(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-28405(P2015-28405A)
(43)【公開日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】飛散防止装置および飛散防止方法
(51)【国際特許分類】
F24F 7/06 20060101AFI20150116BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20150116BHJP
【FI】
F24F7/06 C
B08B3/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-158293(P2013-158293)
(22)【出願日】2013年7月30日
(71)【出願人】
【識別番号】390011877
【氏名又は名称】富士化学工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390002118
【氏名又は名称】株式会社いけうち
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(72)【発明者】
【氏名】金尾 公庸
(72)【発明者】
【氏名】岩村 卓嗣
(72)【発明者】
【氏名】岩尾 正樹
(72)【発明者】
【氏名】大西 憲男
【テーマコード(参考)】
3B201
3L058
【Fターム(参考)】
3B201AA46
3B201AB01
3B201BB22
3B201BB38
3B201CD22
3B201CD43
3L058BE02
3L058BF04
3L058BG05
(57)【要約】
【課題】衣服に付着したハザード物質を、衣服の内側に侵入させることなく失活化できる失活化装置を提供すること。
【解決手段】失活化装置1は、無塵衣10に付着したハザード物質を失活化する。この失活化装置1は、無塵衣10を着用した作業者Aが収容されるシャワー室20と、このシャワー室20の内部に設けられて圧縮空気と水とを混合して水ミストを噴霧するミストノズル21と、を備える。ミストノズル21から水ミストを噴霧して、この水ミストで無塵衣10の全体を包み込むことで、水ミストが無塵衣10に浸み込むことなく無塵衣10の表面を一様に湿らせて、無塵衣10の表面に付着したハザード物質を失活させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服に付着したハザード物質を失活化する失活化装置であって、
衣服の着用者が収容される室と、
当該室の内部に設けられて、圧縮空気と水とを混合して水ミストを噴霧するノズルと、を備え、
当該ノズルから水ミストを噴霧して、当該水ミストで前記衣服の全体を包み込むことで、当該水ミストで前記衣服の表面を一様に湿らせて、当該衣服の表面に付着したハザード物質を失活させることを特徴とする失活化装置。
【請求項2】
前記室の内部には、押下されることにより前記ノズルから水ミストを噴霧するスイッチが設けられることを特徴とする請求項1に記載の失活化装置。
【請求項3】
前記ノズルは、二流体ノズルであることを特徴とする請求項1または2に記載の失活化装置。
【請求項4】
前記ノズルに対する水の供給圧力を一定とし、圧縮空気を供給することで、水ミストを噴霧することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の失活化装置。
【請求項5】
前記ノズルに対する水の供給圧力は、0.1MPa以上0.5MPa以下であり、
前記ノズルに対する圧縮空気の供給圧力は、0.15MPa以上0.55MPa以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の失活化装置。
【請求項6】
水ミストの液滴径は、10μm以上500μm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の失活化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服に付着したハザード物質を失活化する失活化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、化学製品や薬品などの製造工場などでは、人体に有害な化学物質であるハザード物質を使用したり、製品の製造工程でハザード物質を生成したりする工程がある。この場合、作業者は、ハザード物質との直接接触の機会を最小限に抑えるために、無塵衣を着用している。
【0003】
ここで、無塵衣とは、塵埃が発生しにくい繊維を、塵埃の透過を防止するために目が細かく織りこんだ生地で製造された衣服である。
そして、ハザード物質を扱う製造室から退出する際、作業者は、ハンドシャワーが設けられたシャワー室に入室し、このハンドシャワーの水流で無塵衣を濡らすことで、付着したハザード物質の活性を失わせる失活化を行う(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−24907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ハンドシャワーで無塵衣を濡らした場合、無塵衣の縫合部分や着脱衣の際に必要となるファスナー部などの隙間から、無塵衣の内側に水とともにハザード物質が流入し、作業者の皮膚に付着するおそれがあった。
したがって、作業者は、シャワー室にて、失活後の衣服を脱衣して、全身を完全に拭き取る作業を行っていた。その結果、ハザード物質の失活化作業に手間がかかってしまい、作業効率が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、衣服に付着したハザード物質を、衣服の内側に侵入させることなく失活化できる失活化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の失活化装置は、衣服(例えば、後述の無塵衣10)に付着したハザード物質を失活化する失活化装置(例えば、後述の失活化装置1)であって、衣服の着用者(例えば、後述の作業者A)が収容される室(例えば、後述のシャワー室20)と、当該室の内部に設けられて、圧縮空気と水とを混合して水ミストを噴霧するノズル(例えば、後述のミストノズル21)と、を備え、当該ノズルから水ミストを噴霧して、当該水ミストで前記衣服の全体を包み込むことで、当該水ミストが前記衣服に浸み込むことなく前記衣服の表面を一様に湿らせて、当該衣服の表面に付着したハザード物質を失活させることを特徴とする。
【0008】
本発明において、失活化とは、ハザード物質の化学変化による物性の変化、ハザード物質の水洗、および、微粉体状のハザード物質を水で湿化することによる飛散防止など、作業者が無塵衣を脱衣する際に、ハザード物質が経口や皮膚への付着を防止できる状態を含む。
【0009】
この発明によれば、ノズルから水ミストを噴霧して、水ミストで衣服の全体を包み込むことで、水ミストで衣服の表面を一様に湿らせて、衣服の表面に付着したハザード物質を失活させる。
このように、水ミストにより衣服の表面を一様に湿らせたので、衣服に付着したハザード物質を失活化できる。また、水ミストは、ハンドシャワーの水流に比べて水滴の粒径が小さく水量も少ないので、この水ミストで衣服の表面を湿らせても、従来のように衣服に付着したハザード物質が水と共に衣服の内側に浸み込むことはない。
したがって、ハザード物質を扱う室から退出する際に、ハザード物質の失活化作業を迅速に実行できるので、作業効率が低下するのを防止できる。
【0010】
請求項2に記載の失活化装置は、前記室の内部には、押下されることにより前記ノズルから水ミストを噴霧するスイッチ(例えば、後述のスイッチ53)が設けられることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、スイッチを押下するだけで、ノズルから水ミストが噴霧されるので、衣服に付着したハザード物質を容易に失活化できる。
【0012】
請求項3に記載の失活化装置は、前記ノズルは、二流体ノズルであることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、ノズルとして、二流体ノズルを用いた。この二流体ノズルは、微細な液滴を広範囲で発生させるため、水ミストの発生ノズルに適しており、水ミストで衣服の全体を包み込んで、衣服の表面を一様に湿らせることができる。
【0014】
請求項4に記載の失活化装置は、前記ノズルに対する水の供給圧力を一定とし、圧縮空気を供給することで、水ミストを噴霧することを特徴とする。
【0015】
二流体ノズルでは、所望の噴霧形状を瞬時に発生させることは難しいという問題がある。所望の噴霧形状を瞬時に形成できない場合、作業者に大きな液滴がかかり、無塵衣の内部まで濡らすことになる。しかしながら、この発明によれば、ノズルに対する水の供給圧力を常時一定とし、圧縮空気の供給により水ミストを噴霧したので、所望の噴霧形状を瞬時に発生させることができる。
【0016】
請求項5に記載の失活化装置は、前記ノズルに対する水の供給圧力は、0.1MPa以上0.5MPa以下であり、前記ノズルに対する圧縮空気の供給圧力は、0.15MPa以上0.55MPa以下であることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、水が衣服の内部まで浸みこむことなく、水ミストが作業者の全身を覆う噴霧形状を形成できる。水の供給圧力が0.1MPa未満である場合、噴霧形状の幅が小さくなって全身を覆うことができず、水の供給圧力が0.5MPaを超えると、水の供給量が多くなって衣服の内部まで水が浸みこんでしまう。
なお、より好ましくは、ノズルに対する水の供給圧力は、0.15以上0.25MPa以下、ノズルに対する圧縮空気の供給圧力は、0.2以上0.3MPa以下である。
【0018】
請求項6に記載の失活化装置は、水ミストの液滴径は、10μm以上500μm以下であることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、水が衣服の内部まで浸みこむことなく、水ミストが作業者の全身を覆う噴霧形状を形成できる。水ミストの滴径が10μm未満であると、噴霧形状が広がらず、水ミストの液滴径が500μmを超えると、衣服の内部まで水が浸みこんでしまう。
なお、より好ましくは、水ミストの液滴径は、30μm以上300μm以下である。
【0020】
また、水ミストの噴霧形状としてはコーン状が好ましく、水ミストの噴霧角としては30°以上60°以下が好ましい。
【0021】
このようにすれば、作業者の全身を覆いつつ、十分な量の水ミストを噴霧できる。噴霧角が30°未満であると作業者の全身を覆うことができず、噴霧角が60°より大きいとコーン内部の水ミストの量が少なくなってしまう。
【0022】
また、水ミストの噴霧時間は、ハザード物質の失活の容易さによって増減でき、完全に失活あるいは除去する場合には、1分以上10分以下の噴霧が好ましく、飛散防止による失活する場合には、0.5分以上2分以下の噴霧が好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ノズルから水ミストを噴霧して、水ミストで衣服の全体を包み込むことで、水ミストで衣服の表面を一様に湿らせて、衣服の表面に付着したハザード物質を失活させる。このように、水ミストにより衣服の表面を一様に湿らせたので、衣服に付着したハザード物質を失活化できる。また、水ミストは、ハンドシャワーの水流に比べて水滴の粒径が小さく水量も少ないので、この水ミストで衣服の表面を湿らせても、従来のように衣服に付着したハザード物質が水と共に衣服の内側に浸み込むことはない。したがって、ハザード物質を扱う室から退出する際に、ハザード物質の失活化作業を迅速に実行できるので、作業効率が低下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態に係る失活化装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る失活化装置の構成を示す模式図である。
【0026】
失活化装置1は、作業者Aの無塵衣10に付着したハザード物質を失活化する装置である。
この失活化装置1は、無塵衣10を着用した作業者Aが収容されるシャワー室20と、このシャワー室20の内部の天井面20Aに設けられたミストノズル21と、シャワー室20の内部の壁面20Bに掛けられたシャワーヘッド22と、シャワー室20の床面20Cに設けられた排水ドレン23と、ミストノズル21に圧縮空気および水を供給するとともに、シャワーヘッド22に水を供給する供給装置30と、を備える。
【0027】
ミストノズル21は、二流体ノズルであり、供給装置30から圧縮空気および水が供給されると、これら圧縮空気と水とを混合して、水ミストを下方に向かって噴霧する。このミストノズル21は、水および/または圧縮空気の供給圧力を変えることで噴霧流量や液滴径を調整できるようになっている。
排水ドレン23は、シャワー室20の床面20Cに溜まった水を排水するものである。
【0028】
供給装置30は、ミストノズル21およびシャワーヘッド22に水を送る給水管40と、ミストノズル21に圧縮空気を送る給気管50と、を備える。
【0029】
給水管40は、分岐点で2つの分岐管40A、40Bに分岐しており、一方の分岐管40Aは、ミストノズル21に接続され、他方の分岐管40Bは、シャワーヘッド22に接続されている。
給水管40の分岐点よりも上流側には、給水管40を開閉する2つのバルブ41、42が設けられている。また、分岐管40Bには、分岐管40Bを開閉するバルブ43が設けられている。ミストノズル21に対する給水管40の水の供給圧力は、0.1MPa以上0.5MPa以下となっている。
【0030】
給気管50には、この給気管50を開閉する電磁弁51と、給気管50内を減圧する減圧弁52と、が設けられている。ミストノズル21に対する圧縮空気の供給圧力は、0.15MPa以上0.55MPa以下となっている。
シャワー室20の壁面20Bには、この電磁弁51を制御するスイッチ53が設けられている。このスイッチ53は、押下されると電磁弁51を開放する。
【0031】
以上の失活化装置1では、ミストノズル21に常時一定の供給圧力で水が供給されている。この状態でスイッチ53が押下されると、電磁弁51が開放されて、給気管50からミストノズル21に圧縮空気が供給される。すると、ミストノズル21では、圧縮空気と水とを混合して、
図1中の二点鎖線Mで示す範囲で水ミストを噴霧する。
【0032】
このとき、ミストノズル21から噴霧される水ミストの液滴径は、10μm以上500μm以下となっている。また、ミストノズル21から噴霧される水ミストの噴霧形状はコーン状であり、水ミストの噴霧角は30°以上60°以下である。
【0033】
その後、スイッチ53が再度押下されると、電磁弁51が閉鎖されて、給気管50からミストノズル21に圧縮空気の供給が停止し、ミストノズル21からの水ミストの噴霧が停止する。
【0034】
失活化装置1の使用方法は、以下のようになる。
ハザード物質が無塵衣10に付着した状態で、作業者Aがシャワー室20に入室する。
次に、作業者Aは、スイッチ53を押下する。すると、ミストノズル21から水ミストが噴霧され、水ミストで無塵衣10の全体を包み込むことで、水ミストが無塵衣10に浸み込むことなく無塵衣10の表面を一様に湿らせて、無塵衣10の表面に付着したハザード物質を失活させる。
その後、作業者Aは、無塵衣10を脱衣し、シャワー室20から退出する。
【0035】
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)水ミストにより無塵衣10の表面を一様に湿らせたので、無塵衣10に付着したハザード物質を失活化できる。また、水ミストは、ハンドシャワーの水流に比べて水滴の粒径が小さく水量も少ないので、この水ミストで無塵衣10の表面を湿らせても、従来のように無塵衣10に付着したハザード物質が水と共に無塵衣10の内側に浸み込むことはない。したがって、ハザード物質を扱う室から退出する際に、ハザード物質の失活化作業を迅速に実行できるので、作業効率が低下するのを防止できる。
【0036】
(2)スイッチ53を押下するだけで、ミストノズル21から水ミストが噴霧されるので、無塵衣10に付着したハザード物質を容易に失活化できる。
【0037】
(3)ミストノズル21を二流体ノズルとしたので、水ミストで無塵衣10の全体を包み込んで、無塵衣10の表面を一様に湿らせることができる。
【0038】
(4)ミストノズル21に対する水の供給圧力を常時一定とし、圧縮空気を供給することで水ミストを噴霧したので、所望の噴霧形状を瞬時に発生させることができる。
【0039】
(5)ミストノズル21に対する水の供給圧力を、0.1MPa以上0.5MPa以下とし、ミストノズル21に対する圧縮空気の供給圧力を、0.15MPa以上0.55MPa以下とした。よって、水が無塵衣10の内部まで浸みこむことなく、水ミストが作業者Aの全身を覆う噴霧形状を形成できる。
【0040】
(6)水ミストの液滴径を、10μm以上500μm以下としたので、水が無塵衣10の内部まで浸みこむことなく、水ミストが作業者Aの全身を覆う噴霧形状を形成できる。
【0041】
(7)水ミストの噴霧形状をコーン状とし、水ミストの噴霧角を30°以上60°以下としたので、作業者Aの全身を覆いつつ、十分な量の水ミストを噴霧できる。
【0042】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0043】
A…作業者
1…失活化装置
10…無塵衣(衣服)
20…シャワー室(室)
20A…天井面
20B…壁面
20C…床面
21…ミストノズル(ノズル)
22…シャワーヘッド
23…排水ドレン
30…供給装置
40…給水管
40A、40B…分岐管
41、42、43…バルブ
50…給気管
51…電磁弁
52…減圧弁
53…スイッチ
【手続補正書】
【提出日】2014年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服に付着したハザード物質を水で湿化することにより飛散防止する飛散防止装置であって、
衣服の着用者が収容される室と、
当該室の内部に設けられて、圧縮空気と水とを混合して水ミストを噴霧するノズルと、を備え、
当該ノズルから水ミストを噴霧して、当該水ミストで前記衣服の全体を包み込むことで、当該水ミストで前記衣服の表面を一様に湿らせて、当該衣服の表面に付着したハザード物質を水で湿化することにより飛散防止することを特徴とする飛散防止装置。
【請求項2】
水ミストの液滴径は、10μm以上500μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の飛散防止装置。
【請求項3】
前記ノズルに対する水の供給圧力は、0.1MPa以上0.5MPa以下であり、
前記ノズルに対する圧縮空気の供給圧力は、0.15MPa以上0.55MPa以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の飛散防止装置。
【請求項4】
前記ノズルに対する水の供給圧力を一定とし、圧縮空気を供給することで、水ミストを噴霧することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の飛散防止装置。
【請求項5】
前記ノズルは、二流体ノズルであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の飛散防止装置。
【請求項6】
水ミストの噴霧形状が、コーン状であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の飛散防止装置。
【請求項7】
前記室の内部には、押下されることにより前記ノズルから水ミストを噴霧するスイッチが設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の飛散防止装置。
【請求項8】
水ミストを、水滴の平均粒子径10μm以上500μm以下でかつ衣服の着用者の全体を包み込む形状で噴霧することにより、衣服に付着したハザード物質を水で湿化して飛散防止することを特徴とする飛散防止方法。
【請求項9】
前記ノズルに対する水の供給圧力は、0.1MPa以上0.5MPa以下であり、
前記ノズルに対する圧縮空気の供給圧力は、0.15MPa以上0.55MPa以下であることを特徴とする請求項8に記載の飛散防止方法。
【請求項10】
前記ノズルに対する水の供給圧力を一定とし、圧縮空気を供給することで、水ミストを噴霧することを特徴とする請求項8または9に記載の飛散防止方法。
【請求項11】
前記ノズルは、二流体ノズルであることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の飛散防止方法。
【請求項12】
水ミストの噴霧形状が、コーン状であることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の飛散防止方法。
【請求項13】
前記室の内部には、押下されることにより前記ノズルから水ミストを噴霧するスイッチが設けられることを特徴とする請求項8から12のいずれかに記載の飛散防止方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、衣服に付着したハザード物質を
水で湿化することにより飛散防止する飛散防止装置
および飛散防止方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、衣服に付着したハザード物質を、衣服の内側に侵入させることなく失活化できる
飛散防止装置
および飛散防止方法を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
請求項1に記載の
飛散防止装置は、衣服(例えば、後述の無塵衣10)に付着したハザード物質を
水で湿化することにより飛散防止する飛散防止装置(例えば、後述の失活化装置1)であって、衣服の着用者(例えば、後述の作業者A)が収容される室(例えば、後述のシャワー室20)と、当該室の内部に設けられて、圧縮空気と水とを混合して水ミストを噴霧するノズル(例えば、後述のミストノズル21)と、を備え、当該ノズルから水ミストを噴霧して、当該水ミストで前記衣服の全体を包み込むことで、当該水ミストが前記衣服に浸み込むことなく前記衣服の表面を一様に湿らせて、当該衣服の表面に付着したハザード物質を
水で湿化することにより飛散防止することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項
7に記載の
飛散防止装置は、前記室の内部には、押下されることにより前記ノズルから水ミストを噴霧するスイッチ(例えば、後述のスイッチ53)が設けられることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項
5に記載の
飛散防止装置は、前記ノズルは、二流体ノズルであることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項4に記載の
飛散防止装置は、前記ノズルに対する水の供給圧力を一定とし、圧縮空気を供給することで、水ミストを噴霧することを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項
3に記載の
飛散防止装置は、前記ノズルに対する水の供給圧力は、0.1MPa以上0.5MPa以下であり、前記ノズルに対する圧縮空気の供給圧力は、0.15MPa以上0.55MPa以下であることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項
2に記載の
飛散防止装置は、水ミストの液滴径は、10μm以上500μm以下であることを特徴とする。