【課題】少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができ、また、消去する文字数が増えた場合であっても良好な拭き取り性が維持できる筆記板用イレーザーを提供すること。
【解決手段】本発明は、消去部1,11と、該消去部1,11を固定する固定部2,12とからなる筆記板用イレーザーA,Bであって、消去部1,11が、表面にパイル状の立毛部1a,11aを有する不織布からなる筆記板用イレーザーA,Bである。
【背景技術】
【0002】
筆記板に書いた文字を消去する場合、筆記板用イレーザーが通常使用される。
筆記板用イレーザーは、一般に、文字等を拭き取る消去部及び該消去部を固定する固定部とからなる。
【0003】
従来、筆記板用イレーザーの消去部には、布帛又は発泡体が使用される。
例えば、レーヨン繊維を含む不織布からなる筆記板用イレーザー用の消去用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、筆記板用イレーザーの固定部には、発泡体又は樹脂ケース(樹脂からなるケース)が使用される。
【0004】
ところで、近年、消去部における布帛の表面(文字等消去面)には凹凸部、発泡体には開孔部を施した筆記板用イレーザーが開発されている。消去部の表面に凹凸部又は開孔部を施すことにより、筆記板上に書かれた文字等インキを拭き(削り)取り易くなる。
【0005】
例えば、布帛として織物を用いる場合、形態を工夫することにより、表面に凹凸を施している。一方、不織布を用いる場合、不織布そのものの形態に小さな凹凸があるため、その部分を筆記板上に書かれたインキを拭き取り消去する部分として利用している。
また、発泡体を用いる場合、発泡体の形態そのものに開孔部を施し、該開孔部を筆記板上に書かれたインキを拭き取り消去する部分として利用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1記載の消去用シートを含む、従来の筆記板用イレーザーにおいては、筆記板上に書かれた文字等を効果的に消去することができないという欠点がある。
具体的には、筆記板上に書かれた文字が数文字程度であれば、少ない拭き取り回数でも十分に拭き取ることが可能であるが、文字数が多くなった場合、多くの拭き取り回数が必要であり、さらに、筆記板に書かれた文字を完全に消去させることも困難である。
また、従来の筆記板用イレーザーにおいては、布帛の凹凸部及び発泡体の開孔部に拭き取られたインキのカス等が詰まるので、拭き取り回数に比例して拭き取り性が低下する傾向にある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができ、また、消去する文字数が増えた場合であっても良好な拭き取り性が維持できる筆記板用イレーザーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、消去部にパイル状の立毛部を有する不織布を用いることで、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本発明は、(1)消去部と、該消去部を固定する固定部とからなる筆記板用イレーザーであって、前記消去部が、表面にパイル状の立毛部を有する不織布からなる筆記板用イレーザーに存する。
【0011】
本発明は、(2)不織布が、アクリル繊維からなる上記(1)記載の筆記板用イレーザーに存する。
【0012】
本発明は、(3)消去部の目付が、150〜450g/m
2である上記(1)又は(2)に記載の筆記板用イレーザーに存する。
【0013】
本発明は、(4)消去部の裏面に樹脂が付着されている上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の筆記板用イレーザーに存する。
【0014】
本発明は、(5)樹脂がアクリル樹脂であり、且つ、該樹脂の付着量が、2〜20g/m
2である上記(4)記載の筆記板用イレーザーに存する。
【0015】
本発明は、(6)立毛部におけるパイルの高さが、1mm〜5mmである上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の筆記板用イレーザーに存する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の筆記板用イレーザーにおいては、消去部にパイル状の立毛部を有する不織布を用いることで、少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができ、また、消去する文字数が増えた場合であっても良好な拭き取り性が維持できる。
ここで、拭き取り性とは、1回の拭き取りで拭き取れる量の程度である。すなわち、拭き取り性が優れるとは、1回の拭き取りで拭き取れる量が多いことを意味する。
このとき、不織布がアクリル繊維からなるものであると、拭き取り性がより向上する。
また、パイルの高さが、1mm〜5mmであると、より少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができる。
【0017】
本発明の筆記板用イレーザーにおいては、消去部の目付が、150〜450g/m
2であるので、より一層少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができる。
【0018】
本発明の筆記板用イレーザーにおいては、消去部の裏面に樹脂が付着されているので、消去部の剛性が増加し、拭き取り時の消去部の変異が小さくなる。これにより、文字等のインクが不織布の立毛部に十分引っ掛かった状態で掻き取られるので、文字等が十分拭き取れるようになる。
このとき、樹脂は、コスト及び取り扱い性の観点から、アクリル樹脂であることが好ましい。また、樹脂の付着量は、2〜20g/m
2であることが好ましい。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0021】
本発明に係る筆記板用イレーザーは、筆記板に書いた文字を消去する用途に用いられる。
ここで、筆記板としては、いわゆるホワイトボード等が挙げられる。具体的には、筆記面がホーローであるホワイトボード、筆記面がフッ素系樹脂のコーティングにより形成されたホワイトボード、シート状のホワイトボード、電子白板、ガラス面を筆記面とする筆記板等が挙げられる。
一方、文字を書く筆記具は、当該ホワイトボード用のマーキングペンが挙げられる。具体的には、インキ中の溶剤の揮発性が小さい油性マーキングペン、又は、水性マーキングペンが挙げられる。
【0022】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る筆記板用イレーザーについて説明する。
図1は、第1実施形態に係る筆記板用イレーザーに示す斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る筆記板用イレーザーAは、消去部1と、該消去部1を固定する固定部2とからなる。
【0023】
第1実施形態に係る筆記板用イレーザーAにおいて、固定部2は、発泡プラスチックからなる。
かかる発泡プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等が挙げられる。
これらの中でも、発泡プラスチックとしては、汎用性、柔軟性の観点から、発泡ポリエチレンを用いることが好ましい。
【0024】
固定部2は、円柱状となっており、上面に消去部1が固定されている。
ここで、消去部1の固定方法としては、特に限定されないが、例えば、粘着材による固定、面ファスナー(マジックテープ(登録商標))による固定等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、両者を同時に用いてもよい。なお、面ファスナーのみを用いて消去部1を固定部2に固定する場合は、消去部1が固定部2から着脱自在となる。
【0025】
消去部1は、不織布からなる。
かかる不織布の製造方法は、特に限定されないが、例えば、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、ステッチボンド法、スチームジェット法等、繊維を熱や機械的又は化学的な作用によって接着又は絡み合わせる方法が挙げられる。
これらの中でも、不織布は、ニードルパンチ法により製造されたものであることが好ましい。この場合、パイルを形成し易いという利点がある。
【0026】
上記不織布を構成する繊維の材質は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維等が挙げられる。
これらの中でも、材質は、拭き取り性の観点から、アクリル繊維であることが好ましい。すなわち、アクリル繊維は、他の繊維より柔らかく、且つ油分の拭き取り性が良好であるので、特に、油性のインキを用いた文字等の場合、文字等の拭き取り性がより向上する。
【0027】
上記不織布は、表面にパイル状の立毛部1aを有している。すなわち、消去部1は、表面にパイル状の立毛部1aを有する不織布からなる。
筆記板用イレーザーAにおいては、消去部1にパイル状の立毛部1aを有する不織布を用いることで、少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができ、また、消去する文字数が増えた場合であっても良好な拭き取り性が維持できる。
【0028】
パイルからなる立毛部1aの高さは、1mm〜5mmであることが好ましく、2mm程度がより好ましい。
立毛部1aの高さが、1mm未満であると、立毛部1aの高さが上記範囲内にある場合と比較して、不織布からなる消去部1の表面の凹凸が小さくなるので、拭き取り性が悪くなり、立毛部1aの高さが5mmを超えると、立毛部1aの高さが上記範囲内にある場合と比較して、拭き取り時に立毛部1aが倒れ易くなるため、拭き取り性が悪くなる欠点がある。
【0029】
消去部1は、裏面に樹脂が付着されている。このため、消去部1の剛性が増加し、拭き取り時の消去部の変異が小さくなる。これにより、文字等のインクが不織布の立毛部1aに十分引っ掛かった状態で掻き取られるので、拭き取り性が向上する。
【0030】
かかる樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂としては、コスト及び取り扱い性の観点から、アクリル樹脂であることが好ましい。また、上述したように、消去部1がアクリル繊維を用いた不織布からなるものであると、アクリル樹脂との相溶性に優れるので、剥がれ難く、耐久性が向上する。
【0031】
ここで、消去部1への樹脂の付着は、裏面のみであることが重要である。
例えば、樹脂が裏面に加え立毛部1aにも付着した場合は、立毛部1aも樹脂により硬くなってしまい、立毛部1aによる拭き取り効果が低下し、十分拭き取ることができなくなる。
また、仮に立毛部1aのみ樹脂が付着した場合は、不織布の変異が大きいにもかかわらず、立毛部1aが付着した樹脂により硬いため、文字等のインキが立毛部1aに引っ掛からず、文字等の拭き取り性が著しく低下することになる。
【0032】
上記樹脂の硬さは、ガラス転移点(Tg)が30〜60℃であることが好ましく、40〜50℃であることがより好ましい。ガラス転移点が上記範囲内にある樹脂を用いることにより、消去部1の裏面に適切な剛性を付与することが可能となる。
【0033】
上記樹脂の付着量は、2〜20g/m
2であることが好ましく、4〜6g/m
2あることがより好ましい。樹脂の付着量が2g/m
2未満であると、樹脂の付着量が上記範囲内にある場合と比較して、樹脂量が不十分になるので、不織布の変異が増加する欠点があり、樹脂の付着量が20g/m
2を超えると、樹脂の付着量が上記範囲内にある場合と比較して、樹脂が浸透し、消去部1の裏面のみならず、立毛部1aにも付着する危険がある。
【0034】
第1実施形態に係る筆記板用イレーザーAにおいて、消去部1の目付は、150〜450g/m
2であることが好ましい。
消去部1の目付けが、150g/m
2未満であると、消去部1の目付けが上記範囲内にある場合と比較して、拭き取りに寄与する立毛部1aや密度が十分に得られず、拭き取り性が低下する欠点があり、消去部1の目付けが450g/m
2を超えても、消去部1の目付けが上記範囲内にある場合と比較して、効果が向上しない。
【0035】
第1実施形態に係る筆記板用イレーザーAによれば、少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができ、また、消去する文字数が増えた場合であっても良好な拭き取り性が維持できる
【0036】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る筆記板用イレーザーについて説明する。
図2は、第2実施形態に係る筆記板用イレーザーに示す斜視図である。
図2に示すように、第2実施形態に係る筆記板用イレーザーBは、消去部11と、該消去部11を固定する固定部12と、固定部12を固定する把持部13とからなる。
第2実施形態に係る筆記板用イレーザーBは、固定部12の上面及び側面を消去部11が覆うように固定されている点、及び、固定部12が固定される把持部3を備える点で第1実施形態に係る筆記板用イレーザーAと相違する。
【0037】
第2実施形態に係る筆記板用イレーザーBにおいて、固定部12は、直方体状となっており、上面及び側面に消去部11が固定されている。このため、固定部12の上面に設けられた消去部11のみならず、固定部12の側面に設けられた消去部11においても、文字等のインキを拭き取ることができる。
【0038】
把持部13は、直方体状となっており、上面に固定部12が固定されている。すなわち、固定部12の下面は、把持部13に固定されている。
ここで、把持部13の固定方法としては、特に限定されないが、例えば、嵌合による固定等が挙げられる。なお、このとき、接着剤が介在していてもよい。
【0039】
把持部13は、筆記板用イレーザーBを用いる場合に、直接手で把持される部分である。したがって、形態を保持できる硬さを有していれば素材は特に限定されず、例えば、一般的なプラスチックや木材等が用いられる。
【0040】
第2実施形態に係る筆記板用イレーザーBによれば、少ない拭き取り回数で、筆記板に書いた文字等を完全に消去することができ、また、消去する文字数が増えた場合であっても良好な拭き取り性が維持できる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0042】
例えば、本実施形態に係る筆記板用イレーザーA,Bにおいては、固定部2,12が、発泡プラスチックからなっているが、いわゆる樹脂ケースであってもよい。
【0043】
第1実施形態に係る筆記板用イレーザーAにおいては、固定部2が円柱状であり、固定部2の上面に固定された消去部1は、それに対応した円盤状となっているが、形状はこれに限定されない。
【0044】
本実施形態に係る筆記板用イレーザーA,Bにおいて、消去部1,11は、裏面に樹脂が付着されているが、必ずしも必須ではない。
【0045】
本実施形態に係る筆記板用イレーザーA,Bにおいて、消去部1,11の立毛部1a,11aは、所定の柄を形成していてもよい。
例えば、当該柄としては、コード柄と呼ばれている無地の柄であることが好ましい。なお、他の柄でも拭き取りが極端に低下することは無いが、比較的単純な柄の方が、偏り無く拭き取りを行うことができる。
柄の大きさは、特に制限されないが、拭き取り性の観点から、消去部1の長さ方向で約2〜4mm、巾方向で約1〜3mmであることが好ましい。
【実施例】
【0046】
以下、実施例及び参考例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0047】
(実施例1)
繊度が3.3dTex、繊維長51mmのアクリル繊維を用い、ニードルパンチ法により、目付250g/m
2の不織布を作製した。
そして、該不織布に対し、更にフォークニードルパンチ加工を実施し、目付250g/m
2、パイル高さ2mmのコード柄の立毛部を形成することにより、消去部を作製した。
【0048】
次に、消去部の裏面(非パイル面)にスプレー加工にて、アクリル樹脂(日本ゼオン株式会社製、製品名:ニポール、品番LX857 X−2、ガラス転移点約43℃)を約5g/m
2付着させて剛性を付与した。
その後、粘着剤を塗布し、これを固定部(発泡体、発泡ポリエチレン30倍体)に貼り付けることにより、
図1に示すような筆記板用イレーザーを作製した。
【0049】
(実施例2)
繊度が3.3dTex、繊維長51mmのアクリル繊維を用い、ニードルパンチ法により、目付300g/m
2の不織布を作製した。
そして、該不織布に対し、更にフォークニードルパンチ加工を実施し、目付300g/m
2、パイル高さ2mmのダイヤ柄の立毛部を形成することにより、消去部を作製した。
【0050】
次に、消去部の裏面(非パイル面)にスプレー加工にて、アクリル樹脂(日本ゼオン株式会社製、製品名:ニポール、品番LX857 X−2、ガラス転移点約43℃)を約8g/m
2付着させて剛性を付与した。
その後、粘着剤を塗布し、これを固定部(発泡体、発泡ポリエチレン30倍体)に貼り付けることにより、
図1に示すような筆記板用イレーザーを作製した。
【0051】
(実施例3)
繊度が3.3dTex、繊維長51mmのアクリル繊維を用い、ニードルパンチ法により、目付200g/m
2の不織布を作製した。
そして、該不織布に対し、更にフォークニードルパンチ加工を実施し、目付200g/m
2、パイル高さ2mmのコード柄の立毛部を形成することにより、消去部を作製した。
【0052】
次に、消去部の裏面(非パイル面)にスプレー加工にて、アクリル樹脂(日本ゼオン株式会社製、製品名:ニポール、品番LX857 X−2、ガラス転移点約43℃)を約3g/m
2付着させて剛性を付与した。
その後、両面テープを取り付け、これを固定部(発泡体、発泡ポリエチレン30倍体)に両面テープを介して貼り付けることにより、
図1に示すような筆記板用イレーザーを作製した。
【0053】
(比較例1)
消去部として、不織布の代わりに、ポリエチレンテレフタレート製のフェルト(パイルを有しない)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、筆記板用イレーザーを作製した。
【0054】
(評価方法)
実施例1〜3及び比較例1で得られた筆記板用イレーザー(新品)と、 実施例1〜3及び比較例1で得られた筆記板用イレーザーを用いて予め500文字を拭き取った後の各筆記板用イレーザーとを用い、拭き取り性の評価を行った。
拭き取り性の評価は、コクヨホワイトボード用マーカー(マーキングペン)を使用し、ホワイトボードに書いた文字(20文字)を何往復させた場合に完全に消せるかを被験者10名の往復回数の平均値を基に行った。
得られた拭き取り性の結果を表1に示す。表1中、往復回数が5回以下の結果のものを「◎」、往復回数が6〜10回の結果のものを「○」、往復回数が11〜15回の結果のものを「△」、往復回数が16回以上の結果のものを「×」で示す。
【0055】
(表1)
【0056】
表1に示す結果より、本発明による実施例1〜3の筆記板用イレーザーにおいては、新品も一定期間使用後のものも、より少ない回数で、ホワイトボードの文字を消すことができ、更に文字数が多くなっても良好な拭き取り性を維持できることがわかった。