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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-37071(P2015-37071A)
(43)【公開日】2015年2月23日
(54)【発明の名称】光半導体照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20150127BHJP
   F21V 29/00 20150101ALI20150127BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20150127BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150127BHJP
【FI】
   F21S2/00 211
   F21S2/00 224
   F21V29/00 111
   F21V23/00 140
   F21Y101:02
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-178467(P2013-178467)
(22)【出願日】2013年8月29日
(11)【特許番号】特許第5523620号(P5523620)
(45)【特許公報発行日】2014年6月18日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0095304
(32)【優先日】2013年8月12日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】511176506
【氏名又は名称】ポスコ エルイーディ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】金 宗 範
(72)【発明者】
【氏名】尹 聖 復
【テーマコード(参考)】
3K014
3K243
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014LA01
3K014LB04
3K243MA01
(57)【要約】
【課題】いかなる環境においても安価でディミング効果を得ることを可能にする光半導体照明装置を提供すること
【解決手段】本発明は、下部にソケットベースが備えられたハウジングと、前記ハウジングの上部に配置され、交流直結駆動方式の少なくとも1つ以上の半導体光素子を含む発光モジュールと、前記ハウジングの上側に配置される光学部材と、前記ハウジングに備えられ、前記半導体光素子の光束を可変する調光ユニットと、を含むことを特徴とし、光半導体を光源とする電球タイプの照明装置自体に調光機能を与えることで、いかなる環境においても安価で調光効果を得ることを可能にする光半導体照明装置に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部にソケットベースが備えられたハウジングと、
前記ハウジングの上部に配置され、交流直結駆動方式の少なくとも1つ以上の半導体光素子を含む発光モジュールと、
前記ハウジングの上側に配置される光学部材と、
前記ハウジングに備えられ、前記半導体光素子の光束を可変する調光ユニットと、を含むことを特徴とする光半導体照明装置。
【請求項2】
前記調光ユニットは、
前記発光モジュール及び前記ソケットベースと電気的に接続される可変抵抗部と、
正逆回転する前記可変抵抗部の回動軸端部に結合され、前記調光ユニットと接続されるキー(key)部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項3】
前記光学部材と前記ハウジングの間に配置され、前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項4】
前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットをさらに含み、
前記調光制御ユニットは、前記光学部材に一体で形成されることを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項5】
前記ハウジングの上側を構成するヒートシンクと前記ソケットベースの間に配置されるハウジングベースに装着され、前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項6】
前記調光制御ユニットは、
前記光学部材の下端部エッジと前記ハウジングの上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の調節部材と、
前記調節部材の一側から前記調節部材の中心に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される回動バーと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の光半導体照明装置。
【請求項7】
前記光学部材は、
前記光学部材の下端部の外周面に沿って前記調節部材が定着可能に陥没される案内溝と、
前記光学部材の下端部の外周面に貫通されて前記回動バーが往復する所定の長さの回動スリットと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項8】
前記光学部材は、
前記光学部材の下端部の外周面に沿って前記調節部材が定着可能に陥没される案内溝と、
前記光学部材の下端部エッジに沿って切り欠かれて前記回動バーが往復する所定の長さの回動切り欠きと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項9】
前記調光制御ユニットは、
前記光学部材の下端部エッジと前記ハウジングの上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の調節部材と、
前記調節部材の一側から前記ソケットベース側に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される回動バーと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の光半導体照明装置。
【請求項10】
前記光学部材の下端部から延長され、前記ハウジングの上部にエッジが固定される締結リング部と、
前記ハウジングの上面に形成され、前記締結リング部の外周面に結合された前記調光制御ユニットの回動バーが回動する所定範囲の空間を提供する回動段差部と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項11】
前記発光モジュールは、
前記ハウジングの上部に配置され、前記半導体光素子が配置される基板と、
前記基板に配置される交流直結駆動ICと、を含み、
前記調光ユニットは、前記基板の下部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項12】
前記調光制御ユニットは、
前記回動バーの端部に形成され前記調光ユニットの上端部に備えられたキー部の形状に対応する締結溝が形成された締結ヘッドをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の光半導体照明装置。
【請求項13】
前記キー部は、
円筒状のキー本体と、
前記キー本体の外周面に沿って複数の頂部と溝部とが繰り返される締結パターンと、を含むことを特徴とする請求項12に記載の光半導体照明装置。
【請求項14】
前記キー部は、
円筒状のキー本体と、
前記キー本体の上面から上下長さ方向に切り欠かれてなる締結顎部と、を含むことを特徴とする 請求項12に記載の光半導体照明装置。
【請求項15】
前記回動バーは、
前記調節部材の一側から前記調節部材の中心部に向かって延長される第1バーと、
前記第1バーの端部から前記ソケットベース側に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される第2バーと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の光半導体照明装置。
【請求項16】
前記調光制御ユニットは、
一端部は前記回動バーの端部に回動可能に結合され、他端部は前記調光ユニットの回動軸と結合される回動リンクをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の光半導体照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光半導体照明装置に関し、さらに詳しくは光半導体を光源とする電球タイプの照明装置自体に調光機能を与えることで、いかなる環境においても安価でディミング効果を得ることを可能にする光半導体照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(発光ダイオード)、有機発光ダイオード、レーザーダイオード、有機電界発光ダイオードなどのような光源を利用する光半導体をベースとする照明装置は、ハロゲンランプ又は白熱灯のような形状のソケットベースにヒートシンクを備えたハウジングを結合し、このようなハウジングに光源として光半導体をアレイしハウジングに光半導体を囲む光学部材が搭載された構造を有するものも発売されている。
【0003】
このような電球タイプの照明装置は、オンオフ又はディミング(dimming)制御方式で作動する。
【0004】
そのうちディミング制御方式で作動する照明装置は、その明るさを調節するためにディマースイッチ(dimmer switch)、すなわち調光器が必要である。
【0005】
このようなディミング制御方式で作動する照明装置は、ディマースイッチとともに提供されているため、値段が高い問題点があり、ディマースイッチの特性によっては特定の照明装置の明るさの調節ができないという問題点もあった。
【0006】
特に、既存のディミング制御方式で作動する照明装置は、同じ容量の電球タイプの照明装置であるにもかかわらず、特定のメーカのディマースイッチには作動不能であるか、または作動が円滑ではないという問題があった。
【0007】
したがって、簡単な構造で安価でありながらも、いかなる環境においてもディミング制御を具現できる装置の開発が切実に求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2006−0006869号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2012−0035476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題点を改善するためになされたもので、光半導体を光源とする電球タイプの照明装置自体に調光機能を与えることで、いかなる環境においても安価でディミング効果を得ることを可能にする光半導体照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、下部にソケットベースが備えられたハウジングと、前記ハウジングの上部に配置され、交流直結駆動方式の少なくとも1つ以上の半導体光素子を含む発光モジュールと、前記ハウジングの上側に配置される光学部材と、前記ハウジングに備えられ、前記半導体光素子の光束を可変する調光ユニットとを含むことを特徴とする光半導体照明装置を提供できる。
【0011】
ここで、前記調光ユニットは、前記発光モジュール及び前記ソケットベースと電気的に接続される可変抵抗部と、正逆回転する前記可変抵抗部の回動軸端部に結合され、前記調光ユニットと接続されるキー(key)部と、を含むことを特徴とする。
【0012】
このとき、前記光半導体照明装置は、前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットをさらに含み、前記調光制御ユニットは、前記光学部材に一体で形成されることを特徴とする。
【0013】
そして、前記光半導体照明装置は、前記ハウジングの上側を構成するヒートシンクと前記ソケットベースの間に配置されるハウジングベースに装着され、前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットをさらに含むことを特徴とする。
【0014】
そして、前記光半導体照明装置は、前記光学部材と前記ハウジングの間に配置され、前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットをさらに含むことを特徴とする。
【0015】
そして、前記調光制御ユニットは、前記光学部材の下端部エッジと前記ハウジングの上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の調節部材と、前記調節部材の一側から前記調節部材の中心に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される回動バーを含むことを特徴とする。
【0016】
そして、前記光学部材は、前記光学部材の下端部の外周面に沿って前記調節部材が定着可能に陥没される案内溝と、前記光学部材の下端部の外周面に貫通されて前記回動バーが往復する所定の長さの回動スリットをさらに含むことを特徴とする。
【0017】
そして、前記光学部材は、前記光学部材の下端部の外周面に沿って前記調節部材が定着可能に陥没される案内溝と、前記光学部材の下端部エッジに沿って切り欠かれて前記回動バーが往復する所定の長さの回動切り欠きをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
そして、前記調光制御ユニットは、前記光学部材の下端部エッジと前記ハウジングの上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の調節部材と、前記調節部材の一側から前記ソケットベース側に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される回動バーを含むことを特徴とする。
【0019】
そして、前記光半導体照明装置は、前記光学部材の下端部から延長され、前記ハウジングの上部にエッジが固定される締結リング部と、前記ハウジングの上面に形成され、前記締結リング部の外周面に結合された前記調光制御ユニットの回動バーが回動する所定範囲の空間を提供する回動段差部をさらに含むことを特徴とする。
【0020】
そして、前記発光モジュールは、前記ハウジングの上部に配置され、前記半導体光素子が配置される基板と、前記基板に配置される交流直結駆動ICを含み、前記調光ユニットは、前記基板の下部に配置されることを特徴とする。
【0021】
そして、前記調光制御ユニットは、前記回動バーの端部に形成され前記調光ユニットの上端部に備えられたキー部の形状に対応する締結溝が形成された締結ヘッドをさらに含むことを特徴とする。
【0022】
そして、前記キー部は、円筒状のキー本体と、前記キー本体の外周面に沿って複数の頂部と溝部とが繰り返される締結パターンを含むことを特徴とする。
【0023】
そして、前記キー部は、円筒状のキー本体と、前記キー本体の上面から上下長さ方向に切り欠かれてなる締結顎部を含むことを特徴とする。
【0024】
そして、前記回動バーは、前記調節部材の一側から前記調節部材の中心部に向かって延長される第1バーと、前記第1バーの端部から前記ソケットベース側に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される第2バーを含むことを特徴とする。
【0025】
また、前記調光制御ユニットは、一端部は前記回動バーの端部に回動可能に結合され、他端部は前記調光ユニットの回動軸と回動可能に結合される回動リンクをさらに含むことを特徴とする。
【0026】
なお、特許請求の範囲及び発明を実施するための形態に記載された「半導体光素子」は光半導体を含むか、または利用する発光ダイオードチップなどのようなもので、上記の発光ダイオードチップを含む様々な種類の光半導体を内部に含むパッケージレベルのものを含むと言える。
【発明の効果】
【0027】
上記の構成の本発明によれば、次のような効果を図ることができる。
【0028】
まず、本発明は、発光モジュールと電気的に接続されて半導体光素子の光束を可変する調光ユニットと、調光ユニットと機械的に接続されて光束可変動作を実施することによって簡単な構造かつ低コストでディミング制御の具現が可能になる。
【0029】
したがって、本発明は、調光器の特性によって照明装置のディミング制御が行われない問題や、ディミング制御のためのディマースイッチ、すなわち調光器を別途備えなければならないという不便を解決できるようになる。
【0030】
特に、本発明は、低コストでディミング制御が可能なので、ムードライトの具現も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施形態による光半導体照明装置の外観を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による光半導体照明装置の全体的な構造を示す分解斜視図である。
図3】本発明の他の実施形態による光半導体照明装置の主要部である調光ユニットと調光制御ユニットの相互結合関係を示す斜視図である。
図4】本発明のさらに他の実施形態による光半導体照明装置の外観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態による光半導体照明装置の外観を示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態による光半導体照明装置の全体的な構造を示す分解斜視図である。
【0034】
本発明は、図示のように、調光ユニット100が、発光モジュール400が備えられたハウジング300に配置された構造であることが理解できる。
【0035】
調光ユニット100は、下部にソケットベース301が備えられたハウジング300に備えられ、半導体光素子401の光束を可変するものである。
【0036】
発光モジュール400は、ハウジング300の上部に配置され、交流直結駆動方式の少なくとも1つ以上の半導体光素子401を含むものである。
【0037】
ここで、本発明の半導体光素子401は、上述のように、交流直結駆動方式で稼働するものであるので、調光ユニット100は、抵抗によって消費電力を調節できるという前提に基づいて活用され得る本発明の主要な技術的手段であるといえる。
【0038】
したがって、ユーザはハウジング300のソケットベース301がソケット(以下、図示せず)に結合された通常の電球タイプの照明装置において半導体光素子401の光束を可変させる必要があるとき、調光ユニット100を操作することでディミング制御を具現できるようになる。
【0039】
本発明は、上記の実施形態の適用が可能であり、以下の様々な実施形態の適用も可能であることは勿論である。
【0040】
まず、発光モジュール400は、上記のように、半導体光素子401を含むもので、基板410及び交流直結駆動IC420を含む。
【0041】
基板410は、ハウジング300の上部に配置され、半導体光素子401が配置されるもので、交流直結駆動IC420は、基板410に配置されるもので、既存のSMPS又はPSUなどを含む電源供給装置を省略し交流直結型で半導体光素子401を駆動させる回路が集積されたものである。
【0042】
したがって、既存の照明装置のようなAC及びDC変換装置や体積や荷重を多く占める電源供給装置を全て省略できるので、上記した不要な構成部品が占める空間を調光ユニット100が装着されるハウジング300の設置空間310で代替できるようになる。
【0043】
また、調光ユニット100は、円滑な動作に支障が出ないように基板410の下部に配置させる。
【0044】
しかし、調光ユニット100が必ずしも基板410の下部に配置されなければならないということではなく、場合によっては調光ユニット100を基板410の上部に配置できることは勿論である。
【0045】
一方、調光ユニット100は、上記のように半導体光素子401の光束を可変するためのもので、可変抵抗部110及びキー(key)部120を含む構造であることが理解できる。
【0046】
具体的に述べると、可変抵抗部110は、発光モジュール400及びソケットベース301と電気的に接続されるもので、ダイヤル方式で抵抗値を調節することによって半導体光素子401の稼動に必要な消費電力を可変させることができるようにしたものである。
【0047】
キー部120は、正逆回転する可変抵抗部110の回動軸111の端部に結合され、調光ユニット100と機械的に接続させるためのものである。
【0048】
キー部120は、さらに詳しく説明すると、円筒状のキー本体121の外周面に沿って複数の頂部と溝部とが繰り返される締結パターン122を含む構造のものを使用するか、または円筒状のキー本体121の上面から上下長さ方向に切り欠かれてなる締結顎部123を含む構造のものを選択的に使用することができることは勿論である。
【0049】
すなわち、キー部120は、後述する調光制御ユニット200と接続されて調光制御ユニット200が正逆回転する回転力が調光ユニット100の回動軸111に正確に伝達されるようにする形状であれば、上記の2つの構造の実施形態に限定されることなく様々な応用及び変形設計が可能である。
【0050】
一方、本発明は、ハウジング300の上側に配置される光学部材500とハウジング300の間に配置され、調光ユニット100と接続されて正逆回転可能な調光制御ユニット200をさらに含むことができる。
【0051】
調光制御ユニット200は、具体的には正逆回転によって調光ユニット100の光束制御、すなわち、半導体光素子401の光束を可変させる制御動作を機械的に行うためのもので、調節部材210及び回動バー220を含む構造であることが理解できる。
【0052】
調節部材210は、光学部材500の下端部エッジとハウジング300の上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の部材である。
【0053】
回動バー220は、調節部材210の一側から調節部材210の中心に向かって延長され、調光ユニット100と接続されるものである。
【0054】
ここで、調節部材210の外面には回動バー220の延長が始まる地点を基準にして回転方向による半導体光素子401の光束変化を肉眼で把握できるように目盛りの表示又は光束をステップ毎に把握できる数字などの認識手段211をさらに形成することもできることは勿論である。
【0055】
このとき、調光制御ユニット200は、光学部材500の下端部の外周面に沿って調節部材210が定着可能に案内溝201が陥没して形成されるようにすることができる。
【0056】
そして、調光制御ユニット200は、光学部材500の下端部の外周面に貫通されて回動バー220が往復する所定の長さの回動スリット202をさらに含むことができる。
【0057】
また、調光制御ユニット200は、光学部材500の下端部エッジに沿って切り欠かれて回動バー220が往復する所定の長さの回動切り欠き203をさらに含むこともできる。
【0058】
光学部材500は、このような案内溝201、回動スリット202及び回動切り欠き203を形成するために、光学部材500の下端部から延長され、第1ハウジング300の上部にエッジが固定される締結リング部510をさらに備えることが好ましい。
【0059】
また、ハウジング300には調光制御ユニット200の円滑な動作のために、ハウジング300の上面304に形成され、締結リング部510の外周面に結合された調光制御ユニット200の回動バー220が回動する所定範囲の空間を提供する回動段差部520をさらに形成することが好ましい。
【0060】
回動段差部520の上面に基板410のエッジが定着することによって調光ユニット100の装着空間を確保し、調光制御ユニット200、すなわち回動バー220の回動動作に必要な空間を確保できるようになる。
【0061】
このとき、回動段差部520は、図2のB視点から見た拡大平面図のように切り欠き部を形成するものの、回動段差部520の開放された切り欠き部の長さlは上記の回動スリット202及び回動切り欠き203の長さに対応するようにすれば、自然に回動バー220の回動範囲を制限できるようになる。
【0062】
なお、調光制御ユニット200は、回動バー220の端部に形成され調光ユニット100の上端部に備えられたキー部120の形状に対応する締結溝(以下、図示せず)が形成された締結ヘッド222をさらに含むことが好ましい。
【0063】
ここで、締結溝の形状は回動バー220が調光ユニット100のキー部120に対して空回りしない構造であれば、上記のような様々なキー部120の形状に対応するように陥没して形成されるべきであることは勿論である。
【0064】
本発明においては調光制御ユニット200が光学部材500の締結リング部510に着脱可能に結合された構造を図示しているが、必ずしもこのような構造に限定されるものではなく、光学部材500と一体で形成されるようにすることもできる。
【0065】
すなわち、ユーザが調光ユニット100と接続された光学部材500を直接把持し正逆回転させて光束を可変できる。
【0066】
このような光束の可変操作は、照明装置の電源が切れている状態で実施しなければならない場合において有用であり得る。
【0067】
通常の白熱電球であれば、光学部材に該当するガラス球体(bulb)部分の発熱程度が高く素手で接触した場合は火傷をする程度であるが、半導体光素子を採用した照明装置の場合、光学部材500は一般に耐熱性及び耐久性に優れた材質で製作されるため、発熱程度が通常の白熱電球に比べて顕著に低い。
【0068】
しかし、発熱程度が通常の白熱電球に比べて低いとはいえ、安全のために調光制御ユニット200の操作を行う際は、電源が切れている状態で実施することが好ましい。
【0069】
一方、本発明は、図3のように、調光ユニット100と調光制御ユニット200とが互いに結合されるようにすることができることは勿論である。
【0070】
すなわち、調光制御ユニット200は、調節部材210の一側からソケットベース301側に向かって延長され、調光ユニット100と接続される回動バー220を含み、回動バー220は、第1バー220a及び第2バー220bを含む構造の実施形態を適用するものである。
【0071】
第1バー220aは、調節部材210の一側から調節部材210の中心部に向かって延長されるものである。
【0072】
第2バー220bは、第1バー220aの端部からソケットベース301側に向かって延長され、調光ユニット100と接続されるものである。
【0073】
また、調光制御ユニット200は、一端部は回動バー220の端部に回動可能に結合され、他端部は調光ユニット100の回動軸111と一体で固定結合される回動リンク230をさらに含むことができる。
【0074】
上記の調光制御ユニット200の第1バー220aは、上記の光学部材500の締結リング部510に形成された回動スリット202又は回動切り欠き203を介して貫通されて回動スリット202又は回動切り欠き203の長さだけ往復しながら調光ユニット100の光束制御、すなわちディミング制御を具現できるようになる。
【0075】
なお、調光制御ユニット200は、上記の実施形態の他にも、図4のように、ハウジング300の上側を構成するヒートシンク303とソケットベース301の間に配置されるハウジングベース302に装着されるか、またはハウジングベース302自体が調光ユニット100と接続されて正逆回転可能な構造の実施形態を適用することもできることは勿論である。
【0076】
以上のように、本発明は、光半導体を光源とする電球タイプの照明装置自体に調光機能を与えることで、いかなる環境においても安価で調光効果を得ることを可能にする光半導体照明装置を提供することを基本的な技術的思想としていることが理解できる。
【0077】
そして、本発明の基本的な技術的思想の範疇内で当該分野の通常の知識を有する者は、他の多くの変形及び応用も可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0078】
100:調光ユニット
200:調光制御ユニット
300:ハウジング
301:ソケットベース
400:発光モジュール
401:半導体光素子
500:光学部材
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2014年1月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部にソケットベースが備えられたハウジングと、
前記ハウジングの上部に配置され、少なくとも1つ以上の半導体光素子を含む発光モジュールと、
前記ハウジングの上側に配置される光学部材と、
前記ハウジングに備えられ、前記半導体光素子の光束を可変する調光ユニットと、
前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットと、を含み、
前記調光ユニットは、
前記発光モジュール及び前記ソケットベースと電気的に接続され、前記調光制御ユニットの回転軸線上に位置して当該調光制御ユニット接続する回動軸を有する可変抵抗部を含むことを特徴とする光半導体照明装置。
【請求項2】
前記調光ユニットは、前記回動軸端部に結合され、前記調光制御ユニットと接続されるキー(key)部を含むことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項3】
前記調光制御ユニットは、前記光学部材と前記ハウジングの間に配置されことを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項4】
記調光制御ユニットは、前記光学部材に一体で形成されることを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項5】
下部にソケットベースが備えられたハウジングと、
前記ハウジングの上部に配置され、少なくとも1つ以上の半導体光素子を含む発光モジュールと、
前記ハウジングの上側に配置される光学部材と、
前記ハウジングに備えられ、前記半導体光素子の光束を可変する調光ユニットと、
前記ハウジングの上側を構成するヒートシンクと前記ソケットベースの間に配置されるハウジングベースに装着され、前記調光ユニットと接続されて正逆回転可能な調光制御ユニットと、
を含むことを特徴とする光半導体照明装置。
【請求項6】
前記調光制御ユニットは、
前記光学部材の下端部エッジと前記ハウジングの上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の調節部材と、
前記調節部材の一側から前記調節部材の中心に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される回動バーと、を含むことを特徴とする請求項に記載の光半導体照明装置。
【請求項7】
前記光学部材は、
前記光学部材の下端部の外周面に沿って前記調節部材が定着可能に陥没される案内溝と、
前記光学部材の下端部の外周面に貫通されて前記回動バーが往復する所定の長さの回動スリットと、をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の光半導体照明装置。
【請求項8】
前記光学部材は、
前記光学部材の下端部の外周面に沿って前記調節部材が定着可能に陥没される案内溝と、
前記光学部材の下端部エッジに沿って切り欠かれて前記回動バーが往復する所定の長さの回動切り欠きと、をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の光半導体照明装置。
【請求項9】
前記調光制御ユニットは、
前記光学部材の下端部エッジと前記ハウジングの上部エッジの間に配置されて正逆回転するリング形状の調節部材と、
前記調節部材の一側から前記ソケットベース側に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される回動バーと、を含むことを特徴とする請求項に記載の光半導体照明装置。
【請求項10】
前記光学部材の下端部から延長され、前記ハウジングの上部にエッジが固定され、前記調光制御ユニットが外周面に結合された締結リング部と、
前記ハウジングの上面に形成され、前記調光制御ユニットの回動バーが回動する所定範囲の空間を提供する回動段差部と、をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の光半導体照明装置。
【請求項11】
前記発光モジュールは、
前記ハウジングの上部に配置され、前記半導体光素子が配置される基板を含み、
前記調光ユニットは、前記基板の下部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光半導体照明装置。
【請求項12】
前記調光ユニットは、前記回動軸の上端部に結合され、前記調光制御ユニットと接続されるキー部を含み、
前記調光制御ユニットは、
前記回動バーの端部に形成され、前記キー部の形状に対応する締結溝が形成された締結ヘッドをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の光半導体照明装置。
【請求項13】
前記キー部は、
円筒状のキー本体と、
前記キー本体の外周面に沿って複数の頂部と溝部とが繰り返される締結パターンと、を含むことを特徴とする請求項12に記載の光半導体照明装置。
【請求項14】
前記キー部は、
円筒状のキー本体と、
前記キー本体の上面から上下長さ方向に切り欠かれてなる締結顎部と、を含むことを特徴とする 請求項12に記載の光半導体照明装置。
【請求項15】
前記回動バーは、
前記調節部材の一側から前記調節部材の中心部に向かって延長される第1バーと、
前記第1バーの端部から前記ソケットベース側に向かって延長され、前記調光ユニットと接続される第2バーと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の光半導体照明装置。
【請求項16】
前記調光制御ユニットは、
一端部は前記回動バーの端部に回動可能に結合され、他端部は前記調光ユニットの回動軸と結合される回動リンクをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の光半導体照明装置。