【解決手段】ユーザ識別子とポイントとを有するポイント管理情報が格納されるポイント管理情報格納部101と、グループ識別子と、ユーザ識別子とを有するグループ管理情報が格納されるグループ管理情報格納部102と、借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子と、ポイント指定情報とを有する貸借情報を受け付ける貸借情報受付部103と、貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの少なくとも一部を、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとし、借用ユーザ識別子と貸与ユーザ識別子と貸借の対象となったポイントとを有する貸借管理情報を貸借管理情報格納部104に蓄積する貸借処理部105と、を備えた。
前記貸借処理部は、前記貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、予め指定された条件を満たすポイントであって、前記貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、当該貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする請求項2記載のポイント管理装置。
ユーザ識別子と、当該ユーザ識別情報と対応づけられたポイントのうちの貸与可能なポイントを指定する貸与可能ポイント指定情報と、を有する一以上の貸与指定情報を受け付ける貸与指定情報受付部を更に備え、
前記貸借処理部は、前記貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、前記貸与指定情報により当該ユーザ識別子と対応づけられた貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントであって、前記貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、当該貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする請求項2記載のポイント管理装置。
前記貸借情報受付部が受け付けた貸借情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザに、ポイントの貸与の許可を求める情報である許可申請情報を送信する許可申請情報送信部と、
前記許可申請情報送信部が送信した許可申請情報に応じて、ポイントの貸与を許可するか否かを示す情報である許可結果情報を受信する許可結果情報受信部と、
前記貸借処理部は、前記許可結果情報受信部が受信した許可結果情報が、ポイントの貸与を許可することを示す場合に、前記貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、前記貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、当該貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする請求項2記載のポイント管理装置。
ポイントを利用する指示を示す情報であって、ポイントを利用するユーザ識別子と、利用するポイントを示す利用ポイント指定情報とを有する利用指示情報を受け付ける利用指示情報受付部と、
前記利用指示情報が有するユーザ識別子に対応するポイントを利用するポイント利用部とを更に備え、
前記ポイント利用部は、前記貸借処理部により、前記利用指示情報が有するユーザ識別子が示すユーザのものとなったポイントを含むポイントを利用する請求項1から請求項6いずれか一項記載のポイント管理装置。
ユーザ識別子と、ユーザが保有するポイントとを有する複数のポイント管理情報が格納されるポイント管理情報格納部と、複数のユーザで構成されるグループのグループ識別子と、当該グループ識別子が示すグループに属する二以上のユーザのユーザ識別子とを有する複数のグループ管理情報が格納されるグループ管理情報格納部と、貸借情報受付部と、前記借用ユーザ識別子と、前記貸与ユーザ識別子と、貸借の対象となったポイントとを有する複数の貸借管理情報が格納される貸借管理情報格納部と、貸借処理部とを用いて行われるポイント管理方法であって、
前記貸借情報受付部が、ポイントを借用または貸与する指示を示す情報であって、ポイントを借用するユーザのユーザ識別子である借用ユーザ識別子と、ポイントを貸与するユーザのユーザ識別子である貸与ユーザ識別子とを有する貸借情報を受け付ける貸借情報受付ステップと、
前記貸借処理部が、前記グループ管理情報が有するグループ識別子であって、前記貸借情報受付ステップで受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、前記貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、少なくとも一部のポイントを、当該貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとし、当該借用ユーザ識別子と、当該貸与ユーザ識別子と、前記少なくとも一部のポイントである貸借の対象となったポイントとを有する貸借管理情報を、前記貸借管理情報格納部に蓄積する貸借処理ステップと、を備えたポイント管理方法。
ユーザ識別子と、ユーザが保有するポイントとを有する複数のポイント管理情報が格納されるポイント管理情報格納部と、複数のユーザで構成されるグループのグループ識別子と、当該グループ識別子が示すグループに属する二以上のユーザのユーザ識別子とを有する複数のグループ管理情報が格納されるグループ管理情報格納部と、前記借用ユーザ識別子と、前記貸与ユーザ識別子と、貸借の対象となったポイントとを有する複数の貸借管理情報が格納される貸借管理情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、
ポイントを借用または貸与する指示を示す情報であって、ポイントを借用するユーザのユーザ識別子である借用ユーザ識別子と、ポイントを貸与するユーザのユーザ識別子である貸与ユーザ識別子とを有する貸借情報を受け付ける貸借情報受付部と、
前記グループ管理情報が有するグループ識別子であって、前記貸借情報受付部が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、前記貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、少なくとも一部のポイントを、当該貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとし、当該借用ユーザ識別子と、当該貸与ユーザ識別子と、前記少なくとも一部のポイントである貸借の対象となったポイントとを有する貸借管理情報を、前記貸借管理情報格納部に蓄積する貸借処理部として機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、ポイント管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるポイント管理システムのブロック図である。ポイント管理システム1000は、ポイント管理装置1と、複数のユーザ端末2とを備えている。ポイント管理装置1と、複数のユーザ端末2とは、例えば、インターネット等のネットワークや、通信回線等を介して、情報の送受信が可能となるように接続されている。
【0027】
ここでは、説明の便宜上、ポイント管理システム1000が、複数のユーザ端末2として、ユーザ端末2aと、ユーザ端末2bとを備えている場合を示している。ただし、ユーザ端末2は、複数であればよく、例えば、3以上であってもよい。なお、複数のユーザ端末2、例えば、ユーザ端末2a及びユーザ端末2bは、実質的に同様の構成を有している。
【0028】
ポイント管理装置1は、ポイント管理情報格納部101、グループ管理情報格納部102、貸借情報受付部103、貸借管理情報格納部104、貸借処理部105、貸与指定情報受付部106、許可申請情報送信部107、許可結果情報受信部108、利用指示情報受付部109、ポイント利用部110を備える。
【0029】
ユーザ端末2、例えば、ユーザ端末2aやユーザ端末2b等は、受付部201と、送信部202と、受信部203とを備えている。
【0030】
ポイント管理情報格納部101には、複数のポイント管理情報が格納される。ポイント管理情報は、ユーザの識別子であるユーザ識別子と、当該ユーザ識別子が示すユーザが保有するポイントとを有する情報である。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な情報であればよい。ユーザ識別子は、例えば、ユーザ名や、ユーザに割り当てられたユニークなコードや、ユーザのメールアドレス等のアドレス情報や、ショートメッセージサービスや、ソーシャルネットワークサービス等のアカウントや、ユーザの会員番号等である。
【0031】
ポイントとは、例えば、商品またはサービスの購入や税金等の支払い、サービスの利用、労働力やサービスの提供等、に応じて与えられるものである。このポイントは、例えば商品やサービス等の購入や取得に利用可能なものである。例えば、ポイントは商品やサービス等の購入時に、金額等に換算して代金の一部あるいは全部として利用可能なものである。また、ポイントは、商品やサービス等の代金の値引き等に利用可能なものであってもよい。また、ポイントは、商品やサービスと交換可能なものであってもよい。ポイントは金銭的な価値を有していてもよく、有していなくてもよい。
【0032】
ポイントの呼び名は問わない。ポイントは、例えば、サービスポイント等も含むと考えて良い。また、いわゆるマイレージサービス等のマイル等も、実質的にポイントと考えても良い。また、クーポンや、割引券等も、ポイントと考えてもよい。支払いに応じて与えられるポイント数は、例えば、支払い毎に一定であっても良いし、支払いの金額に応じて変化してもよい。また、支払い対象によって予め指定されたポイント数であっても良い。あるいは、支払い回数等に応じて変化するものでも良い。支払い金額に応じて変化する場合、このポイントは、還元ポイント等と呼ばれることもある。
【0033】
ポイント管理情報が有するユーザが保有するポイントは、例えば、ユーザが保有するポイントのポイント数を示す情報や、ユーザが保有するポイントのポイント数を特定可能な情報であってもよい。ポイント数を特定可能な情報は、例えば、ポイントを受け取る際に支払った商品等の購入金額を示す情報等であってもよい。また、ユーザが保有するポイントは、ユーザが保有するポイントを識別可能な識別子等であってもよい。
【0034】
ポイント管理情報格納部101には、同一のユーザ識別子を有する、複数のポイント管理情報が格納されていてもよい。
【0035】
ポイント管理情報は、更に、期限特定情報を有していてもよい。期限特定情報は、ポイント管理情報が有するポイントに対する有効期限を特定可能な情報である。有効期限は、ポイントの利用期限と考えてもよい。期限特定情報は、有効期限を特定可能な情報であればどのような情報であってもよい。期限特定情報は、例えば、有効期限の日付の情報である。ここでの日付は、年や月の情報を有していてもよい。また、時刻の情報を更に有していてもよい。また、期限特定情報は、有効期限の年月等を示す情報であってもよい。また、期限特定情報は、ポイントの取得日等の情報であってもよい。例えば、有効期限が、取得日から1年であれば、この取得日を示す期限特定情報から、ポイントの有効期限を特定可能であるからである。
【0036】
ポイント管理情報格納部101にポイント管理情報が蓄積される過程等は問わない。例えば、ユーザが、商品購入等のポイントが発生する行為を行った場合に、この行為に応じたポイントと、ユーザ識別子と、購入日等の期限特定情報を有するポイント管理情報が、図示しないポイント蓄積部等によりポイント管理情報格納部101に蓄積される。
【0037】
ポイント管理情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
【0038】
グループ管理情報格納部102はには、複数のグループ管理情報が格納される。グループ管理情報は、グループ識別子と、グループ識別子が示すグループに属する二以上のユーザのユーザ識別子とを有する。グループ識別子は、複数のユーザで構成されるグループの識別子である。グループ識別子は、例えば、グループ名や、グループIDである。同じグループ識別子と対応づけられたユーザ識別子が示すユーザは、同じグループに属するユーザである。ここでのグループは、例えば、家族や、社員のグループ等である。例えば、一の家族を構成する複数のユーザのユーザ識別子に、同じグループ識別子を対応づけることで、家族を、ポイントの貸し借りが可能なグループとすることができる。これにより、家族内で、ポイントの貸し借りを行うことが可能となる。グループが社員等である場合においても同様である。ただし、グループは、どのようなグループであってもよい。
【0039】
グループ管理情報格納部102には、グループ管理情報が蓄積される過程は問わない。グループ管理情報格納部102に格納されたグループ管理情報は、予め登録されたものであっても、ユーザ等の指示に応じて蓄積されるグループ管理情報であってもよい。
【0040】
貸借情報受付部103は、貸借情報を受け付ける。貸借情報は、ポイントを借用または貸与する指示を示す情報であって、借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とを有する情報である。貸借情報は、更に、ポイント指定情報を有していてもよい。借用ユーザ識別子は、ポイントを借用する(即ち、借りる)ユーザのユーザ識別子である。貸与ユーザ識別子は、ポイントを貸与する(即ち、貸す)ユーザのユーザ識別子である。ポイント指定情報は、貸借の対象となるポイントを指定する情報である。ポイント指定情報は、貸借の対象となるポイント数を指定する情報であってもよい。また、ポイント指定情報は、貸借の対象となるポイントを有するポイント管理情報を指定する情報や、貸借の対象となるポイントと対応づけられた期限指定情報を指定する情報であってもよい。また、ポイント指定情報は、これらの情報の組み合わせであってもよい。例えば、ポイント指定情報は、借用の対象となるポイントが対応づけられた一または二以上の期限特定情報を指定する情報と、借用するポイント数と、の組み合わせ等であってもよい。なお、貸借情報は、ポイントを借用するための処理を実行させるための命令や、ポイントを貸与するための処理を実行させるための命令等を更に有していてもよい。
【0041】
例えば、ポイントを借用する指示を示す貸借情報を受け付ける場合、貸借情報受付部103は、貸借情報を入力するユーザが、ポイント管理装置1等へのログイン時に入力したユーザ識別子を、借用ユーザ識別子として有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。また、例えば、ポイントを貸与する指示を示す貸借情報を受け付ける場合、貸借情報受付部103は、貸借情報を入力するユーザが、ログイン時に入力したユーザ識別子を、貸与ユーザ識別子として有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0042】
一の貸借情報は、通常、一の貸与ユーザ識別子と、一の借用ユーザ識別子と、ポイント指定情報とを有しているが、一の貸借情報は、一の借用ユーザ識別子と、複数の貸与ユーザ識別子と、各貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイント指定情報とを有していてもよい。また、一の貸借情報は、一の貸与ユーザ識別子と、複数の借用ユーザ識別子と、各借用ユーザ識別子と対応づけられたポイント指定情報とを有していてもよい。
【0043】
なお、貸借情報受付部103は、貸与ユーザ識別子及び借用ユーザ識別子として、同じグループに属する貸与ユーザ識別子及び借用ユーザ識別子を有している貸借情報だけを受け付けるようにしてもよい。例えば、図示しない出力部が、貸借情報を入力するユーザがログイン時等に入力したユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた一以上のユーザ識別子だけを選択的に出力(例えば、ユーザに提示、あるいはユーザ端末2に送信)するようにし、貸借情報受付部103は、このユーザ識別子の中から貸借情報を入力するユーザが指定したユーザ識別子を貸与ユーザ識別子として有する貸借情報を受け付けるようにすることで、同じグループに属する貸与ユーザ識別子と、借用ユーザ識別子とを有している貸借情報を受け付けるようにしてもよい。また、この場合、図示しない出力部が、貸借情報を入力するユーザがログイン時等に入力したユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた一以上のユーザ識別子とそれぞれ対応づけられたポイントを示す情報を更に出力(例えば、提示、あるいはユーザ端末2に送信)し、貸借情報受付部103は、上記で貸借情報を受け付けるユーザが指定したユーザ識別子と、この指定されたユーザ識別子に対応するポイントを示す情報を参照して指定したポイントを指定する情報とを、それぞれ、借用ユーザ識別子または貸与ユーザ識別子と、ポイント指定情報として有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0044】
また、貸借情報受付部103は、貸借情報を入力するユーザがログイン時等に入力したユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた一以上のユーザ識別子を、自動的に、グループ管理情報格納部102から取得して、取得した一以上のユーザ識別子を貸与ユーザ識別子として有する貸借情報を受け付けるようにすることで、同じグループに属する貸与ユーザ識別子と、借用ユーザ識別子とを有している貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0045】
また、貸借情報受付部103は、貸借情報を入力するユーザがログイン時や貸借情報の入力時等に入力したユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた一以上のユーザ識別子を、グループ管理情報格納部102から取得し、更に、この取得した一以上のユーザ識別子のなかから、貸借情報を入力するユーザが入力した貸借の対象となるポイント数と同じポイント数のポイントを、合算して貸借することができる一以上のユーザ識別子を検出し、検出した一以上のユーザ識別子と、貸借の対象となるポイント数と同じポイント数のポイントを合算して貸借するために各ユーザ識別子から取得するポイント数との組みを、それぞれ貸与ユーザ識別子と、この貸与ユーザ識別子が示すユーザが貸与するポイント数を指定するポイント指定情報との組として有する貸与情報を受け付けるようにしてもよい。
【0046】
貸借情報受付部103は、同じグループに属する借用ユーザ識別子及び貸与ユーザ識別子と、この貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられてポイント管理情報格納部101に格納されているポイントのうちの、予め指定された条件を満たすポイントであって、貸借情報を入力するユーザが指定したポイントを指定するポイント指定情報を有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0047】
ここでの予め指定された条件は、例えば、ポイントの利用期限までの期間が予め指定された閾値と比べて短いという条件や、予め指定されたポイント数の単位に満たない端数のポイントであるという条件である。ポイントの利用期限とは、例えば、ポイントと対応づけられた期限特定情報により特定される期限である。ポイントの利用期限までの期間は、例えば、現在あるいはその前後の時点から有効期限までの期間である。予め指定された閾値と比べて短いということは、予め指定された閾値より短いことであってもよく、予め指定された閾値以下であることであってもよい。ここでの端数のポイントとは、例えば、予め指定された桁より小さい桁のポイントや、予め指定された最低単位(例えば、1000ポイントや100ポイント等の単位)でポイントを除算した場合に余りとして得られるポイントである。
【0048】
例えば、図示しない出力部が、貸借情報を入力するユーザがログイン時や貸借情報の入力時等に入力したユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた一以上のユーザ識別子と、このユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、予め指定された条件を満たすポイントとを出力するようにし、貸借情報受付部103は、この出力されたユーザ識別子のうちの、貸借情報を入力するユーザが指定したユーザ識別子を貸与ユーザ識別子として有し、かつ、この貸与ユーザ識別子と対応づけられて出力された貸与可能なポイント、即ち、予め指定された条件を満たすポイントのうちの、貸借情報を入力するユーザが指定するポイントを示すポイント指定情報を有し、かつ、貸借情報を入力するユーザのユーザ識別子を借用ユーザ識別子として有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。なお、ユーザによるポイントの指定がない、あるいはユーザによるポイントの指定を受け付けない場合等においては、貸借情報受付部103は、貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントの全てを指定するポイント指定情報を有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0049】
予め指定された条件が、例えば、ポイントの利用期限までの期間が閾値より短いという条件である場合、貸借情報受付部103は、同じグループに属する借用ユーザ識別子及び貸与ユーザ識別子と、この貸与ユーザ識別子に対応づけられたポイントのうちの、対応づけられた期限特定情報が示す有効期限までの期間が予め指定された閾値よりも短いポイントを選択的に指定するポイント指定情報とを有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0050】
なお、貸借情報受付部103は、同じグループに属する借用ユーザ識別子及び貸与ユーザ識別子と、この貸与ユーザ識別子に対応づけられたポイントのうちの、この貸与ユーザ識別子に対応する貸与可能ポイント指定情報により指定された貸与可能なポイント内のポイントを選択的に指定するポイント指定情報とを有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。貸与可能ポイント指定情報については、後述する。貸与ユーザ識別子に対応する貸与可能ポイント指定情報とは、例えば、貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子を有する貸与可能ポイント指定情報である。
【0051】
例えば、図示しない出力部が、ポイントを借りるために貸借情報を入力するユーザがログイン時等に入力したユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた一以上のユーザ識別子と、このユーザ識別子を有する貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントを示す情報だけを選択的に出力(例えば、ユーザに提示)するようにし、貸借情報受付部103は、この出力されたユーザ識別子のうちの、貸借情報を入力するユーザが指定したユーザ識別子を貸与ユーザ識別子として有し、かつ、この貸与ユーザ識別子と対応づけられて出力された貸与可能なポイントのうちの、貸借情報を入力するユーザが指定するポイントを示すポイント指定情報を有し、かつ、貸借情報を入力するユーザのユーザ識別子を借用ユーザ識別子として有する貸借情報を受け付けるようにしてもよい。
【0052】
ここでの貸借情報の受付は、通常、有線もしくは無線の通信回線を介してユーザ端末2等から送信された貸借情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された貸借情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された貸借情報の受け付けなどであってもよい。
【0053】
貸借情報の入力手段は、通常、受信手段であるが、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。貸借情報受付部103は、通信手段や受信手段のデバイスドライバや、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0054】
なお、以下、本実施の形態においては、主として、貸借情報が、ポイントを借用する指示である場合を例に挙げて説明する。ただし、貸借情報は、ポイントを貸与する指示であってもよい。
【0055】
貸借管理情報格納部104には、借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子と、貸借の対象となったポイントとを有する複数の貸借管理情報が格納される。貸借管理情報は、例えば、貸し借りが行われたポイントを管理するための情報である。貸借の対象となったポイントとは、通常、貸借のポイントとなったポイント数を示す情報であるが、貸借の対象となったポイントを特定可能な情報であってもよい。貸与管理情報は、さらに、貸与したポイントの返却期限等を特定可能な情報、例えば、ポイントの識別子を有していてもよい。返却期限を特定可能な情報は、例えばポイントの貸し借りの行われた日付や、返却日等の情報である。貸借管理情報は、例えば、貸借処理部105により貸借管理情報格納部104に蓄積される。
【0056】
貸借処理部105は、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、少なくとも一部のポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする。また、貸借処理部105は、上述した貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子と、上述した借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとした少なくとも一部のポイントである貸借の対象となったポイントとを有する貸借管理情報を、貸借管理情報格納部104に蓄積する。
【0057】
ここでのグループ識別子は、グループ管理情報が有するグループ識別子である。
【0058】
上述した少なくとも一部のポイントとは、例えば、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントである。例えば、貸借処理部105は、グループ管理情報が有するグループ識別子であって、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、当該貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、当該貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとし、当該借用ユーザ識別子と、当該貸与ユーザ識別子と、当該ポイント指定情報に応じたポイントである貸借の対象となったポイントとを有する貸借管理情報を、貸借管理情報格納部104に蓄積する。
【0059】
ポイント指定情報に応じたポイントとは、ポイント指定情報が指定するポイントや、ポイント指定情報が示すポイント数分のポイントである。なお、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイント管理情報が示す貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのポイント数が、ポイント指定情報が示すポイント数に満たない場合、貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントの全てを、ポイント指定情報に応じたポイントとして、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとしてもよい。
【0060】
また、上述した少なくとも一部のポイントは、後述するような予め指定された条件を満たすポイントの全てや、その一部(例えば、予め指定された比率のポイント等)であってもよく、後述する貸与指定情報により貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントの全てや、その一部であってもよい。
【0061】
また、上述した少なくとも一部のポイントは、予め指定されたポイント数のポイントであってもよい。
【0062】
借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする、ということは、貸与ユーザ識別子が示すユーザが利用可能なポイントの少なくとも一部を、借用ユーザ識別子が示すユーザが利用可能なポイントに変更することである。借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする、ということは、借用ユーザ識別子が示すユーザが借用したポイント(あるいは、ユーザに貸与されたポイント)とすることと考えてもよい。借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする、ということは、例えば、貸与ユーザ識別子が示すユーザのポイントを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントに変更することである。借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする、ということは、例えば、借用ユーザ識別子が示すユーザがポイントを借用することや、借用ユーザ識別子が示すユーザにポイントを貸与することを意味すると考えてもよい。
【0063】
借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする、ということは、例えば、貸借情報が有する借用ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と、貸借の対象となるポイントとを有するポイント管理情報を、ポイント管理情報格納部に新たに蓄積し、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と、貸借の対象となるポイントとを有するポイント管理情報を、ポイント管理情報格納部101から削除することである。貸借の対象となるポイントとは、例えば、貸借情報が有するポイント指定情報が指定するポイントである。
【0064】
また、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとする、ということは、例えば、貸借情報が有する借用ユーザ識別子と対応づけられたポイントに、貸借の対象となるポイントを加算し、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントから、貸借の対象となるポイントを減算することであってもよい。あるいは、これらの処理の組み合わせであってもよい。
【0065】
貸与情報に応じてポイント管理情報を追加する場合、追加されたポイント管理情報には、貸与されたポイントであることを示すフラグ等を付与するようにしてもよい。この場合、例えば、このフラグが付与されたポイント管理情報が有するポイントが、ポイントを利用する際に、優先的に利用されるようにしてもよい。
【0066】
あるいは、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントの内の、ポイント指定情報が指定するポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザがポイントを使う際(例えば、決済等にポイントを利用する際)に、その使うポイントの一部として直接貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントを利用することであってもよい。例えば、ポイントを借りるための貸借情報の受け付けと、ポイントを利用するための指示との受付とが同時、あるいは同時期に行われる場合、貸与ユーザ識別子に対応づけられたポイントを、借用ユーザ識別子と対応づけられたポイントとなるよう移動させずに、貸与ユーザ識別子に対応づけられたポイントのうちの、ポイント指定情報に応じたポイントを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとして、引き落としてもよい。
【0067】
なお、貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントにする際には、対応する期限特定情報が早いものから順番に、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントにすることが好ましい。
【0068】
上記のように貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、ポイント指定情報に応じたポイントをユーザのポイントとするということは、例えば、貸借処理部105が、貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じであるか否かを判断して、その判断結果からグループ識別子が同じである場合に、ユーザのポイントとすることであってもよい。判断を行う場合、例えば、貸借情報が有する借用ユーザ識別子に対応するグループ識別子と、貸与ユーザ識別子に対応するグループ識別子とを、それぞれ、グループ管理情報格納部102に格納されているグループ管理情報を用いて取得し、取得したグループ管理情報が一致するか否かを判断し、一致する場合、グループ識別子が同じであると判断し、一致しない場合、同じでないと判断する。ここでの一致は、通常は完全一致である。ただし、グループが階層化されている場合等においては、グループ識別子が部分一致する場合もグループ識別子が同じであると考えてもよい。このようにして、判断の結果、グループ識別子が一致する場合に、上述したように、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合であるとしてよい。
【0069】
あるいは、例えば、上述したように、貸借情報受付部103が、常に同じグループ識別子と対応づけられた借用ユーザ識別子と貸与ユーザ識別子とを有する貸借情報だけを受け付けるようにした場合においては、上記のように、ユーザ識別子に対応づけられたグループ識別子が同一であるか否か等の判断は行わずに、このような貸借情報を貸借情報受付部103が受け付けた場合を、上述したような、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合と考えてもよい。
【0070】
また、貸借処理部105は、例えば、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、予め指定された条件を満たすポイントであって、貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。例えば、予め指定された条件を満たすポイントを、貸与の対象のポイントとするようにしてもよい。
【0071】
予め指定された条件とは、例えば、上述したような、ポイントの利用期限までの期間が閾値と比べて短いという条件や、予め指定されたポイント数の単位に満たない端数のポイントであるという条件である。予め指定された閾値と比べて短いということは、予め指定された閾値より短いことであってもよく、予め指定された閾値以下であることであってもよい。例えば、予め指定された条件を満たすポイントとは、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、ポイントと対応づけられた期限特定情報が示す有効期限までの期間が予め指定された閾値よりも短いポイントである。なお、以下においては、一例として、予め指定された閾値と比べて短いということが、予め指定された閾値より短いことである場合を例に挙げて説明する。
【0072】
例えば、貸借処理部105は、貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられている予め指定された条件を満たすポイントを検出し、検出したポイントの中から、ポイント指定情報に応じたポイント(例えば、ポイント指定情報が示すポイント数のポイント)を借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。
【0073】
また、例えば、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有するポイント指定情報が、貸与ユーザ識別子と対応づけられた予め指定された条件を満たすポイントのうちの、借用ユーザ識別子が示すユーザが指定したポイントを示すポイント指定情報である場合、貸借処理部105は、貸与ユーザ識別子と対応づけられたこのポイント指定情報が指定するポイントを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。
【0074】
例えば、予め指定された条件が、ポイントの利用期限までの期間が閾値より短いという条件である場合、貸借処理部105は、貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられているポイントであって、ポイントと対応づけられた期限特定情報により特定されるポイントの利用期限までの期間が閾値より短いポイントのうちの、ポイント指定情報に応じたポイント(例えば、ポイント指定情報が示すポイント数のポイント)を借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。具体的には、貸借処理部105は、、貸与ユーザ識別子と対応づけられた利用期限までの期間が閾値よりも短い利用期限を示す期限特定情報と対応づけられたポイントのうちの、ポイント指定情報が示すポイントを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとしてもよい。
【0075】
あるいは、例えば、貸借情報受付部103が、貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、予め指定された条件を満たすポイントの少なくとも一部だけを指定するポイント指定情報を有する貸借情報だけを受け付けられるようにして、予め指定された条件を満たすポイントだけを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとすることができるようにしてもよい。
【0076】
また、貸借処理部105は、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、貸与指定情報によりユーザ識別子と対応づけられた貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントであって、貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。貸与可能ポイント指定情報は、ユーザ識別情報と対応づけられたポイントのうちの貸与可能なポイントを指定する情報である。貸与可能ポイント指定情報は、例えば貸与可能なポイント数や、貸与可能なポイントに対応づけられた期限特定情報や、これらを組み合わせた情報である。
【0077】
例えば、貸借処理部105は、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられた貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントを検出し、検出したポイントのうちの、ポイント指定情報に応じたポイント(例えば、ポイント指定情報が示すポイント数のポイント)だけを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。
【0078】
また、例えば、貸借情報受付部103が、貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、貸与ユーザ識別子と対応づけられた貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントの少なくとも一部だけを指定するポイント指定情報を有する貸借情報だけを受け付けられるようにすることで、貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントだけを、借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。
【0079】
なお、貸借処理部105は、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、貸与指定情報によりユーザ識別子と対応づけられた貸与可能ポイント指定情報が指定するポイントであって、上述したような予め指定された条件を満たすポイントであるポイントの、貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。
【0080】
なお、貸借処理部105は、許可結果情報受信部108が受信した許可結果情報が、ポイントの貸与を許可することを示す場合に、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、貸借情報が有するポイント指定情報に応じたポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとするようにしてもよい。許可結果情報については後述する。
【0081】
貸与指定情報受付部106は、一以上の貸与指定情報を受け付ける。貸与指定情報は、ユーザ識別子と、ユーザ識別情報と対応づけられたポイントのうちの貸与可能なポイントを指定する貸与可能ポイント指定情報と、を有する情報である。ここでのユーザ識別子は、例えば、ポイントの貸与を行うユーザのユーザ識別子である。貸与指定情報は、例えば、ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、貸与可能なポイントを指定する情報と考えてもよい。
【0082】
貸与可能ポイント指定情報は、例えば、貸与可能なポイント数や、ポイントに対応づけられた期限特定情報を指定することにより貸与可能なポイントを指定する情報や、これらの組み合わせた情報である。
【0083】
なお、貸与指定情報受付部106が受け付けた貸与指定情報と同じユーザ識別子と同じユーザ識別子を有する貸与指定情報を受け付けた場合、この貸与指定情報で、既存の貸与指定情報を更新するようにしてもよい。また、貸与指定情報は、既存の貸与指定情報の更新を指示する情報であってもよい。
【0084】
貸与指定情報受付部106は、受け付けた貸与指定情報を、例えば、図示しない格納部に蓄積する。なお、図示しない格納部に格納された貸与指定情報の貸与可能ポイント情報が示すポイント数等は、ポイントの貸与、例えば、借用ユーザ識別子が示すユーザへのポイントの移動等に応じて、貸与前の値から貸与したポイント数を減算した値等で、貸借処理部105等により適宜更新されるようにしてもよい。また、貸与可能ポイント情報が示すポイントがなくなった場合、この貸与可能ポイント情報を有していた貸与指定情報は削除するようにしてよい。
【0085】
貸与指定情報の入力手段は、通常は、受信手段等であるが、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。貸与指定情報受付部106は、受信手段等のデバイスドライバーや、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0086】
許可申請情報送信部107は、貸借情報受付部103が受け付けた貸借情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザに、許可申請情報を送信する。許可申請情報をユーザに送信するということは、例えば、ユーザが利用するユーザ端末2に送信することであってもよく、ユーザのメールアドレス等のアドレス情報に対して送信することであってもよい。また、許可申請情報をユーザに送信するということは、例えば、許可申請情報を、ユーザが利用するユーザ端末2等にネットワーク等を介して直接送信することであってもよく、他のサーバ装置等を経由すること等により間接的に送信することであってもよい。許可申請情報は、貸与ユーザ識別子が示すユーザにポイントの貸与の許可を求める情報である。許可申請情報は、賃貸情報が有する借用ユーザ識別子を更に有していてもよい。また、許可申請情報は、賃貸情報が有するポイント指定情報を更に有していてもよい。許可申請情報は、例えば、賃貸情報が示す借用ユーザ識別情報が示すユーザに対して、ポイントを貸与してよいか否かの判断を要求する情報と考えてもよい。許可申請情報は、判断を要求するための処理を、ユーザ端末2に要求する指示等を有していてもよい。
【0087】
許可申請情報送信部107は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。許可申請情報送信部107は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0088】
許可結果情報受信部108は、許可申請情報送信部107が送信した許可申請情報に応じて、許可結果情報を受信する。許可結果情報は、ポイントの貸与を許可するか否かを示す情報である。許可結果情報受信部108が受信する許可結果情報は、具体的には、許可申請情報送信部107が送信した許可申請情報に応じて、この許可申請情報の送信先となるユーザ端末2が送信する許可結果情報である。なお、ポイントの貸与を許可する場合にのみ、ユーザ端末2等から許可結果情報が送信されるようにした場合、許可結果情報の受信自体を、ポイントの貸与を許可することを示す許可結果情報の受信と考えてもよい。
【0089】
許可結果情報受信部108は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。許可結果情報受信部108は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0090】
利用指示情報受付部109は、利用指示情報を受け付ける。利用指示情報は、ポイントを利用する指示である。利用指示情報は、例えば、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイント管理情報が有するポイントを利用する指示である。利用指示情報は、例えば、利用するポイントが対応づけられているユーザ識別子と、利用するポイントを指定する情報とを有する。利用するポイントを指定する情報は、例えば、利用するポイント数や、利用するポイントと対応づけられた期限特定情報や、利用するポイントと対応づけられた識別子等を示す情報である。利用するポイントを指定する情報は、貸借情報に応じて借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとなったポイントを指定する情報を有するものであってもよい。利用指示情報は、ポイントの利用先や利用対象等を示す情報を更に有していてもよい。ポイントの利用については、後述する。
【0091】
ここでの受付は、通常、有線もしくは無線の通信回線を介してユーザ端末2等から送信された利用指示情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された利用指示情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された利用指示情報の受け付けなどであってもよい。
【0092】
利用指示情報の入力手段は、通常、受信手段であるが、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。利用指示情報受付部109は、通信手段や受信手段のデバイスドライバや、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0093】
ポイント利用部110は、ポイントを利用する。ポイント利用部110は、具体的には、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイントを利用する。例えば、ポイント利用部110は、貸借処理部105により、利用指示情報が有するユーザ識別子が示すユーザのものとなったポイントを含むポイントを利用する。ポイント利用部110は、例えば、利用指示情報受付部109が受け付けた利用指示情報に応じて、利用指示情報を受け付ける。ポイント利用部110は、例えば、利用指示情報が示すユーザ識別子と対応づけられた、利用指示情報が指定するポイントを利用する。通常、ポイント利用部110は、ポイントと対応づけられている期限特定情報が示す期限が最も近いものから順番にポイントを利用する。ただし、利用指示情報が示す期限特定情報と対応づけられたポイントや、利用指示情報が有するポイントの識別子が示すポイントを優先的に利用してもよい。また、ポイント利用部110が利用するポイントは、貸借情報に応じて借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとなったポイントであってもよい。例えば、利用指示情報が、貸借情報に応じて借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとなったポイントを指定する情報を有する場合、このポイントを利用してもよい。また、ポイント利用部110は、貸借情報に応じて借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとなったポイントを優先的に利用するようにしてもよい。
【0094】
ポイントの利用とは、ポイントを、商品や、サービス、物品、金銭あるいは金銭に相当するもの(例えば、商品券や割引券)等と交換することや、ポイントを、金銭、金銭に相当するものとして、決済や、代金の支払いや納付等に利用することを示す概念である。例えば、ポイント利用部110は、利用指示情報が示すポイントに応じて、利用指示情報が示す処理、例えば、商品等を購入したり決済したりする処理や、商品等を発送する処理等を行い、利用指示情報が示すポイントに対して、利用済であることを示す処理を行う。利用済であることを示す処理は、例えば、利用指示情報が示すポイントをポイント管理情報格納部101から削除する処理であってもよく、削除されたこと、あるいは利用済であることを示すフラグ等の情報を、利用したポイントに対応づけるようにすることであってもよい。あるいは、利用したポイント数を削除したポイントで、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイントが更新されるようにしてもよい。また、ポイントを利用するということは、ポイント管理情報で管理されているポイント、あるいはポイント管理情報を、利用済のポイントが格納される図示しない格納部等に移動させることであってもよい。また、ポイントを利用するということは、決済や、代金の支払い等の用途に利用された分のポイントを移動させたり、これらの用途に利用された分のポイントを削除したりすることであってもよい。上述したようにポイント管理情報のポイントの削除等を行うことは、ポイントを引き落とすことと考えてもよい。
【0095】
なお、貸借情報を入力してポイントを借りる操作と、この操作で借りるポイントを利用する操作とが同時に行われる場合、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子に対応づけられたポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子に対応づけられたポイントに変更させたり移動させたりせずに、利用指示情報に対応した分、例えば、利用指示情報が示すポイント数分だけ引き落としてもよい。
【0096】
なお、ポイントを利用する処理、例えば、商品やサービスの決済を行う処理や、ポイントを商品やサービスに交換する処理等は、公知技術であるため、詳細な説明はここでは省略する。
【0097】
ユーザ端末2の受付部201は、ユーザからの入力を受け付ける。受付部201は、例えば、ユーザから貸借情報の入力を受け付ける。また、受付部201は、例えば、ユーザから貸与指定情報の入力を受け付ける。また、受付部201は、受信部203が受け付けた許可申請情報に応じて、ユーザから許可結果情報の入力を受け付ける。許可申請情報に応じた許可結果情報とは、許可申請情報が示すポイントの借用を、この許可申請情報に対応する貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザに許可するか否かを示す情報である。また、受付部201は、例えば、ユーザから利用指示情報の入力を受け付けてもよい。
【0098】
ここでの受付は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスを介した入力の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介した受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0099】
ここでの入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものや、通信手段によるもの等、何でも良い。利用指示情報受付部109は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバや、メニュー画面の制御ソフトウェア、通信手段のデバイスドライバ等で実現され得る。
【0100】
送信部202は、例えば、受付部201が受け付けた情報の送信を行う。例えば、送信部202は、受付部201が受け付けた貸借情報に応じて、この貸借情報をポイント管理装置1に送信する。また、送信部202は、受付部201が受け付けた貸与指定情報をポイント管理装置1に送信する。また、送信部202は、受付部201が受け付けた許可結果情報をポイント管理装置1に送信する。なお、送信部202は、上記の情報を送信する代わりに、上記の情報の受付を行う指示をポイント管理装置1に送信してもよく、かかる場合も、実質的に、送信部202が、上記のような情報を送信したことと考えてもよい。
【0101】
送信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。送信部202は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0102】
受信部203は、ポイント管理装置1から送信される許可申請情報を受信する。また、受信部203は、ユーザ端末2のユーザのユーザ識別子と同じグループ識別子と対応づけられたユーザ識別子と、このユーザ識別子と対応づけられた貸与可能ポイント指定情報が指定するポイント、または予め指定された条件を満たすポイント、または、その両方を満たすポイントを示す情報との一以上の組を、ポイント管理装置1から受信するようにしても良い。
【0103】
受信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。受信部203は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0104】
なお、ユーザ端末2は、受信部203が受信した許可申請情報に応じた情報、例えば、許可申請情報が有するユーザ識別子等を表示する表示部(図示せず)を有していてもよい。あるいは、受信部203が受信したユーザ識別子と、貸与可能ポイント指定情報が示すポイントとの一以上の組を、貸借情報を受け付けるために用いられる情報として表示する表示部(図示せず)を有していてもよい。
【0105】
次に、ポイント管理装置1の動作の一例について
図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、一例として、ポイント管理装置1が受け付ける貸借情報が、同じグループ識別子と対応づけられた貸与ユーザ識別子と借用ユーザ識別子とを有する貸借情報のみである場合について説明する。また、この貸借情報が有するポイント指定情報が指定するポイントが、常に、この貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられた貸与指定情報が有する貸与可能ポイント指定情報が示すポイント内のポイントであって、予め指定された条件を満たすポイントである場合に限られる場合を例に挙げて説明する。
【0106】
(ステップS101)貸借情報受付部103は、貸借情報を受け付けたか否かを判断する。例えば、貸借情報受付部103は、ユーザ端末2から送信される貸借情報を受信したか否かを判断する。貸借情報を受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS107に進む。
【0107】
(ステップS102)許可申請情報送信部107は、ステップS101で受け付けた貸借情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザのユーザ端末2に許可申請情報を送信する。例えば、貸与ユーザ識別子が、ユーザのメールアドレスや、SNSのアカウント等である場合、このメールアドレスやアカウント等を宛先として許可申請情報を送信する。また、貸与ユーザ識別子と対応づけられたユーザのアドレス情報等を、図示しない格納部等から取得して、取得したアドレス情報等が示すユーザ端末2に許可申請情報を送信してもよい。
【0108】
(ステップS103)許可結果情報受信部108は、許可結果情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS103に戻る。
【0109】
(ステップS104)貸借処理部105は、ステップS103で受信した許可結果情報が、ポイントの貸与を許可することを示す情報であるか否かを判断する。許可することを示す情報である場合、ステップS105に進み、許可することを示す情報でない場合、ステップS101に戻る。ステップS101に戻る際には、例えば、ポイントの貸与が許可されなかったことを示す旨を、貸借情報を送信したユーザ端末2等に送信するようにしてもよい。
【0110】
(ステップS105)貸借処理部105は、ステップS101で受け付けた貸借情報が示す貸与ユーザ識別子に対応づけられたポイントのうちの、ポイント指定情報が示すポイントを、この貸借情報が有する借用ユーザ識別子のポイントとなるようにする。例えば、借用ユーザ識別子と対応づけられたポイントとしてポイント管理情報格納部101に蓄積する。また、例えば、貸借情報の貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、ポイント指定情報が指定するポイントを削除する。
【0111】
(ステップS106)貸借処理部105は、貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子と、ポイント指定情報が指定するポイントを有する貸借管理情報を、貸借管理情報格納部104に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0112】
(ステップS107)貸与指定情報受付部106は、貸与指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS108に進み、受け付けていない場合、ステップS109に進む。
【0113】
(ステップS108)貸与指定情報受付部106は、ステップS107で受け付けた貸与指定情報を、図示しない格納部に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0114】
(ステップS109)利用指示情報受付部109は、利用指示情報を受け付けたか否かを判断する.受け付けた場合、ステップS110に進み、受け付けていない場合、ステップS101に戻る。
【0115】
(ステップS110)ポイント利用部110は、ステップS109において受け付けた利用指示情報に応じて、ポイントを利用する。例えば、利用指示情報が有するユーザ識別子に対応づけられたポイントを利用する。例えば、利用指示情報が有するユーザ識別子に対応づけられたポイントであって、貸借処理部105が貸借情報に応じてこのユーザ識別子が示すユーザのポイントとしたポイントがある場合、ポイント利用部110は、このポイントを含むポイントを利用する。利用されたポイントは、例えば、ポイント管理情報格納部101から削除される。そして、ステップS101に戻る。
【0116】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0117】
なお、
図2においては、一例として、ポイント管理装置1が受け付ける貸借情報が、同じグループ識別子と対応づけられた貸与ユーザ識別子と借用ユーザ識別子とを有する貸借情報のみである場合について説明したが、本発明においては、ポイント管理装置1が受け付ける貸借情報は、同じグループ識別子と対応づけられた貸与ユーザ識別子と借用ユーザ識別子とを有する貸借情報のみでなくてもよく、この場合、例えば、
図2のステップS101において貸借情報を受け付けた場合、次のステップで、この貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と借用ユーザ識別子とがそれぞれ対応づけられたグループ識別子が、同じグループ識別子であるか否かを判断するようにし、同じグループ識別子である場合、ステップS102に進み、同じグループ識別子でない場合、ポイントの貸し借りの処理を行わずに、ステップS101に戻るようにしてもよい。
【0118】
また、
図2において、貸借情報が有するポイント指定情報が指定するポイントが、予め指定された条件を満たすポイントに限られない場合においては、例えば、
図2のステップS101の後に、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、貸与指定情報が示すポイントであって、予め指定された条件を満たすポイントを検出する処理を行うようにし、この処理で検出したポイントのうちの、貸借情報が有するポイント指定情報が指定するポイントに関して、ステップS102以降の処理を行うようにしてもよい。
【0119】
次に、ユーザ端末2の動作の一例について簡単に説明する。
【0120】
ユーザ端末2の受付部201は、ユーザから貸借情報の入力を受け付ける。送信部202は、受付部201が受け付けた貸借情報をポイント管理装置1に送信する。
【0121】
また、受信部203は、ポイント管理装置1から送信される許可申請情報を受信したか否かの判断を繰り返し行う。許可申請情報を受信した場合、図示しない表示部が、許可申請情報に対応した情報を表示する。受付部201は、表示した許可申請情報に応じた許可結果情報をユーザから受け付ける。送信部202は、受付部201が受け付けた許可結果情報をポイント管理装置1に送信する。
【0122】
また、ユーザ端末2の受付部201は、ユーザから貸与指定情報の入力を受け付ける。送信部202は、受付部201が受け付けた貸与指定情報をポイント管理装置1に送信する。
【0123】
また、ユーザ端末2の受付部201は、ユーザから利用指示情報の入力を受け付ける。送信部202は、受付部201が受け付けた利用指示情報をポイント管理装置1に送信する。
【0124】
なお、上述したユーザ端末2の処理は、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0125】
以下、本実施の形態におけるポイント管理システム1000の具体的な動作について一例を挙げて説明する。ポイント管理システム1000の概念図は
図1と同様である。
【0126】
ここでは、ポイント管理装置1がインターネット等のネットワークに接続されたサーバ装置であり、複数のユーザ端末2が、同じネットワークに接続された、コンピュータや、携帯電話、スマートフォン等の多機能携帯電話、タブレット端末等の携帯情報端末等である場合を例に挙げて説明する。また、ここでは、ポイントは、金銭の代わりに商品の購入に利用に利用可能なものである場合を例に挙げて説明する。
【0127】
まず、ユーザ端末2aのユーザであるユーザAが、ユーザ端末2aからネットワークを介してポイント管理装置1に自分のユーザ識別子「USERA@abcd…」を入力し、ポイント管理装置1にログインしたとする。そして、他のユーザのポイントを借りるために、ポイントを借りるための入力画面を表示する指示を、ユーザ端末2a経由でポイント管理装置1の図示しない受付部に入力したとする。
【0128】
ポイント管理装置1の図示しない出力部は、図示しない受付部が受け付けた入力画面を表示する操作に応じて、ユーザ識別子「USERA@abcd…」が示すユーザAが借用可能なポイントを出力する情報を取得する処理を以下のように行う。
【0129】
図3は、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイント管理情報を示す図である。ここでは、各行がポイント管理情報の各レコードを示している。ポイント管理情報は、「ID]と、「ユーザID」と、「ポイント」と、「期限特定情報」と、「借用ポイント」という属性を有している。「ID」は、ポイント管理情報のレコード(行)を管理する識別子である。「ユーザID」は、ユーザ識別子であり、ここでは、ユーザのメールアドレスであるとする。「ポイント」は、「ユーザID」と対応づけられたポイントであり、ここでは特にポイント数を示している。「期限特定情報」は、期限特定情報であり、ここでは、ポイントの有効期限の日付(年/月/日)を示している。「借用ポイント」は、同じレコードの「ポイント」が、貸借情報に応じて、ユーザのものとなったポイントであるか否かを示す情報であり、値「0」は、貸借情報に応じてユーザのものとなったポイント、即ち他のユーザから借りたポイントではないことを示し、値「1」は、貸借情報に応じてユーザのものとなったポイント、即ち他のユーザから借りたポイントであることを示している。
【0130】
図4は、グループ管理情報格納部102に格納されているグループ管理情報を示す図である。ここでは、各行がグループ管理情報の各レコードを示している。グループ管理情報は、「ユーザID」と、「グループID」という属性を有している。「ユーザID」は、ユーザ識別子を示す属性であり、「グループID」は、グループ識別子を示す属性である。同じ「グループID」と対応づけられた「ユーザID」は、同じグループに属するユーザのユーザ識別子を示している。
【0131】
図5は、図示しない格納部に格納された貸与指定情報を示す図である。貸与指定情報は、「ユーザID」と、「貸与可能ポイント」という属性を有している。「ユーザID」はユーザ識別子で、「貸与可能ポイント」は、貸与可能ポイント情報を示している。
【0132】
ポイント管理装置1の図示しない出力部は、
図4に示したグループ管理情報から、ユーザがログイン時に入力したユーザ識別子「USERA@abcd…」と対応づけられた「グループID」である「G01」を取得する。さらに、
図4に示したグループ管理情報から、「グループID」が「G01」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「ユーザID」の値(ただし、ユーザ識別子「USERA@abcd…」は除く)を取得する。ここでは、出力部は、ユーザID「USERB@abcd…」、「USERC@abcd…」を取得したとする。
【0133】
更に、図示しない出力部は、
図3に示したポイント管理情報から、「ユーザID」の属性値が、上記で取得した各「ユーザID」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの中から、現在の日付である「2014/7/10」から、「期限特定情報」の値が示す日付までの期間が、予め指定された期間未満であるレコードを検出する。ここでは予め指定された期間が3ヶ月であるとする。
【0134】
ここでは、出力部は、「ID」が「002」、「003」、及び「005」であるレコードを検出する。
【0135】
図示しない出力部は、
図5に示した貸与指定情報から、上記で取得したユーザID「USERB@abcd…」と、「USERC@abcd…」とにそれぞれ対応づけられた「貸与可能ポイント」、ここでは、「500」及び「300」を取得する。
【0136】
そして、図示しない出力部は、上記で検出したポイント管理情報の「ID」が「002」、「003」、及び「005」であるレコードから、ユーザID「USERB@abcd…」と対応づけられたポイントであって、ポイント数がこのユーザIDと対応づけられた「貸与可能ポイント」である「500」以下のポイントを検出する。
【0137】
ここでは、ポイント管理情報の「期限特定情報」の日付が、最も古いものから順に、ポイント数の合計が、「500」となるまでのポイントを検出する。ここでは、「ID」が「002」であるレコードのポイントである「300」ポイントの全てと、「ID」が「003」であるレコードのポイントである「400」ポイントの内の「200」ポイントを検出する。検出したポイントと、「ユーザID」と、「期限特定情報」との組みを、図示しない格納部に一時記憶する。
【0138】
また、同様に、上記で検出したポイント管理情報の「ID」が「002」、「003」、及び「005」であるレコードから、ユーザID「USERC@abcd…」と対応づけられたポイントであって、ポイント数がこのユーザIDと対応づけられた「貸与可能ポイント」である「300」以下のポイントを検出する。ここでは、ポイント管理情報の「期限特定情報」の日付が、最も古いものから順に、ポイント数の合計が、「300」となるまでのポイントを検出する。ここでは、「ID」が「005」であるレコードのポイントである「300」ポイントの全てを検出する。検出したポイントと、「ユーザID」と、「期限特定情報」との組みを、図示しない格納部に一時記憶する。
【0139】
図6は、図示しない出力部が一時記憶したポイントと、「ユーザID」と、「期限特定情報」との組みを管理する管理表である。
【0140】
そして、図示しない出力部は、
図6に示したような、一時記憶した検出したポイントと、「ユーザID」と、「期限特定情報」との値との組みを有する情報を、ユーザ端末2aに送信する。
【0141】
ユーザ端末2aの受信部203が、ポイント管理装置1から
図6に示すような情報を受信すると、ユーザ端末2aの図示しない表示部は、受信した情報を、予め用意されたテンプレート等に配置して、貸借情報を受け付けるための画面を図示しないモニタ等に表示する。
【0142】
図7は、ユーザ端末2aの図示しない表示部による、貸借情報を受け付けるための画面の表示例を示す図である。
【0143】
次に、ユーザAが、
図7に示すような画面において、各レコード(行)の右側に設けられた、借りるポイント数を入力する欄71〜73の一以上に、借りるポイント数を入力し、貸借情報を入力するためのボタン74を押したとする。例えば、欄71に、「200」を入力し、ボタン74を押したとする。なお、各欄は、対応するレコードのポイント数以上の数値が入力できないように制御されているものとする。
【0144】
受付部201が、上記のようなポイント数を示す数値と、ボタン74を押す操作とを受け付けると、送信部202は、受付部201が受け付けたボタン74を押す操作に応じて、欄71に入力されたポイントと、この欄71を有するレコード(行)の「ユーザID」の値と、期限特定情報との組みを、それぞれポイント管理装置1に送信する。
【0145】
ポイント管理装置1の貸借情報受付部103は、ユーザ端末2aから送信された「ユーザID」の値と、入力されたポイント数と、期限特定情報との組みを受信し、受信した組み毎に、受信したユーザID」の値を貸与ユーザ識別子とし、受信したポイント数をポイント指定情報とし、ユーザ端末2aのユーザAがログイン時に入力したユーザ識別子を借用ユーザ識別子として有する賃貸情報であって、受信した期限特定情報を更に有する貸借情報を受け付ける。
【0146】
具体的には、貸与ユーザ識別子「USERB@abcd…」と、ポイント指定情報「200」と、借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」と、期限特定情報「2014/8/29」とを有する貸借情報を受け付ける。
【0147】
許可申請情報送信部107は、貸借情報受付部103が受け付けた各貸借情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザのユーザ端末2に許可申請情報を送信する。ここでは、貸与ユーザ識別子は、ユーザのメールアドレスであるため、このメールアドレスに、許可申請情報を送信する。例えば、貸借情報について、「USERB@abcd…」というメールアドレスに、借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」とポイント指定情報「200」とを有する許可申請情報を送信する。なお、ユーザ識別子とメールアドレス等の連絡先とを対応づけた情報を、予め図示しない格納部等に用意しておくようにし、この情報から、貸与ユーザ識別子と対応づけられたメールアドレス等の連絡先の情報を取得するようにしてもよい。
【0148】
「USERB@abcd…」というメールアドレスが、ユーザ端末2bのユーザのメールアドレスであったとすると、ユーザ端末2bの受信部203は、借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」とポイント指定情報「200」とを有する許可申請情報を受信する。そして、図示しない表示部が受信した許可申請情報を表示する。
【0149】
図8は、許可申請情報の表示例を示す図である。
【0150】
ユーザ端末2bのユーザであるユーザBが、マウスやタッチパネル等を操作して、貸与を許可することを示すボタン81を押したとすると、送信部202は、この操作に応じて、貸与が可能であることを示す情報を有する許可結果情報であって、貸与ユーザ識別子「USERB@abcd…」を有する許可結果情報を、ポイント管理装置1に送信する。
【0151】
許可結果情報受信部108がユーザ端末2bから送信される許可結果情報を受信すると、貸借処理部105は、受信した許可結果情報が貸与が可能であることを示す情報を有するか否かを判断する。ここでは、許可結果情報が貸与が可能であることを示す情報を有するため、貸借処理部105は、この許可結果情報に対応する貸借情報が有する貸与ユーザ識別子「USERB@abcd…」と対応づけられたポイントのうちの、この貸借情報が有するポイント指定情報が指定するポイント数である「200」ポイントを、この貸借情報が有する借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」のポイントにする処理を行う。
【0152】
具体的には、
図3に示したポイント管理情報において、借用ユーザ識別子であるユーザ識別子「USERA@abcd…」と、ポイント指定情報が示すポイントである「200」ポイントと、貸与情報が有する期限特定情報「2014/8/20」とを有し、「借用ポイント」が「1」であるポイント管理情報のレコードを追加する。
【0153】
また、貸借処理部105は、
図3に示したポイント管理情報において、貸与ユーザ識別子であるユーザ識別子「USERB@abcd…」と、期限特定情報「2014/8/20」とを有するポイント管理情報のレコードの、「ポイント」の属性値から、ポイント指定情報が示す「200」ポイントを減算する。なお、減算後の「ポイント」の値が「0」となった場合、このレコードは削除してもよい。
【0154】
これにより、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイント管理情報は、
図9のように更新される。具体的には、「ID」が「356」であるレコードが追記され、「ID」が「002」であるレコードの「ポイント」の値が、「300」から「100」に変更される。
【0155】
更に、貸借処理部105は、上述した貸借情報が有する貸与ユーザ識別子「USERB@abcd…」と、借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」と、ポイント指定情報と、ポイントを借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとした日付、ここでは、処理日である現在の日付「2014/7/10」とを対応づけた貸借管理情報を貸借管理情報格納部104に蓄積する。
【0156】
図10は、貸借管理情報格納部104に格納されている貸借管理情報を示す図であり、ここでは各レコード(行)が、各貸借管理情報を示している。貸借管理情報は、「借用ユーザID」と、「貸与ユーザID」と、「貸与ポイント」と、「処理日」という属性を有している。「借用ユーザID」は、借用ユーザ識別子である。「貸与ユーザID」は貸与ユーザ識別子である。「貸与ポイント」は、貸借の対象となったポイントであり、ここでは、貸与されたポイント数を示している。「処理日」は、ポイントの貸借の処理が行われた日付である。なお、処理日の代わりに、処理日に応じて決定されたポイントの返却日、例えば、処理日に対して予め指定された日付等を加算して算出されたポイントの返却日等を用いてもよい。
【0157】
上記のようにして、貸借処理部105が蓄積した貸借管理情報は、例えば、
図10の1行目のようなレコードとして、貸借管理情報格納部104に蓄積される。
【0158】
これにより、貸与ユーザ識別子「USERB@abcd…」が示すユーザのポイントのうちの、貸与指定情報が指定する貸与可能なポイントであって、ポイントの有効期限が「2014/8/20」であるポイントのうちの200ポイントが、借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」が示すユーザに貸し出されることで、この借用ユーザ識別子「USERA@abcd…」が示すユーザのポイントとなり、ポイントの貸借が行われたことを示す情報が貸借管理情報に蓄積されることとなる。
【0159】
なお、
図7に示すような画面において、仮に、欄71に加えて、欄71以外の欄、例えば、欄73にも、借用しようとするポイント数が入力された場合、このポイント数が入力された欄を有するレコード(行)の「ユーザID」の値と、入力されたポイント数と、期限特定情報との組みを、それぞれポイント管理装置1に送信され、この送信された情報に応じた貸借情報を、上記と同様に、貸借情報受付部103が受け付け、受け付けた貸借情報に応じて、上記と同様に、ポイントの貸し借りを行う処理が行われるようにしてもよい。
【0160】
次に、ユーザAが、ポイント管理装置1にログインした状態で、ユーザ端末2aの受付部201に対して、貸与可能であるポイント数の値である400ポイントを指定する情報を入力すると、送信部202は、受付部201が受け付けたポイント数を示す貸与可能ポイント指定情報をポイント管理装置1に送信する。
【0161】
貸与指定情報受付部106は、ユーザ端末2aから送信される貸与可能ポイント指定情報を受信し、受信した貸与可能ポイント指定情報と、ユーザAがログイン時に入力したユーザ識別子とを有する貸与指定情報を受け付ける。そして、受け付けた貸与指定情報、具体的にはユーザ識別子「USERA@abcd…」と、貸与可能ポイント指定情報「400」とを有する貸与指定情報を、
図5に示した貸与指定情報の新たなレコードとして追記する。この貸与指定情報は、ユーザAのポイントを借用する際に利用されることとなる。
【0162】
また、ユーザAが、例えば、図示しないあるショッピングサイト等において、ある商品を購入する際に、購入代金の一部として、ポイント管理情報格納部101に格納されているポイントを利用する操作を、ユーザ端末2aに対して行ったとする。具体的には、ユーザAのユーザ識別子「USERA@abcd…」の入力と、利用するポイント数として300ポイントを指定する入力とを行ったとする。この入力を受付部201が受け付け、受け付けたユーザ識別子「USERA@abcd…」と、指定されたポイント数「300」を示す情報とを有する情報を、送信部202が、ショッピングサイトを提供するサーバ装置(図示せず)に送信する。
【0163】
ショッピングサイトのサーバ装置が、ユーザ識別子「USERA@abcd…」と、指定されたポイント数「300」を示す情報を受け付けると、ショッピングサイトのサーバ装置は、このポイント数を購入された商品の支払いの一部に充当するとともに、利用された分のポイントを引き落とすため、このサーバ装置が、ユーザ識別子「USERA@abcd…」と、「300」ポイントを示す利用ポイント指定情報とを有する利用指示情報を、ポイント管理装置1に送信する。
【0164】
ポイント管理装置1の利用指示情報受付部109が利用指示情報を受け付けると、ポイント利用部110は、利用指示情報が有するユーザ識別子「USERA@abcd…」と対応づけられたポイントのうちの、利用ポイント指定情報が示すポイントを利用する。ここでは、例えば、特に指定がない場合、借用されたポイントが優先的に利用されるよう予め指定されていたとすると、ポイント利用部110は、
図9に示したポイント管理情報において、「ユーザID」の属性値が、利用指示情報が有するユーザ識別子「USERA@abcd…」と一致するレコードであって、「借用ポイント」の値が「1」であるレコードから、利用ポイント指定情報が示すポイント数のポイントを減算する。ここでは、「ユーザID」の属性値が「USERA@abcd…」であって、「借用ポイント」の値が「1」である「ID」が「356」であるレコードの「ポイント」の値が、「200」であり、「300」に「100」足りないため、ポイント利用部110は、このレコードを削除するとともに、更に、「ユーザID」の属性値が「USERA@abcd…」であって、「期限特定情報」の値が最も古いレコードである「ID」が「001」であるレコードの「ポイント」の値から、足りなかったポイント「100」を減算する。これにより、ユーザAのポイントがショッピングサイトにおける商品の購入に利用されたこととなる。
【0165】
なお、ここでは、借用されたポイントを優先的に利用するようにしたが、「期限特定情報」の値が最も古いレコードのポイントから優先的に利用するようにしてもよい。
【0166】
なお、ポイント管理装置1は、借用したポイント、即ち借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとなったポイントを返却する処理を行うポイント返却部(図示せず)を更に備えていてもよい。
【0167】
ポイント返却部は、例えば、一の貸借管理情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントを用いて、この貸借管理情報が有する貸借の対象となったポイントの少なくとも一部を、この貸借管理情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザに返却する。貸与ユーザ識別子が示すユーザに返却するとは、例えば、返却分のポイントを、貸与ユーザ識別子と対応づけてポイント管理情報格納部101に蓄積することである。
【0168】
ポイント返却部は、例えば、一の貸借管理情報が有する借用ユーザ識別子と対応づけてポイント管理情報格納部101に格納されているポイントのうちの、この貸借管理情報が有する貸借の対象となったポイントの少なくとも一部に対応するポイントを、この貸借管理情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけて、ポイント管理情報格納部101に蓄積する。また、ポイント返却部は、借用ユーザ識別子と対応づけてポイント管理情報格納部101に格納されているポイントのうちの、貸与ユーザ識別子と対応づけてポイント管理情報格納部101に蓄積されたポイントに対応するポイント(例えば、同じポイント数のポイント)を、例えば、ポイント管理情報格納部101から削除する。ここでの削除は、削除したことを示すフラグ等の情報を付与することも含む概念である。かかることは以下においても同様である。また、ポイント返却部は、この一の貸借管理情報が有する貸借の対象となったポイントから、貸与ユーザ識別子と対応づけてポイント管理情報格納部101に蓄積されたポイントに対応するポイント(例えば同じポイント数のポイント)を削除する。
【0169】
ポイント返却部は、例えば、貸借の対象となったポイントを、一括して返却してもよく、分割して返却してもよく、部分的に返却してもよい。例えば、一括して返却する場合、ポイント返却部は、例えば、一の貸借管理情報が有する借用ユーザ識別子と対応づけてポイント管理情報格納部101に格納されているポイントのうちの、この貸借管理情報が有する貸借の対象となったポイントの全てに対応するポイント(例えば、貸借の対象となったポイントの全てと同じポイント数のポイント)を、この貸借管理情報が有する貸与ユーザ識別子と対応づけて、ポイント管理情報格納部101に蓄積する。
【0170】
ポイント返却部は、予め指定された条件を満たした場合に、ポイントを返却するようにしてもよい
【0171】
例えば、ポイント返却部は、例えば、一の貸借管理情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントを、優先的に、この貸借管理情報が有する貸借の対象となったポイントの少なくとも一部として、この貸借管理情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザに返却するようにしてもよい。例えば、一の貸借管理情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントが増加するごとに、順次、増加したポイントを、この貸借管理情報が有する貸借の対象となったポイントの少なくとも一部として、この貸借管理情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザに返却するようにしてもよい。
【0172】
また、ポイント返却部は、一の貸借管理情報が有する返却期限を特定する情報が示す返却期限を過ぎた場合に、自動的に、この貸借管理情報が有する借用ユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、この貸借管理情報が示す借用されたポイントを、この貸借管理情報が有する貸与ユーザ識別子が示すユーザのポイントとなるようにして、借用したポイントが強制的に返却されるようにしてもよい。
【0173】
また、上記の具体例において、一の貸借管理情報が有する返却期限を特定する情報が示す返却期限までの期間が、予め指定された閾値以下となった場合に、ポイント管理装置1の図示しない送信部等が、この一の貸借管理情報の借用ユーザ識別子が示すユーザに対して、ポイントの返却を促す情報、例えば、返却期限や、返却を指示するテキストや画像等を送信するようにしてもよい。
【0174】
ポイント管理装置1は、以下に説明するように、借用ユーザの指示等に応じてポイントを返却する処理を行うよういしてもよい。例えば、ポイント管理装置1の図示しない受信部等が、ユーザ端末2等から、ポイントを借用したユーザの借用ユーザ識別子と、借用したポイントの返却先となる貸与ユーザ識別子と、返却するポイントを指定する情報とを有する返却情報を、受け付けるようにする。ここでの受付は、借用ユーザが利用するユーザ端末2からの返却情報の受信と考えてもよい。ポイント返却部(図示せず)は、受信部が受信したこの返却情報が有する借用ユーザ識別子と対応づけられてポイント管理情報格納部101に格納されているポイントのうちの、返却するポイントを指定する情報が示すポイントを、貸与ユーザ識別子のポイントとなるようにする。また、この返却情報が有する貸与ユーザ識別子と、借用ユーザ識別子とを有する貸借管理情報が有する借用したポイントから、返却情報が有する返却するポイントを指定する情報が示すポイントを削除する。また、返却情報と同じ借用ユーザ識別子と貸与ユーザ識別子とを有する貸借管理情報が有する貸借の対象となるポイントから、返却するポイントを指定する情報分のポイントを削除する。なお、返却情報は、返却するポイントを指定する情報を有していなくてもよい。この場合、例えば、予め指定されたポイント数のポイントを返却するようにしてもよいし、借用している全てのポイントや、返却可能な全てのポイントを返却するようにしてもよい。
【0175】
以上、本実施の形態によれば、ポイントを貸借できるようにしたことにより、有効期限が切れそうなポイントを他のユーザに貸して利用してもらったり、ポイントが足りない場合に、他のユーザのポイントを借りたりすることで、ユーザのポイントを適切に利用することができる。特に、ポイントを貸し借りすることにより、各ユーザの最終的に利用可能なポイントを減らさないようにして、ポイントを有効に運用することができる。
【0176】
例えば、一旦、期限が切れそうなポイントを他人に貸し、その後に、ポイントを返してもらうことで、期限が切れそうなポイントを無理に利用する必要が無くなり、ポイントを有効に利用することができる。
【0177】
また、本実施の形態によれば、ポイントの貸し借りをグループ内に制限することができるため、不特定のユーザ間でポイントの貸し借りを可能とした場合に起こりうる悪質なポイントの貸し借りを、防ぐことができる。例えば、返却の意思のないユーザが、見知らぬユーザのポイントを借りて、最終的にはポイントを返却しない場合のような、悪質なポイントの貸し借りを防ぐことができる。
【0178】
また、本実施の形態によれば、ポイントの貸し借りをグループ内に制限することで、ポイントの返却等の督促が行いやすいユーザや、信用のあるユーザだけをグループ化して、グループ内で貸し借りを行うことが可能となるため、ポイントの返却等の督促が行いやすいユーザ間や、ポイント返却に関して信用のあるユーザに限定してポイントの貸し借りを行うことができ、ポイントの貸し借りに伴うトラブルを未然に防ぐことができる。また、ポイントの返却等の督促が行いやすいため、貸与したユーザが望むタイミングでポイントの返却を依頼することが可能となり、利便性を損ねないようにすることができる。
【0179】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0180】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(許可申請情報送信部や、許可結果情報受信部等)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0181】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0182】
なお、上記各実施の形態におけるポイント管理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザ識別子と、ユーザが保有するポイントとを有する複数のポイント管理情報が格納されるポイント管理情報格納部と、複数のユーザで構成されるグループのグループ識別子と、グループ識別子が示すグループに属する二以上のユーザのユーザ識別子とを有する複数のグループ管理情報が格納されるグループ管理情報格納部と、借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子と、貸借の対象となったポイントとを有する複数の貸借管理情報が格納される貸借管理情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、ポイントを借用または貸与する指示を示す情報であって、ポイントを借用するユーザのユーザ識別子である借用ユーザ識別子と、ポイントを貸与するユーザのユーザ識別子である貸与ユーザ識別子とを有する貸借情報を受け付ける貸借情報受付部と、グループ管理情報が有するグループ識別子であって、貸借情報受付部が受け付けた貸借情報が有する借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子とにそれぞれ対応づけられたグループ識別子が同じである場合に、貸借情報が有する貸与ユーザ識別子と一致するユーザ識別子と対応づけられたポイントのうちの、少なくとも一部のポイントを、貸借情報が有する借用ユーザ識別子が示すユーザのポイントとし、借用ユーザ識別子と、貸与ユーザ識別子と、上述した少なくとも一部のポイントである貸借の対象となったポイントとを有する貸借管理情報を、貸借管理情報格納部に蓄積する貸借処理部として機能させるためのプログラムである。
【0183】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0184】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0185】
図11は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるポイント管理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0186】
図11において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0187】
図12は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図12において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0188】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるポイント管理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0189】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるポイント管理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0190】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。