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特開2015-233406バイパス運転機能を有する直列型H−ブリッジインバータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-233406(P2015-233406A)
(43)【公開日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】バイパス運転機能を有する直列型H−ブリッジインバータ
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20151201BHJP
   H02M 7/515 20070101ALI20151201BHJP
【FI】
   H02M7/48 M
   H02M7/515 C
   H02M7/48 E
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-114790(P2015-114790)
(22)【出願日】2015年6月5日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0069256
(32)【優先日】2014年6月9日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス産電株式会社
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】チェ スン チョル
(72)【発明者】
【氏名】ヨ アンノ
【テーマコード(参考)】
5H770
【Fターム(参考)】
5H770AA09
5H770AA21
5H770AA28
5H770BA01
5H770CA02
5H770DA03
5H770DA24
5H770DA26
5H770DA31
5H770DA41
5H770JA11W
5H770JA17Y
5H770LA01W
5H770LA05Y
5H770LB07
(57)【要約】
【課題】本発明は、直列型H−ブリッジインバータの各単位電力セルが別のバイパススイッチを用いず、電力スイッチの制御を介してバイパス機能を実現することができる。
【解決手段】セル駆動部は、該当単位電力セルのバイパス機能を行う場合、各電力スイッチを還流モードに制御してある出力端に入る電流を他の出力端に流す。MC(Magnetic Conductor)のような付加的なバイパススイッチを用いなくても済むため、コスト削減の効果を得ることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電圧を直流電圧に変換する整流部と、整流された電圧を充電する直流段キャパシタと、電力スイッチを含む単位電力セルが各相に対して複数直列連結される直列型H−ブリッジインバータであり、
前記各単位電力セルに対応してセル駆動部を備えて、
前記セル駆動部は、前記各電力スイッチを制御して出力端の間のバイパス機能を行うことを特徴とする、バイパス運転機能を有する直列型H−ブリッジインバータ。
【請求項2】
前記単位電力セルは、前記直流段キャパシタの両端に直列連結された第1電力スイッチと第4電力スイッチ、及び前記直流段キャパシタの両端に直列連結された第3電力スイッチと第2電力スイッチを含み、
前記第1電力スイッチ乃至第4電力スイッチの両端には各々逆方向に電流が流れるようにするダイオードが並列で備えられ、
前記セル駆動部は、前記第1電力スイッチと第3電力スイッチをオン状態に制御して、前記第4電力スイッチと第2電力スイッチをオフ状態に制御して、バイパス機能を行う、請求項1に記載のバイパス運転機能を有する直列型H−ブリッジインバータ。
【請求項3】
前記単位電力セルは、前記直流段キャパシタの両端に直列連結された第1電力スイッチと第4電力スイッチ、及び前記直流段キャパシタの両端に直列連結された第3電力スイッチと第2電力スイッチを含み、
前記第1電力スイッチ乃至第4電力スイッチの両端には各々逆方向に電流が流れるようにするダイオードが並列で備えられ、
前記セル駆動部は、前記第4電力スイッチと第2電力スイッチをオン状態に制御して、前記第1電力スイッチと第3電力スイッチをオフ状態に制御して、バイパス機能を行う、請求項1に記載のバイパス運転機能を有する直列型H−ブリッジインバータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直列型H−ブリッジインバータを構成する各単位電力セルが別のバイパススイッチを用いず、電力スイッチの制御を介してバイパス機能を実現することができるようにする。
【背景技術】
【0002】
高圧インバータ(Medium Voltage Inverter)は、線間電圧実効値が600V以上の入力電源を用いるインバータであり、正格電力容量(Rating Power Capacity)は、数百kWから数十MWまで多様で、ファン(Fan)、ポンプ(Pump)、圧縮機(Compressor)等の種々の分野に用いられている。
【0003】
高圧インバータ分野では主に3レベル以上の出力電圧を発生させるマルチレベルインバータ(Multi−Level Inverter)が用いられる。
【0004】
特に、直列型H−ブリッジインバータ(CHB:Cascaded H−bridge Inverter)は、電力変換装置として多く用いられている。直列型H−ブリッジインバータは、構成される単位電力セル(Unit Power Cell)の個数によりインバータ出力電圧レベルの大きさと個数が決められ、各単位電力セルは、絶縁された入力電圧を用いる。
【0005】
図1は、2段の単位電力セルで構成された直列型H−ブリッジインバータ10の例を示し、単位電力セルの数は、システム要求仕様に応じて変更可能である。
【0006】
直列型H−ブリッジインバータ10は、線間電圧実効値が600V以上である3相電圧5の入力を受けて電動機2を駆動するが、電動機2は、高圧の3相電動機として誘導電動機または同期電動機が用いられる。
【0007】
位相置換変圧器(13:Phase Shift Transformer)は、入力電源を絶縁させて、単位電力セルのニーズに合うように電圧の位相(Phase)及び大きさを変換し、位相置換を介して入力電流の全高調波歪率(Total Harmonic Distortion)を向上させる。
【0008】
各単位電力セルは、位相置換変圧器13の出力電圧を入力電源として用いて、インバータの出力電圧は各相に該当する単位電力セルが出力する電圧の合計として合成される。
【0009】
即ち、a相出力電圧は、直列連結された単位電力セル14−a1と14−a2の出力電圧の合計で、b相出力電圧は、直列連結された単位電力セル14−b1と14−b2の出力電圧の合計であり、c相出力電圧は、直列連結された単位電力セル14−c1と14−c2の出力電圧の合計である。
【0010】
合成されたインバータの出力電圧で、各相電圧(Phase Voltage)の大きさは同じであるが、120度の位相差を有する。
【0011】
また、高圧インバータを構成する単位電力セルの個数増加と様々なスイッチング方式を介して電動機に印加する出力電圧の全高調波歪率と電圧変化率(dv/dt)を改善することができる。
【0012】
このように直列型H−ブリッジインバータは、単位電力セルを直列連結して各相を構成し、単位電力セルを用いたモジュール化構造は、メンテナンスが容易である。
【0013】
図2は、単位電力セルの例であり、整流部21は、6つのダイオードを利用して交流電圧を直流電圧に変換するが、整流された直流段電圧(Vdc)の大きさは、整流部21の入力電力とインバータの出力端電力との差により決められる。
【0014】
電源側から供給される入力電力が負荷で消費される出力電力より大きい場合には、直流段電圧が増加し、逆の場合には直流段電圧が減少する。
【0015】
直流段キャパシタ22は、入出力端の瞬時的な電力不均衡の解消のために用いられ、単相フールブリッジインバータ部(23:Single Phase Full Bridge Inverter)は、各電力スイッチ23a〜23dを介して直流段電圧から出力電圧を合成する。
【0016】
セル駆動部25は、単位電力セル毎に独立的に用いられ、各電力スイッチ23a〜23dの電力スイッチング状態を決めるためのゲーティング信号(Gating Signals)を発生させる。
【0017】
バイパススイッチ24は、バイパス機能を担当する。
【0018】
即ち、直列型H−ブリッジ構造を用いる高圧インバータの単位電力セルのうち故障が発生した場合、該当単位電力セルの出力端を短絡させて、アーム短絡(Arm Short)を防ぐために該当単位電力セルのすべての電力スイッチはオフ(Off)させる。
【0019】
このようなバイパス機能を介して一部単位電力セルの故障が電動機運転に影響を及ぼさないようにすることができる。残りの正常動作する単位電力セルを用いて連続的な運転ができるため、信頼性を向上させることができるが、故障による出力電圧と容量減少は避けられない。
【0020】
ところで単位電力セルにバイパススイッチ24がない場合、残りの正常動作する単位電力セルを用いて高圧インバータを継続的に運転すると、故障が発生した単位電力セルにおいて用いる電力スイッチの逆並列ダイオードによる整流動作により直流段電圧(Vdc)が上昇する。
【0021】
これによって、直流段キャパシタ22の正格運転範囲を超えて単位電力セルが焼損され、インバータ運転が不可能となる。
【0022】
従って、各単位電力セルがバイパススイッチ24を有するように構成しなければならないが、別のバイパススイッチ24を利用する場合には、製品の体積が大きくなり、費用が増加するなどオーバーヘッドに伴う問題が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明は、前記のような問題を解決するために案出されたもので、直列型H−ブリッジインバータの各単位電力セルが別のバイパススイッチを用いることなく、電力スイッチの制御を介してバイパス機能を実現することができるようにするのにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
前記のような目的を達成するために、本発明に係るバイパス運転機能を有する直列型H−ブリッジインバータは、各相に対応する複数の単位電力セルとセル駆動部を含んで構成される。
【0025】
各単位電力セルは、交流電圧を直流電圧に変換する整流部、前記整流部で整流された電圧を充電する直流段キャパシタ、前記直流段キャパシタの両端に直列連結された第1電力スイッチと第4電力スイッチ、及び前記直流段キャパシタの両端に直列連結された第3電力スイッチと第2電力スイッチを含んで構成される。この時、前記第1電力スイッチ乃至第4電力スイッチの両端には、各々逆方向に電流が流れるようにするダイオードが並列に備えられる。
【0026】
尚、セル駆動部は、前記第1電力スイッチ乃至第4電力スイッチを制御して、出力端の間のバイパス機能を行う。
【0027】
前記セル駆動部は、前記第1電力スイッチと第3電力スイッチをオン(On)状態に制御して、前記第4電力スイッチと第2電力スイッチをオフ(Off)状態に制御して、バイパス機能を行うことができる。
【0028】
また、前記セル駆動部は、前記第4電力スイッチと第2電力スイッチをオン(On)状態に制御して、前記第1電力スイッチと第3電力スイッチをオフ(Off)状態に制御して、バイパス機能を行うこともできる。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係る直列型H−ブリッジインバータは別のバイパススイッチを用いなくてもバイパス機能を実現することができる。
【0030】
従って、各単位電力セルにバイパススイッチがない場合でも安定した運転が可能であり、MC(Magnetic Conductor)のような付加的なバイパススイッチを用いないためコスト削減の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】直列型H−ブリッジインバータの例である。
図2】バイパススイッチを用いる単位電力セルの例である。
図3】バイパススイッチを用いない単位電力セルの例である。
図4】誘導性負荷に対する動作波形の例である。
図5】バイパス機能を実現するために、電力スイッチを制御する方法に関する一実施形態である。
図6】バイパス機能を実現するために、電力スイッチを制御する方法に関する他の実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照して本発明に係る好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0033】
図3を参照すると、本発明に係る直列型H−ブリッジインバータの各単位電力セル30は、整流部31、直流段キャパシタ32、単相フールブリッジインバータ部33を含んで構成され、セル駆動部35の制御により動作する。
【0034】
整流部31は、位相置換変圧器から入力される交流電圧を直流電圧に変換して、直流段キャパシタ32は、整流部31で整流された電圧を充電する。
【0035】
直流段電圧(Vdc)の大きさは、整流部31の入力電力とインバータの出力端電力との差により決められる。即ち、電源側から供給される入力電力が負荷で消費される出力電力より大きい場合には、直流段電圧(Vdc)が増加し、逆の場合には直流段電圧(Vdc)が減少する。
【0036】
単相フールブリッジインバータ部33は、直流段キャパシタ32の両端に直列連結された第1電力スイッチ(Q1)と第4電力スイッチ(Q4)、及び直流段キャパシタ32の両端に直列連結された第3電力スイッチ(Q3)と第2電力スイッチ(Q2)を含んで構成され、セル駆動部35の制御により直流段電圧(Vdc)から出力電圧を合成する。
【0037】
セル駆動部35は、単位電力セル30毎に独立的に備えられ、電力スイッチング状態を決めるゲーティング信号を発生させて第1電力スイッチ乃至第4電力スイッチ(Q1〜Q4)のゲート端に印加する。
【0038】
第1電力スイッチ乃至第4電力スイッチ(Q1〜Q4)は、セル駆動部35のゲーティング信号の印加を受けてオン/オフ(On/Off)されるスイッチング素子を利用して構成され、各々その両端には逆方向に電流が流れるダイオード(D1〜D4)が並列に備えられる。
【0039】
単位電力セル30の出力電圧は、VUとVVの電圧差によって次の式1のように決められる。
【数1】
ここで、Voは、単位電力セルの出力電圧、VUとVVは極(Pole)電圧である。
【0040】
第1電力スイッチ(Q1)と第4電力スイッチ(Q4)、そして第3電力スイッチ(Q3)と第2電力スイッチ(Q2)は、交互にオン/オフ(On/Off)される相補的(Complimentary)スイッチング動作をし、スイッチング状態により次の表1に示したように単位電力セル30の極電圧と出力電圧が定義される。
【表1】
【0041】
図4は、誘導性負荷(Inductive Load)に対する動作波形を示したもので、回生モード(Regeneration Mode)、電力供給モード(Powering Mode)、還流モード(Freewheeling Mode)で動作する。
【0042】
電力供給モードではQ1とQ2を介してエネルギーが直流段電圧電源から負荷に伝達され、回生モードではダイオードD1とD2を介してエネルギーが負荷から直流電源側に戻る。一方、還流モードではインバータの入出力の間にエネルギー伝達が生じない。
【0043】
第1電力スイッチQ1と第2電力スイッチQ2がオン(On)になっている0〜t2の間の出力電圧は、表1のようにVdcである。この時「io<0」の区間で負荷電流(io)は、ダイオードD1とD2を介して流れる。出力電圧によってioは線形的に増加して、「t=t1」の時点で「io>0」になり始まるとQ1とQ2を介して電流が流れるようになる。
【0044】
「t=t2」の時点に第2電力スイッチQ2がオフ(Off)となり、第3電力スイッチQ3がオン(On)となると、出力電圧が0Vになって負荷電流は増加することも減少することもなく、D3とQ1を介して還流(Freewheeling)される。
【0045】
そして、第1電力スイッチQ1をオフ(Off)させて第4電力スイッチQ4をオン(On)させると、還流した電流は、D3とD4に切り換えられて回生モードで動作する。
【0046】
この時、出力電圧は−Vdcであるためioは線形的に減少して、「t=t4」の瞬間から電流は負(−)の方向に流れることになる。
【0047】
「t=t5」で第3電力スイッチQ3をオフ(Off)させて、第2電力スイッチQ2をオン(On)させると、電流はD2とQ4を介して還流されて、負荷電流は負の一定値に維持される。
【0048】
セル駆動部35が単位電力セル30のバイパス機能を行う過程を説明する。
【0049】
セル駆動部35は、バイパス機能を行う場合、各電力スイッチ(Q1〜Q4)を制御して、負荷電流が単位電力セル30の直流端電源に流れないように経路を形成することによって、直流段電圧が上昇しないように処理する。
【0050】
即ち、バイパス機能が行われる時、負荷電流の状態に関係なく0V電圧を出力して、電動機電流の経路を形成することになる。
【0051】
まず、セル駆動部35は、第1電力スイッチQ1と第3電力スイッチQ3をオン(On)状態に制御して、第4電力スイッチQ4と第2電力スイッチQ2をオフ(Off)状態に制御してバイパス機能を行うことができる。
【0052】
図5は、このような実施形態でのバイパス動作を示したものである。
【0053】
電流(io)が負(−)の方向の時は、D1とQ3を介して閉回路が形成されて電流が流れてバイパス機能が行われ(p1)、電流が正(+)の方向の時はD3とQ1を介して閉回路が形成されて電流が流れてバイパス機能が行われる(p2)。
【0054】
また、セル駆動部35は第4電力スイッチQ4と第2電力スイッチQ2をオン(On)状態に制御して、第1電力スイッチQ1と第3電力スイッチQ3をオフ(Off)状態に制御してバイパス機能を行うこともできる。
【0055】
図6は、このような実施形態でのバイパス動作を示したものである。
【0056】
電流(io)が負(−)の方向の時は、Q4とD2を介して閉回路が形成されて電流が流れてバイパス機能が行われ(p3)、電流が正(+)の方向の時はQ2とD4を介して閉回路が形成されて電流が流れてバイパス機能が行われる(p4)。
【0057】
次の表2は、バイパス機能実行時の負荷電流によるスイッチング状態をまとめたものである。
【表2】
【0058】
表2において(1)と(4)は、Q1とQ3をオン(On)させる実施形態でのスイッチング状態を示したもので、(2)と(3)は、Q2とQ4をオン(On)させる実施形態でのスイッチング状態を示したものである。
【0059】
即ち、電流方向に関係なくバイパス機能を行うことができることがわかる。
【0060】
電力スイッチを制御するだけで電流方向に関係なく負荷電流が単位電力セル30の直流端電源に流れることなく流れ出て、出力端を短絡させて0V電圧を作る効果を呈するため、高圧インバータの運転に影響を及ぼさないバイパス動作が可能である。
【0061】
前述した実施形態は、本発明の理解を助けるためのものであり、本発明は前述した実施形態に限定されず本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で当業者によって多様に変形して実施できる。
【符号の説明】
【0062】
2 電動機
5 3相入力電源
10 直列型H−ブリッジインバータ
13 位相置換変圧器
14−a1、14−a2、14−b1、14−b2、14−c1、14−c2 単位電力セル
21、31 整流部
22、32 直流段キャパシタ
23、33 単相フールブリッジインバータ部
24 バイパススイッチ
25、35 セル駆動部
30 単位電力セル
Q1〜Q4 電力スイッチ
D1〜D4 ダイオード
図1
図2
図3
図4
図5
図6