケート実施を電子レシート管理サーバ10へ通知する。電子レシート管理サーバ10は、この通知により、アンケート実施を示す情報を商品コードに紐付けてデータベースDB1に登録する(S2)。アンケート実施を示す情報とは、アンケートの実施の対象となるアンケート実施商品であるか否かを示す情報であり、例えばフラグなどにより指定する。
【0041】
このような状態で消費者端末16が電子レシート管理サーバ10にアクセスすると次の流れで処理が行われる。
先ず、消費者端末16が電子レシート管理サーバ10にアクセスし、電子レシートの送信を要求する(S3)。
【0042】
電子レシート管理サーバ10は、消費者端末16が要求する電子レシートを、アンケートボタンを付加して消費者端末16に送信する(S4)。この処理では、例えば、消費者端末16から送信された会員コードなどを基に該当の電子レシートをデータベースDB1から抽出する。更に、アンケートボタン送信手段100が、当該電子レシートにアンケート実施商品として指定されている商品が含まれているか否かをデータベースDB1のアンケート実施を示す情報から検出する。そして、アンケート実施商品に指定されている商品が含まれている場合、当該電子レシートをアンケートボタンを付加して要求元の消費者端末16に送信する。
【0043】
消費者端末16の表示画面には、電子レシートと、アンケート実施商品が有る場合にはアンケートボタンを含めて表示される。このため、アンケート実施商品が有るとき、消費者端末16のユーザ(すなわち消費者)がアンケートボタンを押すと、その押下信号がアンケートの入力フォームの要求として電子レシート管理サーバ10に送信される(S5)。
【0044】
電子レシート管理サーバ10は、アンケートボタンの押下信号によりアンケートの入力フォームの要求を受信すると、抽出手段101が、アンケートの入力フォームに表示する質問情報をフォームデータ管理サーバ11に要求する(S6)。
この要求により、フォームデータ管理サーバ11では、抽出手段111が、該当する質問情報をデータベースDB2から抽出して電子レシート管理サーバ10へ送信する(S7)。
【0045】
続いて、電子レシート管理サーバ10では、入力フォーム送信手段102が、入力フォームを、フォームデータ管理サーバ11から受信した質問情報を含めて消費者端末16に送信する(S8)。
これにより、消費者端末16の表示画面にはアンケートの入力フォームが表示されることになる。
【0046】
続いて、ユーザが質問に対する回答を入力フォームに入力し、回答情報を送信すると(S9)、電子レシート管理サーバ10では、登録手段103が、その回答情報をフォームデータ管理サーバ11に登録するよう要求する(S10)。
フォームデータ管理サーバ11では、この要求により、応答情報登録手段112が、データベースDB2に回答情報を登録する。
これにより、フォームデータ管理サーバ11は、消費財メーカの入力端末120から回答情報の要求があると、該当する商品の回答情報を消費財メーカサーバ12に送信することになる(S11)。
【0047】
問い合せの処理については次の通りである。
アンケート実施に加えて問い合せ対象となっている商品では、ステップS2において、フォームデータ管理サーバ11が、当該商品のアンケート実施に加え、当該商品が問い合せの対象となっていることを電子レシート管理サーバ10へ通知する。
【0048】
電子レシート管理サーバ10は、ステップS5において、その商品のアンケートボタンの押下信号を消費者端末16から受信すると、ステップS6に先だって、選択画面を消費者端末16へ送信する。電子レシート管理サーバ10は、消費者端末16から「アンケート実施」か「問い合せ」の何れかの押下信号を受信すると、それから、ステップS6の処理を行う。ステップS6の処理では、抽出手段101が、アンケート(又は問い合せ)の入力フォームに表示する質問情報(又は問い合せの分類を示す情報)をフォームデータ管理サーバ11に要求する。
【0049】
次に、主な装置の構成や動作について詳しく説明する。
図2は、電子レシート管理サーバ10の構成図である。
電子レシート管理サーバ10は、主に、制御部10A、記憶部11A、及び通信I/F12Aを備えている。各部はバス13Aにより相互接続されている。
【0050】
制御部10Aは、電子レシート管理サーバ10の各部を統括的に制御し、演算処理やデータの入出力制御などを行うコンピュータである。制御部10Aは、CPU(中央演算処理装置)、各種のプログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)、各種のプログラムを展開したりデータを書き換え自在に記憶したりするワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)、現在の日時を計時するRTC(Real-Time Clock)部等によって構成される。
【0051】
記憶部11Aは、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。
以下に示す各種プログラムやデータは制御部10AのRAMにロードされ、CPUで実行されることにより、電子レシート管理手段や、
図1に示すアンケートボタン送信手段100や、抽出手段101や、入力フォーム送信手段102や、登録手段103などとして機能する。
【0052】
記憶部11Aには、電子レシートを管理するデータベースつまりデータベースDB1(
図1参照)の記憶領域11aが設けられている。また、電子レシート管理プログラム(図においてはProとして示す)11bが記憶されている。
【0053】
データベースDB1には、電子レシートの管理用のテーブルの他、電子レシートに含まれる商品のアンケートの実施/不実施を管理するアンケート実施テーブルなどが含まれる。
電子レシートの管理用のテーブルは、電子レシートが企業単位、更に会員単位にグループ分けされたものである。このテーブルにおいて電子レシートは、識別情報としてユニークコード(電子レシート番号)が付与されており、この電子レシート番号により管理される。なお、ユニークコードは、ここでは全電子レシートに対してのものとするが、この他にも企業単位のもの、会員単位のものなど、適宜設定して良い。この電子レシート番号により、一の電子レシートを特定し、従って電子レシートに含まれる各情報や、例えば消費者の性別や年代などの電子レシートに対応付けられている情報を特定することができる。
【0054】
アンケート実施テーブルは、フォームデータ管理サーバ11からのアンケート実施の通知によりアンケート実施を示す情報を登録し管理するテーブルである。
図3は、アンケート実施テーブルの一例である。
【0055】
同図のアンケート実施テーブルTb1は、主な項目(フィールド)として、「商品コード」30、「アンケート番号」31、「問い合せ番号」32を有している。
「商品コード」30は、消費財メーカのそれぞれに割り当てられた数字やアルファベットの組み合わせでなる規格化されたコード、本実施形態ではJANコードを格納するためのフィールドである。同図においては、JANコードを商品1、商品2などとして示している。
【0056】
「アンケート番号」31は、本実施形態ではアンケートに通し番号を付与し、その通し番号を格納するフィールドとして設けている。本例では通し番号として1、2、3などを格納し、アンケート番号のないものは「Null」となる。
【0057】
「問い合わせ番号」32は、本実施形態の問い合わせに対応する項目である。アンケートと同様に問い合わせにも通し番号を付与し、その通し番号を格納するフィールドとして設けている。本例では通し番号として1、2、3などを格納し、アンケート番号のないものは「Null」となる。
【0058】
各フィールドに格納されている情報は、レコード単位で対応付けられている。
各フィールドの下の5つのレコード情報は、説明用に格納例として示したものである。
レコード情報の説明は後述する。
【0059】
ここで
図2の電子レシート管理サーバ10の構成の説明に戻る。
電子レシート管理プログラム11bは、データベースDB1の各種テーブルの情報の抽出・登録・更新・削除等を行い、情報を管理する。
【0060】
フォームデータ登録プログラム11cは、フォームデータ管理サーバ11からのアンケート実施の通知に基づいて、対象の商品コードとアンケート実施を示す情報とをアンケート実施テーブルに登録する。
【0061】
具体的に、
図3に示すレコード情報を用いて説明する。
フォームデータ管理サーバ11から「商品1」のアンケート実施が通知されることにより、レコード301が生成される。レコード301は、商品コード「商品1」に対してアンケート番号「1」、問い合わせ番号「Null」が設定された状態を示している。
「商品1」については、アンケート実施のみの通知であるため、アンケート番号として通しの最初の番号「1」が生成され、「アンケート番号」31に格納されている。問い合わせについては通知がないので、「問い合わせ番号」32は情報を示さない「Null」となる。
【0062】
なお、フォームデータ管理サーバ11からの通知に問い合せを示す情報が含まれる場合は問い合わせを示す情報も登録する。
例えば、レコード304は、商品コード「商品4」に対してアンケート番号「3」、問い合わせ番号「1」が設定された状態を示している。フォームデータ管理サーバ11からの通知により、アンケート番号として商品2の通し番号「2」に続く番号「3」が生成され、「アンケート番号」31に格納される。また、問い合わせ番号として通し番号の最初の番号「1」が生成され、「問い合わせ番号」32に格納される。
【0063】
なお、レコード303は、商品コード「商品3」に対してアンケート番号「Null」、問い合わせ番号「Null」が設定された状態を示している。このレコード303は特に生成する必要はないが、他の状態との比較のため、例示したものである。
このように本例では、アンケートの実施の指定をアンケート実施テーブルTb1の「アンケート番号」31に「Null」以外の番号を設定することにより行う。また、問い合せの実施の指定をアンケート実施テーブルTb1の「問い合せ番号」32に「Null」以外の番号を設定することにより行う。なお、この他のフラグを使用しても良い。
ここで
図2の電子レシート管理サーバ10の構成の説明に戻る。
【0064】
アンケート付与プログラム11dは、消費者端末16から送信要求を受けた電子レシートを消費者端末16へ送信する際に実行されるプログラムである。このプログラムは、電子レシートの含む商品にアンケートの実施が指定されている場合に、電子レシートにアンケートボタンを付加するプログラムである。アンケートの実施が指定されていることの判断は例えばフラグなどにより行う。ここでは、アンケート実施テーブルTb1の「アンケート番号」31に「Null」以外の番号が設定されていることにより行うことにする。
【0065】
データ取得プログラム11eは、消費者端末16からアンケートボタンの押下信号を受信した際に実行されるプログラムである。このプログラムは、アンケートボタンが押下された商品のアンケート入力フォームに表示する質問情報をフォームデータ管理サーバ11から取得するプログラムである。例えば、質問情報の送信要送としてフォームデータ管理サーバ11に対象商品の商品コードを送信し、その応答としてフォームデータ管理サーバ11から質問情報を受信する。
【0066】
入力フォーム生成プログラム11fは、アンケートの入力フォームを生成するプログラムである。データ取得プログラム11eが取得した質問情報を所定位置に配置して、アンケートの入力フォームを生成する。
【0067】
送受信用プログラム11gは、通信I/F12Aを介してデータの送受信を行うプログラムである。フォームデータ管理サーバ11や消費者端末16や本部サーバ13とのデータの送受信処理を主に行う。また、フォームデータ管理サーバ11からアンケート実施の通知を受けると、その登録をフォームデータ登録プログラム11cに依頼する。また、本部サーバ13から電子レシートを受信すると、電子レシート管理プログラム11bに電子レシートの登録を依頼する。また、消費者端末16から電子レシートの送信要求を受けると、電子レシート管理プログラム11bに抽出を依頼する。また、電子レシートの送信要求の応答として、アンケートボタンを付与した電子レシートを消費者端末16に送信する。また、消費者端末16からアンケートボタンの押下信号(つまりアンケートの入力フォームの要求)を受信すると、データ取得プログラム11eに質問情報の取得を依頼する。また、押下信号の応答としてアンケートの入力フォーム画面を消費者端末16に送信する。また、消費者端末16からアンケートの入力フォームからの入力データを受信すると、入力データを付帯情報(商品コードや電子レシート番号など)を付けてフォームデータ管理サーバ11へ送信する。
【0068】
通信I/F12Aは、ネットワークN4や、同一ネットワーク上のフォームデータ管理サーバ11や本部サーバ13に接続するための通信インタフェースである。
【0069】
図4〜
図6は、電子レシート管理サーバ10のアンケート回収処理に係る処理のフロー図である。以下に示す各処理は、記憶部11Aに明示した各種プログラムやデータ、またそれらを補完するプログラムやデータが制御部10AのCPUで実行されることにより、行われる。起動時の初期化処理や終了処理については省略して示している。終了処理は、一連の処理の終了後に行うことが望ましいが、適宜のタイミングで終了する場合は、相互に関連する処理に通知し、関連処理も終了させるものとする。
【0070】
図4は、フォームデータ管理サーバ11からアンケート実施の通知を受けるときの、アンケート実施テーブルTb1への登録処理のフロー図である。
先ず、フォームデータ管理サーバ11からのアンケート実施の通知を受信したか否かを判定する(S40)。ステップS40が未受信の判定(No判定)であれば、受信するまで判定を繰り返す。
【0071】
ステップS40で受信の判定(Yes判定)であれば、商品のアンケート実施を示す情報をアンケート実施テーブルTb1へ登録する(S41)。
ステップS41の処理では、フォームデータ管理サーバ11からの通知データに含まれる商品とアンケート実施を示す情報を基に、アンケート実施テーブルTb1に一レコード情報を登録する。具体的には、当該商品が商品コード「商品n(nは自然数)」であれば、商品コード30は商品n、アンケート番号31は未発行の通し番号、問い合わせ番号32はNullとなるレコードを登録する。
ステップS41における処理後は、ステップS40に戻り、処理を繰り返す。
なお、ステップS41の処理において、商品のアンケート実施を示す情報をアンケート実施テーブルへ登録したが、問い合せ情報があれば、これも登録する。
また、ステップS41の処理において、アンケート実施テーブルTb1に一レコード情報を登録するものとして説明したが、この限りでない。フォームデータ管理サーバ11からの通知データに複数の商品とアンケート実施を示す情報を同時に受信した場合は、その商品数に応じたレコードを登録する。
【0072】
また、既に登録されているもので、フォームデータ管理サーバ11から通知されたデータが更新されたものであった場合は、アンケート実施テーブルTb1の対応商品のレコードを更新する。
図5は、消費者端末16に対し、アンケートボタンを付加した電子レシートを送信する処理のフロー図である。
【0073】
先ず、消費者端末16から電子レシートの送信要求を受信したか否かを判定する(S50)。この判定で、未受信の判定(No判定)であれば、受信するまで判定を繰り返す。
ステップS50の処理で受信の判定(Yes判定)であれば、電子レシート管理テーブルから電子レシートを抽出する(S51)。ステップS51の処理では、消費者端末16から送信された電子レシートの送信要求を示す情報に含まれる会員コードや、日付や店舗などの検索キーを使用し、電子レシート管理テーブルから該当する電子レシートを抽出する。
【0074】
次に、抽出された電子レシートを解析し、商品を示す情報を抽出する(S52)。例えば記述位置を示すタグなどの情報を手掛かりに、電子レシートに含まれる全ての商品の商品コードなどの情報を抽出する。
【0075】
次に、商品のアンケート実施が必要なものを特定する(S53)。
この処理では、ステップS52で抽出した商品コードを使用して、アンケート実施テーブルTb1の商品コード30を検索し、マッチングしたレコードを抽出する。そして、アンケート番号31のフィールドに番号が設定されているもの(つまり「Null」以外)をアンケート実施が必要なものと特定する。
【0076】
次に、電子レシートにアンケートボタンを付加する(S54)。この処理では、ステップS53の処理においてアンケート実施として特定した商品を対象とし、それらの商品が電子レシート上において示される位置の対応位置(例えば商品名の隣など)にアンケートボタンを挿入する。アンケートボタンは、例えばGIFやJPEGで作成したアイコン画像などを使用し、スクリプトなどで処理を割り当てたものである。
そして、アンケートボタンを付加した電子レシートを要求元の消費者端末16へ送信する(S55)。
【0077】
図6は、アンケートの入力フォーム画面の送受信処理のフロー図である。
先ず、消費者端末16からアンケートボタンの押下信号としてアンケートの入力フォーム画面の送信要求を受信したか否かを判定する(S60)。この判定で、未受信の判定(No判定)であれば、受信するまで判定を繰り返す。
【0078】
ステップS60の処理で受信の判定(Yes判定)であれば、アンケート実施テーブルTb1から該当商品のレコードを抽出する(S61)。この処理では、消費者端末16からアンケートの入力フォーム画面の要求に含めて送信される商品コードを検索キーに使用し、アンケート実施テーブルTb1から当該商品のレコードを抽出する。なお、上記商品コードは、消費者端末16で押下されたアンケートボタンに対応する商品コードである。
【0079】
次に、抽出したレコードに含まれるアンケート番号と問い合わせ番号の値から選択画面が必要か否かを判定する(S62)。この判定では、アンケート番号に番号が設定されている場合を(つまり「Null」以外を)「単数」とし、更に問い合わせ番号に番号が設定されている場合を「複数」として判定する。
図3に示すレコードの例では、レコード301の商品1は「単数」として判定され、レコード304の商品4は「複数」として判定される。
【0080】
ステップS62の判定処理で「複数」として判定(Yes判定)されると、消費者端末16に選択画面を送信する(S63)。この選択画面は、予め用意されたものであり、アンケート実施テーブルTb1の商品コード30を除くフィールドのタイトルが選択ボタンとして含められる。本例ではアンケート実施テーブルTb1のアンケート番号31と問い合わせ番号32の2つのタイトルが選択ボタンとして選択画面に含めて送信される。選択ボタンには、それぞれ、アンケートの入力フォームの取得処理、問い合わせの入力フォームの取得処理が割り当てられる。
【0081】
次に、消費者端末16から選択ボタンの押下信号を受信したか否かを判定する(S64)。ステップS64の判定処理で受信と判定されると(Yes判定)、次に、フォームデータ管理サーバ11に対して入力フォームに表示させるデータの抽出を要求する(S65)。ステップS65の処理では、消費者端末16から選択ボタンの押下信号として送信される選択ボタンの処理情報に基づき、フォームデータ管理サーバ11に対して当該商品の入力フォーム用のデータの抽出を要求する。例えば、選択ボタンの処理情報がアンケートの入力フォームを要求するものである場合、フォームデータ管理サーバ11に対し当該商品コードを送信し、アンケートの入力フォームに表示させるデータの抽出を要求する。また、選択ボタンの処理情報が問い合わせの入力フォームを要求するものである場合、フォームデータ管理サーバ11に対し当該商品コードを送信し、問い合わせの入力フォームに表示させるデータの抽出を要求する。
【0082】
なお、ステップS62の判定処理において、「単数」と判定されると(No判定)、ステップS65の処理に移行して上述した処理を行う。つまり、この場合、アンケートの入力フォームの要求しかないため、フォームデータ管理サーバ11に対し当該商品コードを送信し、アンケートの入力フォームに表示させるデータの抽出を要求する。
【0083】
ステップS65の処理に続き、フォームデータ管理サーバ11から入力フォームに表示させるためのデータを受信したか否かを判定する(S66)。この判定で、未受信の判定(No判定)であれば、受信するまで判定を繰り返す。また、受信の判定(Yes判定)であれば、入力フォーム画面を生成する(S67)。この処理(ステップS67の処理)では、フォームデータ管理サーバ11から受信したデータを入力フォーム画面の所定位置に配置して消費者端末16で表示できるデータに変換処理する。例えば、複数の入力ボックスを含むアンケート入力フォーム用のテンプレートを予め用意し、各入力ボックスの質問埋め込み位置をインデックス番号(質問1、質問2、質問3、・・・)で管理する。フォームデータ管理サーバ11から複数の質問情報として質問1、質問2、質問3、・・・を受信し、質問情報をインデックス番号が同じ質問埋め込み位置に埋め込む。そして、質問情報の埋め込まれた入力フォームを消費者端末16の環境に適宜変換し、消費者端末16で表示できるようにする。
【0084】
ステップS67の処理後は、要求元の消費者端末16へ入力フォーム画面を送信する(S68)。
続いて、消費者端末16から入力フォーム画面からの入力データを受信したか否かを判定する(S69)。この判定処理において、受信の判定(Yes判定)であれば、受信したデータをフォームデータ管理サーバ11へ送信する(S70)。例えば、アンケートの入力フォームによる入力であれば回答情報が受信されるので、この回答情報に付帯情報(商品コードや電子レシート番号など)を付けてフォームデータ管理サーバ11へ送信する。また、問い合わせの入力フォームによる入力であれば問い合わせ内容を示す情報が受信されるので、この問い合わせ内容を示す情報に付帯情報を付けてフォームデータ管理サーバ11へ送信する。
【0085】
ステップS70の処理後は、後述するタイムアウト判定(S72)のカウントを初期化してからステップS64からの処理を同様に繰り返す。
【0086】
なお、ステップS64の判定処理で、選択ボタンの押下信号を未受信とする判定(No判定)であれば、ステップS71の判定処理に移行する。ステップS71の判定処理は、単数か否かを判定する処理である。この処理はステップS62の複数の判定と反対の判定処理となる。ステップS72は、タイムアウトか否かの判定処理(タイムアウトであればYes判定)である。なお、タイムアウトまでのタイマーのONはステップS63で行い、タイムアウトは所定時間とする。ステップS73は、閉じるボタンの押下信号を受信したか否かの判定処理(閉じるの押下信号を受信すればYes判定)である。この処理は、消費者端末16で表示されている選択画面が閉じられたか否かを検出するためのものである。ステップS71〜S73の何れの判定もNo判定であれば、ステップS64の判定処理に戻る。また、ステップS71〜S73の何れかがYes判定になると、ステップS60の判定処理に移行する。
【0087】
また、ステップS69の判定処理で、回答情報等を未受信とする判定(No判定)であれば、ステップS74の判定処理に移行する。ステップS74の判定処理は、タイムアウトか否かの判定処理(タイムアウトであればYes判定)である。なお、タイムアウトまでのタイマーのONはステップS68で行い、タイムアウトは所定時間とする。ステップS75は、閉じるボタンの押下信号を受信したか否かの判定処理(閉じるの押下信号を受信すればYes判定)である。この処理は、消費者端末16で表示されている入力フォーム画面が閉じられたか否かを検出するためのものである。ステップS74、S75の何れの判定もNo判定であれば、ステップS69の判定処理に戻る。また、ステップS74、S75の何れかがYes判定になると、ステップS64の判定処理に移行する。
【0088】
次に、フォームデータ管理サーバ11の構成について説明する。
図7は、フォームデータ管理サーバ11の構成図である。
フォームデータ管理サーバ11は、主に、制御部10B、記憶部11B、及び通信I/F12Bを備えている。各部はバス13Bにより相互接続されている。
【0089】
制御部10Bは、フォームデータ管理サーバ11の各部を統括的に制御し、演算処理やデータの入出力制御などを行うコンピュータである。制御部10Bは、CPU、各種のプログラムやデータを記憶するROM、各種のプログラムを展開したりデータを書き換え自在に記憶したりするワークメモリとしてのRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成される。
【0090】
記憶部11Bは、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。
以下に示す各種プログラムやデータは制御部10BのRAMにロードされ、CPUで実行されることにより、アンケート情報の管理手段や、
図1に示す提供情報登録手段110や、抽出手段111や、応答情報登録手段112などとして機能する。
記憶部11Bには、アンケート情報を管理するデータベースつまりデータベースDB2(
図1参照)の記憶領域11hが設けられている。また、アンケート情報管理プログラム11iが記憶されている。
【0091】
データベースDB2には、アンケートに関する消費財メーカからの質問情報や、質問情報に対する消費者の回答情報や、消費財メーカからの問い合せの分類を示す内容や、消費者からのその具体的な問い合せ内容などを管理する各種テーブルが含まれる。
【0092】
図8、
図9は、アンケート情報等を管理するテーブルの一例である。
図8は、消費財メーカから提供される、質問情報や、問い合わせの分類を示す情報の管理テーブル(アンケート実施管理テーブル)である。
図9は、消費者から提供される、質問情報に対する回答情報や、問い合わせの分類を示す情報に対する具体的な問い合せ内容の情報を管理するテーブル(アンケート結果管理テーブル)である。
【0093】
図8において、アンケート実施管理テーブルは、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1と、質問情報登録テーブルTb8−2と、問い合わせ分類情報登録テーブルTb8−3の3つのテーブルにより構成されている。
アンケート実施情報登録テーブルTb8−1は、主な項目(フィールド)として、「メーカコード」80、「商品コード」81、「アンケート番号」82、「問い合わせ番号」83を有している。
【0094】
「メーカコード」80は、消費財メーカを一意に識別するための識別コードを格納するためのフィールドである。同図においては消費財メーカの識別コードをメーカA、メーカB、メーカCなどとして示している。
「商品コード」81は、消費財メーカのそれぞれに割り当てられた数字やアルファベットの組み合わせでなる規格化されたコード、本実施形態ではJANコードを格納するためのフィールドである。同図においては、JANコードを商品1、商品2などとして示している。
【0095】
「アンケート番号」82は、本実施形態ではアンケートに通し番号を付与し、その通し番号を格納するフィールドとして設けている。本例では通し番号として1、2、3などを格納し、アンケート番号のないものは「Null」となる。
「問い合わせ番号」83は、本実施形態では問い合わせに通し番号を付与し、その通し番号を格納するフィールドとして設けている。本例では通し番号として1、2、3などを格納し、アンケート番号のないものは「Null」となる。
【0096】
各フィールドに格納されている情報は、レコード単位で対応付けられている。
各フィールドの下の5つのレコード情報は、説明用に格納例として示したものである。
レコード情報の説明は後述する。
質問情報登録テーブルTb8−2は、主な項目として、「アンケート番号」84、「質問1」85−1、「質問2」85−2、「質問3」85−3を有している。
【0097】
「アンケート番号」84は、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「アンケート番号」82に対応付けられたフィールドである。ここには、アンケートの通し番号が格納される。
「質問1」85−1、「質問2」85−2、「質問3」85−3は、何れも、質問情報を格納するためのフィールドである。本例では質問のフィールドを3つに限定し、質問数を3つまでに制限しているが、質問のフィールド数を適宜増減し、質問数を変えても良い。同図においては、質問情報のそれぞれを質問A〜質問Lとして示している。各質問情報は、例えば「商品の操作性はいかがでしょうか?」などの商品ごとの個別のアンケート内容である。
【0098】
問い合わせ分類情報登録テーブルTb8−3は、主な項目として、「問い合せ番号」86、「内容1」87−1、「内容2」87−2、「内容3」87−3を有している。
「問い合せ番号」86は、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「問い合せ番号」83に対応付けられたフィールドである。ここには、問い合せの通し番号が格納される。
【0099】
「内容1」87−1、「内容2」87−2、「内容3」87−3は、何れも、問い合わせの分類を示す情報を格納するためのフィールドである。本例では問い合せのフィールドを3つに限定し、問い合せを3つまでに制限しているが、問い合せのフィールド数を適宜増減し、問い合せ数を変えても良い。同図においては、問い合せの分類を示す情報のそれぞれを内容M〜内容Rとして示している。各内容は、例えば「商品の操作方法についての問い合せ」や「商品の返品についての問い合せ」などである。
【0100】
次に、アンケート結果管理テーブルの構成について説明する。
図9は、回答情報登録テーブルTb9−1と問い合せ情報登録テーブルTb9−2の例である。
アンケート結果管理テーブルは、既に説明済みの
図8のアンケート実施情報登録テーブルTb8−1と、
図9の回答情報登録テーブルTb9−1と、問い合せ情報登録テーブルTb9−2との3つのテーブルにより構成されている。
【0101】
回答情報登録テーブルTb9−1は、主な項目として、「アンケート番号」90、「電子レシート番号」91、「回答1」92−1、「回答2」92−2、「回答3」92−3を有している。
「アンケート番号」90は、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「アンケート番号」82に対応付けられたフィールドである。ここには、アンケートの通し番号が格納される。
「電子レシート番号」91は、電子レシートに対して付与されるユニークコードである。
【0102】
「回答1」92−1、「回答2」92−2、「回答3」92−3は、何れも、消費者の回答情報を格納するためのフィールドである。本例では質問数を3つに制限したので、回答数もそれに対応させて3つにしている。質問数が増減すれば、それに応じて、回答数も増減させる。同図においては、回答情報のそれぞれを回答AA〜回答LL、回答AAA〜回答CCC、回答AAAA〜回答CCCCとして示している。回答情報は、例えば「操作性が良い」や「操作性はまあまあ」などである。
【0103】
問い合せ情報登録テーブルTb9−2は、主な項目として、「問い合せ番号」93、「電子レシート番号」94、「問い合せ1」95−1、「問い合せ2」95−2、「問い合せ3」95−3を有している。
「問い合せ番号」93は、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「問い合せ番号」83に対応付けられたフィールドである。ここには、問い合せの通し番号が格納される。
【0104】
「電子レシート番号」94は、電子レシートに対して付与されるユニークコードである。
「問い合せ1」95−1、「問い合せ2」95−2、「問い合せ3」95−3は、何れも、消費者からの具体的な問い合せ内容を格納するためのフィールドである。本例では問い合せの分類の数を3つに制限したので、問い合せ数もそれに対応させて3つにしている。問い合せの分類数が増減すれば、それに応じて、問い合せ数も増減させる。同図においては、具体的な問い合せ内容のそれぞれを問い合せMM〜問い合せRRとして示している。具体的な問い合せ内容は、例えば「電源ボタンの入れ方が分かりません」や「郵送による返品は可能ですか」などである。
【0105】
ここで、
図7のフォームデータ管理サーバ11の構成の説明に戻る。
アンケート情報管理プログラム11iは、データベースDB2の各種テーブルの情報の抽出・登録・更新・削除等を行い、情報を管理する。
【0106】
通知情報生成プログラム11jは、電子レシート管理サーバ10へアンケート実施を通知するプログラムである。アンケートの実施の通知は、アンケート実施管理テーブルに登録されている商品のアンケート実施を知らせる情報を(問い合せを実施する情報もあればこれも含めて)電子レシート管理サーバ10へ送信することにより行う。通知のタイミングは、アンケート実施管理テーブルへの質問情報等の登録の度、定期的に、或いは所定のタイミングとして良い。電子レシート管理サーバ10へ知らせるアンケート実施の商品としては、前の通知から更新の有った商品のみに限定しても良いし、或いはアンケート実施管理テーブル上の商品全てであっても良い。
【0107】
受け付けプログラム11kは、入力端末120からの質問情報(又は問い合せ情報)の登録要求や回答情報(又は問い合せの内容)の抽出要求、電子レシート管理サーバ10からの質問情報(又は問い合せ情報)の抽出要求の受け付けなどを行うプログラムである。
【0108】
受け付けプログラム11kは、入力端末120からアクセスされ、質問情報(又は問い合せ情報)の登録要求を受信すると、入力端末120に対し質問情報(又は問い合せ情報)の登録フォーム画面(詳しくは後述する)を送信する。その後、入力端末120から登録フォームにおいて入力されたデータを受信すると、そのデータをアンケート情報管理プログラム11iに渡し、アンケート実施管理テーブルに登録する。
【0109】
また、入力端末120から回答情報(又は問い合せの内容)の抽出要求があると、入力端末120が指定する商品の回答情報(又は問い合せの内容)をアンケート情報管理プログラム11iに依頼してアンケート結果管理テーブルから抽出する。そして、その抽出結果を入力端末120に送信する。なお、消費財メーカサーバ12に対し定期的に全商品の回答情報(又は問い合せの内容)を送信するようにしても良い。この場合、各消費財メーカと商品コードとの対応テーブルを参照することにより、消費財メーカが取り扱う該当商品全てについての回答情報(問い合せの内容)を、アンケート結果管理テーブルから抽出する。
【0110】
また、電子レシート管理サーバ10から質問情報(又は問い合せ情報)の抽出要求があると、電子レシート管理サーバ10が指定する商品の質問情報(又は問い合せ情報)をアンケート情報管理プログラム11iに依頼してアンケート情報管理テーブルから抽出する。そして、その抽出結果を電子レシート管理サーバ10に送信する。
【0111】
図10は、入力端末120で表示される登録フォーム画面の例である。
図10の登録画面100Gは、商品コードの表示101Hの隣に商品コードの入力ボックス101xを設けている。また、アンケートの表示102Hの隣に質問1〜質問3の表示103H〜105Hを配置し、それぞれの隣に質問の入力ボックス103x〜105xを設けている。また、問い合わせの表示106Hの隣に内容1〜内容3の表示107H〜109Hを配置し、それぞれの隣に内容の入力ボックス107x〜109xを設けている。そして、画面の下部に送信ボタン110xと閉じるボタン111xを設けている。
【0112】
消費財メーカの担当者は、この入力ボックスを適宜埋めて、送信ボタン110xを押下することにより、フォームデータ管理サーバ11に質問情報や問い合わせの分類を示す情報を登録する。
【0113】
図7のフォームデータ管理サーバ11の構成の説明に戻る。
送受信プログラム11mは、通信I/F12Bを介してデータの送受信を行うプログラムである。電子レシート管理サーバ10や消費財メーカサーバ12(入力端末120)とのデータの送受信処理を主に行う。電子レシート管理サーバ10や入力端末120からアクセスがあり、アンケート情報(又は問い合せ情報)についての要求が含まれていると、受け付けプログラム11kに処理を依頼し、処理結果を要求元へ送信する。
【0114】
通信I/F12Bは、ネットワークN3や、同一ネットワーク上の電子レシート管理サーバ10に接続するための通信インタフェースである。
図11〜
図14は、フォームデータ管理サーバ11のアンケート回収処理に係る処理フロー図である。以下に示す各処理は、記憶部11Bに明示した各種プログラムやデータ、またそれらを補完するプログラムやデータが制御部10BのCPUで実行されることにより、行われる。起動時の初期化処理や終了処理については省略して示している。終了処理は、一連の処理の終了後に行うことが望ましいが、適宜のタイミングで終了する場合は、相互に関連する処理に通知し、関連処理も終了させるものとする。
【0115】
図11は、質問情報の登録処理のフロー図である。
先ず、質問情報の登録要求を入力端末120から受信したか否かを判定する(S110)。この判定で未受信(No判定)であると判定されると、受信の判定となるまでステップS110の判定処理を繰り返す。
ステップS110の判定処理で、受信の判定(Yes判定)になると、登録フォーム画面(
図10参照)を入力端末120に送信する(S111)。
【0116】
次に、登録フォーム画面において入力されたデータを受信したか否かを判定する(S112)。入力端末120の登録フォーム画面において担当者が商品コードや質問情報等のデータを入力し、送信ボタンを押すと、入力端末120からフォームデータ管理サーバ11へ入力データが送信され、ステップS112の判定が受信判定(Yes判定)となる。
入力データを受信すると、次に、データの登録処理を行い(S113)、その後ステップS110の処理に戻る。ステップS113のデータ登録処理については一例を挙げ後述する。
【0117】
ステップS112の判定処理でNo判定の場合、タイムアウトの判定処理(S114)や閉じるボタンの判定処理(S115)が行われる。
ステップS114の判定処理では、タイマの計時開始から所定時間内であるか否かを判定する。例えば、入力端末120に登録フォーム画面を送信(S111)してから計時を開始し、予め設定した時間内であるか否かを判定する。
【0118】
ステップS115の判定処理では、入力端末120に送信した登録フォーム画面の閉じるボタンが押下されたことを示す信号を受信したか否かを判定する。
ステップS114とステップS115の何れもNo判定であれば、ステップS112からの処理を繰り返す。また、ステップS114とステップS115の何れか一方でもYes判定であれば、ステップS110からの処理を繰り返す。
【0119】
次に、ステップS113のデータ登録処理について一例を挙げて説明する。
この処理は、入力端末120から受信した入力データの商品コードを検索キーに使用し、アンケート実施管理テーブルに対し当該商品のアンケート実施を示す情報を登録する処理である。具体的に、
図8のテーブルを例に説明すると次の通りである。
【0120】
先ず、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「商品コード」81を対象に、入力端末120で入力された商品コードを検索する。「商品コード」81が例えば商品6であると、
図8に示すように未登録であるため抽出されない。この場合、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1に新しくレコードを生成する。
【0121】
レコードの内容は、メーカCの入力端末120で入力されたデータが質問情報のみで、問い合せの分類を示す情報が未入力であった場合、次のようになる。
「メーカコード」80、「商品コード」81、「アンケート番号」82、「問い合せ番号」83がそれぞれ、「メーカC」、「商品6」、「5」、「Null」となる。なお、「アンケート番号」82の番号「5」は、
図8においてアンケートが4番まで発行されているため、それに続く通し番号として付与されたものである。
【0122】
また、メーカCの入力端末120で入力されたデータが質問情報と問い合せの分類を示す情報であった場合、次のようになる。
「メーカコード」80、「商品コード」81、「アンケート番号」82、「問い合せ番号」83がそれぞれ、「メーカC」、「商品6」、「5」、「3」となる。なお、「問い合せ番号」83の番号「3」は、
図8において問い合せが2番まで発行されているため、それに続く通し番号として付与されたものである。
【0123】
なお、メーカCの入力端末120で質問情報も問い合せの分類を示す情報も入力されず、商品コードのみの「カラ入力」であった場合、「アンケート番号」82と「問い合せ番号」83の何れも「Null」とする。
【0124】
続いて、質問情報登録テーブルTb8−2への質問情報の登録と、問い合わせ分類情報登録テーブルTb8−3への内容の登録を行う。なお、問い合わせ分類情報登録テーブルTb8−3への内容の登録は、メーカCの入力端末120で問い合せの分類を示す情報の入力があった場合のみ行うものである。
【0125】
先ず、質問情報登録テーブルTb8−2の「アンケート番号」84を対象にアンケート番号「5」を検索する。今回は新たに番号を生成したため、当然、登録は無く、抽出されない。従って、アンケート番号「5」のレコードを新たに生成する。レコードの内容は、「アンケート番号」84、「質問1」85−1、「質問2」85−2、「質問3」85−3が、それぞれ、「5」、「質問M」、「質問N」、「質問O」となる。
【0126】
メーカCの入力端末120で問い合せの分類を示す情報の入力がある場合、続いて問い合わせ分類情報登録テーブルTb8−3の「問い合せ番号」86を対象に問い合せ番号「3」を検索する。今回は新たに番号を生成したため、当然、登録は無く、抽出されない。従って、問い合せ番号「3」のレコードを新たに生成する。レコードの内容は、「問い合せ番号」86、「内容1」87−1、「内容2」87−2、「内容3」87−3が、それぞれ、「3」、「内容S」、「内容T」、「内容U」となる。
【0127】
以上においては、新規に商品コードなどを登録する場合についての処理の流れを説明したが、既に商品コードの登録がある場合は、それぞれにおいて抽出したレコードの変更箇所を新しく入力されたデータで更新する。
【0128】
図12は、電子レシート管理サーバ10に対するアンケート実施の通知処理のフロー図である。
先ず、所定のタイミングか否かを判定する(S121)。所定のタイミングとして、一つは、入力端末120からの登録要求により、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1が更新されるタイミングがある。また、他の一つは、10時や12時などの所定時間や、1時間置き、1日置き、1週間置きなどの所定期間置きのタイミングがある。また、他の一つは、起動時などの所定動作のタイミングがある。
【0129】
ステップS121において、所定のタイミングではないと判定されると(No判定)、所定のタイミングになるまで、繰り返し判定処理が行われる。
【0130】
ステップS121において、所定のタイミングになったとして判定されると(Yes判定)、アンケート実施を示す情報を抽出する(S122)。この処理は、具体例を挙げると、
図8のアンケート実施情報登録テーブルTb8−1に登録されている、商品コード81と、アンケート番号82と、問い合せ番号83のデータを含むレコード情報を、アンケート実施を示す情報として抽出する。一つ前の通知後にメーカCの商品5のレコードのみが登録されたとするならば、商品5のレコード805の商品コード「商品5」、アンケート番号「4」問い合せ番号「2」を抽出する。
【0131】
ステップS122の処理後は、電子レシート管理サーバ10に対し、抽出したアンケート実施を示す情報を送信することにより、該当商品のアンケート実施を通知する(S123)。
【0132】
図13は、電子レシート管理サーバ10から質問情報等の抽出要求を受信したときの質問情報等の検索処理のフロー図である。
先ず、質問情報等の抽出要求を受信したか否かを判定する(S131)。この判定処理で、未受信(No判定)である場合、受信されるまで判定処理を繰り返す。
【0133】
ステップS131の判定処理で受信したと判定されると(Yes判定)、質問情報等の抽出処理を行う(S132)。この処理では、電子レシート管理サーバ10からの要求信号に含まれるアンケート番号や問い合せ番号(又は商品コード)を検索キーに使用し、アンケート実施管理テーブルから質問情報等を抽出する。この処理について
図8を例に説明すると次の通りである。
【0134】
例えば商品コード「商品1」が電子レシート管理サーバ10から送信されたとする。この場合、「商品1」を検索キーに使用し、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「商品コード」81を検索する。
図8に示す例では、この検索によりレコード801がヒットする。レコード801にはアンケート番号「1」が含まれている。そこで、次にこのアンケート番号「1」を検索キーに使用し、質問情報登録テーブルTb8−2の「アンケート番号」84を検索する。この検索により、レコード806がヒットして、抽出されることとなる。
【0135】
また、アンケート番号「1」が電子レシート管理サーバ10から送信された場合は、直接、アンケート番号「1」を検索キーに使用し、質問情報登録テーブルTb8−2の「アンケート番号」84を検索する。この検索により、レコード806がヒットして、抽出されることとなる。
【0136】
このようにして抽出されたデータは、次のステップS133において、アンケート番号「1」、質問1「質問A」、質問2「質問B」、質問3「質問C」の組み合わせで電子レシート管理サーバ10へ送信される。
以上は、問い合せ番号が発行されていない商品の動作説明となるが、問い合せ番号が発行されている商品の動作も同じようにして行われる。
【0137】
例えば、商品コード「商品4」が電子レシート管理サーバ10から送信されたとする。この場合、「商品4」を検索キーに使用し、アンケート実施情報登録テーブルTb8−1の「商品コード」81を検索する。
図8に示す例では、この検索によりレコード804がヒットする。レコード804にはアンケート番号「3」、問い合せ番号「1」が含まれている。そこで、次に、アンケート番号「3」を検索キーに使用し、質問情報登録テーブルTb8−2の「アンケート番号」84を検索する。この検索により、レコード808がヒットして、抽出されることとなる。また、問い合せ番号「1」を検索キーに使用し、問い合せ分類情報登録テーブルTb8−3の「問い合せ番号」86を検索する。この検索により、レコード809がヒットして、抽出されることとなる。
【0138】
また、商品コードに代わり、問い合せ番号「1」が電子レシート管理サーバ10から送信された場合は、直接、問い合せ番号「1」を検索キーに使用し、問い合せ分類情報登録テーブルTb8−3の「問い合せ番号」86を検索する。この検索により、レコード809がヒットして、抽出されることとなる。
【0139】
このようにして抽出されたデータは、次のステップS133において、問い合せ番号「1」、内容1「内容M」、内容2「内容N」、内容3「内容O」の組み合わせで電子レシート管理サーバ10へ送信される。
ステップS132の抽出処理後は、抽出したデータ等を電子レシート管理サーバ10へ送信する(S133)。
【0140】
図14は、電子レシート管理サーバ10から回答情報等の登録要求を受信したときの登録処理のフロー図である。
先ず、電子レシート管理サーバ10から回答情報等の抽出要求を受信したか否かを判定する(S141)。この判定処理で、未受信(No判定)である場合、受信されるまで判定処理を繰り返す。
【0141】
ステップS141の判定処理で受信したと判定されると(Yes判定)、アンケート結果管理テーブルへの回答情報等の追加処理を行う(S142)。この処理について
図9を例に説明すると次の通りである。
【0142】
例えばアンケート番号「1」と、電子レシート番号「4」と、回答情報とが電子レシート管理サーバ10から送信されたとする。この組み合わせは、消費者が電子レシート番号「4」の表示中に要求したアンケート入力フォームで、アンケート番号「1」について回答したことを意味する。
【0143】
この場合、アンケート番号「1」、電子レシート番号「4」を検索キーに組み合わせて使用すると、アンケート番号「1」についての回答は、
図9に示すように電子レシート番号「3」までしか登録されていないため、該当レコードは無い。従って、新しくレコードを追加する。具体的には、「アンケート番号」90、「電子レシート番号」91に、それぞれ、「1」、「4」を格納し、「回答1」92−1、「回答2」92−2、「回答3」92−3に、受信した3つの回答情報をそれぞれ格納する。
【0144】
また、問い合せ番号「1」と、電子レシート番号「4」と、問い合せの分類を示す情報とが電子レシート管理サーバ10から送信されたとする。この組み合わせは、消費者が電子レシート番号「4」の表示中に要求した問い合せ入力フォームで、問い合せ番号「1」について回答したことを意味する。
【0145】
この場合、問い合せ番号「1」、電子レシート番号「4」を検索キーに組み合わせて使用すると、問い合せ番号「1」についての回答は、
図9に示すように電子レシート番号「1」までしか登録されていないため、該当レコードは無い。従って、新しくレコードを追加する。具体的には、「問い合せ番号」93、「電子レシート番号」94に、それぞれ、「1」、「4」を格納し、「問い合せ1」95−1、「問い合せ2」95−2、「問い合せ3」95−3に、受信した3つの具体的な問い合せ内容をそれぞれ格納する。
【0146】
図15は、消費者端末16の構成図である。
消費者端末16は、主に、制御部10C、記憶部11C、通信I/F12C、操作部13C、表示部14C、及び近距離無線通信部15Cを備えている。各部はバス16Cにより相互接続されている。
【0147】
制御部10Cは、各種演算や消費者端末16の各部を統括的に制御し、演算処理やデータの入出力制御などを行うコンピュータである。制御部10Cは、CPU、各種のプログラムやデータを記憶するROM、各種のプログラムを展開したりデータを書き換え自在に記憶したりするワークメモリとしてのRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成される。
【0148】
操作部13Cは、例えばタッチ入力式の表示画面などからの入力信号を制御部10Cに送信する入力装置である。操作部13Cは、液晶ディスプレイ上の入力ボタンや入力ボックス等のインタフェースを介して制御部10Cに所定の命令コードやデータを入力する。
【0149】
表示部14Cは、制御部10Cで生成された表示データを表示させる表示装置である。表示対象は、例えばタッチ入力式の表示画面などである。
近距離無線通信部15Cは、POS端末15の近距離無線通信部との間で無線通信を行って、データを送受信する通信インタフェースである。
通信I/F12Cは、ネットワークN4に接続するためのつまり携帯電話網などを通じてインターネットにアクセスするための通信インタフェースである。
【0150】
記憶部11Cは、内蔵メモリや着脱式の外部記憶装置(例えばFlashメモリ)などの記憶装置である。
記憶部11Cには、会員コードの記憶領域11n、電子レシート管理領域11p、電子レシート用のアプリケーション11q、送受信用プログラム11rなどが記憶されている。
【0151】
電子レシート管理領域11pは、ダウンロードした電子レシート等を記憶するための領域である。
電子レシート用のアプリケーション11qは、電子レシート管理領域11pに記憶される電子レシートを管理するためのプログラムである。また、電子レシート管理サーバ10から電子レシートを選択的にダウンロードするためのプログラムである。例えば取引日や店舗などから対象の電子レシートの絞り込みの処理を行う。また、電子レシート管理サーバ10から受信した電子レシートや各種の入力フォームを表示画面に表示し、操作部から指定した要求を電子レシート管理サーバ10へ送信するプログラム(Webブラウザなど)である。
【0152】
送受信用プログラム11rは電子レシート管理サーバ10との間で所定のプロトコル(HTTP等)でデータ通信を行うためのプログラムである。
【0153】
図16は、消費者端末16のアンケート回収処理に係る処理フローを説明するための画面遷移図である。
図16に示す実線矢印は画面遷移先を示している。
【0154】
図16の電子レシート200Gには、店舗名201H、取引日時202H、電子レシート番号203H、取引商品(本例では4つの商品)の商品コード204−1H〜204−4H、それぞれの取引商品の金額206H、合計金額や釣銭などの会計額205Hなどの表示情報が含まれている。特に電子レシート番号203Hにおいては「No:0001」と示されているので、当該電子レシートが電子レシート番号「1」のものであることが分かる。このように、電子レシート管理サーバ10からは電子レシート番号が表示可能な態様で電子レシートに組み込まれて送信される。
【0155】
また、電子レシート200Gには、それぞれの商品コードの隣に、操作可能なアンケートボタンが配置されている。同図の例では、商品1、商品2、商品4の3商品のそれぞれにアンケートボタン204−1x、204−2x、204−4xが配置されている。つまり、商品3以外の各商品にアンケートボタンを表示することで、操作者である消費者に、アンケートの入力フォームが商品1、商品2、商品4にあることを提供している。
【0156】
電子レシート200Gの画面上で操作者がアンケートボタン204−1x〜204−4xの何れかを選択し、選択したアンケートボタンに対応する商品にアンケート情報と問い合せ情報とが登録されていると、フォーム選択画面300Gに遷移する。この画面は、アンケートボタンの選択により電子レシート管理サーバ10から送信されるものである。なお、選択したアンケートボタンに対応する商品にアンケート情報のみで問い合せ情報が登録されていないときは、フォーム選択画面300Gの表示を省略し、後に説明する入力フォーム画面400Gに遷移する。同図に示す例では商品4のアンケートボタンが押下され、画面が遷移する。
図3のアンケート実施テーブルTb1の商品コード「商品4」に該当するレコード304にはアンケート番号「3」、問い合せ番号「1」が設定されている。このため、
図16に示す画面遷移の例では、アンケートボタンの押下後にフォーム選択画面300Gに遷移する。
【0157】
フォーム選択画面300Gには、主に、アンケート用の入力フォームを要求するボタン301xと問い合せ用の入力フォームを要求するボタン302xと、閉じるボタン303xとが含まれている。
【0158】
閉じるボタン303xは電子レシート200Gの画面に戻るためのものである。
入力フォーム画面400Gは、フォーム選択画面300Gにおいてアンケート用の入力フォームを要求するボタン301xを選択した場合に遷移するアンケート用の入力フォーム画面である。なお、特に図示しないが、フォーム選択画面300Gにおいて問い合せ用の入力フォームを要求するボタン302xを選択した場合には問い合せ用の入力フォーム画面に遷移する。これらの入力フォーム画面も電子レシート管理サーバ10から送信されるものである。
【0159】
同図に示すアンケート用の入力フォーム画面400Gには、表示情報401H〜403Hとして質問G、質問H、質問Iが含まれている。質問G、質問H、質問Iは、
図8の質問情報登録テーブルTb8−2に登録されているアンケート番号「3」のレコード808の情報、つまり質問1−「質問G」、質問2−「質問H」、質問3−「質問I」が埋め込まれ、表示されたものである。
【0160】
それぞれの質問を付した表示情報401H〜403Hの隣に、入力ボックス401x〜403xが配置されている。
また、アンケート用の入力フォーム画面400Gの下部に送信ボタン404xが配置されている。
【0161】
図16のアンケート用の入力フォーム画面400Gの右隣に入力ボックス401x〜403xの入力例として入力画面500Gを示した。
同図に示すように、入力ボックス401x〜403xには、入力データ501z〜503zとしてそれぞれ、「回答GG」、「回答HH」、「回答II」の入力状態が示されている。この入力データ「回答GG」、「回答HH」、「回答II」は、送信ボタン404xを押下することにより、電子レシート管理サーバ10を経由してフォームデータ管理サーバ11へ送信される。そして、送信ボタン404xを押下した後は、この例ではフォーム選択画面300Gに戻る。なお、フォーム選択画面300Gが表示されない商品の場合は、電子レシート200Gに戻るものとする。
【0162】
また、フォームデータ管理サーバ11へ送信された入力データ「回答GG」、「回答HH」、「回答II」は、
図14に示す登録処理において、回答情報登録テーブルTb9−1のアンケート番号「3」、電子レシート番号「1」のレコード905に回答1「回答GG」、回答2「回答HH」、回答3「回答II」として登録されることとなる。
【0163】
本実施形態では、回答情報に付帯情報(商品コードや電子レシート番号など)を付けてフォームデータ管理サーバ11へ送信する構成を示した。付帯情報として、電子レシート番号を含めたが、その他、性別や年齢層などの情報を含めてフォームデータ管理サーバ11へ送信するようにしても良い。この場合、メーカは、性別や年齢層などの因子を使用してアンケートの集計ができるようになる。
本実施形態のサーバ装置で使用する各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供し、サーバ装置のフラッシュROMなどに読み込ませて実行してもよい。
【0164】
また、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0165】
以上のように本実施形態のサーバ装置は、アンケート実施商品であることを示すユーザ操作が可能な操作部を電子レシート情報に含めて情報処理装置に送信する操作部付き電子レシート送信手段と、上記情報処理装置から上記操作部の操作信号を受信して、アンケートの質問内容を示す質問情報をデータベースから抽出する質問情報抽出手段と、上記アンケートの上記質問情報を入力フォームに含めて上記情報処理装置に送信するアンケート送信手段と、上記入力フォームにおいて入力された、上記質問情報についてのユーザの回答を示す回答情報を、上記情報処理装置から受信して上記データベースに登録する回答情報登録手段と、を備えるように構成した。
【0166】
また、アンケートの質問情報及び回答情報を管理するアンケートサーバ装置と、電子レシート情報を管理する電子レシート管理サーバ装置とを備え、上記アンケートサーバ装置は、消費財メーカの商品についての質問情報をデータベースに登録し、該商品がアンケート実施商品であることを上記電子レシート管理サーバ装置へ通知する情報登録通知手段と、上記質問情報を上記データベースから抽出し、上記電子レシート管理サーバ装置へ送信する情報抽出送信手段と、上記電子レシート管理サーバ装置から受信した、上記質問情報の回答情報を上記データベースに登録する情報登録手段と、を備え、上記電子レシート管理サーバ装置は、上記情報登録通知手段によりアンケート実施商品として通知された商品を対象に、アンケート実施商品であることを示すユーザ操作が可能な操作部を上記電子レシート情報に含めて情報処理装置に送信する操作部付き電子レシート送信手段と、上記情報処理装置から上記操作部の操作信号を受信して、該操作信号に対応する商品の質問情報を上記アンケートサーバ装置の上記情報抽出送信手段を介して抽出する質問情報抽出手段と、上記質問情報抽出手段で抽出した質問情報を入力フォームに含めて上記情報処理装置に送信するアンケート送信手段と、上記入力フォームにおいて入力された、上記質問情報の回答情報を、上記情報処理装置から受信して、上記アンケートサーバ装置の上記情報登録手段を介して上記データベースに登録する回答情報登録手段と、を備えるアンケート回収システムを構成した。
【0167】
これにより、電子レシートシステムを利用して、メーカの各アンケートを消費者に同一の手続きで提供し消費者からアンケート結果を回収することが可能になる。
【0168】
以上の各実施形態において、サーバ装置、アンケート回収システム、およびプログラムについていくつかの構成を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。