特開2015-31914(P2015-31914A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-31914(P2015-31914A)
(43)【公開日】2015年2月16日
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20150120BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20150120BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/1335 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-163263(P2013-163263)
(22)【出願日】2013年8月6日
(71)【出願人】
【識別番号】506087819
【氏名又は名称】パナソニック液晶ディスプレイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桶 隆太郎
(72)【発明者】
【氏名】芦沢 啓一郎
(72)【発明者】
【氏名】岩戸 宏明
【テーマコード(参考)】
2H189
2H191
【Fターム(参考)】
2H189AA14
2H189AA90
2H189HA10
2H189JA14
2H189LA03
2H189LA10
2H189LA14
2H189LA15
2H191FA02Y
2H191FA16Y
2H191FD04
2H191FD23
2H191FD27
2H191GA04
2H191GA19
2H191GA24
2H191HA15
2H191LA08
(57)【要約】
【課題】配線カップリングで発生した電荷による表示画像への影響が低減された液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置10は、画素電極131を有するTFT基板130と、TFT基板130の上に設けられる液晶層120と、液晶層120の上に設けられるカラーフィルタ基板110と、を含み、カラーフィルタ基板110は、光の透過を制限する材料からなる光非透過層112を有し、光非透過層112は、光を透過する色レジスト114,115,116が充填された孔部117を有する表示領域118と、表示領域118を囲む枠状の非表示領域119と、を有し、枠状の非表示領域119の一辺に、該辺に沿って、光非透過層112を貫通するスリット300が形成され、スリット300は、色レジスト116と同材料からなる部材により充填されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素電極を有するTFT基板と、
前記TFT基板の上に設けられる液晶層と、
前記液晶層の上に設けられるカラーフィルタ基板と、
を含む液晶表示装置であって、
前記カラーフィルタ基板は、光の透過を制限する材料からなる光非透過層を有し、
前記光非透過層は、光を透過する色レジストが充填された孔部を有する表示領域と、前記表示領域を囲む枠状の非表示領域と、を有し、
前記枠状の非表示領域の一辺に、該辺に沿って、前記光非透過層を貫通する溝が形成され、
前記溝は、前記色レジストと同材料からなる部材により充填されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液晶表示装置であって、
前記TFT基板は、前記画素電極の電位を制御するトランジスタと、前記トランジスタを駆動する駆動回路と、を接続する配線を有し、
前記一辺は、前記TFT基板の前記配線が形成される領域と対向することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液晶表示装置であって、
前記表示領域の前記孔部に充填される前記色レジストは、光を透過して青を発色する色レジストを含み、
前記溝を充填する前記部材は、前記青を発色する色レジストと同材料からなる部分を含むことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の液晶表示装置であって、
前記表示領域の前記孔部に充填される前記色レジストは、それぞれが光を透過して青を含む複数種の色を発色する複数の色レジストを含み、
前記溝を充填する前記部材は、前記青を発色する色レジストを含む複数種の色レジストが重畳して形成されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置であって、
前記駆動回路は、前記トランジスタのゲート端子へ信号を供給する回路であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置であって、
前記カラーフィルタの非表示領域は光非透過部材からなり、
前記溝を充填する前記部材の厚みと、前記孔部に充填される色レジストの厚みと、の差分が所定の値以下であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置であって、
前記溝に充填される前記色レジストと同一の構成を有する色レジストの層が、前記表示領域の所定の位置に形成されることを特徴とする液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、バックライトから照射される光の液晶層における透過/非透過を、該液晶層に印加する電界によって制御することで、その表示面に画像を表示する装置である。
【0003】
特許文献1には、カラーフィルタの、表示領域を囲む非表示領域に、ブラックマトリクスが形成される液晶表示装置が開示されている。特許文献2には、表示領域を囲む非表示領域に、カラーフィルターパターンが積層された光漏れ防止パターンが形成される液晶表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−48178号公報
【特許文献2】特開2013−37364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図8は、従来の液晶表示装置50の構成の一例を示す断面図である。液晶表示装置50は、IPS(In−Plane Switching)方式による表示を行う表示装置である。液晶表示装置50は、カラーフィルタ基板510、液晶層520、TFT基板530、バックライト540、シール部材550、およびフレーム560を有する。
【0006】
TFT基板530は、画素電極531、保護絶縁膜532、コモン電極533、ゲート絶縁膜534、ゲート配線層535、およびTFTガラス536を有する。
【0007】
カラーフィルタ基板510は、カラーフィルタガラス511、光非透過層512、および平坦化膜513を含み、光非透過層512には、それぞれが赤、緑、青に対応する3種の色レジスト514,515,516のいずれかが充填された孔部517が例えばマトリクス状に形成される。
【0008】
液晶表示装置50において、液晶層520の光の透過/非透過は、画素電極531と、コモン電極533と、の電位差により発生する、図8における水平方向の電界により制御される。そして、液晶層520を透過したバックライト540の光が、さらに色レジスト514,515,516を透過することで、表示面に画像が表示される。
【0009】
ここで、液晶表示装置50において画像を表示する際、画素電極531の電位を制御するトランジスタを動作させる信号が、ゲート配線層535に形成されるゲート配線を伝搬する。ゲート配線においてパルス状の信号が印加された場合、該ゲート配線における配線カップリングで発生する電荷600が、光非透過層512を図8において矢印で示すように伝搬し、電荷600と画素電極531との間で電界が発生する。上述のとおり液晶表示装置50において、画像の表示は液晶層520の光の透過/非透過を画素電極531とコモン電極533との間の電界によって制御することで行われるが、この電荷600と画素電極531との間の電界が液晶層520に対して印加されることによって液晶層520の分子配列が変化し、その結果、表示される画像において意図しない色の表示(変色)が発生することがある。
【0010】
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、配線カップリングで発生した電荷600による表示画像への影響が低減された液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本願発明に係る液晶表示装置は、画素電極を有するTFT基板と、前記TFT基板の上に設けられる液晶層と、前記液晶層の上に設けられるカラーフィルタ基板と、を含む液晶表示装置であって、前記カラーフィルタ基板は、光の透過を制限する材料からなる光非透過層を有し、前記光非透過層は、光を透過する色レジストが充填された孔部を有する表示領域と、前記表示領域を囲む枠状の非表示領域と、を有し、前記枠状の非表示領域の一辺に、該辺に沿って、前記光非透過層を貫通する溝が形成され、前記溝は、前記色レジストと同材料からなる部材により充填されている。
【0012】
本発明によれば、配線カップリングで発生した電荷の移動が光非透過層に形成される溝により遮られ、表示画像への影響が低減される。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記TFT基板は、前記画素電極の電位を制御するトランジスタと、前記トランジスタを駆動する駆動回路と、を接続する配線を有し、前記一辺は、前記TFT基板の前記配線が形成される領域と対向する。
【0014】
本発明によれば、溝が形成される一辺と対向する領域に形成される配線に起因する電荷による、表示画像への影響が低減される。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記表示領域の前記孔部に充填される前記色レジストは、光を透過して青を発色する色レジストを含み、前記溝を充填する前記部材は、前記青を発色する色レジストと同材料からなる部分を含む。
【0016】
本発明によれば、溝を透過するバックライトの光が青色になり、溝に対応する領域が視認される場合に、溝を透過した光に起因する表示が目立たない。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記表示領域の前記孔部に充填される前記色レジストは、それぞれが光を透過して青を含む複数種の色を発色する複数の色レジストを含み、前記溝を充填する前記部材は、前記青を発色する色レジストを含む複数種の色レジストが重畳して形成されることを特徴とする液晶表示装置。
【0018】
本発明によれば、溝を透過するバックライトの光の色が複数の混色となり、溝に対応する領域が視認される場合に、溝を透過した光に起因する表示が目立たない。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記駆動回路は、前記トランジスタのゲート端子へ信号を供給する回路である。
【0020】
本発明によれば、ゲート信号に起因する電荷の、表示画像への影響が低減される。
【0021】
また、本発明の一態様では、前記カラーフィルタの非表示領域は光非透過部材からなり、前記溝を充填する前記部材の厚みと、前記孔部に充填される色レジストの厚みと、の差分が所定の値以下である。
【0022】
本発明によれば、溝を充填する部材により液晶表示装置の厚みが増加することが回避される。
【0023】
また、本発明の一態様では、前記溝に充填される前記色レジストと同一の構成を有する色レジストの層が、前記表示領域の所定の位置に形成される。
【0024】
本発明によれば、カラーフィルタ基板と、TFT基板と、の間隔を維持するスペーサがカラーレジストの層と同様の構成で実現される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の光非透過層の表面を示す図である。
図4図3の領域Xの拡大図である。
図5】本発明の実施形態に係るカラーフィルタ基板の光非透過層の構造の例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係るカラーフィルタ基板の光非透過層の構造の例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るカラーフィルタ基板の光非透過層の構造の例を示す図である。
図8】従来の液晶表示装置の構成の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置10を示す図である。液晶表示装置10は、表示面100の外周を覆う枠状のフレーム160を有する。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置10の構成を示す断面図である。液晶表示装置10は、IPS(In−Plane Switching)方式による表示を行う表示装置である。液晶表示装置10は、カラーフィルタ基板110、液晶層120、TFT基板130、バックライト140、シール部材150、およびフレーム160を有する。
【0028】
TFT基板130は、画素電極131、保護絶縁膜132、コモン電極133、ゲート絶縁膜134、画素電極131の電位を制御するトランジスタにゲート信号を供給するゲート配線137を有するゲート配線層135、およびTFTガラス136を有する。
【0029】
液晶表示装置10において、液晶層120の厚みは2.5〜4.0μm、保護絶縁膜132の厚みは0.2〜0.5μm、ゲート絶縁膜134の厚みは0.2〜0.4μm、ゲート配線層135の厚みは0.2〜0.4μm、TFTガラス136の厚みは0.7mm以下である。
【0030】
カラーフィルタ基板110は、カラーフィルタガラス111、光非透過層112、および平坦化膜113を含み、光非透過層112は、光の透過を制限する非透過部材からなる層に、それぞれが光を透過して赤、緑、青を発色する3種の色レジスト114,115,116のいずれかが充填された孔部117が、例えばマトリクス状に形成される。
【0031】
液晶表示装置10において、液晶層120の光の透過/非透過は、画素電極131と、コモン電極133と、の電位差により発生する、図2における水平方向の電界により制御される。そして、液晶層120を透過したバックライト140の光が、さらに色レジスト114,115,116を透過することで、表示面100に画像が表示される。
【0032】
ここで、光非透過層112の非透過部分の厚みは1〜1.5μm、色レジスト114,115,116の部分の厚みは2.5〜3.5μmである。平坦化膜113の厚みは1〜2.5μmである。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置10の光非透過層112の表面を示す図である。光非透過層112は、光を透過して画像を表示する表示領域118と、表示領域118を囲む枠状の非表示領域119を有する。液晶表示装置10において、非表示領域119は、フレーム160に覆われる。図4は、図3の領域Xの拡大図である。
【0034】
枠状の非表示領域119の、ゲート配線層135上のゲート配線137が形成される領域と対向する一辺には、光非透過層112を貫通するスリット(溝)300が形成されている。さらに、スリット300には、孔部117を充填する、青を発色する色レジスト116と同一材料である色レジスト116が充填されている。
【0035】
ここで光非透過層112を形成する樹脂系材料の体積抵抗率は約3.6×1011Ω/cm、色レジスト116の体積抵抗率は約2.3×1015Ω/cm、平坦化膜113の体積抵抗率は約1.2×1015Ω/cmである。
【0036】
本発明に係る液晶表示装置10において画像を表示する際、画素電極131の電位を制御するトランジスタに入力されるゲート信号が、ゲート配線層135上のゲート配線137を伝搬する。ゲート配線137においてパルス状の信号が印加された場合、該ゲート配線137における配線カップリングで電荷200が発生するが、電気抵抗の高い色レジスト116が充填されたスリット300があるために、これらの電荷200が表示領域118に伝搬することはない。よって電荷200による表示画像への影響は発生しない。
【0037】
さらに、液晶表示装置10において、スリット300には色レジスト116が充填されているため、スリット300を通過した光は青色となる。よって例えば表示面に接近した視聴者が図2における矢印Yの方向の視線により非表示領域119を視認したときに、スリット300を通過した光が目立つことはない。
【0038】
また、スリット300内の色レジスト116は、表示領域内の孔部117に充填される色レジスト116と同等の構成を有し、孔部117への色レジスト116の充填工程と同一の工程によって行われる。従って、本発明に係る色レジスト116が充填されたスリット300を有する液晶表示装置10は、従来の液晶表示装置と同様の工程で、すなわち新たな工程を追加することなく製造することができる。
【0039】
以上の構成によれば、配線カップリングで発生した電荷200による表示画像への影響が低減された液晶表示装置10が提供される。
【0040】
なお、上記の実施形態においては、スリット300に青を発色する色レジスト116が充填された構成が示されたが、本発明はこれに限定されず、他の色を発色する色レジスト114または色レジスト115が充填された構成としてもよいし、複数種の色レジストが重畳された構成としてもよい。
【0041】
図5乃至7は、本発明の実施形態に係るカラーフィルタ基板110の光非透過層112の構造の例を示す図である。
【0042】
図5は、上述の実施形態に係る光非透過層112の構造を示す図である。光非透過層112は、光非透過部材112−1を貫通する孔部117およびスリット300を有する。孔部117は赤に対応する色レジスト114で充填され、スリット300は青に対応する色レジスト116で充填される。
【0043】
図6は、他の実施形態に係る光非透過層112の構造を示す図である。光非透過層112は、図5と同様に光非透過部材112−1を貫通する孔部117およびスリット300を有する。孔部117は赤に対応する色レジスト114で充填され、スリット300は青に対応する色レジスト116で充填され、さらに該色レジスト116に、赤に対応する色レジスト114が重畳する。この構成では、スリット300を透過する光は赤と青の混色である紫の光であり、また、図5において透過する光よりも色レジストの層が厚く明度が低くなるために、さらに目立たなくなる。
【0044】
図7は、他の実施形態に係る光非透過層112の構造を示す図である。光非透過層112は、図5、6と同様に光非透過部材112−1を貫通する孔部117およびスリット300を有する。孔部117は赤に対応する色レジスト114で充填され、スリット300は青に対応する色レジスト116で充填され、さらに該色レジスト116に、赤に対応する色レジスト114、および緑に対応する色レジスト115が重畳する。この構成では、スリット300を透過する光は赤と青と緑の混色である黒の光であり、また、図5,6において透過する光よりも色レジストの層が厚く明度が低くなるために、さらに目立たなくなる。
【0045】
以上、本発明について実施形態を用いて説明がなされたが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において変更がなされたさまざまな構成を含むことはいうまでもない。
【0046】
例えば、上述した各実施形態では、ゲート配線137が形成される領域と対向する辺にスリット300が形成される構成が示されたが、他の信号が伝搬する配線と対向する辺にスリット300が形成されてもよく、さらにスリット300の形状は、電荷200の伝搬が防止できるものであればこれに限定されない。
【0047】
また、上述した各実施形態では、孔部117への色レジスト114,115,116の充填工程と同様の工程で、スリット300への色レジスト114,115,116が充填される形態が示され、すなわちスリット300内の色レジスト114,115,116のそれぞれの厚みと、孔部117の色レジスト114,115,116の厚みと、が同等である(差分が所定の値以下である)構成が示されたが、本発明はこれに限定されず、例えばスリット300への色レジスト114,115,116の形成の際にハーフトーンマスクを使用して、孔部117の色レジスト114,115,116より薄く形成することで、スリット300における色レジストの層を薄くしてもよく、例えば該色レジストの層の厚みと孔部117に充填される色レジスト114,115,116の厚みとの差分を所定の値以下とすることで、液晶表示装置10の厚みを増やすことなく、上述の効果を得ることができる。
【0048】
また、図5乃至7に示されるように色レジストの層が光非透過部材112−1より厚く形成される場合、該色レジストの層と同様の構成を、表示領域118の所定の位置に色レジストの層と同一工程にて形成し、カラーフィルタ基板110と保護絶縁膜132の間隔を保持するためのスペーサとしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 液晶表示装置、100 表示面、110 カラーフィルタ基板、111 カラーフィルタガラス、112 光非透過層、112−1 光非透過部材、113 平坦化膜、114,115,116 色レジスト、117 孔部、118 表示領域、119 非表示領域、120 液晶層、130 TFT基板、131 画素電極、132 保護絶縁膜、133 コモン電極、134 ゲート絶縁膜、135 ゲート配線層、136 TFTガラス、137 ゲート配線、140 バックライト、150 シール部材、160 フレーム、200 電荷、300 スリット、50 液晶表示装置、510 カラーフィルタ基板、511 カラーフィルタガラス、512 光非透過層、513 平坦化膜、514,515,516 色レジスト、517 孔部、520 液晶層、530 TFT基板、531 画素電極、532 保護絶縁膜、533 コモン電極、534 ゲート絶縁膜、535 ゲート配線層、536 TFTガラス、540 バックライト、550 シール部材、560 フレーム、600 電荷。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8