(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-25322(P2015-25322A)
(43)【公開日】2015年2月5日
(54)【発明の名称】軒樋受け具
(51)【国際特許分類】
E04D 13/072 20060101AFI20150109BHJP
【FI】
E04D13/072 502F
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-156479(P2013-156479)
(22)【出願日】2013年7月29日
(71)【出願人】
【識別番号】593178409
【氏名又は名称】株式会社オーティス
(74)【代理人】
【識別番号】100087664
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 宏行
(72)【発明者】
【氏名】岩田 充智
(57)【要約】
【課題】梱包容量を低減できる軒樋受け具を提供する。
【解決手段】軒樋2をその外面に沿って受け支持する支持部5を備え、建築構造物に固定されるようにした軒樋受け具1であって、支持部5は、帯板形状の2枚の分割支持片10、20を、長手方向に重合した状態で伸縮自在にスライドできるように軸結合して構成されており、2枚の分割支持片10、20は、両分割支持片10、20が相互に遠ざかって伸びた状態にあるとき、相互に固定された状態にある一方、両分割支持片10、20が固定された状態にあるときに、両分割支持片10、20を短縮方向にスライドさせると固定状態が解除される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軒樋をその外面に沿って受け支持する支持部を備え、建築構造物に固定されるようにした軒樋受け具において、
前記支持部は、帯板形状の2枚の分割支持片を、長手方向に重合した状態で伸縮自在にスライドできるように軸結合して構成されており、
前記2枚の分割支持片は、両分割支持片が相互に遠ざかって伸びた状態にあるとき、相互に固定された状態にある一方、両分割支持片が固定された状態にあるときに、両分割支持片を短縮方向にスライドさせると固定状態が解除されることを特徴とする軒樋受け具。
【請求項2】
請求項1において、
前記2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の板面に、他方の分割支持片の板面に向かって突出した突部が形成されており、
前記2枚の分割支持片は、相互に遠ざかって伸びた状態にあるときに、前記突部が両分割支持片の間に配されて圧接状態となって相互に固定される構造となっている軒樋受け具。
【請求項3】
請求項1において、
前記2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の外面に突部が形成されており、
前記突部が、前記軸の頭部に圧接されて両分割支持片が相互に固定される構造となっている軒樋受け具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、
前記建築構造物に固定させる取付杆をさらに備えており、該取付杆の端部で前記2枚の分割支持片を結合するための軸を構成している軒樋受け具。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項において、
前記2枚の分割支持片は、帯板のほぼ全長にわたり重合し得る形状とされる軒樋受け具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軒樋を吊り支持する軒樋受け具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の軒樋受け具は、丸樋、角樋のいずれについても、軒樋の外形に沿って帯板を折曲して形成した支持部と、帯板を直線状、湾曲状など種々の形状に加工した取付部とが一体化されて取り扱われることが一般的である(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
このような軒樋吊り具は、複数個が箱詰めされた状態で保管され、施工現場にも、箱詰めされた状態で持ち込まれることが通例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−167920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この種の軒樋受け具は、特許文献1に図示されているように、決して箱詰めしやすい形状ではなく、特に複数個を梱包した場合には箱内に不要な大きい空間ができてしまう。また、重合しにくい形状であるため、複数個を紐で縛った場合でも嵩が大きくなり取り扱いがしにくくなる。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、梱包容量を低減できる軒樋受け具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の軒樋受け具は、軒樋をその外面に沿って受け支持する支持部を備え、建築構造物に固定されるようにした軒樋受け具において、支持部は、帯板形状の2枚の分割支持片を、長手方向に重合した状態で伸縮自在にスライドできるように軸結合して構成されており、2枚の分割支持片は、両分割支持片が相互に遠ざかって伸びた状態にあるとき、相互に固定された状態にある一方、両分割支持片が固定された状態にあるときに、両分割支持片を短縮方向にスライドさせると固定状態が解除されることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の軒樋受け具は、2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の板面に、他方の分割支持片の板面に向かって突出した突部が形成されており、2枚の分割支持片は、相互に遠ざかって伸びた状態にあるときに、突部が両分割支持片の間に配されて圧接状態となって相互に固定される構造となっている。
【0009】
請求項3に記載の軒樋受け具は、2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の外面に突部が形成されており、突部が軸の頭部に圧接されて両分割支持片が相互に固定される構造となっている。
【0010】
請求項4に記載の軒樋受け具は、建築構造物に固定させる取付杆をさらに備えており、該取付杆の端部で2枚の分割支持片を結合するための軸を構成している。
【0011】
請求項5に記載の軒樋受け具は、2枚の分割支持片が、帯板のほぼ全長にわたり重合し得る形状とされる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の軒樋受け具によれば、上述した構成となっているため、保管、運搬などの際に、支持部を折り畳んでコンパクトな大きさにすることができる。つまり、梱包容量を低減でき、梱包数量の増加を見込め、保管、運搬コストの低減化を図ることができる。
【0013】
請求項2に記載の軒樋受け具によれば、上述した構成となっているため、2枚の分割支持片を使用(軒樋を支持できる)状態にするだけで両分割支持片を固定することができる。また、突部を両分割支持片の間に配して圧接状態とする構成であるため、スムーズな固定が実現できる。
【0014】
請求項3に記載の軒樋受け具によれば、上述した構成となっているため、2枚の分割支持片を使用(軒樋を支持できる)状態にするだけで両分割支持片を固定することができる。また、軸の頭部で突部を直接圧接する構成であるため両分割支持片の固定を確実化できる。
【0015】
請求項4に記載の軒樋受け具によれば、2枚の分割支持片を結合する軸を、建築構造物に固定させるための取付杆の端部で形成した構成であるため、他の結合部材を用いる必要がなく、部品点数を少なくできる。
【0016】
請求項5に記載の軒樋受け具によれば、2枚の分割支持片が帯板のほぼ全長にわたり重合し得る形状となっているため、支持部の寸法を約半分にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る軒樋受け具の説明図であり、(a)は分解縦断面図、(b)は使用状態を示す縦断面図である。
【
図2】2枚の分割支持片の固定/固定解除の態様を示す説明図であり、(a)は前側分割支持片の端部の模式拡大平面図、(b)は2枚の分割支持片の固定状態(軒樋を支持し得る状態)を示す要部模式拡大平面図、(c)は同固定解除状態を示す要部模式拡大平面図である。
【
図3】2枚の分割支持片を折り畳み重ね合わせた状態を示す縦断面図である。
【
図4】本実施形態の軒樋受け具の他例の説明図であり、(a)は前側分割支持片の端部の模式拡大平面図、(b)は同模式拡大縦断面図、(c)は2枚の分割支持片の固定状態(軒樋を支持し得る状態)を示す要部模式拡大縦断面図、(d)は同固定解除状態を示す要部模式拡大平面図である。
【
図5】本発明の他の実施形態に係る軒樋受け具の説明図であり、(a)は使用状態を示す縦断面図および要部拡大断面図、(b)は2枚の分割支持片を折り畳み重ね合わせた状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜
図4は、本発明の一実施形態に係る軒樋受け具の説明図である。
【0019】
本軒樋受け具1は、
図1(a)に示すように、前耳係止部21を有した帯板形状の前側分割支持片20と、後耳係止部11を有した帯板形状の後側分割支持片10と、軒樋受け具1を建築構造物3に固定させるための取付杆30との3部材よりなる。
【0020】
前側分割支持片20と後側分割支持片10とは、それらを結合固定することで、軒樋2をその外面に沿って受け支持するための支持部5を構成している。これら分割支持片10、20は、その主要部が湾曲状に加工形成され、使用可能に結合固定することで、
図1(b)に示すように、丸樋を支持し得る略半円形状となる。
【0021】
後側分割支持片10は、一方の端部に後耳係止部11を備え、他方の端部に前側分割支持片20と軸結合するための軸孔12が開設されている。後耳係止部11は、軒樋2の後耳2aを装着し得る係合凹部11aを有した折曲形状となっている。
【0022】
前側分割支持片20は、一方の端部に前耳係止部21を備え、ほぼ全長にわたり後側分割支持片10と軸結合するための長孔22が開設されている。この長孔22はだるま孔状に形成されており、長孔22の後部側の端部には径小とされた軸孔部22aが連設されている。この軸孔部22aの幅寸法は、後述する軸32が帯板の幅方向へずれにくいように、軸32の径とほぼ同じかやや大とされる。
【0023】
また、前側分割支持片20の軸孔部22aを設けたほうの端部の下面には、軸孔部22aの後方に湾曲先端面を有した複数の突部23、23が形成されている。
【0024】
前耳係止部21は、軒樋2の前耳2bを載置し得る載置部21aと、上方に突出した突片部21bとよりなり、「く」字形状とされる。この前耳係止部21は、載置部21aに軒樋2の前耳2bを載置し、突片部21bを後方に折り曲げることで前耳2bを係止できるようになっている。
【0025】
取付杆30は、支持部5の中央から下方向に延びた連結部31と、その連結部31の下端より上方に傾斜して延び、垂木3(建築構造物)に打込むための尖端部34aを有した足部34とを備えている。連結部31の上端部には、前側分割支持片20と後側分割支持片10とを軸結合するための軸32が形成され、軸32の下端側には周方向に突出した鍔部33が形成されている。
【0026】
2枚の分割支持片10、20は、前側分割支持片20を上に配した状態で、突部23が後側分割支持片10の上面に向かうようにして端部同士が重合され、重合した長孔22、軸孔12に取付杆30の連結部31の上端に形成された軸32を挿通させ、長孔22より上方に突出した部位をかしめたことで、2枚の分割支持片10、20は取付杆30とともに連結されている。2枚の分割支持片10、20は、それらが長手方向に重合された状態で伸縮自在にスライドできるように結合されている。
【0027】
軒樋受け具1は、
図1(b)のように軒樋2を支持できる状態にあるときには、両分割支持片10、20が相互に遠ざかって伸びた状態にあり、
図2(b)に示すように、軸32は長孔22の軸孔部22aに位置しており、このときには前側分割支持片20に設けた突部23の作用により両分割支持片10、20は相互に固定された状態にある。
【0028】
この状態で、その後耳係止部11の係合凹部11aに軒樋2の後耳2aを装着し、前耳2bを前耳係止部21の載置部21aに載置し、ついで後耳係止部11の係合凹部11aの開口11bを閉じるように締め付け、前耳係止部21の突片部21bを後方に折り曲げることで、軒樋2を支持部5に装着固定することができる(
図1(b)参照)。
【0029】
ついで、軒樋受け具1のスライド操作による両分割支持片10、20の固定と固定解除について、
図2および
図3を参照しながら説明する。
【0030】
図2(b)に示すように、2枚の分割支持片10、20は、相互に遠ざかって伸びた状態にあるときに、突部23が両分割支持片10、20の間に配され圧接状態となって相互に固定され、ロック状態となる。圧接が確実となるように、突部23はかしめ部32aと鍔部33との間に挟まれる位置に形成されることが望ましい(
図1(b)参照)。なお、ロック状態が容易に解除されないように、突部23に対応する後側分割支持片10の箇所に突部23を係合する凹部を形成してもよい。
【0031】
また、
図2(c)に示すように、一方の分割支持片20(図例では前側分割支持片20)を後方にスライド操作すると、突部23がかしめ部32aと鍔部33との上下位置からずれてロック解除状態となる。
【0032】
なお、ロック解除状態で分割支持片10、20がスライド自在となり、ロック状態で2枚の分割支持片10、20が相互に固定されるように、軸32の実質長さ寸法(かしめ部32aと鍔部33との間の寸法)を調節して、2部材を軸結合しておけばよい。
【0033】
さらに、前側分割支持片20を後方にスライドさせることで、
図3のように両分割支持片10、20がほぼ全長にわたり重合される。
図3の状態で両分割支持片10、20が固定された状態となるように、長孔22の前方側の端部にも軸孔部を設けてもよいし、さらに、その前方の下面に突部を設けて、縮小したときにも圧接固定の状態となるようにしてもよい。
【0034】
このように軒樋受け具1を縮小方向にスライドさせると、両分割支持片10、20の帯板のほぼ全長が重なって支持部5が約半分の寸法となるため、軒樋受け具1を保管、運搬などする際にコンパクトな形状、寸法にすることができる。つまり、梱包容量を低減でき、梱包数量の増加を見込め、保管、運搬コストの低減化を図ることができる。
【0035】
また、突部23により圧接状態に固定する構成であるため、固定具を使用せずに、支持部5を簡単に固定された状態にすることができる。特に、両分割支持片10、20を使用(軒樋2を支持できる)状態にするだけで固定できるので、施工現場で使いやすい。
【0036】
つぎに、軒樋受け具1の他の圧接固定の構造例について、
図4(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0037】
この例では、突部23、23が長孔22の軸孔部22aの帯板の幅方向の両側に形成されている。軸32が長孔22の軸孔部22aに位置しているときに、突部23がかしめ部32a(頭部)と前側分割支持片20との間に配され圧接状態となって、両分割支持片10、20は固定した状態となる。
【0038】
ついで、
図5を参照して、本発明の他の実施形態に係る軒樋受け具について説明する。
【0039】
この軒樋受け具1は角樋を支持する受け具であり、前耳係止部21を有した帯板形状の前側分割支持片20と、後耳係止部11を有した帯板形状の後側分割支持片10と、軒樋受け具1を建築構造物3に固定させるための取付杆30とよりなる。
【0040】
前側分割支持片20と後側分割支持片10とは、それらを結合固定することで、軒樋2をその外面に沿って受け支持するための支持部5が形成される。これら分割支持片10、20は、角樋の前後のそれぞれの形状に対応して角形に加工形成されている(
図5(a)参照)。
【0041】
後側分割支持片10は、一方の端部に別体の係止片11cを取り付けてなる後耳係止部11を備え、他方の(底部14の)端部に前側分割支持片20と軸結合するための軸孔12が開設されている。後耳係止部11の後方には、L字形状の取付杆30が連設されている。後耳係止部11は、軒樋2の後耳2aを載置し得る載置部11dと、上方に突出した突片部11eとよりなる。この後耳係止部11は、載置部11dに軒樋2の後耳2aを載置し、突片部11eを前方に折り曲げることで後耳2aを係止できるようになっている。
【0042】
前側分割支持片20は、一方の端部に前耳係止部21を備え、底部24のほぼ全長にわたり後側分割支持片10と軸結合するための長孔22が開設されている。この長孔22はだるま孔状に形成されており、長孔22の後部には径小とされた軸孔部22a(
図5(a)の拡大断面図および
図2(a)参照)が連設されている。前側分割支持片20の軸孔部22aを設けたほうの端部の下面の軸孔部22aの後方に湾曲先端面を有した複数の突部23、23が形成されている。
【0043】
前耳係止部21は、軒樋2の前耳2bを載置し得る載置部21aと、上方に突出した突片部21bとよりなる。この前耳係止部21は、載置部21aに軒樋2の前耳2bを載置し、突片部21bを後方に折り曲げることで前耳2bを係止できるようになっている。
【0044】
取付杆30は、上述したように後側分割支持片10の本体部と一体に成形されており、後側分割支持片10に連結された連結部31と、壁などの建築構造物3に固定される取付部35とを有している。
【0045】
2枚の分割支持片10、20は、前側分割支持片20を上に配した状態で、突部23が後側分割支持片10の上面に向かうようにして端部同士が重合され、重合した長孔22、軸孔12にリベット40(軸)を通して軸結合してある。
【0046】
軒樋受け具1は、前側分割支持片20を横方向にスライド操作することで、使用(軒樋を支持できる)状態(
図5(a)参照)と、折り畳み状態(
図5(b)参照)とに形状を変えることができる。使用状態では、突部23が2枚の分割支持片10、20間に配されて圧接状態となり、ロック状態となる。また、突部23が2枚の分割支持片10、20間から外れると、ロック解除状態となる。
【0047】
本実施形態においても、
図1の実施形態と同様、ロック解除状態で分割支持片10、20がスライド自在となり、ロック状態で2枚の分割支持片10、20が相互に固定されるように、リベット40の実質軸長さ寸法(リベット40のかしめ部41(頭部)と下側の頭部42との間の寸法)を調節して、2部材を軸結合しておけばよい。
なお、突部23の形状、個数、形成位置、スライド操作などについては、
図1〜
図4に示した実施形態のものと同様であるため、図示をおよびその説明は省略する。
【0048】
この軒樋受け具1についても、
図5(b)のように軒樋受け具1を折り畳むと、それぞれの分割支持片10、20の帯板の底部同士が重なって支持部5が前後方向の寸法が約半分の寸法となる。そのため、軒樋受け具1を保管、運搬などする際にコンパクトな寸法にすることができる。
【0049】
以上の2実施形態ではいずれも、前側分割支持片20に下向きの突部23を形成した例を示したが、後側分割支持片10に上向きの突部を形成した構成としてもよい。また、2枚の分割支持片10、20の固定手段として、分割支持片10、20間またはかしめ部32a(頭部)、分割支持片20間に突部23を配して圧接状態とする例を示したが、他の固定手段を用いてもよい。たとえば、軸としてボルトを用い、蝶ナットにより螺合固定するようにしてもよい。また、固定手段としては掛止固定でもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 軒樋受け具
2 軒樋
2a 後耳
2b 前耳
3 垂木(建築構造物)
5 支持部
10 分割支持片(後側分割支持片)
11 後耳係止部
12 軸孔
14 底部
20 分割支持片(前側分割支持片)
21 前耳係止部
22 長孔
22a 軸孔部
23 突部
24 底部
30 取付杆
31 連結部
32 軸
32a かしめ部(頭部)
33 鍔部
40 リベット(軸)
41 かしめ部(頭部)
42 下側の頭部
【手続補正書】
【提出日】2014年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軒樋をその外面に沿って受け支持する支持部を備え、建築構造物に固定されるようにした軒樋受け具において、
前記支持部は、ほぼ全長にわたり重合し得る湾曲帯板形状の2枚の前側、後側分割支持片を、長手方向に重合した状態で伸縮自在にスライドできるように軸結合して構成されており、
前記前側分割支持片は、ほぼ全長にわたり、前記後側分割支持片と軸結合するための長孔が開設され、該長孔は後部側の端部に径小とした軸孔部を有したダルマ孔状とされており、
前記前側、後側分割支持片は、両分割支持片が相互に遠ざかって伸びた状態にあるとき、軸が前記前側分割支持片の前記長孔の前記軸孔部に位置して、相互に固定された状態にある一方、両分割支持片が固定された状態にあるときに、両分割支持片を短縮方向にスライドさせると固定状態が解除されることを特徴とする軒樋受け具。
【請求項2】
請求項1において、
前記2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の板面に、他方の分割支持片の板面に向かって突出した突部が形成されており、
前記2枚の分割支持片は、相互に遠ざかって伸びた状態にあるときに、前記突部が両分割支持片の間に配されて圧接状態となって相互に固定される構造となっている軒樋受け具。
【請求項3】
請求項1において、
前記2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の外面に突部が形成されており、
前記突部が、前記軸の頭部に圧接されて両分割支持片が相互に固定される構造となっている軒樋受け具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、
前記建築構造物に固定させる取付杆をさらに備えており、該取付杆の端部で前記2枚の分割支持片を結合するための軸を構成している軒樋受け具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軒樋を
受け支持する軒樋受け具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の軒樋受け具は、丸樋、角樋のいずれについても、軒樋の外形に沿って帯板を折曲して形成した支持部と、帯板を直線状、湾曲状など種々の形状に加工した取付部とが一体化されて取り扱われることが一般的である(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
このような軒樋
受け具は、複数個が箱詰めされた状態で保管され、施工現場にも、箱詰めされた状態で持ち込まれることが通例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−167920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この種の軒樋受け具は、特許文献1に図示されているように、決して箱詰めしやすい形状ではなく、特に複数個を梱包した場合には箱内に不要な大きい空間ができてしまう。また、重合しにくい形状であるため、複数個を紐で縛った場合でも嵩が大きくなり取り扱いがしにくくなる。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、梱包容量を低減できる軒樋受け具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の軒樋受け具は、軒樋をその外面に沿って受け支持する支持部を備え、建築構造物に固定されるようにした軒樋受け具において、支持部は、
ほぼ全長にわたり重合し得る湾曲帯板形状の2枚の
前側、後側分割支持片を、長手方向に重合した状態で伸縮自在にスライドできるように軸結合して構成されており、
前側分割支持片は、ほぼ全長にわたり、後側分割支持片と軸結合するための長孔が開設され、長孔は後部側の端部に径小とした軸孔部を有したダルマ孔状とされており、前側、後側分割支持片は、両分割支持片が相互に遠ざかって伸びた状態にあるとき
、軸が前側分割支持片の長孔の軸孔部に位置して、相互にに固定された状態にある一方、両分割支持片が固定された状態にあるときに、両分割支持片を短縮方向にスライドさせると固定状態が解除されることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の軒樋受け具は、2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の板面に、他方の分割支持片の板面に向かって突出した突部が形成されており、2枚の分割支持片は、相互に遠ざかって伸びた状態にあるときに、突部が両分割支持片の間に配されて圧接状態となって相互に固定される構造となっている。
【0009】
請求項3に記載の軒樋受け具は、2枚の分割支持片のうち、一方の分割支持片の端部の外面に突部が形成されており、突部
が、軸の頭部に圧接されて両分割支持片が相互に固定される構造となっている。
【0010】
請求項4に記載の軒樋受け具は、建築構造物に固定させる取付杆をさらに備えており、該取付杆の端部で2枚の分割支持片を結合するための軸を構成している。
【0011】
(削除)
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の軒樋受け具によれば、上述した構成となっているため、保管、運搬などの際に、支持部を折り畳んでコンパクトな大きさにすることができる。つまり、梱包容量を低減でき、梱包数量の増加を見込め、保管、運搬コストの低減化を図ることができる。
また、2枚の分割支持片が帯板のほぼ全長にわたり重合し得る形状となっているため、支持部の寸法を約半分にすることができる。
【0013】
請求項2に記載の軒樋受け具によれば、上述した構成となっているため、2枚の分割支持片を使用(軒樋を支持できる)状態にするだけで両分割支持片を固定することができる。また、突部を両分割支持片の間に配して圧接状態とする構成であるため、スムーズな固定が実現できる。
【0014】
請求項3に記載の軒樋受け具によれば、上述した構成となっているため、2枚の分割支持片を使用(軒樋を支持できる)状態にするだけで両分割支持片を固定することができる。また、軸の頭部で突部を直接圧接する構成であるため両分割支持片の固定を確実化できる。
【0015】
請求項4に記載の軒樋受け具によれば、2枚の分割支持片を結合する軸を、建築構造物に固定させるための取付杆の端部で形成した構成であるため、他の結合部材を用いる必要がなく、部品点数を少なくできる。
【0016】
(削除)
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る軒樋受け具の説明図であり、(a)は分解縦断面図、(b)は使用状態を示す縦断面図である。
【
図2】2枚の分割支持片の固定/固定解除の態様を示す説明図であり、(a)は前側分割支持片の端部の模式拡大平面図、(b)は2枚の分割支持片の固定状態(軒樋を支持し得る状態)を示す要部模式拡大平面図、(c)は同固定解除状態を示す要部模式拡大平面図である。
【
図3】2枚の分割支持片を折り畳み重ね合わせた状態を示す縦断面図である。
【
図4】本実施形態の軒樋受け具の他例の説明図であり、(a)は前側分割支持片の端部の模式拡大平面図、(b)は同模式拡大縦断面図、(c)は2枚の分割支持片の固定状態(軒樋を支持し得る状態)を示す要部模式拡大縦断面図、(d)は同固定解除状態を示す要部模式拡大平面図である。
【
図5】本発明
の参考例に係る軒樋受け具の説明図であり、(a)は使用状態を示す縦断面図および要部拡大断面図、(b)は2枚の分割支持片を折り畳み重ね合わせた状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜
図4は、本発明の一実施形態に係る軒樋受け具の説明図である。
【0019】
本軒樋受け具1は、
図1(a)に示すように、前耳係止部21を有した帯板形状の前側分割支持片20と、後耳係止部11を有した帯板形状の後側分割支持片10と、軒樋受け具1を建築構造物3に固定させるための取付杆30との3部材よりなる。
【0020】
前側分割支持片20と後側分割支持片10とは、それらを結合固定することで、軒樋2をその外面に沿って受け支持するための支持部5を構成している。これら分割支持片10、20は、その主要部が湾曲状に加工形成され、使用可能に結合固定することで、
図1(b)に示すように、丸樋を支持し得る略半円形状となる。
【0021】
後側分割支持片10は、一方の端部に後耳係止部11を備え、他方の端部に前側分割支持片20と軸結合するための軸孔12が開設されている。後耳係止部11は、軒樋2の後耳2aを装着し得る係合凹部11aを有した折曲形状となっている。
【0022】
前側分割支持片20は、一方の端部に前耳係止部21を備え、ほぼ全長にわたり後側分割支持片10と軸結合するための長孔22が開設されている。この長孔22はだるま孔状に形成されており、長孔22の後部側の端部には径小とされた軸孔部22aが連設されている。この軸孔部22aの幅寸法は、後述する軸32が帯板の幅方向へずれにくいように、軸32の径とほぼ同じかやや大とされる。
【0023】
また、前側分割支持片20の軸孔部22aを設けたほうの端部の下面には、軸孔部22aの後方に湾曲先端面を有した複数の突部23、23が形成されている。
【0024】
前耳係止部21は、軒樋2の前耳2bを載置し得る載置部21aと、上方に突出した突片部21bとよりなり、「く」字形状とされる。この前耳係止部21は、載置部21aに軒樋2の前耳2bを載置し、突片部21bを後方に折り曲げることで前耳2bを係止できるようになっている。
【0025】
取付杆30は、支持部5の中央から下方向に延びた連結部31と、その連結部31の下端より上方に傾斜して延び、垂木3(建築構造物)に打込むための尖端部34aを有した足部34とを備えている。連結部31の上端部には、前側分割支持片20と後側分割支持片10とを軸結合するための軸32が形成され、軸32の下端側には周方向に突出した鍔部33が形成されている。
【0026】
2枚の分割支持片10、20は、前側分割支持片20を上に配した状態で、突部23が後側分割支持片10の上面に向かうようにして端部同士が重合され、重合した長孔22、軸孔12に取付杆30の連結部31の上端に形成された軸32を挿通させ、長孔22より上方に突出した部位をかしめたことで、2枚の分割支持片10、20は取付杆30とともに連結されている。2枚の分割支持片10、20は、それらが長手方向に重合された状態で伸縮自在にスライドできるように結合されている。
【0027】
軒樋受け具1は、
図1(b)のように軒樋2を支持できる状態にあるときには、両分割支持片10、20が相互に遠ざかって伸びた状態にあり、
図2(b)に示すように、軸32は長孔22の軸孔部22aに位置しており、このときには前側分割支持片20に設けた突部23の作用により両分割支持片10、20は相互に固定された状態にある。
【0028】
この状態で、その後耳係止部11の係合凹部11aに軒樋2の後耳2aを装着し、前耳2bを前耳係止部21の載置部21aに載置し、ついで後耳係止部11の係合凹部11aの開口11bを閉じるように締め付け、前耳係止部21の突片部21bを後方に折り曲げることで、軒樋2を支持部5に装着固定することができる(
図1(b)参照)。
【0029】
ついで、軒樋受け具1のスライド操作による両分割支持片10、20の固定と固定解除について、
図2および
図3を参照しながら説明する。
【0030】
図2(b)に示すように、2枚の分割支持片10、20は、相互に遠ざかって伸びた状態にあるときに、突部23が両分割支持片10、20の間に配され圧接状態となって相互に固定され、ロック状態となる。圧接が確実となるように、突部23はかしめ部32aと鍔部33との間に挟まれる位置に形成されることが望ましい(
図1(b)参照)。なお、ロック状態が容易に解除されないように、突部23に対応する後側分割支持片10の箇所に突部23を係合する凹部を形成してもよい。
【0031】
また、
図2(c)に示すように、一方の分割支持片20(図例では前側分割支持片20)を後方にスライド操作すると、突部23がかしめ部32aと鍔部33との上下位置からずれてロック解除状態となる。
【0032】
なお、ロック解除状態で分割支持片10、20がスライド自在となり、ロック状態で2枚の分割支持片10、20が相互に固定されるように、軸32の実質長さ寸法(かしめ部32aと鍔部33との間の寸法)を調節して、2部材を軸結合しておけばよい。
【0033】
さらに、前側分割支持片20を後方にスライドさせることで、
図3のように両分割支持片10、20がほぼ全長にわたり重合される。
図3の状態で両分割支持片10、20が固定された状態となるように、長孔22の前方側の端部にも軸孔部を設けてもよいし、さらに、その前方の下面に突部を設けて、縮小したときにも圧接固定の状態となるようにしてもよい。
【0034】
このように軒樋受け具1を縮小方向にスライドさせると、両分割支持片10、20の帯板のほぼ全長が重なって支持部5が約半分の寸法となるため、軒樋受け具1を保管、運搬などする際にコンパクトな形状、寸法にすることができる。つまり、梱包容量を低減でき、梱包数量の増加を見込め、保管、運搬コストの低減化を図ることができる。
【0035】
また、突部23により圧接状態に固定する構成であるため、固定具を使用せずに、支持部5を簡単に固定された状態にすることができる。特に、両分割支持片10、20を使用(軒樋2を支持できる)状態にするだけで固定できるので、施工現場で使いやすい。
【0036】
つぎに、軒樋受け具1の他の圧接固定の構造例について、
図4(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0037】
この例では、突部23、23が長孔22の軸孔部22aの帯板の幅方向の両側に形成されている。軸32が長孔22の軸孔部22aに位置しているときに、突部23がかしめ部32a(頭部)と前側分割支持片20との間に配され圧接状態となって、両分割支持片10、20は固定した状態となる。
【0038】
ついで、
図5を参照して、本発明
の参考例に係る軒樋受け具について説明する。
【0039】
この軒樋受け具1は角樋を支持する受け具であり、前耳係止部21を有した帯板形状の前側分割支持片20と、後耳係止部11を有した帯板形状の後側分割支持片10と、軒樋受け具1を建築構造物3に固定させるための取付杆30とよりなる。
【0040】
前側分割支持片20と後側分割支持片10とは、それらを結合固定することで、軒樋2をその外面に沿って受け支持するための支持部5が形成される。これら分割支持片10、20は、角樋の前後のそれぞれの形状に対応して角形に加工形成されている(
図5(a)参照)。
【0041】
後側分割支持片10は、一方の端部に別体の係止片11cを取り付けてなる後耳係止部11を備え、他方の(底部14の)端部に前側分割支持片20と軸結合するための軸孔12が開設されている。後耳係止部11の後方には、L字形状の取付杆30が連設されている。後耳係止部11は、軒樋2の後耳2aを載置し得る載置部11dと、上方に突出した突片部11eとよりなる。この後耳係止部11は、載置部11dに軒樋2の後耳2aを載置し、突片部11eを前方に折り曲げることで後耳2aを係止できるようになっている。
【0042】
前側分割支持片20は、一方の端部に前耳係止部21を備え、底部24のほぼ全長にわたり後側分割支持片10と軸結合するための長孔22が開設されている。この長孔22はだるま孔状に形成されており、長孔22の後部には径小とされた軸孔部22a(
図5(a)の拡大断面図および
図2(a)参照)が連設されている。前側分割支持片20の軸孔部22aを設けたほうの端部の下面の軸孔部22aの後方に湾曲先端面を有した複数の突部23、23が形成されている。
【0043】
前耳係止部21は、軒樋2の前耳2bを載置し得る載置部21aと、上方に突出した突片部21bとよりなる。この前耳係止部21は、載置部21aに軒樋2の前耳2bを載置し、突片部21bを後方に折り曲げることで前耳2bを係止できるようになっている。
【0044】
取付杆30は、上述したように後側分割支持片10の本体部と一体に成形されており、後側分割支持片10に連結された連結部31と、壁などの建築構造物3に固定される取付部35とを有している。
【0045】
2枚の分割支持片10、20は、前側分割支持片20を上に配した状態で、突部23が後側分割支持片10の上面に向かうようにして端部同士が重合され、重合した長孔22、軸孔12にリベット40(軸)を通して軸結合してある。
【0046】
軒樋受け具1は、前側分割支持片20を横方向にスライド操作することで、使用(軒樋を支持できる)状態(
図5(a)参照)と、折り畳み状態(
図5(b)参照)とに形状を変えることができる。使用状態では、突部23が2枚の分割支持片10、20間に配されて圧接状態となり、ロック状態となる。また、突部23が2枚の分割支持片10、20間から外れると、ロック解除状態となる。
【0047】
本実施形態においても、
図1の実施形態と同様、ロック解除状態で分割支持片10、20がスライド自在となり、ロック状態で2枚の分割支持片10、20が相互に固定されるように、リベット40の実質軸長さ寸法(リベット40のかしめ部41(頭部)と下側の頭部42との間の寸法)を調節して、2部材を軸結合しておけばよい。
なお、突部23の形状、個数、形成位置、スライド操作などについては、
図1〜
図4に示した実施形態のものと同様であるため、図示をおよびその説明は省略する。
【0048】
この軒樋受け具1についても、
図5(b)のように軒樋受け具1を折り畳むと、それぞれの分割支持片10、20の帯板の底部同士が重なって支持部5が前後方向の寸法が約半分の寸法となる。そのため、軒樋受け具1を保管、運搬などする際にコンパクトな寸法にすることができる。
【0049】
以上の2実施形態ではいずれも、前側分割支持片20に下向きの突部23を形成した例を示したが、後側分割支持片10に上向きの突部を形成した構成としてもよい。また、2枚の分割支持片10、20の固定手段として、分割支持片10、20間またはかしめ部32a(頭部)、分割支持片20間に突部23を配して圧接状態とする例を示したが、他の固定手段を用いてもよい。たとえば、軸としてボルトを用い、蝶ナットにより螺合固定するようにしてもよい。また、固定手段としては掛止固定でもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 軒樋受け具
2 軒樋
2a 後耳
2b 前耳
3 垂木(建築構造物)
5 支持部
10 分割支持片(後側分割支持片)
11 後耳係止部
12 軸孔
14 底部
20 分割支持片(前側分割支持片)
21 前耳係止部
22 長孔
22a 軸孔部
23 突部
24 底部
30 取付杆
31 連結部
32 軸
32a かしめ部(頭部)
33 鍔部
40 リベット(軸)
41 かしめ部(頭部)
42 下側の頭部