【解決手段】SNSサーバは、通信部と記憶部と制御部とを備え、広告型のSNSを提供する。制御部は、グループメンバリストの中から特定されたメンバ情報の利用回数に店舗での利用数を加算する共に当該メンバ情報の利用総額に店舗での利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新する(S13,S14)。また、当該メンバ情報が更新されると、制御部は、グループメンバリストの利用回数の合計値が、来店特典が受けられるグループ利用数マイナス1であるか否かを判定する(S15)。ここで、肯定判定されると(S15:YES)、制御部は、次回来店時に来店特典が受けられる旨のメッセージを送信する(S16)。
グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバであって、
ネットワークに接続可能な通信部と、
記憶部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部を介して、広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典が受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を受信すると、前記広告グループ情報を前記記憶部に格納されている広告情報リストに追加し、
前記通信部を介して、前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を受信すると、当該会員の識別子、利用回数及び利用総額を関連づけて記録するメンバ情報を作成し、前記記憶部に格納されているグループメンバリストに追加し、
前記通信部を介して、前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を受信すると、当該利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定し、
特定されたメンバ情報の利用回数に前記利用数を加算する共に当該メンバ情報の利用総額に前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新し、
当該メンバ情報が更新されると、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定し、
肯定判定されると、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を出力することを特徴とするSNSサーバ。
グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバとして機能するコンピュータに、
a)広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典が受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を前記コンピュータの通信部を介して受信するステップと、
b)前記広告グループ情報を前記コンピュータの記憶部に格納されている広告情報リストに追加するステップと、
c)前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を前記コンピュータの通信部を介して受信するステップと、
d)前記会員の識別子、利用回数及び利用総額を記録するメンバ情報を作成し、前記コンピュータの記憶部に格納されているグループメンバリストに追加するステップと、
e)前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を前記コンピュータの通信部を介して受信するステップと、
f)前記利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定するステップと、
g)前記ステップf)で特定されたメンバ情報の利用回数に前記ステップe)で受信した前記利用数を加算すると共に当該メンバ情報の利用総額に前記ステップe)で受信した前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新するステップと、
h)前記ステップg)において当該メンバ情報が更新されると、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定するステップと、
i)前記ステップh)において肯定判定されると、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバであって、
広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典が受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を受信すると、前記広告グループ情報を広告情報リストに追加する広告グループ情報追加手段と、
前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を受信すると、当該会員の識別子、利用回数及び利用総額を記録するメンバ情報を作成し、前記記憶部に格納されているグループメンバリストに追加するメンバ情報追加手段と、
前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を受信すると、前記利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定するメンバ情報特定手段と、
前記メンバ情報特定手段により特定されたメンバ情報の利用回数に前記利用数を加算すると共に当該メンバ情報の利用総額に前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新するメンバ情報更新手段と、
前記メンバ情報更新手段による更新後、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により肯定判定されると、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするSNSサーバ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の発明者は、従来のSNSを応用し、SNSの会員に対して来店を促す広告型のSNSを新たに想起した。
【0005】
具体的には、広告型のSNSでは、契約等により事前に登録した各店舗がSNS上に広告グループを作成する。この広告グループでは、商品やサービスに関する情報を提供するとともに、所定の条件に応じて参加会員に来店時の特典が与えられる。このため、広告グループで提供される商品やサービスに興味のある会員に対して、当該広告グループへの積極的な参加を促すことができる。
【0006】
すなわち、広告型のSNSでは、各店舗にとっては、SNSの会員に対して来店を促すというメリットが有り、SNSの会員にとっては、来店時の特典を用いて興味のある商品やサービスを購入できるというメリットが有る。
【0007】
さらに、広告グループは特定の商品又はサービスに関するグループであることから、興味の似通った会員で構成されることになる。そのため、単にグループを作成した場合と比べて、広告グループにおける参加会員同士の交流も活発になる。
【0008】
しかしながら、広告型のSNSでは、参加会員に対しての来店特典の告知が不十分な場合、来店の促進効果が十分に得られないという問題が生じる。
【0009】
そこで、本発明は、広告型のSNSにおいて、来店特典付きの広告に対応する広告グループへの参加会員に対して来店特典をより確実に告知することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバであって、ネットワークに接続可能な通信部と、記憶部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記通信部を介して、広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典を受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を受信すると、前記広告グループ情報を前記記憶部に格納されている広告情報リストに追加し、前記通信部を介して、前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を受信すると、当該会員の識別子、利用回数及び利用総額を関連づけて記録するメンバ情報を作成し、前記記憶部に格納されているグループメンバリストに追加し、前記通信部を介して、前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を受信すると、当該利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定し、特定されたメンバ情報の利用回数に前記利用数を加算する共に当該メンバ情報の利用総額に前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新し、当該メンバ情報が更新されると、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定し、肯定判定されると、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を出力することを特徴とするSNSサーバを提供している。
【0011】
また、前記制御部は、前記通信部を介して、前記広告グループのランキング表示要求を受信すると、前記グループメンバリストの利用回数に基づいて、利用回数ランキングを生成して出力するのが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記通信部を介して、前記広告グループのランキング表示要求を受信すると、前記グループメンバリストの利用総額に基づいて、利用総額ランキングを生成して出力するのが好ましい。
【0013】
また、前記広告グループ情報は、最終目標利用数と広告有効期間とを更に含み、前記制御部は、前記広告有効期間の終了後、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記最終目標利用数に達したか否かを判定し、肯定判定されると、次回来店時に前記最終目標利用数の達成に伴う来店特典が受けられる旨を出力するのが好ましい。
【0014】
また、本発明は、グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバとして機能するコンピュータに、a)広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典を受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を前記コンピュータの通信部を介して受信するステップと、b)前記広告グループ情報を前記コンピュータの記憶部に格納されている広告情報リストに追加するステップと、c)前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を前記コンピュータの通信部を介して受信するステップと、d)前記会員の識別子、利用回数及び利用総額を記録するメンバ情報を作成し、前記コンピュータの記憶部に格納されているグループメンバリストに追加するステップと、e)前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を前記コンピュータの通信部を介して受信するステップと、f)前記利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定するステップと、g)前記ステップf)で特定されたメンバ情報の利用回数に前記ステップe)で受信した前記利用数を加算すると共に当該メンバ情報の利用総額に前記ステップe)で受信した前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新するステップと、h)前記ステップg)において当該メンバ情報が更新されると、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定するステップと、i)前記ステップh)において肯定判定されると、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を出力するステップとを実行させるためのプログラムを更に提供している。
【0015】
また、本発明は、グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバであって、広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典を受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を受信すると、前記広告グループ情報を広告情報リストに追加する広告グループ情報追加手段と、前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を受信すると、当該会員の識別子、利用回数及び利用総額を記録するメンバ情報を作成し、前記記憶部に格納されているグループメンバリストに追加するメンバ情報追加手段と、前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を受信すると、前記利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定するメンバ情報特定手段と、前記メンバ情報特定手段により特定されたメンバ情報の利用回数に前記利用数を加算すると共に当該メンバ情報の利用総額に前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新するメンバ情報更新手段と、前記メンバ情報更新手段による更新後、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により肯定判定されると、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を出力する出力手段とを備えることを特徴とするSNSサーバを更に提供している。
【0016】
また、本発明は、来店促進システムであって、グループ機能を用いて、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成し、当該広告グループの参加者に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバと、ネットワークを介して前記SNSサーバに接続される店舗端末と、前記ネットワークを介して前記SNSサーバに接続されるユーザ端末とを備え、前記SNSサーバは、前記ネットワークに接続される通信部と、記憶部と、制御部とを有し、前記通信部を介して、広告グループの作成依頼と共に、商品又はサービスの名称と来店特典を受けられるグループ利用数とを含む広告グループ情報を前記店舗端末から受信すると、前記広告グループ情報を前記記憶部に格納されている広告情報リストに追加し、前記通信部を介して、前記SNSの会員による前記広告グループへの参加申請と共に、当該会員の識別子を前記ユーザ端末から受信すると、当該会員の識別子、利用回数及び利用総額を記録するメンバ情報を作成し、前記記憶部に格納されているグループメンバリストに追加し、前記通信部を介して、前記広告グループに対応する商品又はサービスの利用通知と共に、利用者識別子、利用数及び利用金額を前記店舗端末から受信すると、当該利用者識別子に基づき対応する会員のメンバ情報を前記グループメンバリストの中から特定し、特定されたメンバ情報の利用回数に前記利用数を加算する共に当該メンバ情報の利用総額に前記利用金額を加算することにより、当該メンバ情報を更新し、当該メンバ情報が更新されると、前記グループメンバリストの利用回数の合計値が前記グループ利用数マイナス1であるか否かを判定し、肯定判定されると、前記通信部を介して、次回来店時に前記来店特典が受けられる旨を前記ユーザ端末に通知することを特徴とする来店促進システムを更に提供している。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載のSNSサーバによれば、グループメンバリストの利用回数の合計値が、来店特典が付与されるグループ利用数マイナス1になると、次回来店時に来店特定が受けられる旨が出力される。そのため、広告グループの各メンバに対して来店特典をより確実に告知することができ、各メンバの来店を促進することが可能である。
【0018】
請求項2記載のSNSサーバによれば、広告グループの各メンバは、現状の利用回数ランキングを把握することが可能である。
【0019】
請求項3記載のSNSサーバによれば、広告グループの各メンバは、現状の利用総額ランキングを把握することが可能である。
【0020】
請求項4記載のSNSサーバによれば、有効期間終了後、グループメンバリストの利用回数の合計値が最終目標利用数に達すると、次回来店時に最終目標利用数達成に伴う来店特典が受けられる旨が出力される。そのため、広告グループの各メンバに対して最終目標利用数達成に伴う来店特典をより確実に告知することができ、各メンバの来店を促進することが可能である。
【0021】
請求項5記載のプログラムによれば、広告グループの各メンバに対して来店特典をより確実に告知することができ、各メンバの来店を促進することが可能である。
【0022】
請求項6記載のSNSサーバによれば、広告グループの各メンバに対して来店特典をより確実に告知することができ、各メンバの来店を促進することが可能である。
【0023】
請求項7記載の来店促進システムによれば、広告グループの各メンバに対して来店特典をより確実に告知することができ、各メンバの来店を促進することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<1.実施形態>
<1−1.構成>
本発明の実施形態による来店促進システム100について
図1乃至
図13に基づき説明する。
【0026】
図1に示す来店促進システム100は、SNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバ1と、ユーザ端末3(3A,3B,…)と、店舗端末4(4A,4B,…)とを備えて構成される。SNSサーバ1とユーザ端末3と店舗端末4は、インターネット等を含むネットワーク2を介して互いに接続されている。なお、ネットワーク2への接続形態は、有線、無線を問わない。
【0027】
SNSサーバ1は、会員に来店を促す広告型のSNS(Social Networking Service)を提供するサーバである。なお、本実施形態の広告型のSNSは、通常のSNSと同様に、プロフィール機能、メッセージ送受信機能及びグループ機能等を備えている。
【0028】
広告型のSNSでは、グループ機能を用いて、契約等により予め登録された各店舗が、来店特典付きの広告に対応する広告グループを作成することが可能である。
【0029】
一方、SNSの会員(ユーザ)は、グループ機能により生成された複数の広告グループの中から所望の広告グループを選択して参加することが可能である。個々の広告グループには、利用回数に応じた来店時の特典が設けられており、広告グループへの参加会員は、来店特典を受けることが可能である。
【0030】
この広告型のSNSは、来店促進を目的としているため、来店可能な地域毎に提供される。すなわち、特定の地域(広島市等)に対応する広告型のSNSにおいて、登録が可能な店舗は、当該特定の地域に住所を有するものに限られる。また、特定の地域に対応する広告型のSNSに登録可能な会員(ユーザ)も、特定の地域に住所を有するものに限られる。
【0031】
SNSサーバ1は、公知のサーバ用コンピュータと同様の構成を備えており、
図2に示すように、CPU11、RAM12、ROM13、通信部(通信IF)14、記憶部15などを備え、これらがバス18により相互に接続されている。
【0032】
CPU11は中央演算装置であり、RAM12、ROM13などと協働して、後述する各種の処理を実行する。詳細には、CPU11は、予めインストールされている1又は複数のプログラムを実行することにより、各種の処理を実行する。このように、CPU11は、SNSサーバ1の動作を統括的に制御する制御部として機能する。
【0033】
RAM12は、CPU11の演算の際にデータを一時的に記憶するものであり、ROM13は、BIOSなどのプログラムが記憶された読み出し専用メモリである。
【0034】
記憶部15はハードディスク(HDD)で構成されており、後述する会員情報リスト11(
図5)、広告情報リスト(
図7)及びグループメンバリスト(
図9)等を記憶する。
【0035】
ユーザ端末3は、公知のタブレット端末と同様の構成を備えており、ネットワーク2を介してSNSサーバ1との間でネットワーク通信を行うことが可能である。
【0036】
店舗端末4は、公知のパーソナルコンピュータと同様の構成を備えており、ネットワーク2を介してSNSサーバ1との間でネットワーク通信を行うことが可能である。店舗端末4にはカードリーダーが接続されており、当該カードリーダーを介して、広告グループのグループメンバに対して発行されるグループカードの情報を取得することが可能である。
【0037】
<1−2.動作>
次に、
図3〜
図10を参照しつつ、来店促進システム100の各処理について説明する。
【0038】
以下、
図3のシーケンス図に沿って、会員登録処理(S1,S2)、広告グループ作成処理(S3,S4)、広告グループへの参加申請処理(S5,S6)、商品又はサービスの利用に伴う処理(S7,S8)について順次に説明する。
【0039】
<会員登録処理(
図3:S1,S2)>
本実施形態にかかる広告型のSNSを利用するためには、ユーザは、予め会員登録を行う必要が有る。SNSへの会員登録は、
図4に示すユーザ登録画面を介して行われる。
【0040】
図4に示すユーザ登録画面において、氏名、パスワード、住所及びEメールアドレスが入力され、登録ボタンが押下されると、ユーザ端末3は、会員登録申請を受け付ける(
図3のステップS1)。そして、ユーザ端末3は、会員登録申請とともに、ユーザ登録画面(
図4)で入力された情報を会員情報としてSNSサーバ1に送信する。
【0041】
SNS1サーバ1は、会員登録申請に応答して、ユーザ端末3から受信した会員情報を
図5に示す会員情報リスト11に追加する(ステップS2)。
図5に示すように、会員情報リスト11には、各会員UA,UB,…のIDと、氏名と、住所と、パスワードと、Eメールアドレスとが記録される。
【0042】
なお、会員情報が会員情報リスト11に追加されると、SNSサーバ1は、会員登録完了通知を登録された会員のEメールアドレス宛に送信する。会員登録完了通知を受信したユーザは、SNSにログインすることが可能になる。なお、SNSへのログインは、所定のログイン画面(不図示)において、ログインID(Eメールアドレス等)及びパスワードを入力することにより行われる。
【0043】
以上のようなステップS1,S2の処理が行われることにより、
図5に示す会員情報リスト11には、新規会員の会員情報が適宜追加される。
【0044】
<広告グループ作成処理(
図3:S3,S4)>
契約等によりSNSに予め登録された各店舗は、
図6に示す広告登録画面を介して、広告グループを作成することが可能である。
【0045】
具体的には、
図6に示す広告登録画面において、各種情報が入力され、登録ボタンが押下されると、店舗端末4は、広告グループ作成依頼を受け付ける(
図3のステップS3)。そして、店舗端末4は、広告グループ作成依頼とともに、広告登録画面(
図6)を介して入力された情報を広告グループ情報としてSNSサーバ1に送信する。
【0046】
SNSサーバ1は、広告グループ作成依頼に応答して、店舗端末4から受信した広告グループ情報を
図7に示す広告情報リストに追加する(ステップS4)。
図7に示すように、広告情報リスト12には、各広告GA,GB,…のIDと、商品又はサービス名と、来店特典が受けられるグループ利用数と、グループ利用数到達時の来店特典と、最終目標利用数と、最終目標利用数到達時の来店特典と、広告有効期間とが記録される。
【0047】
以上のようなステップS3,S4の処理が行われることにより、
図7に示す広告情報リスト12には、新規広告グループの広告グループ情報が適宜追加される。
【0048】
<広告グループへの参加申請処理(
図3:S5,S6)>
上述のステップS3,S4において、広告グループが作成されると、SNSの会員は、当該広告グループの情報を閲覧することが可能である。例えば、グループ選択画面(不図示)において広告グループGAが会員UAにより選択されると、当該会員UAが使用するユーザ端末3の表示部には、
図8に示すグループ参加申請画面が表示される。
【0049】
図8に示すように、グループ参加申請画面には、選択された広告グループGAに関する情報が表示される。また、グループ参加申請画面の下部には、参加申請ボタンが設けられている。当該参加申請ボタンが押下されると、ユーザ端末3は、広告グループGAへの参加申請を受け付ける(
図3のステップS5)。そして、ユーザ端末3は、会員UAによる広告グループGAへの参加申請とともに、会員UAの会員ID「U001」及び広告グループGAのグループID「A001」をSNSサーバ1に送信する。
【0050】
SNSサーバ1は、グループID「A001」に基づき、広告グループGAに対応するグループメンバリスト13(
図9)を特定する。そして、SNSサーバ1は、会員ID「U001」に対応する会員UAのメンバ情報を追加する(ステップS6)。
図9に示すように、グループメンバリスト13には、各参加会員のIDと、利用回数と、利用総額とがメンバ情報として記録される。なお、メンバ情報が追加された時点では、利用回数及び利用総額には初期値として0が入力される。
【0051】
また、SNSサーバ1は、会員ID「U001」に基づき、
図5に示す会員情報リストの中から会員UAに対応する会員情報の住所を特定する。そして、SNSサーバ1は、新規参加会員UAの住所をSNSの管理者に通知し、グループカードの発行を指示する。
【0052】
これにより、SNSの管理者は、広告グループGAに対応するグループカードを発行した上で、会員UAの住所に送付することが可能になる。このグループカードは、対象商品又はサービスの購入時に、店舗に対して提示するためのものである。なお、グループカードには、グループID及び会員IDが2次元バーコード等により記録されているものとする。
【0053】
<商品又はサービスの利用に伴う処理(
図3:S7,S8)>
上述のように、SNSの会員が広告グループへの参加申請を行うと、グループカードが発行され、当該会員の住所に送付される。そして、SNSの会員は、広告グループの商品又はサービスを店舗で利用する際、グループカードを持参して提示する。
【0054】
これに対して、店舗端末4は、カードリーダーを介してグループカードに記録された情報を読み取り、グループID及び会員IDを取得する(
図3のステップS7)。そして、店舗端末4は、店舗利用通知とともに、グループID、会員ID、利用数及び利用金額をSNSサーバ1に送信する。
【0055】
例えば、会員UKが広告グループGAの8,000円の商品(N社のスニーカー)を1足購入したとすると、店舗端末4は、グループID「A001」、会員ID「U009」、利用数「1」及び利用金額「8000」をSNSサーバ1に送信する。
【0056】
これに対して、SNSサーバ1は、グループメンバリスト更新処理(
図10のフローチャート)を実行する(ステップS8)。
【0057】
具体的には、SNSサーバ1は、まず、グループID「A001」に基づき、対応するグループGAのグループメンバリスト13(
図9)を特定する(
図10のステップS11)。この後、SNSサーバ1は、ユーザID「U009」に基づいて、グループメンバリスト13の中から会員UKのメンバ情報を特定する(ステップS12)。
【0058】
そして、SNSサーバ1は、特定されたメンバ情報の利用回数に利用数「1」を加算すると共に(ステップS13)、利用総額に利用金額「8000」を加算することにより(ステップS14)、会員UKのメンバ情報を更新する。
【0059】
会員UKのメンバ情報が更新されると、SNSサーバ1は、グループメンバリスト13の利用回数の合計値が、来店特典が受けられるグループ利用数マイナス1であるか否かを判定する(ステップS15)。
【0060】
ステップS15においてYESと判定されると、ステップS16に進み、NOと判定されると、処理を終了する。
【0061】
ステップS16では、SNSサーバ1は、SNSのメッセージ機能を利用して、次回来店時にグループ利用数到達に伴う来店特典が受けられる旨のメッセージを広告グループGAの全メンバに送信する。
【0062】
以上のような動作によれば、グループメンバリスト13の利用回数の合計値が、来店特典が受けられるグループ利用数マイナス1になると、次回来店時にグループ利用数到達に伴う来店特典が受けられる旨のメッセージが広告グループGAの全メンバに送信される。そのため、グループ利用数到達に伴う来店特典を各メンバに対してより確実に報知することができ、各メンバの来店を促進することが可能である。
【0063】
<ランキング表示処理>
続いて、
図11のフローチャートを参照しながら、広告型のSNSによって提供されるランキング表示機能について説明する。ランキング表示機能とは、広告グループに参加しているメンバの利用回数ランキングを表示するための機能である。
【0064】
例えば、広告グループGAの会員UAにより、ランキング表示指示が受け付けられると、SNSサーバ1は、
図11のフローチャートの処理を実行する。
【0065】
具体的には、SNSサーバ1は、まず、広告グループGAのグループメンバリスト13(
図9)を参照し、利用回数の多い順にメンバ情報をソートする(ステップS21)。
【0066】
そして、SNSサーバ1は、ステップS21でソートされたメンバ情報に基づき、
図12に示す利用回数ランキングの表示用データを生成し、会員UAのユーザ端末3に送信する(ステップS22)。
【0067】
以上の利用回数のランキング表示機能によれば、広告グループGAの各会員は、利用回数の現状のランキングを閲覧することが可能である。ここで、期間終了後に順位に応じたポイントが付与される旨等を告知しておけば、広告グループGAの各会員に対して店舗への来店を促すことが可能になる。
【0068】
<広告有効期間終了後の処理>
最後に、
図13のフローチャートを参照しつつ、広告有効期間終了後の処理について説明する。
【0069】
例えば、広告グループGAの広告有効期間が終了すると、SNSサーバ1は、グループメンバリスト13の利用回数の合計値が最終目標利用数以上であるか否かを判定する(
図13のステップS31)。
【0070】
ステップS31でYESと判定されると、SNSサーバ1は、SNSのメッセージ機能を利用して、次回来店時に最終目標利用数到達に伴う来店特典が受けられる旨のメッセージを広告グループGAの全メンバに送信する(ステップS32)。
【0071】
以上の処理によれば、広告グループGAの各メンバに対して最終目標利用数達成に伴う来店特典をより確実に報知することが可能である。
【0072】
<2.変形例>
本発明による来店促進システムは上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0073】
例えば、上記実施形態では、ランキング表示指示に伴って利用回数ランキング(
図12)の表示用データが生成される場合を例示したが、これに限定されず、利用総額ランキング(
図15)の表示用データが生成されるようにしてもよい。
【0074】
かかる変形例において、たとえば、広告グループGAの会員UAにより、ランキング表示指示が受け付けられると、SNSサーバ1は、
図14のフローチャートの処理を実行する。
【0075】
具体的には、SNSサーバ1は、まず、広告グループGAのグループメンバリスト13(
図9)を参照し、利用総額の多い順にメンバ情報をソートする(ステップS41)。
【0076】
そして、SNSサーバ1は、ステップS41でソートされたメンバ情報に基づき、
図15に示す利用総額ランキングの表示用データを生成し、会員UAのユーザ端末3に送信する(ステップS42)。