特開2015-233278(P2015-233278A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2015-233278インフラストラクチャシステムを管理するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-233278(P2015-233278A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】インフラストラクチャシステムを管理するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/56 20060101AFI20151201BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20151201BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20151201BHJP
   H04M 11/04 20060101ALN20151201BHJP
【FI】
   H04M3/56
   H02J13/00 301A
   H02J13/00 301K
   G06Q50/06
   H04M11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-108467(P2015-108467)
(22)【出願日】2015年5月28日
(31)【優先権主張番号】14/292,595
(32)【優先日】2014年5月30日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】ヴェニュー・テイドパッリ
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ・アスタフロヴ
(72)【発明者】
【氏名】テミダヨ・テミドヨ・イェンブラ
(72)【発明者】
【氏名】アシェク・イムラン
【テーマコード(参考)】
5G064
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5G064AA04
5G064AC09
5G064BA02
5G064BA05
5G064BA08
5G064BA09
5G064CB07
5G064CB08
5G064DA02
5G064DA03
5K201BA03
5K201BB08
5K201BB09
5K201CA06
5K201CC04
5K201CD06
5K201EB05
5K201EC03
5K201EC06
5K201EE08
5L049CC06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】停電に関する情報をオペレータまたはディスパッチャに提供するインフラストラクチャシステムの管理をする方法を提供する。
【解決手段】システムは、複数のクライアント56と接続するように構成された物理サーバ52を含む。物理サーバはさらに、通信システムを介して、複数のクライアントに会議電話をかけることをオペレータシステム57に可能にさせ、スマートグリッドシステムについてのステータスアップデート58を送受信することを複数のクライアントに可能にさせる、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)59を提供するように構成される。物理サーバはまた、複数のクライアントのうちの接続されたクライアント間の通話ステータスを監視し、接続されたクライアントにグローバル状態アップデート62をブロードキャストするように構成される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムに動作可能に結合されるように構成された物理サーバ(52)を備えるシステムであって、前記物理サーバ(52)は、
複数のクライアント(56)と接続し、
前記通信システムを介して互いに通信可能に結合することを前記複数のクライアント(56)に可能にさせるための、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)(59)を提供し、
前記複数のクライアント(56)に会議電話をかけることをオペレータシステム(57)に可能にさせるための、前記API(59)を提供し、
前記通信システムを介してスマートグリッドシステム(10)についてのステータスアップデート(58)を送受信することを前記複数のクライアント(56)に可能にさせるための、前記API(59)を提供し、
前記複数のクライアント(56)のうちの接続されたクライアント(56)間の通話の状態を監視し、
前記接続されたクライアント(56)にグローバル状態アップデート(62)をブロードキャストするように構成される、システム。
【請求項2】
前記複数のクライアント(56)の各々は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、
前記スマートグリッドシステム(10)の現在の状態を表示し、前記現在の状態を表示することは、少なくとも1つの解消されていない問題を表示することを備え、
前記少なくとも1つの解消されていない問題のユーザ選択を受信し、
データのセットに基づいて人的資源の第1のリストを前記物理サーバ(52)から受信し、前記人的資源は、前記少なくとも1つの解消されていない問題を解消することができ、
前記データのセットに基づいて物理資源の第2のリストを前記物理サーバ(52)から受信し、前記物理資源は、前記少なくとも1つの解消されていない問題を解消するために使用されることができ、
前記人的資源の第1のリストにおける前記人的資源の各々についての通信アクションを表示し、
前記表示された通信アクションを使用して前記人的資源の少なくとも1人と通信するためのユーザ要求を受信し、
前記人的資源の前記少なくとも1人に属するクライアント(56)に通信可能に結合するために前記API(59)を利用するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記データのセットは、前記少なくとも1つの解消されていない問題、前記少なくとも1つの解消されていない問題の場所、前記少なくとも1つの解消されていない問題のタイムスタンプ、前記少なくとも1つの解消されていない問題の影響、前記人的資源の少なくとも1人の専門知識要件、前記人的資源についての割り当て、前記物理資源、またはそれらの組み合わせを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記現在の状態を表示することはさらに、前記スマートグリッドシステム(10)の地理学的ビューを表示することを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記通信アクションは、電話会議通話、テレビ会議通話、ショートメッセージングサービスメッセージ、電子メール、チャットメッセージ、掲示板への投稿、フォーラムへの投稿、またはそれらの組み合わせを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記物理サーバ(52)はさらに、前記グローバル状態アップデート(62)に基づいて前記会議電話のための連絡先リスト(71)を導出するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記グローバル状態アップデート(62)は、
前記物理サーバ(52)を含む、前記システム内の複数の物理サーバ(52)のリスト、
複数のユーザおよび前記複数のユーザの各々のログインステータスの第1のリスト、
複数のユーザおよび前記複数のユーザの各々についての通信アクションの第2のリスト、
通信アクションのログ、または
それらの組み合わせを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記オペレータシステム(57)は、前記スマートグリッドシステム(10)の現在の状態を表示するように構成され、前記スマートグリッドシステム(10)の現在の状態の表示は、
前記スマートグリッドシステム(10)の視覚表現を備える地図ビューと、
前記スマートグリッドシステム(10)に関連する連絡先リスト(71)を備える連絡先リストビューとを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記オペレータシステム(57)、前記複数のクライアント(56)の少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせが、前記スマートグリッドシステム(10)に影響を及ぼす問題を有する地理的エリアの地図ビューを表示するように構成され、前記地図ビューは、前記問題によって影響を及ぼされる顧客の数を表す幾何学的形状を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記地図ビューが、前記スマートグリッドシステム(10)に影響を及ぼす前記問題に関連する異なる情報をズームレベルに基づいて提示するように構成されたセマンティックズームを備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
インフラストラクチャシステムに含まれる通信システムと、少なくとも1つのクライアント(56)と、データベースリポジトリとに動作可能に結合するように構成された物理サーバ(52)を備えるシステムであって、前記物理サーバ(52)は、
前記通信システムを介して前記少なくとも1つのクライアント(56)に会議サービスを提供し、
前記通信システムから前記インフラストラクチャシステムの第1のステータスアップデート(58)を受信し、
前記少なくとも1つのクライアント(56)から前記インフラストラクチャシステムの第2のステータスアップデート(58)を受信し、
前記第1のステータスアップデート(58)および前記第2のステータスアップデート(58)を前記データベースリポジトリに送信するように構成され、
前記データベースリポジトリは、
前記第1のステータスアップデート(58)および前記第2のステータスアップデート(58)に基づいて前記インフラストラクチャシステムのグローバル状態をアップデートし、
前記グローバル状態アップデート(62)を第2のデータベースリポジトリに送信し、
前記グローバル状態アップデート(62)を前記物理サーバ(52)に送信するように構成され、
前記少なくとも1つのクライアント(56)は、
前記インフラストラクチャシステムの状態を表示し、
複数のユーザおよび前記複数のユーザの各々についてのユーザステータスを表示し、前記複数のユーザの各々についての前記ユーザステータスは、それぞれのユーザについてのログインステータス、前記それぞれのユーザに関連づけられた通信アクションのリスト、またはそれらの組み合わせを備え、
前記物理サーバ(52)から前記グローバル状態アップデート(62)を受信し、
前記グローバル状態アップデート(62)に基づいて、前記インフラストラクチャシステムの前記状態の前記表示と、前記複数のユーザおよび前記複数のユーザの各々についての前記ユーザステータスの前記表示とを変化させ、
別のクライアント(56)に通信可能に結合するように構成される、システム。
【請求項12】
前記第1のステータスアップデート(58)および前記第2のステータスアップデート(58)は、第1の通信アクション、第2の通信アクションのコンテンツ、またはそれらの組み合わせを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の通信アクションおよび前記第2の通信アクションは、電話会議通話、テレビ会議通話、ショートメッセージングサービスメッセージ、電子メール、ボイスメール、チャットメッセージ、掲示板への投稿、フォーラムへの投稿、またはそれらの組み合わせを備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記グローバル状態アップデート(62)は、
前記物理サーバ(52)を含む、前記システム内の複数の物理サーバ(52)のリスト、
複数のユーザおよび前記複数のユーザの各々のログインステータスの第1のリスト、
複数のユーザおよび前記複数のユーザの各々についての通信アクションの第2のリスト、
通信アクションのログ、または
それらの組み合わせを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記物理サーバ(52)を有する、配電管理システム(40)、停電管理システム(38)、またはそれらの組み合わせを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのクライアント(56)は、モバイルデバイス、携帯電話、タブレット、ノートブック、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、またはそれらの組み合わせを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記インフラストラクチャシステムは、スマートグリッドシステム(10)、クラウドコンピューティングシステム、空港インフラストラクチャシステム、輸送インフラストラクチャシステム、または電気通信インフラストラクチャシステムを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
複数のクライアント(56)と接続することと、
通信システムを介して互いに通信可能に結合することを前記複数のクライアント(56)に可能にさせるための、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)(59)を提供することと、
前記複数のクライアント(56)に会議電話をかけることを前記複数のクライアント(56)に可能にさせるための、前記API(59)を提供することと、
前記通信システムを介してスマートグリッドインフラストラクチャシステムについてのステータスアップデート(58)を送受信することを前記複数のクライアントに可能にさせるための、前記API(59)を提供することと、
前記複数のクライアント(56)のうちの接続されたクライアント(56)間の通話の状態を監視することと、
前記接続されたクライアント(56)にグローバル状態アップデート(62)をブロードキャストすることとを備える、方法。
【請求項19】
前記複数のクライアント(56)によって実行される各々の通信アクションと各々の通信アクションのコンテンツとをログ記録することと、通信アクション、前記通信アクションのコンテンツ、またはそれらの組み合わせを複数のタグの少なくとも1つに関連づけることとをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のタグは、問題、前記問題の場所、前記問題のタイムスタンプ、イベント、前記イベントの場所、前記イベントのタイムスタンプ、作業員の専門知識要件、作業員の割り当て、使用される機器、通信アクション、キーワード、ユーザ、またはそれらの組み合わせを備える、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示される主題は、インフラストラクチャシステムを管理することに関する。具体的には、以下に説明される主題は、インフラストラクチャシステムを分析し、問題に対応するための管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
会社は、さまざまな管理システムを使用してインフラストラクチャシステムを監視する。たとえば、ユーティリティ会社は、配電管理システム(DMS)または停電管理システム(OMS)を使用して会社のユーティリティインフラストラクチャシステムを監視し得る。管理システムは、サービスを受ける顧客の数、1時間あたりに生産および消費されるエネルギーの量、解消されていない問題の数、メンテナンススケジュール、インフラストラクチャシステムのセクションおよびサブセクションの状態、等といった、インフラストラクチャシステムの状態に関するさまざまなデータを、オペレータまたはディスパッチャに提供し得る。停電管理システムは、報告された停電に関する情報をオペレータまたはディスパッチャに提供し得る。インフラストラクチャシステムの管理を改善することは有益であろう。
【発明の概要】
【0003】
当初特許請求された発明と範囲において対応するある特定の実施形態が、以下に要約される。これらの実施形態は、特許請求された発明の範囲を限定するように意図されたものではなく、むしろこれらの実施形態は、本発明の可能な形態の簡単な概要を提供するようにのみ意図されている。実際、本発明は、以下に説明される実施形態と同様であるかまたは異なり得る、さまざまな形態を包含し得る。
【0004】
第1の実施形態において、システムは、通信システムに動作可能に結合され、複数のクライアントと接続するように構成された、物理サーバを含む。物理サーバはさらに、通信システムを介して互いに通信可能に結合することを複数のクライアントに可能にさせ、複数のクライアントに会議電話をかけることをオペレータシステムに可能にさせ、通信システムを介してスマートグリッドシステムについてのステータスアップデートを送受信することを複数のクライアントに可能にさせる、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供するように構成される。物理サーバはまた、複数のクライアントのうちの接続されたクライアント間の通話ステータスを監視し、接続されたクライアントにグローバル状態アップデートをブロードキャストするように構成される。
【0005】
第2の実施形態において、システムは、インフラストラクチャシステムに含まれる通信システムと、少なくとも1つのクライアントと、データベースリポジトリとに動作可能に結合するように構成された、物理サーバを含む。物理サーバはさらに、通信システムを介して少なくとも1つのクライアントに会議サービスを提供し、通信システムからインフラストラクチャシステムの第1のステータスアップデートを受信し、少なくとも1つのクライアントから第2のステータスアップデートを受信するように構成される。物理サーバは、続いて第1のステータスアップデートおよび第2のステータスアップデートをデータベースリポジトリに送信するように構成される。データベースリポジトリは、第1のステータスアップデートおよび第2のステータスアップデートに基づいてインフラストラクチャシステムのグローバル状態をアップデートし、グローバル状態アップデートを第2のデータベースリポジトリおよび物理サーバに送信するように構成される。少なくとも1つのクライアントは、インフラストラクチャシステムの状態を表示し、複数のユーザおよび複数のユーザの各々についてのユーザステータスを表示するように構成される。複数のユーザの各々についてのユーザステータスは、それぞれのユーザについてのログインステータス、それぞれのユーザに関連づけられた通信アクションのリスト、またはその組み合わせを備える。少なくとも1つのクライアントはまた、物理サーバからグローバル状態アップデートを受信し、グローバル状態アップデートに基づいてインフラストラクチャシステムの状態の表示と複数のユーザおよび複数のユーザの各々についてのユーザステータスの表示とを変化させ、別のクライアントに通信可能に結合するように構成される。
【0006】
第3の実施形態において、方法は、複数のクライアントと接続することと、通信システムを介して互いに通信可能に結合することを複数のクライアントに可能にさせるためのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供することとを含む。提供されたAPIはまた、複数のクライアントに会議電話をかけることと、通信システムを介してスマートグリッドインフラストラクチャシステムについてのステータスアップデートを送受信することとを、複数のクライアントに可能にさせる。方法はさらに、複数のクライアントのうちの接続されたクライアント間の通話ステータスを監視することと、接続されたクライアントにグローバル状態アップデートをブロードキャストすることとを含む。
【0007】
本発明のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、同一の符号が図面全体を通して同一のパーツを表す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるようになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本アプローチの実施形態に係る、インフラストラクチャシステムのブロック図である。
図2】本アプローチの実施形態に係る、図1のインフラストラクチャシステムのための管理対応システムのブロック図である。
図3】本アプローチの実施形態に係る、図2の管理対応システム内のサイトのアーキテクチャのブロック図である。
図4】本アプローチの実施形態に係る、図2の管理対応システム内のクライアントを使用するアクションを示す図である。
図5】本アプローチの実施形態に係る、図2の管理対応システムにおけるオペレータシステムのための地理情報システム(GIS)画面のスクリーンショットである。
図6】本アプローチの別の実施形態に係る、図2の管理対応システムの地理情報システム(GIS)の動作可能な画面のスクリーンショットである。
図7】本アプローチの実施形態に係る、図2の管理対応システムを使用して停電に対応するための処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の1つ以上の特定の実施形態が以下に説明される。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実装のすべての特徴が本明細書において説明され得るわけではない。任意のそのような実際の実装の開発では、任意の工学プロジェクトまたは設計プロジェクトと同様に、ある実装と別の実装とで異なり得るシステム関連の制約およびビジネス関連の制約の遵守といった開発者の特定の目標を達成するために、実装固有の多数の決定がなされなくてはならない、ということが理解されるべきである。さらに、そのような開発努力は、複雑で時間のかかるものであるかもしれないが、それにもかかわらず、本開示の恩恵を有する当業者にとっては、設計、製作、および製造のルーチン業務であろう、ということが理解されるべきである。
【0010】
本発明のさまざまな実施形態の要素を導入する際、「一つの(a)」、「一つの(an)」、「前記(the)」、および「前記(said)」といった冠詞は、要素が1つ以上存在することを意味するように意図される。「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」といった用語は、包括的であるように意図され、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。「構成要素」という用語は、コンピュータ関連エンティティ、すなわち、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、有形で非一時的な機械可読媒体に記憶されたソフトウェア、またはプロセッサ上で実行中のソフトウェア、のいずれかのことを言う。
【0011】
本実施形態は、インフラストラクチャシステムを管理するためのシステムおよび方法に関する。具体的には、以下に説明される実施形態は、配電管理システム(DMS)の機能を停電管理システム(OMS)の機能と組み合わせて、いくつかの異なるタスクを終始同一のシステムを使用してより容易に実行することをユーザに可能にさせることができる、管理対応システムに関する。管理対応システムは、電気通信システムのような通信システムへのアドオンであることができ、別の個人またはエンティティとの通信を開始することをユーザに可能にさせ得、管理対応システムを使用して実行され得るタスクの数をさらに増やす。管理対応システムはまた、ユーザによるすべての通信アクションと通信アクションに関連づけられたコンテンツとをログ記録および分析し得る。分析されたデータは、今後の問題を導出するためのスマートトラブルシューティング、トレーニングモジュールへのデータの提供、自動監査報告書の作成、等といったさまざまな用途のために使用され得る。
【0012】
以上に留意したところで、図1は、インフラストラクチャシステムの例としてのスマートグリッドシステム10を示す。以下に開示される実施形態はスマートグリッドシステム10に関し説明されるが、本明細書に説明されるシステムおよび方法が、クラウドコンピューティングインフラストラクチャシステム、空港インフラストラクチャシステム、輸送インフラストラクチャシステム、電気通信インフラストラクチャシステム、等といった他のタイプのインフラストラクチャシステムに適用され得ることが理解されるべきである。描かれているように、スマートグリッドシステム10は、1つ以上のユーティリティ12を含む。ユーティリティ12は、スマートグリッドシステム10の監督動作を提供する。たとえば、1つ以上のユーティリティ制御センター14が、1つ以上の発電所16および代替の発電所18によって生産された電力を監視および統御し得る。発電所16は、従来の発電所、たとえば、ガス、石炭、バイオマス、および燃料用の他の炭素質成品を使用した発電所を含み得る。代替の発電所18は、太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、および他の代替の電力供給源(たとえば、再生可能エネルギー)を使用して電気を生産する発電所を含み得る。他のインフラストラクチャ構成要素は、水処理施設20およびガス処理施設22を含み得る。たとえば、水処理施設20は、飲用水を提供し得、ガス処理施設22は、天然ガスを提供し得る。
【0013】
発電所16および18によって発電された電力は、送電グリッド24によって配電され得る。同様に、施設20および22によって提供された水およびガスはそれぞれ、配水グリッド26および配ガスグリッド28によって供給され得る。グリッド24、26、および28は、1つ以上の自治体、州、または国といった、広い地理的領域をカバーし得る。描かれている実施形態では、アドバンストメータリングインフラストラクチャ(AMI)システム30が、電気、水、およびガスの使用量を測定し、収集し、分析するために使用され得る。AMIシステム30は、グリッド24、26、および28を含むスマートグリッドシステム10の構成要素の1つ以上に通信可能に結合され得る。加えて、AMIシステム30は、顧客行動とユーティリティ消費(たとえば、電気、水、および/またはガスの消費)との間のリンクを提供する、商業用地32、住宅34、およびユーティリティ制御センター14間の双方向通信を可能にし得る。たとえば、AMIメータ30は、プリペイド式携帯電話の使用と同様の手法で、プリペイド式の電気、水、および/またはガスを追跡し、使途を明細に報告し得る。同様に、ユーティリティの顧客32および34は、彼らのユーティリティの使用を最適化して、たとえば、低需要時間帯中のより低い料金を利用することにより、より低い光熱費から利益を享受し得る。洗濯機および乾燥機、電気自動車の充電器、および他のフレキシブルな電力消費器具が、低需要時間帯中に動作するようにプログラムされ、より低い公共料金と、よりバランスの取れたエネルギーの利用を結果として生じ得る。
【0014】
ある特定の構成要素(たとえば、発電システム16、代替の発電システム18、施設20および22、およびグリッド24、26、および28)の動作を監視するために、スマートグリッドシステム10は、管理対応システム36を含み得る。管理対応システム36は、図1に示されているように、停電管理システム38および配電管理システム40を組み込み得る。停電管理システム38は、顧客またはAMI30の構成要素(たとえば、スマートメータ)によって報告され得るスマートグリッドシステム10内の停電イベントに対応し得る。ある特定の実施形態では、停電管理システム38は、停電予測エンジンを使用して停電イベントを予測し得る。
【0015】
配電管理システム40は、電力、水、および/またはガスを、より少ない需要を経験する発電システム16、代替の発電システム18、および施設20、22から、より多い需要を経験する発電システム16、代替の発電システム18、および施設20、22へと再ルーティングし得る。ある特定の実施形態では、停電管理システム38および配電管理システム40は、互いに対話し得る。たとえば、停電イベント中、配電管理システム40は、可能であれば、停電管理システム38と協働して、影響を受ける顧客に電力、水、およびガスを再ルーティングし得る。
【0016】
管理対応システム36内で停配電管理システムの機能を組み合わせることにより、管理対応システム36は、スマートグリッドシステム10の管理および問題への対応の複雑性を減じることができる。管理対応システム36はまた、複雑性を減じるために、他のタイプの管理システムを組み込み得る。しかしながら、ある特定の実施形態では、管理対応システム36が、停電管理システム38もしくは配電管理システム40のいずれか、または両システム38、40によって提供される機能を含み得ることに注意すべきである。
【0017】
ある特定の実施形態において、管理対応システムは、発電システム16、代替の発電システム18、施設20および22、グリッド24の構成要素(たとえば、電線、変圧器、配電塔、等)、グリッド26の構成要素(たとえば、水道管、弁、減圧弁、等)、グリッド28の構成要素(たとえば、貯蔵タンク、ガス管、弁、等)、AMI30、商業用地32、および住居用地34の物理的な場所を提供するために使用される地理情報システム(GIS)42を含み得る。GIS42はまた、職員(たとえば、全世界測位システム(GPS)ケイパビリティを有する会社支給の携帯電話を携行する作業員メンバー)についての物理的な場所を提供し得る。物理的な場所の情報は、たとえば、停電管理システム38および配電管理システム40によって停電問題を予測および解消するために使用され得る。加えて、GIS42は、地図または他の適切な視覚媒体(たとえば、地球儀、海図、等)上でさまざまな場所を視覚化するために使用され得る。管理対応システム36はまた、課金情報、電気使用量情報、水使用量情報、ガス使用量情報、課金率、等を含む、顧客情報(たとえば、用地32および34)を提供するための顧客情報システム44を含み得る。さらに、管理対応システム36は、電話回線による顧客要求の処理に適した自動音声認識およびメニューナビゲーションを提供するための対話型音声応答システム46を含み得る。
【0018】
図1に描かれ、以下に説明されるように、管理対応システム36は、構内交換機(PBX)電気通信システム48を含み得る。PBXシステム48は、PBX機能を実装し得る内線電話として、モバイルデバイス(たとえば、携帯電話、タブレット、ネットブック、ノートブック、等)を配備するのに適した、モバイルPBXの実施形態を含み得る。PBXシステム48は、インターネットプロトコルを介した通信に適したインターネットプロトコルPBX(IP−PBX)機能を含み得る。あるいは、または加えて、管理対応システム36は、標準的な電話回線を使用する電気通信システム、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP)、専用テレカンファレンスシステム、またはそれらの組み合わせを含む、他のタイプの通信システムを含み得る。他の実施形態において、管理対応システム36は、それが管理システム(たとえば、停電管理システム38または配電管理システム40)のためのアドオンまたはレトロフィットであるように設計され得る。
【0019】
一実施形態において、管理対応システム36は、図2に示されているように、相互接続されたサイト50のグループとして配列され得る。各々のサイト50は、上述されたように、PBX電話システム48と、および、あるいは、または加えて、他の通信システムと、動作可能かつ通信可能に結合される。各々のサイト50は、物理サーバ52、データベースシステム54、および少なくとも1つのクライアント56を含み得る。さらに、いくつかのサイト50は、オペレータシステム57を含み得る。
【0020】
物理サーバ52およびデータベースシステム54はどちらも、メモリと、他の構成要素、システム、およびデバイスへの通信リンクとを含む。メモリは、大容量記憶装置(たとえば、ディスクベースのメモリ)、フラッシュメモリ、リムーバブルメモリ、または、物理サーバ52もしくはデータベースシステム54を実行するための命令の記憶またはデータの記憶に適した任意の他の非一時的なコンピュータ可読媒体であり得る。サーバ52およびデータベースシステム54はまた、サーバ52およびデータベースシステム54のメモリに記憶されたコンピュータ命令を実行するのに適した1つ以上のプロセッサを含み得る。通信リンクは、物理サーバ52に他の構成要素、システム、およびデバイスとの通信を可能にさせる、任意の有線(たとえば、有線電気通信インフラストラクチャ、またはイーサネット(登録商標)を用いたローカルエリアネットワーク)または無線(たとえば、セルラーネットワーク、または802.11x Wi−Fiネットワーク)接続であり得る。
【0021】
上述されているように、物理サーバ52はまた、プロセッサを含む。プロセッサは、たとえば、計算および処理タスクを実行するのに適した汎用のシングルチップまたはマルチチッププロセッサであり得る。加えて、プロセッサは、特定用途向けプロセッサまたは回路といった任意の従来の専用プロセッサであり得る。プロセッサおよび他のデータ処理回路は、物理サーバ52を実行するための命令を実行するために、メモリに動作可能に結合され得る。これらの命令は、メモリに記憶され、プロセッサによってアクセスおよび実行される、プログラムにおいてコード化され得る。いくつかの実施形態において、データベースシステム54はまた、データの記憶および検索に関連するタスク(たとえば、データベースに記憶された一意のユーザID番号の検索またはデータのログの出力)を実行するための、それ自身のプロセッサを含み得る。他の実施形態では、データベース54は、それ自身のプロセッサを含まないことができ、物理サーバ52のメモリの拡張であり得る。
【0022】
クライアント56は、ユーザ(たとえば、オペレータまたはユーティリティディスパッチャ)が管理対応システム36と対話するために利用する、デバイスまたはシステム(たとえば、ワークステーション、コンピュータシステム、携帯電話、タブレット、モバイルデバイス、等)を含み得る。クライアント56は少なくとも、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、ユーザ入力デバイス、および通信リンクを含む。プロセッサ、メモリ、および通信リンクは、物理サーバ52およびデータベース54に関し上述されたものと同様であり得る。ディスプレイおよびユーザ入力デバイス(たとえば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジェスチャ入力デバイス、等)は、ユーザに管理対応システム36との対話を可能にさせる。管理対応システム36内の各々のクライアント56は、特定のサイト50に割り当てられ得る。クライアント56のためのサイトの割り当ては、静的または動的な性質であり得る。たとえば、クライアント56のためのサイトの割り当ては、予め定義されたサービス領域に基づいて永続的に割り当てられ得るか、または、クライアント56の特定の物理サーバ52への近接に基づいて変化し得る。
【0023】
ある特定の実施形態において、クライアント56はユーザに、ウェブブラウザを介して管理対応システム36の一部または全部にアクセスすることを可能にさせる。たとえば、オペレータまたはユーティリティディスパッチャは、クライアント56に動作可能に結合された安全なウェブサイトへのユニフォームリソースロケータ(URL)を提供され得る。他の実施形態において、クライアント56はユーザに、デバイス上にインストールされ、ウェブブラウザの外部で実行され得る、アプリケーション(たとえば、クライアント56として動作するモバイル「アプリ」)を介して管理対応システム36の一部または全部にアクセスすることを可能にさせる。さらなる他の実施形態において、クライアント56はユーザに、ウェブブラウザと、デバイス上にインストールされかつウェブブラウザの外部で実行され得るプログラムとを介して、管理対応システム36の一部または全部にアクセスすることを可能にさせ得る。結果として、管理対応システム36がアクセスされる手法は、エンドユーザのニーズおよび要望、ならびに管理対応システム36にアクセスするために使用されているデバイスのタイプに依存し得る。
【0024】
オペレータシステム57は、オペレータおよびユーティリティディスパッチャに適合させられているクライアント56の特殊バージョンである。すなわち、オペレータシステム57は、オペレータおよびユーティリティディスパッチャに作業員メンバーのような他のユーザには必ずしも入手可能なわけではない顧客の課金情報のようなある特定の情報を示すように変更され得る。別段の指定がない限り、クライアント56に関連して説明された特徴のすべてがオペレータシステム57にも適用されることに注意すべきである。
【0025】
各々のサイト50のために、物理サーバ52は、そのサイトのための「センター」またはプライマリサーバとして設計され得る。すなわち、PBX電話システム48、データベース54、クライアント56、およびオペレータシステム57はすべて、物理サーバ52によって提供されるある特定の機能を活用し得るアプリケーションプログラミングインターフェース(API)59を介して物理サーバ52と通信し得る。さらに、以下においてさらに詳細に説明されるように、管理対応システム36の主要な変化およびアップデートはすべて、物理サーバ52から発せられ得る。
【0026】
上述されたように、各々のサイト50は、PBX電話システム48に動作可能かつ通信可能に結合される。特に、各々のサイト50の物理サーバ52は、図3に示されているごとく、PBX電話システム48に結合され得る。たとえば、物理サーバ52は、動作中にPBX電話システム48に結合され得る。加えて、PBXシステムは、ユーティリティ会社のコールセンターと通信可能に結合され得る。物理サーバ52は、図3に描かれているように、PBX電話システム48からステータスアップデート58を受信する。PBX電話システム48からのステータスアップデート58は、各々のユーザの電話の状態(たとえば、利用不可能、ビジー、いつでも接続できる、等)、任意の進行中の通話の持続時間、ボイスメールの数およびコンテンツ、等を含み得る。すなわち、ステータスアップデート58は、PBX電話システム48を含む任意の通信アクションだけでなく、通信アクションに関連づけられた任意のコンテンツを含み得る。同様に、物理サーバ52は、クライアント56からもステータスアップデート58を受信する。クライアント56からのステータスアップデート58は、任意のタイプの通信アクションと、通信アクション(たとえば、電子メール、掲示板メッセージ、フォーラムへの投稿、チャット、等)に関連づけられたコンテンツとを含む。クライアント56からのステータスアップデート58はまた、特定のユーザのログインステータスといった認証情報を含み得る。
【0027】
ステータスアップデート58の受信に加えて、物理サーバ52はまた、特定のアクションを実行するための要求60を1つ以上のクライアント56から受信し得る。たとえば、物理サーバ52は、掲示板にメッセージを投稿するための、または、2人以上のユーザ間で電話またはテレビ会議通話を開始するための、要求60を受信し得る。要求60のタイプに依存して、物理サーバ52は、自身で要求を満たし得るか、または、(たとえば、チャット会話、電話会議通話、テレビ会議通話、等を開始する)要求を適切なクライアント56にルーティングし得るか、のいずれかである。さらに、いくつかの要求60は、物理サーバ52をバイパスし、意図された受信者に直接送られ得る(たとえば、電子メールまたはPBX電話システム48によってホストされるVOIP通話)。そのような状況において、要求60はさらに、API59を使用して意図された受信者に送られ得る。たとえば、オペレータシステム57は、API59を使用して、PBX電話システム48を動作させ、複数のクライアント56への会議通話を開始し得る。
【0028】
物理サーバ52は、データベース54のアップデート、または後の分析のためのデータ保存、のいずれかのために、任意のアップデート、要求、およびデータをデータベース54に送り得る。たとえば、物理サーバ52は、ステータスアップデート58をデータベース54に転送し得る。ある特定のタイプの要求60もまた、物理サーバ52によってデータベース54に転送され得る一方で、他のタイプの要求60については、関連づけられた情報が、ステータスアップデート58に含まれる。
【0029】
物理サーバ52はまた、図3に示されているように、通信アクションのすべて、および通信アクションに関連づけられたコンテンツを分析し得る。特に、物理サーバ52は、通信アクションおよびコンテンツを、通信アクションまたはコンテンツが生じている現在の状況を説明するコンテキストデータにタグ付けするかまたは関連づけ得る。たとえば、電子メールのコンテンツは、解消中の問題、関与する職員および機器、通信アクション(すなわち、電子メール)、タイムスタンプ、および他の関連するコンテキストデータにタグ付けされるかまたは関連づけられ得る。タグをどのように導出するかを決定するために、物理サーバ52は、通信アクション、コンテンツ、ユーザによってとられた他のアクション、およびユーザによって生成された他のタイプのコンテンツを分析する。他の実施形態では、以下に説明されるように、物理サーバ52は、クライアント56によって受信されたユーザ入力に応じて、通信アクションまたはコンテンツをタグ付けまたは分析し得る。物理サーバ52は続いて、以下において説明されるごとくのクライアント56によって実行されるスマートトラブルシューティング、トレーニングモジュール、監査、等といったさまざまな用途のために利用され得るパターンを識別するために、タグ付けおよび分析されたデータをレビューし得る。さらに、物理サーバ52は、識別されたパターンを改善するために、機械学習アルゴリズム(たとえば、ニューラルネットワーク、ベイズ統計、事例ベース推論、等)を利用し得る。通信アクションは、電話会議通話、テレビ会議通話、電子メール、ショートメッセージングサービス(SMS)/テキストメッセージ、チャットメッセージ、掲示板への投稿、フォーラムへの投稿、等を含み得る。
【0030】
データベース54は、ステータスアップデート58および要求60を受信および記憶し、ステータスアップデート58および要求60における情報に基づいて、管理対応システム36のグローバル状態をアップデートする。管理対応システム36のグローバル状態は、全体として管理対応システム36にとって重要であり得る任意の情報を反映し得る。たとえば、グローバル状態は、すべての物理サーバ52のリスト、それらがどのデータベース54と通信するか、全ユーザのリストおよび関連づけられたログインステータス、各々のユーザについての利用可能性ステータス、および公開されているすべての通信(たとえば、掲示板メッセージ)を含み得る。
【0031】
グローバル状態の変化があった場合、データベース54は、図3に描かれているように、グローバル状態アップデート62によってサイト50内の物理サーバ52に通知する。サイト50が続いて、グローバル状態アップデート62をクライアント56に送信し得る。ある特定の実施形態では、物理サーバ52が、ステータスアップデート58に基づいてグローバル状態の変化があるかどうかを決定し得、データベース54は単に、それが管理対応システム36のグローバル状態をアップデートしたことを確認する。他の実施形態では、物理サーバ52が、ステータスアップデート58をデータベース54に継続的に送り得、データベース54が、グローバル状態の変化があるか否かを決定する役割を担う。データベース54が対応する物理サーバ52に通知すると、データベース54が、図3に示されているように、管理対応システム36内の他のサイト50のデータベース54にグローバル状態アップデート62を送信する。あるいは、または加えて、物理サーバ52が、グローバル状態アップデート62を他の物理サーバ52に送信し得、他の物理サーバ52が続いて、それらの対応するデータベース54にグローバル状態アップデート62を送信し得る。データは、さまざまな技法を使用してサイト間でレプリケートされ得る。たとえば、データベースシステム54は、複数のデータベースシステム54全体にわたるデータのアップデートとデータの一貫性の維持とに適した、パブリッシュ/サブスクライブ技法、データプッシュ技法、データプル技法、等といったデータレプリケーション技法を含み得る。サーバ52はまた、サイト50間でデータのアップデートおよび一貫性を維持するために、たとえば、共有メモリ、プロセス間通信(IPC)、メッセージパッシング、等を使用することにより、互いに通信し得る。
【0032】
上述されているように、クライアント56は、管理対応システム36と対話するためにユーザによって使用され得る。特に、クライアント56は、図4に示されているように、ユーザがさまざまなタスクを実行し得るいくつかの異なる画面を提示し得る。たとえば、ユーザが初めて管理対応システム36にアクセスする場合、クライアント56は、ユーザが彼または彼女の認証クレデンシャルを入力し得るログイン画面66を提示し得る。ログインすると、ユーザは続いて、メニュー画面68を提示され得、メニュー画面68は、通信を開始すること(たとえば、電子メールを送ること、掲示板メッセージを投稿すること、等)、スマートグリッドシステム10の状態を見ること(たとえば、停電を見ること)、分析されたデータを見ること、人またはグループと通話すること(テレビ会議を含む)、等といった、ユーザがとり得るさまざまなアクションをリストし得る。
【0033】
メニュー画面68にリストされた各々のアクションは、クライアント56に別のタイプの画面を提示するように促し得る。たとえば、「通信を開始する」というアクションの選択は、連絡先画面70と同様の画面を促し得、連絡先画面70は、ユーザのための連絡先だけでなく、ユーザのログイン(たとえば、ログインまたはログアウト)状態、連絡先に関連づけられた任意の通信技法についての利用可能性ステータス(たとえば、使用不可能、ビジー、アクティブ、等)をリストする。図4に描かれているように、連絡先画面70内の要素およびアイコンの視覚表現は、ある特定の通信方法を使用するユーザの利用可能性を示し得る。たとえば、電話アイコン72は、ユーザが連絡先と通話し得ることを示すために、大抵の場合は垂直であり得る一方で、電話アイコン72は、連絡先がすでに通話中であることを示すために、大抵の場合は水平であり得る。別の例では、特定の連絡先のための電子メールアイコン74の欠如は、ユーザがこれから電子メールアドレスを連絡先に関連づけようとしていることを示し得る。ユーザは、連絡先のための通信方法を選択し得、それがクライアント56に、上述されたごとく、通信を開始するための要求60を物理サーバ52、PBX電話システム48、または別のクライアント56に送るように促す。
【0034】
別の例では、「停電を見る」というアクションの選択が、GIS画面76と同様の画面を促し得、GIS画面76は、スマートグリッドシステム10内の任意の報告されたまたは疑われる停電の地理学的ビューおよび関連づけられた情報を表示し得る。理解されるように、GIS画面76は、停電管理システム38およびGIS42によって生成され得る。ある特定の実施形態において、GIS画面76はまた、人的資源および物理資源とそれらの利用可能性との地理学的ビューを含み得る。
【0035】
図4に描かれたGIS画面76は、典型的なユーザ(たとえば、作業員メンバー)のGIS画面76を表し得る。しかしながら、オペレータシステム57を使用するオペレータまたはユーティリティディスパッチャは、図5に描かれたものと同様の、向上したケイパビリティを含み得る、GIS画面76を見ることができる。たとえば、GIS画面76は、図5に示されているように、スマートグリッドシステム10の地理的ビュー73ならびに連絡先画面70に関連して上述されたものと同様の連絡先リスト71の両方を表示し得る。別の実施形態では、GIS画面76は、図6の画面に類似し得、図6の画面では、画面が、解消されていない問題(たとえば、停電)を含むスマートグリッドシステム10の地理的ビュー73を表示する。解消されていない問題の物理的な場所を示すマーカー75の外形(すなわち、図6では円)はまた、解消されていない問題の属性を示し得る。たとえば、図6における円形マーカー75のサイズは、解消されていない問題によって影響を受ける顧客の数に比例する。他の実施形態では、マークの外見は、解消されていない問題に関連づけられた危険レベルまたは解消されていない問題の持続時間といった、解消されていない問題の他の属性を示し得る。さらに、GIS画面76は、セマンティックズームメカニズムを含み得、セマンティックズームメカニズムでは、GIS画面76に表示される解消されていない問題についての情報の量およびタイプが、画面76のズームレベルに依存する。
【0036】
上述されているように、クライアント56は、問題またはイベントへの対応中に「スマート」トラブルシューティングを実行し得る。たとえば、停電中、クライアント56は、停電を解消するために連絡すべき最良の個人(および個人のリスト)、利用可能な最良の通信技法(および通信技法のリスト)を決定し得る。問題をトラブルシューティングする際、クライアント56はその決定を、問題のタイプ、問題の場所、作業員の専門知識、作業員の割り当て、機器およびツールの利用可能性、等に基づかせ得る。特に、クライアント56は、物理サーバ52と協働して、特性(たとえば、問題のタイプ、作業員の専門知識、機器およびツールの利用可能性、等)を目前の問題と共有する、分析データをレビューし得る。続いて、物理サーバ52が、共有された特性と上述された識別された対応パターンとに基づいて、連絡すべき最良の個人(単数または複数)を推奨し得る。物理サーバ52はまた、連絡先のステータスに基づいて、最良の通信技法(単数または複数)または利用可能な通信技法を推奨し、たとえば、連絡先が現在通話中である場合にはチャットまたは電子メールを推奨する。さらに、いくつかの実施形態では、物理サーバ52が、連絡先のログインステータス(すなわち、彼または彼女がシステムにログインしているかまたはログアウトしているか)ならびに連絡先のスケジュール(たとえば、彼または彼女が問題を解消するのに十分な長さの勤務をスケジューリングされているか)に基づいて、連絡すべき最良の個人(単数または複数)を推奨し得る。
【0037】
クライアント56はまた、図4のメニュー画面68に描かれているように、分析およびタグ付けされたデータを見ることをユーザに可能にさせ得る。さらに、ある特定の実施形態では、ユーザが、クライアント56を利用して、物理サーバ52によってログ記録された通信アクションおよびコンテンツをタグ付けまたは分析し得る。たとえば、ユーザは、通信アクションおよび関連づけられたコンテンツを、対応する問題、イベント、必要とされる専門知識、物理資源要件(たとえば、必要とされる新たな変圧器の数)、等にタグ付けし得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、クライアント56を利用して、分析された通信アクションおよびコンテンツを含む報告を作成し得る。
【0038】
クライアント56がユーザに、管理対応システム36内で通信を行うことを可能にさせる一方で、時に、進行中の通信を緊急ニュースによって中断する必要があり得る。たとえば、上級職のマネージャが、オペレータ、ユーティリティディスパッチャ、および作業員メンバーに彼らが自然災害警報に起因した特定の領域における停電に対しより慎重に対応すべきであることを通信することを望み得る。進行中の通信に優先する緊急通信を送るために、クライアント56は、通信アクションを優先順位レベルおよびユーザの権限レベルに関連づけ得る。すなわち、管理対応システム36をセットアップする際に、各々のユーザは、彼または彼女のポジション(たとえば、オペレータ)および会社内の責任に基づいて、権限レベルを割り当てられ得る。特定の権限レベルを満たすかまたは超えるユーザは続いて、高優先順位として指定された大量のアラートを他のユーザに送り得る。クライアント56が続いて、選択された通信アクションを実行し、必要に応じて、他の個人との間の任意の進行中の通信(たとえば、通話)を中断し得る。先の例を続けると、上級職のマネージャは、緊急の用件を詳述したテキストメッセージを高優先順位の通信アクションとして指定し得る。高優先順位のテキストメッセージは、各々の受信者に関連づけられたクライアント56上で、すべて自動表示され得る。このように、インフラストラクチャの問題に対するより効率的な対応が好ましく用いられ得る。
【0039】
図7は、管理対応システム36を使用して停電に対応するための処理80の実施形態を描く。処理80は、クライアント56、57および/またはサーバ52のメモリに記憶され、それらのそれぞれのプロセッサによって実行可能な、コンピュータ命令として実装され得る。加えて、示されたステップは、同時にまたは異なる順序で実行され得る。さらに、ステップは特定のデバイスまたはシステム上でまたは特定のデバイスまたはシステムによって実行されるものとして以下に説明されるが、必要な機能を備えた別のデバイスまたはシステムによってステップが実行され得ることが理解されるべきである。停電に対応するための方法80が管理対応システム36のための複数の使用の一例にすぎないことにもまた、注意すべきである。
【0040】
ブロック82に始まり、オペレータがスマートグリッドシステム10内の停電を位置特定し得、停電は、上述されたように、顧客またはAMIメータ30のような機器によって報告され得る。特に、オペレータシステム57が、図6に関し上述されたように、各々の停電の物理的な場所を含むGIS画面76を表示し得る。ブロック84では、オペレータが続いて、どの停電に対処すべきかを選択する。すなわち、複数の停電について、オペレータは、停電対応をトリアージまたは優先順位付けし得る。オペレータの選択は、各々の停電の実際の影響および潜在的な影響(たとえば、影響を受ける人々の数、浪費されるエネルギーおよび電力の量、危険レベル、等)に基づき得る。この情報のいくつかは、上述されたように、GIS画面76内に表示され得る。
【0041】
ブロック86では、オペレータシステム57および物理サーバ52が、停電を解消し得るかまたは停電を解消するために使用され得る、人的資源および物理資源を、分析されたメタデータ(たとえば、問題の場所、資源の場所、作業員の専門知識、作業員の割り当て、機器の利用可能性、等)を使用して決定することにより、何らかのトラブルシューティングを実行し得る。ある特定の実施形態では、人的資源および物理資源の一部または全部が、上述されたように、GIS画面76内に表示され得る。次に、ブロック88では、オペレータシステム57が、上述されたように、停電を解消するために連絡すべき最良の個人および利用可能な最良の通信方法を表示する。
【0042】
最後に、ブロック90では、オペレータが、オペレータシステム57を使用して、作業員のリーダーまたはメンバーとの通信(たとえば、通話、チャット、電子メール、SMS/テキスト、等)を開始し得る。たとえば、オペレータが通話を開始することを選んだ場合、オペレータシステム57は続いて、PBXシステム48を使用してボイスオーバーIP会議通話を開始し得る。物理サーバ52が続いて、上述されたように、通信アクションおよびコンテンツをログ記録および分析し、状態の変化を反映するように更新し得る。
【0043】
本実施形態の技術的効果は、インフラストラクチャシステムを管理するためのシステムおよび方法を含む。ある特定の実施形態は、ユーザに1つのシステムおよびデバイスのセットを使用したさまざまなタスクの実行を可能にさせる。たとえば、本管理対応システムは、配電管理システム(DMS)の機能を停電管理システム(OMS)の機能と組み合わせ得る。管理対応システムはまた、電気通信システムのような通信システムへのアドオンであることができ、別の個人またはエンティティとの通信を開始することをユーザに可能にさせ得、管理対応システムを使用して実行され得るタスクの数をさらに増やす。さらに、管理対応システムはまた、ユーザによるすべての通信アクションおよび通信アクションに関連づけられたコンテンツをログ記録および分析し得る。分析されたデータは、今後の問題を導出するためのスマートトラブルシューティング、トレーニングモジュールへのデータの提供、自動監査報告書の作成、等といったさまざまな用途のために使用され得る。本明細書における技術的効果および技術的課題は、例示であって限定ではない。本明細書において説明された実施形態は、他の技術的効果を有することができ、他の技術的課題を解決することができる、ということに注意すべきである。
【0044】
記載されたこの説明は、ベストモードを含む発明を開示し、また、任意のデバイスまたはシステムの製造および使用と組み込まれた任意の方法の実行とを含む発明の実現をいずれの当業者にも可能にさせるための、例を使用する。本発明の特許可能な範囲は、請求項によって定義され、当業者が想到する他の例を含み得る。そのような他の例は、それらが請求項の文字通りの言語と異ならない構造要素を有する場合、または、それらが請求項の文字通りの言語との実質的な差を有しない均等な構造要素を含む場合、請求項の範囲内であるように意図される。
【符号の説明】
【0045】
10 スマートグリッドシステム
12 ユーティリティ
14 ユーティリティ制御センター
16 発電所、発電システム
18 代替の発電所、代替の発電システム
20 水処理施設
22 ガス処理施設
24 送電グリッド
26 配水グリッド
28 配ガスグリッド
30 アドバンストメータリングインフラストラクチャ(AMI)、AMIシステム、AMIメータ
32 商業用地
34 住宅、住宅用地
36 管理対応システム
38 停電管理システム
40 配電管理システム
42 地理情報システム(GIS)
44 顧客情報システム
46 対話型音声応答システム
48 構内交換機(PBX)電気通信システム、PBXシステム、PBX電話システム
50 サイト
52 物理サーバ、サーバ
54 データベースシステム、データベース
56 クライアント
57 オペレータシステム
58 ステータスアップデート
59 アプリケーションプログラミングインターフェース(API)
60 要求
62 グローバル状態アップデート
66 ログイン画面
68 メニュー画面
70 連絡先画面
71 連絡先リスト
72 電話アイコン
73 地理的ビュー
74 電子メールアイコン
75 マーカー
76 GIS画面
80 処理
82 ブロック
84 ブロック
86 ブロック
88 ブロック
90 ブロック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】
2015233278000001.pdf